2025年11月15日(土)、久しぶりに飛騨コスモス天文台の観望会に行きました。7月の観望会以来です。12月から4月は例年雪で立ち入りできないので、観望会は5月から11月まで毎月あり、全7回の予定でした。今年は雨が多くてそもそも中止になった回が多くて、結局今年開催できたのは6月、7月、11月と3回だけでした。最後くらいはいい天気になってほしいと願っていたのですが、今年の天気の悪さを全て払拭するくらいのベストな空でした。
この日は朝から太陽撮影をずっとしていていろいろ立て込んでいました。観望会への出発予定時刻は15時半頃を考えていました。休日の昼間で41号線が多少混んでいると1時間半くらいはかかるので、夕方17時頃に到着の予定でした。実際には太陽撮影でどうしてもやっておきたいことが残ってしまい、出発は16時前くらいになってしまいましたが、道はそれほど混んでいなかったので、17時過ぎくらいには到着しました。到着時はもう全面快晴で、すごく澄んだ空だったので、かなり期待できました。昼間が晴れている時はお客さんも多いので、この日はたくさん来てくれるのではと、こちらも期待していました。
11月も後半なので、17時頃だともう暗くなるくらいの時間帯です。早速機材の準備を始めました。毎回45cmドブソニアンでいろいろ見せてくれるかんたろうさんが、この日は来れないとのことなので、特に土星を見る目的で20cmのC8をCGEM IIに載せることにしました。あわよくば、観望会後にε130Dに交換して撮影を続行しようという魂胆です。あとはいつものFMA135+Uranus-C+Traverseのミニマム電視観望と、子供達に触ってもらうためのSCOPETECHです。あと、一番星探しのために星座ビノもいくつか出してテーブルの上に用意しておきました。。
準備の最中にもどんどん暗くなってきます。西の空を見上げると天頂から少し西に行ったところに一番星でベガが見えます。本当は来てくれたお客さんたちと一番星探しをしたかったのですが、まだ早いせいか誰もきていないので、一人寂しく一番星を見つけてました。
時間的には余裕があったので、CGEMの極軸もSharpCapを使い正確に合わせて土星を導入しておきます。この日は2時間ほど放っておいたのですが、センターに入れた土星はほとんどずれることなくずっと位置を保ったままでした。観望会でもこれくらい精度良く極軸を合わせる余裕があると、その後がかなり楽になります。
もう十分暗いので、電視観望でも星雲が余裕で見えます。とりあえずM27を導入しておいたので、これでお客さんが来ても準備万端です。トラブルとしては、最初M1 MacのArm WindowsでUranus-Cを見ていたのですが、どうも転送速度が遅いのか、画面の更新に10秒とかの単位で余分に時間がかかってしまいます。以前はこんなことはなかったので、これは一度昼間にきちんとテストした方がいいかもしれません。仕方ないので、この日は持ってきていたSURFACE PCに繋ぎます。最近は別途24インチモニターを用意して、対面でお客さんに見てらもらいながら話せるようにしています。
もう準備は万全です。周りもすっかり暗くなってきました。時計を見ると18時半くらいです。それでもお客さんどころか、スタッフさんも誰も来ないので、だんだん不安になってきました。そんな時、駐車場の脇で「ガサッ」と音がしました。みなさんご存知の通り、今年はドングリなどが不作でクマが至る所で出没しています。この場所も昨年の観望会中に聞いたことのない動物の鳴き声がしてすぐに撤収し、次の日に同じ場所でクマが目撃されています。不安になったので一旦車の中に退散してエンジンをかけ、ラジオの音を大きくしました。
もしかしたら、私が聞いていないだけでクマとかで観望会が中止になったのではとの考えが頭をよぎりました。
結局、スタッフの方に電話したら「今そちらに向かっている」とのこと。中止とかではなく、冬場で日が短くなってきたのに夏時間と同じ開始時間なので暗くなってしまっていただけでした。スタッフさんが到着して、まもなくお客さんも来始めたので、やっとホッとしました。
