夕方に見えるようになり、大化けしつつある話題の紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)。連休ということもあり、時間も少し取れそうなので私も挑戦してみることにしました。
前回見た大型のネオワイズ彗星は、天気と暗い場所を求めて、能登半島を挟んだ富山の反対側の羽咋市の海岸にまで遠征しました。今回は月が出ているので、あまり暗いところに行くのは意味がありません。ただし、まだ高度がかなり低いので、西側が地平線近くまで開けている場所が必要です。というわけで、昼間のうちに一度偵察に行って、自宅から車で5分くらいの川の堤防を陣取ることに決めました。
18時くらいに日没なので、17時には準備を終えたいと思い、16時に自宅を出発。堤防に着くとまだそこそこ日が高く、日があたると暑いので車の影に隠れながら機材をセットします。
撮影機材はRedCat51+ASI294MC Proと、シグマの105mm F1.4レンズ+ EOS 6Dの2セット。架台はCGEM IIとSWAgTiの2セットです。一応普通のカメラ三脚と自由雲台も用意しました。
結論としてはCGEM IIは全く使わなかったです。便利だったのはSWAgTiのAZ-GTiで、操作のためのSynScan Proをネットに繋いで起動すると、あらかじめ彗星の最新のデータをダウンロードでき、導入が楽に行えます。結局RedCat51をSWAgTiに載せ、105mmレンズと6Dは自由雲台で使うことにしました。
PC側のアプリは、RedCat51がSharpCapで、6DがBackYardEOSです。両方ともPC上で画面が見えるので、特に6Dのモニターを覗かなくてよくて、確認がかなり楽でした。
AZ-GTiの自動導入といっても、昼間なのでそもそも初期アラインメントがうまくできず、全く精度が出ません。水平を出して、iPhoneのコンパスアプリで方向を確かめて設置しましたが、結局かなりあさっての方向を向いていました。月が出ていればそれでワンスターアラインメントができるのですが、残念なことにその時間月は雲の中でした。しかたないので、鏡筒先端に蓋をして、(SynScan Proの太陽導入の制限を外してから)太陽を初期アラインメントで導入し、鏡筒の方向があっているかを目視で確かめたくらいでした。他にも、遠くの山でピントを合わせておくなどしたのですが、これらも結局最後星で合わせ直したので、昼間の精度はかなり出にくいということを実感しました。
そもそもの原因が、とにかく雲。準備の最中くらいはまだ西方向に晴れ間が広がっていたのですが、日没が近づくにつれ雲が広く厚くなっていきます。日没くらいには西から南がほぼ全面雲に覆われていました。その一方、北と東には青空が広がっています。
今更場所を変えるわけにもいかず、もうここら辺で諦めモードで、とりあえず使わないCGEM IIを片付け始めます。一応RedCatは彗星と思われる方向に向け、6Dでは広角で多少位置が間違っても大丈夫なように見ていましたが、見えているのは雲ばかりです。遥か遠方に、山の上と雲の下に隙間があり、あわよくばそこから見えればと思って、最後に足掻いていました。
途中、彗星の位置思っていた方向と少しズレていることに気づきました。気づけたのは、太陽が沈む位置を写真で残しておいたことと、Vixenの彗星アプリで太陽が沈む位置と彗星が沈む位置が10度くらいズレているのを確認したからです。
18時20分頃からでしょうか、雲の上の方が少し薄くなってきて、雲ごしに星が見えるようになってきました。改めて星を使ってピントなどを合わせ直し、彗星が出てそうな雲の薄いところを見ると、なんと真っ直ぐ上に伸びる尾っぽが見えているではありませんか!!!
