ほしぞloveログ

天体観測始めました。

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毎年恒例の振り返りと目標です。年末は忙しいので、たいてい1月末か2月初めに書いてます。去年のまとめ記事はここにあります。


2024年はゴールデンウィークに体調を悪くして入院してしまい、趣味の天文活動も大きく制限されてしまいました。そんな状況の中、何をどれだけできたのか、振り返ってみます。


機材

RedCat51

機材はほとんど更新してません。相変わらずSCA260とε130Dがメインです。そんな中、唯一の新機材が、所属のローカルなアマチュア天文グループの当時の会長が亡くなったときに格安で譲り受けたRedCat51でしょうか。手軽な短焦点鏡筒を狙っていた時にちょうど手に入れることができました。RedCat51は何世代か発売されていて、手に入れたのは初代のもののようなのですが、特に不満もなく、というか十分すぎるほどの星像の鋭さと、さらに手軽さもあって、SWAgTiに載せて使っていて、相当な稼働率になってきています。


SWAgTi

新しい機材というわけではないですが、2023年から着実に進化しているのがSWAgTiです。SWATにAZ-GTiを載せて、SWATの高精度追尾と、AZ-GTiの高機能のいいとこ取りをしていて、オートガイド無しで気軽に長時間撮影できるものです。2024年は、ついにオートガイドなしでディザリングを実現することができ、これで長時間撮影で出てくる縞ノイズを撃退しています。撮影ソフトの対応が鍵になっていて、最初はSharpCapでやっていました。


後にNINAでもガイドなしディザリングができることがわかり、今ではプレートソルブなどで簡単に導入し、数時間以上の長時間撮影が安定してできるようになっています。


極軸微動ユニットも装備して、シンプル構成を壊さない範囲でハード的にも少しずつ進化しています。


このセットアップ、あまりにも手軽に十分すぎる精度が出るので、最近は軽い鏡筒は全てSWAgTiに載せています。テスト撮影でM27: 亜鈴状星雲を長時間露光で羽付きで、さらにテストでM20: 三裂星雲、その後実撮影で紫金山アトラス彗星、NINAに撮影環境を移してからはパックマン星雲馬頭星雲と燃える木M31: アンドロメダ星雲M45:プレアデス星団と短期間に数をこなしています。

RedCat51とSWAgTiの簡単セットアップで撮影したものが、過去に本格的な機材で撮ったものにどこまで迫れるのか、全部撮り直したくなってきます。


2025年の目標

昨年の目標で
  1. SCA260(1300mm)+ASI294MM Pro(マイクロフォーサーズ) = 2380mm (フルサイズ換算) 
  2. ε130D(430mm)+ASI6200MM Pro(フルサイズ) = 430mm (フルサイズ換算)
の間の焦点距離を探ることを考えていましたが、結局ほとんど進展無しです。鏡筒とカメラの組み合わせを入れ替えるのが一つのアイデアですが、ホコリが入るのと、フラットの取り直しが嫌で、結局躊躇しています。SCA260については、2024年夏くらいに申し込みがあった内部のバッフル交換のアップグレードサービスでカメラを外して以来、いまだにカメラを外しっぱなしなので、この機に大口径を生かして何かできないか、一つアイデアを考えています。自宅の光害地での撮影が基本なので、できるだけ明るく撮影したいという方向なのですが、また試してうまくいったら報告したいと思います。

撮影鏡筒の数を増やすことも考えていたのですが、撮影用の鏡筒と考えるとカメラはつけっぱなしで外したくなくなるので、カメラも追加が必要になりそうです。本格的にはフィルターを使いたいので、モノクロカメラに、EWFとLRGBとナロー3種と、かなりの金額になってしまいます。それよりも今使っているRedCat51では、カメラは取り外しも変更も自由にしていて、基本カラーで楽なので、これとうまく組み合わせることで運用できたらと今は思っています。

あと、機材というよりは画像処理になるのですが、モザイク撮影も焦点距離の間を繋ぐ一つの方法です。例えば上のSCA260+ASI294MM Proで4枚モザイクをしたら焦点距離1200mm相当になります。モザイクはこれまで少しだけ試したことがるのですが、画像間の接続があまりうまくいかなくて今までのものは全部お蔵入りにしてます。PixInsightのMGCがリリースされたので、画像間の補正をうまく調整できるかもしれません。とりあえず、お蔵入り画像を引っ張り出してきて再処理してもいいかと思っています。

いずれにせよ、焦点距離のバリエーションを増やすというのが課題です。


撮影

2024年に撮影した画像に関しては、既にここにまとめておきました。


上記記事の最後に、まとめとして考えていることはある程度書いたので、ここでは彗星についてのみ書きます。紫金山アトラス彗星は短期間でここまでの大彗星になるとあまり思ってなかったので、自分的にはギリギリになって盛り上がってきました。今回は特にアンチテイルの中にネックライン構造と呼ばれる、まっすぐな鋭い輝線が見えたのが面白かったです。さらに、核の拡大撮影でLarson-Sekaninaフィルターを適用し、回転と見られる構造が浮かび上がってきたのも面白かったです。何年かの一度の大彗星自体がチャンスで、それ自身ももちろん面白いのですが、今回の彗星撮影では単に写すだけでなく、そこからこれまで見たことがなかったものが現れてくるものあるというのが分かっただけでも、得るものが多かったです。


目標

体調もある程度は戻ってきているので、2025年はもう少し撮影チャンスを増やせたらと思っています。SWAgTiでの簡単撮影と、SCA260やε130Dでのフィルターを駆使した長時間本格撮影という二極的な方向はそのまま続けるのかと思います。特に簡単撮影の方は枚数も稼げるし、画像処理も簡単だし、楽しいしで、こっちの方がメインになるのかもしれません。本格撮影は自宅撮影だとどうしても光害で限界があります。あまりに淡い天体では、明るい自宅での撮影は意味がないと思えてきたので、その場合は遠征を考えますが、これは体調と相談してになるのかと思います。自宅からも狙えるような、そこまで淡くない分子雲などは楽しそうなので、もう少し進めていこうと思います。


画像処理

2023年のスパゲッティ星雲くらいから、淡いところに関しては2024年も引き続いてかなり攻め込みました。ダイオウイカ星雲は自宅から出すにはちょっと無理がありましたが、それでも分離だけはできたので画像処理で強引に引き出しています。イルカ星雲は画像処理がかなり活きて、とても楽しかったです。イルカ本体の内部のHαの構造を、DrizzleとBXTでの分解能もあわせてどこまで出るか挑戦しました。イルカ星雲も一般的には淡い方と言われていますが、ダイオウイカ星雲に比べたら遥かに明るくて素直で、自宅の場合ここら辺までの淡さの天体をターゲットにすると幸せになりそうです。さらに明るいカモメ星雲は無理せずに出せるので、色々試すことができて、こちらもかなり楽しかったです。

M31の背景のHαを出そうとしましたが、これはまだ今後の挑戦でしょう。今回はε130Dで試しましたが、露光時間は全然足りないでしょう。暗い場所へ行ったほうがいいかどうかは要検討です。ナローバンドなので多少の光害地でも大丈夫なのか、それともナローバンドといえども明らかに光害の影響があるのか、数値で示してから判断したいと思います。必要なら3nmクラスのHαフィルターの検討をしてもいいかもしれません。今回は何か構造は出ましたが、もう少し根本的に方法を考えたいです。

この記事の直前にまとめた網状星雲も同様でしょう。RGBでしか出ない分子雲の淡いところと、Hαの淡い細かい模様を両立するのはかなり難しく、今回は何か見えるところまではいったのですが、今後もっと精度を上げていければと思います。

アンドロメダ銀河がそうだったのですが、明るい銀河本体はRedCat51とSWAgTiで気軽に撮影し、背景のように特定の出にくいところを狙って集中して撮影するなど、機材やフィルター設定が違うものを合わせることで、効率よく攻めの姿勢を貫けるのかと思っています。


