ほしぞloveログ

天体観測始めました。

タグ:紫金山・アトラス彗星

前回記事で書いたように、昨日は尻尾がほんの辛うじて見えたくらいで、まあ見えなかったと言っていい、紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)。



今日は一転、ものの見事に大迫力で見えました!!!

昨日は悔しさに任せて書き殴っていたブログ記事ですが、今日は全然気分が違います。晴れ晴れとして書いているので、筆が進みます。


天気予報はイマイチ

2024年10月14日は連休3日目の月曜日。そもそもこの日は午前中こそ晴れていましたが、午後くらいから雲が出始め、夕方までかなり雲が多かったです。16時頃に外を見て、まあダメだと思い諦めてテレビを見てました。17時になる10分くらい前でしょうか、窓から少し弱いながらも太陽の光が差し込んでいたので、とりあえずダメもとで外にだけ出ようと、昨日と同じ場所へ向かいました。昨日の機材はそのまま車に積んであるので、17時には現地に着いていました。

空を見ると、天気は辛うじて昨日よりマシなくらいで、まだ雲がかなり残っています。最悪晴れている場所があれば移動することも考えて、機材は昨日よりもかなりシンプルで、シグマの105mmにEOS 6Dのみです。架台は固定三脚ですが、昨日のマンフロット三脚に自由雲台から変えて、ビデオ用三脚に近いような水平と垂直を独立して傾けれるものにしました。これは正解でした。撮影していると、あと少しだけ角を中央に移動とか、地面を少しだけ入れたいとか、微妙の角度を調整したくなるのです。

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早く見えないかな?

機材の準備はものの10分ほどすみました。昨日一度セットしている経験が効いています。最初に撮った写真のタイムスタンプを見てみると、17時13分でした。太陽が遠くの山に沈んだ直後で、流石にまだ明るすぎます。

太陽が沈む位置から、その時の彗星の位置は南へ7-8度、高さはまだ20数度あるはずです。105mmレンズとフルサイズの画角は19.3x13.0度あります。地面を画面内に入れると、まだ彗星は画面からはみ出るような位置にあります。そこで、地面から少し上くらいにカメラを向けて、彗星が確実に画面内に入るような位置にして、見えるようになるのを待ちます。

カメラは昨日と同じ、PCに繋いでBackYardEOSでシャッターを切り、モニターしています。ピントは、昨日合わせた時にパーマセルテープで固定しておたのですが、見る限りズレたりしていることはなさそうです。ここから1分おきくらいにシャッターを切って彗星が見えるのを待ちます。

17時20分、流石にまだ見えません。
17時30分、ちょっとくらい見えないかな?
17時40分、そろそろ見えてもいいのでは?
17時45分、流石に見えるはずでは?
17時50分、なんで見えない?何か間違っているのか?
17時52分、おお! 核が見えている!!

とこんな感じで、いまかいまかと待っていました。


まずは核が見えた!

LIGHT_Tv1s_200iso_f3-5_+22c_20241014-17h52m49s662ms_rot
核の位置は画面中央より少し左寄りでした。

その前の撮って出しJPG写真を注意深く見てみると、17時46分の画像では核は確認できませんが、17時48分の画像には写っていました。

その後さらにRAW画像をPixInsightで炙り出してみると、17時46分の画像にははっきりみえていますが、1分前の17時45分の画像以前には写っていません。これはまだ明るかったというよりは、残っていた雲が厚くて核を隠していたようでした。


尾も見えてきた

核が見えてからは順調そのものです。彗星の尾が左上に向かっているので、核の位置を中央右下になるように少しだけカメラの方向を変えます。

17時59分には核が完全に雲から出てきて、尾っぽが見え始めます。
LIGHT_Tv1s_400iso_f2-8_+21c_20241014-17h59m57s332ms_rot

5分後の18時4分には尾の全体も雲から出てきました。
_LIGHT_Tv1s_800iso_f2-8_+21c_20241014-18h04m59s158ms_rot

この辺りで双眼鏡で見てみましたが、尾がはっきりと見えました。ただ、肉眼だと周りが明るいからか、核も尾もあまりよく見えませんでした。


全体像が凄い

18時12分の画像では彗星の全体が確認できます。現地でWindowsの「フォト」を使って、少しだけ画像処理しました。
LIGHT_Tv2s_1600iso_f2-8_+20c_20241014-18h12m39s037ms_2_rot

