ほしぞloveログ

天体観測始めました。

タグ:DSLR

とうとう念願のEOS 6Dのユニティーゲイン(unity gain、電子とADCの1カウントが等しくなるゲイン)を測定してみました。といってもまだ思うところもあるので、暫定的な結果です。


これまでの経緯

使ったのはSharpCapで、昨年9月ころの3.3βから一眼レフカメラをサポートし出したため、もしかしたらLive view機能でシャッタを切り続ければ、センサー解析機能を使って一眼レフカメラのセンサーも解析できるのではと思ったからです。



ShapCapを使ったセンサーの解析手法についてはASI294MCなどを測定していて、メーカー値とかなり一致することがわかっています。





6Dでの測定

さて、実際に6DをSharpCapに繋いで、「センサー解析」を使用してみましょう。使ったSharpCapは2021/3/10リリースの最新の4.0.7493.0(BETA)の64bit版です。

ところで、なんでわざわざカギ括弧付きでセンサー解析と書いたかというと、メニューとカメラ制御の部分の日本語化に貢献しているからです。いのさんと智さんも貢献してくれました。特にいのさんは私の拙い訳をかなりまともな用語に直してくれました。

さて、まずセンサー解析を立ち上げますが、やはりどうも「ライブビュー」モードにしないとそもそも機能しないみたいです。逆にいえばライブビューモードにさえしておけば、あとはほとんどCMOSカメラと同じ操作になりました。

まず大事なのは光源の明るさ設定。目標はBrightnesのとこの50%付近に鋭いピークが立つこと。私は以前と同様にiPadのColor Screenというアプリを使い、Hue0、Saturation0、Brihgtness 32となるようにして、6Dのレンズを外しそのままiPadの上にセンサー面が向くように置きました。エリア選択がありますが、選択範囲内で周辺減光など光のスロープがあるとノイズが必要以上に大きく出てしまうので、センター付近の比較的狭いエリアを選びます。円状のレチクルを出して、その一番小さい円に内接するように正方形のエリアを決めました。あとは初期の光の量がまずいと怒られるので、ISOを100、露出時間を250msとしたら解析スタートの許可が出たので、そのまま進めます。

IMG_1980
セットアップの様子。

あとはひたすら待つだけです。CMOSカメラと違い、1フレームづつ撮っていくので時間とコマ数がかかります。終了まで約1時間ちょっと、1000回弱のシャッターを切りました。SharpCapからASCOMを通じて6Dの露出時間とISOを随時切り替えてシャターを切ります。ただしSDカードに記録はしないため、バッテリーは1000枚撮影したあともまだフルゲージ残ってました。

IMG_1972
下にフレーム数と時間が出ています。

今回測定したゲインはISO100からISO500までの8段階でした。それぞれのゲインで、センサーの読み取りから、暗すぎたりサチったりしないように適当に露出時間にフィードバックして適した露出時間を決めるため、それだけで何度もシャッタを切るので、どうしてもシャッター回数が多くなってしまいます。

一眼レフカメラのシャッター回数は寿命に繋がるので、無駄な機械シャッターを切らないように少なくとも何度かCMOSカメラで練習することをお勧めします。

以前のバージョンの測定の時には、この適した露出時間がなかなか決まらなくて長くしたり短くしたりを永遠と繰り返すバグなどもありましたが、今回はそのようなことはなかったです。ただし、測定中に露出時間も同じでISOも同じなのに撮影した画面に出てくる明るさがあからさまに変わって、安定しないような時がありました。原因はわかりませんが、ここは少し結果に対して不安要素となっています。

途中ダークノイズの測定のためにキャップをしたり、終わったら外したりしますが、それらは指示に従えばいいでしょう。 


測定結果

結果を見てみます。

IMG_1977

Gain Valuee/ADURead Noise (e)Full Well (e)Relative GainRel. Gain (db)Dynamic Range (Stops)
1005.6927.18931441.000.0011.74
1254.4526.69730541.282.1111.42
1603.2912.66730541.734.7412.06
2002.4911.87407922.287.1711.75
2501.9011.393107239.5411.41
3201.365.77223064.1812.4111.92
4000.954.99155525.9915.5511.60
5000.744.87121217.6817.1111.28

グラフ化しておきます。一番下のグラフは読み出しノイズをADUで表した場合です。ISO300くらいまではゲインが上がると共にe-単位での読み出しノイズが小さくなっていくのでほぼ一定で、ISO300を超えるとADUで見て読み出しノイズが上がってきます。これはISO300を超えると実際の画像で見て読み出しノイズが大きく見えてくるということを示しています。

