ほしぞloveログ

天体観測始めました。

タグ:スターウォッチング

2024年8月2日(金)、今年も富山県主催の「とやまスターウォッチングat富岩運河環水公園」がありました。昨年の様子は以下をご覧ください。


そもそも金曜の平日開催で、昨年初めて参加したものですが、今年も参加することにしました。


今年の方針

ちなみに、去年の記事を読み直してみると、いくつか反省点が書いてあります。
  • 2つ電視観望をやって、さらに子供に自由に触ってもらうSCOPETECHの屈折を出したが、手が回らなかった。さらに星座ビノも用意していたが、お客さん全員に十分な時間がかけられなくて無理があった。
今年も改めて思ったのですが、市街地での公園でやるのでお客さんの数が相当多くて、細かい操作などを伝える時間が確保できません。今年は欲張らずに子供用屈折も星座ビノも無しにしました。
  • 広域電視観望で、天の川の見える範囲が少し狭くて川のように見えないので、天の川と認識されにくい。
天の川を見たことがないお客さんもたくさんいます。天の川と言われても、実際どれが天の川か最初はわかりにくものです。いつもは35mmレンズを使いますがそれだと範囲が狭くて皮の形に見えません。今回はSamyangのF2.8の14mmを使って広角で川らしく見えればと思います。

あと、去年は
  • 準備と説明と機材トラブルなどで他の参加者とあまり話す機会がなかった
ので、今年はもう少し他の人と交流することを目標としたいと思います。


2つの電視観望

電視観望を2つ用意します。セットアップは昨年と似ていますが、少しだけ変わっています。

メインは天の川を見せること。これまで広域電視観望は主にはF1.4の35mmとか50mmのカメラレンズで見せていますが、もう少し広い範囲を見せた方がより天の川らしくなると思い、今回初めてF2.8の14mmレンズを用意してみました。これに光害防止としてQBPフィルターを使います。フィルターは1.25インチのもので、ASI294MCの側に薄手のアダプターを使って、レンズに干渉しないように取り付けます。操作は自由雲台です。たまに「広域電視観望の際のマウントはなんですか?」と聞かれることがありますが、これだけ広く見えると画角の移動はよほど時間が立たないと効いてこないので、自由雲台で固定で十分です。これでライブスタックもできるので、実際の画面が流れることもありません。

お客さんを飽きさせないために、もう1セット普通の電視観望を用意しておきます。もう夏の星雲が上がっている時期なので、街中ですが十分に楽しめるでしょう。こちらはいつものFMA135とUranus-Cをトラバースに載せています。そういえば去年はまだAZ-GTiを使っていました。トラバースがまだまだ実用に耐えなくて心配だったのですが、今年はトラバースがもう完全にデフォルト機器になっているので、成長したものです。今回も安定に稼働できました。トラバースの「小ささ」がさらにインパクトを上げていて、今回も「こんなので見えるの!?」という声を何度も聞きました。カバンの中に全セットを入れることができるので、駐車場から設置場所まで距離がある時でも、ほとんど苦になりません。

あと、今回初めて外部モニターを「2台」用意しました。こういった大規模な観望会にはお客さんもたくさん来ますし、電視観望も2セット用意するので、モニターも2台あった方が説明も楽だと思ったからです。1台は24インチでメインの天の川用、もう一台は15インチのコンパクトモニターで星雲用です。


機材の準備

18時過ぎには環水公園に到着しました。駐車場もまだ十分空いていたので、観望会会場の近くに車を駐めることができました。セットアップは最近は手慣れたもので、普通は10分とか15分もあれば終わってしまいますが、今回はモニターが2台あったので、少し手間取りました。モニターの解像度はHDMIでそれほど高くないので、PCの設定をそちらに合わせるのに時間がかかってしまいました。やはり一度は事前にテストしておくべきです。しかも星雲用はM1 MacのArm Windowsで動かしているので、モニターを最初うまく認識できませんでした。一旦VMwareを完全に落として、Mac画面をモニターに出せることを確認して、その後VMwareを立ち上げるとうまくいきました。

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広域用のレンズは最初から14mmにしてみました。うまく行くのかどうか、ぶっつけ本番です。

19時前には準備も終わり、まだ明るいので会場を一回りしますが、すぐに星が見えるくらいになり、広角電視観望ではこと座の形も十分にわかるくらいになります。昨年は19時にスタッフが一度集まって打ち合わせがあったのですが今年はそういうのは特になくて、もうお客さんも来始めているのでそのまま観望会になだれ込みます。