も一つの挑戦は、M104で微恒星がどこまで出るかでした。銀河本体は中のモジャモジャも含めてなんとか出てきたと思っています。でも周りの微恒星はハッブル画像と比べると見るも無惨で全く追いつけていません。その問題点の一つがBXTです。BXTに恒星として認識されるかどうかで、点像に近い星として補正されるか、ボヤボヤのシミとしてしか見えないか、閾値の上下で差が広がりすぎるのです。


銀河、恒星についても暗いところに行ってノイズの影響をなくしたほうがいいのか、、単に焦点距離を伸ばしたほうがいいのか、今後の課題としたいと思います。

BXTが今後どう発展していくのか、またつい先週にリリースされたNXTの新バージョンも期待できそうです。ソフトの進歩はまだまだ進むでしょう。2025年以降も画像処理方法の進化の影響が大きくなってくると思います。その進化をリアルタイムに味わうことができる、とてもいい時代だと思います。


電視観望

電視観望ですが、観望会では普通に使っていますし、色々テストもしています。ブログの記事化をしていないものもいくつかあるので、記録を見て回数を数えたら19回でした。2023年が15回なので、2024年が体調が悪くてある時期は全く何もできなかったことも考えたら、結構増えているのかと思います。

その中で、独立した記事として書いた新しいネタとしては以下の3つでした。

一つはCP+でお会いしたMACHOさんのご好意で、チリのドームを使わさせて頂いての電視観望です。これはその後、東京で実際にMACHOにお会いしたり(これも未記事化です)、本格撮影にまで繋がりました。


もう一つは、M1 Mac上で仮想のWindows11を立ち上げて、その上で動くSharpCapで電視観望をやってみたことです。昔のIntel時代のMACはbootcampで普通にできたことが、M1以降になってできなくなったので、電視観望用に別のノートのWindows PCを用意していたのですが、Arm Windows用のカメラドライバーも徐々に整備されてきて、ある程度M1 Macでの電視観望も実用になってきたというものです。でもドライバーのインストールは相当なれた人でも大変だと思うので、まだ一般的にお勧めできるレベルとは言えませんが、それでも自分の環境でPCを一台減らせるというのは大きな利点です。


福島の星まつりで、北軽井沢観測所のアイピースを使った縮小光学系での短時間露光でのリアルタイム電視観望を紹介され、私も早速同じセットアップを購入して試したものです。

このシリーズもっと続けたいと思っています。上のセットアップでもまだまだ検証不足ですし、SkyWatcherのHAC125などの安価なF2台の鏡筒も出てきています。動画クラスの露光時間でリアルタイムで見えるDSOの電視観望というのは、ある意味究極の電視観望とも言えるので、今後のカメラの進化も期待しながら続けていきたいです。


観望会など

飛騨コスモスの観望会は記事にしたのは7月と9月の分の2回で、記事にしていないのが1回の計3回の参加です。観望会自体は夏のペルセウス座流星群の観望もあわせて7回あったのですが、体調が悪くて行けなかったのが1回と、あとは他の予定と重なってしまいました。



加えてあと1回、10月にドーム修理を完了したのですが、その時のことは記事にしていないです。多分当時は力尽きていたのだと思います。

富山市科学博物館の観望会も天気がいい時をみて、5回ほど行きました。こちらはすぐ近くなので、行こうと思ったらすぐに行けて気軽に参加できます。




特に、10月の観望会は富山県天文学会 (県天) の集まりも兼ねています。その時は電視観望の話をメンバー向けにしましたが、地元の油断でしょうか、内部で電視観望の話をするのはこの時が初めてでした。

県天関連の観望会で、今年はゲリラ観望会を2回行いました。5月は退院直後で参加できるか心配でしたが、近くで機材も軽いものなのでまあなんとかなりましたが、流石にちょっと無理しすぎたかもしれません。



他にも8月に高岡市でやった観望会があるのですが、天気が良くなくてほとんど何も見えなくて撤収でした。人はかなり集まっていたので、その場の天文トークで盛り上がったので、ブログ記事も途中まで書いたのですが、結局最後まで辿り着かずに記事はお蔵入りとなってしまいました。

飛騨コスモスの観望会もそうですが、2024年は本来書き留めておくべき記事をいくつかお蔵入りさせてしまっています。次の星まつりも、実は胎内の分は書いてなかったりします。体調不良の影響がこういうところに出てしまっています。


星まつりとかのイベント

2024年ですが、例年に比べてイベント参加の数はかなり少ないです。CP+はセミナーで話もしてもいますが、大きな天文イベントの一つだと思います。もちろん実際は天文イベントではなくカメライベントなのですが、何がいいって、横浜という関東の街中で行われることです。関東在住の天文民が集まりやすいので、下手をすると普通の星まつりよりも天文マニアの集まりがいいかもしれません。しかも、販売ではなくて基本は展示で買い物をしなくてよく、しかも星を見ることもないので自分の機材を出さないとなると、自然と会話が弾みます。サイトロンブースが大きいので結構溜まり場になっていました。



福島の星まつりは、体調を悪くして入院して、退院直後に無理して行った覚えがあります。日帰りで、朝もそこまで早く出ることなく、短時間滞在で済ませたことと、今思うとここから夏に向けてどんどん体調が悪くなっていったので、まだこの時はマシだったのかもしれません。


胎内は記事にしませんでしたが、少しだけ参加していました。ホントにわずか数時間の滞在でした。私の体調を知っている方から「無理をするな、大人しくしてろ」と怒られて反省しました。

9月の星もとは、SWAgTiの展示があるので、これだけはどうしても頑張って参加しました。ユニテックさんの、何とアウトドア用のクーラー付きのブース内に居候させてもらったので、あまり無理することなく過ごせました。それでも色々とご心配をおかけしてしまったかもしれません。やはり泊まりはきつそうだったので、日帰りでした。運転とか、座っている分には大丈夫なのですが、寝るときにかなり気を使い、環境が違うと寝られなくなってしまって疲れてしまうのです。


イベントはこれくらいでしょうか。原村はもう星まつりとは言えないようですし、後は小海くらいです。小海は直前に絶不調になってしまい参加できなかったので、とても残念でした。天気がとても良かったとのことで、悔しい思いをしていました。でも泊まりが難しいので、天気が良くても厳しかったかもしれません。


プラネタリウムとか、観光とか

観光記事っぽいのは3本です。実家の名古屋のプラネタリウムと、天文と関係ないですが東京青梅のマイコン博物館です。



コニカミノルタのプラネタリウムですが、初めて行ったのが2022年。その後、記事にしないですが何度か行っています。あまり目立たないのですが、細かく見てるとソフト的には着実に進化しているのがわかります。例えば最初は天球が回転しませんでしたが、今では普通に回転しています。LEDでは分解能的に不利なはずなのに、どうやってスムーズに星を動かしているのでしょうか?さらに、12月の富山市科学博物館で行われたプラネタリウム研修会で、コニカミノルタプラネタリウムの開発関連の方とお会いすることができました。時間が許すのなら、もっとお話ししたかったです。ターゲットのお客さんはカップルのデートコースとかがメインだと思うので、なかなか天文マニアが望むものを実現するのは難しいと思いますが、それでもコントラストを生かしてどこまで本物の空に迫れるかというプラネタリウムの本来の目的に、少しでも方向づけして頂ければと期待してしまいます。

天文ではないですが、マイコン博物館が面白かったので、ブログ記事にしました。

マイコン博物館の館長さんは元々天文少年で、天リフ編集長も以前に訪れていたというのがかろうじて天文つながりでしょうか。こんなふうに、たまには天文以外の記事も気分転換になるので、今後も増やしていこうと思います。


セミナー、講演など

2024年は、講演関連は圧倒的に少なくなりました。体調が悪くなる前半のものと、後半は一年前とかの相当以前から依頼されていたものだけです。

毎年恒例のCP+ですが、2023年に引き続き現地会場での対面でのセミナーとなりました。


CP+の連動企画として、StarAdventureを使ってどこまで撮影できるかを事前にブログ記事で示して、当日に画像処理をするという試みで、かなり大型の企画になったかと思います。

