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天体観測始めました。

タグ:北軽井沢観測所

福島の星まつりで見た「北軽井沢観測所」のアイピースを利用した縮小光学系、買ってしまいました。福島で見せてもらった秒単位で撮影した星雲星団。8倍の明るさになるとのことで、かなり反応速度の速い電視観望やS/Nのいい撮影が可能にになるはずですが、実際に使ってみてどうだったのでしょうか?


北軽井沢観測所

北軽井沢観測所のアイピースは、昔星まつりでジャンクで安く出ていたものを2本だけ持っています。紫がトレードカラーで、ラベンダーから撮ったと思いますが「Lavendura」という名前を冠しています。もともと個人の趣味が高じて販売までされているという、非常にこだわった高性能のアイピースです。視野はそこまで広くないですが、歪みがとても少ないのが特徴です。焦点距離が50mmや68mmという長いものまでラインナップがあり、この「長焦点アイピース」と「短焦点Cマウントレンズ」を使って縮小光学系を組みます。アイピースとレンズの焦点距離の比が縮小率、明るさで言うと倍率になります。

今回購入したセットは、63mmのアイピースと、アイピースの先につけてカメラを繋ぐ専用の金属の延長筒になります。
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Cマウントレンズは手持ちの8mmのものを使うことにしました。このセットアップで63mm/8mm = ~8倍の明るさになるとはずです。

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繋げてみると、アイピースが最後まで入り切らずに金属筒の途中で止まります。中に入りすぎないよう適した位置になるように、金属筒の中に加工がしてあるようです。アイピースは金属筒に付属のネジで固定しますが、アイピースの表面が傷つかないか心配です。ネジは先端が丸く加工されているもので、今のところ傷らしきものは見えていないです。カメラ側は内径が2インチになっていて、カメラの2インチのリングを利用してネジで固定します。

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鏡筒

鏡筒をどうするか考えていたのですが、まずはC8で試すことにしました。口径が大きいこと、F10と暗いので8で割ると1.25になる計算です。この縮小光学系のF値はカメラ前に取り付けるCマウントレンズのF値で制限されるとのことです。今回のレンズはF1.4なので、1.25はすでに明るすぎで、少し倍率を抑えてもいいくらいかもしれません。C8の2000mmの焦点距離は2000/8 =  250mm程度になるはずです。多少の倍率はアイピースとレンズ間の距離を変えることで変更できるとのことですが、どのくらい変わるかなど実際に試してみないとわかりません。

鏡筒に取り付けてみますが、かなり長く、そこそこ重いので、赤道儀に乗せる際に前後の重量バランスに注意する必要があります。今回もか鏡筒をなり前にして固定しました。
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CMOSカメラ

当然なのですが、いくら縮小してみるといえども視野がそこまで広がることはなく、例えばフルサイズのカメラをつけても周辺が全部見えるようになるわけではありません。どれくらいの視野まで見えるか分からないので、とりあえずそこそこの視野があるASI294MCを取り付け流ことにしました。周りが暗いならROIで必要なところをカットすればいいのかと思います。

視野だけで考えると、オリジナルのC8にフルサイズのカメラをつけた時の視野と、C8に今回の1/8の縮小光学系を取り付けた時に、例えばセンサーの一辺がフルサイズの1/8のカメラを使うとすると、結局は見える範囲は同じになり、単純に明るさが8倍になるというわけです。視野の増加はあまり期待せずに、明るさの増加を期待して、その代わりに狭い範囲を拡大してみるために分解能は犠牲になると思えばいいでしょうか。

C8で銀河の電視観望をしようとしたことがあるのですが、やはりかなり暗いです。ykwkさんなんかは長時間露光でかなり成果を出していますが、もう少し明るく見えたらというのが今回の狙いになります。視野がどこまで実用で見えるのかわからないのですが、焦点距離が250mmの鏡筒に1/1.2インチのUranus
-Cや1/1.8インチのNeptune-C IIくらいの面積まで見えるなら、網状星雲を全部入れるのは厳しいですが、北アメリカ星雲くらいの大きさのもはある程度全体像が見えるのかと思います。例え本当に中心しか見えないとしても、小さい天体が明るく見えるはずなので、かなり楽しみです。


