ほしぞloveログ

天体観測始めました。

タグ:富山県天文学会

今年度初めての観望会です。今回は富山県天文学会恒例の、富山駅前のゲリラ観望会です。

ゲリラ観望会は2019年に始まり、


その後コロナであまりできなくて、2024年に復活しています。復活までの間にもう一回行われているはずですが、確か出張で富山にいなくて参加できませんでした。



2025年も、春と秋の2回開催されていますが、両方とも天気が悪くて独立した記事にしていませんでた。



準備

少し前の週間天気予報だと、4月24日金曜日は雨の予報でした。でも日が近づくにつれ、どんどん晴れの予報になってきます。前日にはもうずっと晴れの予報でした。

機材の準備なのですが、何を持っていくか迷いました。月は上弦なので開始時に南天くらいのはずです。土星は出てないですが、木星は見えます。でも春なので、電視観望が得意な星雲がほとんどありません。オリオン大星雲が沈むくらいなのですが、高いビルに隠れてしまって西の空はほぼ全滅です。春はやはり銀河がメインです。実は2024年のゲリラ観望会の時にいつものFMA135で全然見えなかったという痛い思いをしているので、今回は銀河をターゲットに電視観望機材を選ぶことにしました。

駅前で相当明るいので、S/Nを稼ぐためにはできるだけF値の低い明るい鏡筒がいいです。焦点距離も長い方がいいです。でも口径が大きいと大きく重くなります。今回は少し離れた駐車場から歩いて機材を運ぶので、あまり大袈裟なものだと移動だけで大変になります。あと、撮影ではないので赤道儀は必須ではなく、経緯台でも十分です。

いろいろ迷ったのですが、FC-76にしました。昔、ジャンクで買った白濁FC-76です。使い勝手がとても良く、今でも太陽分光撮影で大活躍しています。レンズを見ると目立つ白濁も、実際に覗いたり撮影したりすると、全く気になりません。大きさ的にも大したことはなく、AZ-GTiで十分駆動できます。街中で電視観望で銀河を見るだけなら分解能もそこまで必要ないので、これで十分でしょう。あとは、子供に望遠鏡を触ってもらうために、いつものSCORPTECHの2つ穴ファインダーの屈折経緯台を持っていきます。

もう一つ、大きな準備がありました。2025年のゲリラ観望会は春も秋も2回とも天気が悪くて、スライドショーをお客さんに見せていました。自分で撮影した画像を見せていただけなのですが、春は24インチのモニターでしたが、秋はプロジェクターと大スクリーンで見せることができて、結構好評だったと思います。お客さんにこれだけ注目されるなら、他の県天会員の画像も見せたらいいのではと思い、直前ですがメーリングリストで画像を送ってもらうようにお願いしました。結果、5人の方から動画を含め、合計33のファイルを受け取りました。全てスライドに入れ、準備万端だったはずなのですが...。


設置と金星

4月24日金曜日、夕方に富山駅前にメンバーが集合します。出発前の直前になって、準備をしておいた荷物を車に詰め込み始めます。18時前くらいに会場に着くと、すでに何人かの県天メンバーが来ていました。早速設置を始めます。

駐車場は駅に隣接した一番近いところなのですが、それでも100mくらいは歩くので、荷物を運ぶのに台車を使いました。自宅にあった安物の台車なのですが、安定性がかなりイマイチで、横断歩道のところで荷物をぶちまけてしまい、大変なことになりました。今後も大きな機材を運ぶこともあると思うので、もっとまともな安定した台車を用意しておこうと思います。

とりあえず荷物を運んで、月だけでも見ようとSCOPETECHを月に向けようとしますが、あまりに天頂付近で、接眼部が低くなり過ぎて導入が難しいです。モタモタしていると、メンバーの一人が「向こうに行って建物を避けると金星が見える」と言うので、そのままSCOPETECHを持って西の空にある金星を見てみました。欠ける様子が見えればと思ったのですが、残念ながらこの日の欠けは片側がちょっと暗くなるくらいで、口径5cmの初心者向け鏡筒では欠けるところまでは見えなかったです。見えていたのは建物に隠れるまでの15分程度でしょうか、何人かのお客さんにも金星を見てもらいました。

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電視観望

定位置に戻って、電視観望の準備です。準備の間にもすでにお客さんが何人かいたので、先ほどのSCOPETECHを、今度は頑張って月を導入し、見てもらい始めました。

今回は上弦の月で、ちょうど月面Xが見頃でした。電視観望でも月を導入し、拡大して24インチの外部モニターにも映し出したのですが、眼視の方が明らかにわかりやすかったです。眼視だとXの文字が光り輝いて見えるんですよね。鏡筒を覗いたお客さんにも、できるだけ月面Xを探してもらいました。子供を含めて、ほとんどの方が見つけることができていました。

木星も見頃だったので、こちらは電視観望でのみ見たのですが、この日はシーイングが悪かったのか、大きく揺れていました。パッとやった限りではSharpCapの月惑星のライブスタックを使っても縞がほとんど見えなかったので、木星は早々と諦めました。他に、大口径の鏡筒を持って来ているメンバーがたくさんいたので、木星に興味がありそうなお客さんには、「月の下に明るい星が見えると思います。あれが木星ですが、この会場であの星の方向に向けている望遠鏡は木星が見えるはずです。興味がある方はどんどん見せてもらってください。」などと言って、木星も見てもらうように誘導します。


銀河

月も見飽きたところで、いよいよ銀河に挑戦です。最初はしし座の三つ子銀河を見てみました。最初はどこにあるか全然わかりませんでした。でも今ではAZ-GTiのプレートソルブが完全に安定しているので、プレートソルブで同期して再導入をかけると、なんとかそれらしいものが見えます。でも流石に駅前が明るすぎるのか、それともまだ薄明終了前で明るすぎるのか、ほんとにうっすらとM65と66が2つ見えるだけで、トリプレットとも言えないし、これを銀河と一般の人に認識してもらうにはちょっと厳しい状況です。