今でもこのブログ記事を見てくれている方は結構いるようで、初心者が本格撮影を目指すときの指標になればいいなと思っています。

3月は「なゆた」のある兵庫の西はりま天文台で開かれた「星仲間の集い」で電視観望についてお話しさせていただきました。とても楽しい集まりで、夜中まで話し込んでいました。


この後は体調を崩してしまい、メインの夏のシーズンはひたすら大人しくしていました。日帰りはまだいいのですが、泊まりだと全然体力がもたなかったのです。それでも11月の「長野県は宇宙県」のミーティングは1年ほど前に頼まれていて、そのころにはだいぶん体力も回復していたので泊まりで参加することにしました。

「長野県は宇宙県」は特定の集まりというよりは、それぞれのメンバーはそれぞれのローカルな天文グループなどに属している方が多く、とにかく長野は活発な方が多い!という印象でした。古民家を再生した一棟を借り切って宿泊し、夜中まで暖炉の脇で話していたのですが、とても楽しかったです。でもやはり泊まりで少し無理をしたのか、その後体調を崩してしまい、次の週にあった小海の星と自然のフェスタの参加はもう泣く泣く諦めることになりました。

富山市科学博物館で行われた全国プラネタリウム研修会での講演も、1年以上前から頼まれていたものです。自宅から近くで日帰りなので、こちらは体調に関係なく気軽に参加でき、研修会後に行われた飲み会も十分楽しむことができました。普段なかなか話す機会のない学芸員やプラネタリウム関係者とかの、一般の人に天文のことを伝えるプロの方達と、貴重な時間を過ごすことができました。


体調は良くなったり悪くなったりを繰り返しながらも、全体的には確実に良くなってきているので、2025年はまた機会があれば、私が話せる範囲でお伝えできることがあればと思います。とりあえず、2月のCP+で昨年に続きサイトロンブースでお話しさせて頂くことになり、太陽望遠鏡関連のことを話そうと思っています。今回は、太陽望遠鏡で一番謎の部分の、エタロンフィルターのことを掘り下げて話すことができたらと思っています。


技術的な記事

ハード面、ソフト面で技術的な記事も書いています。と言っても2024年はあまり多くはなく、しかもハード面は細かいことばかりです。この他にも色々役立つと思うことも書いてるのですが、多くは普段の撮影とかの記事に紛れて書いてしまっているので、一つの独立した記事にすることはあまりなく、本数としてはこれくらいになります。本当は、こうやって独立した記事にした方が読みやすいだろうし、実際アクセス数も多いので、今後はこの方向でいこうかなあと迷っています。でも撮影とかに絡む細かいテクニックは実際の撮影例で示した方がわかりやすいんですよね。やっぱりある程度大きいトピックだけ独立さるほうが楽そうです。




下の記事なんかは、あるソフトのある新機能を解説しているだけなのですが、こういった簡単な解説記事が以外に反応が大きかったりします。

これくらいシンプルにしたほうがいいということでしょうか。言い換えると、普段の記事はやはり長すぎるということでしょうか...。

ソフト面ですが、無料の画像処理というのでまとめた記事が反応が良かったです。初心者の方は、最初は有料ソフトは躊躇してしまうのかと思います。ベテランになってくると、機材の値段から見たらソフトの値段は誤差みたいになってくるので、気にならなくなるのかと思います。

無料ソフトでの画像処理でも、相当有料のものにせませれることは示しましたが、実際有料のPixInsightなどを触るとわかるように、明らかに投資に見合った画像処理結果になることも事実です。ある程度この趣味にどっぷり浸かるのなら、機材も含めて少しづつソフトにも投資していくと、より楽しくなっていくのかと思います。

下の記事みたいに、ソフト自身の解説なんかも書きますが、自分用のメモと、あとは他の人が見ても役に立つかと思った時に記事化するようにしています。

でもこの後、StarNetの方もPixInsightのレポジトリでアップデートできるようになったみたいなので、すでにもう役に立たない記事なのかもしれません。でもまだ私はレポジトリでアップデートはしていないので、自分で試してみてその時の情報が有用そうなら、またレポジトリアップデートで記事にするかもしれません。


アイデア、解析とか

こっちはもっとコテコテの計算とかです。

まずはライフワークみたいになっている、カメラのノイズ評価ですが、前半の元気な頃にそこそこ解析計算までして、その後は止まってしまっています。本当はここから具体例を出して、どんな状況の時にどんなノイズになって、どんな改善策をすればいいのかというのを、いろんな例で示していこうと思っていました。結構エグい計算量になりそうで、まだそこまで気合が入っていません。でものんびりでも進めていこうと思っています。



ダークノイズの影響ですが、SWAgTiで一つ気付かされました。ディザリングがいかに大切かということです。ディザリングでホットピクセルとかが散らされる効果はよく知られていますが、ランダムノイズであるダークノイズ自身もディザリングで軽減されることに気付かされたというわけです。1枚1枚のRAWライトフレームからマスターダークを引いてライトフレームをスタックするのも、ライトフレームをスタックしてからダーク補正をしても、ランダムなダークノイズが2乗和のルートで加算されるというのは、数学的に同じと示されます。ただしここにディザリングの効果を考えると、マスターダークフレームの重なり具合も散らされるので、実質的に得をします。これは「ダークファイルの撮影枚数を減らしてもいい」という実際の効果として現れます。

調べた限り、ダークノイズへのディザリングの効果のような話をしているページを見つけることはできなかったので、これまであまり考えられてこなかったのだと思います。こんなふうに、天文趣味ではまだまだ気づいていないことが出てくるのは、自分的にはかなり楽しいです。

太陽関連も少し考えてみました。太陽望遠鏡で最も謎の部分のエタロンについてです。性能の違うエタロンでダブルスタックした場合の改善についての、定量的な評価の例です。


エタロン関係は結局アマチュアレベルでは調整などを含めてどうこうできるレベルではなく、メーカーが提供してくれた民生クラスの安価なエタロンがどこまでの性能になるかにかかっているので、ユーザーの理解もなかなか進まないのかと思います。上にも書きましたが、今年2025年のCP+で、太陽関連について話す予定で、エタロンについてできるだけ掘り下げてみようと思っています。


ブログ

ブログについては2024年はできる範囲で書きました。上にも書きましたが、本来記事化すべきことがいくつかお蔵入りになってしまったのが残念です。記事の本数ですが、1月1日から12月31日までで73本で、なんと去年の74本に1本届かないだけでした。もっと少なくなっていたと思っていましたが、意外に書いていたようです。短い記事で本数を稼いだかとも思ったのですが、今ざっと見返してみてもクドイくらいに長い記事が多いです...。ブログ記事に関してはそこまでペースが落ちなかったようです。多分、体力が落ちて外には出れなくて、時間が余った時にちょこちょこ書いていたような気がします。あと、CP+連動の記事だとか、ソンブレロ銀河の記事だとか、連続記事で本数を稼いでいたようです。でも連続記事でも一本一本が長い長い...。

毎年記事を短くするのを目標にするとか言っていますが、全然達成できていません。


まとめ

体調不良で後半はかなり制限されましたが、それでもじっとしている事に耐えられなくて、近場とか日帰りで済むのは体調に応じて活動していました。今ここで振り返ってみても、なんだかんだ言って思ったより何かしていたようです。でもそれでまた調子が悪くなってしばらく大人しくというのを、特に夏の間は繰り返していた気がします。

体調が悪くなると、外での活動どころか、画像処理とかも全くできなくなって、休日は昼間中寝ていたり、平日も休んだり、仕事を終えてかなり早く寝るとかになってしまいます。秋から冬にかけて病院で新しい薬を出してもらって、それが結構体に合っていたみたいで、体調もだいぶん良くなってきました。2025年は、あまり無理をしない範囲で、頑張って色々活動したいと思っています。


皆さんこんにちは。ほしぞloveログのSamです。もう2月も半ば過ぎで遅きに失していますが、昨年の天文活動をまとめます。

実はこの記事1月中旬くらいから書き始めていたのですが、長すぎてちょっと嫌になり始めています。でもまとめておくと後から楽なので、とりあえず今年はなんとかまとめてみました。