この日はわざわざ愛知からきてくれるお客さんもいるということで、最初に来てくれた方がその名古屋からの方でした。昔星が好きだったが、最近また見たくなって、スタッフの方のFacebookの案内を見て連絡を取ってきてくれたとのことでした。他にも、最近また星を見るのを始めて、昔買ったというミザールの屈折を持ってきて、アンドロメダ銀河を導入して見せてくれた方がいました。この方は「アンドロメダ星雲」と言っていたので、古くからの方に違いありません。あとで電視観望でアンドロメダ銀河を見ていただいたときは「今はここまで見えるのか」と、驚愕の声を上げていました。
この日のお客さんは5-6組だったでしょうか?20人近くいた気はしますが、あまり確認できていません。天気は良かったのですが、寒いのでお客さんもそこまで集まらなかったのではないかとのことです。それでもこの日に来てくれた方たちはラッキーだったと言えるでしょう。とにかく空がものすごくきれいです。はくちょう座からカシオペアにかけての冬の淡いはずの天の川がはっきり見えています。しかも、地平線の近くまで星がくっきり見えて、透明度が全面にわたって相当良かったのかと思います。
こんな日はまだ西の空に残っている、おり姫様とひこ星様の間を流れる天の川から、はくちょうが川に沿って飛んでいる様子、ぺガススとカシオペア、ぎょしゃ座とおうし座など、秋から冬の星座の解説もしやすいですし、スバルもはっきり見えます。星座ビノをいくつか出して、こと座の三角形や平行四辺形、それと合わせた電視観望でのM57の位置確認、スバルの星数えなど楽しんでもらいます。アンドロメダ銀河は肉眼でも見えた方もいたみたいですし、星座ビノで確認している方もいました。
C8で土星を入れておいていたのも皆さんに診てもらいましたが、輪っかはほぼ見えなくなっていて、ほとんど串状態でした。ドームでも土星を入れていて、そちらでも見てもらいました。ドームの方も以前一度極軸をきちんと合わせておいたので、今は全然ズレることはないとのことです。
途中アルビレオを見たいとリクエストが出て、もう西の低空の木にかかっているアルビレオをC8で入れようとしたのですが、なぜか視野に何も写っていません。あれっ?と思って鏡筒を見てみると、補正版が完全に結露していました。冷え込んでくるとフードかヒーターが必須ですが、まだ半分夏気分で全然用意でてませんでした。
今回は子供がほとんどいなかったので、SCOPETECHの出番があまりなかったのが残念でした。そんな中中学2年生という、多分唯一の子供が来ていました。久しぶりに来たということで聞いたら、最初に来たのは4年前で当時は小学4年生だったとのことです。その子のお母さまと話していて思い出しました。2022年の夏に惑星はなぜ「『惑う』星なのか?」とクイズを出したご家族です。次の回にきちんと考えて答えを聞くことができたので、私もはっきりと覚えています。その時にお勧めした「チ。」も全巻読んでくれたみたいで、放送されたアニメも家族で見ていたそうです。その後宇宙に興味が出て、将来はJAXAに行きたいとのこと。夢に向かって進んでほしいです。そして将来「きっかけは飛騨コスモス天文台の観望会だった」とか言ってくれたら、こんなうれしいことはないですね。
この日はとにかく透明度が良かったので、電視観望での画像も相当見栄えがしました。
まずは準備段階で導入しておいたM27です。
星座ビノでこと座を見ながらM57の位置を示します。
同じく星座ビノですばるを見てもらい、電視観望でも淡い青い部分を出してみます。
北アメリカ星雲はかなりはっきり見えました。
網状星雲は流石に少し淡いですが、青いOIII成分も見えています。
オリオン大星雲を見たいというリクエストがありましたが、まだ低空で東にあるラグビー場のフェンス越しでした。こんな低空でフェンス越しでも見えるくらい、この日は地平線の近くまでかなりはっきり見えていました。
オリオン大星雲を待つ間にアンドロメダ銀河です。腕の構造がはっきりとわかります。
やっと昇ってきたオリオン大星雲です。ランニングマンの形も皆さん認識でたようです。
調子に乗ってバラ星雲をみたら、こちらはまだフェンス越しでした。でもこんな状態でもバラの形は十分わかります。
最後の方で馬頭星雲のリクエストがあり、こちらも最初はフェンス越しでしたが、下の画像はすでに昇ってきた後です。ホントはこの前に長時間スタックした画像があったのですが、保存できなかったです。少し雲も出始めていて、露光時間も短かったのでちょっとノイジーです。