気を取り直してM51、子持ち銀河を導入します。親子の2つ並んでいる様子はわかりますが、これもちょっとみてもらうには厳しそうです。とりあえずライブスタックを開始してしばらく放っておくと、かろうじてですが渦を巻いている様子が少し見えて来ました。ここで気づいたのですが、月を見上げると結構モヤっています。明る過ぎでわからなかったのですが、どうやら薄い雲が一面にかかっているみたいです。そういえば、星という星が、木星以外には一つも見えません。どうやらかなり状況が悪いみたいです。

それでもライブスタックを重ねていくと、かなりゆっくりですが腕の様子が徐々にわかって来ました。そして時間が経つにつれて、薄い雲がなくなっていったようで、途中からは腕の様子がかなりはっきりわかるようになって来ました。

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右のモニターがリアルタイム。
左のPCのモニターが比較用の以前撮影した画像です。

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だんだんこれくらいまで見えるようになりました。
腕もはっきりわかります。

この銀河の電視観望は大成功でした。そもそも一般の方が多いので、銀河なんて見たことがない人ばかりです。まず銀河ということに驚いて、その銀河が見えるということ、しかもこんな明るい駅前で見えるということに驚きます。そしてその銀河が2000万光年も3000万光年も離れているということ、今見ている光は2000万年も3000万年も前の光だということに、みなさん驚きます。

中には、本当に見えているのかと、鏡筒前に手を翳したり、鏡筒を覗き込む人もいます。その度に画面が明るくサチるので、ライブスタックをクリアして最初からやり直しになってしまいます。あと、わかりやすいように隣にMacを置いて、以前撮影したM51の画像を出しておきます。カメラの向きも大体合っていたので形を比較することができ、ライブの方のイメージもわかりやすくなったようです。

一方、反省点もいくつかあります。
  • まず、普段使っていないASI294MCを取り付けたのですが、ホコリがひどくて黒丸が随所にありました。上の画面は銀河周りだけをクロップしているのでわかりませんが、淡い天体を炙り出すとどうしても目立ってしまいます。
  • 炙り出すのにスタック時間がある程度必要になるため、今回はM51のみにしてしまいました。雲が晴れてからはトリプレットも見えたはずなので、挑戦してみても良かったかもしれません。

それでも、月、惑星、恒星以外にも観望会に見えるものを提供するという意味で、形まではっきりわかる銀河というのはかなりインパクトがあるようです。一般の人だけでなく、ちょっと詳しい人や、県天メンバーみたいにもっと詳しい人にとっても、かなりのネタになりました。


たくさんのお客さん

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この日は晴れていたこともあり、本当にたくさんのお客さんが望遠鏡を覗きに立ち寄ってくれました。

駅前で開く観望会の最大のメリットは、とにかくお客さんが多いことです。富山で観望会を開いても、普通はせいぜい数十人くらいが集まる程度ですが、ここはひっきりなしに、数えられないですが数百人は余裕で来てくれます。明るい場所で不利にも関わらず、県天メンバーもこの観望会を気に入っている人が多いみたいで、やっぱりお客さんの反応が嬉しいのかと思います。

今回のゲリラ観望会はほとんど宣伝していないので、そもそもなぜ駅前で望遠鏡が並んでいるかも不思議に思う人も多いです。しかも「無料ですか?」と聞かれることもしばしばです。というのも、金曜の駅前の夕方から夜なので、仕事帰りや学校帰りの方が多く、望遠鏡なんか覗いたことがないという方がほとんどでです。普段観望会というと、大抵星に興味がある人のみ、特に子供が多く、小さな子とその親とかが、わざわざ観望会のために来てくれるます。でも、このゲリラ観望会は天文に特に興味がない人たちばかりです。天文に直接興味はなくても、社会人の中には理系関係の方も多いので、意外に話が通じたりします。ノイズの話とかも結構興味を持ってくれるので、意外に楽しいです。

制服を着ていて高校生とわかる子たちもたくさんいます。やんちゃそうな格好をしている子も、星や宇宙の話になると意外なほどピュアに応じてくれるので、見ていてかわいかったりします。星と全然関係ないのですが、今回はたまたま女子高生の進路相談に乗ったりしてしまいました。自分の好きな道に進むか、反対している親の意を汲んで妥協するか悩んでいるとのことでしたが、私の天文趣味みたいに、好きなことばかりしている身としては、是非とも好きな道に進んでほしいと思います。

子供連れ家族の方も多いです。どこかからこのゲリラ観望の噂を聞きつけてきた方なのでしょうか?それとも何か駅に用事がある方?子供にはSCOPETECH望遠鏡を自分で触ってもらうことを勧めています。こうやって観望会を開くと、大抵一人くらいは調整をずっとやってくれる子が現れます。今回は小学4年生くらいの男の子がちょくちょくやって来ては、望遠鏡をいじっていました。
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今回何枚か時間を置いて機材周りの写真を撮ったのですが、
大抵この子がSCOPETECHを調整している様子が写り込んでいます。

海外の方もたくさんいます。今回はアジア系、もしくは東南アジア系の方が多かったでしょうか。聞いて見ると、観光できている人もいれば、富山に住んでいる人も多くいました。シンガポールから来ていて、シンガポールは明るくて星が見えないとか、また日本に来るのだが天の川はどこで見えるのか?とか聞かれました。一見海外からきた子供だと思って英語で話そうとしたら、普通の日本語答えてくれました。多分富山で暮らしている子だと思います。子供の語学能力はすごいですね。大人と違って、完全に日本語ネイティブに聞こえます。


スライドは?

