ほしぞloveログ

天体観測始めました。

タグ:ピント

今回サイトロンさんのご好意で、ToupTekのStellaVitaを使う機会を得ました。StellaVitaはPCレスで天体写真撮影を実現するオールインワンのコントローラーです。

同類の機器にASIAirがありますが、こちらはZWO社のCMOSカメラと一眼レフカメラを使うことができます。一方、StellaVitaはZWO社以外のCMOSカメラも広くサポートしているのが特徴です。一眼レフカメラは最近サポートが始まり使えるようになってきたようです。せっかくのStellaVitaなので、今回はPlayerOne社のCMOSカメラを使ってみることにします。

あと、ASIAirと比べて大きな違いが、操作が全て日本語化されていることです。私はASIAirは使ったことがないのですが、意外なことに英語のままということです。日本語化されているのは、特に初心者にとっては敷居を下げるという意味で、いいことなのかと思います。

StellaVitaが日本で正式に販売され始めたのはまだ昨年9月のことで、ユーザーのレビューなども少なく、初めて使う場合に情報が少なくて戸惑うこともあるかもしれません。このブログではStellaVitaを初めて使う際に戸惑いそうな点、実際に使ってみた上での感想などを中心に情報を書いていこうと思います。

特に、今回の記事では撮影前までの、準備段階を中心に取り上げます。ここに書いてあるほとんどのことは昼間の明るいうちにできることです。もしStallVitaを手に入れて試してみる場合は、夜になって慌ててセットアップするよりは、まずは事前に十分時間をかけて準備をするのをお勧めします。その際の参考になればと思います。


ネット上の情報

SteallVitaはまだユーザー数もあまり多くないと思われ、基本的にあまり情報がないのですが、いくつかマニュアルや解説ページを見つけたので、リストにしておきます。

マニュアル類:

シュミットでStellaVitaを購入すると、紙に印刷された「クイックガイド」が付属されてきます。このマニュアル自身は簡易的な説明なのですが、最後のページにさらに詳しいマニュアルへのリンクとアクセス方法が書かれています。サイトロン独自のマニュアルで、日本語で書かれていて、今の所StellaVitaの使い方について一番詳しく分かりやすく説明してあるかと思います。私はこのことに気づかずに、このマニュアルを読まずに今回の記事を書いてしまったので、一部重なる情報もあることにご了承ください。シュミットで購入された方は、是非とも忘れずにこのマニュアルにアクセスしてみてください。


機材の用意

天体写真撮影に必要な機材を用意します。今回、一例として用意した機器は
  • 鏡筒: RedCat51
  • 撮影用CMOSカメラ: Uranus-C Pro
  • ガイド鏡: f=50mmのCマウントレンズ
  • ガイド用CMOSカメラ: ASI290MM
  • 赤道儀: Advanced VX
となります。撮影用のメインカメラですが、せっかくのStellaVitaということなので、ZWOのカメラ以外を使ってみることにします。今回は手持ちのPlayer Oneの「Uranus-C PRO」を使うことにします。

他にもStellaVitaではオートフォーカサーやフィルターホイールなどをサポートしていますが、今回は使わないこととします。


機材の組み立て

用意した機材を組み立てます。鏡筒に撮影用CMOSカメラを取り付け、ガイド鏡にガイド用CMOSカメラを取り付け、さらにガイド鏡を鏡筒に載せるなどして組み合わせます。赤道儀を外にセットして、鏡筒を赤道儀に載せます。

StellaVita本体は鏡筒に載せてしまうのが楽なのかと思います。StellaVita本体には、35mm幅のファインダー台座用のアリガタが付いています。鏡筒に取り外し可能なファインダーが付いているなら、ファインダーを外してStallVita本体をつけてしまってもいいかもしれません。今回使ったRedCat51のように、ファインダーをつける場所がない場合は、StallVita本体に付いているファインダー台座を外して、出てきた1/4インチ用ネジ穴か、M4用のネジ穴を使うといいかと思います。私はここに、Amazonなどで安価に購入したアルカスイス互換のクイックリリースクランプを取り付け、鏡筒側の方にプレートを取り付けることでStellaVita本体と鏡筒を固定しました。

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私は手持ちのほとんどの鏡筒にアルカスイス互換の長めのプレートを持ち手の代わりにつけてあり、ファインダーやガイド鏡など、取り付ける側にクランプをつけるようにしています。こうすることで安価で、シンプルに、取っ手にもなりつつ、鏡筒のいろんな場所に、任意の組み合わせで取り付けられるようになり、応用範囲が広がります。

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本体組み立て

StellaVIta本体の組み立ては、
  1. W-Fi用のアンテナを取り付ける。
  2. 付属のWi-Fiドングルを4つあるUSB端子の左上に差し込む。
この2つだけです。

あとはStellaVIta本体に12Vの電源を接続し、本体スイッチを入れます。12V電源は、電力に余裕があるものを選んだ方がいいとのことです。私はノーブランドのポータブルバッテリーを選びましたが、10Aまで出るそうなので、十分でしょう。最低2Aは必要とのことです。

電源を入れると、30秒から1分くらいの間に何度がビープ音が鳴りますが、「数秒で3回のビープ音が聞こえます。最初の「ピッピッ」はホットスポットの起動を示し、2回目の「ピッピッ」で本体の起動完了、最後の短いビープ音でWi‑Fiへの接続準備完了を示します。」とのことです。ホットスポットの意味がここではまだわかりませんが、とりあえず最後の短いビープ音までなったので、起動完了でしょう。

冷却カメラなどを使っている場合は、ここでStellaVita本体のDC電源端子から付属の短いDC電源用のケーブルを使って接続しておくといいでしょう。


アプリ

本体はWi-FIで接続して操作します。操作のためのアプリはPC用はなく、基本的にタブレットになるようです。私はiPad使いなので、App Storeでstellavitaと検索するとアプリが見つかりました。早速インストールします。

タブレットとStellaVita本体を接続します。タブレットのWi-Fiの設定で、StellaVita_XXXXXXとかいうSSIDが見えると思うので、それを選びます。
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パスワードは本体裏の上の方に書いてあります。デフォルトは順番の数字で8桁です。その後、タブレット上でStellaVitaアプリを立ち上げると、左下に選択したSSIDが表示されて、接続が完了しているはずです。

立ち上げた後は、まずは設定です。左下の「ギヤ」の形をしたアイコンを押し、設定画面に移ります。
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カメラ設定

設定画面ではさらにアイコンがいくつか表示されます。上から赤道儀、メインカメラ、ガイドカメラ...と続いていますが、まずは「メインカメラ」アイコンを押し、撮影用のメインカメラの設定から始めてみます。

カメラを接続すると、通常は「接続可能なデバイス」にカメラ名が出てきます。サポートされているはずのカメラで名前が出てこない場合は、接続がうまくいっていない可能性があります。Uranus-C PROはType-C接続なので、最初StellaVita本体のType-C端子にケーブルをつないでも全然認識されずに困ってしまいました。このType-C端子はアップデートなどのみに使うとのことで、結局、Type-CをUSB-AにかえるアダプターでUSB-Aの方に繋いでStellaVitaに接続された、無事にカメラが認識されました。

