ほしぞloveログ

天体観測始めました。

タグ:観望会

最近夜の撮影はとんとご無沙汰で、ちょっと天文熱が冷めています。ブログ記事も滞っているので、何もやっていないように見えるかもしれません。でも実際にはそうでもなく、いろんな書き物をしていたり、先週はなんと4回も観望会があるなど、なんだかんだ言ってドタバタしています。


ほぼ4連続の観望会

先週は、火曜が岐阜の山奥、水曜は山梨、木曜がお休みで、金曜は自宅の隣のお寺、土曜は地元富山の高岡という所と、ほぼ4連続の観望会で、移動距離も長かったりしたのでさすがに疲れ果てました。

問題は、4回も観望会があっても、どれも夜がほとんどダメだったこと。なのでブログを書くに至らなかったのですが、4回も記事にならない観望会がたまると後から忘れてしまうので、記録がてらブログに書いておくことにします。

8月18日は母校の高校の天文部の夏の合宿に参加させてもらいました。今年で3回目になります。残念ながら、私はこの合宿で星が見えたことがありません。今年こそはと思ったのですが、残念ながら夕方の太陽をフェニックスで見せることができただけで、今年も惨敗でした。でも、前日は夜中3時頃から明け方まで全面快晴だったとのことで、天の川の撮影をしていた生徒もいたようです。天気が悪く時間があったので、画像処理を一緒にやったりしていました。

8月19日は山梨に移動しての観望会で、昼間は晴れましたが、夜は全滅でした。曇っていて部屋の中でお話だったのですが、その間に一瞬だけはくちょう座方向が晴れて、北アメリカ星雲が見えました。でもまだお話の最中で結局すぐに見えなくなり、また全面曇りだったので、お客さんには何も見せることができませんでした。そこから自宅に帰ったので、帰宅は明け方前になり、かなり疲れてしまいました。自宅に帰った20日は (観望会は) お休みで仕事だけだったので、ちょっと休息になりました。

8月21日の金曜の自宅近所のお寺での観望会は、コロナ前まではコンスタントに何度かやっていたものです。今年は久しぶりの再開になります。

最初に月を少しだけ見た後は曇ってしまい、その後はお寺の中でのお話になります。参加者は小学生の低学年の子が多く、天文の面白さをこれでもかと詰め込んだ名作天文絵本「ホシオくん天文台へゆく」の読み聞かせを妻がしてくれ、その後は私が引き継ぎ前回おとぎの森観望会で大好評だった講演のサブセット版で盛り上がりました。

8月22日の高岡市での観望会は、昨年初開催されたものの2回目で、昨年が好評だったのでまた今年も開催されることになったとのことです。こちらも最初のころに月が少しだけ見えて曇ってしまったので、室内に入り、県天メンバーの講演でMITAKAと天体写真の紹介でした。



昼間の太陽は見えた

4日とも夜はダメだったと言っても、昼間は晴れていた日もありました。フェニックスを持っていったので、眼視を少しと、あとはG3M678MをつけてSharpCapでリアルタイムのライブスタックで太陽電視観望としました。
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たまたまPSTを持ってきている方がいて、眼視ではPSTとフェニックスの比較ができました。PSTでももちろんHαで見えますが、やはりフェニックスが太陽表面も、周辺のプロミネンスもよく見えます。特に、太陽表面のダークフィラメントやプラージュなど、細かい模様に差がありました。最近の太陽望遠鏡は以前のものよりもかなりよく見えますね。

太陽も、カメラで見るとさらに細かい模様がはっきり見えます。SharpCapのスタックと炙り出し、ヒストグラムによる見栄えの調整で、お客さんから「おお〜、ナンジャコリャー!」と大きな声が上がったほどです。ポイントの一つが、毛布を被ってモニターの画面を見てもらったことです。かなりの猛暑で申し訳なかったのですが、やはり暗い中でモニターを見ると、詳細が浮かび上がるように見えるので、インパクトがあります。
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上の画像のように、太陽表面の輝度をわざと落としてやると細かい模様が出てきますが、
毛布をかぶることで初めてよく見ることができます。

太陽は、4日のうち2回見せることができました。1回は夕方近くの晴れ間に短時間、1回は朝から夕方近くまでの時折雲に隠れる時を除いて、長時間にわたり晴れていました。


夜はほぼ全滅

星に関しては、4日ともよく似た状況でした。基本的にはほとんどの時間がドン曇りで、ごく狭い雲の薄いウィンドウ部分を探しながら、35mm F1.4レンズとASI294MCを使った広角電視観望で、何個か見える星を見てもらうくらいです。それでも眼視では全く見ることができないレベルの星が、雲ごしにみえるということで、喜んでくれるお客さんも多いです。一番いい時は、こと座の全景が一瞬見えるくらいだったでしょうか。4日のうちに夏の大三角が見えることはなく、稀にベガ、デネブ、アルタイルが単体で一瞬見えたくらいです。せいぜいこれくらいでした。

一応夜の天気が一番マシだったのが、自宅隣のお寺でやった観望会です。と言っても、この会は小学生の低学年が多く、小さい子にとっては20時半頃になるともう眠くなる時間なので、多くのお客さんが帰っていきます。そこそこ晴れたのは、観望会終了後の21時過ぎでした。残っていたのはスタッフのみ。観望会が終わったら晴れるという「天文あるある」ですね。広域電視観望で月明かりの中、なんとか街中天の川も綺麗に見えたのですが、残念ながらわずか数人のスタッフに見せることができただけでした。

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月に関しては、星よりももう少しマシでした。4日とも、夕方まではなんとか青空も一部見えていたので、明るくなっていく月を見てもらいました。他の方も望遠鏡を出していましたし、私もC8を眼視で見てもらったり、FC-76をAZ-GTiに載せて経緯台モードで電視観望で見せるなどしました。特に、電視観望は人数を稼げるので、短時間の晴れ間でもたくさんの人に一気に見てもらうことができ有利でした。

でも月に関しても、どの日も暗くなるくらいには曇りで見えなくなってしまうという結果でした。


連続観望会で学んだこと

4日間の連続観望会 (間に1日空いていますが) というのは体力的には大変でしたが、機材に関しては意外に楽なことがわかりました。一度車に機材を載せてしまえば、バッテリーの充電を毎回するだけで、機材の載せ替えをほとんどしなくていいからです。観望会開始に間に合うようにギリギリに準備を始めても、詰め込みの時間がほとんど無いので、そのまますぐに車を出すことができます。