そうそう、頑張って準備したスライドですが、開始時に風が強くてスクリーンが飛んでいきそうだったので、結局披露せずじまいでした。せっかく画像を提供してもらったのに、申し訳なかったです。次回以降、県天の行事でチャンスがあったらまた皆さんにお見せしたいです。


片付けと帰宅

20時50分頃に責任者の方が「あと10分くらいなんで、そろそろ片付けお願いします」と回って来たのですが、21時を回ってもまだまだお客さんは絶えることがなく、他の望遠鏡を見ていてもあまり片付けが進んでいる様子はありませんでした。21時半近くになってでしょうか、私の方はモニター用のポータブルバッテリーが切れてしまい、やっと片付けとなりました。

実はこの日は珍しく妻も来てくれていて、せっかく駅前まで来たのでブリティッシュパブでフィッシュ&チップスとエールで一杯飲んでいたそうです。
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向こうに望遠鏡が並んでるのが見えます。

観望会も色々見てたらしくて、適当に楽しんでいたみたいです。片付けも少し手伝ってくれて、普段の電視観望より少し荷物が多いので助かりました。駅前で銀河が見えたのが相当面白かったようで、帰りの車の中ではずっと楽しそうに話していました。

自宅についたのですが、疲れていて後片付けは明日以降の後回しに。リビングのソファーに座ってやっと落ち着いたのでXをチェックすると、知り合いの中学生のMちゃんからDMが来てます。明日、科学博物館に行くとのこと。夕方から観望会なので、私も行くかどうか知りたいとのことでした。明日も晴れそうで、しかも上限の月過ぎなので撮影するにしてもイマイチです。どうやら2連チャンの観望会になりそうです。車の中の荷物、片付けなくて良かった...。


レモン彗星が見頃を迎えています。見えるのは夕方なのですが、平日は仕事があり、最近忙しいので時間的に厳しいです。


やっとチャンスが

そんな中の10月25日、週末の金曜日でたまたま早く帰れそうな時があり、朝から快晴なので期待していました。職場を17時すぎくらいに出たのはいいのですが、空を見るとかなり曇っています。「あー、これはまたダメか...」と思いながら帰りましたが、自宅に近づくにつれ雲がなくなってきます。

「なんとかなりそうか」と思い、自宅に着いてすぐにカメラを車に詰めて、いつもの自宅から5分くらいの川の堤防に行きます。だいぶ晴れてきているのに、西の低いところにはどうしても雲があります。とりあえず三脚に自動雲台をつけて、6Dに50mmのレンズをつけて何枚か写しますが、やはり彗星は確認できません。かんむり座の下というのを目印にしますが、どうしても雲が邪魔しています。

結局何十枚か写して、彗星が写っていたのはわずか3枚でした。その中のベストショットがこれです。クリックして拡大すると、真ん中の少し左くらいに尾っぽが見えます。ベストショットというより、彗星の全景が雲に隠れずに写っているのがこの1枚だけだったということです。
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拡大したものが以下になります。4秒露光の1枚撮りなので、炙り出してもせいぜいこれくらいでした。
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105mmのレンズも持っていったのですが、導入するまもなく撃沈でした。このブログを書いている土曜日も狙っていたのですが、雨でこちらも撃沈でした。


県天例会

土曜は諦めて、夕方からは富山県天文学会の例会に前回の9月に引き続き出席しました。10人くらいは集まっていたでしょうか?

何人かの方が活動の報告をして、私も半年ぶりに夜の撮影の再開をした話と、先月の例会の時に話した太陽分光の話の続きで、太陽望遠鏡のHαの透過曲線の測定の話をしました。特に、天体撮影用のHαフィルターの透過率の話は、皆さん普通に使っている人も多いので、興味を引いたようです。それよりも、夜の天体撮影でε130Dの話をして、その迷光の話は結構反響が大きかったようです。

その際、私は光害地でもある自宅での撮影なのですが「光害地のような明るい場所では、明るい鏡筒と暗い鏡筒どちらが有利か?」というクイズを出したのですが、ノイズのことを考える良いきっかけになるのかと思います。ブログを読んでいる皆さんはすぐに答えと理由はわかりますでしょうか?特に、撮影の場合と眼視の場合ではどうでしょうか?

さらに「光害地では冷却カメラに効果があるかどうか?」というクイズを出しました。これもすぐに答えは出ますでしょうか?

こんな話をしていると、「昔の『光年』(富山県天文学会の会報)には研究っぽい話がたくさん書いてあった」とかいう話になりました。我々のローカルグループの名前には「学会」と入っていますが、基本的には富山の星好きが集まったアマチュアのグループです。でも「『学会』の名に恥じないように活動していこう」とかで締めとなりました。活動としてはもう50年以上も地域の観望会を定常的に続けていて、会として継続的にとても頑張っているのかと思います。


科学博物館の観望会

例会のあとは、毎週科学博物館で行われている観望会に顔を出しました。と言っても、この日は天気が悪いので室内で学芸員さんによるお話です。ちょうど話が終わったくらいで辿り着いたのですが、ちょうどレモン彗星の話だったとか。

前回の例会の時に来ていた女の子とも再会することができました。神岡の道の駅にある「カミオカラボ」をお勧めしておいたのですが、お父さんに連れて行ってもらったみたいで、面白かったみたいでした。「また岐阜行きたーい」とかお母さんにねだっていました。このご家族、近くに住んでいるので観望会に毎週参加しているとのことです。この日はなんと科学博物館にサイエンスラボ、プラネタリウム、観望会と3回も来ているそうです。まだ小学1−2年生くらいでしょうか、将来も星好きでいてくれると嬉しいです。