カメラを選択した後は、その右のスイッチを右にして青い「オン」にします。これをやらないと何も設定できません。
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  • 「ゲイン」はUranus-C PROの場合、HGCモードになる220一択かと思います。他のカメラもHGCになるゲインを調べてその値に設定すればいいでしょう。「変換ゲイン」というところは特に何も変化もしないし、押すこともできないようです。その下の低ノイズモードも押すことができません。
  • 「露光」は画面では180sになってしまっていますが、今の段階では0.5sとかの短い時間でいいでしょう。これはピント合わせなどのテストが今後しばらく続くからです。実際の撮影時に数分とかの長い時間にすればいいと思います。
  • 「冷却」をオンにすると、下の「FAN」も自動的にオンになります。ただし、FANだけ独立にオフにできてしうので、冷却時の排熱ができなくて熱がこもって故障する可能性があります。くれぐれも、FANだけオフにすることはしない方がいいでしょう。
  • 「加熱」の意味がいまいちわかりません。このカメラはヒーターは持っていないので、冷却をやめたときにどれくらいの時間をかけるとかでしょうか?単位とかがないので、今の所不明です。
  • 上の画面はもう少し設定が残っています。右側をスクロースさせてみてください。ブラックレベルは最大が500でした。ADCのカウントだとしたら、私はいつもどのカメラでも40としているので、とりあえずここでは40としておきます。

カメラを使っての鏡筒のピント合わせ

CMOSカメラはすでに鏡筒に付けられていると仮定します。

今回オートフォーカサーは使っていないので、マニュアルでのピント合わせになります。ピントを合わせるには、まずはカメラに写っている画面を見ることから始めます。
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  1. 左のメインカメラのアイコンを押します。
  2. さらにもう一度メインカメラのアイコンを押すと、撮影モードを3種類の中から選ぶことができます。
  3. ピント合わせはビデオモードを選びます。
  4. 右の上に2つアイコンがあって、上からそれぞれゲインと露光の調整になります。でもこの調整、単位がないので今どれくらいの設定値なのか、よくわかりません。例えばゲインは0から850までありました。露光は0から5000です。露光の5000は5000秒かとも思ったのですが、5000にしても1秒間に5回くらいは画面を更新しているように見えます。0にしても1秒間に5回くらい更新しているように見えます。
  5. とりあえず、空を写して星が見えればいいのですが、最初は夜に遠くの地上の景色などを写して、画面に何か見えるようなゲインと露光時間を適当にいじってみて、何か見えたらまずはラフにピントを合わせて、その後空で同じことをした方がわかりやすいかと思います。
  6. 画面に星が写ったら、その星が最も小さくなるところを探してピントを合わせます。

もしこの時点で画面に何も映らないようなら、鏡筒先端にキャップがついていないかなどを確認し、鏡筒前にLEDライトなどの光源を持ってきて、カメラ画面に反応があるかなどをみるといいかと思います。

どうしても画面に何も映らないなら、別途PCなどで別のアプリ、例えばSharpCapなどを利用して、カメラがきちんと接続されて画像情報が送られる状態になっているかなどしてみるといいでしょう。もしPCで見えるならStellaVitaの問題ですが、PCでも見えない場合はStellaVita以外に問題がある可能性が高いです。例えば冷却カメラなのに冷却用のDC電源ケーブルが繋がれていなくて、一見カメラ本体は動いているように見えるのに、画面情報は送られない状態になっているなどです。


ガイドカメラの設定

ガイドカメラも設定してしまいましょう。左下の「設定」アイコンを押して、その右にあるアイコン群の3つ目の「ガイドカメラ」を選択します。ガイドカメラも、ハード的にうまく接続されていれば「接続可能なデバイス」にカメラ名が出てくるはずです。何も出なければ、まずはケーブルなどの接続を疑ってみてください。
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更新時間はガイドに使うカメラということを考えると、0.1秒程度が適切かと思います。それ以上長くしてしまうと、ガイドのレスポンスが遅くなってしまい、発振してしまう可能性が出てきます。その分、ゲインはある程度上げてください。具体的な確認は、ガイドカメラで写している画面を見ながらした方がいいでしょう。
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  1. 画面左の縦に並んでいるアイコン群の中から、上から3つ目にある、ガイドカメラアイコンを押します。
  2. ガイドカメラが見ている画像が出てきます。ここで、右アイコンの露光時間とゲインを調整して、画面に何か見える状態を作ります。
  3. その際、画面がデジタルのマダラ模様に支配されている時があります。私はStellaVita本体とガイドカメラの接続に短いUSB2ケーブルを使っているので、転送速度の問題かと思いました。でも結局は1秒程度の更新では転送速度は十分で、じゃあ何が問題だったかというと、明るさでした。この場合、カメラからの信号が明るすぎる可能性が高いので、ゲインを下げるか露光時間を短くするとマダラ模様が消えます。
  4. 何か見えてきたら、ガイド鏡のピントを合わせてみてください。

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ネットワークの状態によってはせいぜいこれくらい見えるだけです。
星が目でみてわかればいいでしょう。

うまくいくと星がきちんと点になって見えるはずですが、最初は星空を見ながらだとわかりにくいので、地面近くの遠くの景色を映して確かめた方が楽かもしれません。


赤道儀の設定

次に赤道儀を設定してみます。カメラの接続のように自動的に認識されないので、ちょっと癖があります。

まず、StellaVitaと赤道儀をケーブルやWi-Fiで接続します。今回私はCelestronのAdvanced-VXを使いました。(補足1) ケーブルの接続ができたら、赤道儀の電源を入れてください。電源投入後は赤道儀のコントローラーで、適当な初期アラインメントをします。ここは通常の天体撮影と同じです。ただし、Celestronの赤道儀は初期アラインメントを「クイックアラインメント」にしないとダメという情報があります。私はCelestronのAVXを使ったので、この指示に従いました。(補足2)

赤道儀の動作開始後、StellaVitaアプリの赤道儀設定画面の上部のすぐ横のボタンの「検索」をするのが手順らしいですが、上手く赤道儀が見つからないことや、違う種類の赤道儀として認識されることが多いです。その場合は「None」と出ているところを押して、出てくる「接続可能なデバイス」をさらに下にスクロールさせて、赤道儀のドライバを自分で選びます。問題はこのドライバーがわかりにくいことです。ここで選ぶべきドライバーは「Celestron Advanced-VX HC」です。紛らわしいことに「Celestron Advanced-VX Wired」というのがあります。最初、こちらを選んでいて、全然うまくいかないので相当迷ってしまいました。(補足3)
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赤道儀との接続がうまくいくと、やっと横のスイッチを右の「ON」にできます。その際、ボーレートには気をつけた方がいいかもしれません。赤道儀には決まった通信速度があり、StellaVitaではマニュアルで設定する必要がある場合があります。ボーレートはマニュアルなどには書いてあるかと思いますが、わからなければネットで、「ボーレート」もしくは英語で「Baudrate」と、赤道儀名で検索すれば出てくるかと思います。AVXは9600ボーでした。間違ったボーレートだと、接続できなかったり、誤動作をする可能性があります。
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撮影前の準備は以上になります。次回の記事で実際の撮影に際して書きたいと思います。でもその前に、少し独立した話として、ネットワーク関連とStellaVitaのアップデート、ステーションモードについて最後に書いておきたいと思います。特にステーションモードの解説は英語も含めてほとんど見当たらないので、自宅でStellaVitaを使用している方はかなり便利になるかと思います。


