ほしぞloveログ

天体観測始めました。

タグ:撮影

なんとサイトロンさんからSkywatcher社の最新の太陽望遠鏡「ヘリオスター100Hα」をお借りすることができました。

サイトロンさんは2024年4月にACUTER OPTICS社の「フェニックス」で太陽望遠鏡を扱い始め、2025年3月にSkywatcher社のヘリオスター76Hα、2025年11月には屈折太陽望遠鏡の中では最大のクラスの口径100mmというヘリオスター100Hαの取り扱いを始めました。

これまで星まつりなどでヘリオスター100Hαを含めて何度か見比べる機会はありましたが、じっくり扱うのは初めてです。今回試すことができたのは、2026年1月17日の午前と、翌日18日の午後の一部の、晴れ間のチャンスのときで、時間も限られていたため、まだ最初の評価でしかありませんが、そのすごさは十分に実感できました。


ヘリオスター100Hαの外観

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鏡筒は大きなケースの中に入っています。中身は鏡筒本体と、ブロッキングフィルターが中に組み込まれている天頂プリズム、20mmのアイピース、遮光板などです。サイトロンが作成した日本語のマニュアルも入っています。

早速出して、赤道儀にセットしてみます。赤道儀は今回は手持ちのCGEM IIを使いました。ヘリオスター 100Hαの重量は6kgなのでもう一段階小さいAdvanced VXでも十分稼働できるかと思いますが、撮影まで考えるともう一段階大きなCGEM IIクラスの赤道儀の方が安定するのかと思います。
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面白いのは太陽ファインダーで、手持ちのハンドルと兼ねている秀逸なデザインのものです。

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最近は太陽でも長時間撮影になることもあり、ガイド鏡が必要だったりするのですが、ガイド鏡を取り付けるためのねじ穴も充実しています。
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フォーカサーも減速器が付いたタイプで細かい調整ができます。フォーカス部の動きの硬さを調節するつまみも使いやすいものがつけられています。

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眼視観察

今回は手持ちの太陽望遠鏡の入門機のフェニックスと比較してみたいと思います。

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まずは眼視での比較です。眼視に関してはあまり大した経験はないので、元々の予定ではパッと終わらせて、すぐに撮影に向かう予定でした。でもここで思ったより時間を使ってしまいます。なぜなら、フェニックスとヘリオスター100Hαの見え具合にあまりに差があったからです。使ったアイピースはヘリオスター100Hαに付属の20mmのものと、手持ちのハイペリオンの13mmです。これとVixexの2倍のバローレンズを組み合わせて見比べています。

まずですが、フェニックスも眼視で十分に見えています。プロミネンスも、ダークフィラメントも、プラージュも普通に見えます。さて、どれくらい違うのだろうとヘリオスターを覗くと、「えっ!?」と声を出してしまうほど違いました。まず、ダークフィラメントの濃さが全然違います。さらにプラージュがキラキラ輝いています。この日は黒点群が大きくつ出ていたのですが、大きい方はフェニックスでも十分に見ることができました。でも小さい方はフェニックスではそこまで気づかなくて、ヘリオスターを見て「あれ?もう一つある?」と改めてフェニックスを見て「あー、これは見落とすな」と思うくらいに、ヘリオスターだと細かいところが見えるのです。黒点周りの模様の一つ一つの細かいところが見えるというのでしょうか、もう全然違いました。

スマホで写真を撮ったみました。フェニックスと
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ヘリオスター100Hαです。
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そもそも、焦点距離がフェニックスの400mmに対して、ヘリオスター100Hαは760mmと倍近く違うので、同じアイピースで見ると、見た目の大きさも倍近く違うのはわかるかと思います。そして、ヘリオスター100Hαの方が、太陽表面の模様がより見えているのもわかるかと思います。

それでもスマホの撮影では眼視での違いは全然伝わりません。ここからは言葉の説明のみになりますが、雰囲気だけでも伝わればと思います。

眼視で見比べたときに相当な違いがあるので、何が違うのか確かめたくなります。フェニックスに
  1. ヘリオスターに付属の20mmアイピースと
  2. ハイペリオン13mmと
で見比べてみます。2にすると太陽は倍近くまで大きくなり、ヘリオスターに1を付けたときと同じくらいになります。それでもフェニックスで見ている限り、ダークフィラメントやプラージュのコントラストも、黒点周りの細かさも良くなることはほとんどありません。

そこでフェニックス側で13mmアイピースに、さらに2倍のバローレンズを付けてよく見てみたのですが、根本的に解像度が良く出ません。この時点で、「あ、これは口径の差だ」とものすごく腑に落ちました。40mmと100mmの口径の差は眼視でも明らかで、フェニックスとヘリオスターと一緒に見比べてしまうと、やはりフェニックスの口径の小ささをどうしても実感してしまいます。その観点からいくと、ヘリオスターに13mmのアイピースを付けたときは、さらに細かい模様を見ることができます。その時のスマホで撮影した画像です。
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口径による明るさも効いているでしょう。フェニックスに13mmのアイピースを付けて、2倍のバローを付けたときにはやはり暗いという印象です。ヘリオスターに13mmのアイピースを付けると大体同じ大きさの太陽像になるのですが、まだ十分明るく感じます。口径で100/40=2.5倍なので、明るさはその2乗で6.25倍になります。これだけの明るさに違いがあるのは、高倍率にしたときに効いてきます。

分解能に関しては口径の違いで納得したのですが、コントラストの違いは口径では説明できません。分解能がいいと、よりはっきりとは見えるので、多少コントラストが上がったように見えるのも理解できるでのすが、どうもそれだけでは到底説明できないレベルで違いがあります。これはエタロンの違いなのでしょうか?このとき結論は出ませんでしたが、次の日に撮影までして謎が解けました。

結局この日は撮影しようしてカメラをセットしたところで雲が出てきて終了でした。次の天気は2週間予報を見ても全然晴れにならなさそうなので、早めに眼視を切り上げて撮影に移った方が良かったみたいで、ちょっと失敗したかな思い、その日は撤収しました。


撮影での比較

次の日、朝から天気予報通り曇っていたのであきらめていたのですが、午後から一部晴れ間が見えてきました。時間は限られていますが、早速撮影に取り掛かります。

この日もフェニックスとヘリオスター100Hαを並べて同じような時間帯に撮影します。
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カメラですが、フェニックスにはいつものG3M678Mですが、ヘリオスターだと全景が入らないので、大きなセンサーサイズでピクセルサイズの小さいASI294MM Proをbin1で使います。ピクセルサイズはG3M678Mが2μmでASI290MMがbin1だと2.3μmとなるのでフェニックスるの方が有利ですが、ヘリオスターは焦点距離が倍近くであることと、さらに口径の差もあるために、分解能は出るはずです。ただし、ASI294MM Proをbin1で使うと、格子状の模様が出ることがあるので、そこが不利になるかもしれません。

まずは全景で比較してみます。共に500フレーム撮影し、そのうちの400枚をAutoStakkert!4でスタックしています。細部出しはImPPGですが、できるだけ同じような処理をしました。普通は更にPhotoshop などで仕上げをするのですが、今回は比較のためにできるだけシンプルにということで、細部出し以降は無しもしていません。あと、天頂プリズムのせいで上下が反転した画像になってしまっていますが、そのままにしてあります。

フェニックスと
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ヘリオスター100Hαです。
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ヘリオスターの方は格子模様が心配でしたが、とりあえず今回は大丈夫なようです。いまだに条件が良くわかりませんが、出るときは何をやっても出るというのが今までの経験です。

全景だとフェニックスも縁をスターもそこまで違いがわからないので、拡大して比較しています。解像度が違うので、Windwos上のフォトで拡大した画像を表示し、全画面キャプチャーしています。左がフェニックスで、右がヘリオスター100Hαです。
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さすがに違いが判りますね。ヘリオスター100Hαの方がより細かいところまで出ています。


考察

え?撮影だと思ったより違わない?

確かにそうなんです。実は撮影になると、そこまで差が出ないのです。
  • フェニックスの方はこれまでの経験から、おそらく口径からくる限界近くの分解能を出しています。
  • 悪いはずのフェニックスのコントラストは画像処理で輝度のオフセットを変えることができ、うまくごまかせてしまいます。
  • 一方、ヘリオスターは口径の限界には達していなくて、むしろシーイングによって分解能が制限されてしまっていると考えられます。100mm位の口径になってくると、シーイングのいい時に撮影しないと、口径の有利さを十分に生かせません。
以前口径20㎝のC8で試したしたときのように、長時間撮影の中でいいシーイングの時を選び出して見てやると、口径100mmを生かした分解能になるのかと期待します。

では眼視で言っていたコントラストの差は撮影では出ているのでしょうか?実はこれも撮影で明確に相当する違いがあります。再び全景画像を見てみます。一見あまり差がないような全景ですが、よく見ると全然違っていることがわかります。
  • フェニックスの方は全体的に粗い模様が出て元気に見える一方、
  • ヘリオスターの方は細かく見えて一見のっぺりしているように見えます。
細かく出るのは波長分解能が優れていて、これまで分光撮影でさんざん見てきた、プラージュとは別の白いモヤモヤがヘリオスターの方にのみ全体に広がっています。これは明らかにエタロンの性能に差があり、ヘリオスター100Hαのエタロンの方が透過波長幅が狭くて性能がいいことを示しています。もしかしたらフェニックスのエタロンの合わせこみが不十分だった可能性も残っていますが、それでもそこそこは合わせたつもりで、調整のレベルを超えた違いなのかと思います。

エタロンに差があるのは、眼視で見たコントラストの違いも説明ができます。波長透過幅が大きいと、Hα線からずれた連続光の明るさが大きく邪魔をします。Hα線からずれると、とたんに明るくなるので、少しのずれが背景光の輝度に大きく影響するからです。これは特にダークフィラメントのコントラストに効いてきます。波長分解能がいいと、ダークフィラメントが黒く濃くみえるようになります。撮影の際は輝度のオフセットを調整するなどして多少はごまかせるのですが、人間の眼にはそのような機能はないので、コントラストの違いがそのまま見たときの印象になります。


まとめ

どうやら、今手元にあるヘリオスター100Hαのエタロンの性能がフェニックスのものよりもかなりいいというのは間違いなさそうです。このことは眼視での見え方、特にコントラストに効いてくるので、ヘリオスター100Hαは眼視で十分に楽しむがのが適している鏡筒かと思われます。もちろん撮影でも有利ですが、口径100mmの性能を生かすためには、シーイングのいい時を狙う必要があります。

フェニックスは太陽望遠鏡の中でもあくまで入門機です。これまでの入門機クラスのものと比べても見え味は非常に優れていて、性能も安定しています。今回の比較で言えることは、それでもヘリオスター100Hαとフェニックスには明確な差があって、ヘリオスター100Hαはハイエンドクラスの名に恥じない素晴らしい性能を持った太陽望遠鏡であるということです。特に眼視ではその違いがはっきりと分かると思いますので、星まつりの展示など、機会がある方はぜひとも見比べてみてください。

ヘリオスター100Hαは今後一か月くらい使用できる予定です。北陸の冬はあまり晴れないのですが、まだチャンスはこれかあもあるかと思いますので、またレポートを続けていきたいと思います。



太陽撮影記録

2018年:






2019年:





2020年:







ここから主に口径20cmのC8での撮影になります。解像度が一気に上がりました。




2021年:












2022年:







2023年:






2024年:



2025年:










粒状斑

2021年から、C8で粒状斑を見ようとして、ずっと長い間うまく行きませんでした。粒状班に関連するページを集めました。





















2025年末に、TSA-120を使い、やっとまともな画像を得ることができました。



ジェット関連





分光による連続撮影でジェットをとらえています。ジェットのドップラーシフトも見えました。



日食関連




画像一覧記事






毎年恒例の振り返りと目標です。年末は忙しいので、たいてい1月末か2月初めに書いてます。去年のまとめ記事はここにあります。


2024年はゴールデンウィークに体調を悪くして入院してしまい、趣味の天文活動も大きく制限されてしまいました。そんな状況の中、何をどれだけできたのか、振り返ってみます。


機材

RedCat51

機材はほとんど更新してません。相変わらずSCA260とε130Dがメインです。そんな中、唯一の新機材が、所属のローカルなアマチュア天文グループの当時の会長が亡くなったときに格安で譲り受けたRedCat51でしょうか。手軽な短焦点鏡筒を狙っていた時にちょうど手に入れることができました。RedCat51は何世代か発売されていて、手に入れたのは初代のもののようなのですが、特に不満もなく、というか十分すぎるほどの星像の鋭さと、さらに手軽さもあって、SWAgTiに載せて使っていて、相当な稼働率になってきています。


SWAgTi

新しい機材というわけではないですが、2023年から着実に進化しているのがSWAgTiです。SWATにAZ-GTiを載せて、SWATの高精度追尾と、AZ-GTiの高機能のいいとこ取りをしていて、オートガイド無しで気軽に長時間撮影できるものです。2024年は、ついにオートガイドなしでディザリングを実現することができ、これで長時間撮影で出てくる縞ノイズを撃退しています。撮影ソフトの対応が鍵になっていて、最初はSharpCapでやっていました。


後にNINAでもガイドなしディザリングができることがわかり、今ではプレートソルブなどで簡単に導入し、数時間以上の長時間撮影が安定してできるようになっています。


極軸微動ユニットも装備して、シンプル構成を壊さない範囲でハード的にも少しずつ進化しています。


このセットアップ、あまりにも手軽に十分すぎる精度が出るので、最近は軽い鏡筒は全てSWAgTiに載せています。テスト撮影でM27: 亜鈴状星雲を長時間露光で羽付きで、さらにテストでM20: 三裂星雲、その後実撮影で紫金山アトラス彗星、NINAに撮影環境を移してからはパックマン星雲馬頭星雲と燃える木M31: アンドロメダ星雲M45:プレアデス星団と短期間に数をこなしています。

RedCat51とSWAgTiの簡単セットアップで撮影したものが、過去に本格的な機材で撮ったものにどこまで迫れるのか、全部撮り直したくなってきます。


2025年の目標

昨年の目標で
  1. SCA260(1300mm)+ASI294MM Pro(マイクロフォーサーズ) = 2380mm (フルサイズ換算) 
  2. ε130D(430mm)+ASI6200MM Pro(フルサイズ) = 430mm (フルサイズ換算)
の間の焦点距離を探ることを考えていましたが、結局ほとんど進展無しです。鏡筒とカメラの組み合わせを入れ替えるのが一つのアイデアですが、ホコリが入るのと、フラットの取り直しが嫌で、結局躊躇しています。SCA260については、2024年夏くらいに申し込みがあった内部のバッフル交換のアップグレードサービスでカメラを外して以来、いまだにカメラを外しっぱなしなので、この機に大口径を生かして何かできないか、一つアイデアを考えています。自宅の光害地での撮影が基本なので、できるだけ明るく撮影したいという方向なのですが、また試してうまくいったら報告したいと思います。

撮影鏡筒の数を増やすことも考えていたのですが、撮影用の鏡筒と考えるとカメラはつけっぱなしで外したくなくなるので、カメラも追加が必要になりそうです。本格的にはフィルターを使いたいので、モノクロカメラに、EWFとLRGBとナロー3種と、かなりの金額になってしまいます。それよりも今使っているRedCat51では、カメラは取り外しも変更も自由にしていて、基本カラーで楽なので、これとうまく組み合わせることで運用できたらと今は思っています。

あと、機材というよりは画像処理になるのですが、モザイク撮影も焦点距離の間を繋ぐ一つの方法です。例えば上のSCA260+ASI294MM Proで4枚モザイクをしたら焦点距離1200mm相当になります。モザイクはこれまで少しだけ試したことがるのですが、画像間の接続があまりうまくいかなくて今までのものは全部お蔵入りにしてます。PixInsightのMGCがリリースされたので、画像間の補正をうまく調整できるかもしれません。とりあえず、お蔵入り画像を引っ張り出してきて再処理してもいいかと思っています。

いずれにせよ、焦点距離のバリエーションを増やすというのが課題です。


撮影

2024年に撮影した画像に関しては、既にここにまとめておきました。


上記記事の最後に、まとめとして考えていることはある程度書いたので、ここでは彗星についてのみ書きます。紫金山アトラス彗星は短期間でここまでの大彗星になるとあまり思ってなかったので、自分的にはギリギリになって盛り上がってきました。今回は特にアンチテイルの中にネックライン構造と呼ばれる、まっすぐな鋭い輝線が見えたのが面白かったです。さらに、核の拡大撮影でLarson-Sekaninaフィルターを適用し、回転と見られる構造が浮かび上がってきたのも面白かったです。何年かの一度の大彗星自体がチャンスで、それ自身ももちろん面白いのですが、今回の彗星撮影では単に写すだけでなく、そこからこれまで見たことがなかったものが現れてくるものあるというのが分かっただけでも、得るものが多かったです。


目標

体調もある程度は戻ってきているので、2025年はもう少し撮影チャンスを増やせたらと思っています。SWAgTiでの簡単撮影と、SCA260やε130Dでのフィルターを駆使した長時間本格撮影という二極的な方向はそのまま続けるのかと思います。特に簡単撮影の方は枚数も稼げるし、画像処理も簡単だし、楽しいしで、こっちの方がメインになるのかもしれません。本格撮影は自宅撮影だとどうしても光害で限界があります。あまりに淡い天体では、明るい自宅での撮影は意味がないと思えてきたので、その場合は遠征を考えますが、これは体調と相談してになるのかと思います。自宅からも狙えるような、そこまで淡くない分子雲などは楽しそうなので、もう少し進めていこうと思います。


画像処理

2023年のスパゲッティ星雲くらいから、淡いところに関しては2024年も引き続いてかなり攻め込みました。ダイオウイカ星雲は自宅から出すにはちょっと無理がありましたが、それでも分離だけはできたので画像処理で強引に引き出しています。イルカ星雲は画像処理がかなり活きて、とても楽しかったです。イルカ本体の内部のHαの構造を、DrizzleとBXTでの分解能もあわせてどこまで出るか挑戦しました。イルカ星雲も一般的には淡い方と言われていますが、ダイオウイカ星雲に比べたら遥かに明るくて素直で、自宅の場合ここら辺までの淡さの天体をターゲットにすると幸せになりそうです。さらに明るいカモメ星雲は無理せずに出せるので、色々試すことができて、こちらもかなり楽しかったです。

M31の背景のHαを出そうとしましたが、これはまだ今後の挑戦でしょう。今回はε130Dで試しましたが、露光時間は全然足りないでしょう。暗い場所へ行ったほうがいいかどうかは要検討です。ナローバンドなので多少の光害地でも大丈夫なのか、それともナローバンドといえども明らかに光害の影響があるのか、数値で示してから判断したいと思います。必要なら3nmクラスのHαフィルターの検討をしてもいいかもしれません。今回は何か構造は出ましたが、もう少し根本的に方法を考えたいです。

この記事の直前にまとめた網状星雲も同様でしょう。RGBでしか出ない分子雲の淡いところと、Hαの淡い細かい模様を両立するのはかなり難しく、今回は何か見えるところまではいったのですが、今後もっと精度を上げていければと思います。

アンドロメダ銀河がそうだったのですが、明るい銀河本体はRedCat51とSWAgTiで気軽に撮影し、背景のように特定の出にくいところを狙って集中して撮影するなど、機材やフィルター設定が違うものを合わせることで、効率よく攻めの姿勢を貫けるのかと思っています。


も一つの挑戦は、M104で微恒星がどこまで出るかでした。銀河本体は中のモジャモジャも含めてなんとか出てきたと思っています。でも周りの微恒星はハッブル画像と比べると見るも無惨で全く追いつけていません。その問題点の一つがBXTです。BXTに恒星として認識されるかどうかで、点像に近い星として補正されるか、ボヤボヤのシミとしてしか見えないか、閾値の上下で差が広がりすぎるのです。


銀河、恒星についても暗いところに行ってノイズの影響をなくしたほうがいいのか、、単に焦点距離を伸ばしたほうがいいのか、今後の課題としたいと思います。

BXTが今後どう発展していくのか、またつい先週にリリースされたNXTの新バージョンも期待できそうです。ソフトの進歩はまだまだ進むでしょう。2025年以降も画像処理方法の進化の影響が大きくなってくると思います。その進化をリアルタイムに味わうことができる、とてもいい時代だと思います。


電視観望

電視観望ですが、観望会では普通に使っていますし、色々テストもしています。ブログの記事化をしていないものもいくつかあるので、記録を見て回数を数えたら19回でした。2023年が15回なので、2024年が体調が悪くてある時期は全く何もできなかったことも考えたら、結構増えているのかと思います。

その中で、独立した記事として書いた新しいネタとしては以下の3つでした。

一つはCP+でお会いしたMACHOさんのご好意で、チリのドームを使わさせて頂いての電視観望です。これはその後、東京で実際にMACHOにお会いしたり(これも未記事化です)、本格撮影にまで繋がりました。


もう一つは、M1 Mac上で仮想のWindows11を立ち上げて、その上で動くSharpCapで電視観望をやってみたことです。昔のIntel時代のMACはbootcampで普通にできたことが、M1以降になってできなくなったので、電視観望用に別のノートのWindows PCを用意していたのですが、Arm Windows用のカメラドライバーも徐々に整備されてきて、ある程度M1 Macでの電視観望も実用になってきたというものです。でもドライバーのインストールは相当なれた人でも大変だと思うので、まだ一般的にお勧めできるレベルとは言えませんが、それでも自分の環境でPCを一台減らせるというのは大きな利点です。


福島の星まつりで、北軽井沢観測所のアイピースを使った縮小光学系での短時間露光でのリアルタイム電視観望を紹介され、私も早速同じセットアップを購入して試したものです。

このシリーズもっと続けたいと思っています。上のセットアップでもまだまだ検証不足ですし、SkyWatcherのHAC125などの安価なF2台の鏡筒も出てきています。動画クラスの露光時間でリアルタイムで見えるDSOの電視観望というのは、ある意味究極の電視観望とも言えるので、今後のカメラの進化も期待しながら続けていきたいです。


観望会など

飛騨コスモスの観望会は記事にしたのは7月と9月の分の2回で、記事にしていないのが1回の計3回の参加です。観望会自体は夏のペルセウス座流星群の観望もあわせて7回あったのですが、体調が悪くて行けなかったのが1回と、あとは他の予定と重なってしまいました。



加えてあと1回、10月にドーム修理を完了したのですが、その時のことは記事にしていないです。多分当時は力尽きていたのだと思います。

富山市科学博物館の観望会も天気がいい時をみて、5回ほど行きました。こちらはすぐ近くなので、行こうと思ったらすぐに行けて気軽に参加できます。




特に、10月の観望会は富山県天文学会 (県天) の集まりも兼ねています。その時は電視観望の話をメンバー向けにしましたが、地元の油断でしょうか、内部で電視観望の話をするのはこの時が初めてでした。

県天関連の観望会で、今年はゲリラ観望会を2回行いました。5月は退院直後で参加できるか心配でしたが、近くで機材も軽いものなのでまあなんとかなりましたが、流石にちょっと無理しすぎたかもしれません。



他にも8月に高岡市でやった観望会があるのですが、天気が良くなくてほとんど何も見えなくて撤収でした。人はかなり集まっていたので、その場の天文トークで盛り上がったので、ブログ記事も途中まで書いたのですが、結局最後まで辿り着かずに記事はお蔵入りとなってしまいました。

