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天体観測始めました。

タグ:回転花火銀河

春です。暖かくて天気がいいです。観望会の季節です。

前日金曜に引き続き、2026年4月25日の土曜も観望会に参加です。この日は富山市科学博物館で毎週行われている定例の観望会です。前日の駅前観望会終了後、Xで知り合いの4月から高1になったMちゃんから、科学博物館の観望会に行くとDMが来ていたので、2日連続になりますが私も参加することにしました。

冬の間はなかなか天気に恵まれなくてここしばらく参加していなかったので、久しぶりの参加になります。


準備は楽々

準備は前日のセットアップそのままの、FC-76とASI294MCをAZ-GTiに載せたものです。実は昨日の観望会用には念の為にC8とCGEM IIも持っていっていました。銀河がうまく見えなかったり、惑星に振ったりしたくなったときの予備の機材です。でも結局全く使うようなことにはならなかったので、C8とCGEM IIは車から下ろして少し身軽に出発します。

そうそう、出発前に一つだけやることがありました。前日の観望会で気付いた、CMOSカメラのホコリ取りです。保護ガラス面についているもので、淡い天体を炙り出すと黒い丸になってしまって、見栄えが悪いです。頑張って掃除するといくつかのホコリは除去できたのですが、保護ガラスの内側に入り込んでいるホコリもあるようです。しかも清掃中の画面をよく見ると、センサー面に直についていると思われる小さな黒い点がいくつかあります。保護ガラスは外したことがないはずですが、どうやって入り込んだのか不思議です。まあ時間もなかったので、取れないホコリは諦めました。

この日も18時くらいには科学博物館に到着しました。19時半から開始なので、ちょっと早いかと思いましたが、県天メンバーのKさんはすでに到着して準備を始めてました。Kさんは昨日も来ていたので、同じく2日連続です。徐々に日が落ちてくると、科学博物館の職員さんも機材を出し始めます。

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私ものんびりと準備を始めます。と言っても、前日とほとんど同じセットアップなので、迷うこともありません。


科学博物館の観望会には面白い子達が

この観望会のメインのターゲットは、星や宇宙に興味がある子供達です。せいぜい小学生までで、中学生以上は稀です。

そんな中、まだ準備をしている明るい最中に、今日の観望会に誘ってくれたMちゃんが到着しました。一人で来ていたようなので聞いてみると、朝からバスで一人で科学博物館に来ていて、さっき夕食を済ませて、今また帰って来たとのことです。理系志望と聞いていましたが、やはりこういった科学館系もかなり好きなようです。名古屋市科学館はまだいったことがないとのことなのでお勧めしておきました。あそこは1日中いても飽きません。そういえば、先月東京上野の国立科学館に行ったのですが、もちろん展示も素晴らしくて面白いのですが、個人的には名古屋市科学館の方が好きだったりします。でも、地元で子供の頃から通っていたからなのかもしれません。

富山市科学博物館の観望会は、基本は小学生やさらに小さな幼児がほとんどなので、当然親御さんが連れてくるのですが、ご両親も天文にある程度興味がある方が多いです。まあ当然と言えば当然で、よほど好きな子供に引っ張られて連れてくるか、もしくは親が元々興味があって子供に勧めるかで、前者は稀で、普通は後者が多いかと思います。でもそんな中、今日も強烈な子が一人いました。

まだ暗くなりきらない明るいの電視観望でオリオン大星雲を見せていた時のことです。
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「今見えているのがオリオン大星雲です。」と説明すると、すかさず小さな女の子が「M42!」というのです。聞いたらまだ小学2年生だそうです。話していると、他にもいろんなことを知っているみたいで、M3とか球状星団みたいなマイナーなのも知っています。SCOPETECHで月を見てもらうと、すぐに微動を覚えて、次はピント調整もマスター。最後は可変倍率のアイピースで月を拡大して、ピント合わせまで全部一回の説明で、いとも簡単にマスターしました。

結局この子がこの日の屈折望遠鏡担当で、私はほとんど触る必要もなく、ずっと月を見どころの位置に保ってくれていました。
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オリオン大星雲は沈んだところが結構大うけで、木々の間に見えるオリオン大星雲でなぜか盛り上がりました。
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木の隙間からわずかに見えるオリオン大星雲。

この熱心な女の子、電視観望で見る銀河も興味津々みたいです。M42を知っていたので「M51って知ってる?」と聞くと、どうやらわからないみたいで「子持ち銀河って言うんだよ」と穏やかに説明しながら「勝った」と大人気なく心の中で思ってしまいました(笑)。