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観望会会場の環水公園は駅に近いかなり大きな公園で、世界一美しいと言われたスターバックがあるなど、富山の観光スポットにもなっています。駐車場もきちんと整備さえているので、観望会にはお客さんも数多く訪れます。この日は昼間から天気も良く、実際かなりたくさんの方が来てくれました。


いよいよ観望会開始

19時を過ぎるとお客さんももうかなりきていますし、スタッフの方も含めて知り合いの方もたくさんいます。結構明るいうちからM57を入れてみましたが、もう余裕で見えます。プレートソルブができるくらいの星の数が見えたら、たとえ街中であろうと輝度の高い星雲は問題なく見えます。

画面を見ながら、周りの人といろいろ話しました。今回は、電視観望に注目してくれる人がかなり多かった印象です。2016年からずっとやってきた電視観望で、星まつりなどではものすごく盛り上がっていたのですが、意外に地元の富山ではあまり盛り上がらない印象でした。今回はスタッフの方も学生の方も含めて、結構皆さん技術を知りたがっているような感じでした。

恐らくなのですが、これはSeeStar効果なのではないかと思っています。やはりあれだけ数が出てメジャーになってくると、少なくとも天文関連の方には電視観望でかなり見えるという認識が広まってきているのではないかと思います。電視観望そのものに信頼が出てきたと言ってもいいでしょうか。私自身は結局いまだにSeeStarは使ったことがないのですが、大手メーカーが本腰を入れてくれるのはとてもありがたくて、長い目で見てもとても良い傾向だと思いました。

話してくれた方の中に、県天メンバーではないけれども富山在住で天文が趣味で、このブログを一から読んでくれたというかたがいました。この長いブログを最初から読んでくれるという奇特な方(笑)がたまにいますが、とても嬉しいです。技術的な方のようで、この「ほしぞloveログ」でどのように技術を上げてきたかに興味を持ってくれていました。またお話しできればと思います。

県天に新しく加入された方とも顔を合わせることができました。自宅近くに住んでいる方で、電視観望に興味を持っているということなので、また一緒に試すことができればと思います。

さて、19時半ころからスライドを使った中国出身の方の七夕の話があります。私は聞くことができなかったのですが、大きな拍手が聞こえてきたので、面白い話だったのではと思います。


2つの電視観望の見せ方

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今回の電視観望は、2セットあることを活用してみます。まず広角電視観望で夏の大三角を見せ、そこから画面内でこと座を拡大します。次に隣のモニターに移り、こと座の端の2つの星が写っていることを確認して、その後M57を拡大して、星雲について説明します。先週の科学博物館でも同じように説明しましたが、このやり方は実際の大きさが直感的にわかってもらえるので、なかなかいいのかと思います。これまでの35mmレンズだと夏の大三角が入らずに、アプリを使っていたのですが、今回の14mmレンズはやはりかなり広角で、夏の大三角が余裕で入るので、全体からわかってもらえて、とても説明しやすかったです。

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星雲がどんなものが知らないと、どれが星雲かわからないこともあるので、
アノテーションがある方がお客さんもわかりやすいようです。

天の川は実際どうだったかというと、ずっと雲がかかっていたので、そのすきまから見るような状態でした。天の川に比べると雲は明る過ぎるので、どうしても不利になってしまいます。今回初めて試した14mmレンズですが、より広い範囲を見渡せるのは有利な点でした。その一方、広角すぎて周りの景色が入ってしまうことがあることと、このレンズは周辺減光が結構あるために、SharpCapでのリアルタイム背景補正(フラット化)があまりうまくいきませんでした。実際の画像は以下のくらいです。

スクリーンショット 2024-08-02 202517

適当な枚数をスタックしているので、雲が流れているのがわかると思います。流れていない赤いシミが天の川になります。背景補正に非線形勾配除去を使っているのですが、雲などが明るすぎて飽和してしまうとこの背景補正がうまくいかなくなります。そのためゲインか露光時間を少し下げる必要があります。補正がうまく行っても、やはり周辺減光の影響を取り去ることはできずに、右上や左下が少し暗くなってしまっているのがわかります。天の川だけを見やすくするために、画面を拡大して画角を少し絞っています。これだともう広角の有利さがなくなってくるので、本末転倒になってきます。やはりなかなか最初からはうまくいかないもものです。次回、もう少し雲が少ない時に、改めて評価したいと思います。

