ほしぞloveログ

天体観測始めました。

タグ:SCORPTECH

2023年8月4日(金)、富山の環水公園で「とやまスターウォッチング」がありました。

コロナ前までは毎年開催れていましたが、平日開催ということもあり、これまで参加したことはなく、今回が初めての参加となります。


平日の観望会

この日は金曜。平日なので、仕事が終わってからの参加になります。18時集合ということで頑張って早めに職場を出ますが、距離もあるのでさすがに間に合いません。結局18時半過ぎに会場に着きましたが、 19時には機材持ち込みした人向けの説明会があるというので、すぐにセットアップを開始します。幸いなことに、まだ機材搬入用に確保してある駐車スペースも残っていたので、観望場所のすぐ近くに車を駐めることができ、何度か車と行き来するのも楽でありがたかったです。

今回の機材です。
  1. 天の川を見るための、NIKKORの35mm 、F1.4のレンズとASI294MCで広角電視観望
  2. 星雲星団などのための、いつものFMA135+Uranus C+AZ-GTi
  3. 子供に解放するSCORPTECHの屈折
  4. 星座ビノを4台
と4種体制です。さらに、外部モニターをつないで対面からも見えるようにしています。ただし、PCは2台に対してモニターは1台なので、随時見栄えの良い方を切り替えることになります。

メインの天の川広角電視観望については、前回の記事で詳しく説明しています。




セットアップ

機材準備は順調に進み、まだ明るいですが星が見え始めます。肉眼ではアークトゥルスが最初でしたでしょうか。星座ビノではすでに他の星もたくさん見えるので、何人かの方には試してもらいました。また、肉眼でベガが見えるか見えないかの状態でも、広角電視観望ではベガを含む、こと座の形まではっきりとわかります。

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程なくして19時過ぎになります。機材設置者向けの説明会が始まります。コロナ前までは例年200人ほどのお客さんが来ていたとのこと。すでにお客さんと思われる一般の方もちらほら来始めている様です。

周りを見渡すと、望遠鏡がズラーっと並んでいます。全部で17台はあったとのことです。
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中央右に見える大きなドブはかんたろうさんの45cmです。

目玉の一つがPENTAXの口径150mmの屈折とMS-5でしょう。鏡筒だけで32kg、赤道儀は100数十kgだとうのことです。大きいです。
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学生さんの参加もありました。富山県立大の天文部と、富山大の天文同好会です。県立大の学生は先輩が組み立てたという自作のドブソニアンを、富山大の学生はVixenの鏡筒とタカハシのFC-76を出していました。若い人が参加してくれるのはいいですね。

富山大の学生さんがVixenの赤道儀で導入がうまくいかないと悩んでいたのですが、今度一緒にやれたらという話になりました。いまだに一度もうまく自動導入できたことがないとのことです。名刺を渡しておいたので、ぜひとも連絡待ってます。


観望会開始

説明会終了後は、観望会の始まりです。たくさんの人が来ていましたが、望遠鏡の数も十分にあったので、ストレス無く見えていたのではないでしょうか。夕方少し雲があったので心配だったのですが、観望会ちゅうは見るものに困ることがないくらいは晴れてくれていました。19時半からはスライドでの星の解説があり、そちらも盛況だったようです。

自分の機材に関してですが、まず天の川は大成功。富山なら街中でも全く遜色なく見えることがわかりました。この日は雲も出ていましたし、透明度は全く良くなかったので、まだ余裕がある感じです。

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これまで天の川を見たことがない人も多く、「初めて見た」と言う人や「暗いところでしか見えないと思った」という感想が多かったです。

外部モニターを追加して対面で見えるようにしたこともかなり効いていて、特に大人数の観望会ではお客さんも見やすくなると思いますし、説明もしやすくなります。ただし、天の川を表示していても天の川と認識してもらえるわけではなく、きちんと説明しなくてはならないと思いました。天の川を見たことがある詳しい方はすぐに「おおー」となるのですが、そもそも天の川を見たことがない人には「このモジャモジャしている背景が天の川です」というように説明する必要があることを実感しました。もっと広角のレンズを使っても良いのですが、同時に射手座あたりの星雲の認識までしようとすると、35mm+フォーサーズくらいが限界の気もしました。

星雲用の電視観望ですが、(説明会開始前の)肉眼で星が見えるかどうかわからないくらい明るいうちからM27が見えたり、最初絶好調だったのですが、途中AZ-GTiが動かなくなってしまいました。なんのことはないバッテリー切れで、そういえば志賀高原以来バッテリーを替えずに自宅でも何度か試していたのに、電池交換のことをすっかり忘れていました。予備バッテリーは常備しているので、交換でことなきを得たのですが、時間を食われてしまって見せる方があまり充実しなかったので反省です。