アップデート

設定の「その他」に行って、バージョンを確認すると、Appがv1.0.17、Coreがv1.1.51、SDKがv59.29397.20250831、INDIがv2.1.5と表示されます。このバージョンが古いのか新しいのかよくわからないのですが、とりあえずアップデートを試みます。

アップデートファイルを持っていれば、SDカードを使う方法もあるみたいのですが、肝心なアップデートファイルがネット上に見つかりません。もっと簡単な方法は、設定の「その他」から「無線ブリッジ」をオンにして自宅のWi-FIにつなぐことです。無線ブリッジをオンにするとアクセスできるSSIDが見えるはずですので、パスワードを入力するなどして接続してみてください。これで自宅のWi-Fiを通してインターネットにも繋がるので、直接アップデートができます。「更新を確認」ボタンを押すと、今回はv1.1.58が見つかったので、そのまま更新をしてみました。
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自動的にダウンロード始まり、再起動してアップデートが完了しました。Coreがv1.1.58に代わり、SDKのバージョンもv59.29904.20251102に上がりました。その他AppとINDIのバージョンは変わらないようです。

ちなみに、本体にある謎のType-C端子ですが、これはStellaVita本体のファームウェアのアップグレードに使うとありますが、探した限り具体的な方法はどこにも情報が無いようです。ファームウェアというのが上記のCoreやSDKと同じものなのかもよくわかりません。今のところはこの端子は使用することできないようですが、将来に期待しましょう。


ステーションモード

上記のように無線ブリッジでStellaVita本体を自宅ネットに繋いでしまうと、さらに便利なことができるようになります。一般的にはステーションモードか言うやつです。

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  1. まず、タブレットのネットワークを自宅W-Fiに繋ぎ変えます。
  2. その状態で、StellaVitaアプリを立ち上げます。上の画面のように、左下のネットワークがStellaVita_XXXXXXだったのが自宅のものに変わっているはずですが、まだこの時点ではインジケーターが赤色で接続がうまくいっていないことがわかります。
  3. 当然StellaVita本体には接続できないのですが、設定の「その他」を見ると「IPアドレスで接続を試みる」というボタンが出ているので、これを押して、IPアドレスを入力し、「ネットワークに接続」を押します。問題はIPアドレスを確かめる方法がものすごくわかりにくいことです。
  4. 比較的簡単なのが、自宅LANのルーターの管理画面のDHCPの接続情報などを見て、StellaVItaのIPアドレスを特定し、入力します。これだけでもある程度のネットワークの知識を必要とします。さらに接続一覧まで辿り着いても、複数の機器が接続されているとどれがStellaVitaのものかわからないかもしれないので、その場合は一覧に出てくるIPアドレスを片っ端から入れていきます。(StellaVItaの付属のWi-FiドングルのMACアドレスがわかればもっと簡単に接続時のIPがわかるかと思います。PCにWi-Fiドングルを接続するなどして確かめることもできるかと思います。)
  5. 上手く接続されると左下のSSIDのところの赤いインジケーターが緑にかわります。
  6. あとは通常通りの操作になります。
  7. 一度接続が確定したら、ルーターのDHCPの接続情報でStellaVitaのMACアドレスを確認して、固定DHCPを割り当てるように設定しておくと便利です。これ以降は同じIPアドレスで接続することができるようになります。
IPアドレスの特定が一番大変かと思いますが、こうすることで自宅の庭撮りなどの場合は、家の中でヌクヌクしながら操作できるようになります。

私の場合一つ問題が見つかりました。自宅が広いので、複数のWi-Fiルーターを中継機として使っているのですが、StellaVita本体とタブレットが別々のW-Fiルーター機につながった場合、StellaVitaに接続されても読み込みを繰り返すような状態になってしまうようです。StellaVitaとタブレットが同じWi-Fiルーター機に接続するとそういった問題はなくなりました。


今回のまとめ

StellaVitaの撮影のための準備として、機材との接続と、カメラの画面を使ってのピントの合わせ方、ネットワーク関連の接続について解説しました。

星を見てのピント合わせ以外は全て明るい昼間のうちにできるはずです。ピント合わせも、明るいうちに遠くの景色を写して試しておいた方がいいと思います。夜になると撮影時間の制限もあるので、あせってなかなかうまくいかないかもしれません。事前できることをできるだけあらかじめ準備しておけば、実際の撮影時に余裕を持つことができるのかと思います。

次回は実際の撮影する際の解説をしたいと思います。お楽しみに。



(補足1)
Advanced VXとStellaVitaとの接続は、ハンドコントローラーのお尻の4pinモジュラー端子を使います。StellaVitaに機器を繋ぐ場合はUSB接続なので、USB-RS232C変換ケーブルなどを購入します。さらにRS232C端子とコントローラーは、赤道儀を買った時についてくる付属のRS232C-4pinモジュラー変換ケーブルで接続します。私はこのケーブルの存在を完全に忘れていて、過去に改めて買おうと思ったことがあるので注意が必要です。持っていないという方は箱の中を探してみてください。最初から付属しています。

(補足2)
Celeste on製赤道儀の「クイックアラインメント」とは、要するに初期アラインメントを何もしないというのと同義です。鏡筒の向きもホームポジションと同じです。これは全てのアラインメントをStellaVitaのプレートソルブに丸投げするということに他なりませんが、これで十分ということがわかりました。ただ、普通にワンスターアラインメントやスリースターアラインメントなどをしても、StellaVitaでそのまま使えることも確認しました。なので、あまり気にすることはないのですが、赤道儀での初期アラインメントを省くことができるのは、ユーザーにとっての負担を減らすことにつながるので、クイックアラインメントを選ぶというのは案外いい方法かと思います。さらに、この「赤道儀固有の初期アラインメントを省く」という簡単な方法は、実は他のSharpCapなどでも使える気がします。今度試してみます。

(補足3)
どうやって「Celestron Advanced-VX HC」にたどり着いたか書いておきます。トラブルシューティングの常套手段の一例と思ってください。
  1. まず、もっと簡単でユーザー数も多いと思われるAZ-GTiで試してみました。ユーザー数が多い機器は(StellaVitaに限らず一般的に)接続方法も確立されているはずですし、StellaVitaだとしてもバグが少ないはずです。
  2. 本来最も確実に動くはずのAZ-GTiの経緯台モードで試しましたが、その際、経緯台モード用のドライバーでは全く動作しなかったので、何かドライバーに問題があると判断しました。
  3. そこで試しにStellaVitaでAZ-GTiの赤道儀モード用のドライバーを使うことで、初めて反応があり、AZ-GTiを動かすことができました。要するに、正しいドライバーを選ばない限りうまく動かないということがここで初めてわかりました。
  4. Advanced-VXの接続は、別途SharpCapなどで動くことは確認できていたので、ハード的な接続は問題ないはずです。ということはドライバーがまだ何かおかしくて、あらためてAdvanced-VXのところを見てみると、「Wired」のほかに「HC」があることに気づきました。
  5. もしやと思って「HC」にしたらあっさり動いたというわけです。






CP+のセミナーの中で、SharpCapを使うと太陽をリアルタイムでスタックして画像処理ができるので楽だという説明をしましたが、ブログ記事にはしていなかったのでまとめておきます。この記事を書く気になったのは本ブログのコメントで、リュウさんから設定画面を見てみたいというリクエストがあったからです。