視野について

まず、見える範囲は明るい円になるのですが、やはりかなり狭いです。見える円の直径が、マイクロフォーサーズのASI294MCで、長辺の3分の1以下くらいになります。

次に、周辺の星像が彗星の形のようにものすごい歪んでいるのですが、アイピースとカメラ間の距離を変えたりしましたが改善しません。結局これは、カメラにあえて取り付けたCマウントとCSマウントの変換リングアダプター問題であることがわかり、外すことでかなり点像に近くなりました。

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ASI294MCでみるとこれくらいの縁で見えます。
ASI294MCの最大解像度が4144x2822のはずなのですが、
勘違いして4144x2116で見てしまっています。

これでやっと星がまともに見えるようになったので、プレートソルブを試します。星が見えている面積が小さいためか、最初は全くうまくいきませんでした。そこで、明るい円が画面に広がるように、ROIを調整しました。元々4144×2822ありますが、1280x1024にすると円が画面いっぱい近くを占めるようになりました。それでも周辺は暗いままです。この状態でプレートソルブをかけますが、まだうまくいきません。焦点距離はすでに2000mmの8分の1の250mmにしてあります。ここで焦点距離を500mmに変更すると、プレートソルブがうまくいきました。後に400mmでもうまくいったので、8分の1まで小さくなっていないかもしれません。

上の画像にあるように、M27が入り込んでいて周りの星も位置がわかるので、Stellariumなどのプラネタリウムソフトと画面を比較して、星と星の間の距離から見積もって焦点距離を計算してみると、なんと256mmでほとんど設計通りでした。プレートソルブが250mmで動かなくてもっと長い焦点距離で動いたので、縮小率が出ていないかと心配してましたが、きちんと設計通りに出ているようです。ついでに明るい円の部分の視野径を見積もると、1.26度角となりました。元々C8とASI294MCで普通にみる場合は、32.83分角x22.35分角程度になります。60分角で1度角なので、視野は3倍近くにはなっているようです。8倍には当然ならないですが、少なくとも広がっていることはわかります。

そもそもこの明るい円ですが、鏡筒の視野で制限されているのか、カメラ前につけたCマウントレンズの視野で制限されているか、まだよくわかりません。カメラの仕様を見ると2/3インチまで対応だそうです。なので4/3インチのASI294MCでは半分くらいの視野になるはずです。見えている円はそれよりは小さいので、こう考えると鏡筒で制限されている可能性が高いです。今回いじらなかったところの一つが、レンズのピント調整リングです。レンズの焦点を無限遠に合わせたきり、変えませんでした。結局「アイピースで見えた像」を別レンズでマクロ的に見て焦点を合わせて、それをカメラに映していると考えると、レンズの焦点をもっと短く、数cmとかにしていいはずです。これでもう少し視野が広がるのかは、今一度試してみたいと思います。おそらく円周部でエッジがはっき見えるようになるかと思いますが、その分だけ見える範囲が広がるだけで、視野そのものは大きくは変わらないと思われます。


明るさについて

これ以降はROIを1280x1024にして、明るい円が画面にある程度広がった状態で見ることにします。

次の興味は肝心の明るさです。今回客観的な評価はできなかったのですが、焦点距離がほぼ設計通り1/8で出ているので、明るさも8倍程度出ていると思ってもそうおかしくはないでしょう。実際に明るいです。

