ほしぞloveログ

天体観測始めました。

タグ:Registax

昨日光軸調整したVISACですが、その日の夜遅くに晴れてきたので、少し見てみました。

結果だけ言うと、シンチレーションがいまいちで星が揺れていて、いろんな方向にぶれていたので評価は保留です。まだ3つの固定具を視野から隠してないこともあるので、きちんとした評価はそれが終わってからにしようと思います。ただ、一応ある程度きちんと星には見えていたので、少なくとも光軸調整が全然間違っていたということはなさそうです。


満月間近の月

その後少しだけ月を撮影しましたが、画面で見ていても細かい揺れが多く、細部を比べると前回ほどの解像度は出ませんでした。やはりシンチレーションがよくなかったのかと思います。それでも全体を写した月と思えば、強拡大しない限り細部にそこまでこだわる必要もないので、私的には満足です。

00_36_22_lapl2_ap8304_IP-denoise2-standard_stitch

  • 月齢12.7日
  • 撮影日: 2021年7月23日0時22分
  • 撮影場所: 富山県富山市自宅
  • 鏡筒: Vixen VC200L
  • フィルター: SIGHTRON IR640 
  • 赤道儀: Celestron CGEM II
  • カメラ:  ZWO ASI294MM Pro(常温で使用)
  • ガイド: なし
  • 撮影: SharpCap、露光時間5ミリ秒x125/250枚  
  • 画像処理: AutoStakkert!3、ImPPG、ICE、DeNoise AI
でもこれ実は画像処理で少しインチキしています。画素数が多過ぎてRegistaxが使えないので、ImPPGを使っているのですが、どうしても細かいノイズがのってしまいます。ノイズ除去をするために、ここにDeNoise AIをSharpを1と最低にして、ノイズ除去を20と軽くかけてみました。

DeNoiseの処理としてはかなり軽くて、暗い部分のノイズはてきめんに減りましたが、明るいところのノイズがまだ残っています。ただ、やはり月の場合は偽線が出る可能性が否定できなく、今回は試しに使ってみましたが、明るいところのノイズが消えるくらいまで強くするとどうしても不自然に見えてしまい、あまり使いたくないなあというのが正直な感想です。今回は最低限のノイズ除去だけという感じです。ちなみに、Sharpen AIも試しましたが、こちらは偽線が出まくりでさすがに使うのを躊躇しました。

Registaxが使えないという理由でImPPGを使い続けるなら、うまく相性が合うノイズ処理を見つけるのが課題かと思います。


赤外の透過波長の違いの比較

今回の撮影は少し余裕があったので、IRパスフィルターの比較をしてみました。使用したのはサイトロンのIR640、IR720、IR800で、それぞれ640nm、720nm、800nm以上の波長のみを通します。

撮影したのは上の画像の左上の方。上の写真は撮影後回転しているので、下の写真では右上に見えてしまっています。ASI294MM Proを常温で、Bin1モードにして分解能を上げ、画角を一辺4分の1の2072x1410にしました。露光時間を5ミリ秒に固定していますが、ゲインは画面の明るさに合わせてヒストグラムがフルになるように変えています。IR640、IR720、IR800の順にそれぞれゲイン200、270、340です。

撮影中の動画で見ている分にはIR640、IR720はあまり変わらなかったですが、IR800は明らかに見た目で揺れが少なくなっているようでした。もちろんその分IR800では暗くなります。

画像処理はAS!3でRegistaxになります。Waveletのパラメータは比較しやすいように全て同じにしてあります。画素数を少なくしたのでこれらの画像はRegistaxを使うことができました。RegistaxのDenoiseが細かいノイズに結構効くので、ImPPGよりももう少し攻めることができます。