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昨年の一番大きな出来事、SCA260の購入です。


機材

機材関連で去年の目標を見てみると
  1. モノクロ冷却CMOSカメラを手に入れる。
  2. 反射の口径の大きい性能の良い鏡筒を手に入れる。
となっています。

これは見事に2つとも達成できました。

1. モノクロ冷却CMOSカメラですが、ASI294MM Proを手に入れナローバンド撮影を試してみました。TSA−120での撮影ですが、M27は自宅でも淡いところまで出ることがわかり、かなり綺麗に仕上がりかなり満足しています。
 

でもこれ、ある意味次の新鏡筒のためにモノクロに進んだと言ってもいいのかもしれません。


2. 反射の口径の大きい高性能な鏡筒ですが、大口径のアストログラフィー鏡筒SCA260を手に入れたことは昨年一番の大きな出来事でしょう。一昨年のTSA120に引き続き、性能重視の大型鏡筒ということになります。手持ちの赤道儀CGEM IIに載せることができる最大口径に近く、かつ星像重視で、いまの私が持てる物としてはある意味最高クラスの鏡筒になるかと思います。予算的には妻との厳しいやり取りがありましたが、なんとか許可してもらいました。感謝しています。

いろいろ苦労していますが、どんどん星像が改善していくのは、はっきり言ってかなり楽しいです。 




性能については実際に撮影で確かめ始めていて、M33NGC253などすでにかなりの分解能で非常に満足しています。




ただし、15kgという重量は手持ちの赤道儀CGEM IIに対してはまだ重いところもあり、軽量化など工夫しているところです。



昨年の増強策で、鏡筒とカメラに関してはしばらくの間十分楽しめるくらいの機材の充実度になっています。その代わり赤道儀が少し物足りなくなってきているので、来年の目標は
  1. 大型赤道儀を手に入れる
とします。とにかくSCA260で安定に撮影できること実現したいのですが、機材の大型化は性能を求める代わりに機動性を犠牲にします。大型機材が本当に必要なのか、もしかしたらもっと気軽なほうがいいのかわかりませんが、まずは大型機材も手に入れて試さないことには判断もできません。

あと多分なんですが、鏡筒で満足したら赤道儀が欲しくなり、赤道儀に満足したらまたそれに載っかる鏡筒が欲しくなってしまうのかと思います。大型機材が揃ってくるとそのうちドームとか言い出すのでしょう。いつになったらこの沼から抜け出せるのか?仕方ないですね...。


撮影

1. 光害に対する挑戦
撮影に関しては、天気があまり良くなかったこともあり、大した数を撮れていません。むしろ天気の悪かった冬に月夜にもかかわらずノーフィルターで挑戦したM87なんかは、光害下でどこまで出せるのかという、面白い挑戦になりました。


M87で味を占めて、光害がある自宅でどこまで淡い天体を出せるか、青い色をどこまで出せるか、少し挑戦しました。



上の3例を見る限り、多少は健闘しましたがやはり淡い天体は暗いところに行く方がいいのかもしれません。ただし後半2つは機材を小口径に制限しているので、明るい機材を使っての再挑戦はあるかもしれません。

そう言った意味では、DBPで試した青色の挑戦はそこそこ上手くいったのかと思います。ハートと胎児星雲も青に気をつけて透明感が出るように処理してみました。


流石にワンショットナローのHαとOIIIだけなので恒星の色は厳しいですが、自宅でここまで出るのならまあ満足かと思います。

そもそもの目的が光害に対する挑戦とは違いますが、おとめ座銀河団をFC60CBで広角で撮ったのはものすごい数の銀河が入っていて、しかも長時間で露光したので細部まで細かく出ていて、相当面白かったです。
 
それでもこれも自宅撮影のフィルターなしなので、ここら辺まで撮れるのなら多少の多少の光害もなんとかなるのかもしれません。まあその分画像処理が大変になるのですが。


2. 星景写真

昨年は星景写真は真脇遺跡の一例だけです。


ちょうどスピリッツで連載の「君は放課後インソムニア」で真脇遺跡で撮影していた時で、その日出発した頃にかんたろうさんからそのことを教えてもらって、かなり盛り上がっていました。しかもこのころLivedoorブログの編集部の「推し」ページに何度か選ばれて、特にこの真脇遺跡のページはPVが劇的に増えるのでビビってました。


3. 太陽
太陽のタイムラプスも最初の頃は頑張ってました。


でもこれものすごいディスク喰いなのと、ずっと長い時間連続で快晴でないと撮影できないので、その後あまり挑戦していません。太陽タイムラプスは位置合わせが大変で、一時期ファインダーで太陽見ながらFirecaptureのガイドで位置ずれを起こさないようにできるかと思いましたが、やはりどうしてもブレてしまい結局いまだにいい方法は編み出せていなくて、手で一枚一枚位置合わせするのが一番です。


4. 月
月で昨年の一番大きかったことは、月食です。皆既月食ではなかったですが、これまで皆既に近いものをきちんと撮影できたことがなかったので、初めてのまともな撮影でかなりうれしかったです。念願だったターコイズフリンジも撮影でき満足でした。
 

が、ターコイズフリンジについては撮影後思うところもあり、こんな記事を書いてしまいました。


こうやって上の二つのリンクの見出し画像を遠目に見ると、ターコイズフリンジの色合いがよく似て見えるのは気のせいでしょうか?

あと、中秋の名月というのを初めて撮ってみました。ずっと曇りで諦めてたのですが、夜中から晴れたのを覚えています。
 


5. 分解能
分解能ベンチマークの一環で、ASI294MMを手に入れてからBIN1でどこまででるのか、月を使って試していた時期があります。


実はこれ、意外に気に入っていて、モノクロなんですが物凄い分解能が何気に出ています。かなり拡大しても耐えていてかなり楽しいです。シンチレーションとの戦いですが、口径の効果も大きく、SCA260を手に入れたことなので、これからもどこまで出るのか挑戦していきたいです。

他にも恒例のM57分解能にも昨年も挑戦しました。こちらもASI294MMを使い、モノクロの分解能を生かすべくRGB撮影で撮影してみました。
 
果たして更新できたかというと、シンチレーション制限のせいか以前撮ったASI178MCより少しだけいいか変わらないかという位です。今年はSCA260も参入できるので、これは継続して続けたいと思います。

分解能という意味では、春の銀河撮影もその一環です。昨年の春時点ではまだカラーのASI294MCしかなかったのですが、これも同じくVISACを主に撮影しています。
 
 
 
 
 
 

ただしこのVISACですが、この子はかなりのじゃじゃ馬です。
 
 
 
 

シミュレーションの結果から、物凄い調整制度が必要なことが分かったのですが、悩んでいる間にSCA260に走ってしまったので、全然進んでいません。事実上の敗北です。軽くて、中古ならこなれた値段で周辺まで鋭くいい鏡筒だと思うのですが、おにぎり星像だけはいただけません。これが出たり出なかったりなのですが、もう少し安定してくれていればSCA260に手を出さなかったかもしれません。

今年はSCA260で春の銀河祭りに参戦したいので、 分解能出しの目標は継続でしょう。


さて、昨年の目標を振り返ってみますと、
  1. モクモク暗黒体を撮影する。
  2. 銀河も積極的に手を出す。
と書いています。これに相当するのは飛騨コスモス天文台で撮影したアイリス星雲くらいでしょうか。


最近はほとんど自宅での撮影が多いので、これは珍しい遠征での撮影となります。ただし、撮影時間をそこまでかけることができなかったので、ノイジーだったのは否めません。暗い夜で撮影時間に制限があるのがいいのか、多少の光害地でも自宅で時間を十分にかけて長時間露光で攻めるのがいいのか、まだ迷っています。いずれにせよ、あまり目標が達成できたとは言えません。

今年は撮影目標は分解能を出すという意味で、
  1. SCA260で銀河まつりに参戦
としたいと思います。


画像処理

画像処理に関しては撮影の数が大したことがなかったのもあり、進化したのかどうか?一応昨年の目標を見てみると、
  1. ハッと思われる画像処理を目指す。
  2. 隙のない画像処理を目指す。
とあります。これらはあまり達成できていない気がします。