ただ、電視観望で明るさをそこまで感じられるかというと、結局ライブスタックしてしまうと多少暗い鏡筒でもちょっと待てばノイズが減って綺麗になるので、そこまでありがたみは感じられないかもしれません。例えば下の画像は1.6秒露光で191枚、トータル5分程度です。流石に羽は見えていませんが、ラグビーボールの輪郭は余裕で見えています。
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ちなみにこの日は月齢12.5日ともう満月にかなり近く、しかも下の写真のように雲が常にあるような状態だったのでかなり厳しい環境でしたが、それでも上の画像くらいまでは簡単に写るので、やはりかなり明るい光学系というのは間違いないでしょう。
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ところで、なぜこんなに明るい光学系にこだわるかというと、理由は2つあります。
  1. 一つは最近の撮影経験から考えてです。私がよく撮影する自宅のような光害地では、背景光が明るくスカイノイズがひどいため、S/Nを上げるにはより多くの光子を必要とします。これは露光時間を伸ばしてもいいですし、明るい鏡筒を使っても同じことです。たとえ背景の明るい光害地においても、F値の低い明るい鏡筒はやはり正義なのです。
  2. もう一つは、リアルタイム電視観望をいつか実現したいとずっと思っているからです。元々HUQさんがやっていたα7Sを使った電視観望は、α7Sの8μm越えという巨大ピクセルサイズと、F値が1台の明るいレンズと、10万クラスの高ISOを活かして、リアルタイムで見えるものでした。当時はライブスタックもなかったですし、ミッドトーンストレッチで簡易画像処理をその場でやるというようなこともできなかったので、もう本当に力任せで多少ノイジーだったりもしました。それでも(ライブスタックとかではなく)リアルタイムで画角が動いていても星雲も一緒に動いて見えるというのは、インパクトがありました。現在の電視観望の主流が、ライブスタックでS/Nを稼ぐという方式になってしまっているので、本当の意味でのリアルタイム電視観望は新鮮に感じるはずです。


リアルタイム電視観望

2の意味で考えると、今回のテストにおいても、少し方向性を見せることができるかと思います。例えば下はM13:ヘルクレス座の球状星団の電視観望画像です。
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一見写りがイマイチな電視観望と思われるかもしれませんが、露光時間のところに注目してください。なんと250msです。これだと赤道儀コントローラーの方向ボタンにかなりリアルに反応して、画面が動くと星団そのものが動き、それでも星団だとはっきりわかります。導入時やプレートソルブ時に、星団がリアルタイムで入ってくるところは見ててちょっと感動しました。

続いて、露光時間400msのM27:亜鈴状星雲です。淡いですが、これもかなりリアルタイムに近い状態で反応し、画面が動いていてもきちんと星雲と認識できます。
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ただ、もう少しはっきり見えて欲しいと言うのも正直なところです。フィルターはとりあえず弱めのCBPの48mm径をアイピースの先端に取り付けて見ています。今回は満月に近い月と薄曇りでのテストだったので、空がマシならももっと良く見えるはずです。次回以降、もう少し良い環境で試してみたいと思います。

この日は、その後厚い雲に覆われてしまい、残念ながら撤収となってしまいました。


鏡筒とカメラの再考

最初とにかく口径の大きいものをと思っていましたが、あまり欲張らずに、まずはそもそも視野の広い鏡筒を選び、あまり縮小率を取らない方がいい気もしてきました。

例えば手持ちのTSA-120です。元々フルサイズでも十分撮影可能のなので、多少縮小しても大丈夫かと思います。縮小率ですが、現在68mmのアイピースと8mmのレンズを使っているので1/8程度になりますが、レンズを16mmにして、1/4程度にすると、元々のTSA-120のF値が7.5なので、1/4でF1.8程度になります。手持ちの16mmレンズのF値が1.8で制限されるようなので、ちょうどいいくらいです。TSA-120の焦点距離は900mmなので、こちらも1/4で225mmとなります。

もしくは、今回使ったC8に1/4の縮小光学系で、焦点距離500mmでF2.5にして、もう少し分解能を出す方向にしても良いのかもしれません。視野はまだ鏡筒制限なので実質変わりないか、もしくは次のレンズ制限になるかと思われます。