22時近くになると、薄い雲がかかるようになってきました。お客さんもまだ少し残っていて、徐々にまったり会話モードになりました。この時に、上に書いた以前来てくれたお客さんのことを認識できました。お客さんとゆっくり会話できるのも、制限時間を全く設定していないこの観望会の魅力です。22時半頃には片付け始め、今年最後の観望会なので「良いお年を」と挨拶し、23時には現地を後にしました。
0時過ぎ、自宅に着いて空を見ると晴れていて透明度も良さそうでした。でも午前2時過ぎには月が出てくるのでそこまで時間は取れないと思い、片付けもせずにそのまま寝てしまいました。朝の太陽から、時間いっぱいでほぼ一日中趣味に没頭していたことになるので、ちょっと疲れ気味だったのかもしれません。
今回は空が綺麗で現地で見ていた電視観望でさえもかなり良く見えていたので、上の画像のうちある程度の時間(と言っても全部10分以下)スタックできたものを画像処理してみました。共通項目は
まずはM27。60枚のライブスタックで、トータル露光時間は6分24秒です。流石にこの時間では蝶の羽の部分は出ませんが、メインの部分はしっかり写っていますし、ダイナミックレンジがない割には恒星の色もそこそこ出ています。かなり拡大してクロップしています。
M57です。元画像で写っているM57はものすごく小さいのでピクセルのジャギーが見えるほど拡大しています。さすがに無理しすぎなので、PIのRescalで解像度を上げています。それでも十分M57と認識できるくらいにはなっているでしょうか。トータル6分37秒です。
北アメリカ星雲です。トータル露光時間は2分27秒です。こんな短時間でも、処理によってはそこそこ見えてしまうのはすごいです。
M45 スバルです。RAWファイルを保存し忘れていたのですが、現場でかなり綺麗に見えていたのでもったいなくて、上に出した8bitのPNGファイルからの無理やりの処理です。トータル露光時間も不明ですが、おそらく5分程度でしょうか。でも、やっぱりさすがに厳しいですね。
M31 アンドロメダ銀河です。トータル露光7分35秒ですが、こんなに出てもいいのかというくらい細部まで出ています。CBPをつけっぱなしだったので少し不利になるはずですが、それを問題にしないくらいの透明度だったといえるのかもしれません。
最後はM42 オリオン大星雲です。トータル露光時間5分1秒です。ランニングマンもはっきりです。周りの淡いところはこの露光時間だと流石に厳しいです。
普段は電視観望はその場で見て記録するくらいであまり画像処理はしないのですが、この日は素晴らしい空でその場で見ていてもかなり綺麗だったので、がんばって鑑賞できる程度にしてみましたがどうでしょうか?メジャー天体に限られますが、短時間で何種類も見て、あとからそこそこ見えるようになるなら、お気楽撮影としても良いのかもしれません。
こんな、下手したら数分でこんなに出るのはおかしいと思われる方もいるのかもしれませんが、これにはもちろんトリックがあって、gainを400とかなり高くしているので、短時間露光で目立ちがちな読み出しノイズが十分低減されているからです。その代わりにダイナミックレンジが相当限られてしまって恒星がサチりがちなのですが、そこは画像処理であまり目立たないように誤魔化しているというわけです。
今年度最後の飛騨コスモスの観望会でした。これまでに無いくらいの素晴らしい空で、お客さんとたくさんやり取りしながら楽しむことができました。懐かしいお客さんも来てくれて、しかも小さかった子が大きくなっていて、宇宙に興味を持つようになったと言ってくれて、なんかとても嬉しかったです。
全然短い露光時間でしたが、画像処理もしてみました。意外にいけるので、良い空なら電視観望での画像処理を今後もやってみようかと思います。
週末天体活動の記事もこれで4つ目です。後ひとつ、日曜の活動分が残ってしまいましたが、このブログを書いている今日は金曜日で、もう次の週末が来てしまいました。明日の土曜日は天気が悪そうなので、後もう一本、先週の分の記事を書こうと思います。
11月17日からの週末の5連続の記事です。
