CP+の太陽講演の補足記事も前回書けたので、今回は普通の参加記です。でもブース紹介などは、はるかに詳しいページがいくつかあるので、この記事は個人的な日記みたいにしています。自分の主観で書いているので、情報としてはあまり役に立たないと思います。
3月1日の土曜日の午前6時10分、自宅を出て近くのバス停に向かいます。始発のバスに乗るためです。この日は午後一で引き受けたセミナーがあるので、余裕を持って会場入りしておきたいです。バスもほぼ時刻通りに乗ることができ、無事に富山駅に到着。まだ7時前ですが、普段7時からしか開かない店舗がもう空いています。鱒の寿司のお弁当屋さんが新装開店のようで、聞いたら「6時半から開ける」とのことで便利になりそうです。ここで買ったのは出張に行く時には定番の「海鮮美食」という押し寿司です。早速新幹線の中でいただきます。
東京駅に着き、そのまま東海道本線に乗り換え、横浜を目指します。あらかじめ接続を調べておいたら東京駅で20分近く待たなければならなかったのですが、前の列車が遅れていたらしく、ホームに着いたらそのまま乗り込めました。かなりの時間短縮で幸先がいいです。
横浜駅ではみなとみらい線に乗り換えてみなとみらい駅へ。みなとみらい駅ではCP+のポスターが気分を盛り上げてくれます。
駅からは歩いてCP+会場のパシフィコ横浜へ。
入り口のところで恒例の写真ですが、1年ぶりだなというのを実感しました。
結局10時半頃には会場入りできたでしょうか。結構早く着いたので少し余裕があります。サイトロンブースでスタッフの方に挨拶だけして、少し会場を回ります。と言ってもこの時の目的は「カメラバカにつける薬」の新刊です。昨年は飯田ともき先生にお会いすることができました。今年は直接お会いすることはできませんでしたが、サイン入り本がまだあるか聞いたら、最後の一冊があったと奥から出してきてれました。
そのすぐあとに、ZEROでお世話になったOさんにお会いしました。しばらく星を離れていたとのことで私もずっと心配していたのですが、いつもの元気なOさんで安心しました。サイトロンの協力で星見のための冊子を作られていて、一部いただくことができました。Oさんの情熱が伝わる内容で、かなり秀逸な出来でした。星を始めたかはもちろん、次の一歩を進み出したい人にも指南となる一冊かと思います。
その後も会場を少し回っていたのですが、セミナーのこともあるのであまり落ち着かず、スライドの見直しとかしてました。12時からはサイトロンブースでフォトコンの裏側についてのトークがあるので、それを聞きます。PCを置く位置、マイクはどんなのか、モニターとの位置関係はなどをチェックするいい機会です。トークはフォトコンに採用された画像についての話はもちろんですが、フォトコンに惜しくも採用されなかった画像が紹介されていました。なぜ採用されなかったかの理由を聞くことができたので、おもしろかったです。私はフォトコンはほとんど出さないのですが、自分の画像がどう見られるかというのがわかり、さんこうになりました。採用されなかった画像の中に、太陽粒状斑の超絶解像されたものがありました。画像処理が少し何があったとこのことですが、それにしてもすごかったです。自分ではどやってもそんなレベルまで出ないので、機材にどんなのを使っているのかに興味があります。
フォトコントークが終了し、次はいよいよ自分の番です。トーク開始まで40分くらいあり、その間がPCの接続確認の時間に割り当てられます。実は次の日の日曜のトークの丹羽さんが、金曜の夜に事前にMacでの接続状況をテストしてくれていて、その時の情報を教えてもらっていました。私も丹羽さんも、MacのパワポからPhotoshopなどの他の画像処理ソフトへ切り替えてその場で処理しようと考えていたのです。でも、外部モニターをミラーモードにしてもなぜか強制的に手元は発表者モードになってしうとのことです。さらに、パワポを一旦スライドショーモードから落とさないと、他のソフトに切り替えても外部モニターの方がパワポのスライドショー画面のまま切り替わらないというのです。