レンズは監視カメラ用の小さなCマウントのものなので、2/3インチまでのカメラに対応と明記されていて、視野角は限られています。手持ちだとNeptune-C IIが1/1.8インチ、ASI178MCが1/2インチ、あと惑星用カメラだと1/2インチを切ってきて1/3インチくらいまであるので、これらを使うのがいいかと思います。

ただし、カメラを固定流する金属筒の内径が2インチで、ZWOのカメラは2インチ外径の枠があるのでいいのですが、PlayerOneのカメラはそれに該当する枠がないので、取り付けは何か工夫をしなくてはいけません。T2と2インチの変換アダプターがあればいいのかと思います。

ちなみに、北軽さんはASI178MCを使っているそうです。ASI178はセンサー面積が小さい割に解像度が3096×2080と高いのが理由とのことです。ただ、ピクセルサイズが小さいので感度はどうしても低くなってしまいます。分解能と感度はトレードオフなので、慎重に選びたいと思います。


まとめ

条件の悪い日でのテストだったので、試している最中はもう少し見えてもいいのにと思っていたのですが、縮小率もきちんと出ていることがわかりましたし、視野もC8なら妥当だと思います。次回以降で明るさの数値的な評価をしたいと思いますが、それでも今回だけでも明るさの十分な威力を垣間見ることができました。もう少し機材パラメータの調整は必要かもしれませんが、どこまで見えるようになるのか引き続き試したいと思います。目標は系外銀河のリアルタイム電視観望です。


 

2024年6月8日、福島県田村市の星の村天文台で行われた星まつりに、こっそりと行ってきました。こっそりとという意味は、GWに崩した体調が戻っていないくて、泊まり(特に車中泊)は全然無理そうなこと、富山から福島までは結構な距離があり運転時間が長くなるので、いまいち自信がなくて、寸前まで誰にもいくことを知らせていなかったからです。


迷いに迷って

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前日のうちに準備だけしておきました。今回は機材も少なめです。

実際直前の直前まで迷っていて、朝起きたときに調子が良ければ行こうと決めて、前日は準備だけはして睡眠時間を確保するために早めに寝ることに。朝4時頃に起きたら結構調子がよかったので、思い切って出発としました。退院後初の長距離ドライブですが、まあいざとなったら引き返せばいいでしょうと、これ以上はあまり考えないことにしました。ただ食事に制限があるので、途中のコンビニでお菓子を買い込むとか、新潟前の黒崎PAのスターバックスで大好きな抹茶クリームフラペチーノを頼むとかもできないので、途中のドライブがずいぶん味気ないものになってしまいました。いや、でも健康が第一です。倒れて趣味も何もできなくなったことを改めて思い出しました。

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午前7時頃でまだスターバックス開いてないと思ったら、甘いものが食べれないこんなときに限って、なぜか 朝からやってるんですよね...。


会場到着

車は順調で、最寄りの田村ICで高速を降り、会場に向かいます。田村ICはETC専用なので注意なのと、このICからだと会場まで10km程度なので、かなり便利です。

会場には10時前くらいに到着したでしょうか。でもいつ求める会場に近い方の駐車場は一杯で、階下のアスファルトの方に止めました。これまでは毎回金曜に来ていたので、駐車場の心配とかしたことなかったのですが、今回はそこまで機材を出さないでおこうと思っているので、こちらの駐車場で十分です。車を降りてもそこまで疲れているわけではなく、まだ十分楽しめそうです。

会場に到着するとちょうど開会式の最中でした。何人かの来賓の挨拶があり、開会式が終わると早速会場内を回ります。

そもそもなんで今回無理してでも参加したかというと、何人かの人と会って話したかったことと、昨年星もと小海で買えなかったOIIIフィルターを買いたかったことです。今回会いたかった人には、半分以上会うことができました。顔を突き合わせて気兼ね無く思ったことを話せるのは、やはりいいですね。電話とかメールでは伝わらないこともあるのと、やはりその場で何人かと楽しく話せるのは、星まつりならではの魅力です。