飛騨コスモスの観望会もそうですが、2024年は本来書き留めておくべき記事をいくつかお蔵入りさせてしまっています。次の星まつりも、実は胎内の分は書いてなかったりします。体調不良の影響がこういうところに出てしまっています。


星まつりとかのイベント

2024年ですが、例年に比べてイベント参加の数はかなり少ないです。CP+はセミナーで話もしてもいますが、大きな天文イベントの一つだと思います。もちろん実際は天文イベントではなくカメライベントなのですが、何がいいって、横浜という関東の街中で行われることです。関東在住の天文民が集まりやすいので、下手をすると普通の星まつりよりも天文マニアの集まりがいいかもしれません。しかも、販売ではなくて基本は展示で買い物をしなくてよく、しかも星を見ることもないので自分の機材を出さないとなると、自然と会話が弾みます。サイトロンブースが大きいので結構溜まり場になっていました。



福島の星まつりは、体調を悪くして入院して、退院直後に無理して行った覚えがあります。日帰りで、朝もそこまで早く出ることなく、短時間滞在で済ませたことと、今思うとここから夏に向けてどんどん体調が悪くなっていったので、まだこの時はマシだったのかもしれません。


胎内は記事にしませんでしたが、少しだけ参加していました。ホントにわずか数時間の滞在でした。私の体調を知っている方から「無理をするな、大人しくしてろ」と怒られて反省しました。

9月の星もとは、SWAgTiの展示があるので、これだけはどうしても頑張って参加しました。ユニテックさんの、何とアウトドア用のクーラー付きのブース内に居候させてもらったので、あまり無理することなく過ごせました。それでも色々とご心配をおかけしてしまったかもしれません。やはり泊まりはきつそうだったので、日帰りでした。運転とか、座っている分には大丈夫なのですが、寝るときにかなり気を使い、環境が違うと寝られなくなってしまって疲れてしまうのです。


イベントはこれくらいでしょうか。原村はもう星まつりとは言えないようですし、後は小海くらいです。小海は直前に絶不調になってしまい参加できなかったので、とても残念でした。天気がとても良かったとのことで、悔しい思いをしていました。でも泊まりが難しいので、天気が良くても厳しかったかもしれません。


プラネタリウムとか、観光とか

観光記事っぽいのは3本です。実家の名古屋のプラネタリウムと、天文と関係ないですが東京青梅のマイコン博物館です。



コニカミノルタのプラネタリウムですが、初めて行ったのが2022年。その後、記事にしないですが何度か行っています。あまり目立たないのですが、細かく見てるとソフト的には着実に進化しているのがわかります。例えば最初は天球が回転しませんでしたが、今では普通に回転しています。LEDでは分解能的に不利なはずなのに、どうやってスムーズに星を動かしているのでしょうか?さらに、12月の富山市科学博物館で行われたプラネタリウム研修会で、コニカミノルタプラネタリウムの開発関連の方とお会いすることができました。時間が許すのなら、もっとお話ししたかったです。ターゲットのお客さんはカップルのデートコースとかがメインだと思うので、なかなか天文マニアが望むものを実現するのは難しいと思いますが、それでもコントラストを生かしてどこまで本物の空に迫れるかというプラネタリウムの本来の目的に、少しでも方向づけして頂ければと期待してしまいます。

天文ではないですが、マイコン博物館が面白かったので、ブログ記事にしました。

マイコン博物館の館長さんは元々天文少年で、天リフ編集長も以前に訪れていたというのがかろうじて天文つながりでしょうか。こんなふうに、たまには天文以外の記事も気分転換になるので、今後も増やしていこうと思います。


セミナー、講演など

2024年は、講演関連は圧倒的に少なくなりました。体調が悪くなる前半のものと、後半は一年前とかの相当以前から依頼されていたものだけです。

毎年恒例のCP+ですが、2023年に引き続き現地会場での対面でのセミナーとなりました。


CP+の連動企画として、StarAdventureを使ってどこまで撮影できるかを事前にブログ記事で示して、当日に画像処理をするという試みで、かなり大型の企画になったかと思います。

今でもこのブログ記事を見てくれている方は結構いるようで、初心者が本格撮影を目指すときの指標になればいいなと思っています。

3月は「なゆた」のある兵庫の西はりま天文台で開かれた「星仲間の集い」で電視観望についてお話しさせていただきました。とても楽しい集まりで、夜中まで話し込んでいました。


この後は体調を崩してしまい、メインの夏のシーズンはひたすら大人しくしていました。日帰りはまだいいのですが、泊まりだと全然体力がもたなかったのです。それでも11月の「長野県は宇宙県」のミーティングは1年ほど前に頼まれていて、そのころにはだいぶん体力も回復していたので泊まりで参加することにしました。

「長野県は宇宙県」は特定の集まりというよりは、それぞれのメンバーはそれぞれのローカルな天文グループなどに属している方が多く、とにかく長野は活発な方が多い!という印象でした。古民家を再生した一棟を借り切って宿泊し、夜中まで暖炉の脇で話していたのですが、とても楽しかったです。でもやはり泊まりで少し無理をしたのか、その後体調を崩してしまい、次の週にあった小海の星と自然のフェスタの参加はもう泣く泣く諦めることになりました。

富山市科学博物館で行われた全国プラネタリウム研修会での講演も、1年以上前から頼まれていたものです。自宅から近くで日帰りなので、こちらは体調に関係なく気軽に参加でき、研修会後に行われた飲み会も十分楽しむことができました。普段なかなか話す機会のない学芸員やプラネタリウム関係者とかの、一般の人に天文のことを伝えるプロの方達と、貴重な時間を過ごすことができました。


体調は良くなったり悪くなったりを繰り返しながらも、全体的には確実に良くなってきているので、2025年はまた機会があれば、私が話せる範囲でお伝えできることがあればと思います。とりあえず、2月のCP+で昨年に続きサイトロンブースでお話しさせて頂くことになり、太陽望遠鏡関連のことを話そうと思っています。今回は、太陽望遠鏡で一番謎の部分の、エタロンフィルターのことを掘り下げて話すことができたらと思っています。


技術的な記事

ハード面、ソフト面で技術的な記事も書いています。と言っても2024年はあまり多くはなく、しかもハード面は細かいことばかりです。この他にも色々役立つと思うことも書いてるのですが、多くは普段の撮影とかの記事に紛れて書いてしまっているので、一つの独立した記事にすることはあまりなく、本数としてはこれくらいになります。本当は、こうやって独立した記事にした方が読みやすいだろうし、実際アクセス数も多いので、今後はこの方向でいこうかなあと迷っています。でも撮影とかに絡む細かいテクニックは実際の撮影例で示した方がわかりやすいんですよね。やっぱりある程度大きいトピックだけ独立さるほうが楽そうです。




下の記事なんかは、あるソフトのある新機能を解説しているだけなのですが、こういった簡単な解説記事が以外に反応が大きかったりします。

これくらいシンプルにしたほうがいいということでしょうか。言い換えると、普段の記事はやはり長すぎるということでしょうか...。

ソフト面ですが、無料の画像処理というのでまとめた記事が反応が良かったです。初心者の方は、最初は有料ソフトは躊躇してしまうのかと思います。ベテランになってくると、機材の値段から見たらソフトの値段は誤差みたいになってくるので、気にならなくなるのかと思います。

無料ソフトでの画像処理でも、相当有料のものにせませれることは示しましたが、実際有料のPixInsightなどを触るとわかるように、明らかに投資に見合った画像処理結果になることも事実です。ある程度この趣味にどっぷり浸かるのなら、機材も含めて少しづつソフトにも投資していくと、より楽しくなっていくのかと思います。

下の記事みたいに、ソフト自身の解説なんかも書きますが、自分用のメモと、あとは他の人が見ても役に立つかと思った時に記事化するようにしています。

でもこの後、StarNetの方もPixInsightのレポジトリでアップデートできるようになったみたいなので、すでにもう役に立たない記事なのかもしれません。でもまだ私はレポジトリでアップデートはしていないので、自分で試してみてその時の情報が有用そうなら、またレポジトリアップデートで記事にするかもしれません。


アイデア、解析とか

こっちはもっとコテコテの計算とかです。

まずはライフワークみたいになっている、カメラのノイズ評価ですが、前半の元気な頃にそこそこ解析計算までして、その後は止まってしまっています。本当はここから具体例を出して、どんな状況の時にどんなノイズになって、どんな改善策をすればいいのかというのを、いろんな例で示していこうと思っていました。結構エグい計算量になりそうで、まだそこまで気合が入っていません。でものんびりでも進めていこうと思っています。



ダークノイズの影響ですが、SWAgTiで一つ気付かされました。ディザリングがいかに大切かということです。ディザリングでホットピクセルとかが散らされる効果はよく知られていますが、ランダムノイズであるダークノイズ自身もディザリングで軽減されることに気付かされたというわけです。1枚1枚のRAWライトフレームからマスターダークを引いてライトフレームをスタックするのも、ライトフレームをスタックしてからダーク補正をしても、ランダムなダークノイズが2乗和のルートで加算されるというのは、数学的に同じと示されます。ただしここにディザリングの効果を考えると、マスターダークフレームの重なり具合も散らされるので、実質的に得をします。これは「ダークファイルの撮影枚数を減らしてもいい」という実際の効果として現れます。

調べた限り、ダークノイズへのディザリングの効果のような話をしているページを見つけることはできなかったので、これまであまり考えられてこなかったのだと思います。こんなふうに、天文趣味ではまだまだ気づいていないことが出てくるのは、自分的にはかなり楽しいです。

太陽関連も少し考えてみました。太陽望遠鏡で最も謎の部分のエタロンについてです。性能の違うエタロンでダブルスタックした場合の改善についての、定量的な評価の例です。


エタロン関係は結局アマチュアレベルでは調整などを含めてどうこうできるレベルではなく、メーカーが提供してくれた民生クラスの安価なエタロンがどこまでの性能になるかにかかっているので、ユーザーの理解もなかなか進まないのかと思います。上にも書きましたが、今年2025年のCP+で、太陽関連について話す予定で、エタロンについてできるだけ掘り下げてみようと思っています。


ブログ

ブログについては2024年はできる範囲で書きました。上にも書きましたが、本来記事化すべきことがいくつかお蔵入りになってしまったのが残念です。記事の本数ですが、1月1日から12月31日までで73本で、なんと去年の74本に1本届かないだけでした。もっと少なくなっていたと思っていましたが、意外に書いていたようです。短い記事で本数を稼いだかとも思ったのですが、今ざっと見返してみてもクドイくらいに長い記事が多いです...。ブログ記事に関してはそこまでペースが落ちなかったようです。多分、体力が落ちて外には出れなくて、時間が余った時にちょこちょこ書いていたような気がします。あと、CP+連動の記事だとか、ソンブレロ銀河の記事だとか、連続記事で本数を稼いでいたようです。でも連続記事でも一本一本が長い長い...。

毎年記事を短くするのを目標にするとか言っていますが、全然達成できていません。


まとめ

体調不良で後半はかなり制限されましたが、それでもじっとしている事に耐えられなくて、近場とか日帰りで済むのは体調に応じて活動していました。今ここで振り返ってみても、なんだかんだ言って思ったより何かしていたようです。でもそれでまた調子が悪くなってしばらく大人しくというのを、特に夏の間は繰り返していた気がします。

体調が悪くなると、外での活動どころか、画像処理とかも全くできなくなって、休日は昼間中寝ていたり、平日も休んだり、仕事を終えてかなり早く寝るとかになってしまいます。秋から冬にかけて病院で新しい薬を出してもらって、それが結構体に合っていたみたいで、体調もだいぶん良くなってきました。2025年は、あまり無理をしない範囲で、頑張って色々活動したいと思っています。


