ほしぞloveログ

天体観測始めました。

タグ:観察

Xにはすでに投稿しましたが、2025年7月26日(土)の太陽です。Xだとどうしても残りにくいので、一応ブログの記事にしておこうと思います。


条件など

この記事は太陽観察記録になります。
  • 機材はいつものFC-76+SHG700+G3M678M+CGEM IIで、Hα線での分光撮影になります。
  • 10ショット撮影したうちの、一番ジャギーの少ない7時52分42秒のワンショットです。
  • パラメータは1ms、ゲイン200(=2倍 =6dB = ZWO換算で60)、3840x80ピクセルで16倍速12秒間、RAW16で465fpsでの撮影です。
  • JSol'Exのフルモードで処理しました。その際、ジャギーを軽減する実験的なオプションをオンにしています。
  • ドップラーシフト画像と高度情報画像だけは、別途ImageMathを使っています。
  • 出力された画像はそのまま使っていて、その後の処理などはしていません。

記録画像

出力された画像のうち、特徴的なものを載せておきます。

モノクロ:
07_52_42_0000_07_52_42_autostretch_0_00
 
モノクロ反転:
07_52_42_0000_07_52_42_negative_0_00

プロミネンス:
07_52_42_0000_07_52_42_protus_0_00

カラー:
07_52_42_0000_07_52_42_mix_0_00

活動領域:
07_52_42_0000_07_52_42_activeregions_0_00

緯度経度情報:
07_52_42_0000_07_52_42_card_0_00

高度情報:
07_52_42_0000_07_52_42_mix_0_00

ドップラーシフト:
07_52_42_0000_07_52_42_doppler


検討

実は、10枚撮影してからスタックしたものも作ったのですが、かなり苦労した割にうえのがぞうとほとんど変わりません。正確にいうと、ジャギー関してはスタックした方が少ないです。でも解像度は10枚程度ではあまり改善しませんでした。というのも、太陽表面でのジャギーが残ってしまい、解像度を出そうとするとそのジャギーが目立ってきてしまい、本来出したい模様をそこまできちんと出せないのです。なので苦労する割に、上の画像とそう違いがないという結果です。

できるだけ手間をかけないということで、今後は観察記録に関しては、画像処理が簡単な1枚撮りのみにしようと思います。上の画像はまだ多すぎるかもしれませんが、これくらいがぱっと出る精一杯なので、とりあえず今回は掲載しておきます。他にも連続波長のアニメもできますが、ちょっと手間なのでやめておこうと思います。あと(無理かもしれませんが)ブログ記事も簡潔にしようと思います。


まとめ

さてこの観察、どれだけ続くのか? 実際もうすでに少し飽きています。でももう何回かは続けようと思います。

FC-76+SHG700+G3M567Mでの太陽分光撮影で、Hα線は毎回テストがてら撮影していて、その日のうちか、せいぜい次の日にはXで報告しています。でもブログ記事にはしていないものが少したまっているので、SHG700の応用編は今回はお休みで、観察記録で記事にしてみようと思います。

7月13日のHα画像

He-D3画像を撮影した7月13日(日)、実は機材を出してまず最初にHα画像を撮影しています。初めにHαで撮影して大きな問題がないことを確認してから、新しいことに挑戦するようにしていること、機材を出した日はできるだけHα線で撮影して変化などを見ていこうという意図です。

この日でHαの撮影は4回目、スタックは3回目になりますでしょうか。もう手慣れたもので、かなり安定に撮影できています。以下の画像は20枚をスタックしたものになります。20枚も重ねると、分光撮影特有のジャギーもほとんどわからなくなります。モノクロ、モノクロ反転、カラー、カラー反転画像を載せておきます。

all_11am_lapl2_ap23039_IP2

all_11am_lapl2_ap23039_IP_inv

all_11am_lapl2_ap23039_IP2_color

all_11am_lapl2_ap23039_IP_inv_color

このくらいの画像がコンスタントに撮れるなら、全景はもうSHG700で十分かなと思います。波長幅的にはエタロンよりも圧倒的に有利です。モザイクなしで一度に取るということを考えると、最後はカメラのピクセル数で限界が来て、これ以上はセンサーサイズを大きくすることになってくるので、ここら辺が一番バランスが取れているのかと思います。弱点は、撮影と画像処理がエタロンの一発撮影に比べるとだいぶん面倒というのと、分光特有のジャギーが出ることでしょうか。今の分光撮影のペースでは一番速くて1ショットあたり30秒ちょっとかかり、1回の撮影のファイルサイズも大きいので、連続撮影は多少難しくなります。