使う機材も、ある程度の種類を持っていき、天気によって調整します。天気が良さそうな時は、きれいに見えるようにTSA-120を、天気が悪くてダメそうな時は、FC-76+ AZ-GTi、さらに天気が悪いとFMA135 + トラバースなどです。観望会が終わった時点での機材の片付けが楽になることを考え、天気が悪い場合は、どんどん機材を簡単なものに切り替えるなどしていきます。今回は天気が悪い時が多かったので、広い視野で高感度で見える広角電視観望が大活躍でした。このセットはカメラレンズとCMOSカメラ、三脚と自由雲台だけですみ、モーターなどもないのでアラインメントの必要もありません。準備も、観望中の操作も、片付けもものすごく簡単です。

あと、いつも使う50cm四方くらいの小さな折り畳み机の代わりに、自宅の撮影とかで使っている倍の面積くらいの大型の折り畳み机を持っていきました。これが意外に良くて、準備の際に机の上に機材を展開できたり、星座ビノをたくさん置けたり、かなり便利でした。いつもは自宅の庭に展開したままで置いてあり、折りたたんで車に積めるのが面倒なので観望会には持っていかないのですが、今後も大きな観望会の時には持っていく価値が十分あるのかと思いました。


今週の予定

先週4回使った観望会機材ですが、今週は出張で車を使わないので、機材は車の中にそのままにしておいて、週末の胎内星まつりに持っていきたいと思います。

胎内ですが、出張で金曜の夜中に自宅に戻る予定なので、そこから少し寝て、土曜朝出発で、土曜の午後くらいから参加の予定です。時間的にいい場所を取るのは難しそうなので、機材はタイミングが合えば出すくらいのつもりです。出展ブースをのんびり回れればと思います。


夏は観望会が目白押しです。先週土曜の高岡市のおとぎの森公園観望会に続いて、この週は7月31日の金曜に富山市の環水公園というところで観望会です。


歴史

環水公園の観望会も、もう毎年恒例の行事です。昨年の様子は少しだけこのページに書いています。



最初に参加した2023年の記事によると、コロナ前から行われていたとのことですが、コロナで一旦中止、コロナ以降に2023年に復活したとあります(でもこれが嘘だったと後からわかります)。私自身はコロナ以前のものには参加していなかったので、今回が4回目の参加になります。

検索してもコロナ以前のこのスターウォッチングに関する情報があまり出てこなかったので、ChatGPTにまとめてもらいました。今は便利ですね。文書をAIに作ってもらうのは味が無くなるのでまだ避けていますが、こういった資料的なものはかなり細かいことまで情報を集めることができます。

確実と思われる情報を挙げてもらいましたが、あくまでAIが検索できた結果なので間違いもあるかもしれません。資料としては県の年度報告が一番確実なもののようです。でも、調べた結果は意外なものでした。
  • 2012~2019年:8回(コロナ前は毎年開催)
  • 2020年:雨天中止のため開催回数に含めない
  • 2021~2026年:6回
と合計14回行われていることがわかります。面白いのは、コロナ禍が始まった2020年はコロナではなく雨天で中止になったと報告されていること、さらに2021年からコロナ禍でも規模を抑えて開催されていたことです。

今後の資料がてら少し詳しく残しておくと

開催状況確認できた内容
2011環水公園開催は未確認富山県の広報映像資料に「とやまスターウォッチング」が登場しており、県の事業自体は少なくともこの年には存在していました。ただし、会場が環水公園だったかは確認できません。(富山県)
2012開催されたとみられる8月24日に環水公園野外劇場前広場で開催する告知が残っています。テーマは「伝統的七夕の夜に織姫と彦星を探そう」でした。環水公園開催として確認できる最古の記録です。 (FMとやま)
2013開催されたと推定個別の公式記録は発見できませんでしたが、観望協力者による後年の記録では「コロナ前までは毎年開催」とされています。 (ほしぞloveログ)
2014開催告知あり8月22日の環水公園開催を伝える記録があります。 (i北陸)
2015~2018毎年開催と推定個別ページは確認できませんでしたが、コロナ前の毎年開催という関係者記録と整合します。 (ほしぞloveログ)
2019開催8月2日、環水公園野外劇場前広場。参加者は約200人でした。
2020雨天中止8月7日に予定されていましたが、公式事業報告に「雨天中止」と明記されています。新型コロナによる中止ではありません。
2021開催8月6日、約50人。コロナ禍でも再開されていました。
2022開催8月5日、約60人。
2023開催8月4日、約100人。
2024開催8月2日、参加者160人。
2025開催8月8日、約180人。夏の大三角の観察、星や日食に関する解説、4D地球儀を使った環境展示などが行われました。 (富山県公式ウェブサイト)

とのことです。でも2013年と2015〜2018年の根拠がこの「ほしぞloveログ」で、実際コロナ禍での情報が間違っていたので、あまり当てになりませんね。これでもChatGPTの結構いいエンジンを使ってこの結果なので、ここらへんが限界なのでしょう。というか、他に記録がなさすぎです。

もう少し突っ込んでおきます。2011年の根拠になっている広報映像の資料ですが、リンク先にはタイトルだけで映像はありませんでした。タイトルを見ても、2011年にそれらしい記述がないので、少なくとも自分で調べた限りでは確認が取れませんでした。

2012年以降は、ほしぞloveログの情報が根拠になっている以外の年では、リンク先の資料に「スターウォッチング開催」の記述が、かなりシンプルですがどの年も一応は確認できました。特に、2020年はすでにコロナ禍でしたが、県の報告書にはっきりと「雨天中止」と書かれています。

ただ、これが本当に雨天中止だったのか、コロナ禍で開催が心配されたので雨天中止とあえてしたかなどの判断まではできませんでした。確認で自分の過去メールを調べてみたら、確かに雨天中止と県天メンバーからメールが流れていたので、コロナではなく雨天中止で正しそうです。

2021年と2022年はコロナ禍真っ只中でしたが、それでも参加人数とともに報告されているので、実際に開催されたのかと思います。こちらも過去メールで確認しましたが、紙コップを使ってアイピースが皮膚に触れないようにするなど、いろいろ工夫をしながら開催していたようです。


自分は一体何をしていた?

で...、問題は、私は2016年には富山県天文学会に参加していたのですが、2016年から2022年までは観望会に参加せずに何をしていたんでしょうか?