ブース廻りでは、まずはOIIIフィルターを手に入れておきたかったので、国際光器さんに行きます。事前に国際光器さんのウェブサイトに行って見たのですが、相変わらずBaaderのナローバンドフィルターはごく一部を除きほとんどが在庫なしでした。今回目的のOIIIフィルターも、あればラッキーくらいに思っていたら、店長さんが前回買えなかったことを覚えていてくれて、2インチのOIIIフィルターがつい最近入荷したと教えてくれました。星まつり価格で安かったです。こういうところで交通費分とかを多少なりとも相殺できるので、買い物目的で星まつりに来て、ついでに星まつりを堪能するというのもありだと思います。


外山電子さんに居候

次に外山電子さんのブースに顔を出しました。ユニテックさんの展示もしてあって、今回は昨年の胎内星もとに引き続き、お言葉に甘えてそこにほぼ居候することに。一応昨年展示したSWAgTiを、また今回も展示させていただきました。

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せっかくなのでユニテックさんの宣伝をしておきます。一つとても面白いアダプターがありました。新規開発品とのことですが、Vixen規格のアリミゾに取り付けることで、アルカスイス互換アダプターに変換できる、とてもコンパクトなアダプターです。下の写真の濃い灰色の部分をワンタッチで取り外しすることができ、Vixen規格とアルカスイス互換をすぐに切り替えることができます。反対側のクランプ部の角度は合わないと言ってましたが、それを補ってあまりあるコンパクトさです。

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北軽井沢観測所

ブースはちょくちょくといろんなところを時間をかけて見て周りました。今回星まつりならではの面白かったものというと、圧倒的に北軽さんのところでしょうか。望遠鏡に詳しい方はご存知かと思いますが、「北軽井沢観測所」という名前のアイピースメーカーで、もともと個人のこだわりで作り始めたアイピースを、周りの方のリクエストに答える形で製品化しているところです。

私のことをご存知の店長さんがわざわざ声をかけてくれ、見て欲しいものがあるというのです。それはなんと、縮小系光学を利用して明るさ8倍を実現するという、超ファストシステムです。機構自身は全然複雑ではなく、アイピースと、カメラ前に取り付けた明るいCマウントレンズ、それを繋ぐ筒です。

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実際にアイデアとして縮小光学系は試した人を何人か知っていますが、そこまでうまく行ってないようで、なかなか実用レベルにならないようです。でもそこはさすがの北軽さん、自分のところの超高性能長焦点アイピースと、計測レベルのCマウントレンズを組み合わせて、歪みを最小限に抑えているとのことです。

実際に電視観望という体で撮影された画像を印刷してあったので見せてもらいました。上の写真にに載っているM13もそうなのですが、M51もくっきり写っているものもあり、どれもトータル露光時間が秒のオーダーだそうです!それもそのはず、撮影したのが口径10cmでF8程度の鏡筒で、これが8倍の明るさになるのですからF1(!?!?!?)とかです。実際にはカメラ前に付けてあるレンズのF値で制限されるとのことですが、それでもF1.2とかのとんでもない値です。

ここまで明るいと、本当のリアルタイム電視観望ができそうです。元々電視観望はリアルタイムで、星雲などを含めて動く様子を見ながら星雲や星団を見ようというのがコンセプトでした。実際にはそこまで明るい光学系を揃えるのが大変なので、ライブスタックで総露光時間を伸ばして、ノイズを落としていくのが主流になっているという側面があります。ライブスタックなので、当然画角が動くようなリアルタイム性まではありません。この北軽さんのアイデアなら、「本当にリアルタイム」の電視観望ができそうです。こんな機材に出会えるので、星まつりの参加ははやはりやめられません。今回無理してでも書いた甲斐がありました。

