ほしぞloveログ

天体観測始めました。

タグ:デネブ

夏は観望会が目白押しです。先週土曜の高岡市のおとぎの森公園観望会に続いて、この週は7月31日の金曜に富山市の環水公園というところで観望会です。


歴史

環水公園の観望会も、もう毎年恒例の行事です。昨年の様子は少しだけこのページに書いています。



最初に参加した2023年の記事によると、コロナ前から行われていたとのことですが、コロナで一旦中止、コロナ以降に2023年に復活したとあります(でもこれが嘘だったと後からわかります)。私自身はコロナ以前のものには参加していなかったので、今回が4回目の参加になります。

検索してもコロナ以前のこのスターウォッチングに関する情報があまり出てこなかったので、ChatGPTにまとめてもらいました。今は便利ですね。文書をAIに作ってもらうのは味が無くなるのでまだ避けていますが、こういった資料的なものはかなり細かいことまで情報を集めることができます。

確実と思われる情報を挙げてもらいましたが、あくまでAIが検索できた結果なので間違いもあるかもしれません。資料としては県の年度報告が一番確実なもののようです。でも、調べた結果は意外なものでした。
  • 2012~2019年:8回(コロナ前は毎年開催)
  • 2020年:雨天中止のため開催回数に含めない
  • 2021~2026年:6回
と合計14回行われていることがわかります。面白いのは、コロナ禍が始まった2020年はコロナではなく雨天で中止になったと報告されていること、さらに2021年からコロナ禍でも規模を抑えて開催されていたことです。

今後の資料がてら少し詳しく残しておくと

開催状況確認できた内容
2011環水公園開催は未確認富山県の広報映像資料に「とやまスターウォッチング」が登場しており、県の事業自体は少なくともこの年には存在していました。ただし、会場が環水公園だったかは確認できません。(富山県)
2012開催されたとみられる8月24日に環水公園野外劇場前広場で開催する告知が残っています。テーマは「伝統的七夕の夜に織姫と彦星を探そう」でした。環水公園開催として確認できる最古の記録です。 (FMとやま)
2013開催されたと推定個別の公式記録は発見できませんでしたが、観望協力者による後年の記録では「コロナ前までは毎年開催」とされています。 (ほしぞloveログ)
2014開催告知あり8月22日の環水公園開催を伝える記録があります。 (i北陸)
2015~2018毎年開催と推定個別ページは確認できませんでしたが、コロナ前の毎年開催という関係者記録と整合します。 (ほしぞloveログ)
2019開催8月2日、環水公園野外劇場前広場。参加者は約200人でした。
2020雨天中止8月7日に予定されていましたが、公式事業報告に「雨天中止」と明記されています。新型コロナによる中止ではありません。
2021開催8月6日、約50人。コロナ禍でも再開されていました。
2022開催8月5日、約60人。
2023開催8月4日、約100人。
2024開催8月2日、参加者160人。
2025開催8月8日、約180人。夏の大三角の観察、星や日食に関する解説、4D地球儀を使った環境展示などが行われました。 (富山県公式ウェブサイト)

とのことです。でも2013年と2015〜2018年の根拠がこの「ほしぞloveログ」で、実際コロナ禍での情報が間違っていたので、あまり当てになりませんね。これでもChatGPTの結構いいエンジンを使ってこの結果なので、ここらへんが限界なのでしょう。というか、他に記録がなさすぎです。

もう少し突っ込んでおきます。2011年の根拠になっている広報映像の資料ですが、リンク先にはタイトルだけで映像はありませんでした。タイトルを見ても、2011年にそれらしい記述がないので、少なくとも自分で調べた限りでは確認が取れませんでした。

2012年以降は、ほしぞloveログの情報が根拠になっている以外の年では、リンク先の資料に「スターウォッチング開催」の記述が、かなりシンプルですがどの年も一応は確認できました。特に、2020年はすでにコロナ禍でしたが、県の報告書にはっきりと「雨天中止」と書かれています。

ただ、これが本当に雨天中止だったのか、コロナ禍で開催が心配されたので雨天中止とあえてしたかなどの判断まではできませんでした。確認で自分の過去メールを調べてみたら、確かに雨天中止と県天メンバーからメールが流れていたので、コロナではなく雨天中止で正しそうです。

2021年と2022年はコロナ禍真っ只中でしたが、それでも参加人数とともに報告されているので、実際に開催されたのかと思います。こちらも過去メールで確認しましたが、紙コップを使ってアイピースが皮膚に触れないようにするなど、いろいろ工夫をしながら開催していたようです。


自分は一体何をしていた?