全く記憶になかったのですが、自分のMacのカレンダーを見ると2017年から環水公園の観望会があると予定項目として残っていました。それらの日をよく見てみたら、理由がわかりました。2016年から2019年までは原村の星まつりと日が重なっていたので参加できなかったというわけです。

それでも2020年から2022年の記憶が全くないです。原村の星まつりは2020年以降は開催されていないので、星まつりへの参加が、環水公園不参加の理由にはならないと思います。忙しかったのか、もしかしたら2019年まで参加できていなかったので、それ以降も惰性で参加していなかったのかもしれません。


AIによる調べ物

以上のようにAIの力も借りながら調べてみました。少なくとも人間の曖昧な記憶よりは正しい結果を出してくれています。また、AIが出してくれた情報をもとに、さらに自分で確認することもできるので、かなり役に立つという印象です。それでも、2011年のように人間が確認を取ろうと思っても確認できない情報まで含まれていることもあるので、必ずしも確実ではないことも、気にしておいたほうがいいかと思います。

あと、自分のブログが情報の根拠となっているのはかなり気持ちが悪いです。どれくらいの根拠感で書いているのかは自分ではある程度わかっているので、それを情報源と思われると嫌なのと、他の情報も、この程度の根拠しかない可能性もあるのかと思い知らされます。


観望会

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観望会の歴史という、関係ない人から見たらくだらないことを長々と書いてしまいましたが、これは肝心の観望会が曇りでかなり厳しい状況だったからです。

平日なので仕事が終わってからの準備になります。会場に18時頃に到着すると、もう何台か望遠鏡が並んでいました。最終的には10台以上は出ていたはずです。

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この公園は富山駅から歩いてくることができるので、お客さんもたくさん来ます。100人以上は確実にきていたはずです。ただし、開始時から今日は天気が厳しいかもと皆さん言っていて、明るい金星も双眼鏡で探してもなかなかわからないような状況が続きます。

結局見えたのは、肉眼では、
  • 沈む直前の金星が、時間帯によってはかなり低い位置の雲の合間に見えた。
  • ベガとアークトゥルスはかなり注意して見ると、大抵の人には見えた。
  • デネブとアルタイルは時間帯によっては見える人もわずかにいたが、見えない人が多数。
  • 終了近くに地平線から月がやっと昇ってきて、雲越しに少しだけ見えた。

望遠鏡ではアルビレオくらいまで入れていたようです。後半になるにつれ、一部に雲間が見えたりもしましたが、終始なかなか厳しい状況のようでした。

私は35mmレンズ+ASI294MCの広域電視観望を使って、雲越しの星を見ます。
  • 一番星でベガを見つけて、肉眼でも見えないかお客さんと探し、
  • その後少し晴れた時に、こと座の全体像を見せ、
  • デネブとアルタイルを見せて、一応夏の大三角を完成させ、
  • そこそこ雲が薄くなってきた時に白鳥座全体を見て十字を確認し、
  • 月が出た時に、雲越しもぼやぼやした月を拡大で見た
というくらいです。

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こと座です。終始こんな感じでずっと雲が出ていました。

まあそれでも、雨が降ることはなく、かろうじてですが何か見るということはできたので、ヨシとしましょう。

21時頃には片付け始め、22時前には自宅に到着。次の日は朝早くから用事があったので、すぐに寝てしまいました。



2026年7月25日、富山県高岡市のおとぎの森公園で毎年恒例になっている、星空観察会に参加してきました。

昨年の記事はこちらになります。



今年も開催

この観望会への参加は、今回で3回目になるみたいです。過去記事によると、一昨年は天気が悪く記事にせず、昨年は天気が良く見えたと書いてますが、この時期は夏の観望会が多すぎてどれがどれだったか、こんがらがってしまいます。やっぱり記録にとっておくのは大事ですね。


今回は準備が大変

このおとぎの森観望会のときは、毎回早めに自宅を出て、たいてい会場すぐ近くのイオンモールに行くのが恒例です。こんなふうに、観望会以外に何か時間を過ごせそうなことがある場合は、なんだかんだ言って妻も一緒についてきます。この日も自宅を14時前には出て、イオンモールには14時半頃に到着しました。少し早すぎる到着です。

というのも、今回は観望会前に講演を頼まれているのです。ターゲットは主に小学生の子供たちとのこと。あらかた準備は済ませてましたが、モールのフードコートでPCを出してスライドの最後の仕上げです。もちろんその間、妻はショッピングです。

講演が18時半からということで、逆算していくと、遅くても18時には会場入りして接続チェック、実際には観望会の機材の準備もあるので、17時過ぎくらいには公園に着きたいです。その前に夕食をとっておくとすると、逆算すると16時くらいには食べることを考えておいた方が良さそうです。

あらかじめ時間は確認してあったので、16時過ぎに妻がフードコートに戻ってきました。私は牛角のカルビ丼に盛岡冷麺の小さいのを追加、妻はそこまでお腹が空いていないということで、フレッシュネスバーガーを注文してました。富山市内にはイオンモールがないので、隣の高岡市のイオンモールには、こうやってフードコートに来るだけで楽しいので、いい機会です。

食べてる間に、今日の講演のスライドを妻にチェックしてもらいました。小学生がメインなので、あまり星に詳しくない妻でさえわからないというなら、子供相手だと全然無理なはずです。でも、聞いている限り結構面白そうにしている反応だったので、とりあえずよしとします。

17時前になって、イオンを出発して、おとぎの森公園へ。妻は観望会には興味がなく、そのままモールでショッピングを続けます。終わったら迎えにきてくれればいいそうです。

17時頃には会場に着きました。さすがに早すぎると思ったら、すでに一人メンバーが到着していて、早速観望会の準備を始めてました。私はまずは講演会場になる「こどもの家」に行くと、ちょうど世話役の方が到着して2階の会場を確認できました。あまり広くないと聞いていたのですが、そこそこの広さはあり、子供には床に座って聞いてもらえば数十人は十分入れそうです。接続テストは会場のセッティングができてからということで、そちらはスタッフさんがまた来てやってくれるとのことなので、私は一旦外に出て、観望会の準備をします。

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といっても、雲が結構あるので、機材を出しっぱなしではちょっと怖いです。もし講演の最中に雨が降ってきても、機材を片付けるために講演を中断して抜けるわけにはいきません。最悪雨に濡れてもいい、テーブルと椅子だけ出しておくことにしました。