とりあえず3枚並べます。

00_50_43_lapl2_ap3043_RS
IR640

00_52_38_lapl2_ap3189_RS
IR720

00_56_05_lapl2_ap3279_RS
IR800

わかりやすいように一部切り出して拡大します。

comp

左からIR640、IR720、IR800です。IR640、IR720はほとんど変わりませんが、細かいところを比べるとIR800は解像度が明らかによくなっています。ただ、IR800の場合は光量が減ったのを補正するためにゲインを上げたせいかと思いますが、ノイズが少し残っています。

波長が長くなれば揺れが小さくなるという、まあそこそこ予測通りの順当な結果ですが、分解能の違いがあると言ってもごくごくわずかで、シンチレーションの違いで出るさの方が遥かに大きい気がします。なので無理してIR800以上で撮るとかよりは、揺れの少ない日を狙った方が素直な気がします。


かゆくて、かゆくて

本当はもっと続けたかったのですが、とにかく蚊が多くて、あまりにかゆくて自宅に引き返しました。明るいところで見たら三十箇所くらい刺されてました。自宅なのでゆるゆるの格好で、Tシャツ、短パン、サンダルとかなので、そりゃあだめですよね。

ムヒを塗って痒みが収まってきたところで再び外に出たら相当曇ってきてました。雨の心配もあったのでその時点で撤収することにしました。


まだまだ連休

連休中は天文イベント目白押しです。

今回の月の撮影は木曜夜のことで、ブログは次の日の金曜夜に書いてますが、この金曜の夜はMちゃんが自宅に来てくれました。そのことも記事にしたいのですが、ネタがどんどん溜まって書ききれなくなりそうです。

しかも明日の土曜は13時から天リフの「星と宇宙の夏ライブ2021」です。こちらもかなり楽しみです。




わたくしSamがオススメの重力波のお話、よかったら聞いてみてください。




先日撮影した木星の画像処理をしてみました。まずは結果の写真です。惑星撮影は久しぶりでいろいろ戸惑うところもあり、まだまだ全然解像度が足りませんが、それでも(下のビデオを見てもらうとわかると思いますが)よくこのシーイングの悪さでここまで出たなというのが正直な感想です。スタックとWavelet変換恐るべしです。ちなみに去年EOSX7で拡大撮影で頑張って撮影したのがこちら。これ以降木星を撮る機会がなかったのですが、一年たってさすがにかなり進歩しました。


Jup_221451_lapl6_ap60_w_p_s

富山県富山市下大久保 2017/5/29 22:13:48
C8 + Explore Scientific 5x forcal extender + ZWO ASI224MC + Advanced VX
F50, Shutter 25.00ms, 40fps, gain 450/600, 2500/5000 frames



まず、撮影した動画で、一番ましだったものを載せておきます。アップロードしたファイルは圧縮してあり、2分撮ったうちの最初の5秒分ですので、そのままのクオリティーではないですが、ぱっと見の見栄えは元のファイルとほぼ同じ印象です。これくらいシーイングが悪かったということです。


FPSは20から80まで、Gainは350から500くらいまで、計8種類くらいの動画ファイルを撮影して試したのですが、結局使ったのはShutter25ms、Gain450、40FPSでトータル5000フレームのファイルでした。これはFPSが高すぎると画面が揺れすぎるのと、同じコマ数だとトータルの撮影時間が短くなること、ゲインが低くて暗いよりも多少ノイズが入ってもゲインを上げて明るくしたほうがいいという傾向が見られたからです。画面サイズは1024x768ですが、これはC8のF10(f2000mm)に5倍のバローなのでF50になってしまい、結局このサイズになってしまいました。気にしていなかったのですが、履歴を見るとGammaが20入ってしまっていたみたいです。これはオフにしてもいいみたいです。あと、IRカットフィルターが入っていないため赤が出すぎてしまっています。