この日は快晴
この日は朝から太陽撮影をずっとしていていろいろ立て込んでいました。観望会への出発予定時刻は15時半頃を考えていました。休日の昼間で41号線が多少混んでいると1時間半くらいはかかるので、夕方17時頃に到着の予定でした。実際には太陽撮影でどうしてもやっておきたいことが残ってしまい、出発は16時前くらいになってしまいましたが、道はそれほど混んでいなかったので、17時過ぎくらいには到着しました。到着時はもう全面快晴で、すごく澄んだ空だったので、かなり期待できました。昼間が晴れている時はお客さんも多いので、この日はたくさん来てくれるのではと、こちらも期待していました。
雲一つ無い、全面晴れ渡っていた空でした。
機材準備完了
11月も後半なので、17時頃だともう暗くなるくらいの時間帯です。早速機材の準備を始めました。毎回45cmドブソニアンでいろいろ見せてくれるかんたろうさんが、この日は来れないとのことなので、特に土星を見る目的で20cmのC8をCGEM IIに載せることにしました。あわよくば、観望会後にε130Dに交換して撮影を続行しようという魂胆です。あとはいつものFMA135+Uranus-C+Traverseのミニマム電視観望と、子供達に触ってもらうためのSCOPETECHです。あと、一番星探しのために星座ビノもいくつか出してテーブルの上に用意しておきました。。
準備の最中にもどんどん暗くなってきます。西の空を見上げると天頂から少し西に行ったところに一番星でベガが見えます。本当は来てくれたお客さんたちと一番星探しをしたかったのですが、まだ早いせいか誰もきていないので、一人寂しく一番星を見つけてました。
時間的には余裕があったので、CGEMの極軸もSharpCapを使い正確に合わせて土星を導入しておきます。この日は2時間ほど放っておいたのですが、センターに入れた土星はほとんどずれることなくずっと位置を保ったままでした。観望会でもこれくらい精度良く極軸を合わせる余裕があると、その後がかなり楽になります。
もう十分暗いので、電視観望でも星雲が余裕で見えます。とりあえずM27を導入しておいたので、これでお客さんが来ても準備万端です。トラブルとしては、最初M1 MacのArm WindowsでUranus-Cを見ていたのですが、どうも転送速度が遅いのか、画面の更新に10秒とかの単位で余分に時間がかかってしまいます。以前はこんなことはなかったので、これは一度昼間にきちんとテストした方がいいかもしれません。仕方ないので、この日は持ってきていたSURFACE PCに繋ぎます。最近は別途24インチモニターを用意して、対面でお客さんに見てらもらいながら話せるようにしています。
誰も来なくて不安に...
もう準備は万全です。周りもすっかり暗くなってきました。時計を見ると18時半くらいです。それでもお客さんどころか、スタッフさんも誰も来ないので、だんだん不安になってきました。そんな時、駐車場の脇で「ガサッ」と音がしました。みなさんご存知の通り、今年はドングリなどが不作でクマが至る所で出没しています。この場所も昨年の観望会中に聞いたことのない動物の鳴き声がしてすぐに撤収し、次の日に同じ場所でクマが目撃されています。不安になったので一旦車の中に退散してエンジンをかけ、ラジオの音を大きくしました。
もしかしたら、私が聞いていないだけでクマとかで観望会が中止になったのではとの考えが頭をよぎりました。
やっと人が来てくれた
結局、スタッフの方に電話したら「今そちらに向かっている」とのこと。中止とかではなく、冬場で日が短くなってきたのに夏時間と同じ開始時間なので暗くなってしまっていただけでした。スタッフさんが到着して、まもなくお客さんも来始めたので、やっとホッとしました。
この日はわざわざ愛知からきてくれるお客さんもいるということで、最初に来てくれた方がその名古屋からの方でした。昔星が好きだったが、最近また見たくなって、スタッフの方のFacebookの案内を見て連絡を取ってきてくれたとのことでした。他にも、最近また星を見るのを始めて、昔買ったというミザールの屈折を持ってきて、アンドロメダ銀河を導入して見せてくれた方がいました。この方は「アンドロメダ星雲」と言っていたので、古くからの方に違いありません。あとで電視観望でアンドロメダ銀河を見ていただいたときは「今はここまで見えるのか」と、驚愕の声を上げていました。