他にもEDレンズを利用したアイピースも見せていただきました。私は眼視はあまり経験がないので、違いがわかるか心配だったのですが、ほぼ同じ設計でED有り無しで比較させてもらい、コントラストなどの違いがわかりました。暗いところがより黒く出るという感じです。これは特に太陽観測Hαに有効だとのことです。Hαは単色なのでEDでも違いが出ないのではと思いましたが、コントラスト改善という観点でいくと確かに納得できそうです。これも一度太陽で実際に見てみたいです。


Vixenさんが元気

最近Vixenさんがかなり元気です。2020年のここ福島でわざわざ私を訪ねて会いにきてくれた、当時はまだ新入社員に近かった Iさんが色々紹介してくれました。Iさん、今ではVixen内の望遠鏡関連の各種製品に関わっている、もう立派な中堅どころのようです。Vixen製品の中でやはり注目はVSDです。星沼会のメンバーの最近の試用レポートを見ても、素晴らしい仕上がりのようです。VSDは試作版の段階でもすごいという噂は聞こえてきましたが、星沼会では製品版を試してもらっているということ。量産の製品段階ででもきちんと安定して性能を出せているというのはVixenの技術力の高さを物語っているのかと思います。やはりフラッグシップモデルできちんと成果を出せるというのは、信頼がおけるという意味でもとても重要なのだと思います。

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別売り(初出で付属と書きましたが正しくは別売りです。訂正してお詫びいたします。)
のケースをかなり軽量に、
しかも中のスポンジ部にこだわって作ったとのことです。
専用ケースがついているのはいいですね。 

他にもCP+で展示してあった、VSDの廉価版にあたる70mm鏡筒と、筒の中の対物レンズが移動してフォーカスする65mmmの鏡筒が展示されていました。CP+ではフォーカサーを筒内に収めるかどうかまだ迷っていて、通常のドロワータイプと合わせて2パターン展示してあったのですが、どうやら筒内内部フォーカスに舵を切ったようです。しかも内部の位置を外から覗ける目盛窓のようなものをつける予定だとか。なかなか面白い製品になりそうです。

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太陽系

星見屋さんでデモしていたDaystarのGeminiもかなりインパクトがありました。プロミネンス用と光球面用の2つを楽しめるとのことで、話を聞くと半値幅を変えているとのこと。どうやって切り替えるのか不思議だったのですが、よくよく聞くとエタロンが2つ搭載されているとのことです。確かに切り替えて見てみると、プロミネンス用は明るく見え、光球面用は暗く見えます。この間のドップラーシフトの記事ではないのですが、プロミネンスはそこの速度で移動している可能性があり、波長がずれることがあるので、多少大きな半値幅で見た方が有利なのかもしれません。それにしても、エタロンを2つ組み込むとは。最初にわかに信じられませんでしたが、波長調整つまみも2つ付いていることからどうやら本当のようです。後でDaystarのサイトで調べたら、本当に2つエタロンを搭載していると書いてありました。結構びっくりでしたが、値段も当然その分2倍!とのことです。

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手前の2つのつまみがついているのが、2つのエタロン調整に相当するようです。

太陽望遠鏡は他にも会場のどこかしこにたくさん出ていました。SHOWAさんのところではLUNTのダブルスタックで半値幅の狭いHα像を見せてもらいました。屋上の望遠鏡でも太陽を見ていて、へりから飛び出したはぐれプロミネンスが出てたと話題になっていました。太陽活動期なので見ていても楽しいのかと思います。


食事事情

今回はキッチンカーがいくつか出ていました。食事系ではカレーが一台と、スパゲティ系が一台でした。昼食時はズラーっと長い列ができていました。かなり空いてきた15時頃に行ったのですが、いくつかのカレーはすでに売り売り切れで、私はスパイシーチキンカレーをいただきました。かなりおいしかったです。

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キッチンカーではないですが、毎年恒例のキノコの串焼きもあったり、食事系以外にもスイーツがあったり、コーヒーのキッチンカーも出ていました。