CP+連動企画、「電視観望技術を利用して天体写真を撮影してみよう」ですが、前回までにオリオン大星雲の導入が済んだところまで進みました。今回は、実際に撮影してみます。いくつかコツがあるので、順次説明していきます。


撮影はとりあえずフルオプションで、やれることはやるという方針で進めます。今回はフルオプションで撮影が完了するところまで、次回の記事で簡略化した撮影方法を示しどんな影響があるかを検証したいと思います。

それでは、前回記事の終了時の、SharpCapの画面にオリオン大星雲が入っているところからスタートです。


カメラの回転角

まず、鏡筒に対してカメラをどのような角度で取り付けるかの、カメラの回転角を決めます。これはレデューサと鏡筒の間にある3つのネジがついたアダプターの、ネジを一つか、せいぜい二つ少し緩めるだけで、カメラを回転させられるようになります。カメラの回転角は適当でもいいのですが、一旦カメラを外して設定を変えた時とか、画角が回転方向に大きくずれる可能性があるので、できるなら毎回同じ向きにしておいたほうが無難です。

方法はこのブログの昔の記事に詳しく書いてありますが、

簡単におさらいしていきましょう。
  1. SharpCapで、右上アイコン群の中から、「ズーム」の一つ左にある、赤線のクロスのようなアイコンを何度か押し、同心円のレチクルを画面上に出しておきます。
  2. SynScan Proの方向矢印か、ASCOMで赤道儀とつながっているSharpCapの右パネルの「望遠鏡制御」の矢印で、見ている方向を少し変え、目立つ星を中心に入れる。
  3. 矢印の一方向をしばらく押し続け、星がレチクルの十字線に沿って垂直、もしくは水平方向に真っ直ぐ動くかどうか確認する。
  4. もし水平、垂直にピッタリ動かないなら、レデューサのところのネジを緩めてカメラを回転させ中心にあった星が、垂直線か水平線の上に来るように合わせる。その際、ネジをきちんと締めなおしてから位置を確認する。
  5. 再び矢印ボタンを押し続けて、星がレチクルの十字線に沿って垂直、もしくは水平方向に真っ直ぐ動くかどうか確認する。
  6. きちんと星が垂直、もしくは水平方向に真っ直ぐ動くまで4-5を繰り返す。

こうやって回転角をあわせます。参照記事にも書いていますが、この回転角調整は夜を待たなくても、昼間でもできます。目立つ星の代わりに、遠くの何か目印になる点を使えばいいだけです。例えば遠くにある鉄塔のてっぺんとかでもいいでしょう。もし余裕があるなら、昼間のうちに済ませておくといいでしょう。

この回転角調整で、ピントがズレる可能性があります。レデューサのところの回転固定ネジを締める時にきちんと締めていなかった場合です。ネジを閉めるときは毎回少し手で持ち上げて、下に落ち込まない状態で毎回きちんと最後までネジを締めると、安定してピントずれなどはなくなります。


位置決め

回転角調整で位置がずれてしまったので、再びオリオン大星雲を中心位置に入れます。SynScan ProでM42を再自動導入してもいいですし、SynScan Proか、SharpCapの「望遠鏡制御」の矢印ボタンで、自分がいいと思う位置に入れてもいいでしょう。私は以下のような位置にしました。

05_intro

これだと、右上方向に向かうオリオン大星雲の広がりが十分に入り、左のランニングマンもいい位置に来るはずです。


オートガイド

位置が決まったら、次はオートガイドです。ここではガイド鏡とガイドカメラ、ソフトはPHD2を使います。

繰り返しになりますが、PHD2で PlayerOneのカメラを使うときは、PlayerOneカメラのドライバーだけではだめです。前回のソフトの説明のところで書いたように、ASCOMプラットフォームとASCOMカメラドライバーをインストールしてください。ASCOMプラットフォームはここまででSharpCapと赤道儀がつながっていれば、すでにインストールされきちんと動いているはずです。詳しくは

を参照してください。

PHD2の使い方はマニュアルなどを読んでいただければいいのですが、接続方法などごく簡単に書いておきます。
  1. Windows PC上で、ソフトの準備の時にインストールしておいたPHD2を立ち上げます。
  2. 初めてPHD2を立ち上げる場合は、ウィザードが出てきて、カメラなどの設定が始まるはずです。ほとんどは指示通り進めればいいのですが、カメラの選択は迷う可能性があります。特に同じメーカーのカメラが複数台接続されていると、Player One Camera (ASCOM)の1から3のどちらを繋いでいるかわかりにくい場合があります。もしどうしても分かりにくい場合は、メインカメラを一度ケーブルを抜いて切断してからPHD2のセットアップを開始して、Player One Camera 1(ASCOM)を選ぶのが確実です。もしここでPlayer One Camera 1(ASCOM)が出てこない場合は、Player One Camera用のASCOMドライバーがインストールされていない可能性があるので、上の説明を見て今一度確認してみてください。
  3. カメラを選択する際、ガイド鏡の焦点距離は手持ちのものをきちんと入れるようにしてください。ピクセルサイズはカメラがきちんと繋がれていれば、選択時に自動的に入力されるはずです。
  4. 赤道儀の接続はすでにすんでいるので、そのまま進んでしまえば自動的に適したパラメータが選択されるはずです。
  5. カメラや赤道儀の設定ごとにプロファイル名をつけることができます。後から認識できる適当な名前をつけておきましょう。
  6. ウィザードが終了すると、ダーク撮影に入ります。ガイド鏡にキャップを被せるなどして、光が入らないようにして、ダーク撮影を開始します。結構時間がかかるので、しばらく待ちます。慣れてくれば、必要な時間のみ選択すればいいでしょう。私は0.5秒から2秒くらいまでだけ撮影しています。
これで準備は完了です。2度目以降の立ち上げからはウィザードは自動で起動しません。カメラを変えた場合など、必要な場合はメイン画面の左下にあるUSB端子の絵が描いてあるアイコンをクリックすると、接続設定になるので、そこで再びウィザードを開始することができます。ウィーザードが終わった直後は下の2から始まるはずです。
  1. メイン画面の左下にあるUSB端子の絵が描いてあるアイコン「接続ボタン」をクリックします。
  2. カメラとマウント(赤道儀)を選択します。この際、カメラが複数台接続されていて、どのカメラが接続されるかわかない場合は矢印が二つに分かれるマークが書いてあるボタンを押すと、どちらのカメラか確認できます。カメラと赤道儀それぞれ「接続」ボタンを押します。赤道儀は接続されるまでに10秒くらいかかる可能性がありますので、少し待ちます。全て接続されたら下の「クローズ」ボタンを押します。
  3. メイン画面左下の左から二つ目の矢印が回転しているようなアイコン「露光開始ボタン」をクリックします。ここで画面にカメラからの映像がメイン画面上に表示されます。ガイド鏡のピントが合っていなかったら、ここで合わせてください。
  4. メイン画面左下の左から三つ目の星形のマークのアイコン「ガイド星選択ボタン」が黄色の星になっていることを確認してクリックします。黄色の星にならずに灰色のままの場合は、上記までのカメラの露光が開始されていないということです。いまいちどカメラの接続などを確認して、左から二つ目の矢印が回転しているようなアイコンをクリックしてください。うまくいくと、ガイドに必要な星が緑色の四角で選択されているのが、撮影画像で確認できます。
  5. メイン画面左下の左から四つ目の十字マークのアイコン「ガイド開始ボタン」が緑色になっていることを確認して、クリックします。緑色になっていない場合は、上のガイド星の選択が完了していないので、今一度確認してみてください。うまくいくとガイドに必要な星が緑色の四角で選択されます。
  6. 初回はここでキャリブレーションが始まります。キャリブレーションとはPHD2が動かそうと思った方向と、実際の画像でどちらの方向に動くかを確認し、方向合わせをするような機能です。
  7. キャリブレーションは数分から10分程度かかることもあります。気長に待ちましょう。その際、緑色の四角が、きちんと動いているか画面を見ているといいでしょう。うまく動かないとエラーが出てキャリブレーションが中断されます。赤道儀とのケーブルが断線しているなど、何らかの理由で赤道儀に送っている信号に対して反応がない場合などです。改めてケーブルの接続など、何かおかしいことがないかチェックしてみましょう。ガイド鏡のカメラに接続されずに、メインの撮影カメラに接続されてしまった場合なども、動かなさすぎたり、動きすぎたりして、エラーになる場合があります。
  8. キャリブレーションに成功すると、そのままガイドが始まります。下のグラフで、赤と青の線が時間と共にだんだんと伸びていくのがわかります。キャリブレーション情報を残すかどうかと言う質問が出ることがあると思いますが、「はい」としておくと、次回以降に赤道儀の向きを変えても初回にとってキャリブレーション情報を使い回してくれるので便利です。キャリブレーションが以前実行された場合は、すぐにガイドが始まりますが、あえてキャリブレーションをしたい場合には、「シフトキーを押しながら」ガイド開始ボタンを押してください。ガイドがうまくいかない場合、キャリブレーション情報が古くなっている可能性があります。そんな場合は今一度キャリブレーションを実行してください。
もしここで、ある程度の数の星が見えているのに、画面所の緑色の四角が一つしか見えなくて、選択されている星が一つの場合は、画面下の脳みそマークのアイコンを押して、「ガイド」タブから「Use multiple stars」を選ぶといいでしょう。複数の星をガイド星としてみなすので、精度が格段に上がります。


SharpCapの設定

あとは撮影に際してのSharpCapの設定を残すのみです。

まず最初にメインカメラの冷却機能をオンにします。
  1. SharpCap右側の「温度制御」パネルを開き、「設定温度」を「-10」程度にします。冬場だともっと冷えますが、ダークノイズの影響を考えるとこの程度で十分でしょう。
  2. さらに「冷却」を「オン」にします。
  3. 「温度」のところが徐々に下がっていって、設定温度に向かっていきます。

細かい設定です
  • 「フォーマット」パネルの「出力形式」は「FITSファイル(*.fits)」を選択。
  • 「フォーマット」パネルの「モード」はRAW16
  • 「カメラコントロール」パネルの「露出時間」はとりあえずテストなのですぐに画面が更新されるように1000msとしましょうか。あとで実際の撮影時には「長秒モード」オプションをオンにして「60s」とかにして長時間露光に変更します。
  • 「カメラコントロール」パネルの「アナログゲイン」はとりあえずUranus-C ProのHCG(High Conversioin Gain)モードがオンになる220とかにしておきましょう。これで、ゲインが高い状態で、「読み出しノイズが小さく」「ダイナミックレンジが大きく取れる」ようになります。明るすぎる場合はアナログゲインは0にします。実際の撮影ではアナログゲインは220か0のほぼ2択のみに限られ、それ以外ではダイナミックレンジの観点から不利になってしまいます。
  • 「カメラコントロール」パネルの「オフセット」は小さな値を入れておきます。0だと暗い部分がうまく表現されずに階調がガタガタになる可能性があります。今回はとりあえず「40」とします
  • 「前処理」パネルの「ダーク補正」のところで「Hot and Cold Pixel Remove」を選んでおきます。これはあくまで簡易処理ですが、今回のように電視観望技術を利用した簡単な撮影では、別途ダーク補正をする手間を省いているので、これを選んでおくと仕上がりに有利になると思われます。ただし、有効かどうかはカメラに依ます。実際試したところ今回のUranus-C Proではそもそもカメラに搭載されているDPS (Dead Pixes Suppression)機能が優秀なせいか、このオプション有無でほとんど差は見られませんでした。
  • 「前処理」パネルの「背景減算」は電視観望の時にはよく使うのですが、撮影に際しては1枚1枚で効果が違ってしまっておかしくなるようなので、オフにしました。今回はカブリが少ない状態で撮影したのですが、カブリが多い場合は試してみてもいいかもしれません。