ちょうどその時に妻から電話が!「今どこなの?ご飯食べるの?」とのことです。なんでやっと見えかけた時に限って!?と思いましたが。「今彗星。近くの川。帰ったら食べる。」とだけ答えて、すぐに撮影に入ります。その時に何枚か写したのがこれです。
あわよくば核も見えないかと思いましたが、結局下の方の暑い雲が退くことはなく、核も沈んでしまう時間になってしまいました。その頃には尻尾も再び見えなくなってしまい、上の写真が精一杯の結果でした。
CGEM IIは早くに片付けていたので、残りの後片付けも大したことはなく、そのまま自宅に帰り夕食にありつきました。
それでもなんとか尻尾だけは見えたので、彗星が全く見えなかったわけではありません。ほんの少しの満足感と、惜しかったというのと複雑な気持ちです。さらに、自宅に着いてから見たXの投稿で続々と綺麗な写真が投稿されているのを見て、全国的に見えたのに何故ここだけ?と、悔しくなってきてふてくされていました。
さらに時間が経ってくると、天リフのブログコーナーに「見えた!」という記事が次々とアップされています。みなさん素晴らしい結果です。はい、羨ましいです。それらを見て、一つくらいは見えなかった記事があってもいいのではと思い、今回のこの記事となりました。悔しさのあまり書いたので、わずか30分くらいで書き上げました。わかってます、本来ボツにするような記事です。
この記事を書き終えて、ふと思いついて尾っぽの写真をPixInsightで炙り出してみました。すると、ちょうどそれらしい位置に核のような白い点が見えます!
一応核も見えたということにしましょう。そう思うと少しだけ満足度が上がりました。
明日晴れないかな?天気予報だと夕方曇りですが、SCWだと場所を選べば晴れているところはありそうです。あまりぜいたくは言わないので、とにかく西が開けていて雲が少ない場所を探せればと思います。
場所をどうするか?
前回見た大型のネオワイズ彗星は、天気と暗い場所を求めて、能登半島を挟んだ富山の反対側の羽咋市の海岸にまで遠征しました。今回は月が出ているので、あまり暗いところに行くのは意味がありません。ただし、まだ高度がかなり低いので、西側が地平線近くまで開けている場所が必要です。というわけで、昼間のうちに一度偵察に行って、自宅から車で5分くらいの川の堤防を陣取ることに決めました。
セットアップ
18時くらいに日没なので、17時には準備を終えたいと思い、16時に自宅を出発。堤防に着くとまだそこそこ日が高く、日があたると暑いので車の影に隠れながら機材をセットします。
撮影機材はRedCat51+ASI294MC Proと、シグマの105mm F1.4レンズ+ EOS 6Dの2セット。架台はCGEM IIとSWAgTiの2セットです。一応普通のカメラ三脚と自由雲台も用意しました。
結論としてはCGEM IIは全く使わなかったです。便利だったのはSWAgTiのAZ-GTiで、操作のためのSynScan Proをネットに繋いで起動すると、あらかじめ彗星の最新のデータをダウンロードでき、導入が楽に行えます。結局RedCat51をSWAgTiに載せ、105mmレンズと6Dは自由雲台で使うことにしました。
PC側のアプリは、RedCat51がSharpCapで、6DがBackYardEOSです。両方ともPC上で画面が見えるので、特に6Dのモニターを覗かなくてよくて、確認がかなり楽でした。
なかなかうまくいかない
AZ-GTiの自動導入といっても、昼間なのでそもそも初期アラインメントがうまくできず、全く精度が出ません。水平を出して、iPhoneのコンパスアプリで方向を確かめて設置しましたが、結局かなりあさっての方向を向いていました。月が出ていればそれでワンスターアラインメントができるのですが、残念なことにその時間月は雲の中でした。しかたないので、鏡筒先端に蓋をして、(SynScan Proの太陽導入の制限を外してから)太陽を初期アラインメントで導入し、鏡筒の方向があっているかを目視で確かめたくらいでした。他にも、遠くの山でピントを合わせておくなどしたのですが、これらも結局最後星で合わせ直したので、昼間の精度はかなり出にくいということを実感しました。