6D_gain_graph_cut


これだけみていると、unity gain (unity ISO)は e/ADUが1になるところなので400を切るところ程度と読めます。ところがこの値は少し疑問が残ります。

Read noiseについては3段階に分かれているようなので、ここから3種のアナログゲインがあるのではとかの推測ができます。さらに、細かいゲインについてはデジタルゲインの可能性が高いと言えます。


考察

まずはこちらのページを見てください。


6Dのセンサーについて測定しているページです。このページではunity gainはISO575であると言っています。今回自分で測定したISO400弱とというのとは1.5倍くらいのズレがあります。

わかりやすくするために上記ページの表のISO800までをお借りします。

ISOgain[e-/ADU]read noise[e-]DR[dB]
505.641327.4868.7
1005.691127.5868.7
2002.773213.6668.6
4001.41787.5367.9
8000.72914.4566.7

Read noiseについてはISO100、200、400、800にアナログゲインが入っていると考えられるので、今回測定した結果と矛盾ないと考えられます。

gain[e-/ADU]については少なくとも今回測定した値の中でISO100のところはgainもread noiseも上の測定結果とよく合っていると言っていいと思います。ところがそれ以外のISOのところは全て1.5倍くらいずれています。これはどういうことなのでしょうか?

この違いは、今回SharpCapが簡易的な測定をしていることに起因します。先に示して表の中で、実際に測定しているところを赤くしてみます。

Gain Valuee/ADURead Noise (e)Full Well (e)Relative GainRel. Gain (db)Dynamic Range (Stops)
1005.6927.18931441.000.0011.74
1254.4626.69730541.282.1111.42
1603.2912.66539621.734.7412.06
2002.4911.87407922.287.1711.75
2501.9011.393107239.5411.41
3201.365.77223064.1812.4111.92
4000.954.99155525.9915.5511.60
5000.744.87121217.6817.1111.28

この赤いところ以外は実測ではなく、実測した値から計算しているに過ぎません。例えば
  • e/ADUのISO100の5.69以外のところは、5.69を単にRelative Gainで割った値に過ぎません。
  • Full Wellも同様で、ISO100のところの93144を単にRelative Gainで割った値に過ぎません。
  • Dynmic Rangeは計算値のFull Wellを実測のRead Noiseで割ってbitで表しただけです。
こうやってみると、Dynmic Rangeが今回測定した範囲の中であまり変わらないのも理解できます。なぜなら、Read Noiseがアナログゲイン(ISO)に比例してよく下がってくれている範囲内だからです。今回の測定範囲外は上記ページを見てもらえばよくわかります。ある一定値以上のISOでは、これ以上いくらアナログゲイン(ISO)をあげても、Read Noiseが他の要因である一定値に制限されてしまう一方、Full Wellは下がっていくために、ダイナミックレンジが小さくなっていきます。

また、Dynamic Rangeで考えたら、最大値とほとんど変わらないISO1000位までまではISOを上げたほうが得。Dynamic Rangeの落ちを1bitまで(半分になるということ)許容するとしたら、ISO1600までは許容範囲で、ISO3200だとそれよりほんの少し損をするといったところでしょうか。なので私がもし使うならISO800か1600、もう少し明るさが欲しい場合はぎりぎりISO3200ということにするのかと思います。


今回の測定の問題点

さてここで、今回実測したRelative Gainのところに注目します。通常はISO100を基準にISO200なら2倍、ISO400なら4倍になるはずですが、結果はISO400で2.3倍、ISO800で6倍でどうも1/1.5倍程度小さく測定されてしまっているようです。しかも線形性もあまりないという冴えない結果です。先に、測定中に撮影した明るさが一定にならないと書きましたが、これが悪さをしている可能性があります。もしISOと実際のゲインが理論値で一致しているなら(ISO200なら2倍、ISO400なら4倍とかいうこと)unity gainはISO569になるはずで、上記ページの結果ともほぼ一致します。

SharpCapでの測定方法は、CMOSカメラが前提のためにシャッター回数を気にしなくてため、何枚も画像を撮り、それらの同じエリアを使うことで、時系列でずれたようなデータを使い解析しています。一方、1枚の暗いところから明るいところまで含まれるような画像を撮影し、その画像の中で空間的にずれたようなデータを使うことでも同様の解析ができます。