太陽の導入

カメラをPCに繋いでSharpCapで太陽を映すまではいいでしょうか?特に昼間の導入は意外に面倒だったりするので、少しだけコツを書いておきます。
  1. まず、赤道儀や経緯台の水平をきちんと取ることは必須です。水平出しは、これ以降の精度全てに効いてきますので、水準器を使ってきちんと水平になっているのを確認します。(補足: 昔の記事で赤道儀の場合は極軸さえ合っていれば水平出しは原理的にどうでもいいと書いていますが、それはあくまで極軸が正確に合わせられる場合です。昼間はほぼ太陽しか出ていなくて、極軸を精度よく合わせることは無理なので、最低限水平をきちんと取ってから始めたほうが遥かに楽です。)
  2. 鏡筒をホームポジションの方向に向けます。ホームポジションは赤道儀や経緯台の機種によるのでマニュアルをきちんと見てもらえばいいのですが、赤道儀の場合は北極星方向、経緯台の場合は北向き水平が多いでしょうか。太陽ファインダーを持っていない場合は、ここはできるだけ精度よく合わせたほうがあとあと楽です。
  3. 経緯台の場合、水平方向は鏡筒に水準器を当てるといいでしょう。
  4. 北向きにするのはなかなか精度が出ません。最近ではスマホにコンパスアプリがついているので、それを使うといいでしょう。その場合、設定で「真北」を選んでください。デフォルトでは「磁北」になっている場合が多いので、これだと6−7度ずれてしまいます。
  5. 次に進む前に、ここで重要な確認です。望遠鏡は太陽を見ることができる状態になっていますか?白色光の場合は太陽用減光フィルター、Hα線の場合はエタロンとブロッキングフィルターなど確実に付いていますか?私は必ず指差し確認をするようにしています。慣れてしまうとどうしても確認が疎かになる可能性が出てくるからです。
  6. 次に、カメラを鏡筒にセットし、カメラをPCに繋ぎます。SharpCapの上部メニューの「カメラ」から接続したカメラと同じ名前のカメラを選択します。
  7. ここまできたら、やっと赤道儀や経緯台の自動導入を使って、太陽を導入します。昼間の太陽導入は安全のために機能的に制限されている赤道着や経緯台が多いので、その制限を解除します。解除方法は機種に依ります。
  8. 必要なら導入前に念のため、赤道儀や経緯台の現在位置の設定と、時刻の設定を見直してください。現在位置や時刻がずれていると、これ以降導入がズレが出る可能性が高いです。緯度と経度を入力する場合は、スマホのコンパスアプリなどで今いる場所の緯度経度を確認できるので、その値を入力するのが楽です。
  9. 太陽を自動導入後、SharpCapで画面を確認しますが、大抵の場合は太陽は画面内に入ってこないと思います。
  10. 太陽ファインダーを持っているなら、太陽光がファインダーの投影板の真ん中に来るように、赤道儀の場合は架台部分の「ネジ」を使って水平方向と垂直方向を合わせます。この時点ではモーターを使わないように注意してください。この時点では、設置時の赤道儀の極軸からのズレを補正するためです。経緯台にはネジがついていないと思いますが、ネジの代わりに三脚をの足を伸ばしたり、水平にずらしたりして、水平方向や垂直をある程度合わせてもいいでしょう。
  11. 太陽ファインダーがない場合は、次のようにSharpCapの画面で確認するしかありません。
  12. 太陽ファインダーの真ん中に来たら、SharpCapの画面に入ってきているか確認してください。露光時間は機材に依りますが、1msとかかなり短くていいはずです。ゲインも0とかせいぜい200(=20dB=10倍)までで大丈夫かと思います。
  13. 太陽が画面内に入りかけているか確認するために、SharpCapの右側パネルのヒストグラムのところにあるオートストレッチボタンを押して、画面を明るくします。端の方が明るかったりしたら太陽が近くまで来ているということなので、ここからはモーターを使って明るいのが真ん中に来るように合わせます。太陽が入ってきて、極端に明るくなったら、今一度オートストレッチボタンを押して明るさを調整します。太陽の一部でも入ればあとはモーターで真ん中に持ってくるだけです。
  14. 最後に、赤道儀もしくは経緯台の追尾設定を、デフォルトの恒星から太陽に変更するのを忘れないでください。

ピント合わせ

太陽が導入できたら、次はピントを合わせます。ピント合わせも少しコツがあります。
  1. 赤道儀や経緯台のモーターを利用して、見たい位置に太陽を持ってきます。
  2. SharpCapの画面を見ながら、とりあえずそこそこフォーカサーなどでピントを合わせます。
  3. SharpCap右側パネルのヒストグラムで、オートストレッチをかけます。
  4. ヒストグラムの3本ある線の、左の線を背景光を表す左のピークより少し右側に、右側の線をヒストグラムの盛り上がりの右端くらいに合わせます。
  5. 画面を見ながら、真ん中の線を少し右に寄せ、細かい模様がよく出るところを探ります。グラフが下に凸の形になるはずです。
  6. ピントを微調整します。
スクリーンショット 2025-05-11 105533
ヒストグラムで調整するとこれくらいになるので、
かなりピントが合わせやすくなるはずです。


必要ならフラット化で見やすく

もし画面全体が太陽表面だけを見る場合(太陽の縁より外が画面に入っていない場合)は、常時フラット補正をしておくといいでしょう。これを行うことで、上記ピント合わせも遥かに精度よく見ることができます。
  1. 黒点周りなど、太陽表面の見たいところを赤道儀のモーターを使って導入する。
  2. 鏡筒のフォーカサーでピントをかなりずらす。その際、つまみをどちら向きに何回転くらい回したかを覚えておくといいでしょう。
  3. ボケボケになったところで、SharpCapのメニューの「キャプチャ」の「フラットフレームキャプチャ」を選びます。
  4. 出てきた画面でフラット撮影の設定をします。枚数は16枚とか32枚もあれば十分でしょう。スタートボタンのすぐ下の「撮影後新しいフラットを適用する」とかいうオプションにチェックを入れておくと楽です。
  5. スタートボタンを押します。
  6. フラットが適用されていることを、画面(真っ白になるはず)や下部に出ているヒストグラム(一本の細い山になるはず)で確認します。
  7. 画面下部に出ているヒストグラムを閉じ、ピントを元に戻します。ピントの再調整は、必要なら上の手順に従ってください。今回は太陽表面の輝度差が補正されているので、かなり合わせやすくなっているはずです。

これでセンサーやフィルターのホコリ、太陽表面の輝度の違い、エタロンの中心波長のずれで見えにくくなっていたエリア、ニュートンリングなどが補正され、圧倒的に見やすく、コントラストを上げて撮影できるようになります。この状態では、露光時間やゲインはある程度変更できますが、あまりに違う設定の場合はフラットを取り直してください。また、位置などが大きくズレると補正もずれてしまうので、その場合もまたフラットを取り直してください。


SharpCapの撮影設定

太陽が導入できてピントもあったなら、太陽が見えているはずです。まずはカメラの設定をします。
  1. モードはモノクロカメラならMONO16一択です。カラーカメラの場合はRAW16でしょう。
  2. 明るすぎたり暗すぎたりしないように、露光時間とストレッチ度合いを今一度合わせます。
  3. 露光時間は撮影のことも考え1ms程度、ゲインは0 ( = 0dB = 1倍) とか100( = 10dB = ~3倍) から、せいぜい200( = 20dB = 10倍) くらいまでで、ゲインがその範囲に入らなければ露光時間を長くしたり短くしたりします。適度な明るさとは、ヒストグラムで見て山が右も左も切れていなく、かつ山が全体的に広がっている状態です。
  4. ストレッチは適時オーとストレッチボタンを押します。露光時間やゲインを変えたとき、雲が通過して画面の明るさが変わった時も押すといいでしょう。