ちなみに電池が切れるとWiFiはまだ繋がっているのですが、まずはモーターが全く動かなくなります。繋がっているのに動きに反応がなくなるときは電池切れを疑うべきです。というより、観望会前は電池交換くらいしておけってことっですね。

星雲の方は画面を残すのも忘れてしまっていたので、オートセーブで残っていたものだけ載せておきます。実際に見たものは大したことがなくて、M27、M57、北アメリカ星雲くらいで、今回は天の川の方が完全に主役でした。

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長時間放っておいたものなので、画面が回転してしまっています。

さらに、今回1番の失敗はその場で使ってもらうSCORPTECHでした。電視観望2台体制で、それに加えて2穴ファインダーの説明をするのはちょっと厳しかったです。それよりも、途中から経緯台の水平方向の粗動が噛んでしまったようで全く動かず、微動しかできなかったのが致命的でした。その微動もかなり固くて、最後は微動ハンドルの取っ手の部分がもげてしまい、操作不能になってしまいました。子供もたくさん来ていて、使いたさそうにしていたので、とても申し訳なかったです。

経緯台は自宅に帰ってからすぐに修理しました。水平方向の固定ネジを固く閉めすぎていたのが原因で、壊れた微動ハンドルは手持ちのものと取り替えました。元の値段が星まつり特価で、子供たちに壊すくらいにまで使い込んでもらえば本望と思っていて、今後もまだまた活躍してもらう予定です。

途中、Kenkoの入門機のSKY WALKER SW-0を持ってきた方がいました。使い方がわからないとのことでしたが、残念ながらアイピースが付いていませんでした。アメリカンサイズならまだなんとかなったのですが、SW-0の場合は1インチアイピースなので手持ちもなく、どうすることもできませんでした。

望遠鏡を持っていても使い方がわからないとう方も多いと思うので、自分の望遠鏡を持ち込んで、詳しい人が使い方を教えるということを主においた観望会とかがあっても良いのかと思います。これは今回のような県や市がやるというよりは、やはり我々のような市民同好会的なところが企画するのが良いのかと思います。もしくは科学館とかでしょうか。


観望会終了

今回の観望会は21時までなので、あっという間に時間は経ってしまいました。機材のミスで時間を食ってしまうのは致命的なので、これからもよりシンプルで安定な構成と、事前の機材チェック、あと欲張って機材を出しすぎないことを心がけたいと思います。

機材の片付けもみなさん順調で、21時半前にはほぼ全ての機材が片付けられれていて、私も21時半には会場を後にしました。22時には駐車場が閉まってしまうそうです。

個人的には結構失敗も多い観望会でしたが、それでも多くのお客さんと話せたり、県天メンバーや学生さんたちとも話すことができ、楽しく過ごせました。


追記:「スターウォッチング」という単語

ついでに調べてたんですが、 star watchingっていう英語は日本以外にほとんど見つけることが出来ませんでした。英語ではstar gazingが一般的なようですから、star watchingと書くのはおそらく和製英語です。日本でもスターゲイジングと呼ぶことも少しはあるみたいですが、スターウォッチングは環境省でも使っているので、こちらのほうがはるかに一般的なようです。誰かが最初にスターウォッチングと名付けたのか、自然発生的に定着したのか、初めてこの単語が出てきたのはいつくらいのことなんでしょう?

アマチュア天文業界には他にもまだまだ和製英語がたくさんありそうです。例えば私も最近使いましたが「ノータッチガイド」とか。海外の単語にこだわらずに、日本語として伝わればいいということかと思います。

雪の季節も終わり 、2023年5月20日の土曜日、やっと飛騨コスモス天文台の観望会が再開しました。


ドーム修理

実は今年は飛騨コスモス天文台自体にはすでに4月に来ていて、ドームの回転部のモーターの交換修理をしています。



ところがその後、現代表のSDKさんから回転はするようになったが、スリットが一旦開いて閉めたら開かなくなってしまったとの連絡を受けていたので、16時過ぎの明るいうちに到着してドームの様子を見てみることにしました。以下、自分用のメモです。

まず電源を入れて開閉スイッチを押しても確かにピクリとも動きません。通常は開閉スイッチを押すと電磁スイッチがオン/オフされてモーターが動くのですが、その電磁スイッチが全く反応しません。電磁スイッチはマニュアルで押すこともできるので、試しに押してみたらモーターは動きます。

ただし、スリットが少しだけ開いて直ぐに止まってしまいます。電磁スイッチのマニュアル操作で再び閉めることもできますが、いずれにせよ稼働範囲が5cmほどとものすごく狭いです。この原因は直ぐにわかりました。スリットは左右に取り付けられて2つのモーターで動かすのですが、動いているのは片側のモーターだけのようです。もう片方が動いていないので、チェーンが弛むぶんの5cm位は動くのですが、それ以上は動かないモーターが負荷となって止まってしまうようです。