この日のお客さんは5-6組だったでしょうか?20人近くいた気はしますが、あまり確認できていません。天気は良かったのですが、寒いのでお客さんもそこまで集まらなかったのではないかとのことです。それでもこの日に来てくれた方たちはラッキーだったと言えるでしょう。とにかく空がものすごくきれいです。はくちょう座からカシオペアにかけての冬の淡いはずの天の川がはっきり見えています。しかも、地平線の近くまで星がくっきり見えて、透明度が全面にわたって相当良かったのかと思います。
こんな日はまだ西の空に残っている、おり姫様とひこ星様の間を流れる天の川から、はくちょうが川に沿って飛んでいる様子、ぺガススとカシオペア、ぎょしゃ座とおうし座など、秋から冬の星座の解説もしやすいですし、スバルもはっきり見えます。星座ビノをいくつか出して、こと座の三角形や平行四辺形、それと合わせた電視観望でのM57の位置確認、スバルの星数えなど楽しんでもらいます。アンドロメダ銀河は肉眼でも見えた方もいたみたいですし、星座ビノで確認している方もいました。
C8で土星を入れておいていたのも皆さんに診てもらいましたが、輪っかはほぼ見えなくなっていて、ほとんど串状態でした。ドームでも土星を入れていて、そちらでも見てもらいました。ドームの方も以前一度極軸をきちんと合わせておいたので、今は全然ズレることはないとのことです。
途中アルビレオを見たいとリクエストが出て、もう西の低空の木にかかっているアルビレオをC8で入れようとしたのですが、なぜか視野に何も写っていません。あれっ?と思って鏡筒を見てみると、補正版が完全に結露していました。冷え込んでくるとフードかヒーターが必須ですが、まだ半分夏気分で全然用意でてませんでした。
懐かしいお客さん
今回は子供がほとんどいなかったので、SCOPETECHの出番があまりなかったのが残念でした。そんな中中学2年生という、多分唯一の子供が来ていました。久しぶりに来たということで聞いたら、最初に来たのは4年前で当時は小学4年生だったとのことです。その子のお母さまと話していて思い出しました。2022年の夏に惑星はなぜ「『惑う』星なのか?」とクイズを出したご家族です。次の回にきちんと考えて答えを聞くことができたので、私もはっきりと覚えています。その時にお勧めした「チ。」も全巻読んでくれたみたいで、放送されたアニメも家族で見ていたそうです。その後宇宙に興味が出て、将来はJAXAに行きたいとのこと。夢に向かって進んでほしいです。そして将来「きっかけは飛騨コスモス天文台の観望会だった」とか言ってくれたら、こんなうれしいことはないですね。
透明度の良い空
この日はとにかく透明度が良かったので、電視観望での画像も相当見栄えがしました。
まずは準備段階で導入しておいたM27です。
星座ビノでこと座を見ながらM57の位置を示します。
同じく星座ビノですばるを見てもらい、電視観望でも淡い青い部分を出してみます。
北アメリカ星雲はかなりはっきり見えました。
網状星雲は流石に少し淡いですが、青いOIII成分も見えています。
オリオン大星雲を見たいというリクエストがありましたが、まだ低空で東にあるラグビー場のフェンス越しでした。こんな低空でフェンス越しでも見えるくらい、この日は地平線の近くまでかなりはっきり見えていました。
オリオン大星雲を待つ間にアンドロメダ銀河です。腕の構造がはっきりとわかります。
やっと昇ってきたオリオン大星雲です。ランニングマンの形も皆さん認識でたようです。
調子に乗ってバラ星雲をみたら、こちらはまだフェンス越しでした。でもこんな状態でもバラの形は十分わかります。
最後の方で馬頭星雲のリクエストがあり、こちらも最初はフェンス越しでしたが、下の画像はすでに昇ってきた後です。ホントはこの前に長時間スタックした画像があったのですが、保存できなかったです。少し雲も出始めていて、露光時間も短かったのでちょっとノイジーです。