今年の夏から秋にかけて、県天  (私の所属する富山県天文学会、ただし学会といってもアマチュア天文家が集まる地域のグループです) の行事の一環で、いくつか観望会がありました。高岡での観望会以降、観望会当日の天気があまり良くなかったこともあり、あまり記事にしてこなかったのですが、ここで一度まとめておこうと思います。


8月8日(金): とやまスターウォッチングat富岩運河環水公園

毎年恒例になっている、環水公園での観望会です。富山県の主催になります。県天はその中の協力団体として参加しています。下は昨年の様子です。


今年はというと、天気がかなりイマイチでした。暗くなりかけの最初の頃はまだ晴れていて、一番星見つけごっこや、月も見えていて、まだ明るいうちからM57を入れて見せたりしていましたが、程なくかなり曇りだして、あまり見えなくなりました。途中雲間から月が時々見えたりしたくらいで、あまり書くことがなく、記事化も見送っていました。

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それでもこの観望会は、環水公園という駅近くで、駐車場も無料で、比較的お客さん、特に子供が多く参加してくれます。富山は基本的に車生活なので、駐車場がないと子供連れではなかなか参加できないのかと思います。富山大学や富山県立大学の天文部などの学生が望遠鏡を出してくれるのも特徴です。地元で若い天文好きの人と交流できる数少ない機会なので、必ず話しかけるようにしています。毎年電視観望を見るのを楽しみにしてくれる学生もいます。もう少し天気が良ければと思ったのですが、これもまた観望会あるあるで、終了時間が来て片付け終わって空を見たら、広い範囲で晴れ渡ってていました。でも22時になると駐車場が閉鎖されて出られなくなってしまうので、21時半頃には退散となりました。また来年に期待したいと思います。


8月30日(土) 高岡での地域観望会

県天主催ではないのですが、県天メンバーの一人が主催となって、地域で開催した観望会になります。主催のメンバーから直接、お手伝いを頼まれたので、参加してきました。場所は高岡のちょっと山に入ったところです。山間部にいくつか集落が点在していて、主催の方もそこで生まれ育ったとのことです。お客さんは、集落の方、主催者の知り合いの方、子供も多く参加していました。子供達の多くは集落の子というわけではなくて、街の方でも宣伝したのでおそらく街の方から来ているとのことです。

この日は天気も良く、望遠鏡は大型のドブソニアンをはじめ、5−6台は出ていましたでしょうか。私はいつもの電視観望と、眼視でスコープテックを自由にいじってもらいました。街からそれほど離れてはいないのですが、天の川がうっすら見えているので、多くの人が集まる観望会としてかなり好条件なのかと思います。この観望会はこれまで継続して開催されてものかと思っていたのですが、なんと今回が初めてとのことでした。主催の方がこの地域で顔が利くらしく、いろいろなツテを辿って今回の開催にこぎつけたとのことです。県天の中では私の後に入った比較的新しい方なのですが、こうやって熱心に活動しているのを見ると私も刺激を受けます。

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参加者は老若男女、たくさん来てくれていた印象です。空がそこそこ暗いのでドブソニアンでも見栄えがしたはずで、皆さん楽しめたのではないかと思います。私も電視観望で天の川の形を見せたり、M13、M31アンドロメダ銀河、M27亜鈴状星雲、網状星雲などを見せることができました。

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途中土星が上がってきたので、各種望遠鏡で見比べることもできました。私の持ってきたスコープテックは口径も小さく、手動導入の経緯台のシンプルな構成ですが、二つ穴ファインダーを使って小さな子でも「自分で操作できる」という特徴があります。「自分で導入して見る」土星は、実際操作してくれた子にとってはまた格別なのではないかと思います。


9月20日(土) 県天例会と富山市科学博物館での観望会

県天の例会が、富山市科学博物館の会議室で夕方から開催されました。この形式の例会は今年度から始まったのですが、土曜日にしたのは理由があって、夜に科学博物館主催の観望会が毎週あり、例会終了後に、県天メンバーがそのままボランティアで観望会を手伝えるようにするためです。

例会は、出席した会員の近況報告が主です。私は最近ずっとやっている太陽分光について報告しました。「用事があるので途中で抜ける」と言っていたメンバーの一人が、学生の頃に銀河を分光で見ていたそうで抜け出る時間を遥かに越してしまって、急いで出て行きました。「面白すぎて抜けられなかった」とのことです。

例会終了後は観望会でしたが、外を見ると雷鳴が轟く雨でした。それでも毎回来るというお客さんが4-5組ほど来ていていました。こんな日は観望ではなく、室内で学芸員さんがその時期に相応しい話をしてくれます。この回は「秋分の日」についてでした。日の出と日の入りの違いや、それで昼間と夜の時間のバランスが崩れ、ぴったり12時間ごとにならないなど、普段あまり気づかない話をしてくれました。メインで来ている小学生くらいの子供には少し難しいのではと思いましたが、子供達はそれぞれ自分なりに反応していて、ワーワー騒ぎながらもきちんと話を聞いていました。やっぱりこういうことが好きな子は、こういうところで育つのだと、改めて思いました。

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県天としては、科学博物館の毎週の観望会にボランティアでの参加を長年続けています。今後も続けていくことになるかと思います。地域住民への貢献の一環としてとてもいい取り組みだと思います。私も時間のある時は今後も参加しようと思っています。


9月26日(金) 富山ブールバールプレミアムナイト

富山駅北口にブールバールという通りがあり、毎月月末にプレミアムナイトというイベントが行われています。イベントの主催者の方が県天メンバーと知り合いで、イベントに望遠鏡を出せないかと依頼があったそうです。今回初めて頼まれたということで、あまり参加者がいなくて特に電視観望を希望ということだったので参加してきました。