というか、普通は後者の方が素直なやり方で、SharpCapは測定を自動化するために時系列のデータを使っているというわけです。最初SharpCapのやり方を見た時に「上手いやり方だなあ」と思いましたが、測定してみると簡易的な方法であることはすぐに認識できて、しかも今回一眼レフカメラのシャッター回数のことを考えると、やはり1枚の画像で解析した方がいい気がしてきました。

明るさのところをもう少し改良して、もう一度くらいなら測定したいと思います。シャッターの寿命が10万回としたら、1回の測定でシャッター寿命の約1%を使ってしまう計算なので、SharpCapで測定するのは最小限に抑えておいたほうがいいでしょう。

むしろISO100の結果だけは正しく測定していて、結果も矛盾なく正しく得られていると思われるので、あとは自分で別途ゲインを測定したほうがマシそうです。


ISOと実ゲインを実測

というわけで、ISOと実際に撮影できる明るさを実測してみたいと思います。

測定方法はSharpCapで測った時と同様に、iPadのアプリColor Screenを使い、そこにカメラを載せて、ISOを変えて撮影します。ただし、SharpCapでの測定がばらついたのでその反省を生かし、外光の影響ができるだけないのようにしました。まず、Color Screenの明るさを32から128の4倍にします。さらに、Color Screenの上に薄い紙を一枚敷きiPadの表面の反射の影響をなくすようにします。先の測定ではレンズなしのセンサー面を暴露しての測定でしたが、これもレンズをつけてレンズの先の光だけがセンサーに入るようにしました。

露光時間を1/50秒に固定して、ISOを800から100まで下げて撮影していきます。というのはISO800でサチらないように気をつけるためです。

測定は、撮影した各画像の中心の100x100ピクセルの平均の明るさ。RGB個別に取り出してます。中心を選ぶ理由は、縁のほうに行くと周辺減光が影響してくるからです。また、ADCの値に何らかのオフセットが加わっている可能性があるために、レンズに蓋をして明るさを測りましたが、レンズを開けた時に対して0.5%程と測定にほぼ影響はないので今回は無視しました。

これだけやったのですがやはり結果は変わらず、ISOと実際のゲインは全然合いませんでした。結果を示します。ISO100の時のゲインを1としています。
6D_ISO_gain
普通はISO800ならISO100の8倍の明るさになるはずです。グラフの点線に近くなるはずです。ところが実測は4-5倍程度しかないどころか、線形性(測定点を結んだ線が真っ直ぐになること)さえもありません。

測定はかなりしっかりやったつもりです。いったい何がおかしいのでしょうか?一つの可能性は、ヒストグラムのピークが一定の場所になるように露光時間を変えるなど調整しながら、その露光時間ぶんを補正してISOを変えて測定するとかでしょうか?ちょっといろいろ不明で、そろそろ力尽きたのでここは次の課題とします。


今回の結論

はっきりとした結論は出ませんでしたが、まとめます。
  • SharpCapのセンサー解析機能を使うことで、EOS 6DのISO100についてのコンバージョンファクター(Gain)はきちんと測定できたようです。
  • ですが、それ以外のところは1.5倍ほどずれていると考えられます。
  • その原因は、ISOを変えることに対して明るさが期待通りにならないことから来ていると思われます。
  • なので、unity gainに関しては保留とします。
  • 他の場所ではunity gainはISO600を切るくらいと、複数確認できるのと、ISOとゲインの関係さえしっかりしたら今回の測定でもそのくらいになるので、おそらくunity gainはISO600を切るというのが正しいと思われます。
今ふと思ったのですが、もしかしたら持っている6Dのゲイン設定がおかしくなっていて、本当にISOとずれているのかもしれません。こうなったら修理コースなので、もう少しいろいろ試してから結論を出したいと思います。


昨晩とても晴れていたので、SharpCapを使った一眼レフカメラでの電視観望テストの第2段です。


SharpCap3.3β接続確認状況

まずはこれまで私が聞いた可動情報を書いておきます。情報は全てTwitterや本ブログのコメント、個別のやりとりなどです。

(11月21日午後23時55分現在)

