ほしぞloveログ

天体観測始めました。

タグ:Apollo-M_MIMI

ここまでで、TSA-120 + Phoenixである程度の形になってきたので、一度きちんと撮影してみようと思います。


撮影のための撮影をしてみる

記事の(その6)で、TSA-120 + Phoenixでのある程度の撮影結果をタイムラプス動画や静止画で示しましたが、これらはあくまで大口径化のテストをしている最中に撮影したものです。毎回何か設定を変えてから撮影しているので、朝イチでは撮影できず、正午近くや、午後になることもあり、シーイングの悪化など撮影条件的にはあまり良くはありませんでした。今回は朝早くからいいシーイングを狙って、撮影を目的として撮影をしてみようと思います。

2026年5月25日、平日ですがこの日は休暇で朝6時くらいから起きて準備していました。でも朝イチは曇りで、結局晴れてきたのは8時過ぎです。それでもこの日のシーイングは素晴らしく、朝からの1本目だけでなく、結局2時間くらい撮影を続けて昼近くまでなってしまった2本目も、まだ十分に悪くないシーイングでした。


一本目

一本目の撮影は常時シーイングが良くて、ボケた画像の数がかなり少なかったです。このレベルのシーイングになると、かなり口径リミットに近いと思われるので、多くの画像ではシーイングにあまり左右されずに分解能は口径で頭打ちになっています。それでも一番良さそうなものをとりあえず1枚選びました。まずは静止画として画像処理します。

黒点AR4446、4444、4447を含む、見栄えのいいところを選んで、モノクロ、反転、カラー、反転カラーとしてみます。カメラの回転角を合わせるのをわすれてしまっていて、方角が少しずれてしまい、右斜め上くらいが北側になってしまっています。

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  • 撮影日時: 2026年5月25日8時46分
  • 撮影場所: 富山県富山市自宅
  • 鏡筒: Takahashi TSA-120 (f900mm、F7.5) + ACUTER OPTICS Phoenix (f400mm、F5)
  • 赤道儀: Celestron CGEM II
  • カメラ: PlayerOne Apollo-M MINI
  • 撮影: SharpCap Gain 200 (= 20dB)、露光時間5ms、200/200 frames
  • 画像処理: AutoStakkert!4、ImPPG、PixInsight SolarTools、Photoshop

分解能に関しては、少なくとも真ん中らへんは十分満足しています。ただし、周辺部は少し落ちるので多少クロップしています。プロミネンスがあると縁の曲率からどれくらいのエリアを見ているかわかるために、結構ぼけていますが今回はあえて残しました。

更に動画です。8時56分から9時59分まで、約30秒おきの113枚を7.5秒のタイムラプス動画にしています。この動画がすごいのは、シーイングが平均的にかなり良かったので、これまでのような途中の霞んで見えるような画像がほとんどないことです。朝から撮影した甲斐があったというものです。


YouTubeは画質が悪くなることがあるので、その場合は下のAstroBinを見ていただければと思います。


面白いのは、ほとんど動いていない所と、パタパタと激しく動いているところが、かなりはっきり分かれていることです。この動いているところと動いていないところは、何が違うのでしょうか?背景にある物理がとても面白そうです。パタパタは、30秒間隔の撮影だとまだ粗すぎるのかもしれません。トータル10分くらいで、もっと短時間でもいいので、短い時間間隔で撮ってみると何かまた見えるのかもしれません。


二本目

二本目は1本目よりは多少シーイングは落ちるものの、それでも悪くはないです。同様にベスト画像を選びます。
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  • 撮影日時: 2026年5月25日11時31分
  • 撮影: SharpCap Gain 200 (= 20dB)、露光時間2.5ms、200/200 frames