1ですが、色に関しては2020年はかなり派手目でした。昨年2021年は少し落ち着きましたが、まだ他の方から見たら派手かもしれません。海外のを見ると、もっと派手にしてもいいような気持ちもまだあります。M33の赤ポチもある程度抑えましたが、実はもっと派手目が好きだったりします。迷走状態ですね。

また、2の仕上げに関しても隙だらけです。恒星の処理は相変わらず上手いとは自分ではとても思えません。画像処理の腕というよりも、機材のおかげで良くなったところはあるかもしれません。例えば、SCA260の分解能は少し希望があるかもしれません。最近短時間撮影ではだんだん満足できなくなってきているので、10時間以上とかの超長時間撮影に走っていくのかもしれません。とくに銀河などの長焦点ではシンチレーションも気になってしまいます。こういった撮影時の隙をなくして、初めて画像処理で隙のないものを仕上げることができるのかと最近実感しています。

というわけで、今年の画像処理の目標は
  1. 妥協しない
としたいと思います。もちろん撮影時に妥協しないことも含みます。でもだんだん修羅の道ですね。大変そうだ...。


電視観望

昨年の目標は
  1. コロナ禍のうちはリモートでの企画を続ける
  2. 晴れてコロナ禍が終わったら、星まつりや観望会で電視観望の魅力を伝えていく
というものでした。一時期回復を見せたコロナ禍もまだ続いていますが、自分でのリモート企画はほとんどできませんでした。忙しかったり、天気が悪かったりもありますが、まあ言い訳ですね。

そのかわりですが、電視観望の普及という観点ではかなり活動できたかと思います。 まず、昨年のこの時期にCP+のサイトロンブースで電視観望についてライブ配信できたことです。

準備も含めて宣伝とかもしていました。その際に、明るいうちの中継でアラインメントが取れないとかの必要に応じで試した、AZ-GTiの経緯台モードでのシンプルプレートソルブは、配信を別にして反響が大きかったです。


当日は配信開始時にはドン曇りで、スライドもロングバージョンにしたのですが、トークが終わって空を見たらなんと快晴!そこから生電視観望配信で、特に自宅からのバーナードループはかなりインパクトがあったのかと思います。


反響もすごくて、星ナビでも扱ってもらいました。


もっと嬉しかったのは、「カメラバカにつける薬」で私のセットアップがそのままマンガ中に出てきたことです。キヤノンとかニコンに混じってですよ!これはとても嬉しかったです。


配信は当初は期限が設けられると聞いていたのですが、結局その後もYouTube に残されました。Youtubeは会話に英語の字幕をつける機能があるらしくて、なんと海外の方も見てくれているという情報が入ってきました。使ったスライドは日本語なので、急遽別途英語版のスライドも作りました。海外の方にも日本の電視観望技術が広まってくれると嬉しいのですが。
 
今年もCP+で話す機会をいただいたので、今度はもっと入門寄りにして、できればこれまであまり宇宙に興味を持てなかった方や、せっかくのCP+なのでカメラクラスターの方々にもっとアピールできたらと思っています。

他にも、「星をもとめて」でのオンライン講演でも電視観望について話す機会がありました。

最初は入門用と考えていたのですが、蓋を開けてみればCP+の続編のような形になってしまい、かなりマニアックな内容になってしまったのは大きく反省しているところです。

多分本州では唯一のリアル開催の星まつりの「星と自然のフェスタ」では、サイトロンブースにお邪魔して電視観望の宣伝をさせてもらいました。

FMA135+Neptune-C IIとSCA260+Ceres-Cと、口径も焦点距離も値段も10倍違うという、両極端な電視観望でリアル星まつりならではの比較でした。かなりの方に見てもらって、電視観望への注目を集めることができたのではと思います。

一方電視観望機材の方は、いくつか進化がありました。特にFMA135とASI294MCでの超コンパクト電視観望は、その広域特性も活かして、マニュアルでの導入も可能で、相当シンプルなセットアップに行き着くことができました。



ある意味、究極的な電視観望の一つの方向性なのかと思います。

他にも入門用に安価で手軽な機材のテストも継続して続けています。今年のCP+の配信でも話そうと思っているのですが、IMX224を使った最安部類のCMOSカメラCeres-Cの値段はかなりインパクトがあり、短焦点で安価なNEWTONYと組み合わせることで、電視観望の敷居がグッと下がることを期待しています。


ダーク補正のコツみたいなのも書いています。



こうやって考えると、電視観望の普及等観点からはやはりCP+のオンライ配信が大きいかと思います。2022年2月現在で3万再生に達しようとしています。また、星まつりでの実演では観望会を主催や手伝うくらいのマニアの方も多かったと思うので、実際に見てくれた方が地元でさらに電視観望を発展させてもらえればとても嬉しいです。

というわけで今年の目標は2つで、これまでのことを引き続きと、今まであまりやってこなかったことという意味で
    1. 電視観望の普及を目指す
    2. 長焦点電視観望を試す
    としたいと思います。


    眼視

    一昨年前の2020年の最初の頃はTSA120で眼視を少し楽しんでいました。でもそこからしばらくおざなりになってしまい、2021年の秋頃に飛騨コスモス天文台の観望会で何度かかんたろうさんにOrionの25cmで星雲、星団など見せてもらいました。これがまた意外なほど面白くて、特に反射と屈折の見え方の違いがあり、TSA120の像があまりに動かないのにびっくりでした。ちょうど手に入れたSCA260でも見てみましたが、像はブレブレ。シンチレーションのせいなのか、今考えるとすでに光軸があっていなかったのかもしれません。




    今年に入ってからSCA260の光軸ぶれ問題が解決したので、26cmの反射と12cmの反射の見比べはまだまだ楽しみです。

    今年の目標は、
    • 自分の鏡筒で眼視をもう少し真面目にやってみる
    とします。シリウスBの挑戦も楽しそうですし、26cmで星雲星団をじっくり見たらどう見えるのか?「自分の鏡筒で」というのが多分重要で、興味のある天体を思う存分、時間の許す限りじっくり見てみたいと思います。


    調整、検証、考察など

    機材調整:
    まずは機材関係です。星を始めてすぐに買ったAdvanced VXですが、長年の酷使からかガタが目立つようになってきました。以前も一度直したのですが、再度調整です。

     
     

    AVXだけでなく、次はCGEM IIの赤経体のところに少しガタが出ていたのですが、冬になって寒くなると収まりました。今年は一度CGEM IIの方も分解する必要がありそうです。

    StickPCの電源にはいろいろ惑わされました。
     
    PDのGen3なら大丈夫という情報があり、別途Gen3対応のバッテリーを購入し試しましたが、やはり負荷が大きいと落ちてしまうことがわかりました。なので結局外でもACアダプターを電源に挿して使っています。


    機材評価:
    昨年もいくつかの機材を評価しています。サイトロンさんからは2019年のEVOGUIDE、2020年のEVOSTAR 72EDに続いて、2021年はVIRUOSOの評価を引き受けました。

     
     
     
     
     
     
    もう一つの重要な機材が、FMA135です。撮影なども少し試しましたが、フルサイズでもいけそうな雰囲気で、APS-C以下ならもう十分な星像を叩き出してくれます。
     
     
    ところがこれ、最初撮影にと思っていたのですが、電視観望のところにすでに書いてありますように超コンパクトな電視観望機材と昇華しました。


    解析:
    EOS 6Dの解析も少し進展がありました。
     
    結局自分で出したUnity gainはあてにならなかったですが、その過程で調べたユニティーゲインが判明してISO570付近だと分かったのが最大の成果です。また、場合に応じてどのISOで撮影すればいいかかなり明確になったのも嬉しかったです。

    それについての解説が難しいという話を聞いたので、出来るだけわかりやすく書いてみました。
     
    これまで書いてきたことの繰り返しの部分も多いですが、理解しておくと次のカメラの時にどのセンサーがいいとかの目安になるのかと思います。


    開発:
    センサーのクリーニング体制を充実させたのも良かったです。どうも私は扱いが荒いらしくて、センサー面が意外なほど汚れてしまいます。センサーの状態を見る方法、クリーニングするツール、クリーニング方法などある程度確立できたのかと思います。これは今後の撮影に役立っていくでしょう。
     