Canon

  • EOS 6D (Sam): 動作確認済、LiveStack可能、ミラーアップモードでは動作せず
  • EOS 6D (RAINYさん): 動作確認済、ASCOMドライバーでのLive ViewオプションでCapture Areaがデフォルトでは960X640なることを確認
  • EOS X7i (ぺんぱるさん): 動作確認済、LiveStack可能
  • EOS 6D Mark II (steorraさん): 動作確認済、LiveStack可能
  • EOS R (steorraさん): 動作確認済、LiveStack可能、ミラーレスで初確認
  • EOS Ra (steorraさん): さすがに試すのを躊躇
  • EOS X2 (ソルトさん): 接続してミラーアップはするが、シャッター切れずエラー
  • EOS RP (リュウさん): 動作確認済
  • EOS 7D (kumbenさん): 動作確認済
  • EOS 60D (Sam): 動作確認済、LiveStack可能、ミラーアップモードでは動作せず
  • EOS X5 (Sam): 動作確認済、LiveStack可能、ミラーアップモードでは動作せず
  • EOS M  (薜さん): 動作せず
  • 5D mark II (donchanさん): 動作確認済、LiveStack可能
  • EOS X7 (donchanさん): 動作確認済、LiveStack可能
  • EOS  kiss M  (MASAさん): 動作せず

Nikon
  • D750 (智さん): 動作確認、ミラーアップモードでは動作せず
  • D5000 (あぷらなーとさん): ニコンレガシー使用、FITS書き出し・ライブビュー・ライブスタック・ROIが可能
  • D810 (あぷらなーとさん): 「ニコン」使用、一度本体動作しなくなった、復帰後に動作確認済、FITS書き出し・ライブビュー・ライブスタック・ROIが可能、重い
  • D810a (あぷらなーとさん): さすがに試すのを躊躇
  • D5300 (ソルトさん): 動作せず
  • D50 (智さん): 動作せず
  • D7000 (あぷらなーとさん):  ニコンレガシー使用、FITS書き出し・ライブビュー・ライブスタック・ROIが可能
  • CooLPix B700 (ソルトさん): 動作せず
  • D3300 (あぷらなーとさん):  ニコンレガシー使用、FITS書き出し・ライブビュー・ライブスタック・ROIが可能(SDカード必須)
  • D3100 (あぷらなーとさん):  ニコンレガシー使用、FITS書き出し・ライブビュー・ライブスタック・ROIが可能(SDカード未確認)
  • Z6 (OSAさん): 動作確認済、LiveStack可能、サイレント撮影モード(シャッター動作による振動とシャッター音を出さずに撮影できる)は動かなかった
  • D3 (あぷらなーとさん): ニコンレガシー使用、FITS書き出し・ライブビュー・ライブスタック・ROIが可能
  • D300 (あぷらなーとさん): ニコンレガシー使用、FITS書き出し・ライブビュー・ライブスタック・ROIが可能
  • D90 (あぷらなーとさん): ニコンレガシー使用、FITS書き出し・ライブビュー・ライブスタック・ROIが可能
  • D610 (あぷらなーとさん): 「ニコン」使用、FITS書き出し・ライブビュー・ライブスタック・ROIが可能
  • D810a (あぷらなーとさん): 「ニコン」使用、FITS書き出し・ライブビュー・ライブスタック・ROIが可能、重い

PENTAX
  • K-30 (ソルトさん): 動作確認済
  • K-S2 (ソルトさん): 動作せず
  • K-50 (ソルトさん): 動作確認済
  • KP (薜さん): 動作せず
  • ist D (ソルトさん): 動作確認済
  • K100D (ソルトさん): 動作確認済
  • K-70 (Shinjiさん): 動作確認済、LiveStack可能
  • K-01 (ソルトさん): 動作確認済
  • Pentax K-5IIs (donchanさん) 動作せず
  • Pentax Q-S1 (donchanさん): 動作せず 

SONY
  • α7S or α7SII?(HUQさん): 動作せず
  • yα6000(amayama_54): 動作確認済、LiveStack可能

もし上記リストの訂正や、漏れている方で載せておきたい方がいましたら、Twitterかコメントに書いておいてください。上のリストをアップデートしておきます。また公開したくないという方がいましたら、TwitterのDMかコメントに書いてください。後でコメント自身も消しておきます。


さあ、6D電視観望の2回目のテストだ!