14mmレンズで天の川が少し認識しにくかったので、途中からいつもの35mmに戻しました。下の画像が35mmで見た場合です。
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明るさはずいぶん均等になり、あぶり出しがかなり楽になります。が、当然画角は小さくなるので、ここら辺はトレードオフなのかと思います。この日の天気は悪くなかったですが、去年の方が少し良かったでしょうか。途中からだんだん雲が濃くなってきて、最後の方は天の川も見えなくなってしまいました。

県立大の学生が何人か、富山大の学生がなんと20人くらい来ていました。途中何人かのメンバーが電視観望を見にきてくれました。まずは街中で天の川が見えることに驚いていました。「観望会で説明とかどんな風にしますか?」と聞かれたので、ちょうどこの日にやっていた夏の大三角と、こと座とM57と天の川の関係とかを、七夕に交えて話すことや、天文クイズのことなどを例として伝えました。天文クイズは実際に来ていた学生さんに解いてもらいました。いつもの「月はどちらから昇ってどちらに沈むか?」というクイズで、天文部の人でさえパッと気づいた人は数人でした。もちろん、太陽がどちらから昇ってどちらに沈むかは全員知っていて、太陽が動くのは当然地球が回っているからということも全員知っていました。知識としては十分あるにも関わらず、月になると知識として知らないので答えられなかった人が多かったのですが、さすが大学生のしかも天文部です。すぐに納得して、その後の例えばベガは?と聞くと、普通に東から登り、西に沈むと妙に納得してくれてました。画面に見えている天の川と銀河の方向の関係のクイズも出したのですが、これはちょっと難しいと思われたようだったので、少し反省です。もう少しこなれた誘導を考えた方がいいかもしれません。


観望回終了

一応観望会は21時まででしたが、あまり時間は厳しくなくて、お客さんがいなくなったらやめにしましょうかというような雰囲気でした。19時くらいから始めて、かなりの人が見にきてくれ、ずっと説明していた気がします。それでも結局見せたのは夏の大三角と、こと座とベガ、天の川と、M57、あとはせいぜいM27くらいでした。ひっきりなしにお客さんが来るので、あまり種類を見せることができなかったのは反省点でしょうか。

私は21時20分くらいまで粘っていましたが、駐車場の出車ゲートが22時で開かなくなってしまうというので、ここで撤収です。片付けはほんの10分もあればすぐに終わり、片付け終わってから一通り挨拶をして、まだ盛り上がっている学生たちのところに行きました。20人くらいの大所帯なので、かなり楽しそうです。学生たちに22時にゲートが開かなくなることを伝えて、私も21時40分頃には退散しました。


まとめ

今年もたくさんのお客さんに電視観望を見てもらいました。特に天の川は、こんな街中でも見る方法があるということにびっくりしていたお客さんが多かったです。また、富山県天文学会のメンバーはもちろん、他にもたくさんの望遠鏡が出ていたので、お客さんはかなり楽しめたのではないかと思います。でもこの日もとても暑かったです...。


前回立山に登ったのが2019年の9月なので、2年近くぶりになります。前回は標高2000mの弥陀ヶ原に行きましたがが、あまりの天気の悪さで星が全く見えず、ブログの記事にもしていません。ブログの記事になっているのは2018年10月10日。この時も弥陀ヶ原です。突風と雲間の中少しだけ天の川を撮影したのを覚えています。

今回の行き先は弥陀ヶ原よりも少し上の標高2300mの天狗平。しかし、今回も天気が悪くてほとんど星の写真がありません。最近忙しくてブログ更新できていないので、日記がわりに気軽に書いておきたいと思います。


いざ立山へ

立山は規制が厳しく、マイカーで入山することは基本的にできません。一般の人が立山に登るのは大きく2通りの方法あります。一つは旅行会社が企画するツアーバスに乗って行く方法。富山県民はたいていはふもとの「立山あるぺん村」まで車できて、そこで観光バスに乗り込みます。富山駅から出ている観光バスも一部あるみたいです。勝手に連れて行ってくれるので簡単ですが、旅の楽しみは次の立山駅経由の方が楽しいかもしれません。

もう一つは地鉄(富山地方鉄道)で立山駅まで来て、そこからケーブルカーとバスで登る方法です。地鉄は富山駅から乗れるので、遠方から来る方はこちらの方が一般的かもしれません。