次に、反応のない開閉スイッチを外して、ボタンを押したときの抵抗値などを見てみたのですが、スイッチ単体では特に問題がないようです。そこで、開閉スイッチと電磁スイッチがつながっているところの電圧をチェックしてみたのですが、ここの電圧が本来100V出るはずなのに数10V程度しか供給されていないことがわかりました。ただし、これが電磁スイッチの故障なのか、モーターが壊れたために電圧が出ないかは不明です。一応モーターにつながっているケーブルを外して試してみたのですが、それでも反応はありませんでした。なので電磁スイッチの故障の可能性も高いのですが、全てのケーブルを外して試したわけではないので、まだ確証は持てていません。

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問題はモーターがかなり高い位置に取り付けられていて、型番など確認できなかったことです。前回の修理で交換したモーターと同じかと思っていたのですが、どうも下部についているパッシブなギヤボックスの代わりに、ケーブルが3本出ている謎のボックスが取り付けられているようです。次回来るときに脚立を持ってきて、型番をきちんと確認してから交換しようと思います。あ、モーターが片側動かないのは実は断線の可能性も捨てきれないので、2つあるモータにつながっているケーブルを交換するとかで、モーターかケーブル断線かの切り分けができるのですが、その確認も高い位置でする必要があるので、今回は断念しました。

いずれにせよ、次回型番確認でモーターを購入、次次回モーター交換して電磁スイッチが故障かどうかを確認します。モーターさえ動けばマニュアルスイッチでスリットの開閉だけはできるはずで、一応使用することはできます。もし電磁スイッチが故障ている場合は発注してさらに次の回に交換になります。

このドームのメンテナンスですが、実際に直してくれるような業者を見つけるのはかなり大変そうです。聞いたところによると作ってくれた業者はすでに無くなってしまったそうです。その後故障した時に、個人的に頼んでわざわざ関東から来てもらい修理してもらったそうです。たまたまそのときは直ったそうですが、今回のようなモーター交換が必要な場合は少なくとも二度来る必要があるため、そうそう頼むこともできません。私はそこまで大きなことはできませんが、電気的なことくらいの面倒は見ることはできます。スタッフとしてできる限りメンテナンスを続けていければ思います。せっかくのドームなので、できる範囲ですが最大限長持ちさせて活用していきたいと思います。


観望会

ドームのチェックが終わるともう18時半くらいになっていました。程なくしてスタッフの方たちがとうちゃくしました。メンバーは代表のSDKさんの他に、SKDさん、KBさん、MMさんと、さらに私の合計5人でのオペレーションになります。オペレーションといっても大袈裟なものでは全くなく、基本まったりモードで、お客さんが来ていろいろ雑談しながら、機器の準備もしたり、導入もしたりと、少人数観望会のいいところを最大限活かしなららすすめています。

お客さんにもよく言うのですが、天の川が普通に見えるようなこんな暗い場所で、定期的に続いている観望会は多分全国的にもそう数はないのかと思います。多くの定期的に繰り返される観望会は、安全に気をつけることもあるのかと思いますが、結構明るいところで開催されるケースの方が圧倒的に多いのかと思います。人が集まりやすく交通の便がいいことと、暗い空は大抵は相対するからです。もちろん山の中なので車で来る必要があるのですが、家族で参加されたり、それぞれ相乗りしてきたりで、子供から大人まで幅広い年代の方が参加してくれています。天の川もよく見えるので、星景写真の撮影や、星雲星団銀河などのディープスカイ撮影をする人もいます。私も観望会が終わってから天気が良ければ朝まで撮影することも多いです。

最後の観望会が昨年9月(10月は天候不良で参加できず、冬の間は閉鎖)だったので、久しぶりの再会です。スタッフ同士も雑談話に花が咲きます。今回天気予報があまりよくなかったので、大した機材は持ってこなかったのですが、それでも到着時は青空が広がっていて、日が暮れてからも時々全面雲に覆われることもありましたが、全面星が見える時もあり、そこそこの環境でした。

薄暗くなってきて金星も見え始めたので、いつものSCORPTECHの入門用の屈折を出して見てみます。綺麗な半月状の金星が見えます。アイピースはサイトロンの8mm-20mmの可変のもの。経緯台なので、20mmで導入して8mmに変更します。8mmにピントを合わせておき、金星がずれて視野から見えなくなると20mmにしてピントは合わせずに導入だけしてセンターに合わせて、直ぐに8mmに戻します。