タイムラプス動画が結構面白いです。10時3分から11時33分まで、約30秒おきの159枚を10秒のタイムラプス動画にしています。2本目にどこを写すか迷っていた時に、たまたま伸びているジェットのようなものが見えたので、急いで撮影を始めました。ジェットがこれから伸びていくか、もうジェットの終わりで縮んでいくのかわからなかったのですが、少し経ってから見たら縮んでいたので、「あー、ダメだったか」と思い、一旦やめようかと思ったのですが、面倒なのでこのまま放っておいて朝昼ごはんを食べに行ってしまいました。その後帰宅して改めて処理してみると、どうやら縮んでいただけではなくて、かなり面白い動きをしていました。見てもらった方が早いでしょう。




どうでしょうか?右下のジェットらしきものが何度も出たり引っ込んだりで、激しく動いているのがわかります。


今更ながらIrfanViewについて

そうそう、AutoStakkertから出力された大量の枚数のTIFFファイルは、画像の大きさがバラバラで、例えばPixInsightのBlinkで全部を一度に読み取ることができなかったりします。これまでIrfanViewを使って大きさが同じになるように一括でクロップしていたのですが、今更ながらにIrfanViewはTIFFであっても8bitでしか出力できないことに気づきました。

太陽画像は処理のかなり最初の方の段階からある程度炙り出された状態なので、実際の弊害はそこまでないのですが、暗いプロミネンス部分を炙り出す時は8bitだと流石に影響が大きいでしょう。FIJIを使う方法もありますが、あまりに大袈裟なので、結局自分でpythonで組んだものを使うことにしました。モノクロでもカラーでも、16bitでも8bitでも、入力画像と同じフォーマットで、最小の大きさの画像に全てサイズを合わせて出力するようにしています。IrfanViewと同じように、クロップする起点を左上、右上、左下、右下、中央から選べるようにしています。GUI化してWindowsの実行ファイルにしているので、扱いはシンプルで使いやすくてかなり便利です。元々はpythonですが、軽くて、IrfanViewより速かったりします。


まとめ

とりあえず今回で、フェニックスの大口径化のTSA-120版は完了とします。まだ周辺の分解能の課題が残っていますが、これは視野の広いカメラでは、今の手持ちの機材だとどうしようもない気がしてきました。でもまあ、口径リミット近くまで出たと思うと、自分的にはかなり満足です。

次ですが、すでにこんなことをやっています。

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こちらはさらに前途多難です。


連休中の一連の太陽撮影で、PSTでのHα撮影と、白色光撮影で粒状斑出しに挑戦しています。




時間的には少し前後しますが、今回は連休2日目の朝に太陽撮影で朝から粒状斑に挑戦した時の記事です。


アルミシート巻き

まず朝からC8の周りにアルミシートを貼り付けます。アルミシートは手持ちでいくつか持っているので、単に幅だけ合わせてハサミで切って両面テープで取り付けるだけです。

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4倍PowerMATE

もう一つの新しいことは、かんたろうさんにお借りしているTeleVueの4倍のPowerMATEを使ってみたことです。以前も試したことはありましたが、それ以前にシーイングがボロボロで全く意味がありませんでした。前日に続き、この日もシーイングは悪くありません。もしかしたら何か見えるかもと期待ながら試します。

少し出たか?

4倍の画像です。

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結果だけ見てみると、多少ですが明らかに粒状斑らしきものが出ています。シーイングは昨日とそこまで変わっていないと思います。アルミシートを貼りはそこまで効いているわけではないと思います。

では何が一番違ったかというと、画像処理です。昨日の粒状斑を出そうとした画像で、PowerMATEなしの1倍での画像はそれらしき粒のようなものが見え始めているのに、PowerMATEで2倍にしてもその効果がほとんど分からないほどつぶつぶ感は出てきませんでした。画像処理はAutoStakkert!3で重ねた後、ImPPGを使っているのですが、2倍に拡大したらより大きな構造での解像度を上げるべきではないかと思ったわけです。ImPPGだとその調整ができないので、PixInsightのMultiscaleLinearTransformを使って、必要な大きさの構造を強調するようにしてみました。すると、無理な画像処理をすることなく上記くらいの粒々が出てきました。この方法、実は以前も試しているのですが、シーイングがダメな時はやはり何をやってもダメなようで、今回は春のゆらぎの落ち着きでここまで出てきたのかと思います。