一旦ここで、どのような画像になるか確認します。「ヒストグラムストレッチ」パネルの右側アイコン群の左列上から2番目の雷マークの「オートストレッチ」ボタンを押します。すると、ヒストグラムの左の山のピークを、3本ある黄色の点線の左と真ん中の2本の線で挟むような形になり、画面にオリオン大星雲がバッと明るく出てくると思います。ただし、このオートストレッチ機能は有料版のみ使うことができます。無料版の場合は、マニュアルで黄色の2本の点線を動かして、山のピークを挟むようにしてください。

もしこの時点でオリオン大星雲の位置がおかしい場合は、ガイドを一旦中断して位置調整をしましょう。
  1. PHD2のメイン画面の左下の「STOP」アイコンを押してください。
  2. その後に、SynScan ProやSharpCapの望遠鏡制御の矢印ボタンで位置合わせをします。
  3. PHD2の「露出開始ボタン」「ガイド星選択ボタン」「ガイド開始ボタン」を順に押して、ガイドを再開します。
このように、ガイドを一旦中止してから位置合わせをしないと、ガイドが元の位置に戻そうとしてしまうので、位置を変えることができないことに注意です。

ガイドとディザーの設定をします。
  1. SharpCapメニューの「ファイル」から設定を選び、「ガイディング」タブを開きます。
  2. 「ガイディングアプリケーション」をPHD2に選びます。ホスト名やポートは特に変更したりしてなければデフォルトのままでいいでしょう。
  3. 最大ステップは大きくしすぎると、画面が大きくずれてしまうので、ここでは最小の2としてありますが、もし縞ノイズが目立つようなら増やしてください。また、ライブスタックするたびに星がずれて伸びて見える場合は、個々の値が大きすぎて揺れが収束しきれない場合です。その場合はこの値を小さくしてください。この揺れは次の最小整定時間とも関係があります。
  4. 「最小整定時間」はSA-GTiが多少暴れることがあるので、少し長めに取っておくといいでしょう。ここでは30秒としました。
  5. 最後に下の「OK」を押します。
12_guide_setting


ライブスタックで撮影開始

いよいよ撮影のための最終設定です。電視観望の技術を利用すると言うことで、今回の撮影はSharpCapのライブスタックを使います。

1. 「カメラコントロール」パネルの「露出時間」の「長秒モード」オプションをオンにして、露出時間を「60s(秒)」くらいにします。
2. アナログゲインは最初220で試しましたが、明るすぎたので、のちに0としました。CP+で見せる最終画像に至るまでにフィルターの種類や、いくつかの設定パラメータについては何種類か試していて、これまでの説明から変わったところもあります。パラメータの変更については、次回以降の記事で詳しく解説します。
3. LiveStackを開始します。SharpCapのメニューの下のアイコン群の「ライブスタック」と書いてあるボタンを押します。
4. 下のライブスタック画面の「Guiding」タブを選び、「Setting」の中のオプションを全部オンにします。「Dither every」のところは、枚数区切りでディザーをかけたいので「Frames」します。枚数は数分から10分おきくらいで十分なので、今回は「6」としました。「Only stack...」をオンにしておくと、雲などが出てPHD2が星を見失った時はライブスタックで画像を重ねることをしなくなるので、不慮の天候悪化時の出来上がり画像の劣化を防ぐことができます。
01_SharpCap_ok_06_guiding_cut

5. 下のライブスタック画面の「Controls」の「Stacking」で「Sigma Clipping」を選んでおくと、人工衛星の軌跡などが目立たなくなります。
6. 同じ「Controls」の「Raw Frames」で「SAVE all」を選んでおくと、LiveStackが途中で失敗した時に、後から救い出せるかもしれません。ただし、ディスク容量をかなり消費することと、さらにディザーの際の短い露出時間のファイルも全て残されるので、もしこれらのRAWファイルを使う際は、ディーザーの際の余分なファイルは後から手で削除する必要があります。
7. 撮影終了時間が決まっているなら、「Save and Reset every...」をオンにしておくといいでしょう。例えば「60」minutes total exposureとしておくと、60分経ったときに、素のままのRAWファイルと画面で見えているままの画像をファイルとして自動的に保存してくれます。ただし、その時点でライブスタックがクリアされてしまうので、できるだけ長い時間撮りたい場合はオフにしておいた方がいいでしょう。

あと撮影ファイルの出力場所を設定しておきましょう。
  1. SharpCapメニューの「ファイル」から設定画面を開きます。
  2. 「ファイル名」タブを開いて、「フォルダー」のところに保存したい場所を指定します。 
  3. 下の「OK」を押します。

これで全部の準備が完了でしょうか。長かったですが、ここまでうまくできていますでしょうか?さあ、撮影開始です。
  1. 下のライブスタック設定画面の、左側の「Actions」の「Clear」ボタンを押してください。画面が一旦クリアされ、これまで溜まっていた画像が一新され、新しくライブスタックが始まり、撮影が開始されます。
  2. 露出時間で設定した「60秒」待つと、画面に撮影した画像が出てきます。
  3. ここで、ライブスタック画面の「Histogram」タブを開き、右の上の雷マークアイコンを押し、オートストレッチします。その際はSharpCapの右パネルの「ヒストグラムストレッチ」はぐるっと回転する矢印の「リセット」アイコンを押して、ストレッチがない状態にすると見えやすくなるでしょう。もしくは、新たに右パネル「ヒストグラムストレッチ」の方の雷マークを押すと、さらに炙り出した画像が出てきます。二つのストレッチの関係ですが、ライブスタックのヒストグラム画像であぶり出した際の状態が、右側パネルのヒストグラムに受け渡されます。右のヒストグラムでは、さらに重ねてあるり出しをすることができます。撮影画面には両方のヒストグラムのあぶり出しが重ね掛けされた結果が表示されます。
  4. 撮影中に、上で指定した保存フォルダーの中身をエクスプローラーで確認してみましょう。フォルダの中の「RAWFILES」フォルダを確認して、60秒ごとにfitsファイルができていくか確認してみてください。
  5. (RAWファイル以外の) ライブスタックの結果画像の保存は、ライブスタック終了時に自動的にされますが、任意の時間にあらわに保存したい場合は、ライブスタック画面の左の「Action」から「SAVE」を押します。いくつか選べるのですが、「Save as 16 Bit Stack」と「Save with Adjustments」と「Save exactlly as seen」の3つをそれぞれ保存しておくのがいいでしょう。「Save as 16 Bit Stack」はRAWフォーマットでfitsファイル形式で保村されます。これが最も情報を持っていますが、ストレッチされていないので最初は扱いにくいと思います。「Save with Adjustments」はライブスタックのヒストグラムでストレッチされた分までがpngフォーマット(8bit)で、「Save exactlly as seen」はさらに右パネルのヒストグラムでストレッチされた分までの画像がpngフォーマット(8bit)保存されます。
保存されたRAWファイルや、スタックされたfitsファイルを見るには、ASIStudioの中にあるASIFitsViewが便利です。ASIStudioはWindowsだけではなく、Mac版やLinux版もあるので、ある意味貴重なアプリです。ここからダウンロードできます。


保存されたfitsファイルはストレッチされていないので、通常開いただけでは真っ暗にしか見えません。ASIFitsViewは自動でオートストレッチもしてくれるので、オリオン大星雲があぶり出された状態で見えるはずです。下にあるアイコン群の中の、「ヒストグラム」マークをクリックして、「リセット」ボタンを押すと、ストレッチされる前の真っ暗な画像を確認することもできます。また、ストレッチ後のファイルを保存することもできます。

撮影がうまくいくと、SharpCapではこんな画面になっているはずです。
01_SharpCap_ok_03

今回はここまでとして、ここからの画像処理についてはCP+当日に実演として公開することにしましょう。

CP+まではまだ少し時間がありますので、撮影方法に関してもう1回か2回ブログ更新する予定です。今回までは主に初心者を対象に、かなり基礎から説明しましたが、次回からは少し突っ込んだ記事になります。









恒例の1年のまとめ記事です。ほしぞloveログでは年末は書くのをサボって、たいてい1月中にのんびりと書いています。

昨年のまとめはここにあります。昨年は2月に公開しているので、今年の方が早いくらいですね。


さて、今年もテーマ別に振り返っていきましょうか。まずは機材からです。


機材関連

ここでは2023年に使った機材で、特筆すべきものを3つ書いておきます。

1. ε130D

上のリンクにある昨年のまとめを見直してみると、2023年の機材の目標は
  • 短焦点で広角で淡いところまで撮影する
と書いてあります。これは4月にε130Dを手に入れたので、目標達成と言えるでしょう。


最初の頃はテスト撮影をしながら、問題点を挙げていきました。四隅の星像問題や、迷光の問題などです。四隅はバックフォーカスを合わせることでかなり改善しましたが、迷光はある程度許容して画像処理で誤魔化すことが必要そうだと分かりました。それでもある程度実用レベルで撮影できるようになってきたので、主力鏡筒として今後もどんどん活用していくことになりそうです。


2. SWAgTi

SWATにAZ-GTiをくっつけた命名「SWAgTi(スワッティ、gは発音せず)」はとても楽しい試みでした。おそらくこれまでになかったアイデアで、高精度追尾のSWATと自動導入可能なAZ-GTiの互いにいいところを持ち寄って、高機能高精度追尾でお気軽撮影を実現できたのかと思います。惜しむらくは、長時間撮影では縞ノイズが出てしまい、ディザーで散らすことを試みたのですが、撮影中はAZ-GTiの自動追尾を切って高精度化を実現していて、その状態だとディザーができないことです。ソフトで解決できる問題のはずなので、いつか解決できたらと思っています。





 
SWAgTiの過程で、SharpCapを使えば一眼レフカメラでも極軸合わせとプレートソルブができることを示しました。SWATユーザーには一眼レフカメラを使っている方も多いと聞いたからです。

これは、CP+で話した一眼レフカメラで電視観望をやってみようという話にもつながっています。


3. トラバース
もう一つ、トラバースはミニマム電子観望をさらに押し進めました。カバンなどにすっぽり入るサイズで、PCと合わせても歩きの持ち運びで全然余裕です。


最初の頃はAZ-GTiに比べて少し不安定なところもありましたが、SynScan Proのアップデートと、SharpCap独自のプレートソルブで不安定なところはほぼなくなり、完全に実用レベルで観望会で使えるようになりました。最近は、持ち運びの便利さと見た目のコンパクトさでAZ-GTiにとってかわり、トラバースを使うことがほとんどです。





目標
さて、機材関連の2024年の目標ですが、今の天体撮影の主力機材は2つで
  1. SCA260(1300mm)+ASI294MM Pro(マイクロフォーサーズ)
  2. ε130D(430mm)+ASI6200MM Pro(フルサイズ)
です。他にも鏡筒はある(撮影レベルの冷却カメラは残りはカラーのみ)のですが、効率を考えて明るいものに限定すると上の2つになってしまいます。仮にこの2種だけだとすると、画角にすると一辺で6倍くらい違い、面積だと36倍くらい違うので、せめてその中間くらいがあるといいなと思い始めています。

簡単なのは、今ある手持ち鏡筒で口径の大きいF4のBKP200を使うかとかでしょうか。これに例えば今と同じASI294MMとか取り付けるか、いっそのこと使っていないカラー冷却のASI294MC Proでもいいかもしれません。コマコレクターは持っているのですが、ε130DやSCA260に比べるとそれでも多少星像は伸びるので、BXT2が前提になると思います。