この問題は、自分のトーク直前の接続テストの時に、天リフさんのアドバイスで、スライドショーの設定で視聴者として表示するとうまく切り替えられることがわかりました。ただし、そのままだとパワポの上部のメニューバー表示されたままなになるので、さらに天リフさんのアドバイスで、フルスクリーンモードで表示するとOKでした。これでやっと、目的のパワポから指3本のタッチバッドのスライドだけでシームレスに他のソフトと切り替わるようにできました。なんでこんな細かいことをわざわざここに書いておくかというと、去年も外部モニターの接続にトラブルがあり、その情報をこのブログで見た丹羽さんからあらかじめ問い合わせがあったからです。自分自身の忘備録と、来年発表される方への情報という意味で残しておきます。
自分のトークについては配信と補足記事でかなり伝えたので、ここではもう書きません。トークが終了して、質問もたくさんきてそれらに答え、後片付けも終え、やっとホッとできました。その後、会場を少し見て回ったのですが、やはり精神的にはかなり疲労していて、早々とサイトロンブースに戻りあぷらなーとさんのトークを聞くことにしました。あぷらなーとさんは相変わらず話し方がうまく、見習うところが多いです。その後18時ころまで、今度は本当に会場をゆっくりまわる気分になりました。この時間帯と、次の日に会場内を見て回ったのですが、これは下にまとめて書きます。
夕方からは、星沼会のメンバーと、あぷらなーとさんらと共に飲み会です。昨年に引き続き中華でした。メンバーがメンバーなのでマニアックな会話が続きます。でも今年はだいぶおとなしくて、1次会のみで解散でした。店を出てから桜木町駅までみんなで歩いて帰ったのですが、最近の横浜は全くどこを歩いているかわからないです。飲み会の店もみんなについていっただけで、どうやって店まで行ったのかもよくわかっていません。どうも先導していく人を見てると、周りにある高いビルをみてどちらが駅の方向かとかを認識しているようです。多分高層ビルの形を覚えてしまっているのですね。途中の横浜美術館のあたりのひらけていたあたりで、みんなで星を見上げていました。横浜も空が明るいです。冬の大三角と火星と木星くらいしか見えませんでした。
横浜美術館を過ぎたあたりで、スーツケースをお店に忘れてきたことを思い出しました!急いで一人お店に戻りスーツケースを確保しましたが、あやうく次のに日から着るものがなくなるところでした。一人で店まで歩いて改めて思ったのですが、昔よく歩いていた横浜の景色と全く違います。横浜美術館もよく来ていたのでが、周りに何もなく、美術館がポツンとしたイメージでした。今から30年くらい前の話です。今は美術館が周りの建物に囲まれて、すごく小さく見えてしまいます。
店から出て、改めてGoogle mapで位置を確認しながら、結局近くのみなとみらい駅から電車に乗り、2駅隣の横浜スタジアム近くのホテルに移動しました。今回は土曜でしたが、1月中の予約で、たまたま一部屋空いていたホテルがとれたのでラッキーでした。
ラッキーは続きます。朝チェックアウトをする時に、送迎バスがあるようなので聞いてみると、なんとパシフィコ横浜への送迎とのことです。次のバスまで20分ほどありましたが、歩く距離が短くなるのは助かるので、バスを待つことにしました。バスでの移動ですが、車窓からみる横浜の風景は思っていたものとかなり違いました。学生で東京に出てきた頃に、横浜にもよく来ていたのですが、赤レンガ倉庫なんて本当にボロい倉庫があるだけでした。今はイベント会場みたいになっています。
バスは本当にCP+会場の1階の入り口のところまで運んでくれて、そのまま会場に入れます。
午前中は昨日の夕方に引き続き、会場内を見ます。天文関連のブースは他のページでもかなり解説されているので、ここでは主に写真で紹介するくらいです。
サイトロンブースは天文関連では最も大きなブースです。