昨日の2倍の画像も同様に再処理してみました。こちらはPixInsighの代わりにRegistaxを使っています。
13_36_09_lapl4_ap737_RS_cut

こちらも前日の処理よりはかなり粒状斑っぽくなってます。

でも逆に言うと、さらに粒状感を増そうと思ったら、もっとましなシーイングが必要だということです。今回も撮影中のPCの画面をじっくりみていると、1分の動画の中でも例えば10秒くらいのスパンであからさまに解像度が良くなったりすることがありました。そういう時を狙って撮影して、更にラッキーイメージでその中でもいい画像を抜き出すことで解像度を出していくのかと思いました。撮影中の分解能のゆらぎが見えるくらいまでになっていれば、ピントがあっているかどうかという判断もできるようになってきました。

まとめ

今回粒状斑についていくつかの改善をしました。
  • カメラがグローバルシャッタータイプになったこと。
  • 鏡筒にアルミシートを巻いて筒内気流を軽減したかもしれないこと。
  • 4倍に拡大したこと。
  • 画像処理を拡大率に応じて変えたこと。
などです。それでもシーイングの良し悪しに大きく依存しそうです。しばらく気流は安定している季節なので、もうし少し挑戦してみたいと思います。

あと、4倍のPowerMATEはかんたろうさんから長期間お借りしているものなので、流石にそろそろ返さなければいけません。 

久しぶりの太陽撮影です。

去年の秋ごろ、太陽の粒状斑を出したくてちょくちょく撮影していたのですがなかなかうまくいかず、しかも冬に入ると大気の揺れが激しくて全然だめだったので、太陽撮影からしばらく離れていました。春になって再開しようと思っていたのですが、休日と晴れがなかなか合わず、連休に入ってやっと少し時間をとることができました。

今日は復帰程度なので、簡単に何ショットか撮っただけです。撮影時間は5月3日の昼の12時くらいです。まずはC8+PSTでHα撮影です。最近は太陽活動がかなり活発なようで、今日も特大サイズとかは出てませんでたが、中位の黒点が多数見えました。その中の最も密な所です。

13_15_56_lapl4_ap551_IP

Hαが見えている部分がやはり少ない気がします。もっと縞々な範囲が増えてもいいのかと思うのですが、PSTのエタロンの限界でしょうか。

他にプロミネンスが2枚です。
13_12_14_lapl4_ap530_IP

13_13_08_lapl4_ap530_IP

擬似カラー化したのですが、ちょっと色が濃すぎかもしれません。イマイチ画像処理の勘が取り戻せてない気がします。

次はBaaderのND5フィルターに、Player OneのPhotosphereフィルターを付けたものです。鏡筒はC8、カメラは借り物のPlayer OneのApollo M-MINIを使っています。

13_34_19_lapl4_ap584_IP

粒状斑らしきものがそこそこ出ています。Photosphereフィルターとグローバルシャッターのおかげでしょうか。春なのでシンチレーションがいいことも大きいかと思います。

気を良くしてTeleVueの2倍のPower MATEを入れてみました。位置は上の画像のすぐ下くらいになります。
13_36_09_lapl4_ap737_IP

それでもイマイチ解像度が上がりません。

その後試しに、このセットアップで遠くの家の屋根とかを見てみました。初めは光軸があってないのかなと思って調整してたのですが、そこまで悪くはないようです。調整をしているときに瓦屋根の一部が太陽の光を点状に反射して、星のようになっているところがあったので、その内外像を見てみました。まるで温度順応がされていない時のようにひどく瞬いています。黒い鏡筒なので太陽に当たるとかなり熱くなります。これは流石にダメな気がしてきました。次は鏡筒にアルミ箔を巻いて試してみることにします。


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