会場では毎年顔を合わせているでかでかまんさんのグループに色々ご馳走になりました。お好み焼きにはじまり、おでん、ベーコンなど、どれもとてもおいしかったです。朝会場に到着した時にメイン会場に近い方の駐車場が一杯だったのですが、でかでかまんさんには「機材出すんですよね?バイクが止まっている所を空けましょうか?」と親切に言っていただきました。今回はあまり無理をしない予定だったので、お礼だけ言って別の駐車場に止めることにしました。このメンバーには毎回福島では親切にしていただいて、とてもありがたいです。

止めた駐車場に荷物を置くなどして場所を確保しておけるなら、車で移動して会場から数km坂を降りるとコンビニがあるので、多少の買い出しはそこまで不便なくできます。コンビニの隣にはガソリンスタンドがあるので、帰りが夜遅くになる場合はあらかじめ昼のうちに帰りの分のガソリンを入れておくといいです。今回も行きがけにガソリンを入れておきました。


イベント

会場では各種イベントがあり、家族連れでも楽しむことができます。ビンゴ大会では大量の景品が用意されています。国立天文台の渡部潤一先生は福島が地元で、毎年この星祭りに参加され、面白い講演をしてくれます。今年も初日の金曜から参加されていたとのことです。ここ数年恒例になっている重力波の話もまたありました。私は「聞く」ことはできなかったのですが、周りの人に聞いたら結構面白かったとのことです。渡部先生は今年はなんと屋上のドームで星空案内もしてくれたとのことです。他にも天文台スタッフによる子供向け星空解説や、プラネタリウムを利用したコンサートや、ショップスタッフによる講演、夜にはオークションもありました。

1日目の金曜の夜はかなり天気が良かったようですが、私が行った2日目は夜は曇り気味でした。家族連れの方も夜までいると会場にたくさん出ている望遠鏡で、星や星雲、星団、銀河などを見せてもらえます。ただ6月は日が長いので、暗くなるのが少し遅くて、子供はその前に疲れて眠ってしまうかもしれません。でもせっかくの機会なので、夕方少し昼寝してでも夜の星空を見ると、より楽しめるかと思います。1日目は天の川も綺麗に見えたそうです。特に、メイン会場のみでなく駐車場側に出ている、全国から集まってきたアマチュア天文家の自慢の大型望遠鏡を巡ると、かなり楽しめると思います。普通ではなかなか見られないような天体を導入してくれているはずです。


ちょっとだけ電視観望

さて私はというと、元々は機材も出さずにおとなしくしてようと思っていました。ところが、ユニテックのスタッフさんから中高生の頃にNIKONの35mmのF1.4のレンズで撮影していたという話を聞いてしまったのです。「え?私、それまだ使っていますよ。今日持ってきてますよ。」と広角電視観望で使っている機材を車から持ってきたのが運のつきでした。「おー、これこれ!」とかなり盛り上がったのですが、その時ついでにFMA135とトラバースの通常の電視観望セットも持ってきてしまったので、結局暗くなる頃には電視観望の準備を始めることになってしまいました。

ちょうどこのブログの前の記事がM1 MacとArm Windowsでの電視観望だったので、せっかくだからM1 Macで試すことにしました。多分M1 Macで電視観望までやっている人は日本ではまだ私一人だと思うので、わかる人にはわかるセットアップで、結構受けていました。機材はいつものFMA135+Uranus-Cをトラバースに載せたミニマム電視観望セットです。あまりの小ささに、来た人みんな驚いていました。小さくて目立たないので、途中何度か気づかれずに蹴飛ばされそうになったり、鏡筒の前をブロックされてしまって、その度に「あー、そこ気をつけて!」とお客さんから声が上がっていました(笑)。

ただし雲がなかったのは最初の時間帯だけで、その頃はまだ夏の面白い星雲とかは山の下に隠れてしまって、大したものは見せることができなかったです。結局、M13:ヘルクレス座球状星団、M57:惑星状星雲、M81&M82くらいだったでしょうか。それでもそこそこの人が、特にどう操作するかの様子に興味を持ってくれて、足を止めて見てくれていました。以前ブログにコメントをくれた方も来てくれました。
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最後亜鈴状星雲がやっと山から出てきたと思ったら、その真下にブースの明るい電気があって、迷光が地面のかなり低いところに置いてあるFMA135に入ってしまっているようで、星雲レベルは全く見えなくて、さらに雲もひどくなってきたのであきらめてしまいました。