星空を見るのが楽しくなるお話

18時頃になり、再び講演会場に行きます。スタッフの方たちと一通り挨拶して、接続テストです。スタートが18時半なのですがちょうど食事の時間くらいなので、人が集まるか少し心配していました。18時半直前になってぼちぼち人が入り始め、18時半の時点ではまだ大人子供合わせて20人くらいだったでしょうか。講演終了予定が19時15分で、観望会が21時までなのですが、まだ日が長く講演が終わってもまだ明るいはずなので、時間の余裕はあるということで、もう少し待ちました。18時半を過ぎるとどんどん人が増えてきます。18時35分くらいだったでしょうか、ではそろそろ始めましょうとスタートしたのですが、それでもまだ人は入ってきます。

最終的には、スタッフの人が来ている人の靴を数えてくれていて、およそ100足あったらしいです。さすがにこの人数だと、会場はかなりキツキツで、人が部屋いっぱいに広がっていました。用意していた椅子は全然足りずに、大人の方もかなり床に座ってもらいました。

一番難しいのは、対象が子供ということです。聞いてみると、小学生未満は一人だけ、小学3年生と4年生が同じくらいで一番多かったです。4年生の理科で星のことを学ぶのと、近所の小学校で4年生を対象にチラシを配布したとのことです。

子供はとても正直で、飽きてくるとじっと話を聞かずに歩き回ったりする子も少なくないです。実際、講演前はプロジェクターの光を使って、スクリーンに手や体を使って影を作って遊んでいます。普通の北極星を探そうとか、夏の大三角を探そうというお話だけだと、星が好きな子はいいのですが、興味がない子だと多分飽きてしまうでしょう。そこで今回は、クイズを多用することにしました。クイズと言っても、単純な3択クイズとかではありません。

子供といえども、一生懸命に考えて欲しいと思っています。そう、いつもやっている太陽はどちらから昇るかから始まって、月はどちらから昇ってどちらに沈むかを聞いていきます。太陽は小学生でもさすがにすぐにわかります。太陽が動く理由も、地球が回転しているからと理解してくれます。あ、「違うよ、地球は太陽の周りを回ってるんだよ!」と、公転と自転を区別できない子供がいましたが、こういったことを大きな声で言ってくれるのはうれしいですね。月がどちらから昇るかは、子供だけでなく、大人もわかっている人の方が少なそうです。

夏の大三角の話に持っていって、星がどちらから昇るか、水平に見えたベガが天頂に昇るまで何時間かかるかも考えてもらいました。太陽も月も星も地球が動くので昇り方は同じで、1日に星がどれだけ回転するかを考えたら半日でどれだけ動くかわかり、最後には90度動くのにかかる時間も子供でも十分に理解してくれます。

夏の大三角は七夕伝説に持っていきます。高岡は面白くて、富山県最大の七夕まつりが高岡市内の戸出というところで7月初めに開催され、それとは別に、これもかなり大きな規模の高岡七夕まつりというのが旧暦にならって8月初めに開催されます。そう、ここ高岡市は新暦の七夕と旧暦の七夕まつりを両方とも味わうことができる、珍しい場所なのです。富山県は比較的旧暦の七夕を祝うところが残っています。田畑が広がるので、月の満ち欠けで暦を判断する風習が残りやすかったのかもしれません。

七夕から、天の川の話に持っていき、南の天の川は銀河中心を見ていること、反対に北の天の川は銀河の端を見ているという話まで持っていきます。会場には明らかに星に詳しそうな子が二人いました。その子達も銀河のことくらいまでは知っていたようです。

そこから更に、天の川が見えない方向は何が見えるかというクイズを出して、春のおとめ座銀河団を撮った画像を見せました。その画像の中にどれくらいの数の銀河があるかという画面を見せると、星に詳しい二人もこんな密度だとは知らなかったようで、その子達を含めてみんなびっくりしていました。天の川の星が邪魔しないので遠くの銀河がよく見えるということも、反応を見ている限り、大人だけでなく、子供たちもよく理解してくれていたと思います。
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更にここから、スケールを広げ、秋の銀河が少ない理由を話し、宇宙の泡構造まで持っていき、ブラックホールや重力波、ニュートリノなど、比較的近くにあるカミオカラボの紹介をして、宇宙にはまだ謎がいっぱいというところまで行きました。

最後にはまた近くに戻って、普段の生活が宇宙にどれだけ関わっているかを考えてもらいました。一日、二日と日を数える「日」は太陽のこと、一月、二月と月を数える「月」はお月様のこと、夏と冬など季節は地球の公転です。植物の成長、睡眠、水の循環、潮の満ち引きなど、生き物が生き物として生きるのに、宇宙は実はものすごく絡んでいるんですよね。基本的には太陽や月の影響ですが、太陽より遠い天体は生活に影響があるのか?という話も用意してました。でも時間も押していたのと、ちょっと難しそうなのでスキップとしました。

今回は、ずーっと子供達と会話しながらの講演になり、とても楽しかったです。終始子供達がひっきりなしに答えを言いまくるのでなかなか大変でしたが、これだけ反応があると、講演を引き受けた甲斐があったというものです。19時20分くらいだったでしょうか、ほぼ予定通り45分で終了し、次はいよいよスターウォッチングです。よほど星が見たくなったのでしょうか、子供たちは部屋から飛び出していきました。


その後の観望会

大人の方の反応も上々だったようで、終わってから世話役の方やスタッフの方達からも、ものすごく面白かったとの感想をたくさんいただきました。私の話は、できるだけ知識は必要とせず、なぜそうなるかを考えてもらうので、子供でも大人でもあまり年齢に関わらず楽しんでもらえるようにしているつもりです。観望会の時に、若い社会人の女の子の二人組と話す機会があったのですが、講演も聞いてくれていたとのことで、これまでほとんど聞いたことがない話が多くて、相当面白かったとのことです。また来年も来てみたいと言ってくれました。実は今週金曜日も、富山駅近くの環水公園というところで観望会があるので、誘っておきました。

さて、観望会の方ですが、そこそこ晴れていましたが、常にどこかに雲があり、月が見えたり見えなかったり、夏の大三角も見えたり見えなかったりで、ちょっと微妙でした。それでもたくさんの望遠鏡が出ていて、月や金星、アルビレオなど、見どころは幾つもあったので、子供も大人も楽しめたのかと思います。

私はというと、今回実はTSA-120を用意していたのですが、ポータブルバッテリーを忘れるというポカをやらかして赤道儀が使えなかったので、泣く泣く電池駆動のトラバースにFMA135を載せたいつもの電視観望で、月とM57とM27を見せました。観望会ではいつも用意しておく外部モニターも使えずじまいでした。