つぎは18時26分の写真です。だいぶん下に降りてきたので、地面と一緒に写してみました。
LIGHT_Tv2s_1600iso_f2-8_+20c_20241014-18h26m04s845ms_rot

暗くなって核が雲に隠れる直前の18時29分の写真を、PixInsightで炙り出して尾の長さを見てみました。画面の長手方向の3分の2はあると言っていいでしょうか。

LIGHT_Tv2s_1600iso_f2_8_20c_20241014_18h29m04s229ms_ABE_HT_NXT

縦方向が19度ちょい程度なので、少し斜めに伸びていることも考えると、尾の長さはこの画面で見えているだけでも13度以上と言っていいでしょう。これは紛れもなく大彗星と言っていいのかと思います。


とうとう終わり

18時41分には低空の厚い雲の中に核が入ってしまいました。
LIGHT_Tv2s_1600iso_f2-8_+20c_20241014-18h41m09s592ms_rot

再び見えることはないのかと、少しだけ待ちましたが、これ以降は尾もどんどん低くなってきて見えなくなってきたので、この日はここで終了としました。

明日以降は少し天気が悪くなりそうですが、まだチャンスがあると思います。どこまで成長するのか?それとももう尾は短くなっていくのか?今後も楽しみです。


片付けと帰宅

興奮も冷めやらぬまま後片付けです。大した機材は出していないので片付けは簡単で、19時前には現地を出発しました。今日は自宅に息子しかいないので、すき家によって牛丼大盛と旨辛すき焼き牛丼中盛りを買って、自宅で子供と食べて、ブログを書いて、今に至ります。

今回の紫金山アトラス彗星はとにかくもう満足でした。やり残したことというと、タイムラプスを撮りたかったかもしれないのと、今使っている古いiPhone XRで写るかどうか試すことくらいです。ただ、肉眼ではっきり見えたネオワイズ彗星に比べて、今回は肉眼ではよく見えなかったので、自分の中の順位としてはやはりネオワイズ、紫金山アトラスでしょうか。ネオワイズは初めて見た大彗星だったので、そのインパクトもあるのかもしれません。でも、そもそも今日はダメもとで外に出てみたくらいの気分だったので、それを考えたら十分過ぎるくらいの結果です。

とりあえず今回の記事は速報で、撮って出しと簡易処理です。きちんとスタックしたりしての画像処理はもう少し時間をかけてやろうと思っています。


夕方に見えるようになり、大化けしつつある話題の紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)。連休ということもあり、時間も少し取れそうなので私も挑戦してみることにしました。


場所をどうするか?

前回見た大型のネオワイズ彗星は、天気と暗い場所を求めて、能登半島を挟んだ富山の反対側の羽咋市の海岸にまで遠征しました。今回は月が出ているので、あまり暗いところに行くのは意味がありません。ただし、まだ高度がかなり低いので、西側が地平線近くまで開けている場所が必要です。というわけで、昼間のうちに一度偵察に行って、自宅から車で5分くらいの川の堤防を陣取ることに決めました。


セットアップ

18時くらいに日没なので、17時には準備を終えたいと思い、16時に自宅を出発。堤防に着くとまだそこそこ日が高く、日があたると暑いので車の影に隠れながら機材をセットします。

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撮影機材はRedCat51+ASI294MC Proと、シグマの105mm F1.4レンズ+ EOS 6Dの2セット。架台はCGEM IIとSWAgTiの2セットです。一応普通のカメラ三脚と自由雲台も用意しました。

結論としてはCGEM IIは全く使わなかったです。便利だったのはSWAgTiのAZ-GTiで、操作のためのSynScan Proをネットに繋いで起動すると、あらかじめ彗星の最新のデータをダウンロードでき、導入が楽に行えます。結局RedCat51をSWAgTiに載せ、105mmレンズと6Dは自由雲台で使うことにしました。

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PC側のアプリは、RedCat51がSharpCapで、6DがBackYardEOSです。両方ともPC上で画面が見えるので、特に6Dのモニターを覗かなくてよくて、確認がかなり楽でした。