もう一つのアイデアは、今は鏡筒とカメラを固定にして外さないようしていて、これは外した時のホコリの侵入を防ぐのが第一なのですが、この制限を取り除いてカメラと鏡筒を交互に入れ替えるかです。これだと
  1. SCA260(1300mm)+ASI294MM Pro(マイクロフォーサーズ) = 2380mm (フルサイズ換算) 
  2. SCA260(1300mm)+ASI6200MM Pro(フルサイズ) = 1300mm (フルサイズ換算)
  3. ε130D(430mm) +ASI294MM Pro(マイクロフォーサーズ) = 806mm (フルサイズ換算)
  4. ε130D(430mm)+ASI6200MM Pro(フルサイズ) = 430mm (フルサイズ換算)
となって、2と3がちょうど間を補完します。3はASI6200でROIで切り詰めるか、後でクロップしても同じことなので、意味がないかもしれません。これだととりあえず鏡筒もカメラも追加はないので、経済的な負担も少ないです。カメラ交換の手間と、スケアリングの問題が出ないかと、ホコリの混入をどうするかなどが問題です。そう頻繁に換えないとかにすれば大丈夫な気もします。ここら辺を今年一年悩んでみます。


撮影

去年の目標のところに「Sh2-240:スパゲティ星雲やSh2-129:ダイオウイカ星雲などの広くて淡い難物を自宅でどこまで出るかを試してみたい」と書いています。ε130Dでスパゲティー星雲はなんとか撮影できました

 
自宅からこれだけ出れば、まあまあではないでしょうか。ダイオウイカ星雲も撮影は完了していて、現在画像処理で苦労しています。ある程度目標は達成と言っていいでしょう。その一方、今回わかった反省点もあるので、これ以上はやはり暗いところに行って撮る方がいいのかもしれません。2022年に自宅で撮影したM81(未記事化)と2023年に開田高原で撮影したM81で比較して、少なくともLRGB撮影ではIFNなどの淡い部分は自宅では限界があることを身をもって理解しました。ナローバンドでも、本当の本当に自宅だと明るすぎるのかどうかは、一度きちんと検証してみたいと思っています。

淡いところを出す技術は上がってきましたが、自宅で出すには相当無理しているところもあり、画像処理に徐々に時間がかかるようになってきました。そのため結構気合を入れる必要があり、撮影は終わっていrても、画像処理が残っているものが結構あります。パッと思いつくだけでも
  • 2022年に撮った星景が2つほど
  • 2023年春に撮ったM104ソンブレロ銀河
  • 燃える木の拡大撮影
  • M45プレアデス星団、モザイク撮影
  • ダイオウイカ星雲
などです。ダイオウイカ以外はお蔵入りになりそうな雰囲気です。まだ撮影中のものもあり
  • ドルフィン星雲
  • カモメ星雲
は晴れた時にさらに進めようと思っていますが、冬はなかなか晴れないので、一向に進みません。

太陽や月はほとんど手をつけていなくて、唯一PST本体を2台目にしたことくらいでしょうか。良像範囲が少し広がりました。粒状斑はまだ何かだめなのか、いまだに満足した画像を撮ることができていません。





画像処理

天体写真の方については、年末に別記事でまとめてあります。再処理も合わせて12枚だったので、数はあまり多くはありません。


画像処理で特筆すべきは、やはりBXTでしょうか。元々恒星処理がかなり苦手だったのですが、BXTでdeconvolution処理をほぼ自動で、しかも収差まで緩和するようなすごいレベルで補正してくれるようになったので、相当楽になりました。

StarNet2も地味に構成と背景の分離精度が徐々に上がっていて、BXTと合わせて、淡いところの炙り出し、分解能向上なども楽になっています。特に、BXTとdrizzleを合わせた処理で分解能をさらに引き出すことができたのも面白い結果でした。


BXTについてはつい最近バージョンアップし、相当ひどい収差なども補正すること、最微恒星を取りこぼさないようにするなど、精度が格段に上がっています。



バージョンアップ前のBXTを使っていますが、いくつか再処理をした結果が以下の4枚になります。どれも前後で見た目ですぐわかるレベルで改善があり、例えば三日月星雲とトールの兜星雲は、同じ元画像かと思うくらいの進化が見られます。






アップデートされたBXTはさらに強力そうなので、かなり昔に撮った技術的にまだまだな画像でも再処理してみたいと思います。

目標
ε130Dで撮影したアメペリ星雲網状星雲クワガタ星雲などがそうなのですが、最近は背景をかなり炙り出しています。





これらは全てAOO合成で、赤成分はほぼHα撮影からきています。淡いところまで出せるようになってきたのはいいのですが、背景まで赤っておかしい気がしてきています。多分これって、茶色い分子雲がHαの波長も持っていて、それが出ただけなのではと。例えば、網状星雲の右半分ってRGBで丁寧に撮った画像だと茶色の分子雲で暗くなっているのが見えたりします。また、智さんが撮影したRGBで撮影したスパゲッティ星雲だと淡いながらも茶色い分子雲がはっきり見えていますが、これも自分が撮影したAOOだと言われると気づくかもしれませんが、かなり赤に寄っていて見分けがあまりつきません。

これらを踏まえて2024年の目標ですが、RGBを駆使するのかLを駆使するのか、まだ全然アイデアは固まってませんが、なんとかして背景の分子雲を、色も含めて分子雲らしく出すこにしたいと思います。多分ナローじゃなくなるので自宅だと無理かもです。


電視観望

2023年にブログで単独で電視観望を主に扱っている記事はわずか3本。トラバース天の川電視観望リモートヘルプのみです。




さらに、「電視観望」で検索してみたり、自動で保存された画像が残っているフォルダも数を数えると、実際に電視観望で見た回数は星まつりとか観望会とか合わせて18回とのことでした。月平均1.5回と考えると、ずいぶん少なくなりました。

電視観望の回数が少なくなってきていることは昨年の反省でも同じことを書いていて、よく言えば技術的には成熟してきた、悪く言えばネタがなくなってきたことを示しています。とくに2023年後半から電視観望ではSeestarが話題の中心になっています。私は結局購入していないのですが、初心者には機能的にもコスパ的にもかなりいいと思います。天文人口の裾野が広がることは超ウェルカムで、私も電視観望を始めた頃からずっと願っていたことです。Seestarはこの点、ものすごく貢献しているのかと思います。

一体型のスマート電視観望機器と言っていいものは、eVscope、Vespera、Seestar、DWARFなどと、どんどんコンパクトになってきています。そう言った意味では、一体型に対してカスタム型電視観望としてトラバースにFMA135を載せて、三脚を小さくしたセットアップは、いまだにミニマムという点では健闘していて、性能的にもコンパクト性においても私的には最近はこれが一番稼働率が高いです。


もう一つ、電視観望が繋いだ縁として、「カフェぽうざ」の訪問があります。


もともと天リフさん主催の会議で私の電視観望の基調講演の動画にコメントを頂いのがきっかけだったのですが、実際に茨城県石岡市まで訪問しました。電視観望を主とした、おそらく日本で唯一のカフェで、その後この記事を見た星ナビさんが2023年9月号で大きく取り上げてくれて、私も少しだけ記事を書かせていただきました。


講演

2023年は電視観望については講演が多かった年でもあります。パッと数えただけでもCP+天教福島志賀高原小海と5回にもなります。しかも全てオンラインではなく、実際に面と向かってのリアルでの講演です。これだけ考えても、コロナが収束に向かった年だったことがよくわかります。







特に、CP+については3回目にして初の念願の現地参加です。2021年の初の全面オンラインCP+では講演時間をわざわざ夕方遅くからにして頂きZoomで電視観望の生中継をして、北陸の冬の悪天候にも負けずに見事バーナードループを観ることができました。2022年のCP+ではNEWTONYとCeres-CとAZ-GTiを組み合わせた、安価な初心者向けの電視観望を紹介しました。この系譜はシュミットの2024年の福袋セットにも引き継がれていて、AZ-GTiがトラバースに変わっていますが、電視観望セットとしては最安で販売されています(ただし2024年1月14日23時59分まで)。



2023年のCP+は現地開催記念でCP+本来のカメラユーザーを意識して、一眼レフカメラで電視観望ができることを紹介しました。2024年のCP+も何か話せたらいいと思っています。小海の「星と自然のフェスタ」での電視観望実演で画像処理の需要がかなり高そうということが実感できたので、今後講演をもしするとしたら、そんな方向の話ができたらといいな思っています。

天教の講演会は2022年の公開天文台協会の島根の全国大会に続いて、非常に貴重な機会でした。普段接するのはアマチュア天文家なのですが、天文教育に関わるプロの意見はやはり違った側面を持っていて、とても参考になりました。

星の村天文台での講演は土壇場で決まったものでした。準備時間がわずか10分くらいと、先の天教の講演があったので何とか持ち堪えることができました。

志賀高原のセミナーは実演も合わせてのセミナーになります。この時遠くから参加してくれて手伝ってくれた大鹿村のKさんとは、その後の大鹿村の観望会、元気村での集まりへとつながっています。

小海の「星と自然のフェスタ」は比較的新しい星まつりで、過去に何度か講演させていただいています。元々の主催者のSさんが始めたもので、今では規模としては3大星まつりの一つと言っていいでしょう。せっかく定着しつつある星まつりです。運営も大変だと聞いていますが、講演会が特徴のこの星まつり、是非とも続いて欲しいと思ってやみません。

基本的には上に書いた2023年の講演は全て電視観望についてでした。画像処理についての話もしてみたいですし、でも本当はこの記事の下の方でも出てくるノイズ解析みたいな話を思う存分したいのですが、流石にマニアックすぎて聞いてくれる人はほとんどいないと思うので躊躇しています。でもいつか...どこかで...もしチャンスがあれば...。


観望会、遠征など

私の天文活動は、相変わらず平日を含めた自宅がメインなので、外にはそれほど多く出ていません。昨年の反省でもすでに書いてありますが、2023年中の遠征撮影は1月の開田高原のみです。
 

観望会もそう多くはなく、8月に富山環水公園で天の川電視観望を見せた他、長野県下伊那郡大鹿村でも(天気が良くなかったので)広域の天の川電視観望がメイン、あとは全く星が見えなくて観望会にはならなかった2泊3日の 愛知県豊田市旭高原の元気村tくらいでしょうか。





特に元気村は星こそ見えませんでしたが、母校の高校の天文部の若い生徒たちと触れ合えたのがとても刺激になりました。次の日の気ままに星空観望仲間の方達の集まりに参加させていただいたのも、とても楽しかったです。

定例の飛騨コスモスの観望会も4月22日5月21日6月17日と参加していますが、天気が悪かったり、コロナにかかって体調が悪かったりで3回(1回はドームの修理だけなので実質2回)しか参加できていません。修理も完了していないので、春になったら早々に直したいと思っています。






星まつり

星まつりですが、福島胎内星もと小海と、例年行くものは2023年も全て行っています。特にコロナが終息して胎内に久しぶりに行けたのが良かったです。やはり国内最大の星まつりなので、現地開催が一番です。






この中でいまだに進化し続けているのが小海の「星と自然のフェスタ」でしょうか。2023年はメイン会場がホテル前の広場から、少し下がったところの大きな室内会場になりました。雨が降っても、夜に寒くなっても、室内なので快適に過ごすことができます。夜の観望も室内会場を出たすぐ目の前に展開できたので、簡単に行き来できてとても便利です。眼視会場が離れたところになってしまったとか、初めての試みでまだこなれないところが残っていたかもしれませんが、実際年々快適になっていくので、来年以降はさらに快適になっていくでしょう。期待したいと思います。

残念なのは、3大星まつりの一角を担っていた原村の星まつりが、以前とは全く違った形になってしまったことでしょうか。コロナが収束しても実質以前の星まつりの雰囲気ではなくなってしまったようで、私は参加を見送りました。以前の形に戻ってくれるのか、それとも今後ももうこのままの形なのか、2024年の方向性に注目したいと思います。


