ほしぞloveログ

天体観測始めました。

タグ:JSol’Ex

以前書いた「HG700応用編 (その1): 各種波長を撮影してみる」の時に、あまりに淡いと言って諦めたHe-D3線ですが、今回はその撮影に挑戦してみました。普通に処理しようとするとかなり大変なのですが、JSol'Exを使うと拍子抜けするほど簡単になります。




He-D3線

5875.62ÅのHe-D3線ですが、改めてSpectrum browserで確かめても線がはっきりしません。

スクリーンショット 2025-07-05 090320

実際にSharpCapで見た時も、全然わかりませんでした。それもそのはずで、He-D3線は吸収線ではなくて、輝線とのことです。

確認方法の一つが、太陽のリム(rim、縁(へり))の方に持っていって太陽表面の明るさの影響が少ない状況で見てみるとわかるとのことなので、実際やってみました。下の画面のように赤道儀のカーソルで端の方に持っていきます。画面内の明るい部分の上の方に左右に僅かにはみ出ている明るい線があって、どうやらこれがHe-D3線のようです。確かに輝線として光っていることがわかります。

スクリーンショット 2025-07-13 081754_cut
明るいところが太陽表面の縁です。
その縁の上部(波長が低い方)に飛び出ている線がHe D3の輝線になります。
下の方の黒い太い線がNa-D2線になります。

なのでこの場合は、近くにある5883.82ÅのFe-I線とか、5889.95ÅのNa-D2線を一緒に撮影して、その吸収線のところの波長を元に、He-D3線の波長までをオフセットとしてずらして処理するというわけです。

JSol'Exのマニュアルを見ると、serファイルを解析して手作業で波長ラインをクリックしていって、オフセットを加えて処理するような方法が載っていますが、どうもそれも今は昔の話で、今では自動的に処理ができるようです。


撮影

撮影は2025年7月13日になります。少し雲もでてますが、おおむね快晴でした。赤道儀や鏡筒などの機材をセットアップ後、回折格子の回転角をHe-D3線に合わせて、カメラレンズ、コリメーターレンズ、鏡筒のピント合わせをして早速撮影開始です。

ROIサイズですがが、今回は少し広めの上下幅をとって、3200x250ピクセルとしました。最近の撮影は1枚だけの場合でも、SharpCapで動くあまりに便利すぎな「SHGスクリプト」を使っています。撮影時間が32倍速で8秒と、かなり短くできるようになってきたのと、横幅は元の3840ピクセルから少し攻めて3200ピクセル、縦幅もHαとかの単線なら80ピクセルで十分となり、ファイルサイズが元の10GBから2GB程度になってかなり小さく撮影することができています。出せるフレームレートはROIサイズなどによりますが、小さいサイズにすると450fpsから570fpsくらい出ます。これくらいのフレームレートだと32倍速で大丈夫そうで、実際に処理しても今の所問題は見えていません。今回はHe D3を含む複数の線をまとめて撮影するので3200x250ピクセルと少し太目のため、450fpsでの撮影になりました。


He-D3の自動処理

多波長撮影の記事にコメントをくれたhasyamaさんによると「Jsol'ExのWavelengthの設定をAutodetectにして処理すれば、自動でHe-D3画像を生成してくれるはず」とのことなので、早速やってみました。基本的にはQuick modeで処理すればいいみたいです。でもどうやら、うまくできるときとできないときがあるみたいです。うまくいくときは、そのままHe-D3線が自動で認識され、黒いもやもやのような特徴的な画像が出力されます。

うまくいかない場合ですが、原因を探るとprofileタブのスペクトルのフィッティングを見てわかりました。He-D3線の処理はかなり特殊で、撮影したHe-D3線の近くの吸収線(Na-D2やFe-I)を元に、JSol'Exが持っている参照スペクトルと比較してフィッティングなどし、吸収線周りの波長の値と、1ピクセルあたりが何Åにあたるのかかを決めます。そのNa-D2やFe-Iの情報を元にして、He-D3の波長は既知なので、何ピクセルずらして処理すればいいかを計算します。ところがうまくいかないときにprofileを見てみると、実測で番暗いNa-D2が参照データの吸収線と合っていなくて、波長が全然ズレたものになっていました。その場合、serファイル処理の際のQuick modeでの波長設定をAutodetectではなく、あえてNa-D2線をにして再処理すると、うまくフィッティングできるようです。もしNa-D2線が撮影されてなくて、もう少しHe-D3線に近いFe-I線だけが入っているなら、波長設定をFe-I線を選んで同じserファイルを処理しても大丈夫でした。