サイトロン製のフィルターも現在ではかなりの種類が販売されています。私もいくつか使っていますが、電視観望にも撮影にも、どれもとても満足して使っています。
今年はAskarブースは別になっていて、少し離れていました。
目立ったのは20cm屈折鏡筒で、C8が3本くらいくっついた大きさです。
Vixenは揺動歯車式減速機を展示していました。800倍の高速回転ではそこそこ振動がわかったので少し心配だったのですが、等速では動いているかわからないほどで、これなら追尾中の振動は問題にならないはずです。
とりあえず組んだという赤道儀も展示していましたが、性能などはまだこれからだそうです。
ZWOのブースには物理の学生さんがスタッフとして解説していて、カメラ関連で少し盛り上がりました。物理はカメラセンサーに深く関わるので、販売店スタッフに技術的にわかる人が増えてくれるとありがたいと思います。CAAは少し興味があります。これがあると対象によって90度手で回さなくてよくなるので、さらにリモート操作がやりやすくなるはずです。EFWと共用できるのかなどがポイントでしょうか。
直接の天文ではないですが、今回楽しかったのはプリント関連です。自分ではあまり印刷はしないのですが、展示会などで普通に紙に印刷して額に入れるのとは一線を画すものになりそうで、いくつか選択肢もありそうです。
昨年も見た、メタルプリントというアルミに印刷するサービスは相変わらずものすごく綺麗です。ブースでは下地の違いを比べることができました。星の場合はホワイトグロスがいいと思います。
ブースにオリオン大星雲の写真をアクリル加工して飾っているブースがありました。KASHIMA GALLARYとうい会社です。かなりコントラストが高く見えます。アクリルだけでなく、アルミ板などにも貼り付けることができるようです。板の上に写真を圧着で貼り付けるそうで、その貼り付ける技術が優れているとのことです。
単なる紙へプリントするではなく、漆喰ベースの紙に印刷した画像を展示しているブースがありました。フレスコジクレーという会社で、漆喰を平く伸ばしたような特殊な紙を販売しています。耐性に優れているということで、光沢度合いはありませんが、表面の凸凹具合でかなり趣のある印刷になります。水性顔料インク対応のインクジェットプリンタで印刷できるそうです。
PR39という会社でもアクリルフォトを作るサービスの展示をしていました。
今回特に話題になっていたのがSIGMAでしょう。新製品のBFはボディーがアルミの削りだしで、普通の工場ではできないような加工をしています。下の写真の真ん中が加工の様子を示しているとのことで、削り出している様子がよくわかります。
大人気のブースでしたが、運よく整理券を手に入れることができたので、BFを直接手で触ることができました。流石の一体型なのか、それともデモ用でずっと電源を入れているからなのか、ボディーが結構温かくなっていました。表面のざらざら加工もとてもかっこいいです。黒とシルバーの2種類があったのですが、シルバーの方が削り出し感があって、個人的には好きです。
実は、SIGMAのFPが2台手元にあるのですが、例えばBFでは再生ボタンに触れているときだけ撮影した画像を表示するとか、インターフェースもFPからだとかなり進化しているとのことです。やっぱりSIGMAはコンパクトなボディーが魅力で、かつ妥協しないこだわりがあるところがいいですね。午後にはものすごい長さの行列ができていました。多分今回のCP+で最も話題になっていたのではないでしょうか。
今回、ほぼ初めて大手のブースにはいりました。いつも混んでいるのと、新しいカメラの試写はそこまで興味がないので遠くから見ていただけだったのですが、大手ブースは奥にもいろんな展示が広がっているのですね。混んでいるところは避けて、空いているところだけでしたが、ある程度見ることができました。
大学の写真部がメインの学生展示ブースも面白かったです。いくつかの馴染みのある大学の学生と話すことができました。星景写真を展示しているところはいくつかありましたが、さすがにDSOはほとんどなかったです。天文部の写真展示は流石にないみたいです。