で...、問題は、私は2016年には富山県天文学会に参加していたのですが、2016年から2022年までは観望会に参加せずに何をしていたんでしょうか?

全く記憶になかったのですが、自分のMacのカレンダーを見ると2017年から環水公園の観望会があると予定項目として残っていました。それらの日をよく見てみたら、理由がわかりました。2016年から2019年までは原村の星まつりと日が重なっていたので参加できなかったというわけです。

それでも2020年から2022年の記憶が全くないです。原村の星まつりは2020年以降は開催されていないので、星まつりへの参加が、環水公園不参加の理由にはならないと思います。忙しかったのか、もしかしたら2019年まで参加できていなかったので、それ以降も惰性で参加していなかったのかもしれません。


AIによる調べ物

以上のようにAIの力も借りながら調べてみました。少なくとも人間の曖昧な記憶よりは正しい結果を出してくれています。また、AIが出してくれた情報をもとに、さらに自分で確認することもできるので、かなり役に立つという印象です。それでも、2011年のように人間が確認を取ろうと思っても確認できない情報まで含まれていることもあるので、必ずしも確実ではないことも、気にしておいたほうがいいかと思います。

あと、自分のブログが情報の根拠となっているのはかなり気持ちが悪いです。どれくらいの根拠感で書いているのかは自分ではある程度わかっているので、それを情報源と思われると嫌なのと、他の情報も、この程度の根拠しかない可能性もあるのかと思い知らされます。


観望会

P7310938のコピー

観望会の歴史という、関係ない人から見たらくだらないことを長々と書いてしまいましたが、これは肝心の観望会が曇りでかなり厳しい状況だったからです。

平日なので仕事が終わってからの準備になります。会場に18時頃に到着すると、もう何台か望遠鏡が並んでいました。最終的には10台以上は出ていたはずです。

P7310955のコピー

この公園は富山駅から歩いてくることができるので、お客さんもたくさん来ます。100人以上は確実にきていたはずです。ただし、開始時から今日は天気が厳しいかもと皆さん言っていて、明るい金星も双眼鏡で探してもなかなかわからないような状況が続きます。

結局見えたのは、肉眼では、
  • 沈む直前の金星が、時間帯によってはかなり低い位置の雲の合間に見えた。
  • ベガとアークトゥルスはかなり注意して見ると、大抵の人には見えた。
  • デネブとアルタイルは時間帯によっては見える人もわずかにいたが、見えない人が多数。
  • 終了近くに地平線から月がやっと昇ってきて、雲越しに少しだけ見えた。

望遠鏡ではアルビレオくらいまで入れていたようです。後半になるにつれ、一部に雲間が見えたりもしましたが、終始なかなか厳しい状況のようでした。

私は35mmレンズ+ASI294MCの広域電視観望を使って、雲越しの星を見ます。
  • 一番星でベガを見つけて、肉眼でも見えないかお客さんと探し、
  • その後少し晴れた時に、こと座の全体像を見せ、
  • デネブとアルタイルを見せて、一応夏の大三角を完成させ、
  • そこそこ雲が薄くなってきた時に白鳥座全体を見て十字を確認し、
  • 月が出た時に、雲越しもぼやぼやした月を拡大で見た
というくらいです。