一昨晩は台風のせいか風も強かったのですが、昨晩は晴れて、風が吹いた後のこともあり透明度がそこそこ良かったです。でも21時半頃から月が出るので、長時間撮影も気が引けます。なので、まずは21時半まで少し暗いところに行って天の川撮影。これはまた記事にします。結局22時過ぎに自宅に戻って、眼視、惑星、電視観望と選択肢がありましたが、この日はやっぱりまだホットな一眼レフ電視観望です。

今回の目的はとにかく実践で使ってみること。できる限りいろんなところに向けて、これくらいまで見え、これくらいの使用にまで耐えうるとかいうことを示したいと思います。

前回のテストと少し変更したところがあります。まずはレンズですが、前回はNikonの135mm F2.8でしたが、今回はPENTAX 6x7の中判レンズの165mm F2.8です。理由は、周辺減光が顕著で、しかも色によって反応が多少違うようで、結果四隅に行くに従ってひどくなるカブリのようになってしまい、炙り出しが制限されるからです。フラット補正をリアルタイムでやってもいいのですが、いまだにうまく行ったことがなくて、今回も躊躇してしまいました。

もう一つの変更点は、今回Stick PCを使ったことです。前回はSurface PCなので、そこそこ速いですが少し大きいです。普段撮影用に使うStick PCが使えれば、さらにコンパクトにできます。


準備とトラブル

さて、まずは前回の状態の復帰です。機材はシンプルでポン置きでいいので、楽なもんです。レンズを水平にそこそこ北向きになるようにセットして、AZ-GTiでアラインメントを始めます。広角なので1スターアラインメントでもう十分です。計算によると3.65°x2.45°だそうです。これくらいの精度で最初置くだけでターゲットが視野に入ってくるので、まず取りこぼすことがありません。さすがフルサイズセンサーです。

すぐに網状星雲まで入って、画像が取り込めるようになったので、一つ新しいことを試しました。前回の一番大きな問題が、LiveViewモードの間シャッターをずっと「カシャン、カシャン」と切り続けること。6D本体のモニターをオンにすることでシャッターを開けっぱなしにしてかどうできないかです。

IMG_0574
一枚撮りではリモートでカラーバランスを調整できないです。
必要なら本体の方で色を合わせる必要があります。

まずSharpCapのStillモードで撮影開始してないときに、カメラ本体のモニター開始ボタンを押したらシャッターが開いて、SharpCapも落ちたりしないので、このまま行けるか!と期待しました。さらにSharpCapでLiveViewモードにして撮影開始しても音も鳴らずOKかと一瞬思いました。ところが、一枚撮影が終わったらわざわざシャッターを一度閉じて!?またすぐ開いて次の撮影にいくのです。結局各枚各枚の撮影終了時に必ずシャッターを閉じるという機能が働くらしくて、モニターオフにしている時と同じことでした。

さて、次にLiveViewへの移行です。途中SharpCapが落ちることが何度かありました。しかも一度落ちると、SharpCapを立ち上げ直してもASCMOの設定画面に行ってしまい、その後それを繰り返しカメラとの接続ができなくなってしまいました。SharpCapの立ち上げでも、カメラ本体の再起動でも解決しなくて、しばらくはPCの再起動で解決していたのですが、途中からタスクマネージャーで見てみるとSharpCapのゴミプロセスが残っていて、それを消すと再度SharpCapが問題なく立ち上がることに気づきました。

IMG_0573
こんなエラーが出て、これ以降接続できなくなりました。
でも実は反応がものすごく遅くなってるだけで、
分単位で待つと反応したりする時もあります。
SharpCapのゴミプロセスが残っているために起こる現象です。 

何度かやっているうちに、LiveStackに行こうとすると必ずSharpCapが落ちることに気づきました。前回とSharpCapのバージョンが違うのではとかも疑ったのですが、それも同じ。違うのはPCだけだということに気付いて、Stick PCから前回のSurface PCに戻しました。すると全く問題なくLiveStackに移行します。というより改めてSurfaceに戻ると、いかにStick PCでのSharpCapの反応が遅かったかに気づきました。少なくとも3.2の普通のCMOSカメラを繋いでいる時まではそんなことは気にならなかったので、今の3.3βと6Dは相当重いことになります。CPUが非力なためなのか、もしくはUSBの接続が遅い可能性もあります。でもUSB2.0って流石に転送速度に差が出るとは思えないので、やはりCPUの違いかなと思ってます。


充実の電視観望フルツアー

さて、これ以降は極めて順調。シャッター回数を節約したいので、15秒露光にしました。ISOは6400です。回った順番に示していきます。

状況はというと、月齢21日の半月以上の大きい月が出ていて、富山の中心の街から少し離れた住宅地です。普通なら決して星雲を見るようないい状況ではないです。そのため、QBPを入れてます。