太陽画像のリアルタイムスタック

明るさが適度に調整出来、ピントもあっていたとしても、まだシャキッとした画像にななりません。ここでいよいよライブスタックを開始します。
  1. メニューの「ツール」の「太陽/月/惑星のライブスタッキングと強化」を選択します。
  2. 出てきた画面で「Sharping&Adjunstment」を選んで、下の画面を参考に調整します。
  3. 左側の「Gaussian Wavelet Sharpening」は十分な解像度が出ているなら「Fine」を上げるだけでほとんど大丈夫です。Level1以降は画面を拡大しながら上げてもいいですが、たいていは強すぎるのでほどほどにした方がいいと思います。画面を引いてみる場合と拡大してみる場合は、いいと思われる設定は違うと感じると思います。好みで設定すればいいと思いますが、私は拡大したときに強くなりすぎずに、引いてみたときにあっさりしすぎなくらいでちょうどだと感じています。
  4. 同画面右側の「Image Adjustments」はかなり便利です。でもその前に、オートストレッチをリセットしてヒストグラム画面で出ている曲線をきちんと直線にするのを忘れないでください。ヒストグラムで画像調整してしまうと、画像を保存するときに二重に調整効果がかかってしまって、変なことになる場合が多いです。
  5. 画面が明るすぎたり暗すぎたりするときは「Brightness」を調整します。「Gamma」は見栄えに大きく関係するので、毎回いいところを探してください。
  6. その後は好みで「Solar Colorization」をオンにするとカラー化されます。カラーの度合いはあまりいじることはできないはずです。
  7. 次の「Corona Boost」は、全景の場合はもうデフォルトオンでいいでしょう。ただし雲などが通過するとずれて強調されたりするので、その場合はオフにしてください。「Radius Offset」は適時変えてみて、いいところを選んでください。これも好みかと思います。

スクリーンショット 2025-05-11 113714

次のタブは「Frame Filtering」です。これでラッキーイメージ的なことができます。下の画面では250フレームにわたって画質の良さを評価して、上位85%をスタックするという意味です。
スクリーンショット 2025-05-11 113731
ここに出ているグラフはピント合わせに利用することもできます。主にコントラストを見ているようなので、特に全景の場合は太陽と背景のコントラスト比に比例して数値が出ます。言い換えると、ピントを前後させて、一番値が大きいところがピントが合っているところということです。先に説明した方法でうまくピントが出ない場合は、こちらを利用してみてもいいかもしれません。

最後は「Stabilizatin/Alignment」です。私はガイド鏡を使ってPHD2の太陽バージョンでガイドすることが前提なので、個々の設定はかなりシンプルにしています。こうしないと、PHD2とけんかしたり、正しい状況が見えにくかったりするからです。
スクリーンショット 2025-05-11 091737
全景の場合は「Stabilization Mode」は「Planet/Full Dis」のほうがいいのかもしれませんが、「Surface」でも普通にズレずにスタックできています。「Stacking Mode」も「Single Point」で十分なようです。というよりも、雲が来るとどんな設定でもだめで、雲が来なければどんな設定でもいいと言うような印象です。

その一方、フル設定だと以下のようになると思います。今回の記事のために設定してみただけなので、あまりあてにしない方がいいかもしれません。上で書いたように、ここまでしてもアラインメント精度はあまり違いがない印象です。いい時はいいけど、ダメな時はどう設定してもダメっぽいです。「Stabilize to cente...」はカメラの画角の中に太陽全景が入っていさえすえば、太陽を常に画面中心に持ってきてくれます。タイムラプスなどの時は便利だと思いますが、カメラの画角から太陽が出てしまったときは途端に像が崩れます。問題はこのオプションがオンになっていると、画角の端まであとどれくらい余裕があるのかわかりにくいことです。

「Track Planet with Camera ROI」は普段ROIを使うことがないので、私の場合は意味がないです。ROIで画角を制限したときに、fpsが上がればいいのですが、実用的なROIの範囲ではfpsは変わらないので、フルで撮影するようにしています。動画ファイルが大きくなりすぎるなら、ROIを設定するのもありだと思います。

さらにチェックしていない「Re-align...」と「Overlay...」は試してみましたが、何が変わるのかいまいちよくわかりませんでした。モノクロ撮影だからなのかもしれませんが、よくわかりません。

スクリーンショット 2025-05-11 113509

最後、「Time Lapse」タブですが、これもまだあまり試してはいません。できるだけ階調良く保存したいのでフォーマットはSERかTIFFです。でもSERではバグなのか、いまだにうまく保存できないようなので、今がにTIFF一択です。

「Apply Display Histgram...」はここではオンになっていますが、オフの方がいいでしょう。これがオンになっている、もしくはヒストグラムでリセット状態のまっすぐな線になっている場合以外は、たとえTIFFフォーマットだとしても8bitで保存されると下部のノートに書かれています。

「Create short animated GIF...」がオンになっていますが、いまだにうまくGIFファイルが生成されたことがありません。オフでいいかと思います。

あとは何秒ごとに画面を保存するか設定してスタートボタンを押せばいいのかと思います。動画よりもはるかにファイルサイズが小さくなるので、多少間隔を短くしても大したファイル量にはならないでしょう。「Reset stack after...」は経緯台の場合には画面の回転を防いで枠が回っていくのを防ぐことができるので、うまくフレーム数を設定してみるといいでしょう。ただ、タイムラプス撮影をするなら、あえて回転を見たいとかでなければ太陽の場合は素直に赤道着を使った方がいいかと思います。

スクリーンショット 2025-05-11 120116

いくつかはうまく動かない機能があるので、私の環境が悪いのか、バグなのか不明ですが、タイムラプスに関してはまだそこまで期待しない方がいいのかもしれません。

右から二つ目のタブで設定が3通りまで保存、再現できます。設定を変えた時の比較などに使えるので随時使うといいでしょう。


まとめ

以前は惑星も太陽も画面センターにキープできる機能が便利で、FireCaptureで撮影することが多かったのですが、SharpCapの機能が圧倒的に進んでしまい、少なくとも私は太陽用にはもうSharpCapオンリーです。今回はかなり基本的な太陽の導入の仕方から解説したので、よかったら参考にしてください。私なりのテクニックも随所に入れ込んでいます。







「電視観望技術を利用して天体写真を撮影してみよう」ですが、前回までに機材の準備はある程度整いました。今回は、実際に動作させて、画面に天体を映してみます。




ここで準備するもの

今回必要なものは主に電気関連で、
  • ノート型などのWidows10以上が走るパソコン (PC)
  • PCとメインカメラUranus-C Proを繋ぐUSB3.0以上の、Type-Cケーブル
  • PCとガイドカメラNeptune C-IIを繋ぐUSB3.0以上の、Type-Bケーブル
  • PCと赤道儀を繋ぐ付属のUSB2.0、Type-Bケーブル
  • PCに複数のUSB端子がない場合は、USB増設アダプターなど
  • DC12V出力があるバッテリー
  • バッテリーと赤道儀を繋ぐDC電源用ケーブル(単3電池駆動なら必要ありません)
  • バッテリーとメインの冷却カメラを繋ぐDC電源用ケーブル
  • バッテリーに12V端子が1つしかないなら、二股ケーブルなど
などでしょうか。これだけでも結構大変ですね。