     
     


    その他、アイデア、トラブルシューティングなど:
    いろいろくだらないアイデアも記事にしていますが、昨年は数が少ないですね。
     
     
     

    目標についてですが、昨年も同様のことを書いたのですが、ここら辺のことはその都度問題になったときに考えたりするので、また今年も何かあったら適時記事にしていきたいと思います。


    観望会やオンラインイベントなど

    相変わらずコロナがなかなか収まらないのですが、年末までの一時期に少し活動がありました。

    飛騨コスモス観望会:
    まずは恒例の飛騨コスモス天文台での観望会ですが、結局昨年はわずか2回です。でも2回でもできただけでもマシなのかもしれません。ポストカードがわりに画像を印刷していって配ったのですが、子供たちがすごく喜んでくれて、キラキラした目で話しかけてくれたのが印象的です。




    Mちゃん:
    科学博物館はよく考えたら昨年一度も行っていないかもしれません。コロナがもう2年にもなるので、特に市などの公共が主催の活動は相当制限されてしまいます。スーパー小学生Mちゃんとは自宅や牛岳で何度か一緒に星を見ました。今は中学入試で頑張っているはずです。春になったらまた一緒に活動したいと思います。






    星仲間:
    県天の星仲間が自宅に来ました。その後牛岳で何度か会うことになります。


    富山の新しい星仲間のHさんをつれて、県天の人たちと牛岳で集まりましたが、天気が悪くて残念でした。その後も冬の天気になってしまい、休日になかなか天気が良くならないので、春になったらまた一緒に、今度こそ綺麗な電視観望を見せてあげたいと思います。


    名古屋でykwkさんとお会いしました。その後SCOPIOでC8を購入され、PSTも購入され、ブログでも大活躍ですね。



    星まつり:
    昨年参加した星まつりは2つだけです。他はほとんど中止か配信のみです。胎内も少し試聴していましたが、やはりリアルの星まつりには及ばないなあというのが率直な感想です。コロナ禍では仕方ないですね。コロナが収まってきた時を狙ったかのような唯一のリアル開催は「星と自然のフェスタ」の一つだけです。これは久しぶりで本当に楽しかったです。



    今年の状況はまだ全然予測できません。オメガ株が収まってくれるのか、そのまま高止まりという話も出ています。人との実活動は無理をせず、できる範囲で続けれたらと思います。


    その他、ブログについてなど

    その他、天文活動ではないですが記事にしたことを。

    一つはケーキ作り

    なぜか反響が大きかったです。Livedoorブログ編集部の「推し」ページにも選ばれました。

    もう一つは地獄谷の光です。

    このときはTwitterがバズってびっくりしました。結局結論は出ていませんが、また行く機会があったらもう少し近くに行って見てみたいと思います。

    ブログについてですが、22021年の1月1日から12月31までに114本の記事を書きました。3日に一本くらいですね。でもこれも波があります。書くときは毎日に近く、書かないときは数週間書かない時もあります。大抵はネタ切れや、なんかの拍子でやる気がなくなったときです。土日は時間が取れるのでそこで本数を稼ぐことも多いです。

    目標と言っていいのかわかりませんが、最近長い記事で時間がかかってしまうことも多いので、少し短めにして気楽に書こうと思っていますが、果たしてほんとに短くなるのか心底心配してます。過去にも何度か短めにするとか言っていたのですが、全然実行できてないです。

    今この記事を見返してみると、天気が悪かったとか、忙しかったとか思ってましたが、結構いろんなことやってますね。今年は6月にとうとう50歳の大台に乗ります。まだ大丈夫ですが、そのうち体力も無くなっていくので、できるうちにできることをやっておきたい気もします。でも焦らずに、無理はせずに、着実に、何より楽しみながら今年も続けれたらと思います。

     

    1月末、今年の目標を考える時期になりました。書き始めたはいいのですが、反省と称してブログ見直してたら何日かにわたってしまって、とうとう2月に食い込んでしまいました。いつもに増して長い記事です。お暇な方はよろしければお付き合いください。

    昨年の反省にならい
    • 機材、撮影、画像処理、考察評価など、活動、その他
    と分けていきたいと思います。


    機材関連

    去年立てた目標を見直してみます。
    1. モノクロ冷却CMOSカメラを手に入れる。
    2. TSA-120を利用した眼視体制の強化。
    3. PENTAX 6x7レンズをできるだけ試して星景、星野の向き不向きを判別し、焦点距離の抜けを補完する。
    うーん、2020年はコロナでショップに行けなかったこともあり、機材に関してはあまり進んでいない気がします。


    1. モノクロ冷却CMOSカメラ
    はASI294MM Proが出たので購入リストには入っているのですが、最近ASI2600MM Proが発表されたので迷っています。ただ、今もカラーカメラのブロードバンドやQBP、CBPでの撮影も面白くて、もう少し待つかもしれません。


    2. TSA-120購入当初の頃はシリウスBを見たり、トラペジウムのE星、F星やさらに暗い星を見たりと、TSA-120ならではの楽しみかたで、かなり充実していました。



    でもあとは惑星を少しみたくらいで、特に2020年の後半はそれほど進んでいません。その代わり、撮影に関して(後述)はQBPやCBPなどかなり進展がありました。



    3. Pentax 6x7
    レンズに関してはここでまとめましたが、

    はほとんど進展はありません。しかも上記ページで評価した165mm、後に赤星像が肥大することがわかり、結構ショックでした。この記事で紹介した165mmが最後に購入したPentax 6x7レンズになります。

    それでもNEOWISE彗星で6x7の105mmを使ったり、広域電視観望でも使ったりと、実用でもそこそこ役立っています。




    あと、一昨年の目標で
    • Vixen Portaの経緯台の評価と安定化
    というのがありましたが、これはZEROの評価の一環で、Vixen Portaの経緯台の評価を合わせてすることができました。


    ポルタIIは入門用に広いシェアを得ています。ステップアップとしてZEROは面白いと思っていたのですが、残念ながらつい先日生産中止が決まってしまい、現行モデルでは在庫限りとなってしまっているようです。後継機が出てくれれば良いのですが、開発に大きく関わった方が引退されてしまっているというので心配です。

    機材に関してはTSA-120以降、大きなものは購入していません。というかTSA-120が相当楽しいので、他を購入するモチベーションがかなり下がってしまっています。というわけで、

    目標:  屈折はTSA-120でかなり満足しているので、反射のいいものが欲しい気もしています。まあ守れるかどうかわかりませんが、今年の目標としては
    1. モノクロ冷却CMOSカメラを手に入れる。
    2. 反射の口径の大きい性能の良い鏡筒を手に入れる。
    としておきます。2に関しては2020年はVISACを使うチャンスがほとんどなかったので、まずはVISACを試し、それでもダメならということになるかもしれません。あと、先日SCORPIOで見た30cmのGinjiが魅力的でした。天リフのリレーで玄さんが30cmをぶん回していたのも楽しそうでした。30cmクラスは惑星や銀河用にできれば持っておきたいですが、赤道儀を選ぶことと、ここら辺までくると自宅ドームとか欲しくなります。最近自宅撮影でそこそこ満足いく結果が出てきてるので、本気で考えても良いのかもしれません。そのためにはまずは資金ですが...。


    撮影

    これも昨年の目標を見返してみます。
    1. TSA-120での撮影確立
    2. 飛騨コスモス天文台での満足のいく撮影
    3. ラッキーイメージングでの高分解能の追求
    4. ナローバンド撮影
    5. 電視観望技術を利用した超お手軽撮影で、どこまで迫れるか
    6. 太陽黒点の高解像度撮影
    7. 太陽アニメーションを作る手法を編み出す

    1. TSA-120に関しては結構がんばったと思います。というか、昨年はTSA-120がメインの1年でした。作例だけ見ても、13あります。ちょうどCBPを手に入れた頃で、自宅庭撮りとかでも結構うまく出ました。これだけでもTSA-120を購入した甲斐があったというものです。かなりの稼働率です。