  • 網状星雲です。赤と緑の色の違いもはっきり見えてます。
IMG_0576
LiveStackになると色バランスをリモートで調整することができるようになります。

  • 小さなM27亜鈴状星雲
IMG_0578
左端にかわいいM27が見えてます(笑)。
面倒だったので真ん中に持ってくのをサボりました。
この前にM57を見ましたが、流石に小さすぎました。
これくらいの大きさの天体だとレンズの焦点距離を伸ばす必要があります。


IMG_0584

拡大するともう少し形もわかりますが、恒星のハロが目立ちます。
レンズのせいです。
赤外起因だとしたらもしかしたらCBPにすると消えるかも。

  • M31アンドロメダ銀河、QBPは銀が苦手かもと思ってましたが、意外にいいかも
IMG_0587
構造も少しわかります。


  • らせん星雲
IMG_0590

  • 北アメリカ星雲一帯、ここまではっきり見えると迫力あります
IMG_0594

  • 白鳥座のサドル付近
IMG_0596
左下に小さく三日月星雲も見えます。

  • M33さんかく座銀河
IMG_0598
かろうじて腕らしきものが見えるくらいでしょうか。


  • カリフォルニア星雲
IMG_0599
月が近くにあるので、かなりカブってます。それでもこれくらい見えました。

  • ハート星雲と胎児星雲
IMG_0604
ここまで見えるとは。
でもかなり炙り出してるので周辺減光が目立ちます。

IMG_0611
でもセンサーの解像度はあるので、
多少拡大してしまえば周辺減光も気にならなくなってきます。

  • エンゼルフィシュ星雲?
IMG_0614
ここらへんはもうネタです。
まだ光度が低いのでほとんど見えません。
かろうじて右上を向く頭がわかるか?

  • のぼり掛けのM42オリオン大星雲と馬頭星雲、バーナードループ?
IMG_0618
これもネタです。黒い影は木の葉っぱです。
左端のカブリの中にバーナードループが淡く見えてます。
昇り立てで高度が低いのでこれくらい。
冬に向かって持って見やすくなるはずです。


M45プレアデス星団も導入したのですが、月が真横にあり、流石にダメでした。


まとめ

午前0時20分くらいから2時くらいまでの1時間40分。夏から冬までの星雲と銀河、もうフルコースです。ここまで見えれば大満足です。

一言で言うと、さすが撮影でも十分な実績がある6Dです。電視観望でも遺憾無く実力を発揮しています。センサーのピクセルサイズがASI294MC Proが4.6μm、6Dが6.3μmなので、一辺で1.4倍くらい大きいのです。1ピクセルの面積が大きければより多くの光子を取り込めるので、根本的に有利です。

かつ同じ焦点距離ならより広い面積を見ることができます。逆に同じ面積を見るならより焦点距離の長いレンズを使うことができるので、より暗い恒星を見ることができるはずです。実際に使ってみての感想は、確実にASI294MC Proよりも迫力があるということです。

その一方、シャッター回数の制限から一枚一枚の露光時間を長くせざるを得ないので、動きは少なくリアルタイム性には欠けます。ただ、移動する時は星の軌跡は写るので、それはみている人にとっては動きを感じるところで、全く動きがないというわけではないです。

さて、最後の画像の記録を見たら2時間近くで365回のシャッターを切っていました。15秒で一回なので、連続なら1分で4枚、1時間で240枚計算です。途中LiveViewモードからStillモードにしたりもしてたので、数的にはまあこんなもんでしょう。メカニカルシャッターの寿命が10万回だとすると、300回位観望回避r区と壊れる計算です。実際タイムラプスでは平気でこれくらいのシャッター回数になるので、15秒露光でのシャッター回数ならまあ許容範囲でしょうか。


今後やりたいこと

まだまだ試すべきことがたくさんあります。ソフト自身はアップデートを待つとして、手持ちでEOS X5があるので、これで電視観望できるかどうか。天体改造なしなので、赤は出にくいはずです。

X5の中古の値段が1万円台中くらいでしょうか。キットレンズ付きで2万ちょいです。これで本格的な電視観望が簡単にできるなら、裾野が広がりそうです。

あと、SharpCapからのプレートソルブを試してみたいです。これで導入が簡単になるかも。うまくいったらAZ-GTiなしで、StarSense ExplorerみたいなことがPCを使って実現しないかと思っています。そうするとハードは三脚と雲台とカメラとレンズ(とPC)だけで、ほぼ一般的な一眼レフカメラセットになるので、さらに敷居が下がるかもしれません。







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