駅前の大通りで、とても明るく、周りのビルが高いこともあり視界もあまり広くないので、決していい場所ではありません。それでも土星も出始めてますし、夏なら天頂近くに電視観望で見やすい星雲などもあるので、天気さえ良ければ十分楽しめるはずです。でも、天気予報が冴えなかったこともあり、県天からは結局Sさん、Yさんと私の3人が参加しただけでした。実際最初から曇りで、途中雨もパラパラと降り、機材にカバーをかけて待っていたりという状況でした。

途中、時間を持て余しているので、せっかくのイベントということでたくさん出ているキッチンカーで適当に買い込んで夕食です。というのも、富山でこういったイベントに参加するという数少ないチャンスで、妻も仕事終わりに立ち寄ってくれました。わざわざ外飲みするためにバスで通勤して、帰りは私の車に乗っていくという寸法らしいです。同じテントで隣のテーブルに座った人たちと話したり、途中向かいのキッチンカーの店長さんが望遠鏡を見にきて、その間に来ていたお客さんに「おーい、ここだよー」と気づいて急いで駆けていくとか、イベント自体を楽しむこともできました。

空はほとんどだめで、途中雲の隙間から何度か星は見えたのですが、せいぜいそれくらいでした。東の空は比較的晴れて、イベントの終わりの方で土星が見え始めました。21時の終了の20分前くらいになってやっと天頂方向も晴れ、最後にM27亜鈴状星雲を入れて、少しだけ見てもらい、その日は終了となりました。
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10月3日(金) 富山駅前ゲリラ観望会

前週のブールバード観望会とは反対側の、富山駅の南口で開催れたゲリラ観望会です。「ゲリラ」の名のごとく、アナウンスなどは全くなし(笑)で、突如開催されます。

ターゲットは駅を利用する人たちで、特に星に興味があるわけではない一般の方たちです。金曜夜なので、サラリーマンや学生、観光で富山に来ている人などもいます。外国人が結構多いのも特徴です。南口は大きなバスターミナルがあり、富山で随一の人通りの多い場所です。駅前で当然明るい場所なので不利なのですが、多くの人に見てもらう目的で毎年開催していて、かなり好評なので昨年から春と秋の年2回開催しています。

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春のゲリラ観望会は桜が綺麗でした。

そういえば、今年の春のゲリラ観望会は天気が悪くてブログ記事にしていませんでした。曇りでほとんど何も見えなかったので、星に関してはほとんど記憶に残っていないのですが、その場でiPhoneでネットに繋ぎ、このブログから画像をダウンロードしてスライドを作り、それを24インチモニターで見せていた覚えがあります。
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スラドイドを流し始めてからはあまりやることがなくて、おなかも空いたので駅のセブンイレブンに行って最後ひとつ残っていた肉まんを買いました。観望会会場に戻っていざ食べようとしたら、会場で少し話していた小学生の女の子が私の肉まんを見て、お母さんに「わたしも肉まん食べたい!」と言い出しました。「え、でもこれ最後の一個だったよ」と何気なく言ったのですが、どうしても食べたかったらしく、よほど悔しかったのか、私は「肉まんの人」と認識されてしまったらしいです。

その子が今回の秋のゲリラ観望会にもきてくれていて、私自身ほとんど忘れていた「肉まん」のことを教えてくれました。食べ物の恨みは恐ろしいということです(笑)。

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実はその女の子は、今回ゲリラ観望会を企画した県天メンバーSさんの知り合いで、この子が通っているバイオリン教室の先生に、今回ゲリラ観望会会場でのバイオリンの生演奏をお願いして、演奏会と観望会のコラボと相成りました。天気はずっと曇りで、星も月も何も見えなかったのですが、この演奏会とのコラボは大成功で、多くの人が足を止めてくれました。

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この日は、何日か前の予報では一日中快晴、当日朝の予報でも北陸地方は晴れとなっていたのですが、実際は朝からずっと曇りで、雨こそ降りませんでしたが、観望会会場に着いても全面が雲で全く晴れそうな気配はありませんでした。Sさんから「天気がダメそうなので、前回のスライドを流してもらえませんか?」と頼まれました。私の方も一応天気が悪かった時用に24インチモニターを用意してスライドを見せればいいかと思っていましたが、Sさんから「プロジェクターがあるので、それに表示しましょう」という提案がありました。これは大成功で、小さなモニターよりも全然迫力があり、多くのお客さんに写真を見てもらうことができました。

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このスクリーンは裏からもみることができます。
両側からアピールできるのでかなりいいです。
ただし文字が裏返るので、文字は少なくしたほうがいいかもしれません。

19時からの生演奏が始まってからも、そのままスライドは流していて、大きなスクリーンでの天体画像は、素晴らしい演奏とバランスも取れていて、会場全体がいい雰囲気になっていたのかと思います。演奏ではかなりの曲数を弾いてくれて、その後一旦休憩をとり、2回目の講演までありました。演奏が始まると多くのお客さんが足を止めてくれます。演奏終了後も望遠鏡や天体画像に興味を持ってくれる人もいて、天気は全然ダメでしたが、人通りが多く明るい場所ではこんな形態も十分ぶんアリではないのかと思いました。

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そういった意味では天気に関わらず大成功だったのかと思います。でも、本来見えるはずの月や土星や星雲など、本当に見たかったと残念そうにしているかたもたくさんいて、次回こそは天気に期待したいです。


2025年3月30日、富山にある射水市新湊 (しんみなと) 博物館の「天空展」に行ってきました。これは私が所属するアマチュア天文グループの富山県天文学会(通称「県天」)の写真展で、私も2点ほど展示させて頂いています。

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講演会を聞きに

この日は天空展の企画の一環で、同じ県天メンバーの方の講演があって、「星空に魅せられて」というタイトルでアマチュア天文家の天文愛を一般の方にとてもわかりやすく伝えていました。

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来ていたお客さんは63人だったそうで、決して大きくない部屋に、最初立ち見で人が溢れていて、急きょ椅子を大量に出していて、ぎゅうぎゅう詰めでみんな座れたイメージです。その中で県天メンバーはせいぜい10人くらいだったので、基本的に一般の方が多くて、それに相応しい話の進め方で、とても参考になりました。


2つ目の展示室が面白い!