    特にアンドロメダ銀河と、プレアデス星団と、オリオン大星雲は、昔撮影したものを再撮影してみたくなったものです。何年か経って、機材も画像処理の技術も随分と進化したことがわかります。

    他にも、星景写真や惑星など、2020年に撮ったものは他の機材のものも含めてここにまとめてあります。



    2. 飛騨コスモス天文台での撮影に関しては、雪解け時には既にコロナ禍であまり移動もできず、結局ドームでの撮影はできませんでした。飛騨コスモス天文台で観望会が3回あったのみです。

    3. 4. のラッキーイメージとナローバンドに関してはほとんど進展がありません。VISACの復活とともに進めることになると思います。

    5. 電視観望のお手軽撮影に関しては、SharpCapが一眼レフカメラに対応したことが大きいです。例えば6Dで連続撮影してその画像をLiveStackすることができます。電視観望をする際のいちばん大きな壁が、CMOSカメラの値段かと思います。小さな面積のASI224MCなどはまだ安価ですが、センサー面積の広いASI294MCなどは10万円近くするので、やはり初心者には敷居が高いと思われます。本当は導入の楽なセンサー面積の広いものほど初心者に使ってもらいたいのです。その点、APS-Cなどの中古の安価なカメラが電視観望ように使えるなら、かなり敷居が下がることになるかと思います。



    ただ、いまだSharpCapの一眼レフ対応はベータ版で、そのまますぐに初心者におすすめというわけにはいきません。ここら辺は時間が解決してくれるでしょう。

    もう一つ、サイトロンのSV305-SHJとSkyWatcherのEVOGUIDE 50EDを使った電視観望入門記事は、かなり好評だったようです。コメントの数も63とこれまでの記事で最も多いです。


    6. 大口径鏡筒での太陽撮影は大きな進展がありました。C8とPSTを利用した口径20cmの太陽Hα望遠鏡です。2年越しの計画がひょんなことでうまく行きました。シンチレーションがいい日の解像度は物凄いものがあります。あくまで自己責任ですが、これはやった甲斐がありました。


    その後の太陽黒点も、PSTで撮影したとは信じられないくらいの解像度で撮影できています。これは昨年の大成果の一つでしょう。




    太陽関連で言うと、日食をまともに撮影したのは昨年が初めてでした。部分日食でしたが、それでも十分楽しめました。



    7. 太陽アニメーション手法を確立できました。かなり複雑な手順になりますが、出来上がりを見るとやる価値はあると思います。


    ただ問題は、恐ろしくディスク容量食うんですよね。節約して1コマ2GBで撮ったとしても200コマとか撮ると400GBです。処理も合わせると5-600GBとかいってしまうこともあります。なかなか気楽にはできません。


    目標: 全体を振り返ると、TSA-120、お気軽電視観望、太陽まあそこそこ進んでいますね。撮影に関しては、そろそろ明るいのよりはもう少し淡いのとかが楽しくなりそうです。なので今年の目標は
    1. モクモク暗黒体を撮影する。
    2. 銀河も積極的に手を出す。
    とかにします。その過程でナローになるのか、ブロードでまだ撮り続けるのか、いろいろ試しながら進めていきたいと思います。


    画像処理

    昨年の目標は
    1. 恒星処理
    だけでした。これはまだ継続中ですが、着実に進歩していると思います。StarNetの扱いもだいぶノウハウが溜まってきました。またPixInsightでの恒星の扱いもだいぶマシになったと思います。というか、去年1年で画像処理全般の腕がかなり上がったのではと思っています。StarNetとDeNoise AIの力が大きいかと思いますが、画像処理全般について私だけでなくPixInsightの使いこなしなども含めて、特に新しい若い方を中心に進んでいる気がします。蒼月城さんのビデオ解説はもちろんですが、最近はNiwaさんのブログでの解説が非常に有用です。私も置いてかれないように丁寧な画像処理を今後も目指したいと思います。

    あと、今もそうですが少し派手目な色調に傾倒しています。じっくりみると飽きてしまうのですが、最初のインパクトや画面を小さくした時でもきちんと認識されるのがいいところかと思っています。まだしばらくギリギリのところを攻めて行こうと思っています。そのうち飽きたら落ち着いた作風にするかもしれません。

    あ、そういえばモニターのキャリブレーションも一時期凝ってました。印刷したものとモニター上の画面がこんなに合うとは、ちょっとびっくりでした。



    カラーチャートまで作ってしまいました。

    カラーマネージメントはそのうち通る道だとは思っていたので、いい経験でした。印刷に関してもある程度の知見を得ることができました。でもいまだに雑誌に投稿できてないチキンです。


    目標: 画像処理に関しては、
    1. ハッと思われる画像処理を目指す。
    2. 隙のない画像処理を目指す。
    としたいと思います。ちょっと抽象的なのでもう少しわかりやすくいうと、天体マニアだけでない、一般の人が見ても綺麗と思われるような、そして且つ天体マニアが見てもおかしいと思わないようなものを目指したいです。昨年末に撮ったM42もまだ少し不満が残っています。年明けに撮ったM78ももう少し感覚的でない、具体的にはPhotoshopよりもPixInsightを多用して定量的な画像処理をしてみたいです。新しい素材よりも、一度処理した画像を他の方法で処理し直す方が良い練習になるのかと思っています。M78、M42と過去に帰っていき、少し再処理を頑張ることで、次回の素材までに手法が確立できたらと思っています。


    電視観望? 中継と言ってしまっても良いかも

    去年は
    1. 電視観望がさらに一般的な観測手段になっていくように努力する。
    という目標でした。昨年はコロナが大変で、観望会や星まつりが相当中止に追い込まれました。その代わりと言っては何ですが、電視観望がかなり広まったのではないかと思います。外に出れないので、ベランダ観望を始めた人が電視観望にも興味を持つというパターンです。

    かくいう私も、Zoomを利用した電視観望中継を何度かやってみました。



    あ、そういえばこの電視観望中継ですが、星ナビにも紹介されたのでした。これは大きな宣伝効果ですね。


    そういえば、ネオワイズ彗星の中継なんかもしました。撮影のついでだったのですが、ずっと梅雨が続いていて全国的に天気が悪く、この中継で初めてネオワイズ彗星が見えたという方もいたみたいで、反応が大きかったです。マニアだけでなく、一般の方も結構参加してくれました。



    ここら辺は広域電視観望の技術を確立できたことで、かなりやりやすくなり、見ている方も見応えが出る感があります。



    広域電視観望については、この間の天リフさんのリレーでも紹介しました。昔からカメラをやっていた人にとっては、むしろこちらの方がとっつきやすいかもしれません。これも広まっていくと良いなあと思っています。


    この過程で出てきた、「屋根から上る北アメリカ星雲」は電視観望ならではの臨場感で、最も気に入っているものの一つです。
    IMG_9940

    Zoomにおいては電視観望だけでなく、遠くのいろんな人と繋がることができる、ある意味コロナ禍でなければ気づかなかったかもしれない使い方を模索できました。

    PST分解の中継
    なんて、Zoomがここまで広まらなかったら多分考えもつかなかったと思います。



    ブログやTwitterで質問が来て、それをZoomで相談にのるというのもありました。こんなのもやはり新しい形なのかと思います。



    Zoom飲み会と称して、ノイズをネタに大勢が集まってしまって焦ってしまったこともありました。学会みたいだったと言われてましたね。


    星まつりでの電視観望の講演などはコロナで実現しませんでしたが、その分結局別の方法でいろいろやることになったんだなというのが感想でしょうか。特にベランダ感冒のおかげか、ここ1年で一般の方達にも認識され始めるくらいになってきていると思います。今後も技術的なことはもちろん、リモートでの講演とかでも積極的に話して、電視観望の魅力を伝えていけたらと思っています。


    目標: 今年の目標ですが、
    1. コロナ禍のうちはリモートでの企画を続ける
    2. 晴れてコロナ禍が終わったら、星まつりや観望会で電視観望の魅力を伝えていく
    としたいと思います。できれば今年はコロナ収束して欲しいです。