トイカメラがあまりにも小さくて可愛いです。ペンを置いて写真を撮りましたが、その小ささがわかるかと思います。Kenko Tokinaで販売されているものは、安いものだと5000円くらいらしいので、子供のプレゼントに面白いかもしれません。
見てて圧巻だったのは、プラレールでしょうか。まるで要塞です。
要塞ではないですが、タムロンブースのゴジラの模型も迫力がありました。
このように子どもも楽しめる展示もあるので、家族できても楽しめるのかと思います。
昼からは丹羽さんのトークと成澤さんのトークを連続で聞きます。
丹羽さんはPixInsightの話でしたが、その素材のサイトロンの次期フラッグシップ屈折鏡筒で撮影したもので、キリキリにチューンした印象でした。群雄割拠のこのクラスの鏡筒ですが、日本で製造するというサイトロンらしさが光っていました。
成澤さんの話はトラバースについてで、私のトークのフェニックスの画像も、最後のカメラ比較画像以外は全てトラバースを使って撮影してるので、どのような話に持っていくかに興味がありました。初心者向けということでしたが、初心者にわかりやすく話すというのもまたテクニックがいることなので、とても参考になりました。意外だったのはちょうど隣に座っていたあぷらなーとさんもトラバースユーザーだったということです。なんでも赤道儀化して使っているとか。AZ-GTiと違い、トラバースの赤道儀化はさらにたいへんなはずです。
さらに丹羽さんのVesperaの話になりましたが、ここら辺で私も時間切れで会場を後にしました。CP+に参加された天文関連の皆様、お疲れ様でした。全体としては、昨年よりも展示ブースも参加者も多かったとのことで、カメラだけでなく天文関連もより盛り上がってくれればと思います。
出発
3月1日の土曜日の午前6時10分、自宅を出て近くのバス停に向かいます。始発のバスに乗るためです。この日は午後一で引き受けたセミナーがあるので、余裕を持って会場入りしておきたいです。バスもほぼ時刻通りに乗ることができ、無事に富山駅に到着。まだ7時前ですが、普段7時からしか開かない店舗がもう空いています。鱒の寿司のお弁当屋さんが新装開店のようで、聞いたら「6時半から開ける」とのことで便利になりそうです。ここで買ったのは出張に行く時には定番の「海鮮美食」という押し寿司です。早速新幹線の中でいただきます。
「海鮮美食」相変わらずいつも美味しいです。
東京駅に着き、そのまま東海道本線に乗り換え、横浜を目指します。あらかじめ接続を調べておいたら東京駅で20分近く待たなければならなかったのですが、前の列車が遅れていたらしく、ホームに着いたらそのまま乗り込めました。かなりの時間短縮で幸先がいいです。
横浜駅ではみなとみらい線に乗り換えてみなとみらい駅へ。みなとみらい駅ではCP+のポスターが気分を盛り上げてくれます。
会場到着
駅からは歩いてCP+会場のパシフィコ横浜へ。
入り口のところで恒例の写真ですが、1年ぶりだなというのを実感しました。
結局10時半頃には会場入りできたでしょうか。結構早く着いたので少し余裕があります。サイトロンブースでスタッフの方に挨拶だけして、少し会場を回ります。と言ってもこの時の目的は「カメラバカにつける薬」の新刊です。昨年は飯田ともき先生にお会いすることができました。今年は直接お会いすることはできませんでしたが、サイン入り本がまだあるか聞いたら、最後の一冊があったと奥から出してきてれました。
そのすぐあとに、ZEROでお世話になったOさんにお会いしました。しばらく星を離れていたとのことで私もずっと心配していたのですが、いつもの元気なOさんで安心しました。サイトロンの協力で星見のための冊子を作られていて、一部いただくことができました。Oさんの情熱が伝わる内容で、かなり秀逸な出来でした。星を始めたかはもちろん、次の一歩を進み出したい人にも指南となる一冊かと思います。
セミナー