講演前に時間があったので、展示室を見学しました。

博物館は展示室が3つあって、1つ目がおそらく一般にある博物館のイメージの部屋で、射水市の歴史や文化などが展示されています。2つ目の部屋はテーマが測量で、和算を含めた数学的な展示が中心になっています。3つ目が天文関連です。博物館としては珍しく、何と2/3が理科系の展示になっています。

正直いうと、1つ目の部屋は私的にはあまりインパクトがなく、一番印象に残っているのはジオラマで、田んぼの間を船で移動するというような、日本昔ばなしのおとぎの国への合言葉が相応しいような風景でした。例えば射水市の内川という地区は日本のベニスと謳っているくらい、射水地域は昔から水と共に暮らし、水に悩まされてきた地域だそうです。

普通の見学のように一つ目の部屋を通り過ぎたのですが、2つ目の部屋は最初から興奮気味でした。(今回掲載した写真は、博物館のスタッフの許可をとって撮影し、ブログに載せることを了解していただいています。)

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最初は古地図だったのですが、今の富山でもよく知っている地名が所々に見られます。例えば国道41号線は富山の真ん中を突っ切っていて、今は名古屋まで通じているのですが、この道は私もよく通ります。古い地図を見ていると、今でも駅名クラスで残っているメジャーな地名と、地元の人くらいが知っている地名、消えてしまったようで私も知らない地名など、今と比べるととても面白いです。

入り口の地図のところを通り抜け、途中から本格的な測量の展示になります。
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越中の偉人として石黒信由という人がいて、江戸時代に有名な数学者の関孝和の関流に師事し、第六伝という免許皆伝に至った人の功績を紹介しています。石黒信由はこの博物館の場所からわずか何百メートルか離れたところの出身で、彼の功績を伝えるために地元に博物館を作ろうということで、この場所に建設されたとのことです。

石黒信由の人柄などを説明することもそうなのですが、むしろどんな数学やどんな測量をしてきたかという観点から展示されているのが、博物館らしくなくてとても面白いです。例えば下の写真の円と三角形の関係など、すでに三角関数を多用してきたこともわかります。この図を見てるだけでも、今の数学で残っている用語もあれば、消えてしまった用語もあります。なぜ消えてしまったのか、数学的な意味はどうあったのかなど、ここだけでもじっくり時間を過ごすことができます。
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江戸時代に正確な日本地図を作った伊能忠敬が富山に来た時には、石黒信由と実際に会っているとのことです。当時の石黒信由率いる富山の測量技術は伊能忠敬らの測量技術よりも優れたろこともあったと言われるほど高度だったようで、同じ道を目指す同士で相当語り合ったらしく、さぞかし盛り上がったのではないかと想像します。私も天文好きの人と話すとものすごく盛り上がるので、なんかよくわかる気がします。

展示物の中には、測量に使った車を再現したものが何気に展示されていたりします。話を聞くと、実際に当時使われた歯車だけを元に、現代に車型の測量器を再現してしまった人がいて、それが何と富山県天文学会の今の会長とのことです。

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歯車だけから再現した距離の測定器。手前の白い丸はカウンターです。

他にも、離れた場所の水平を測定するのに、木で作った水に浮かべる基準のようなものを再現したというのですが、残っている当時のものと同じものを作ると、木の上につけた部分が重くてそもそも水に浮かばないというのです。距離測定の車も歯車部分しか残ってなかったとのことなのですが、もしかしたらと言う時の技術が漏れないように、後に伝わっているものと当時の機器には違いがあるのかもしれません。そんな想像をするだけでも、いろいろ考えさせられます。

他にも、軸心磁石盤と呼ばれる銅でできた測定器が展示されているのですが、銅器製作が専門の方に依頼して分解したところ、中から銘が出てきて、今でも銅で有名な富山の高岡で製作されたことがわかったとのことです。

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これは展示物とは違いますが、
職員の方が別途ヤフオクで落札した軸心磁石盤とのことです。

この銅の専門家というのも、県天メンバーとのことです。富山県天文学会はすごい人達がいるグループなのだと改めて実感しました。

地元の博物館で、地元のそれぞれの専門家が携わって検証していく話なんかは、地元にいないと絶対聞けないので、もう感心するやら感動するやらで、とても充実した見学になりました。

博物館の方に、今回あまりに面白かったことを興奮交じりに伝えたら、資料をいくつか頂くことができました。この資料も読み始めているのですが、かなり面白くて、今の数学と同じようなところもあれば、全く違った発想のところもあります。この頃の測量は天文学にも相当通じるところがあり、現代の観望会で子どもたちに話すネタにも繋げることができそうです。


天体写真展の様子

そうそう、肝心な第3展示室の天体写真展のことを書くのを忘れていました。この展示室は2つに分かれていて、前半が常設展で、後半がイベント用の部屋となっているようで、今回の天空展は後半の部屋で開催されていました。県天メンバーが撮影した写真が壁にたくさん飾られています。彗星の写真に、星景写真、星雲などです。
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この中には、前会長が撮影した写真と、さらに前々会長が撮影した写真が展示されていました。お二人とも故人なのですが、ご家族の方がいらしていて少しお話しすることができました。私が星を始めてすぐのころに、地元の星見場所の牛岳というところで前会長に誘われて県天に入会しました。それがあって今ここにいるので、ご家族にも感謝とお礼を伝えることができました。前会長は晴れていれば必ず星見に出るような人で、家族にそのことを聞いたら、やはり全く同じ認識だったようです。博物館方の方に頂いた石黒信由の解説本の中に、西村太沖という天文学者が出てきて、加賀藩の天文学の講師の仕事をほったらかして故郷の城端(じょうはな)に帰って、自宅の屋上に天文台を作って毎晩天体観測をしていた人の話が出ていたのですが、江戸時代でも現代でも、好きなことにのめり込む人はいつの時代でも一緒だと、少し前会長と重ねてしまいました。