とにかく、Autodetectを選択しても、Fe-IやNa-D2選択しても、撮影した動画にHe-D3が含まれていれば勝手に認識してHe-D3画像を生成してくれるようになっているようです。

ちなみに、Image Mathのサンプルスクリプトにもヘリウム処理があるのですが、多分Image Math自身のバグで、処理中に変数での画像の受け渡しがうまくいかなくて、表面が一色に塗りつぶされてしまうようです。スクリプトを書き換えて一度Quick modeで出た画像を出してやってから元に戻してやると、きちんとしたHe-D3を出せたりするのですが、どうも再現性があまりないようで、今の所あきらめてます。というのも、処理時にHe-D3線画像から連続光画像を引くことで明るさに隠れているHe-D3線が見えるようにしているのですが、この引き算処理がブラックボックスで、処理ごとに引きすぎで暗くなったり、うまく引けなくて明るくなりすぎたりして、出てきた画像にばらつきがあります。今回は初めてなのでとりあえず自動処理で済ませることにしますが、そのうち調整できるようになったら色々処理過程で試してみようと思います。


できたHe-D3画像

出来上がり画像です。今回は10ショット撮影し、4ショットを使いました。6ショットも捨てたわけは、上で書いたように自動処理で明るくなったり暗くなったり、どうも画像が安定にならないからです。その中で最も似通った4枚を使いました。モノクロとカラー化した画像を示しておきます。

helium_all_lapl2_ap4441_ST_mono

helium_all_lapl2_ap4441_ST
  • 撮影日: 2025年7月13日8時50分-9時1分
  • 撮影場所: 富山県富山市自宅
  • 鏡筒: Takahashi FC-76(f600mm、F7.9) 
  • 分光器: SHG700
  • 赤道儀: Celestrn CGEM II
  • カメラ: ToupTek G3M678M
  • 撮影: SharpCap Gain 200 (=6dB)、露光時間0.75ms、ROI: 3840x248、平均181fps
  • 画像処理: JSol'Ex、PixInsight

ただ、明るいオフセットを引いた差分の画像なんて初めてで、処理の匙加減がよくわかりません。上の画像は一見反転しているように見えますが、実際には反転なんてしていなくて、明るいHe-D3輝線画像から連続光画像を引いているために黒い部分がでてくるようです。黒い部分はあまり諧調が残っていないのですが、マニュアルで処理過程を調整できるならもう少しマシになるのかもしれません。表面のモヤモヤ具合もどれがHe D3に特徴的なものかよくわからないので、シャープにした方がいいのか、もっとかすんでいるようなのがいいのか全然わかりません。ネット上にもあまり手本がないので、とりあえず今回はImPPGも無しなど、最低限の処理に抑えることにしました。

それでもこうやって見てみると、メジャー2強のHαとCaKを除くと、他のどの波長よりもHe-D3画像は特徴的と言えるでしょう。吸収線でないところの輝線というのも面白くて、少し離れた波長の明るい画像をさっ引くという処理方法の工夫で模様が出てくるところも面白いです。


ついでのNa-D2とFe-I線画像

He-D3線が目的だったのですが、撮影の際に暗線のNa-D2線とFe-I線も撮影せざるを得ないので、ついでに処理して画像にしてみました。

まずはNa-D2線です。波長がHe-D3線とほぼ同じなので、似たような色にしました。多少ですが、表面に特徴のあるひび割れみたいなものが出ています。
IP_aligned_lapl2_ap5066_ST_color

次はFe-I線ですが、こちらはかなり地味です。それでも少しだけ模様が見えます。
Fe_I_disk_all_lapl2_ap2877_ST_color

やはり特徴的なHe-D3線に比べると、白色光に似ていてそこまで面白味はなさそうです。


まとめ

以前諦めたHe-D3に挑戦してみました。最初は大変だと思っていていろいろ調べてたのですが、ほぼ自動でできてしまったので、ちょっと拍子抜けでした。

SHG700に関して、このセットアップで太陽に限っていうと、だいぶやりたかったことはできてきていて、ネタとしてはあと数個といったところでしょうか。でも、このセットアップを外してまだやってみたいこともたくさんあるので、もう少し分光熱は続きそうです。