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こと座です。終始こんな感じでずっと雲が出ていました。

まあそれでも、雨が降ることはなく、かろうじてですが何か見るということはできたので、ヨシとしましょう。

21時頃には片付け始め、22時前には自宅に到着。次の日は朝早くから用事があったので、すぐに寝てしまいました。



ゴールデンウィークの最後の方、5月3日の夜中(実際には0時を回っているので5月4日)、Askar  FMA135で白鳥座の辺りを撮影してみました。 QBPをつけての自宅の庭撮りです。


FMA135の一連のテスト

この日は本当はM57を狙おうと思っていて、VISACで色々やっていたのですが、シーイングがあまりに悪くて断念。その時点で午前2時過ぎです。 貴重な晴れの日なので、あと少しなにかできないかと思いつつ、ちょうど白鳥座がもう上がってきているので、FMA135を試してみようと考えました。

FMA135は先日星像がどの程度なのか見るために、ファーストライトで試し撮りています。


APS-Cだとほぼ完璧に点像でしたが、フルサイズだと周辺減光もあり星像も4方向に流れてしまいます。でも星像も周辺減光も、そこまで酷いことはなかったので、やはりここはフルサイズのEOS 6Dでの撮影としました。

その後、FMA135で電視観望も試していますので、興味がある方はこちらもご覧ください。


今回の撮影のターゲットは白鳥座のデネブからサドルにかけて。135mmの焦点距離は結構な広角になるので、広い範囲でHα領域が広がる白鳥座付近は絶好のターゲットです。


セットアップ

撮影の準備でフィルターをどうしようか考えているときに、面白いことに気づきました。FMA135はアメリカンサイズのフィルターなら先端に直接取り付けることができるのです。FMA135には金属のキャップが付いているのですが、これが2段の蓋のような変な形をしているのです。試しに出っ張っている蓋を回して外し、その代わりにアメリカンサイズのフィルターをはめてみると、ぴったりハマります。今回はHα領域なので、QBP(Quad BandPass)フィルターのアメリカンサイズを取り付けることにしました。

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赤道儀からVISACを外し、6Dをそのまま載せます。ところが、いくつか問題が出てきました。カメラを赤道儀に縦長に固定したかったのですが、BackYardEOSを使うために6DにUSBケーブルを繋ぐと、コネクタが どうしても下のクランプに当たってしまうのです。結局カメラの固定はクランプの一部だけを利用してもう仮止め状態です。ちょっとぐらぐらしますが、風があまり吹いてないのでなんとかなるでしょう。

こんなことをしていたら、もう午前3時前。このときかなり焦っていてピントを合わせ損いました。画角を決めて「から」ピントをデネブで合わせてしまったのです。デネブが画面中央にあればよかったのですが、結構端の方にあります。星像が全面で点像ならそれでもよかったのですが、フルサイズだと収差で星が流れてしまうために、そこでピントを合わせたら当然中央ではズレてしまいます。デネブを中央に持ってきて、ピントを合わせてから画角を決めなければならなかったのです。このことは撮影後のチェッックで気づいたので、もう諦めてそのまま仕上げるしかありませんでした。

ISO3200で3分露光に設定し、撮影を始めたのは午前3時。薄明が4時前なので、もう1時間もありません。撮影を始めてから家の中で少しうとうとしてしまい、目が覚めた午前4時過ぎに外に出たらもう明るくなりはじめていました。そのまま片付けて、4時20分にはもうベッドの中。自宅撮影はここが楽なところです。

後で見たらやはり撮影途中から明るくなっていて、実際に使えたのは19枚でトータル57分、1時間に満たないくらいでした。撮って出しJPEGを載せておきます。周辺減光の様子とかが分かるかと思います。
LIGHT_180s_ISO3200_20210504-02h51m43s399ms

フラットは後日昼間の障子越しの光を写して64枚撮影、フラットダークはそのままキャップを閉じて64枚撮影、ダークは以前撮影したものを9枚だけ使い回しです。ただしダークはライトフレームと同じ180秒ではなく90秒のものを使い、PIで最適化オプションをつけています。6Dのダークノイズはあまり変な振る舞いをしないので、多分大丈夫でしょう。