その後も会場を少し回っていたのですが、セミナーのこともあるのであまり落ち着かず、スライドの見直しとかしてました。12時からはサイトロンブースでフォトコンの裏側についてのトークがあるので、それを聞きます。PCを置く位置、マイクはどんなのか、モニターとの位置関係はなどをチェックするいい機会です。トークはフォトコンに採用された画像についての話はもちろんですが、フォトコンに惜しくも採用されなかった画像が紹介されていました。なぜ採用されなかったかの理由を聞くことができたので、おもしろかったです。私はフォトコンはほとんど出さないのですが、自分の画像がどう見られるかというのがわかり、さんこうになりました。採用されなかった画像の中に、太陽粒状斑の超絶解像されたものがありました。画像処理が少し何があったとこのことですが、それにしてもすごかったです。自分ではどやってもそんなレベルまで出ないので、機材にどんなのを使っているのかに興味があります。
フォトコントークが終了し、次はいよいよ自分の番です。トーク開始まで40分くらいあり、その間がPCの接続確認の時間に割り当てられます。実は次の日の日曜のトークの丹羽さんが、金曜の夜に事前にMacでの接続状況をテストしてくれていて、その時の情報を教えてもらっていました。私も丹羽さんも、MacのパワポからPhotoshopなどの他の画像処理ソフトへ切り替えてその場で処理しようと考えていたのです。でも、外部モニターをミラーモードにしてもなぜか強制的に手元は発表者モードになってしうとのことです。さらに、パワポを一旦スライドショーモードから落とさないと、他のソフトに切り替えても外部モニターの方がパワポのスライドショー画面のまま切り替わらないというのです。この問題は、自分のトーク直前の接続テストの時に、天リフさんのアドバイスで、スライドショーの設定で視聴者として表示するとうまく切り替えられることがわかりました。ただし、そのままだとパワポの上部のメニューバー表示されたままなになるので、さらに天リフさんのアドバイスで、フルスクリーンモードで表示するとOKでした。これでやっと、目的のパワポから指3本のタッチバッドのスライドだけでシームレスに他のソフトと切り替わるようにできました。なんでこんな細かいことをわざわざここに書いておくかというと、去年も外部モニターの接続にトラブルがあり、その情報をこのブログで見た丹羽さんからあらかじめ問い合わせがあったからです。自分自身の忘備録と、来年発表される方への情報という意味で残しておきます。
スタッフの方が撮ってくれた写真です。多くの人に聞いて頂きました。
配信を仕切ってくれている天リフ編集長。真摯な仕事ぶりには頭が下がります。
自分のトークについては配信と補足記事でかなり伝えたので、ここではもう書きません。トークが終了して、質問もたくさんきてそれらに答え、後片付けも終え、やっとホッとできました。その後、会場を少し見て回ったのですが、やはり精神的にはかなり疲労していて、早々とサイトロンブースに戻りあぷらなーとさんのトークを聞くことにしました。あぷらなーとさんは相変わらず話し方がうまく、見習うところが多いです。その後18時ころまで、今度は本当に会場をゆっくりまわる気分になりました。この時間帯と、次の日に会場内を見て回ったのですが、これは下にまとめて書きます。
飲み会
夕方からは、星沼会のメンバーと、あぷらなーとさんらと共に飲み会です。昨年に引き続き中華でした。メンバーがメンバーなのでマニアックな会話が続きます。でも今年はだいぶおとなしくて、1次会のみで解散でした。店を出てから桜木町駅までみんなで歩いて帰ったのですが、最近の横浜は全くどこを歩いているかわからないです。飲み会の店もみんなについていっただけで、どうやって店まで行ったのかもよくわかっていません。どうも先導していく人を見てると、周りにある高いビルをみてどちらが駅の方向かとかを認識しているようです。多分高層ビルの形を覚えてしまっているのですね。途中の横浜美術館のあたりのひらけていたあたりで、みんなで星を見上げていました。横浜も空が明るいです。冬の大三角と火星と木星くらいしか見えませんでした。