ものすごく遠目の冴えるSKDさんが火星も見えてきたと言い出した頃、最初のお客さんが到着し、その後連続的にお客さんが到着し、順次金星を見てもらいました。あるご家族の中に、5歳くらいの小さな女の子がいたのですが、背が全然届かないので天頂プリズムの固定ネジをゆるめて回転させて横から金星見てもらうのですが、それだと他の人には目の位置が低すぎます。この女の子、金星をずいぶん気に入ったらしくて何度も見たがり、その度に天頂プリズムを回転させるのですが、毎回金星を見た後にものすごく満足そうにニコッとします。回転の手間なんか全然気にならないくらい可愛いです。

星座観察で星座ビノを4台出して夕方の空で星を探してもらいました。子供用にピントを合わせる必要のないCokinとCanon、目が悪い子や大人用にSuperWidebino36とサイトロンの3倍のものを出しました。

金星の直ぐ上にふたご座のカストルとポルックスがあるのですが、この時間でも星座ビノだと良く見えるようです。星座ビノは暗くなってからも大活躍でした。星座ビノはあまり環境の良くない明るい空や、夕方の明るいうち、例え雲が多少あっても星がたくさん見えます。実はこの場所、かなり環境のいい暗い空で、裸眼でもあまりに星が見えてしまい、星座ビノの効果がいまいちなのです。でも今日みたいな雲が所々にあるような日にはもってこいでした。

今回お客さんは4−5組だったでしょうか。ふもとの天気があまりよくなかったとのことで、星が見えるかどうか心配だったそうです。ふもとの天気が悪いとお客さんの数が少ないのですが、ある家族が車から降りるときに、「わーっ、すごい星!!!」と言いながらでてきたので、このひ来てくれた方達はラッキーだったのでしょう。去年も来てくれていた常連の方達も来てくれました。去年惑星はなぜ「惑」星というのかというクイズを出して、色々調べてきてくれたご家族もいました。ある小学2年生の女の子が星と星座の図鑑と星座早見盤を持参して参加してくれていたのですが、この子が色んなことに詳しくて、各所で大きなこえて説明してくれていました。将来が楽しみです。


電視観望

私の方はというと、お客さんといろいろ話をしながら電視観望の準備をしていました。いつものFMA135にAZ-GTiです。春なのであまり見栄えのする天体はないのですが、雲の合間をぬって三つ子銀河を入れてみました。

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三つ子銀河でお客さんの方がかなり盛り上がってくれたので、私の方も気を良くして、ちょうど昇ってきたベガの説明をしながらM57を導入してみました。雲がひどくてベガも見えたり見えなかったりですが、画面にM57のカラフルな映像が出ると、こちらもかなりの盛り上がりでした。というより、雲があって目ではほとんど何も見えないのに、星雲が見えることとその背景にものすごい星の数が見えて、しかも星雲にも恒星にもきちんと色がついていることに驚いているようでした。

しばらく雲がひどかったので、このページ(各ページのトップにある「Nebula」から行けます)にまとめてある過去に撮った天体画像をお客さん達に見せながらいろいろ話していました。



M51子持ち銀河を見せているときに「本当は今日見せようとしたんですが...」と言って空を見ると、北の方が結構晴れています。「せっかくだから見えたらラッキーくらいで見てみましょうか」と導入してみると、もうかなり天頂に近い位置にいて、短焦点のFMA135なので小さいですがはっきり見えます。

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上はスタックした後ですが、導入直後にも淡く見えていて直ぐに「おぉー!」という声が上がりました。やはりあらかじめ写真などで形を認識してもらってからみると、(電視観望なのでインパクトはかけるかもしれませんが)同じものが見えるとインパクトが上がるようです。


この日は素直に帰宅

雲がさらに出てきたので、21時半頃でしょうか、観望会としてはここで終了。お客さんもみんな帰っていき、スタッフの皆さんも「また来月お願いします」と挨拶をして帰っていきました。私の方は今日出した機材は大したことはないので、直ぐに片付けます。その間にも晴れたり曇ったりを繰り返していましたが、撮影は難しいと判断し、帰宅しました。

そういえば、行きがけにコンビニに寄ることを忘れてしまい何も食べるものがなかったので、帰り道のファミマでトンカツ弁当を買って自宅で食べることに。自宅には23時頃に到着したでしょうか。空を見たらドン曇りでした。

元々の天気予報が、北の富山側も南の高山側もダメそうで、ちょうど飛騨市のあたりだけ雲が薄いようのかんじだったので、いろいろ見えただけでもラッキーだったのかもしれません。未だに私が参加した飛騨コスモス天文台での観望会で、星が見えなかったことは一度もないので、晴れ男の名誉は保てているようです(笑)。


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