解析など

1. 撮影画像のノイズ解析

2022年は解析とかあまりできなかったと反省に書きましたが、2023年の特筆すべきはノイズ解析が大きく進んでいることでしょうか。3月に(その1)を書き始めて、その後不定期に書き足しています。現在その4まで来ていますが、まだまだ終わりは見えず、今もその5以降を書き溜めていて、ライフワークになりそうな勢いです。でもこの面白さはなかなか伝わらないかもしれないので、全体を見渡して少し解説しておきます。

まず面白いのは、(その1)でスカイノイズを数値的に示したことでしょうか?読み出しノイズとかダークノイズは計算できるのですが、スカイノイズがどれくらいかということを明確に示した解説記事はほとんどないようです。画像からスカイノイズがどれくらいあるのか見積もり、同時に読み出しノイズやダークノイズが計算と実測でどれくらい合うのかを示しているので、実際に撮った画像がどのようなノイズに支配されているかが、数値で具体的にわかります。ノイズだけでなく、その後、(その3)で信号も評価し、S/Nを実測で求めているところです。まだ今の所は1枚画像での評価がメインですが、次の記事でインテグレート(スタック)された場合にどうなるかを示そうと思っています。その後はどう展開しようか?まだ迷っていて、多分ですが色々なパラメータをいじってみてグラフ化して、どのようなパラメータの時に最適化ができるかなどを示せたらと思っています。例えば、天体撮影と電視観望では最適なパラメータが違うはずで、それぞれにおいてどのような値を選んだら良くなるかなどです。アイデアはいろいろあるのですが、どうやってわかりやすく記事にまとめるか...、時間をかけながらじっくり進めていければと思っています。







2. ビニング

同時に、派生的に出てきた感のあるビニングについてです。ノイズのことをよく考えていると、これまでビニングではっきりしてこなかったことが、かなりわかってきました。ビニングについては調べてもほとんどきちんとした定量的な話が見つからないんですよね。でもそれもそのはずで、そもそもスカイノイズとかきちんと評価しないと何も言えないからなのかと、今は思っています。なのでこれまではすごい定性的な話で止まっていたり、神話的に根拠の説明なしに話が伝わってきたのではないかと思います。





3. LRGB合成

LRGB合成についても少し議論しました


だいこもんさんやNiwaさんたちとTwitter上で議論したり、ちょうど蒼月城さんが同時期にLRGB合成についての動画をアップしていて、とても参考になりました。LRGB合成はノンリニアでやるのが大原則というのはわかりましたが、まだ本質的なところでなぜノンリニアでやる必要があるのかは完全に理解できていません。リニアなうちでも問題があまり出てこない範囲でなら、絶対ダメというわけではないのかと思ってしまっています。私自身がもう少しきちんと理解する必要がありそうですが、課題として残しておきます。


解説記事など

上の電視観望のところとちょっと重なるかしれませんが、SharpCapの解説記事なども書いています。





NINAのオートフォーカスについても書きまし。


短い記事でも意外に評判がいいので、こういったものを増やしていけたらと思います。


書籍

2023年に手に入れた書籍関連です。そのほかに天文ガイド、星ナビを定期購読しているので、それぞれ12冊づつあります。

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これまで書籍はブログでは一部を除いてほとんど紹介してこなかったですが、特に星を始めてから数年間は結構な量を購入しています。2023年は流石に落ち着いてきて上記くらいになってきました。君は放課後インソムニアが完了したのが大きいですね。舞台の石川は富山からも近いので、地震の被害が落ち着いたらまた一度、ゆっくり聖地巡礼がてら能登半島に行ってみたいと思います。

あと、貴重なInterractiveを全冊お借りしたので、近いうちにまとめ記事を書きたいと思っています。


ブログ

2023年の一年間の投稿記事を数えたら74本でした。2022年が104本、2021年が114本となっているので、かなり減っています。月5−6本程度なので、週に1本か気が向くと2本とか書く程度になってしまっています。理由は、撮影時間が10時間オーダーに伸びてきて仕上がる枚数が減っていることと、画像処理に時間がかかっていること、あとは無駄に一本当たりの記事が長いことなどでしょうか。

これまで何度も記事を短くしようと試みてますが、ことごとく失敗しています。短い記事の方が読まれやすくてPVも伸びたりしているのですが、長い記事は多分私の習性です。この記事もそうですが、最近は諦めていて、思いの丈を書こうと思うようになりました(笑)。


まとめ

星を始めたのが2016年のゴールデンウィークくらいなので、もう7年半も経ってしまいました。流石にペーペーの初心者とは言えなくなってきました。星を始めた頃は1年がすごく長く感じましたが、最近は1年があっというまに過ぎてしまう感じです。1年で進めることができる量も徐々に少なくなってきている気がします。2023年はノイズ解析が進んだので、それでも少しマシでしょうか。

最近すごいと思うのは、私よりもはるかに短い期間で、素晴らしい天体写真を仕上げてくる人がいることです。かなり研究されているのかと思います。だんだん若い人(年齢というよりは、この世界に新しく入ってきた人と言った方がいいかもしれません)に追い抜かれていくので、ちょっと悔しいところもあるのですが、その一方で自分ではとてもできないような若い人のアイデアや成果とかに期待してしまいます。

BXTもそうでしたが、ソフトの進化はまだまだ革新的なものが出てきそうです。PixInsightのMARS計画も楽しみです。CMOSカメラもまだまだ進化しそうですね。でも進化とともに値段が上がるのではなく、フラッグシップモデルの価格が一定になって、その分こなれた機能のカメラが安価になっていくと、もう少し敷居が下がる気もします。

Seestarで参入した新しい人たちのうち、幾らかの人はのめり込んでくれるかと思いますが、初心者もベテランもあわせて、天文人口そのものが増えてくれると盛り上がっていくのかと思います。この趣味が尻つぼみにならないように、若い人(こちらは本当に年齢という意味で)が増えてくれると、とてもありがたいと思いみます。大学生とか高校生の天文好きな人達を見ていると、結構期待できそうな気もします。


2023年6月17日、先月5月に続いて今年2回目の飛騨コスモス天文台での観望会です。




観望会にお誘い

火曜日くらいでしょうか、RYOさんから TwitterのDMがあって金沢に用事があるので、「土曜日に富山でお茶でもしませんか」とデート?のお誘いがありました。ほぼ同時刻にあんとんシュガーさんから「土曜日一緒に撮影でもしませんか」と、こちらもデート?のお誘い。なんかモテモテです(笑)。

二人ともに「土曜は飛騨コスモス天文台で観望会なので、よかったら一緒にどうですか?」と聞いてみたら、衝撃の事実が!なんとRYOさんの言う土曜日は先週の土曜日とのこと。よくよく聞いみると、先週の木曜くらいにDMを送ったそうです。そう、DMの遅配です。

実は全く同じことが過去にもあって、その時は重要なDMとともにジャンクDMも10通くらいいっぺんに来ましたが、重要なDMは約2ヶ月半遅れて到着というとんでもないことに。今回も2通いっぺんに来たので、遅配の場合は何か別のDMがきっかけでいっぺんに送られるのかもしれません。とにかくTwitterのDMは遅配が複数回あったので、そんな可能性があり得ると想定して使うことしかできないということがわかりました。

というわけで、当然RYOさんのデートのお誘いには応えることもできなくて、あんとんシュガーさんとは何度か連絡を取り 飛騨コスモス天文台の観望会に来てもらうことになりました。以前から撮影の様子を見て欲しいと頼まれていたので、やっと約束が果たせそうです。さらにあんとんしゅがーさんが智さんを誘ってくれて、わざわざ岐阜の反対側から来てくれることになりました。智さんも何か聞きたいことがあるそうです。


飛騨コスモス天文台に向けて出発 

観望会当日は、現在故障中のドームの開閉装置の高い位置にあるモーターの様子を見るために脚立を積み込んでの出発になります。少し早めの15時頃に自宅を出ます。

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16時半頃には到着したでしょうか。現地は雲ひとつない青空です。

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さっそくドームの開閉部のモーターをチェックします。モーター2つで開け閉めするのですが、そのうちの一つが動いていません。高い位置にあるので脚立に上り、型番を写真で撮影します。

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調べてみると現行品のようですが、値段を見るとかなり高い!以前壊れたモーターの倍くらいの値段です。しかもギヤボックも電源がいるみたいです。それも合わせると以前の交換の3倍くらいの値段がします。まだモーター故障かどうかの断定まではできていなくて、スイッチ故障や断線の可能性も捨てきれはしていません。でも状況証拠からはモータ故障の可能性が一番高いのと、もう10年以上経っているのでいざとなったら予備にすればいいと思い、発注して交換してみることにしました。

モーターをチェックしている最中に智さんが到着です。チェックが終わってから車の近くでしばらく智さんと話していると、あんとんシュガーさんも到着。「近くまで来て、何度も迷った」と言っていました。確かに奥まった夜は暗いところなので、昼間に来ても初めてだとわかりにくいかもしれません。

智さんの聞きたいことは、撮影用のフィルターをどうしてるかということと、NINAのAF(オートフォーカス)がうまくいかないことがあるみたいで何が原因か知りたいということの二つでした。

前者の答えは、私は星まつりとかで安く買い集めたBaaderと、2インチのLRGBはZWOを使っていることを伝えました。「ナローバントフィルター高いよね」という話になりました。モノクロ撮影を少し考えているみたいで、何がメリットかという話にもなりました。

もう一つのAFは、以前NINAのオートスストレッチのパラメーターが劇的に効いたことを伝えました。




撮影と観望会準備

この後、3人とも機材の準備を始めます。

智さんはiOptron CEM26に載せたACL200+ASI2600MC Proでアイリス星雲狙いと、EQ5に載せたFRA300 Pro+Nikon Z6(多分)で網状星雲狙いの2台体制です。

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智さん自作のフードがすごくて、初めて実物を見せてもらいました。現地で話していましたが、バッフルもきちんとついていて売り物になりそうなレベルです。

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あんとんシュガーさんはタカハシのEM200のTemma2にVixenのR200SS+ASI294MM Proでヘルクレス座の球状星団M13狙いだそうです。金ピカアルミ箔できちんと結露対策をしています。

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私はというと、ACUTER TRAVERSEで電視観望の準備と、いつもの自由に触っていいSCORPTECHを出します。

ここら辺でかんたろうさんが到着。かんたろうさんもいつもの45cmドブの準備を始めます。さらに飛騨コスモスの会のスタッフの方達も到着します。


天体写真カードの配布

19時半頃からでしょうか、ポツポツお客さんが来始めます。今回の目玉は来てくれた子供達に配る、新作の天体写真カードです。といっても、私が撮りためた画像をL版で印刷しただけなのですが...。でもこれ、子供達はすごく喜んでくれます。昨年も230枚用意して配っていたのですがもう在庫がなくなったということで、今年はとりあえず30種類x10枚の合計300枚を用意しました。10種くらいは惑星など昨年人気があったものを焼き増し、20種くらいが新しいものです。

印刷は今回もフジプリで頼みました。L版だと「最高級印画紙」を選んでも通常仕上げなら1枚あたり10円、送料と消費税を入れても1枚あたり12円切っています。今回も全部で3520円なので、貰ってくれる子供達の喜ぶ様子を見たらすごいコストパフォーマンスです。注文時に「最高級レーザーペーパー(サイズ限定)」を選んで、画像をアップロード。ポイントは「色調自動補正」を必ずオフにすることです。今回注文した後にこれを本当にオフにしたかどうか確証が持てなくて、30分以内ならキャンセル可だったので、泣く泣く一旦キャンセルして、一からやり直しました。