M51の腕が見えてくる最中もずっと見てくれていて、本当に宇宙が大好きな様子でした。
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「一番好きな星座はいっかくじゅう座。」というので、「いかっくじゅう座にバラ星雲というのがあるんだよ。せっかくだから見てみようか!」と言って、まだギリギリ西の空に残っているバラ星雲を見てみました。さすがにかなりの低空で淡淡でしたが、しばらくライブスタックしていくと、輪郭だけはなんとなくわかって来ます。隣にPCで以前撮影したバラ星雲と並べて見ると、形がはっきりと認識できるので、淡いリアルタイムのものを見てもなんとなく形がわかって来ます。

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観望会もだんだん終わりが近くなり、バラ星雲も沈んでいきます。最後はM101: 回転花火銀河に挑戦です。この日は反省するところがあって、AZ-GTiの水平を全く取っていなかったのです。なので、導入のたびにちょっと離れたターゲットは、平気で数度以上ずれてしまいます。M101はかなり淡いので、画面内に入っているかどうかさえわかりません。プレートソルブを何度か試して、やっと多分これだと言うのが画面で確認できました。本当はこんな時は、プレートソルブをした後にアノテーションして天体の名前を表示してやればいいのです。

まぁ今回は一応苦労もしましたか、無事にM101を画面の真ん中に持ってきて、ライブスタックを開始しました。でもM101はM51回転銀河と違って、面積はあるものの輝度は低く、多少ライブスタックをしてもなかなか画面に出てきません。かなり待って何とか淡い広がりがあるのがわかってきて、その後観望会収終了まで放っておいたら、最後にはやっと腕の形がわかるようになってきました。その時の画像が以下になります。右がライブで左が以前撮影した参照画像です。

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でもその頃にはお客さんもほとんどいなくなってしまっていて、M101の腕が出た所まではあまり見てもらえなかったのが残念でした。

もう一つ反省点です。オリオン大星雲やバラ星雲を見るときは、光害フィルターとしてCBPをつけました。銀河を見る時は外します。それはそれでいいのですが、駅前の観望会の時と違ってさらに1.25インチのUV/IRカットフィルターを何の気なしに入れてしまいました。どうもこのUV/IRカットフィルターで光が少し蹴られてしまっていたみたいで、強度に炙り出すとリング状のカブリのようなものが目立ってしまいました。多少星像がマシになるかなと思って付けたたのですが、ほとんど改善がなかったので、ASI294MCのような大きめのセンサーサイズの場合は1.25インチのフィルターは注意してつける必要がありそうです。


後片付け

科学博物館の観望会は21時ぴったりに終了です。お客さんも子連れの方が多いので、21時ぴったりにはほぼ誰もいなくなっています。後片付けで車で3往復ほどし、その後は事務室に集合し、他のボランティアの方や科学博物館の職員さんと少しおしゃべりし、21時半過ぎには帰路に着きました。

今週末はずっと天気が良かったので、2日連続の観望会と2日連続の太陽撮影と、非常に充実していました。さすがに夜中は(月もある程度出ているので)寝ていました。

次の日曜も朝から太陽です。いろいろ面白いことやったのですが、ネタが多すぎてブログ書きが全然追いついていません。焦らずに今週平日にゆっくり記事にしていこうと思います。




タイトルの通りCGEM IIと260でのおそらく最後の作例となります。対象は M101回転花火銀河で、これも前回のM100に続き、馬頭星雲のついでに後半に撮影していたものです。


反転時のトラブル

ただ、もう1ヶ月以上前のことになるので、ほとんど記憶がないんですよね。唯一覚えていることが、USBハブの破壊です。

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と、こんな感じです。

赤道儀の反転の時にやらかしました。子午線近くになるとNINAが自動で反転してくれるのですが、これまでうまくいっていたので油断してました。富山は日本海側なので、北方向が街で普段は北の空を撮ることはほとんどありません。北の空での自動反転は初めてだったのです。撮影中は自宅からリモートで画像などをちょくちょくチェックしているのですが、なぜかちょっと前から画像が送られて来なくなって「あれ?バッテリー切れか何かか?でもまだ早いな?」と何の気なしに外に出て愕然としました。どうやら反転の際の回転中にケーブルがどこかに引っかかって、引っ張られてしまったようです。上のようにUSBハブのコネクタのところがもげていました。

でもこれ不幸中の幸いで、根元側に繋がっていたCMOSカメラのUSB2.0のコネクタ部や、USBハブの先につながっていたホイール、フォーカサーなどその他の損傷はなかったのです。ひとえに、このエレコム製のハブがこのコネクタ部を弱く作ってくれていたおかげです。接続部を見ても、ちょっとのハンダで固定しているだけで、強度を持たせていないようです。おそらく設計の段階で考えられているのかと思いますが、今回これに助けられました。これ以降もエレコムハブを使うことにすると思います。