その他、あると便利なものですが、
  • テーブルなど、PCやその他のものを置いたりできる台
  • 椅子
などです。

IMG_8985


テーブルはホームセンターなどで適当なものを見つければいいでしょうか。コンパクトなものをさがせばいいでしょう。

椅子も適当なのでもいいですが、私は座面の高さを変えることができる作業用の椅子を使っています。具体的にはルネセイコウの作業用の椅子です。
 

少し高価ですが、望遠鏡で星を見るときに高さ調整できるのでとても使い勝手が良く、自宅でも玄関にいつも置いてあり、遠征には車に積んで使っています。


ソフトウェア

PCはWindows10以降が動くものなら問題ないでしょう。ソフトウェアは
などが必要になります。それぞれダウンロードしてインストールしておきます。ASCOMプラットフォームはインストール時に、各種ランタイムライブラリーなどのインストールを要求されるかもしれませんので、指示にに違ってください。

SharpCapは無料でも使えますが、有用な機能の多くの部分が制限されています。年間2000円なので、できれば有料版にアップグレーとしておいた方が有利です。しらはいはPayPalが楽でいいです。

カメラのドライバーがないと、SharpCapからカメラが認識されません。忘れないようにインストールしておいてください。同様に、PHD2からPlayerOneのカメラを使うときは、ASCOM経由で使うことになるので、PlayerOneカメラ用のASCOMドライバーをインストールすることも忘れないでください。詳しくはここを参照してください。



機材の設置

機材を夜に外に設置します。空が十分に開けた場所を探しましょう。周りに明るい光があると、撮影時に映り込むこともあるので、できるだけ暗い場所を探しましょう。街の大きさにもよりますが、住宅街程度でも、近くに街灯などがなければおそらく大丈夫でしょう。

まず最初に、すべてのケーブルを接続しましょう。できれば機材の設置も、ケーブルの接続も、できれば暗くなる前の明るいうちに済ませておいた方がいいかと思います。ただ暗くならないと、周りの街頭の明るさなど、わからないこともあるので、事前にロケハンで暗くなる時も合わせて見ておいたほうがいいかもしれません。

今回ケーブルは5本あります。USBが3本で、DC12Vが2本です。PCの電源ケーブルも必要なら6本でしょうか。それぞれ絡んだりしないように接続します。特にカメラに繋ぐUSBケーブルと、冷却カメラに繋ぐ電源ケーブルは、撮影中は時間と共に赤経体が動いていくので、引っ張られたり、噛んだりしないように注意が必要です。ケーブルタイやスパイラルチューブなどを使い、あらかじめまとめておくと良いかもしれません。

赤経体は鏡筒部が上になるような回転方向に、赤緯体は鏡筒先端が一番上になるような「ホームポジション」にして、鏡筒先端が北向きになるような方向で設置します。その際、方角はスマホなどのコンパスアプリを使うのが便利です。アプリによっては「磁北」ではなく「真北」を選べるものがあります。「磁北」は天体観測に必要な「真北」から7度程度ずれているので、もし「真北」が選べるならそちらを選んでください。スマホを赤道儀本体に真っ直ぐになるような面でくっつけて調整するといいでしょう。正確な方向はのちに「極軸合わせ」でするので、ここでは数度の範囲で設置できれば十分です。

三脚は赤道儀がざっくりでいいので水平になるように、足の長さを調整します。足の長さはできるだけ短くしておいた方が、安定になりますので、むやみに伸ばさないようにしましょう。


SharpCapの立ち上げと極軸合わせ

まずはPCとガイドカメラ、PCと撮影用の冷却カメラがUSBケーブルで接続されていることを確認し、PCの電源を入れ、SharpCapを立ち上げます。

SharpCapから最初はガイド用のカメラを接続します。SharpCapの上部のメニューの「カメラ」から今回はガイドカメラとして使っているNeptune II-Cを選択します。
01_SharpCap_Neptune2

画面がカメラ画面に切り替わったことを確認します。明るいライトなどをカメラ前にかざしてみると、画面に何か見えるはずです。何も反応がなく真っ暗な場合は、レンズキャップを外し忘れていないか確認してみてください。

SharpCapの右側のパネルの「カメラコントロール」から、「露出時間」を800ミリ秒とか、1000ミリ秒程度にして、「アナログゲイン」を400程度の高めにして、ガイドレンズのピントを合わせてみます。すでに鏡筒が北の空を向き、北極星の近くを見ていると思うので、うまくピントが合ってくると星が見えてくると思いますが、その星の一つ一つが一番小さくなるようにピントを調節してください。

もし星が暗くてみにくい場合は、アナログゲインをもっと上げるか、右側パネルの「ヒストグラムストレッチ」で雷マークのボタンを押してオートストレッチしてみてください。暗い星も一気に見やすくなると思います。ただし、このオートストレッチ機能はSharpCapの有料版のみで使える機能なので、無料版を使っている場合は、手でこのオートストレッチ相当のことをしてやる必要があります。具体的には、ヒストグラムストレッチ画面に3本の黄色の縦の点線があるのですが、そのうち左側と真ん中の線を移動して、ヒストグラムの山を挟むようにしてやります。

ピントが合ったら、そのままの状態にして、次の極軸合わせに移ります。


極軸合わせ

まず前提条件として、この極軸調整機能も先ほどのオートストレッチと同じで、SharpCapの有料版のみで使える機能です。無料版では使うことができないので、別途SA-GTi付属の極軸望遠鏡などで極軸を合わせる必要があります。でも、極軸望遠鏡で合わせた精度は、SharpCapで合わせることができる精度に遥か及ばないので、SharpCapの有料版を購入することを強くお勧めします。2024年2月現在、年間2000円です。極軸調整だけのためこれだけ払っても十分お釣りが来るくらい、SharpCapはとても強力です。

というより、電視観望で撮影をするためにSharpCapをフルで使うので、あらかじめ有料版にしておく必要があります。そうでないと、便利な機能のかなりの部分が使えなかったり、撮影画像に透かし文字が入ったりすることがあります。

さて、実際の極軸調整を始めましょう。鏡筒はホームポジションに戻してあるので、ある程度北極星の方向をむいているはずです。SharpCapが立ち上がり、ガイドカメラはつながっていますね。この時点ではまだ赤道儀の電源を入れる必要はありません。

まずは準備です。
  • SharpCapのメニューの設定から「極軸合わせ」タブを選んでください。「大気差を補正する」を選択し、インターネットに繋いだ環境で「タイムゾーンから自動的に推測する」を選びます。これがうまくいかない時は「以下の位置情報を使用」を選び、マニュアルで入力する必要があるのですが、経度緯度が何度何分何秒の形式になっていなくて、何点何々度形式なので、正確な値を入れるのに苦労します。まあ、そこそこ合っていれば多少ずれていてもたいしたずれにはならないので、必要なら適当に何点何度くらいまでは入れておきましょう。