この「天空展」にはニュートリノ検出や重力波検出の展示も少しあり、近辺にある研究施設の地元で展示解説という位置付けなのかと思います。

今回の写真展のテーマは「面白い名前の天体」と聞いていたので、私は「イルカ星雲」と「スパゲティ星雲」を提供しました。写真的には他にも候補はあったのですが、今回はホントに名前だけで選びました。
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そうそう、この日は珍しく妻が一緒についてきて、普段あまり星に興味がないのに、講演も、その後の天体部屋の解説も面白そうに聞いていました。写真展では、私のスパゲティ星雲を見た時「心臓みたい」と呟いてました。なるほど、赤が動脈で青が静脈と考えると、形から言ってもスパゲティというよりはリアルな心臓に近いと私も妙に納得しました。ハート星雲の名前はこのSh2-240に譲るべきかもしれません。いや、ハートと言うとハートマークの印象の方が強いので、Heart星雲か、ズバリで心臓星雲でしょうか。

その後、妻は第2展示室の和算も面白いと言っていました。少なくとも妻が理系人間でないのは知っているので、何が面白いと思ったのかは私には理解できなかったのですが、理系に限らず文系寄りの人にも面白いと思える何かがあって、それが伝わるのかもしれません。


観光地射水・新湊

この新湊博物館は「カモンパーク新湊」という道の駅の一角にあります。ここのフードエリアの脇にあるファストフードカウンターの「白エビバーガー」が名物で、今時500円という良心的な値段です。他にも白エビを使った蕎麦や丼ものが、地元の人が普通に食べられる値段で提供されています。

博物館の見学が終わってから、この日も白エビバーガーを食べようと販売機の前に並んだのですが、何と私の一人前の人で最後で売り切れ。それ以降気分が乗らなかったので普通のカツ丼を食べたのですが、これも普通盛りでも十分な量があり、何と650円。

他にも、「かけ中」という名前で広まっている、うどんダシに中華麺(ラーメン)という組み合わせが、ここ射水・新湊地域のソウルフードらしくて、それを味わうこともできるとのことです。

道の駅からさらに足を伸ばして海の方まで行くと、海王丸バークという公園があり、帆船の中を見学することができます。帆船といってもかなり大型の船で、子供なんかは大喜びだと思います。パーク内にはラジコン用のサーキットがあり、休日などはラジコンマニアが走らせに来ていて、それを見ているのも結構面白いです。天文の前の趣味がラジコンで、私もこのサーキットにたまに走らせに来ていました。

天気のいい日なら、新湊大橋を渡ると立山が大迫力で見えるかもしれません。

惜しむらくは、車が無いといくつかの場所を回るのが辛いところでしょうか。これは富山観光の欠点の一つで、観光で来る場合はレンタカーを借りるか、富山近辺の知り合いをつかまえて車を出してもらうといいかと思います。

富山の人は是非とも新湊博物館に訪れてみてください。博物館のスタッフの方が「白エビバーガーが有名なので食べに来てくれるけど、その奥まではなかなか来てくれない」と嘆いていました。というか、富山在住で理科系が好きな方は、一度は行ってみてください。特に2部屋目の和算の部屋は、こんな人がいたから今の富山があるんだと、感動すること間違いなしです。


この日は夕方から、富山市科学博物館において、所属する富山県天文学会 (通称「県天」) の例会とその後は観望会がありました。今回の例会のテーマは電視観望がメインでした。最近入会した何人かの方が、電視観望に興味があるというのです。


地元富山での電視観望の解説

これまでいろんなところで電視観望の話をしてきましたが、実を言うと地元の富山できちんと電視観望について話したことはありませんでした。もちろん興味がある方もこれまでいて、地元の観望会などでは私の他にも何人かの方が電視観望でお客さんに見せていたりしていました。それでも全国の星まつりなどで接する人たちの熱心さがすごくて、地元富山でそこまで頻繁に質問とかされることはあまりなかったので、内心少し寂しかったところもあります。

少し様子が変わってきたなと思ったのは、コロナが明けて今年観望会が普通にできるようになってきてからです。観望会のたびに、私が出している電視観望のセットアップを見にくるメンバーの方が結構いるのです。質問も頻繁にされるようになりました。特に細かいセットアップの質問が多いので、結構な本気度を感じます。あからさまに状況が変わったように感じて、なんでかな?と考えていたのですが、少なくとも原因の一つにあるのがSeeStarだと思っています。SeeStarがあの値段で出てきて、一気にシェアをとっていったっとともに、電視観望の認知度というか、観望会の手段として普通のものとして一般層にまで認知されるようになってきました。その影響のついでにこれまでやっていた電視観望も一つの手法として「あり」だと思われて、自分でもやってみたいとかなったのではと、勝手に分析しています。

多分県天に新たに電視観望目的で来られた方達も、実際にやってみたいからだと思います。そこでちょうどいい機会なので、例会に乗じて少しまとまった話をしてみました。内容は、スマート望遠鏡から始めて、これまでの機材を自分で選ぶことができるカスタム電視観望へと導きます。わざわざ地元のグループに入って情報を仕入れたいくらいなので、実際の情報を欲しているのかと思います。なので、カスタム電視観望の方をメインに話しました。新人さんの一人が最近配布が開始されたDWARF3を注文していて、もうすぐ手元に来るはずだとのことで、かなり楽しみなようでした。