そもそもの原因が、とにかく雲。準備の最中くらいはまだ西方向に晴れ間が広がっていたのですが、日没が近づくにつれ雲が広く厚くなっていきます。日没くらいには西から南がほぼ全面雲に覆われていました。その一方、北と東には青空が広がっています。
iPhoneで適当に撮った画像です。17時ちょうど。
同じくiPhoneで17時30分。日没直後は西側はほぼ全面雲でした。
今更場所を変えるわけにもいかず、もうここら辺で諦めモードで、とりあえず使わないCGEM IIを片付け始めます。一応RedCatは彗星と思われる方向に向け、6Dでは広角で多少位置が間違っても大丈夫なように見ていましたが、見えているのは雲ばかりです。遥か遠方に、山の上と雲の下に隙間があり、あわよくばそこから見えればと思って、最後に足掻いていました。
17時50分。RedCatの画像。下の方にわずかですが、雲の隙間がずっとありました。
途中、彗星の位置思っていた方向と少しズレていることに気づきました。気づけたのは、太陽が沈む位置を写真で残しておいたことと、Vixenの彗星アプリで太陽が沈む位置と彗星が沈む位置が10度くらいズレているのを確認したからです。
なんか見える!
18時20分頃からでしょうか、雲の上の方が少し薄くなってきて、雲ごしに星が見えるようになってきました。改めて星を使ってピントなどを合わせ直し、彗星が出てそうな雲の薄いところを見ると、なんと真っ直ぐ上に伸びる尾っぽが見えているではありませんか!!!
ちょうどその時に妻から電話が!「今どこなの?ご飯食べるの?」とのことです。なんでやっと見えかけた時に限って!?と思いましたが。「今彗星。近くの川。帰ったら食べる。」とだけ答えて、すぐに撮影に入ります。その時に何枚か写したのがこれです。
105mmレンズの画像です。縦に尻尾だけ見えます。時刻は18時32分。
核は多分山のちょうど天辺に隠れるか隠れないかくらいだと思います。
核は多分山のちょうど天辺に隠れるか隠れないかくらいだと思います。
RedCatの画像です。赤道儀に載っていて、上が天の北なので、尻尾が傾いて見えます。
時刻は18時37分で核が地平線に沈む直前です。
時刻は18時37分で核が地平線に沈む直前です。
あわよくば核も見えないかと思いましたが、結局下の方の暑い雲が退くことはなく、核も沈んでしまう時間になってしまいました。その頃には尻尾も再び見えなくなってしまい、上の写真が精一杯の結果でした。
CGEM IIは早くに片付けていたので、残りの後片付けも大したことはなく、そのまま自宅に帰り夕食にありつきました。
帰ってから
それでもなんとか尻尾だけは見えたので、彗星が全く見えなかったわけではありません。ほんの少しの満足感と、惜しかったというのと複雑な気持ちです。さらに、自宅に着いてから見たXの投稿で続々と綺麗な写真が投稿されているのを見て、全国的に見えたのに何故ここだけ?と、悔しくなってきてふてくされていました。
さらに時間が経ってくると、天リフのブログコーナーに「見えた!」という記事が次々とアップされています。みなさん素晴らしい結果です。はい、羨ましいです。それらを見て、一つくらいは見えなかった記事があってもいいのではと思い、今回のこの記事となりました。悔しさのあまり書いたので、わずか30分くらいで書き上げました。わかってます、本来ボツにするような記事です。
この記事を書き終えて、ふと思いついて尾っぽの写真をPixInsightで炙り出してみました。すると、ちょうどそれらしい位置に核のような白い点が見えます!
一応核も見えたということにしましょう。そう思うと少しだけ満足度が上がりました。
明日晴れないかな?天気予報だと夕方曇りですが、SCWだと場所を選べば晴れているところはありそうです。あまりぜいたくは言わないので、とにかく西が開けていて雲が少ない場所を探せればと思います。




