横浜美術館を過ぎたあたりで、スーツケースをお店に忘れてきたことを思い出しました!急いで一人お店に戻りスーツケースを確保しましたが、あやうく次のに日から着るものがなくなるところでした。一人で店まで歩いて改めて思ったのですが、昔よく歩いていた横浜の景色と全く違います。横浜美術館もよく来ていたのでが、周りに何もなく、美術館がポツンとしたイメージでした。今から30年くらい前の話です。今は美術館が周りの建物に囲まれて、すごく小さく見えてしまいます。
店から出て、改めてGoogle mapで位置を確認しながら、結局近くのみなとみらい駅から電車に乗り、2駅隣の横浜スタジアム近くのホテルに移動しました。今回は土曜でしたが、1月中の予約で、たまたま一部屋空いていたホテルがとれたのでラッキーでした。
二日目
ラッキーは続きます。朝チェックアウトをする時に、送迎バスがあるようなので聞いてみると、なんとパシフィコ横浜への送迎とのことです。次のバスまで20分ほどありましたが、歩く距離が短くなるのは助かるので、バスを待つことにしました。バスでの移動ですが、車窓からみる横浜の風景は思っていたものとかなり違いました。学生で東京に出てきた頃に、横浜にもよく来ていたのですが、赤レンガ倉庫なんて本当にボロい倉庫があるだけでした。今はイベント会場みたいになっています。
バスは本当にCP+会場の1階の入り口のところまで運んでくれて、そのまま会場に入れます。
天文関連ブース
午前中は昨日の夕方に引き続き、会場内を見ます。天文関連のブースは他のページでもかなり解説されているので、ここでは主に写真で紹介するくらいです。
サイトロンブースは天文関連では最も大きなブースです。
サイトロン製のフィルターも現在ではかなりの種類が販売されています。私もいくつか使っていますが、電視観望にも撮影にも、どれもとても満足して使っています。
今年はAskarブースは別になっていて、少し離れていました。
目立ったのは20cm屈折鏡筒で、C8が3本くらいくっついた大きさです。
Vixenは揺動歯車式減速機を展示していました。800倍の高速回転ではそこそこ振動がわかったので少し心配だったのですが、等速では動いているかわからないほどで、これなら追尾中の振動は問題にならないはずです。
とりあえず組んだという赤道儀も展示していましたが、性能などはまだこれからだそうです。
ZWOのブースには物理の学生さんがスタッフとして解説していて、カメラ関連で少し盛り上がりました。物理はカメラセンサーに深く関わるので、販売店スタッフに技術的にわかる人が増えてくれるとありがたいと思います。CAAは少し興味があります。これがあると対象によって90度手で回さなくてよくなるので、さらにリモート操作がやりやすくなるはずです。EFWと共用できるのかなどがポイントでしょうか。
プリント関連
直接の天文ではないですが、今回楽しかったのはプリント関連です。自分ではあまり印刷はしないのですが、展示会などで普通に紙に印刷して額に入れるのとは一線を画すものになりそうで、いくつか選択肢もありそうです。
昨年も見た、メタルプリントというアルミに印刷するサービスは相変わらずものすごく綺麗です。ブースでは下地の違いを比べることができました。星の場合はホワイトグロスがいいと思います。
ブースにオリオン大星雲の写真をアクリル加工して飾っているブースがありました。KASHIMA GALLARYとうい会社です。かなりコントラストが高く見えます。アクリルだけでなく、アルミ板などにも貼り付けることができるようです。板の上に写真を圧着で貼り付けるそうで、その貼り付ける技術が優れているとのことです。
単なる紙へプリントするではなく、漆喰ベースの紙に印刷した画像を展示しているブースがありました。フレスコジクレーという会社で、漆喰を平く伸ばしたような特殊な紙を販売しています。耐性に優れているということで、光沢度合いはありませんが、表面の凸凹具合でかなり趣のある印刷になります。水性顔料インク対応のインクジェットプリンタで印刷できるそうです。