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立山駅です。

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ここ立山駅から美女平までケーブルカーに乗ります。

立山駅には「立山カルデラ砂防博物館」があります。かなりの部分が無料で見学できるので、時間があったら立ち寄るといいかもしれません。

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立山カルデラ砂防博物館入口。駅から徒歩1分くらいでしょうか。

美女平からはバスに乗り換えて、それぞれの目的地まで行きます。木々の間から称名滝が見えます。
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バスの最終地は標高2400mの室堂ですが、今回はその手前の標高2300m地点の天狗平にある立山高原ホテルが目的地です。

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この日泊まる宿「立山高原ホテル」です。

到着時には少し青空が見えていました。遠方に剣岳を見ることができました。

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中央奥に雲間から剣岳、通称「つるぎ」が見えています。
見えている建物は立山高原ホテルです。


散歩の途中に雷鳥をペアで見ることができました。つがいで見ることができたのは初めてです。

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もう雪の時の白い羽はかなり消えていて、夏に向けた茶色になってきています。赤いトサカがある方がオスだそうです。人を怖がる様子は全くなく、近づいて行っても逃げることはありません。これは雷鳥を驚かすようなことをしないからだそうです。立山に来ている人たちは、マナーが良いということの表れでしょうね。

夕方近くになると雲海が見えてきました。
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雄大な雲海の風景。小さく見える影が人です。


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眼下は雲海、太陽にはハロがかかっています。幻想的な景色でした。

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夕暮れの風景。山端に太陽が沈んでいきます。


立山高原ホテルでのスターウォッチング

今回泊まるホテルです。標高2300mとは思えないリゾートで、とても雰囲気のいいホテルです。奥が食堂になっています。

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夕食は豪華でとても美味しかったです。

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美味しそうな食事。実際とても美味しかったです。

夕食後、スターウォッチングがあります。スターウォッチングがあるのは大抵が週末です。開催日は限られていますので、興味がある方は宿泊日に開催されるかどうか、予めホテルの方にお問い合わせください。

この日は夕方こそ少しだけ青空が見えましたが、スターウォッチングが始まる19時半からはほとんど曇り。ごく稀に天頂付近のアークトゥルスが見えたりもしましたが、天の川が見えるようなレベルではありませんでした。そのため1時間くらいの星についてのお話をした後、お客さんと少しだけ外に出てみましたが、ほとんど星は見えず。用意しておいた超コンパクト電視観望機材もほとんど役目を果たすことはできず、ほとんどのお客さんはすぐに部屋に戻ってしまいました。

その中で一組だけ、お父様と二十歳くらいの息子さん二人の親子3人組がしばらく残っていてくれたので、少しだけ星の案内をしました。といっても夏の大三角と、北斗七星の尾っぽがかろうじて見えたくらいで、立山の星を満喫というには程遠かったです。その中で、彼らと富山市天文台について少しだけ話しました。

富山市天文台が今年3月に廃止になってしまったのですが、彼らも富山市民で子供の頃に何度も天文台に行っていたそうです。いろいろ思い出があるようで、今回廃止されたことを知ってとても残念そうでした。子供の頃に星を見たことは心に残っていて、その機会がなくなるのは寂しいというようなことを言っていました。こんな話を聞いてしまうと、やはり今回の天文台の廃止はとても残念で、子供たちの星に対する興味の受け皿という意味で、今後かなりの損失になるのではないかと思われます。今のところ代替施設ができているわけでもないので、地道に天文台の再開または代わりになる施設を市の方に求めていきたいと思います。


夜の撮影

天気が天気なので、スターウォッチングは早々に切り上げ、のんびりと温泉に入りあきらめモードだったのですが、温泉から出て部屋に戻る前に外に出てみると少しですが星が見えます。もしかしたらと思い、機材を持って撮影準備に取り掛かります。

ところが雲は晴れてくるどころか、時間と共にだんだん濃くなってきました。かろうじて撮れたのが夏の大三角方向にワンショット。少しだけ白鳥座付近に天の川らしきものが見えています。

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立山高原ホテルの上に夏の大三角が見えます。
雲越しに天の川の赤いところが一部見えています。

もう一つは南の方向。

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雲越しの南の空。さすがに天の川もほとんど見えません。
下に写っているブルドーザー、あだ名を聞いたのですがどうしても思い出せません。

右のさそり座の形がよく分かります。天の川の一番濃いところを見てるはずですが、雲越しでほとんどわかりません。

一方眼下を見ると、この時間帯には雲海もすっかり無くなり、富山の市街地の明かりがよく見えました。
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ブルーファイア現象 ?