なかなかうまくいかない

AZ-GTiの自動導入といっても、昼間なのでそもそも初期アラインメントがうまくできず、全く精度が出ません。水平を出して、iPhoneのコンパスアプリで方向を確かめて設置しましたが、結局かなりあさっての方向を向いていました。月が出ていればそれでワンスターアラインメントができるのですが、残念なことにその時間月は雲の中でした。しかたないので、鏡筒先端に蓋をして、(SynScan Proの太陽導入の制限を外してから)太陽を初期アラインメントで導入し、鏡筒の方向があっているかを目視で確かめたくらいでした。他にも、遠くの山でピントを合わせておくなどしたのですが、これらも結局最後星で合わせ直したので、昼間の精度はかなり出にくいということを実感しました。

そもそもの原因が、とにかく雲。準備の最中くらいはまだ西方向に晴れ間が広がっていたのですが、日没が近づくにつれ雲が広く厚くなっていきます。日没くらいには西から南がほぼ全面雲に覆われていました。その一方、北と東には青空が広がっています。

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iPhoneで適当に撮った画像です。17時ちょうど。

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同じくiPhoneで17時30分。日没直後は西側はほぼ全面雲でした。

今更場所を変えるわけにもいかず、もうここら辺で諦めモードで、とりあえず使わないCGEM IIを片付け始めます。一応RedCatは彗星と思われる方向に向け、6Dでは広角で多少位置が間違っても大丈夫なように見ていましたが、見えているのは雲ばかりです。遥か遠方に、山の上と雲の下に隙間があり、あわよくばそこから見えればと思って、最後に足掻いていました。

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17時50分。RedCatの画像。下の方にわずかですが、雲の隙間がずっとありました。

途中、彗星の位置思っていた方向と少しズレていることに気づきました。気づけたのは、太陽が沈む位置を写真で残しておいたことと、Vixenの彗星アプリで太陽が沈む位置と彗星が沈む位置が10度くらいズレているのを確認したからです。


なんか見える!

18時20分頃からでしょうか、雲の上の方が少し薄くなってきて、雲ごしに星が見えるようになってきました。改めて星を使ってピントなどを合わせ直し、彗星が出てそうな雲の薄いところを見ると、なんと真っ直ぐ上に伸びる尾っぽが見えているではありませんか!!!

ちょうどその時に妻から電話が!「今どこなの?ご飯食べるの?」とのことです。なんでやっと見えかけた時に限って!?と思いましたが。「今彗星。近くの川。帰ったら食べる。」とだけ答えて、すぐに撮影に入ります。その時に何枚か写したのがこれです。

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105mmレンズの画像です。縦に尻尾だけ見えます。時刻は18時32分。
核は多分山のちょうど天辺に隠れるか隠れないかくらいだと思います。

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RedCatの画像です。赤道儀に載っていて、上が天の北なので、尻尾が傾いて見えます。
時刻は18時37分で核が地平線に沈む直前です。 

あわよくば核も見えないかと思いましたが、結局下の方の暑い雲が退くことはなく、核も沈んでしまう時間になってしまいました。その頃には尻尾も再び見えなくなってしまい、上の写真が精一杯の結果でした。

CGEM IIは早くに片付けていたので、残りの後片付けも大したことはなく、そのまま自宅に帰り夕食にありつきました。


帰ってから

それでもなんとか尻尾だけは見えたので、彗星が全く見えなかったわけではありません。ほんの少しの満足感と、惜しかったというのと複雑な気持ちです。さらに、自宅に着いてから見たXの投稿で続々と綺麗な写真が投稿されているのを見て、全国的に見えたのに何故ここだけ?と、悔しくなってきてふてくされていました。

さらに時間が経ってくると、天リフのブログコーナーに「見えた!」という記事が次々とアップされています。みなさん素晴らしい結果です。はい、羨ましいです。それらを見て、一つくらいは見えなかった記事があってもいいのではと思い、今回のこの記事となりました。悔しさのあまり書いたので、わずか30分くらいで書き上げました。わかってます、本来ボツにするような記事です。

この記事を書き終えて、ふと思いついて尾っぽの写真をPixInsightで炙り出してみました。すると、ちょうどそれらしい位置に核のような白い点が見えます!

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一応核も見えたということにしましょう。そう思うと少しだけ満足度が上がりました。

明日晴れないかな?天気予報だと夕方曇りですが、SCWだと場所を選べば晴れているところはありそうです。あまりぜいたくは言わないので、とにかく西が開けていて雲が少ない場所を探せればと思います。


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