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雲が多かったことと、多分空の状況はあまりよくなかったので、星雲は数多くは見えず、20時半頃にはもうお客さんもすっかり少なくなってきました。子供だと21時くらいには寝てしまうことも多いので、日が長いうちの夏の観望会はどうしても時間が限られてしまいます。観望会には250人くらいきていたということで、各望遠鏡には長い列ができていることもありました。電視観望は比較的人数も捌けるので、ある程度多くの方に見て頂けたと思います。

お客さんもほとんどいなくなった21時前にはもう終了宣言が出て、21時過ぎには片付けも終え、イオンに妻を迎えにいきました。帰りの車で、講演がかうまくいったことを話し、帰路につきました。


おまけの観望会の記録

少し前の7月11日、天気が悪かったのでブログ記事にはしませんでしたが、飛騨コスモス天文台で観望会がありました。天気予報では絶望的だったのですが、かんたろうさんも来るというので、他のスタッフの方とも顔だけでも合わせられればということで、ほぼ何の機材も持たずに、ガソリン代の節約のため妻の小さい車を借りて、現地へ向かいました。途中、神岡町でいつも行く「もりのや」で唐揚げ定食を食べました。唐揚げの量にちょっとびっくりしました。

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唐揚げの数を数えたら7個ありました。お腹いっぱいになります。

その後、18時半頃にコスモス天文台に到着。

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天気はドン曇りで、たまにパラパラと雨っぽかったりもしたので、機材は何も出さずに、すでに来ていたメンバーとまったりモードです。途中からお客さんも何人かきていましたが、基本的に何もできず...

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と思っていたのですが、暗くなってきてから、天気予報に反して少しずつですが、一部で雲ごしに星が見え始めました。下は手持ちのカメラで、手ぶれ防止で5秒露光で撮ったものですが、雲越しに多少なりとも星が出ているのがわかります。

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かんたろうさんが双眼鏡を出していたので、コートハンガーとか、いくつか見せてもらいました。私はというと、最低限の機材はもってきたつもりだったのですが、いつもと車が違ったせいか、広域電視観望のためのカメラ三脚がない、普通の電視観望でトラバースはあったのに、FMA135を忘れたとかで、もう散々で全くやる気が出ず、何もできないまま終わりました。雲が途切れることはなかったですが、かんたろうさんのおかげもあり、それでも一部見ることができたので、今のところ「飛騨コスモスに行ったのに見えなかった日はない記録」はかろうじて更新されました。

夏は観望会や、星まつりが多いです。今年は最初涼しかったので、このまま続くかと思っていたのですが、結局例年通りまたものすごく暑くなっています。あまり無理せず、体調を壊さない程度に、今年も行事に参加していこうと思います。

6月13日(土)、夕方から飛騨コスモス天文台の観望会です。


観望会機材の準備

土曜の夕方16時頃から、観望会のための機材の準備を始めます。天気予報はどこをみても晴れなので心配ないはずですが、あいにく出発地の富山は曇りで雨もぱらついていますが、飛騨は大丈夫なのでしょうか?

この日の機材は、暗くなる直前の西の空の木星と金星狙いで①TSA-120、子供用にいつもの②スコープテックの屈折経緯台、あとは③FMA135とトラバースの電視観望セットの3種類です。惑星用はいつものC8が良かったのですが、今は太陽用にC8とフェニックスをくっつけて使っていて、セットアップを崩したくないので、今日はTSA-120が代理です。


出発して現地まで、でも天気が...

機材の準備も完了し、出発は17時ちょっと前。18時過ぎには現地に着く予定です。

途中雨が結構降っていましたが、現地に着く頃にはとりあえず地面は乾いているくらいでした。でも外に出ると、少しだけですがまだ雨がパラパラしています。濡れるとだめなので機材は出せないのですが、車のトランク側のバックドアを上げて屋根代わりにして椅子を出してのんびりしていたら、程なくしていつものスタッフの方達が3人到着です。

到着後は全面曇りに近かったのですが、少し待つと西から北の空が晴れてきました。これなら木星と金星は大丈夫そうです。
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東から南の空にかけて大きな虹がかかっていました。
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惑星は...?

最初のお客さんが来たのは19時少し前くらいだったでしょうか。知り合いのM君一家で、4歳の息子さんを連れて奥様と3人で初参加です。でもこの季節は夏至直前で、まだ全然明るいんですよね。一番星もまだ結構待たなくてはいけません。

待っている間に晴れていた西の空がどんどん曇ってきました。徐々に暗くなってきてもう木星も金星も輝き出す時間になっても、まだまだ曇っています。

その間に少し青空が見えるところがポツポツ出てきて、一番星はそこから見えました。星座ビノや双眼鏡を出して、みんなで見ます。

その頃には他のお客さんも徐々に増えていて、今回はトータルでは20-30人くらいと言ったところでしょうか。始まりの時間が雨とか雲だった割には、集まった方だと思います。どの天気予報を見ても晴れだったはずなんですが、当てになりませんね...。

そうこうしていると、西の空の隙間から、数分間が何回かと言ったところだったでしょうか、一瞬だけ金星が見えました。スコープテックでパッと導入して、見てもらいました。でもスコープテックだと金星の欠けを見るのはちょっと厳しいんですよね。木星だったら衛星や縞まで見えるはずなのですが、結局木星は姿を現すことはなかったです。残念ながら、惑星のために持ってきたTSA-120は、雨が心配だったので出すのを躊躇していて、金星出現で急遽出動したのですが、導入まで時間がかかりすぎで間に合いませんでした。


最初は曇りでしたが、そのうちに...