PR39という会社でもアクリルフォトを作るサービスの展示をしていました。
カメラ、その他
今回特に話題になっていたのがSIGMAでしょう。新製品のBFはボディーがアルミの削りだしで、普通の工場ではできないような加工をしています。下の写真の真ん中が加工の様子を示しているとのことで、削り出している様子がよくわかります。
大人気のブースでしたが、運よく整理券を手に入れることができたので、BFを直接手で触ることができました。流石の一体型なのか、それともデモ用でずっと電源を入れているからなのか、ボディーが結構温かくなっていました。表面のざらざら加工もとてもかっこいいです。黒とシルバーの2種類があったのですが、シルバーの方が削り出し感があって、個人的には好きです。
実は、SIGMAのFPが2台手元にあるのですが、例えばBFでは再生ボタンに触れているときだけ撮影した画像を表示するとか、インターフェースもFPからだとかなり進化しているとのことです。やっぱりSIGMAはコンパクトなボディーが魅力で、かつ妥協しないこだわりがあるところがいいですね。午後にはものすごい長さの行列ができていました。多分今回のCP+で最も話題になっていたのではないでしょうか。
シグマブースの大行列。ズラーっと並んでました。
今回、ほぼ初めて大手のブースにはいりました。いつも混んでいるのと、新しいカメラの試写はそこまで興味がないので遠くから見ていただけだったのですが、大手ブースは奥にもいろんな展示が広がっているのですね。混んでいるところは避けて、空いているところだけでしたが、ある程度見ることができました。
大学の写真部がメインの学生展示ブースも面白かったです。いくつかの馴染みのある大学の学生と話すことができました。星景写真を展示しているところはいくつかありましたが、さすがにDSOはほとんどなかったです。天文部の写真展示は流石にないみたいです。
トイカメラがあまりにも小さくて可愛いです。ペンを置いて写真を撮りましたが、その小ささがわかるかと思います。Kenko Tokinaで販売されているものは、安いものだと5000円くらいらしいので、子供のプレゼントに面白いかもしれません。
キャラクラーもので少し割り高ですが、子供には喜ばれそうです。
サイトロンでもトイカメラが出ていました。こちらも相当小さいです。
見てて圧巻だったのは、プラレールでしょうか。まるで要塞です。
要塞ではないですが、タムロンブースのゴジラの模型も迫力がありました。
このように子どもも楽しめる展示もあるので、家族できても楽しめるのかと思います。
残りの時間
昼からは丹羽さんのトークと成澤さんのトークを連続で聞きます。
丹羽さんはPixInsightの話でしたが、その素材のサイトロンの次期フラッグシップ屈折鏡筒で撮影したもので、キリキリにチューンした印象でした。群雄割拠のこのクラスの鏡筒ですが、日本で製造するというサイトロンらしさが光っていました。
成澤さんの話はトラバースについてで、私のトークのフェニックスの画像も、最後のカメラ比較画像以外は全てトラバースを使って撮影してるので、どのような話に持っていくかに興味がありました。初心者向けということでしたが、初心者にわかりやすく話すというのもまたテクニックがいることなので、とても参考になりました。意外だったのはちょうど隣に座っていたあぷらなーとさんもトラバースユーザーだったということです。なんでも赤道儀化して使っているとか。AZ-GTiと違い、トラバースの赤道儀化はさらにたいへんなはずです。
さらに丹羽さんのVesperaの話になりましたが、ここら辺で私も時間切れで会場を後にしました。CP+に参加された天文関連の皆様、お疲れ様でした。全体としては、昨年よりも展示ブースも参加者も多かったとのことで、カメラだけでなく天文関連もより盛り上がってくれればと思います。