    IMG_1530


    考察、実験、評価など

    理論的なことは昨年は意外なほど進んでいない気がします。というより、これまで考えてきたいろいろなことが、ノイズ軽減や画像処理に生きてくるようになってきたと言っても良いのかと思います。

    例えばノイズ飲み会のもとになった、天リフ編集長の疑問に答えるとかも、過去の考察があったからなのではと思います。


    エタロンの直感的な理解の記事もやっと書くことができました。


    CMOSカメラのコンバージョンファクターを求めることも継続していますが、カラーCMOSカメラはいまだに謎で進展がありません。Matlabの紹介くらいで終わってしまっています。



    測定、評価に関しては大きく二つのことをしました。

    ZEROの振動測定



    大阪あすろとぐらふぃ〜迷人会の井戸端さん製作の微動自由雲台の振動測定です。



    ともに、減衰特性に優れた素晴らしい機材です。惜しむらくは、ZEROが生産中止になって在庫限りになってしまったことです。井戸端さんはさらに改良を重ねているらしいので、こちらはさらに楽しみです。


    他にもいろいろやってます。

    CBPフィルターの検証は、彗星だけでなく、光害フィルターとしても十分に使え、しかもQBPより青系も出やすいとか、赤ハロを防ぐことができ恒星の色が出やすいとかのメリットもあるのではという面白い結果になりました。



    トラペジウムを利用したバローレンズの見比べもかなり面白かったです。TeleVueいまだに借りっぱなしです。まだ使っていいよと言ってくれてますが、いい加減に返さなくてはダメですね。



    縞ノイズ解析もやりました。画像処理に関連することになりますが、縞ノイズの一つの原因がフラットであることもわかりました。撮影後、暗い中で長時間かけて撮るフラット画像はノイジーということです。それよりも明るいところで短時間で撮った方がいいという結果でした。




    大気収差も少し解析してみました。TSA-120で月を見て収差らしきものが見えてびっくりしたのですが、計算すると大気分散で説明ができそうでした。逆に大気分散が見えてしまうTSA-120の性能に驚きました。


    シュミットさんからたまたまお借りしたEVOSTAR 72EDの勝手な評価記事は、なんと6本の分量になってしまいました。入門者の最初のED鏡筒としては手軽で扱いやすいものかと思います。タカハシのマルチフラットナーと組み合わせると像がかなり決まりますが、接続に少し苦労しました。








    太陽用のBF(ブロッキングフィルター)を3.5nmのHαフィルターで置き換えられないかを、国際光器さんに協力していただいて試したのも面白かったです。結局この試み自体は失敗に終わったのですが、カメラ側に入れてやれば散乱光などを防ぐためか、コントラストが明らかに向上するという効果が見られました。この件シベットさんも追試してくれていました。その後3.5nmフィルターは返してしまいましたが、後のC8にPSTを繋げた時の散乱光の影響の大きさを見るに、やはり一定の効果があるものと今も思っています。





    新しいStick PCも試しました。これすごく良くて2台持っています。電源だけが弱点ですかね。


    縞ノイズの可視化は結構インパクトがあったみたいです。


    固定三脚で天の川を撮影しPixInsightでスタックできるのは、結構実用性が高いと思いました。


    小ネタは意外なほどウケがいいです。



    あと、TSA-120を整備する過程での鏡筒周りの小ネタとか、ガイド鏡の固定方法とかケースについての考察とかです。






    ソフト解説も少ししています。主に撮影ソフトですね。
     

     
     

    電視観望の初心者向けにソフトの紹介です。SharpCapは初心者には思ったより敷居が高いみたいで、ASILiveの方がやはり楽みたいです。でもLiveStackは少し重いのと、微調整がやりにくいので、慣れたらSharpCapに移っていくのかと思います。

    そういった意味では、ASILive自身が電視観望の普及という意味で、ずいぶん貢献してくれていると思います。

    少しだけ開発もしてます。と言っても、以前pythonで書いたものの移植ですが。


    こうやってみると、面白いことからくだらないことまで、相変わらず結構な量のことをやっていることがわかります。基本的にはその時に面白いと思ったことだったり、必要だったりしたことです。おそらくただそのまま撮影するよりは、何か新しいことをやってその結果を見たいというのがあるのかと思います。それでもTSA-120が来てからは、性能にはあまり疑いを持つ必要がなくなってしまったので、平日夜中中放っておいて撮影という余裕?みたいなものも出てきました。

    目標: おそらくこれからも考察などは状況に応じて行き当たりばったりだったりします。機材の評価を突然頼まれたりもしますし、頼まれもしないのに勝手に評価したりもします。ここら辺は今後も、その時その時の興味の赴くままにやっていけたらいいのかと思います。


    課外活動

    昨年はコロナ禍ということもあり、ほとんど外で活動することができませんでした。

    星まつりは福島のスターライトフェスティバルのみです。それでも開催できたのが奇跡と思えるくらいでした。



    数少ない観望会飛騨コスモス天文台での観望会が3回。
     
     
     

    富山市科学博物館での観望会はしばらく中止が続き、再開してからも完全予約制で人数を制限して現在も進められています。お手伝いはコロナ前が1回、落ち着いてからが2回参加できたのみです。




    一方、こちらは富山のある企業が観望会を計画して実現するために機材を導入するという、少し面白い経験でした。


    現在はさらに進化して、VMC260Lを発注したというから大したものです。


    写真展は昨年の中では貴重な行事の一つでした。一つはコロナ第一波直後くらいでしょうか、黒部市の科学館です。


    もう一つは、年末から年始にかけての富山市科学博物館での写真展です。




    天文ショップには数えるほどしかいけていません。コロナ前にスターベースでTSA-120を決める時に行けたのと



    コロナが落ち着いた時と、母親が骨折した時に、実家に帰って寄ったSCORPIOショップ2回のみです。




    それでも新しい友人もたくさんできました。SNSなどのやりとりが主ですが、実際にあんとんシュガーさんが2度自宅に来てくれました。



    科学博物館の観望会で知り合った宙ガールのMちゃんも自宅に来てくれました。相変わらず星三昧のようなので、これからどういう道に行くのかとても楽しみです。


    これらの活動記録、並べてるので多少外でもいろいろやっているように見えますが、一昨年と比べると遥かに少なくなっています。一時はありとあらゆる行事が中止になってしまったので、コロナの影響はやはり大きかったです。ワクチンも出来てきて落ち着いていく方向に行くと思うのですが、今年はいろいろな行事もある程度は再開されることを期待したいです。


    最後に

    上の中から、昨年1年で大きく印象に残っていることを3つ挙げるとしたら
    • TSA-120購入から、テスト、撮影まで。
    • 口径20cmでの太陽Hα撮影でのものすごい分解能。
    • 画像処理の進歩
    でしょうか。機材の一つは既製品の使い込み、もう一つは魔改造なので、いいバランスだったのかと思います。

    画像処理は自分自身まだ進化している途中だと思いますが、自宅撮影とかでも長時間露光と相まってなのか、やっと少し満足するようになりつつあります。以前ももちろん、その当時はできる限りのことをしてきたつもりですが、今見直して再処理したくなるのがいくつかあります。当然、今いいと思っていても将来見るとまだまだだなあとなると思うのですが、昨年1年間に続き今年もこの路線を続けて、少なくとも自分で満足できるような、そしてできれば他の人が見ても納得してもらえるような方向で進められたらと思います。

    ちなみに、1年で何本ブログの記事を書いたか数えてみると、2020年1月1日から12月31日まででなんと141本でした。3日に一本以上書いている計算になります。でもまだネタは全くつきず。書きたいことだらけです。

    あ、去年の反省の最後に書いた「ブログの記事を短くする」は全く達成できませんでした(笑)。

    こうやってみるとやはりこの1年間、たとえコロナ禍であってもいろいろやってきたんだなあと、改めて実感します。この趣味のおかげでしょうか、外に出れない厳しい環境下でもほとんどストレスなく、楽しいことに没頭できた気がしています。


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