惑星が見えないのは仕方ないので、TSA-120で雲越しに少しだけ見えていたベガを導入します。目ではまだベガがやっと見えているくらいです。望遠鏡だと、雲越しでもベガの周りにたくさんの星が散りばめられていて、アイピースの中の像に皆さん喜んでくれたようです。

時間が経つに連れ、夏の大三角や北斗七星も見えてきて、天頂付近の雲もだんだんなくなってきました。織姫様と彦星様の話や、北極星の見つけ方、星座ビノを使ったこと座の形の確認など、定番の話で皆さんと交流します。


いつもの電視観望とTSA-120での眼視

この頃には夏の大三角のあたりの低いところの雲もだいぶ薄くなってきたので、電視観望でM57リング状星雲と、M27亜鈴状星雲、北アメリカ星雲を見せることができました。

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でもまだ時折雲が濃くなったり薄くなったり不安定で、ちょうど白鳥座の形が見え始めた時にTSA-120でアルビレオを入れて、色の対比を見てもらいました。

今回は徐々に晴れ渡ってくるところを楽しんでもらった観望会になったのかと思います。21時過ぎにはかなり晴れ渡ってきましたが、その頃まで残っていたお客さんはだいぶ少なくなっていました。「ここまで残っていたご褒美ですかね」とか言いながら、みんなで暗い空を楽しみました。


天の川

もともと都会から来た、知り合いのM君一家は、まだ天の川を見たことがないと言います。でも21時くらいの時点ではまだ低空の雲が取りきれなくて、天の川と認識することができません。4歳の子はこの頃には眠気を超えたのかハイテンションになっていて、それから程なくするとぐっすりと眠ってしまいました。21時半頃には天の川が少し認識できてきます。M君夫妻もなんとなくわかってきたみたいです。22時頃まで粘ると天の川がかなりはっきりしてきます。


TSA-120での電視観望

天の川を待っている間に、M君に銀河を見せてあげようと思い、空いていたTSA-120にASI294MCを取り付けて、M51子持ち銀河を導入してみました。FMA135ではちょろっとわかるくらい、街中でFC-76で見た時は形はわかるくらいでしたが、さすが暗い空と口径120mmのTSA-120です、導入している最中から形がわかるくらいです。下の画像は露光時間が6.4秒の9枚くらいの、トータル57秒ですが、腕のかなり細部まではっきりと写っています。
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ただ、輝点ノイズが目立ったので、SharpCap上でダークを10枚だけ撮影してリアルタイムダーク補正をしました。次に見たM97梟星雲では、目立っていた輝点が全部消えているのがわかると思います。
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ここでM君一家が帰路につきました。車で15分くらいのすぐ近くに住んでいて、自宅に着いたら早速今日のお礼のメッセージが届きました。十分楽しんでくれたみたいです。

結局最後に残ったのはいつものスタッフの方だけで、私を入れて4人だったのですが、実はここからが本番だったと言っていいかもしれません。その頃にはもう空も全面晴れ渡っています。あんなに苦労して見ようとしていた天の川も、2本に分かれるのがはっきりわかるほどくっきりと見えています。電視観望でいくつかリクエストに応じて導入していきます。極軸が全然合っていないので毎回数度程度ズレるのですが、赤道儀がCGEM IIで安定に応答してくれるので、プレートソルブで1-2回同期し直すだけで真ん中に持ってくることができます。

まずは同じ北の空の、M81とM82。カメラの角度が悪かったのですが、こちらも6.4秒露光13枚で、トータルわずか1分23秒の露光ですが、もう十分すぎるほど見えています。銀河なのでフィルターは外しています。
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次はM13。天頂付近です。トータル2分34秒。
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拡大すると色も赤と青と白にはっきり分かれるのが見えます。
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さらに最初にFMA135で見たM57を今度はTSA-120で見てみます。中心星もよくわかります。
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こちらもFMA135で見たM27です。流石に1分程度なので周りの羽まではわかりませんが、星雲本体の構造などは十分わかります。
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最後は三日月星雲です。
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なんか淡いなと思ったら、フィルターを入れていないことに、この時やっと気づきました。外していたCBPを取り付けたのですが、ハロが見えてなんか変です。雲かなと思ったのですがそうでもないですし、鏡筒が曇ったかなと思ってもフードを伸ばしているので全く大丈夫です。あっと思って、カメラを外してフィルターを見たら、完全に曇っていました。外したフィルターを机の上に置いておいたら、湿気で結露してしまっていました。机の上をよく見ると、置いてあった星座ビノや、PCのキーボードまで水滴でベトベトになっています。


撤収

フィルターを乾かすのは大変なのと、もう23時半頃と夜も更けてきたので、ではここら辺で終わりにしますかと言って、撤収に入りました。機材を結構出していたのと結露が酷かったので、片付けはちょっと大変でしたが、スタッフの皆さんに手伝ってもらったので、意外とすぐに片付けることができました。

現地を出たのがちょうど0時頃。自宅に着いたのが1時頃でした。空を見ると、こと座も白鳥座もはっきり形が分かります。さらになんと、天の川を見ることができました。自宅から天の川が見えるのは、年数回あるかないかで、珍しいくらいの透明度でした。でも疲れていたので、2時頃には寝てしまいました。


まとめ

TSA-120の電視観望の破壊力が想像以上でした。暗い空だったことももちろんあるのですが、1分とかの露光でここまで見えるので、待たなくていいです。そのため、次々と対象を変えることができるので、これはかなり楽しいです。

普段惑星の眼視はC8なのですが、たまたまこの日は太陽でC8を使っていたので、代役でTSA-120を持ってきただけなのですが、電視観望でこれだけ見ることができるなら、今後は惑星の眼視も、その他の眼視も含めてTSA-120の方がいいかもしれません。

今回は暗い空だったからかもしれません。明るい場所でもどれくらい強力なのか今度試してみようと思います。


2026年5月16日(土)、この日は所属する富山県天文学会 (県天) の観望会で、牛岳に集合です。主な目的は会員同士の交流です。


ずっと牛岳に行っていなかった

前回牛岳に行ったのは、いつのことかもう忘れてしまっているくらいで、本当に久しぶりの牛岳です。牛岳は、2016年に星を始めてから最初に行った地元のメジャーな星見場所で、基本のような場所だったはずです。

このブログで記録を調べてみると、最後に牛岳に行ったのは、2022年のゴールデンウィークでした。コロナが少し落ち着いてきたところでしたが、まだその後もコロナが続いたこと、その後体調を壊したこともあったのでしょう。実は去年も同じ時期の5月24日に牛岳で観望会が計画されていたのですが、記録を見たら雨で中止になっていました。それにしても2022年以来、4年ぶりとは信じられないくらい月日が早く経ってしまっていることにびっくりです。


準備と到着、そして火事

この土曜日は朝から太陽撮影で、次の日の日曜も晴れそうで朝から太陽撮影の予定なので、夜の星の方は相変わらずあまり気合いが入りません。一応機材は持っていきますが、前半はまだ夏の星座には早くて銀河がメインになるのに、撮影用に持っていったのはε130DとRedCat51で、短焦点鏡筒だけです。もしかしての時の電視観望のFMA135は車に積みっぱなしにしています。まあ、夜中からの後半に短時間撮影できたらラッキーというくらいでしょうか。