一回観望会に来ると1枚のカードがもらえるのですが、子供達がカードを真剣に選ぶ様子がもう可愛くて可愛くて。「どれが新しいやつ?」とか、「こっちとこっちどっちがレア?」とか色々聞かれます。「こっちは皆既月食だからその時しか見えないからレアだけど、こっちの象の鼻星雲は目ではなかなか見えないからこっちもレアかなあ?でもこの象の鼻って忍者に見えない?」とか答えます。

電視観望の準備をしているときも女の子が何人かカードのお礼を言いに来てくれました。皆既月食の地球影の連続写真のカードを選んでいたので「この影が地球なんだよ」とか、タイムラプス動画を見せてあげたりして、「なんで月食が起こるかわかる?」とか聞くと身振り手振りで説明してくれて、すごく盛り上がりました。

帰るときもわざわざ「カードありがとうございました」と言いに来てれる子もいます。「また来月も参加してね。またカードもらえるよ!」と言うとすごく嬉しそうにしています。このカード作戦、単純ですが思った以上の効果のようです。

自宅に帰った後にこの天体写真カードについて妻と話しました。妻曰く「写真を印刷するって文化がなくなったので、子供たちにとっては印刷された写真を見ること自身が珍しいことなのでは?」ということでしたが、妙に納得させられました。スマホとかの画像で見ることはあっても、手に持って写真を見ることがもうほとんどないのです。もらったカードを飾っている子もいると聞いているのですが、確かにスマホだと飾るとかもできません。我々世代が思っているよりも、今の子供たちははるかに印刷された写真に価値を見出しているのかもしれません。


電視観望は大失敗

カードは好評でした。SCORPTECH望遠鏡も、夕方から金星を見たりで上手く行きました。でも電視観望は今回稀に見る大失敗でした。

今回はAZ-GTiの代わりに、新兵器でACUTERのTRAVERSEを持っていきました。実は前日の金曜日に、きちんとテストして自動導入からプレートソルブ、電視観望まできちんとできることを確認しておいたのです。それでも本番のこの日は、自動導入とプレートソルブが全く上手くいきません。

そもそも、電視観望用のPCを新しくしたので前日のテストはその確認も兼ねていました。まず、接続がイマイチです。最初にスマホで接続してGPS情報を提供して初期アラインメントまで済まし、その後にプレートソルブをするためにPCで接続するのですが、どうも切り替えがうまくいっていないようで、接続が不安定になります。

なんとか接続しても、プレートソルブが全く上手くいきません。現象としては、ASTAPが「星の数が多すぎる」とか出て上手くいかないのです。しかもこれ、プレートソルブ単体(経緯台を同期しない)だと上手くいくのに、同期しようとすると途端に星の数エラーが出ます。バグのような感じです。ASTAPの代わりにASPSを使うとプレートソルブして同期までしようとするのですが、実際には同期しようとしても経緯台の方が反応がないのです。元の古いPCも一応持ってきていたので、戻してみたのですがそれでも同様の現象。

これはTRAVERSEの問題かと思い、AZ-GTiにしたのですが、なんと不思議なことにAZ-GTiでも全く同じ現象です。これには困り果てて、今日の電視観望は諦めることにしました。結局見せることができたのは、たまたま入ったM27だけでした。

でもTRAVERSEだけでなく、なぜこれまで安定していたAZ-GTiでもダメだったのか、冷静になって色々考えてみました。緯度軽度はきちんと確認したし、天気もよかったので星もきちんと見えていたはずです。唯一思い当たるのが、どうせプレートソルブするからいいやと思って水平を出さなかったことです。TRAVERSEでサボって、AZ-GTiに変えたときも焦っていて水平をとっていなかったのです。いや、正確に言うと、ハーフピラーを外していたので、AZ-GTi本体の下部で三脚の台座についている水準器が隠れてしまい見えなかったので「まあいいや」と思ってしまったのです。他にもプレートソルブで画面に入っているはずと判断差されたM57が実際には画面にいなかったりなど、不可思議なことが連発していました。もしかしたら水平に置いていないことは思ったより深刻な誤差を生むのかもしれません。今後のこともあるので、時間のある時に再度検証することにします。

電視観望が全然ダメだったのですが、かんたろうさんがドブでお客さんに色々見せてくれてたので、とても助かりました。本当は、眼視と電視の比較、特にM101の超新星の見比べをしたかったのですが、その機会を作ることができなくて非常に残念で、申し訳なかったです。


あんとんシュガーさんの撮影をヘルプ 

明るいうちにあんとんシュガーさんの撮影の準備状況を少し確認しました。ここでいくつかアドバイスを。メモがわりに書いておきます。
  • 極軸合わせ、カメラの回転角の調整、あらかたのピント合わせまではSharpCapでやる。
  • PCと赤道儀を接続して、SharpCap上の方向ボタンを押すことできちんと赤道儀に反応があるかを確認。
  • ハンドコントローラーでも赤道儀が動くかどうかを確認。実際最初動かなくて、かんたろうさんからのアドバイスで、EM200のコントローラーからのケーブルの、赤道儀本体側での接続コネクタをきちんと押し込まないと接触不良を起こすことがわかった。
  • これらの確認は、SharpCapのカメラの画像の動きを見ることで確かめること。NINAにも画像モニターはあるが、遅くてリアルタイム性ではSharpCapにはるかに劣るので、最初の動作確認はSharpCapを使った方がはるかに効率がいい。

その後、観望会の終わり近くで電視観望を諦めた後、気を取り直してあんとんシュガーさんの撮影にじっくり付き合うことにしました。とりあえず「調子はどうですか?」と聞いてみたのですが、「いや全然、まだ撮影まで行ってません」とのこと。具体的によく聞いてみると「NINA」のプレートソルブをしているとのこと。でも様子を見てみると、全然進んでいなくて途中で止まってしまっているようです。まだM13の導入もできていないようなので、プレートソルブを一旦止めて、NINAのスカイアトラスから自動導入してみますが、そもそも赤道儀が反応しません。ここから怒涛のトラブル回避でしたが、覚えている限り書いておきます。
  • NINA上で「望遠鏡(実際には赤道儀)」の接続を切って再び接続すると、止まってしまっていた導入やプレートソルブをリセットでき、赤道儀がきちんと反応するようになった。その後、プレートソルブをするとうまく機能し始め、赤道儀の同期もうまくいく。さらにNINAのスカイアトラス画面で自動導入をすると、無事にM13が画面に入った。
  • NINAのAF(オートフォーカス)が全く上手くいかなかった。星の大きさが全然変わっていない。これはEAFがスタック?か何かで全く回転していなかったようである。AFの前に、改めてNINA上でマニュアルでフォーカス移動のボタンを押してきちんと軸が回転しているかを確認することが大事。
  • 撮影カメラとガイドカメラを2つUSBケーブルで繋いでいると、PHD2がカメラの選択でミスることがある。特に新規ウィザードを使ってセットアップするときは、ガイドカメラでなくて撮影カメラが勝手に選択されることがよくある。撮影カメラのUSBケーブルを抜いて新規ウィザードを走らせることで、確実にガイドカメラを選択できる。
  • 赤道儀が子午線を少し超えたところで稼働範囲限界を越えるようで追尾が止まってしまう。これがPHD2のキャリブレーション中に起きたので、上手くいかなかった。星が一方向に流れっぱなしになったので気づいた。
  • 一旦うまく動き始めたPHD2でのガイドが、途中何度も止まった。撮影用とガイド用の2つのカメラの切り分けがうまくできていないようで、例えばNINAから PHD2に接続した時など、途中でダークライブラリーが使えないとか、プロファイルがわかったとか何度も出て、その度にカメラ設定を一からとか、キャリブレーションを(次回も結果を使い回すと指定していても)何度もやり直す羽目になった。これはバグクラスの不具合なので、操作でどうこうすることはできず、今回はダークライブラリーをマニュアルで取り直したりでなんとか回避。どうもNINAは今年になって一回、PHD2はかなり前、ZWOのカメラドライバーはアップデートしたことがないようなので、全て最新版にアップデートするようにアドバイス。
他にも、
  • 導入時や撮影時にStellariumはいらない、導入だけならNINA単独で十分。
  • AFの露光時間が長すぎたので短く(10s->5sくらい)、プレートソルブの露光時間が長すぎたので短く(15s->5sくらい)、ライブビューの露光時間が長すぎた(10s->2sくらい)のとゲインが低すぎたので大きく(100->400くらい)。
  • オーバーシュートのバックラッシュの値が大きすぎる(200->100)。
  • オフセットが0だったので40にした
などです。

他にも何かありましたでしょうか?一応覚えているのは書き出したつもりです。とにかくトラブルだらけで、撮影までたどり着くのがかなり困難な状況でした。これだと、あんとんシュガーさんが全然うまくいかないというのも納得で、初心者だとほとんど回避不可能状態です。今回一緒にやる機会があってよかったです。

重要なことは、問題をきちんと切り分けることだと思います。また、自動でやる高機能なものは、まずはマニュアルで反応があるか確認するなども重要です。

そうそう、この時にMちゃん親子が来ていることに気づきました。Mちゃん4月からもう中2だそうです。最初にあったのが小4か小5の頃だったはずなので、早いものです。ケーキ屋のお母様からシュークリームの差し入れがあり、残っていたみんなで頂きました。いつもの通り、ものすごくおいしかったです。どうもごちそうさまでした。次の日試験があるとかで、0時頃には帰ってしまいましたが、今回もかんたろうさんのドブを十分楽しいでいたようです。


さすがの智さん

一方智さんの方は、困っていると言っていたNINAでのAFも、オートストレッチパラメタをすでに自分で調整していて、うまくV型のグラフになっていました。私がアドバイスするどころか、フードもそうですし、PCの収納方法など見習うところが多かったです。さすがかなりの頻度で撮影されてる智さんです。

アイリス星雲の撮影時には観望界にきてくれていたお客さんにもPC画面を見せてくれていて、皆さん青のアイリス星雲の美しさに「きれいー!」と声をあげていました。


あんとんシュガーさんの撮影

あんとんシュガーさんですが、結局数々のトラブルをなんとか回避して、やっと撮影体制に入りました。もう0時くらいだったでしょうか。Windyで雲が迫ってくることが予測されていたので、最低限の成果だけでも出るようにと、ピントなどをマニュアルで合わせたのみでまだ不十分でしたが、撮影を開始しました。あ、この時球状星団にはHαは取らなくていいこともアドバイスしました。

最初は3分露光でL10枚とRGBをそれぞれ2枚。この1ターン分の約1時間を実行します。

最初のターンが終わった後にAFを試したら、バッチリV字のグラフが得られ、恒星の径も3.5ピクセルくらいから2.5ピクセルくらいまで改善されたので、少し薄雲が南と西にかかってきたようですが、もう1ターンピントが合った状態で撮影します。

対象が球状星団だったので比較的雲影響がすくなかったので、2時前くらいからさらにもう1ターンの撮影を開始します。この時点で私は眠くなってきて、片付けもすでに終えていたので、午前2時に退散です。

3時頃には自宅に到着して、後片付けは朝にやることにして、そのままベッドですぐに眠ってしまいました。


まとめ

電視観望はうまくいかずに残念でしたが、かんたろうさんドブでお客さんを楽しませてくれましたし、天体写真カードは好評でした。あんとんシュガーさんも智さんも来てくれて、特にあんとんシュガーさんのトラブルシューティングは実は私にとってはとても楽しいものでした。トラブルの例を知っておくのは私自身のためにもなります。

あと、かんたろうさんとも話していたのですが、天の川が余裕で見えるくらいの場所で定期的な観望会が続けられているこの環境は、日本全体で見てもかなり貴重なのではと思います。スタッフの方は地元なので当たり前の環境みたいでもしかしたらピンと来なかったかもしれませんが、この貴重な観望会が今後も長く続けばと思います。


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