前回の「太陽分光SHG700始動(その3): 連続分光撮影」に引き続き、太陽分光撮影シリーズの4回目です。


今回は撮影したserファイルを処理する太陽全景画像再構築ソフトの説明をします。


JSol'Ex

撮影した.serファイルから太陽全景画像を再構築するソフトはIntispecINTISpectroheliograph reconstruction softwareJSol'Exなどがあるようですが、MLastroではJSol'Exが勧められているので、ここではJSol'Exを使ってみます。


JSol'Exの日本語での解説記事はほとんどないみたいなので、いろいろと試してみました。

ダウンロードしたらインストールしますが、インストール先がデフォルトでは自分のユーザーディレクトリの中の隠しフォルダのAppsData以下になるようなので、実行ファイルがどこにあるかなど戸惑うことがあるかもしれません。私は天文関連のアプリはショートカットをデスクトップに置いているので、実行ファイルを探すのにちょっと苦労しました。ちなみにショートカットは、エクスプローラー上で実行ファイルを選択して、シフトキーとコントロールキーを同時に押しながら、デスクトップに放り込めばできますね。


serファイルからの簡易画像生成

JSol'Exを立ち上げて、まずは手持ち機器の登録をしましょう。メニューの「Equipment」の「Spectrograph editor」で分光器を登録します。Sol'ExやSHGはバージョンごとにわかれてあらかじめ登録されているので、通常は特に変更の必要はないです。もしカスタムなどしている場合はここで設定するといいでしょう。

もう一つ、メニューの「Equipment」の「Setup editor」で鏡筒とカメラを登録します。「Latitude」と「Longitude」は設定しなくていいみたいなので、私は空白にしています。
スクリーンショット 2025-06-24 215035


処理を開始するために、serファイルを読み込みます。メニューの「file」から単体のserファイルなら「Ooen ser file」、複数のserファイルをまとめて処理したいなら「Batch mode」になります。

スクリーンショット 2025-06-24 145332

簡単には出てきた画面で、下の「Quick mode」ボタンを押せば簡易処理になり、全景を再構築した画像と、それをオートストレッチした画像のみが保存されます。
スクリーンショット 2025-06-24 205206


カスタム出力設定

高機能なJSol’Exを活用するために、きちんと設定して出力画像の種類を増やしましょう。

まずは先ほど設定した、自分の機器を選択します。上記画面の「Observatoin details」を選択し、Instrumentで「MLAstro SHG700」を、Telescopeで自分の機器、ここでは先ほど設定した自分の「FC-76」を選択します。
スクリーンショット 2025-06-24 215918


保存する画像のフォーマットは「Miscellaneous 」で必要なフォーマットにチェックを入れます。あとでスタックとかする場合はfitsやtifなどのRAWフォーマットにしておいたほうがいいかと思います。画像アップ用でJPEGやPNGを一緒に選択しておいてもいいかもしれません。

保存フォルダの形式を、同じく「Miscellaneous 」で「Batch」にしておくといいでしょう。あとでスタックする場合には、複数serファイルからできた同じ種類の画像がまとまって一つのフォルダに入ります。

スクリーンショット 2025-06-24 145715

ここからがJSol'Exの真骨頂になります。serファイルを開いて設定などした後に、まずは右下の「Full process」を押してみましょう。時間は余分にかかりますが、いろんな種類の画像が生成されます。

でもこの「Full」だと一部されない画像もあるので、「Custum process」を押して、さらに「Select all」にしたほうがいいかもしれません。これにすると、波長を少しずらした(デフォルトだと-3,0,3,15pixel)画像も合わせて生成されます。
スクリーンショット 2025-06-24 205325

波長の違いは見てるだけでも楽しいので、ぜひ試してみてください。波長をどれだけずらすかは、自分で設定できます。画面内の数値を適当に変えたり、増やしたりしてみてください。


出力される画像例

どんなファイルが生成されるのか見ていきましょう。以下に示す保存される場所は、File name patternを「Batch mode」で保存した場合になります。