実はこの日、午前7時半頃と、午前11時半頃にHα線を撮影しています。上の画像は午前11時の画像を処理しています。というのも、7時の画像はかなりジャギーがひどく、11時の画像は1枚だけでもジャギーが目立ちません。あまりハッキリ覚えてはいないのですが、7時の時よりも11時の時のほうが風があった気がしていたので、11時の画像が綺麗すぎるのは意外でした。可能性の一つが、正午近くになり鏡筒が天頂近くに向き、SHG700が一番下側にきます。今の機材の一番弱い部分は鏡筒とSHG700の接合のところで、ここで一番揺れるはずです。鏡筒部分を赤道儀で支えて、SHG700が鏡筒接眼側に付いていて揺れるとすると、鏡筒が水平の場合と垂直の場合では、垂直になっていた方が揺れが小さい気がします。でもこれが本当なのかどうか、もう少し実験も含めていつか検証してみようと思います。


太陽画面内での距離の測定

この日の太陽は、北東方向位に大きなプロミネンスが出ていました。このプロミネンスの高さを測ってみましょう。

JSol'Exを使うと、太陽画面内で太陽表面からの高度や距離を測ることができます。一度seeファイルを処理した状態で、出来上がった画面内で右クリックして「Measure distance」を選ぶか、画面の上のアイコン群の右端の天秤みたいなボタンを押します。すると以下のような高度を加えた画面になります。

height

ここで、画面のどこかをダブルクリックすると、そこを起点にして赤い線が出て距離が測れます。終点もダブルクリックです。下の画面は、距離に、さらにImage Mathのdraw_earthコマンドを使って、地球の大きさを書き込んでいます。今回のプロミネンスは6万km越えの高さで、地球の直径12756km5個分くらいになります。

earth_cut2


7月20日のHα画像

続いて、1週間後の7月20日(日)の撮影です。午前8時29分から8時37分の間に撮影した10枚をスタックしています。1週間前に比べて、東側にあった黒点群が西の端の方に来ています。

disk_lapl2_ap2924_IP_ST_mono

disk_lapl2_ap2924_IP_inv_ST

disk_lapl2_ap2924_IP_ST_color.2jpg

disk_lapl2_ap2924_IP_inv_ST_color2

うーん、記録として残すのだと反転画像はいらない気がしてきました。それよりも黒点の情報を載せておいた方がいい気がします。 というわけで自転軸の角度P角を含む、緯度経度情報とともに黒点番号がちょうど付くので、JSol'Exでcardと呼ばれる画像も残してみます。ただしこれはスタックしたものではなくて、1枚画像になります。最盛期は2024年の10月くらいだったと言われてましたが、なんかまた黒点の数が増えているみたいですね。

08_35_05_0000_08_35_05_card_0_00


7月21日のHα画像

さらに翌日の、連休3日目の7月21日(月)の画像です。この日は撮影の最後にHαに移りました。9時50分から10時くらいに撮影しました。あまりに暑いので、この撮影直後に片づけて家の中に退散しています。

合計20ショット撮影して、その後スタックしようと思ったのですが、その中の1枚だけが分光特有のジャギーがほぼ皆無だったので、そのまま載せることにします。JSol’Exでの出力そのままで、その後の画像処理は何もしてなくてもここまで出ます。たまたまシーイングがいい瞬間だったのかと思いますが、明らかに上のスタック後の画像よりも分解能が出ています。

これには一つ理由があって、この撮影より前までは32倍速の6秒で撮影してましたが、この撮影は16倍速の12秒で撮影しています。32倍速でもいいかと思っていたのですが、550fpsだと撮影できるコマ数は高々3000コマ程度、その中で太陽が写っているのは4秒程度なので、2000コマになります。1コマの中の1pixel分の線が出来上がり画像の一本の縦線になるので、出来上がり画像の太陽が写っている部分の横幅の3000pixelを2000本の線で無理やり引き延ばして表現していることになります。16倍速にすると、約6000コマ撮影して、その内4000コマを超えるくらいに太陽が写っています。これだと少なくとも動画のコマ数が分解能を制限することはなくなるので、今後はファイルサイズは少し大きくなりますが、16倍速にしようかと思います。

09_54_27_0000_09_54_27_autostretch_0_00

09_54_27_0000_09_54_27_mix_0_00

09_54_27_0000_09_54_27_card_0_00

09_54_27_0000_09_54_27_doppler

最後のドップラーシフトは記録を続けるのに意味があるかどうかまだよくわかっていません。あまり意味がないようならやめるかもしれません。

この日のみたいに、コンスタントな記録の場合はできるだけ手軽になるように、省ける手間は省いた方が長く続くのかと思うので、今後もジャギーが少なかった場合は1ショットスタックなしで載せていきたいと思います。


まとめ

Hαはもうテスト段階は終わって、コンスタントな観察段階になってきました。この画質レベルで記録が続けられるなら満足なのです。

でも逆にこうやって安定してしまうと性格的に急速に興味を失う可能性が高いので、この観察がいつまで続くかちょっと心配です。


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