今回の目玉は星ではなく、間違いなくこの写真でしょう。夜に地獄谷と呼ばれる方向を撮影したものです。
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真ん中に青白く光っている部分が見えるのが分かりますでしょうか?右に見える建物はこの日泊まった立山高原ホテルですが、これはずっと手前にあって、地獄谷はずっと上の室堂まで行って、そこから山を奥の方に下ってアクセスできる場所にあり、ここから見るとかなり遠くの下の方です。

今回は露光時間をかけての明るさですが、この光は実際に目で直接見ても周りからわずかに明るくなってるのが分かります。拡大してみます。

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闇夜に青白く輝く地獄谷。 

明らかに雲とは違う煙のようなものも確認できます。明るいところも均一な明るさではなく、広範囲にわたって強弱があるのが分かります。また、左の方にも暗いですが光が見えます。人工的な光だとこうはならないと思います。夜に地獄谷に行ったわけではないのでホントのところはわからないですが、やはり何か闇夜に光っているのかと思われます。

地元の富山県天文学会の方の意見では、こんなところに人工的な光はなく、おそらく硫黄のガスが燃えるブルーファイア現象なのだのことです。硫黄は低温で発火するとのことで、例えばジャワ島の火山が有名とのことです。

いつか夜にもっと地獄谷近くに行って撮影してみたいです。


プロのカメラマンの方と

実は今回、プロの写真家の方と一緒でした。ポートレートが専門ということですが、星を撮ってみたくなったとのことで今回友人にくっついてきたそうです。私はもっぱら天体写真のみで、普通で言う写真に関しては全くの素人なので、いろいろ聞きたかったことがありました。特に技術と感性に関してです。

夕食の時話す時間があったので、少しですがいろいろ興味深い話が聞けました。まず、技術に関しては昔ほど差がなくなっているとのことです。デジカメになって、どんどん高機能化してきて、昔必要だった技術、例えばフィルム巻きをいかに速くするかとかはもう今となってはもう必要なくなってしまった。こんなことがたくさんあるとのことです。だから逆にプロと言うからには、技術だけでない、その根拠が必要というような話を聞くことができました。

私が悩んでいるのは特に天の川を含む星景写真です。手順通りにやっていけばアマチュア天文家がいいと思うような写真にはなるのでしょうが、個人的にはそこまでいかずに、撮ったそのままの方が好みになることが多いです。例えば天の川を中央に持ってくるときは周辺減光がむしろ天の川を引き立たせてくれます。光害も私の好きな黄色から黄緑、青へのグラデーションを醸し出してくれたりします。

こんなことを聞いてみたら、やはり写真家としては写真に自分の考えを込めることが大切だとのアドバイスをいただけました。例えばポートレートでも、写真によってまるで別物のように結果が違ってくるそうです。

でも面白かったのはここからで、写真を見たときに良い悪いの基準はあるのか、例えばコンクールで良い悪いの評価は個人によるのかとかいう話になりました。そこで聞けたのは、やはり良い悪いを「言葉にする必要がある」ということでした。感覚、感情、思いなどはもちろん大事でしょうが、プロとしていいと評価する根拠みたいなのが必要だという意味なのかと思います。「もしかしたら将来AIが客観的な基準を示すような時代が来るかもしれませんね。」と無謀なことを聞いてみたのですが、笑いながら「そうかもしれません。」と少し神妙そうに答えてくれたのが印象深かったです。時間がそこまでなくて深いところまでは話せなかったですが、プロの方の意見はやはり大きいです。多分全く違う視線を持っているのかと思います。とてもいい経験になりました。


まとめ

今回のメインは星関連ではなくブルーファイアになってしまった感があります。ちなみにこの記事のタイトル「地獄谷の神秘の光ブルーファイア」は妻がつけたものです。私のオリジナルのタイトルはシンプルに「立山」でした。「そんなのだからいつもダメなんだ」と怒られました(笑)。

妻がいろいろアイデアを出してきました。ブルーファイア君とかゆるキャラを作って観光化すればいいとか、ブルーファイアソフトクリームを作ったらいいとか、市街地にテーマパークを作って3DのVRで見えるようにしたらいいとか、訳のわからないことを言っています。でも本当に実際の光を見てみたいようです。