牛岳の山頂に近いスキー場のリフトの降り口の駐車場に到着したのは、18時半くらいでした。すでにSさんが到着していて、もう機材まで設置済みでした。

展望台もあるこの駐車場は、県天メンバーだけでなく、他の一般の人もたくさん来ます。展望台まで登ってしまえば南側の天の川がよくみえるのですが、機材が設置できる駐車場では南側が建物で塞がれていて、南の低空撮影は難しいです。かといって、北は街明かりで明るいので、天頂近くなどある程度高度がある天体を狙うのが手です。

もし南の低空を狙うなら、50mくらい下に下がったところがいいのですが、そこだと今回の目的の交流は難しいです。まあ撮影するなら夜中に移動すればいいかと思い、この駐車場では機材を出すのも躊躇していました。

到着後けっこうすぐに気づいたのですが、まだ明るいうちから北の眼下の遠くに大きな火の手が上がっています。火事です! 双眼鏡でも見てみますが、かなり遠くなのでイマイチ状況がわかりません。そうか、望遠鏡があると思い、RedCat51とカメラで見てみました。どうやら高岡の中心あたりで、高岡駅のもう少し北側でした。

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駅の大きさと比べても、燃えている範囲がかなり広いのがわかります。メンバーに高岡に住んでいるという人からの写真なども届き始め、どうやらお寺が燃えているとのこと。火は全然消える様子もなく、暗くなって目では火が小さくなったようには見えても、画面ではずっと赤い火が見えていて、画面で火の手が見えなくなったのは21時近くのことでした。無事に鎮火できてよかったと思っていたのですが、あとでニュースで見たら、出火が18時45分で、実際の鎮火はそれから8時間40分も経ってからだそうです。


まったりモードで、一組のお客さんが

その後も、他のメンバーの機材を見ながら話していたくらいで、私自身は特に何をするでもなく、ものすごくまったりしていました。

肝心の天気はというと、低空はガスっていてほぼ全滅で、北極星の下に星が何も見えないとか、ちょっと変わった状況でした。それでも天頂付近はよく晴れていて、撮影しようと思えば十分でき、三つ子銀河とかは狙い目だったと思います。でも持ってきている機材が機材で、短焦点なので結局RedCat51を出しっぱなしにして、ほったらかしでした。

途中、学生のカップルが来て、メンバーのSさんのμ210で木星を見てもらっていたのですが、なんか微妙に詳しくて反応がいいので、もしかしてと思って聞いてみました。なんでも昼間は科学博物館に行ってプラネタリウムで星の解説を聞き、夜は星を見にきたそうで、今どきの若い子にしては珍しいくらいの感心のデートコースです。さらに聞いてみると、男の子の方は天文を研究している地元の富山大の院生で、銀河が専門のようです。研究だけでなく結構実際の星にも興味がありそうだったので、県天メンバーも集まってきて、星や星座のことをいろいろ話していました。

もうそのころにはベガはかなり上の方まで昇っていたので、星座ビノでこと座の形を見てもらい、Sさんがμ210ですぐにM57を入れてくれたので、見てもらいました。

さらにμ210でM13も見てもらったのですが、Y会長が「昔は裸眼でM13を見ていた」と言うので、M13を星座ビノで探してもらいました。星座アプリで「ヘルクレス座の中心の四角形の上の2つの星の、真ん中から少し左より」と位置を確認しながら探したのですが、星座ビノだけだとちょっと厳しそうでした。そこで、四角形の上の2つの星の位置を改めて確認してもらい、双眼鏡を渡しました。最初は倍率が上がったので、その2つの星の特定にてこずってましたが、やがて二人とも2つの星と四角形の位置がわかり、無事にM13も双眼鏡で見ることができていました。双眼鏡で見ることができると、改めて星座ビノで見てもわかるようになるはずで、無事に二人とも星座ビノでも認識できているようでした。

二人ともかなり反応が良かったので、私も少しやる気が出てきて、せっかくなのでCGEM IIにセットしてあったRedCat51を取っ払って、代わりに全然サイズがあっていないFMA135を載せて、電視観望でM57とM27と北アメリカ星雲を見ました。

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二人とも、すごく喜んでいました。

21時台の早い時間から来ていたこのカップル、天の川が見たかったらしいのですが、「天の川が見えるのは23時頃ですよ」と言うと、「あと2時間もあるのかぁ」と残念がっていたのですが、こんな風にいろいろ見てもらっていたら、いつの間にか天の川も昇り始める時間になっていました。南が見える展望台の方に一緒に行くと、低空はまだ少しガスってましたが、うっすらと天の川の存在もわかりました。女の子の方は天の川を見たことがなかったらしくて、さらに流れ星もこの日生まれて初めて見たとのことで、とても喜んでいました。


結局そのまま帰ることに

気づくともう0時前になっています。残ってるメンバーもだんだん少なくなってきました。撮影をするか少し迷ったのですが、そこまでの空ではないせいか、皆さんももう帰るそうです。一人だとクマも怖いので、私も片付けることにし、0時過ぎに牛岳を後にしました。少し車で下ったところで改めて外に出て東から南の空を見ると、天の川がかなり濃くなってきていました。そういえば今年初の天の川だったことにこの時気づきました。

自宅には1時頃に着いて、結局寝たのは4時前くらいでした。朝は結局8時頃になってしまいましたが、この日も太陽撮影でした。太陽のことは、また別の記事で書こうかと思います。


春です。暖かくて天気がいいです。観望会の季節です。

前日金曜に引き続き、2026年4月25日の土曜も観望会に参加です。この日は富山市科学博物館で毎週行われている定例の観望会です。前日の駅前観望会終了後、Xで知り合いの4月から高1になったMちゃんから、科学博物館の観望会に行くとDMが来ていたので、2日連続になりますが私も参加することにしました。

冬の間はなかなか天気に恵まれなくてここしばらく参加していなかったので、久しぶりの参加になります。


準備は楽々

準備は前日のセットアップそのままの、FC-76とASI294MCをAZ-GTiに載せたものです。実は昨日の観望会用には念の為にC8とCGEM IIも持っていっていました。銀河がうまく見えなかったり、惑星に振ったりしたくなったときの予備の機材です。でも結局全く使うようなことにはならなかったので、C8とCGEM IIは車から下ろして少し身軽に出発します。

そうそう、出発前に一つだけやることがありました。前日の観望会で気付いた、CMOSカメラのホコリ取りです。保護ガラス面についているもので、淡い天体を炙り出すと黒い丸になってしまって、見栄えが悪いです。頑張って掃除するといくつかのホコリは除去できたのですが、保護ガラスの内側に入り込んでいるホコリもあるようです。しかも清掃中の画面をよく見ると、センサー面に直についていると思われる小さな黒い点がいくつかあります。保護ガラスは外したことがないはずですが、どうやって入り込んだのか不思議です。まあ時間もなかったので、取れないホコリは諦めました。