根本的な対策としては、引っ張ったら抜けるような構造を途中に入れておくことかと思います。短い延長ケーブルとかでもいいですし、コネクタ変換用のアダプタをうまく使うという手もあるかと思います。USB-Cコネクタなんかはわざとかと思うほど脆弱に作られています。


撮影枚数

こんなトラブルがあり、他のことはほとんど記憶から吹っ飛んでいるのですが、残された画像を見てみると、3分露光で2日渡って撮影していたようです。それでも使える画像枚数は

R: 23/31枚、G: 8/24枚、B: 11/20枚、Hα: 4/10枚

と、トータル85枚で4時間15分撮影して、わずか46枚で2時間18分を画像処理に回すことになりました。これでもかなり甘く採用しているので、本当はもっと落としたいくらいです。Hαは赤ぽちだしだけなのでまだ4枚だけでもいいとして、Gの8枚は少な過ぎです。今回は揺れもそうですが、今見たら1日目に撮った画像はほぼ全滅、薄雲で淡い部分が出なかったのをかなり落としています。本当は撮り増しすべきなのですが、赤道儀も変わるのでとりあえずキリをつけてここまでとします。


画像処理

画像処理はいつものようにPixInsightのWBPPで、前回から始めたDeconvolutionを今回も適用しています。2度目なので少し余裕を持って処理できました。また、EZ Star Reductionで星像を小さくしましたが、今回はかなり小さくなってしまいました。効果の度合いをうまく選べないのが少し辛いところです。

あと、少し画像処理をPixInsightに移していこうと思い、Curve Trasnformationをいじってみました。Saturationを輝度に応じてカーブでいじれるのはPhotoshopではできないので、ここはメリットがあります。でも操作性はやはりPhotoshopの方が上と感じます。例えばPixInsightだとわざわざプレビューを開いて効果を確認しながら試さないといけないとかです。あと、やはりPhotoshopの一番の利点はレイヤーが利用できることかと思います。PixInsightもマスクを駆使することでレイヤーと同じようなことはできますが、やはり操作性は雲泥の差です。ただし、マスクの作成においてはStarNetも含めてPixInsightの方が星に特化されていたりするので、PixInsightで作ったマスクをPhotoshopで使うというスタイルはまだしばらく変わることがなさそうです。


結果

今回は2時間という短い撮影時間だったこともあり、かなりノイジーで苦労しました。結果というと以下のようになります。

Image88_ABE_PCC_DBE_decom_AS_AS_starreduction_SCNR_CT5
  • 撮影日: 2022年3月8日23時26分-3月9日3時26分
  • 撮影場所: 富山県富山市自宅
  • 鏡筒: SHARP STAR製 SCA260(f1300mm)
  • フィルター: Baader RGB
  • 赤道儀: Celestron CGEM II
  • カメラ: ZWO ASI294MM Pro (-10℃)
  • ガイド:  f120mmガイド鏡 + ASI290MM、PHD2によるマルチスターガイドでディザリング
  • 撮影: NINA、Gain 120、露光時間3分、R: 23枚、G: 8枚、B: 11枚、Hα: 4枚の計46枚で総露光時間2時間18分
  • Dark: Gain 120、露光時間3分、128枚
  • Flat, Darkflat: Gain 120、露光時間 RGB: 0.08秒、Hα: 1秒、 RGBとHαそれぞれ128枚
  • 画像処理: PixInsight、Photoshop CC

中心部はまだ明るいので細部がある程度出ていますが、外周はノイズ処理をしたので絵画っぽくなってしまったので、いつかリベンジしたいです。まだCGEM IIでの撮影で揺れが残っているので、今後CGX-Lに変更すると中心部ももう少し出るはずです。

いつものAnottationです。
Image88_ABE_PCC_DBE_decom_AS_AS_starreduction_SCNR_CT5_Annotated


それでも以前のTSA120で撮影した結果と比べるとかなりマシになっています。前回も画像処理は苦労した覚えがあり、結構ごまかしてやっとこれくらい出たのだと思います。

light_BINNING_1_integration_ABE_DBE_STR_DBE_STR_SNP_all_PS4_cuts


まとめ

最近ものすごく忙しくて、画像処理とかブログを書く時間が全然取れていません。実際今回も1ヶ月以上前の画像です。撮影したらその場でいいのすぐにメモ程度でも書いておいた方がいいですね。

さて、次からはいよいよCGX-Lで撮った三つ子銀河の画像処理です。でもその前に色々やりたいことがあって、時間が足りるかちょっと心配です。


 

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