画像処理に関しても昨年記事にはしていなくて、結構いろいろ思い出しながら進めたの、メモがわりに書いておこうと思います。


Autostakkert3

動画をスタックするのに使います。64bit版のベータ版の3.0.14を使いました。基本的にはほとんどデフォルトでしか使っていません。
  1. 「1)  Open」で動画ファイルを開きます。FireCaptureで録画したファイルならそのまま開けるはずです。
  2. 「Planet」を選択、「Dynamic Background」はチェック、「Lappace」はチェック、「Noise Robust」はシンチレーションが悪かったので4から6にしました。 これで「2) Analysis」を押します。
  3. 「Double Stack Reference」はチェックしませんでしたが、時間を気にしないならチェックしたほうがいいかもしれません。「Auto size」はチェック、「TIFF」を選んで、「Frame percentage to stack」に50といれいい方から50%をスタック。これは悪いのは思い切って切ったほうがいい結果が得られるということからこれくらいにしました。「Normarized Stack」と「Sharpened」は後でRegistaxで処理するのでチェックなし、「RGB Align」は後でも処理できるのですが、面倒なのでここでチェック。「Dizzle」は一度3倍を試しましたが、時間がかなりかかるのでそのままOffです。Windowを移って、「AP Size」を104として、「Place AP grid」を押します。 あとは「3) Stack」を押すだけです。
  4. AS_P50とかいうフォルダができていて、その中にTIFFファイルができるので、それを Rregistaxで読み込みます。
出来上がったTIFFファイルをJPEGにしたものです。スタックした直後はこんな風にボケボケに見えます。

Jup_221451_lapl6_ap60



Registax

もう長い間バージョンアップしていないみたいです。アップデートは2011年から止まっていての、6.1.0.8が最新のようです。
  • Registaxを立ち上げたら、Autostakkertで作ったTIFFファイルを、「Select」ボタンを押して開きます。
  • その時に出て来るStrech intensity-levelsは変化させたくなかったのでNoにしました。
  • TIFFファイルの画面サイズが大きすぎると一部しか効果が見えないので、「Setting」タブの「Processing Area」の値を大きくします。ただし大きくするとパラメータの変更の度に結構時間がかかったりするので、小さいままで進めて、最後に「Do All」 タブで全てに適用するのがいいのかもしれません。
  • まず、ホワイトバランスが全く取れていなかったので、右のFunctionsの「RGB Balance」から「Auto balance」を選びました。これで少しましになりましたが、後でホワイトについてはPhotoshopなどで調整します。
  • 一番の目玉の「Wavelets」ですが、慣れるまで大変だと思います。いろいろ試したのですが、私はとりあえず「Dyadic()2^n」で「Gaussian」でそれぞれの空間周波数を「Preview」を押してどこらへんが変わるのか確認しながら進めます。数字の小さい細かい周波数は大きく変えますが、ノイズが入って来るのでそのノイズが目立たなくなるように「Denoise」を0.05からせいぜい0.2くらいの間で上げます。数字の大きい粗い空間周波数はほとんどあげないか、時には0以下にすることもあります。
  • Functionsも一通り試しましたが、使うのはせいぜい「RGB Align」くらいですが、これも少しバグっているのであまり期待しないほうがいいかもしれません。いずれにせよWavelets以外は後でPhotoshopなどでいじったほうが効率がいいのかと思います。
  • 全て終わったら、「Do All」 タブで全てに適用して、「Save image」でTIFF形式でセーブします。

その後、Photoshopでレベル補正、トーンカーブ、NikCollectionなどを駆使して、好みの色調にします。出来上がったものが一番上に載せたものになります。


この画像処理中に、「RB星のブログ」さんなどの撮影時の生動画に近いものをアップされているページを見させて頂いたのですが、さすがにそういった動画はいいシーイングの時をアップしてあるのは重々承知ですが、それでも今回撮影した時のシーイングがかなり酷いものだということはよくわかりました。恐らくC8の性能も全く使いきれていませんし、ASI290MMでL撮影に挑戦したいと思っているのですが、ASI224MCのカラーだけの性能も出しきれていないでしょう。やはりいい空が第一条件なのは惑星でも星雲でも同じですね。


後日、再撮影に挑戦しました。






 

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