メンバーの反応ですが、もう電視観望も特別なものでもなんでもなく、普通の観望会の手段として十分有りうるものという認識で、県天の備品で揃えてもいいのではという意見もありました。今回は、単にお話と、その後の観望会でいつも通りお客さん相手に見てもらっただけですが、新規メンバーの方には改めて実践講習とかしてもいいのかもしれません。


いつもの定例観望会

さて、県天の例会が終わったのが19時くらいで、その後外に出て、20時までの観望会に参加しました。富山市科学博物館では毎週土曜日に市民向けに観望会をしています。県天メンバーはボランティアでこの観望会を手伝っていて、私もこれまでも何度か参加しています。

ここ数日間、夜も含めてかなり天気がいいので、観望会会場に着くと、すでにたくさんのお客さんが来ていました。いつものように机を出して電視観望の準備をしていると、小さな女の子が「ここは何をしているんですか?」というので、「これから星雲を見ますよ、いま準備をしているので、もう少し待っていてください。ところで、星雲って知っていますか?」と聞くと、大きな声で「知ってる」と答え、「じゃあ待ってる!」と言います。「望遠鏡みたいに並ばなくていいから待ってなくていいよ。もう少し時間がかかるから、他の望遠鏡を見てきてね。」と言って、準備を進めました。

ちょっと細かいトラブルなのですが、この日はM1 MacのArm Windows 11上で走らせたSynScan Proで、プレートソルブのSynMatrix Alignを試してみたところ、カメラの認識がうまくいきませんでした。繋いであるカメラはUranus-Cなのですが、カメラの選択リストにPlayerOneカメラはおろか、ZWOのカメラも出てきませんでした。Windowsノートで走らせたSynScan ProでAZ-GTiに繋いでSynMatrix Alignを走らせた時は、同じUranus-Cを繋いで、PlayerOneカメラも、ZWOのカメラも出てきました。個別にWindowsノートで走らせたSynScan Proでトラバースを繋いで、Uranus-Cを繋いだ時も、カメラリストには普通にPlayerOneカメラも、ZWOのカメラも出てきました。違いはM1 Macの仮想Windowsか、普通のWindowsノートかの違いだけです。Xでfollow8801さんという方が、同じようにカメラがリストに出てこないと報告されてましたが、同様に私のM1 Macも何かまだうまく設定できていないところがあるのかもしれません。

結局今回はSynScanのプレートソルブは使わずに、SharpCapのプレートソルブを使いましたが、こちらはこれまで通り、問題なく動きます。準備の間に、隣の望遠鏡の解説の声が聞こえてきて、どうやらM57、リング状星雲を見てもらっているようです。なので、こちらの電視観望もM57を最初に入れることにしました。

準備ができたところで「こちらでもリング状星雲が見えますよー!」と声をかけると、何人かの方が見にきました。PCの画面を見て、皆さん「わー、すごい」と盛り上がっていたので、「望遠鏡ではリング状星雲見えましたか?」と聞いたのですが、ほとんどが「見えなかったー...」とか、「モヤーっとしていた」など、やはりなかなか見えにくかったみたいです。多分見ていた望遠鏡はMEADEの26cmだと思うのですが、月明かりで街中なので、M57が輝度の高い星雲だとしても、一般の人がきちんと星雲を見分けるのはなかなか大変だと思います。

リング状星雲での話題が一通り尽きつつあったので、「では次に近くの亜鈴状星雲を入れてみましょう!」と言って、小さな望遠鏡が動く様子なんかを見てもらいます。小さな女の子とお母さんに亜鈴状星雲の説明をしていたのですが、「5歳だと鉄アレイもダンベルもわからないですからねー」とお母さんがどう説明したらいいのか困っていたので、「形だけ見ると、食べ終えたリンゴの芯ですよね、最近私はリンゴの芯星雲とか勝手に呼んでますよ」と説明します。するとお母さんが笑いながら「でもまだ、こんなに豪快には食べれないよね」と、子供に向かって話していました。

その後は、ちょうどアンドロメダ銀河が建物の上から出てきていたので、導入しライブスタックを始めました。最初はノイジーでも、時間が経つにつれて腕の構造とかもだんだん見えてきます。そうそう、この日のセットアップは、いつものFMA135とUranus-Cをトラバースに載せたものですが、この小ささで大きな銀河が画面いっぱいに広がる様子に、皆さんかなり驚いていて、興味津々の様子でした。

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観望会で見ていたアンドロメダのライブスタック画像を
少し画像処理して仕上げてみました。

小さな電視観望セットを見て、大抵「これ幾らくらいするのですか?」と聞かれるのですが、最近はあまり値段を言わずに、SeeStarの方を薦めるようにしています。天文マニアから見たらSeeStarは格安なのですが、最初に始める場合にはSeeStarでもそこそこの値段だと感じてしまうはずです。でもとにかく簡単なので、初めて電視観望するにはトラブルも少ないはずで、SeeStarや最近評判の良さそうなDWARF3や、ちょくちょく情報が出始めているSeeStar  S30なんかも勧めるようにしています。

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この日は実質19時から20時までの1時間の観望会だったので、あっという間でした。実は私は最初21時までと思い込んでいてのんびりしていたら、科学館のスタッフの方が「もうあっという間に20時を過ぎてしまいました、そろそろ切りのいいところで締めてください」とかアナウンスがあって、初めてもう終わりだと気づいたのです。なので結局この日見せることができたのはM57、M27、M31の3つだけでした。でもお客さんといろいろ話せたので、十分楽しむことができました。ちょうど終わることに、息子から電話があって、富山駅に迎えに行くことになったので、20時半には片付け終わりすぐに観望会場を後にしました。


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