まず基本はdiskフォルダとautostretchフォルダの中にある、再構築された全景です。diskの中は単に再構築しただけのRAWに近いもの、autostretchはそれをストレッチしたものです。ここではストレッチされたものを示します。
07_13_53_0000_07_13_53_autostretch_0_00

これらのフォルダには上記のHαの中心波長のみでなく、そこからずれた波長の画像も保存されています。例えば+/-3pixelずれたものです。波長への換算はざっくり0.1Å/pixelなので、それぞれ-0.3Åと+0.3Å程度ずれた画像になります。
07_13_53_0000_07_13_53_autostretch_3_00

07_13_53_0000_07_13_53_autostretch_-3_00

高々0.3Åのずれですが、中心波長画像と比べると見た目でかなり変わっていることがわかります。まず、中心波長の方が全体的に渦のような縞々が少ないように見えます。わたしはこれまでこの縞々がHα線で見る時の真骨頂かもしれないとずっと思っていたのですが、どうも本当の中心はもっとのっぺりしているのかもしれません。その代わりに、中心はちょうでは白いもやみたいなものが全体に見えます。これがなんなのか?ちょと興味があります。

他にも15pixel = 1.5Åだけ中心波長から離れた画像も保存されます。これだけズレるとほとんど白色光に近い画像になり、黒点がよく見えるようになります。
07_13_53_0000_07_13_53_autostretch_-15_00

どれだけずらすかは自分で設定することができます。先ほどのCustum processで数字で指定してある部分です。

cardフォルダの中には黒点番号、緯度経度と自転軸の傾きが書き込また画像が保存されています。太陽の自転軸は、地球の公転面に対して約7度傾いています。この画像にある自転軸は地球から見たときの見かけの自転軸です。地球は太陽の周りをまわっているので、太陽の自転軸の「地球から見たときの見かけの」傾き角は、季節によって変化します。
07_13_53_0000_07_13_53_card_0_00

このサイトで見かけの自転軸の傾き角を計算することができます。2025/6/17 22:13:53(UTC)だと-8.44度と計算されるので、画像に表示されている角度と同じですね。ちなみに、地球の自転軸の傾きもあるので、見かけの傾きは7度以上になることがあるので、今回の-8.44度は間違ってないです。

diskフォルダの中にあった、+/-3ピクセルずらした画像から、ドップラーシフト画像を生成することができます。dopplerフォルダの中に入っています。
07_13_53_0000_07_13_53_doppler

上記のような画像は任意のずれから画像を生成することもできるので、色々試してみると面白いでしょう。

実はドップラーシフト画像で気づいたのですが、最初に試した時に赤と青が反転してしまいました。本来は上の画像のように、左側が奥から手前に回転し、右側が手前から奥に回転するので、左は波長が縮んで青の短い側にに、右は波長が伸びて赤の長い側なるような色を付けるのが正しいです。なぜ色が反転したのか、探っていくとJSol'Exでserファイルを開いた時の「Process parameters」で色を入れ替えたり、上下や左右のフリップを指定できることがわかりました。
スクリーンショット 2025-06-24 205206
スクリーンショット 2025-06-24 145523

でも色を入れ替えるだけだとなぜか画像も左右反転してしまったので、左右フリップもオンにしてやっと正しいと思われる色と向きになりました。ちょっとややこしいので、一度自分で試すといいでしょう。画像の上下左右は、黒点が出ているならcardフォルダの緯度経度が書いてある画像に黒点番号も書き込まれているので、この番号の位置が黒点の位置とあっているかどうかも確かめることができます。

doppler-eclipseフォルダには、プロミネンス部分を強調してドップラーシフトでどちら向きに進んでいるかわかる画像も含まれています。
07_13_53_0000_07_13_53_doppler-eclipse

太陽表面及びプロミネンスのドップラーシフトはいつか求めてみたいとずっと思っていました。というか、このドップラーシフトを試したくて今回のSHG700に手を出したと言っても過言ではありません。以前Phoenixで波長をシフトさせて自転のドップラーシフトが見えないか考えたのですが、波長分解の敵にちょっと厳しいと判断しました。今回のような波長分解能のいい分光撮影で、やっと実現したことになります。でも0.3Åの波長シフトで十分見えるのなら、今考えるとPhoenixでも見える気がします。画像は残っているので、今度見直してみようと思います。