22時近くになると、薄い雲がかかるようになってきました。お客さんもまだ少し残っていて、徐々にまったり会話モードになりました。この時に、上に書いた以前来てくれたお客さんのことを認識できました。お客さんとゆっくり会話できるのも、制限時間を全く設定していないこの観望会の魅力です。22時半頃には片付け始め、今年最後の観望会なので「良いお年を」と挨拶し、23時には現地を後にしました。
0時過ぎ、自宅に着いて空を見ると晴れていて透明度も良さそうでした。でも午前2時過ぎには月が出てくるのでそこまで時間は取れないと思い、片付けもせずにそのまま寝てしまいました。朝の太陽から、時間いっぱいでほぼ一日中趣味に没頭していたことになるので、ちょっと疲れ気味だったのかもしれません。
電視観望画像を処理
今回は空が綺麗で現地で見ていた電視観望でさえもかなり良く見えていたので、上の画像のうちある程度の時間(と言っても全部10分以下)スタックできたものを画像処理してみました。共通項目は
- FMA135 + Uranus-C + CBP +トラバース
- 露光時間 6.4秒、gain 400
まずはM27。60枚のライブスタックで、トータル露光時間は6分24秒です。流石にこの時間では蝶の羽の部分は出ませんが、メインの部分はしっかり写っていますし、ダイナミックレンジがない割には恒星の色もそこそこ出ています。かなり拡大してクロップしています。
M57です。元画像で写っているM57はものすごく小さいのでピクセルのジャギーが見えるほど拡大しています。さすがに無理しすぎなので、PIのRescalで解像度を上げています。それでも十分M57と認識できるくらいにはなっているでしょうか。トータル6分37秒です。
北アメリカ星雲です。トータル露光時間は2分27秒です。こんな短時間でも、処理によってはそこそこ見えてしまうのはすごいです。
M45 スバルです。RAWファイルを保存し忘れていたのですが、現場でかなり綺麗に見えていたのでもったいなくて、上に出した8bitのPNGファイルからの無理やりの処理です。トータル露光時間も不明ですが、おそらく5分程度でしょうか。でも、やっぱりさすがに厳しいですね。
M31 アンドロメダ銀河です。トータル露光7分35秒ですが、こんなに出てもいいのかというくらい細部まで出ています。CBPをつけっぱなしだったので少し不利になるはずですが、それを問題にしないくらいの透明度だったといえるのかもしれません。
最後はM42 オリオン大星雲です。トータル露光時間5分1秒です。ランニングマンもはっきりです。周りの淡いところはこの露光時間だと流石に厳しいです。
普段は電視観望はその場で見て記録するくらいであまり画像処理はしないのですが、この日は素晴らしい空でその場で見ていてもかなり綺麗だったので、がんばって鑑賞できる程度にしてみましたがどうでしょうか?メジャー天体に限られますが、短時間で何種類も見て、あとからそこそこ見えるようになるなら、お気楽撮影としても良いのかもしれません。
こんな、下手したら数分でこんなに出るのはおかしいと思われる方もいるのかもしれませんが、これにはもちろんトリックがあって、gainを400とかなり高くしているので、短時間露光で目立ちがちな読み出しノイズが十分低減されているからです。その代わりにダイナミックレンジが相当限られてしまって恒星がサチりがちなのですが、そこは画像処理であまり目立たないように誤魔化しているというわけです。
まとめ
今年度最後の飛騨コスモスの観望会でした。これまでに無いくらいの素晴らしい空で、お客さんとたくさんやり取りしながら楽しむことができました。懐かしいお客さんも来てくれて、しかも小さかった子が大きくなっていて、宇宙に興味を持つようになったと言ってくれて、なんかとても嬉しかったです。
全然短い露光時間でしたが、画像処理もしてみました。意外にいけるので、良い空なら電視観望での画像処理を今後もやってみようかと思います。
週末天体活動の記事もこれで4つ目です。後ひとつ、日曜の活動分が残ってしまいましたが、このブログを書いている今日は金曜日で、もう次の週末が来てしまいました。明日の土曜日は天気が悪そうなので、後もう一本、先週の分の記事を書こうと思います。
11月17日からの週末の5連続の記事です。

























