ちょっと話がそれますが、ここら辺がいまだに6Dをメインで使い続けている理由です。とにかくいろんな面において素直だと思います。しかもフルサイズで、素子サイズが6.3μmもあり高感度で、かつ天体改造済みで十数万と安価。唯一の不満は冷却でないことですが、手軽さを考えたら冷却なしで全然構いません。

さてこれで画像処理を進めます。スタックとストレッチ処理はPixInsight (PI)を主に使いますが、露光時間が短いのでどうしても荒れてしまいます。

途中、一つ大きな欠点が見つかりました。日の丸よりもう少し大きな位の明るさの段差が見えるのです。
masterLight-BINNING_1-FILTER_NoFilter-EXPTIME_180.1

わかりますでしょうか?

この画像は、フラットやダークの補正後、スタックした直後にオートストレッチしただけのものです。このリング、多分リアルだと思いますがいまいち確証がありません。というのも、右側は中心が暗く、外が明るいのに、左側は外側が暗く、中が明るいのです。しかもここで見えるなら、フラット画像とか出ていてもおかしくありませんが、フラット画像をABEなどで平らにしてよく見てもそのような段差は見えません。これがFMA135本体のせいなのか、QBPフィルターを取り付けたせいなのか、もしくは処理の過程で出てきたのかは不明なので、今後確認する必要があります。いずれにせよ、この程度なら画像処理でなんとかなるレベルです。

あと、センサー面のゴミがやっぱりまだ残っています。前回クリーニングしたのですが、それとは別の位置にさらにゴミがついたようです。しかも撮影中に移動しています。なんとかしなくてはダメですね。

気づいたことはこれくらいです。PIでストレッチまで終わっているので、あとはいつものようにPhotoshopに渡します。結果は以下のようになりました。

FMA135_2
  • 撮影日: 2021年日5月4日2時35分-3時48分
  • 撮影場所: 富山県富山市
  • 鏡筒: FMA135
  • フィルター: QBP
  • 赤道儀: Celestron CGEM II
  • カメラ:  Canon EOS 6D HKIR改造
  • ガイド: なし
  • 撮影: BackYard EOS, ISO3200, 露光時間: 180秒 x 19枚 = 57分、dark: ISO3200, 90秒x9枚、flat: ISO3200, 1/1250秒x64枚、flatdark: ISO3200, 1/1250秒x64枚
  • 画像処理: PixInsight、Photoshop CC

まあ、なんとか見えるくらいにはなりましたでしょうか。4隅の流れは確かにありますが、周辺減光は画像処理で気にならないくらいにはなります。今回ピントの合わせ方がまずかったので、中心より少し上くらいでピントがでしまっています。それを除けば、拡大してみない限りフルサイズでも十分に絵になると思います。

135mmの短焦点が実売4万でここまで実用なら、十分に面白いと思います。忘れてるかもしれませんが、これ口径わずか3cmの鏡筒です。焦点距離が短いためにF4.5とそこまで暗くはないので、撮影しても淡い天体も十分に出るのかと思います。今回の出来上がりを見ると、さすがにもう少し露光時間が欲しいところです。


まとめ

FMA135で写したデネブ からサドルにかけて、私の腕が未熟なために色々見苦しいところがありましたが、それらも含めて今一度リベンジしたいと思っています。触ってみるとわかりますが、かなり楽しい鏡筒です。色々試したくなってしまいます。

次回フィルターをつけるかどうか迷っていますが、もしQBPかCBPをつけるとしたら、手持ちの大きいM48サイズのQBPかCBPにするつもりです。Twitter上の情報ですが、hiroooo000さんによると、M36からM48に変換する変換するリングがあれば、M48サイズのフィルターを取り付けられるみたいです。



さらに、その後ブラックパンダさんから、専用のリングを設計中との報告が!


まだ時間はかかるみたいですが、なんかFMA135盛り上がるような気がします。

ちょうど新月期ですが、天気がいまいちっぽいです。できればアンタレス 付近を狙いたいのですが、今晩晴れてくれるかどうか?

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