実際の曲軸合わせです。

1. 「ツール」「極軸あわせ」から「極軸調整」を選択します。
2. その時のカメラの露光時間は800ミリ秒とか1.6秒くらにしてください。ゲインは高めの400くらいでいいと思います。この時点で、右画面のヒストグラムで雷ボタンを押してオートストレッチをしておくと、星が画面に明るく見えるようになります。
3. 下の「Next」ボタンを押します。
02_polar1

4. 星の位置の認識がうまくいき、位置認識の計算が終わると、下の「Next」ボタンが緑色になるので、押します。
02_polar2

5. 赤経体のネジを緩めて、赤経体が動く状態にして、手で大まかに90度くらい回転させ、鏡筒が赤道儀の横側にくるようにして、ネジを固定します。
IMG_8963

6. 再び星の認識がうまくいき、位置認識の計算が終わると、下の「Next」ボタンが緑色になるので、押します。
02_polar6

7. ある星から長い黄色の線が出ているのでl、赤道儀の上下(ピッチ)方向調節ネジと、横(ヨー方向)方向調整ネジを使って、その線が短くなっていくように、調整します。
02_polar7

8. 線が短くなると同時に、画面右下の「Polar Align Error」の数値が小さくなっていくので、画面を見ながら線の長さが最短近くになるまで合わせ込みます。数値が1分角以下になっていれば十分です。
02_polar8

これ以降は、赤道儀を蹴飛ばしたりしないでください。万が一赤道儀に何か当たって位置がずれてしまったら、この極軸合わせからやり直します。


メインカメラの接続と、ピント出し

いよいよ、メインのカメラの画像を見てみます。SharpCapのメニューの「カメラ」からUranus-C Proを選びます。
01_SharpCap_Uranus

方角的には真北を向いているので、星は入っているはずですが、ピントがずれていて星はほとんど見えていないと思います。

鏡筒のフォーカサーの上についているピント固定ネジが緩んでいることを確認して、フォーカサー左右についているピント調節ネジを、SharpCapの画面を見ながら回してみます。SharpCapの設定は、露光時間は800ミリ秒とか、1000ミリ秒くらいでいいでしょう。アナログゲインは400程度の高めの値にします。

画面が真っ暗のままで全然見えない場合は、鏡筒の先のキャップを撮り忘れていないか確認してみてください。

最初は左側のピント調節ネジで粗動でざっくり合わせてみて、画面に出る星が小さくなってきたら、SharpCapのメニューと同じ段の右の方にある「ズーム」を100%とか200%にして星を拡大してピントを合わせやすくしてから、右側のピント調節ネジの微調整ネジで調節するといいでしょう。

ピントが合ったら、フォーカサーの上部のピント固定ネジを締めておくと、これ以上ピントがずれなくなります。でも次回ピント調整する時は必ずこのネジが緩んでいることを確認してから調整するようにしてください。ネジを締めたまま調整しようとすると、最悪壊してしまいます。

さて、実際にピント合わせをやってみるとわかるのですが、うーん、かなり揺れますね。三脚の頭を手で回転方向に捻ってやると結構動きます。やはり評判通り三脚が少し弱いようです。これだとピント調整する時に鏡筒に触れるだけで揺れ過ぎてしまい、かなり合わせにくいです。少しでも揺れを抑えるために、とりあえず赤道儀と三脚の間に入っているハーフピラーを外すことにしました。

IMG_8984

さらにですが、三脚の足の赤道儀に近い根本のネジを一本につき両側から2箇所、合計6箇所増し締めします。実際、いくつかのネジはかなり緩かったです。

これだけでも多少揺れは収まるので、ピント調整の際も、撮影の際も有利になると思います。


SynScan Proとの接続と初期アラインメント

赤道儀SA-GTiのコントロールパネルの赤いスイッチを入れて、電源をオンにします。

次に、アプリとの接続です。接続は、WiFi、bluetooth、シリアルと3種ありますが、長時間の撮影なので安定性を考えて、USBケーブルを使ったシリアル接続とします。

03_Synscan_net

ちなみにですが、iPhoneのSynScan Proを最新版にしたら、iPhoneからのWiFi接続では、「赤道儀モードか経緯台モードかの判断がつかない」とというエラーが出て、接続できませんでした。旧バージョン(1.19)のSynScan Proだと大丈夫なので、iPhone版の最新版にアップデートする際は注意してください。PCからUSBケーブルで接続した場合は、最新版のSynScan Proでも問題なく接続できました。

接続ができたら、いくつか設定です。
  • 高度制限が入っていると、高いところの天体を導入などできなくなります。「設定」「高度制限」から「Upper Go To Limit」を90度まで上げてください。
  • 緯度経度情報を忘れずに入れてください。PCと接続する場合は、自動的に情報が取れない場合が多いです。私はiPhoneのコンパスアプリを開いて、緯度経度情報を得て、それを手入力しています。

最初にやるべきことはこれくらいでしょうか。これらは最初に一度やればいいことで、大きく撮影場所を移動しなければ、緯度経度情報もいじる必要はありません。逆に、場所を移動して、最初の導入でうまくいかない場倍は、この緯度経度情報が間違っていないか疑ってみてください。


初期アラインメント

最初にやることは、SynScan Proでの初期アラインメントです。初期画面から「アラインメント」で「1スターアラインメント」を選びます。他にも何種類かのアラインメント方法がありますが、赤道儀の極軸がしっかり合わせてあること、次にプレートソルブで導入の補助をするので、1スターアラインメントで十分です。
10_synscanpro_alignment

星はターゲットのオリオン大星雲の近くの「リゲル」を選択しましょうか。
11_synscanpro_alignment_rigel

アラインメントを開始すると、赤道儀がターゲットの方向に向かって動き出します。SharpCapの画面で見ていても、星が動いていく様子が見えると思います。赤道儀が止まったら、SynScan Proは下のような画面になります。
03_Synscan_done


SharpCapの画面を見てみましょう。リゲルは画面の中に入っていますでしょうか?一つだけ明るい星ですので、入っていればすぐにわかるのですが、大抵の場合は画面の中に入ってこないと思います。でもここで落ち込む必要はありません。解決策はきちんとあります。


プレートソルブによる導入補助

次にSharpCapに最近標準で搭載されるようになったプレートソルブ機能を使って、リゲルを自動で画面中央まで持って来ることにしましょう。

まず下準備です。SharpCapのメニューの「ファイル」からSharpCapの設定画面を開き、「プレートソルブ」タブを選びます。

04_SharpCap_setting_platesolve

  1. 「プレート解析エンジン」のところで「SharpSolve(SharpCap's built in plate solver)」を選びます。もしこの選択肢が出てこない場合は、SharpCapのバージョンが古いことが考えられますので、最新版のSharpCapをダウンロードしてインストールしてください。
  2. 焦点距離は自分が使っている望遠鏡の値を正しく入れてください。
  3. 最後に一番下の「適用」もしくは「OK」を押します。

次に、同じくSharpCapのメニューから設定に行き、「ハードウェア」タブのところに行きます。
03_SharpCap_setting_hardware
  1. 「マウント」の「ハードウェアの選択」のところで、接続したい赤道儀を選びます。今回はSA-GTiをSynScan Proで操作するので「SynScan App Driver」を選びます。
  2. 一番下の「OK」を押します。
  3. SharpCap画面の右パネルの「望遠鏡制御」の「接続済み」のところの四角を押します。ASCOMを介して接続するのですが、10秒くらい待ってうまく接続されると数字などが出てきて、赤道儀がどちらを向いているかSharpCapで認識できるようになります。
01_SharpCap_ok_cut