この日も18時くらいには科学博物館に到着しました。19時半から開始なので、ちょっと早いかと思いましたが、県天メンバーのKさんはすでに到着して準備を始めてました。Kさんは昨日も来ていたので、同じく2日連続です。徐々に日が落ちてくると、科学博物館の職員さんも機材を出し始めます。

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私ものんびりと準備を始めます。と言っても、前日とほとんど同じセットアップなので、迷うこともありません。


科学博物館の観望会には面白い子達が

この観望会のメインのターゲットは、星や宇宙に興味がある子供達です。せいぜい小学生までで、中学生以上は稀です。

そんな中、まだ準備をしている明るい最中に、今日の観望会に誘ってくれたMちゃんが到着しました。一人で来ていたようなので聞いてみると、朝からバスで一人で科学博物館に来ていて、さっき夕食を済ませて、今また帰って来たとのことです。理系志望と聞いていましたが、やはりこういった科学館系もかなり好きなようです。名古屋市科学館はまだいったことがないとのことなのでお勧めしておきました。あそこは1日中いても飽きません。そういえば、先月東京上野の国立科学館に行ったのですが、もちろん展示も素晴らしくて面白いのですが、個人的には名古屋市科学館の方が好きだったりします。でも、地元で子供の頃から通っていたからなのかもしれません。

富山市科学博物館の観望会は、基本は小学生やさらに小さな幼児がほとんどなので、当然親御さんが連れてくるのですが、ご両親も天文にある程度興味がある方が多いです。まあ当然と言えば当然で、よほど好きな子供に引っ張られて連れてくるか、もしくは親が元々興味があって子供に勧めるかで、前者は稀で、普通は後者が多いかと思います。でもそんな中、今日も強烈な子が一人いました。

まだ暗くなりきらない明るいの電視観望でオリオン大星雲を見せていた時のことです。
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「今見えているのがオリオン大星雲です。」と説明すると、すかさず小さな女の子が「M42!」というのです。聞いたらまだ小学2年生だそうです。話していると、他にもいろんなことを知っているみたいで、M3とか球状星団みたいなマイナーなのも知っています。SCOPETECHで月を見てもらうと、すぐに微動を覚えて、次はピント調整もマスター。最後は可変倍率のアイピースで月を拡大して、ピント合わせまで全部一回の説明で、いとも簡単にマスターしました。

結局この子がこの日の屈折望遠鏡担当で、私はほとんど触る必要もなく、ずっと月を見どころの位置に保ってくれていました。
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オリオン大星雲は沈んだところが結構大うけで、木々の間に見えるオリオン大星雲でなぜか盛り上がりました。
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木の隙間からわずかに見えるオリオン大星雲。

この熱心な女の子、電視観望で見る銀河も興味津々みたいです。M42を知っていたので「M51って知ってる?」と聞くと、どうやらわからないみたいで「子持ち銀河って言うんだよ」と穏やかに説明しながら「勝った」と大人気なく心の中で思ってしまいました(笑)。

M51の腕が見えてくる最中もずっと見てくれていて、本当に宇宙が大好きな様子でした。
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「一番好きな星座はいっかくじゅう座。」というので、「いかっくじゅう座にバラ星雲というのがあるんだよ。せっかくだから見てみようか!」と言って、まだギリギリ西の空に残っているバラ星雲を見てみました。さすがにかなりの低空で淡淡でしたが、しばらくライブスタックしていくと、輪郭だけはなんとなくわかって来ます。隣にPCで以前撮影したバラ星雲と並べて見ると、形がはっきりと認識できるので、淡いリアルタイムのものを見てもなんとなく形がわかって来ます。

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観望会もだんだん終わりが近くなり、バラ星雲も沈んでいきます。最後はM101: 回転花火銀河に挑戦です。この日は反省するところがあって、AZ-GTiの水平を全く取っていなかったのです。なので、導入のたびにちょっと離れたターゲットは、平気で数度以上ずれてしまいます。M101はかなり淡いので、画面内に入っているかどうかさえわかりません。プレートソルブを何度か試して、やっと多分これだと言うのが画面で確認できました。本当はこんな時は、プレートソルブをした後にアノテーションして天体の名前を表示してやればいいのです。

まぁ今回は一応苦労もしましたか、無事にM101を画面の真ん中に持ってきて、ライブスタックを開始しました。でもM101はM51回転銀河と違って、面積はあるものの輝度は低く、多少ライブスタックをしてもなかなか画面に出てきません。かなり待って何とか淡い広がりがあるのがわかってきて、その後観望会収終了まで放っておいたら、最後にはやっと腕の形がわかるようになってきました。その時の画像が以下になります。右がライブで左が以前撮影した参照画像です。

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でもその頃にはお客さんもほとんどいなくなってしまっていて、M101の腕が出た所まではあまり見てもらえなかったのが残念でした。

もう一つ反省点です。オリオン大星雲やバラ星雲を見るときは、光害フィルターとしてCBPをつけました。銀河を見る時は外します。それはそれでいいのですが、駅前の観望会の時と違ってさらに1.25インチのUV/IRカットフィルターを何の気なしに入れてしまいました。どうもこのUV/IRカットフィルターで光が少し蹴られてしまっていたみたいで、強度に炙り出すとリング状のカブリのようなものが目立ってしまいました。多少星像がマシになるかなと思って付けたたのですが、ほとんど改善がなかったので、ASI294MCのような大きめのセンサーサイズの場合は1.25インチのフィルターは注意してつける必要がありそうです。


後片付け

科学博物館の観望会は21時ぴったりに終了です。お客さんも子連れの方が多いので、21時ぴったりにはほぼ誰もいなくなっています。後片付けで車で3往復ほどし、その後は事務室に集合し、他のボランティアの方や科学博物館の職員さんと少しおしゃべりし、21時半過ぎには帰路に着きました。

今週末はずっと天気が良かったので、2日連続の観望会と2日連続の太陽撮影と、非常に充実していました。さすがに夜中は(月もある程度出ているので)寝ていました。

次の日曜も朝から太陽です。いろいろ面白いことやったのですが、ネタが多すぎてブログ書きが全然追いついていません。焦らずに今週平日にゆっくり記事にしていこうと思います。



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