他にも、colorizedフォルダには自動的にカラー化された画像も保存されたりしています。
07_13_53_0000_07_13_53_colorized_0_00


さらなる画像生成

上の画像はほぼデフォルトで出力されるものの一部です。ほかにも紹介しきれないマイナーが画像もありますし、設定を変更できるのでさらにパラメーター違いの画像を各種出力できます。

でもそれでもここまでは「Simple」というモードに過ぎず、serファイル選択後に「Custom process」を押し、「Mode」で「ImageMath」を選ぶと、スクリプト形式でどんな出力にするかを指定して、画像を演算などすることで一連の画像を出力することもできます。

説明はここにありますが、さすがにこのページの説明の範囲を超えてくるので、興味がある方は各自で試してみてください。

マニュアルは簡易版がここ


詳しいものがここにあります。


他にも波長を変えた際の画像のアニメ化ができるみたいです。serファイルを処理終了後、右上画面の横タブの「Redshift」を選びます。
スクリーンショット 2025-06-24 213843

でも、一度試したのですがメモリ不足で止まってしまいました。そのうち、もう少し余裕のあるPCで試してみようと思います。ちなみに、serファイル処理後は上記のように画像が表示されていて、画像上のボタンやスライドなどでこの状態で設定を変えることができます。変えた設定は保存画像を変更するので、次の処理をするまではあらわに保存せずとも自動的に更新が保存されます。


画像以外の解析など

JSol'Exには.serファイルからの画像出力だけでなく、他にも便利な機能がいくつかあります。一つはフラウンホーファー線のリファレンス機能です。これまでHαで撮影してますが、それでも一番最初はどの輝線がどの波長を表しているのか、画像からだけだと全くよくわかりません。それでもHα線はメジャーなので、他の人が撮影した画像と比較とかして特定できるかもしれませんが、他の画像、例えば太陽撮影で次にメジャーなCaK線は一気に比較画像を探すのが難しくなります。そんな時に「Spectrograph editor」を使うと、自分で撮影した画像と比較することができます。メニューの「Tools」->「Spectrograph editor」を選んで、出てきた画面で見たい輝線を選択します。自分で撮影した画像を並べて、画面内の+/-で幅を揃えて同じような模様を探します。今回自分のセットアップで撮影した場合、上下幅が18nmに相当することも、輝線を探すときの手がかりになりました。

ちなみに、画像をロードしてJSol'Ex内で比較することもできるようなのですが、まだ実験レベルの実装らしくていまだにやり方がわからず、私は下のように画面を横並べにして比較しています。
スクリーンショット 2025-06-18 151746

吸収線をグラフ化してリファレンスと比較する機能もあります。serファイルを処理終了後、右上画面の横タブの「Profile」を選びます。
スクリーンショット 2025-06-24 204301_cut


このグラフを見ると、1点がスキャン1回ぶんになっているようで、グラフから読み取ると0.118Å/pixelのようです。光学的な波長分解能は0.18Å/pixelと計算できているのですが、実効的にはどの程度かはもう少し考えて判断したいと思います。


さらなる情報

JSol'Exは相当高機能なソフトです。今回紹介した機能はわかりやすいものばかりで、まだ複雑な機能は私も全然使い切れていません。ImageMathの所でも紹介しましたが、マニュアルは詳しいものが用意されているので、とりあえずはそれを読むことかと思います。

簡易版


詳細版



このページにチュートリアルビデオがたくさんありますが、問題は言語で、英語のものがわずか3本、あとは全部フランス語です。私はフランス語はよくわからないので見るだけですが、それでもいくつかのファイルは参考になります。




まとめ

JSol'Exはすごい高機能ですね。とにかく、ドップラーシフトがこうも簡単に出てくるのは期待以上でした。元々は自分でソフトを書かなくてはと思っていたくらいなので、ちょっと拍子抜けしたくらいです。いつかみたジェットを、今度は分光撮影してみたいです。多分波長のシフトとなって出てくると思っています。

こういったソフトが出てくるのも、Sol‘Exで文化を切り開いてくれたおかげでしょう。今後もありがたく使わせていただきたいと思います。













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