これでだいたい準備は完了です。

実際にプレートソルブを走らせてみましょう。

1. 露光時間を3秒程度にしておくといいでしょう。短すぎると星の数が少なくて、長すぎると星が流れてしまってうまくいかないことがあります。
2. SharpCapメニューの「ツール」から「プレートソルブ後再同期」を選ぶか、右側パネルの「望遠鏡制御」の方向矢印の左下の方角マークのようなアイコンを押します。
04_platesolve

3. 今見ている画面から実際に見ている方向を計算して、赤道儀が認識している方向とどれだけ違うかの差を認識して、その差を赤道儀にフィードバックして、赤道儀が見ていると思っている方向に向きを変えて合わせてくれます。
4. うまく行くと、下の画面のようにリゲルが真ん中に来て、上部の緑色のところにプレートソルブが成功したことが表示されます。今回の場合2.72度ずれていたそうです。
06_platesolve

うまくいったら、PC上で走っているSynScan Proのアラインメント完了の意味で、星マークのボタンを押します。

その後は、SynScan Proを使って、自由に目標の天体を導入してみましょう。例えば今回の目標はオリオン大星雲なので、SynScan Proの初期画面から「ディープスカイ」を選びます。
09_synscanpro

オリオン大星雲はメシエ天体の42番目なので、「メシエ」を選び、「042」と入力し、「導入」を押します。うまく行くと、オリオン大星雲が画面に入ってくるのが見えるでしょう。

05_intro

もし画面内に入らなかったりした場合は、再びプレートソルブを走らせることで画面に入れることもできます。

今回は導入完了のここまでとします。次回は実際に撮影してみます。










先日シュミットさんに立ち寄った際に、ラッキーなことに生ブラック☆パンダさんにお会いすることができました。その際なんと「面白いものを作ったので是非試してみてください」とNEWTONYの接眼部に取り付けるヘリコイド方のピント調整装置を手渡されてしまいました!


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休日前の月が出ている日で、雲もありましたが、夜中から晴れてきたので、手持ちのNEWTONYで少し試してみました。


テスト機材しょ

機材ですが、まずは教育用ニュートン反射望遠鏡の「NEWTONY」。これにCMOSカメラとしてCeres-Cに取り付け、架台のAZ-GTiに載せます。
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そもそもNEWTONYは接眼部の中奥深くにカメラを入れ込まなければならないために、通常のCMOSカメラにノーズアダプターを付けただけではピントが出ません。Ceres-Cは1.25インチの円筒型のカメラのためにアイピース口の奥に入れ込むことができるために、NEWTONYにとっては数少ないピントが出るカラーカメラとなっています。円筒タイプのCMOSカメラですが、

モノクロタイプはPlayer Oneでもいくつか


ZWOでもいくつか


カラータイプは他にQHYCCDからいくつか出ています。


Ceres-Cも含めてほとんどのものがガイド用カメラとか、惑星用カメラとか謳われているもので、センサー面積が小さいものが多いですが、電視観望に利用することが可能です。実際にはカラーの方が楽しいかと思いますが、Hαフィルターなどを利用して、モノクロでコントラストよく見るという手法なども考えれられると思います。


そもそもの問題点

これらのカメラをNEWTONYで使うときに問題となるのが、接眼部の固定方法です。コストを抑えるためだと思いますが、接眼部はねじ込み式になっていて、そのねじ込み具合でピントを調整します。問題は二つあります。
  1. ねじ込む際にカメラが回転してしまうこと。
  2. ねじが緩いので、途中のねじ込み状態ではカメラがグラグラしてまうこと。
これらの問題のために、NEWTONYでの電視観望ではピントを合わせるのがなかなか大変で、その回避策として私はネジのところに輪ゴムを巻いたりしてぐらつき具合を軽減して使用していました。
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今回、この部分を新しいヘリコイド型のピント調節アダプターで置き換えてみます。
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星を見てみる

その後、CMOSカメラを取り付けて、実際に星を見てみます。まず、ピント合わせ時に視野が回転しないのが圧倒的に楽です。というか、さすがヘリコイドです。ガタつきがほぼ何もないので、PCの画面を見ながらかなり微妙な調整が効き、ピント合わせがこれまでより遥かに遥かに楽になりました。

IMG_7027

画面を見ながら調整すると、これくらいはすぐに出ます。
06_Orion_helicoid

その後、電視観望のためにフィルターをつけて試してみたくなりました。ただしブラックパンダさんによると

作った後から気づいたのだが、フィルターをつけるとピントが出ないかもしれない。

とのことです。え!、本当なのか?もしそうならとても惜しい!?これは実際に自分で試さなくては。

と言うわけで、実際にCBPを取り付けてみます。
IMG_7033

カメラ先端が5mmほど長くなります。ヘリコイド内部の径が先端で小さくなっているところがあり、そこでつっかえてしまうので、やはりその分カメラが接眼部の外側に出てきてしまいます。

さて結果はというと、やはりフィルターアダプターの厚みのためにカメラが奥まで入り切らずに、ピントが出ません。下の写真くらいが限界でした。かなりずれたのがわかります。
06_Orion_helicoid_filter

Ceres-Cはセンサーの前にねじ込み式の保護ガラスがついているのですが、それを外してCBPフィルターを取り付けてみました。
IMG_7034

ただし穴のねじ径の方が大きいため、ねじ込みで固定は出来なくて、セロテープで貼り付けて固定して試しました。テープですが、最初マスキングテープでフィルターアダプターの両側を留めましたが、テープが厚すぎて接眼部の中に入って行きませんでした。セロテープも両側で止めると多分厚すぎなので、片側だけの固定で試しました。

IMG_7024

さて結果はというと
06_Orion_helicoid_filter_no_cover

少しマシになりましたが、やはりピントが合うところまでいきません。

その後、CBPをアダプターから外して、フィルターのみテープで固定しようとか思ったのですが、流石にここまでくると初心者に薦めることはしない方がいいと、この時点で思いとどまり、今回は泣く泣く諦めることにしました...。


ついでに電視観望

ちょっと悔しいので、上記セットアップでフィルター無しで少しだけ電視観望をしました。

M42: オリオン大星雲、約3分40秒
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馬頭星雲と燃える木、約3分
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ウルトラの星がある(笑)M78星雲、約7分
10_M78


コーン星雲ですが、30分かけてかろうじて形が見えるくらいでしょうか。
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フィルターなしでもこれくらいは見ることができます。でもやはり、QBPやCBPなどのフィルターを入れるともっと見えるようになるかと思います。改良版に期待です。でもブラックパンダさん確か「100個くらい作ってしまった。」とか言っていたのでどうなることやら...。アイピースで見る分には影響ないので、眼視ユーザーに売れてくれればいいのですが。


まとめ

NEWTONYの接眼部をヘリコイドタイプに変えて電視観望を試してみました。ピント合わせはこれまでよりはるかに楽になりました。ただ、電視観望目的だとやはり光害防止フィルターを入れたいのですが、ブラックパンダさんが言っていた通り、今のままだとカメラが入り込まずにピントが出ません。ここら辺を改良していただけると、NEWTONYユーザーで電視観望をしている方には相当な朗報だと思います。

いつもユーザー目線で独自商品を開発してくれるサイトロンさんは素晴らしいと思います。今後もどうしても期待してしまいます。







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