Arm Windowsは全く順調で、普段やっているSURFACE8とかSURFACE9のWindows PCより快適なくらいです。仮想 OSですがそこまでパワーを使わないみたいで、Macのバッテリーも十分持ちますし、画面も広くて、「画面が綺麗で不思議に思った」と声をかけてもらったほどMacBook Proのレティーナディスプレイは性能がいいです。

問題は、SynScan Proとの接続が安定しなかったことです。プレートソルブをかけて、基本はうまくいくのですが、何度かに一回接続が切れてしまい、それが何度もありました。接続が切れた時はエラーメッセージが出たり、エラーメッセージが出る前にプレートソルブが動かなったりしてわかるのですが、その度にSynScan Proを落として再起動すればまた普通に動くようになります。でも今回落ちる頻度が結構多くて、観望会だとお客さんを待たせてしまうレベルだったので、改善が必要そうです。一応SharpCapも、SynScan ProもASCOMプラットフォームも、SynScan用のASCOMドライバーも、全て最新バージョンですが、もしかしたらWindows PCに入っている古いバージョンの方が安定だったかもしれません。少し探る必要がありそうです。

その他にも、トラバース本体の電池が切れて交換するとかのトラブルなどもありましたが、それよりも雲の方が深刻で、あまり遅くならない夜の22時くらいになって、終了としました。この日は大した機材は出していないので片付けもすぐに済み、最後まで残ってくれていた方達にお礼を言って、少し名残惜しかったですがここでお別れです。


会場をあとに

まだメイン会場には片付けとかで人も残っていて、最後に挨拶だけして帰路につきました。夕食に相当するものを食べてなかったので、坂を降りたコンビニで最後に一つ残っていた弁当を買って食べ、眠くならないようにコーヒーだけ用意して、一番近いETC専用の田村ICに向かいます。

途中眠くなるまで走って、PAとかで仮眠をとって、とにかく自宅に早めに着いてゆっくり休もうと思って走らせたのですが、夜中の高速道路は空いていてすごく順調で、午前4時くらいには自宅に着きました。流石に眠くて片付けもろくにせずにすぐに寝てしまいましたが、やはり自宅で眠ることができたのは良かったです。寝不足なのもあったのですが、かなり疲れてしまったこともあり、結局帰った日曜の昼間はほとんど寝ていました。起きてからサクッとこのブログ記事を書いています。昼間もほとんど寝ていたのですが、明日からの仕事もあるので、これ以上無理しないように早めに寝たいと思います。


戦利品

最後に今回手に入れたものです。

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  1. ビンゴで当たったタカハシのクリアファイルはもう何種類にもなりました。
  2. 外山電子さんには自作レポートのコピーをいただきました。
  3. プリズム関連を何種類か買い込みました。もしかしたら今考えていることに使えるかもしれないという淡い期待からです。いつもとんでもない値段で販売してくれているので、とても助かります。ついでに謎のネームプレートもいただきました。
  4. あとは水準器が2つです。 
まあおとなしいですね。オークションでテスターとかかなりお値打ちでで出てたのがちょっと惜しかったです。


まとめ

今回滞在は短時間でしたが、無理してでも行って良かったです。この星まつりでないと会えない人もいますし、目的のものも買えました。新しい人との出会いや、新しい機材との出会いもありました。特に北軽さんのファスト光学系は小海のステラグラスと同レベルのかなり衝撃的なアイデアでした。

来年はもっと元気になっているはずです。やはり星まつりは全日程参加した方が面白いです。 今年もまた星まつりはいくつもあります。行ける限り参加したいと思います。


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