確かに普通に立山に泊まる人も、夜に星を見ること位まではあってもわざわざ歩いて地獄谷が見えるところまでは行かないので、あまり知られていないというのも納得かもしれません。少なくともネットで立山の地獄谷でブルーファイア現象というのを検索しても何も出てきませんでした。でも裸眼でも光っているのが見えるので、地元の人は意外に普通に知っていることなのかもしれません。

でも結局妻は、あの画像は露光時間を延ばした故のものだということを理解してから、あまり興味を示さなくなりました。最後「期待して見に行ったらショボかった観光地の典型的なやつみたいだ」というようなひどいことを言っていました(笑)。淡い光ですが、目で見ても十分インパクトはあると思うので、きちんと説明しようとしたのですが、もう無駄でした。妻さえ説得できないようなら観光化は難しそうです(笑)。

そういえば、立山を旅行記のように書くのは初めてかもしれません。残念ながら星はあまり見えませんでしたが、コロナで昨年は立山に登れなかったので、本当に久しぶりに宿に泊まった気がします。ホテルの方から、やはりなかなかお客さんが戻ってきてくれなくて大変だとのことを聞きました。早く収束して観望会なども普通にできるようになって欲しいものです。


P.S.

最近、忙しいのでブログが全然更新できていませんでした。梅雨時で星が出ないのでネタがないということもありますが、実は余っている時間のほとんどを使って、来週6月27日28日に配信がある天リフの超会議拡大版「ガチ天2021」に使うトークの資料を作っていました。

今回は太陽について話すつもりです。まだプログラムは発表されていないようですが、太陽のHα生中継を考えているので、明るい早い時間帯になると思います。太陽について話すのは初めてなので、資料も一からで大変でしたが8割方完成しました。よろしければぜひ配信をご覧ください。

実は今日の午後から晴れる予定で、太陽撮影をしようと思っていたのですが、結局曇りで撮影できず。今書いてるブログ記事は写真を貼り付けるだけのシンプルなものにしようとしてたのに、意に反してどんどん長くなってしまいました。しかもTwitterでブルーファイアの写真だけ宣伝にでもと思って流したら、わずか4時間でいいねが既に200超え、リツイートも今見たら60超えです。こんなのは初めてでちょっとびっくりしてます。


先の立山の室堂での写真動画の記事のおまけで、明るくなるまでの187枚の連続撮影を比較明合成しました。

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この記事は、今回の撮影の経緯です。

4月22日から泊まりで立山の室堂で撮影をしました。元々は県天の行事の一環で観望会のお手伝いをさせてもらったのですが、年度始めなので行き帰りに各所の機器のチェックや数の確認なども行い、フル日程の2日間でした。

天気予報では午後からずっと晴れと出ていたので楽しみだったのですが、実際にはあいにく朝から曇りで、午後を過ぎても曇りのままです。それでも機器を揃えて車で地鉄の立山駅へ。そこから立山の室堂に行くのにはいくつもの経路があるのですが、今回は一般的だと思われる立山駅から美女平までケーブルカーで、その後バスに乗り室堂まで向かいました。 バスの中もずっと曇りだったのですが、容堂の近くになってやっとごく一部から青空がのぞいていました。

容堂のバスターミナルに到着後、早速観望会の機器のチェックと準備でしたが、それよりも天気が心配です。時折青空が少し見えるのですが、空のほとんどは雲で覆われています。雪が少しぱらついていたので、機器を外に出すこともできないため準備も進まず、少し時間があったので周りを散策しました。まだ一面雪に覆われていて、しかも雪が硬いのでどこへでもいけます。写真の様に「みくりが池」も雪で覆われています。

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みくりが池の上を歩いて行くと人が何人か集まっているところがあり、そこに行くと雷鳥を見ることができました。つがいでいるのですが、全く人を怖がらないので、すぐ近くにまで寄ることができます。雷鳥は4000羽ほどいるらしく、この季節は少し歩けばほぼ100%見ることができるそうです。

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食事後、空はまだほとんど雲に覆われていたのですが、雪は止んでいたので機材だけ外に出しました。暗くなってきましたが、雲で星が全く見えないので極軸を取ることもできません。それでも時間が迫ってきたので案内のスライドの準備を始め、だいたい準備ができたところで、今一度外に出たのですが、ごく一部に星は見えているものの、まだかなり雲に覆われている状況は変わりません。星が出ていないとスライドでのお話だけになってしまいます。話を始めて、星が出てきたら外に案内しようということになり、とりあえずスライドを始めました。

北極星の見つけ方に始まり、春の大曲線や天の川の話をしているくらいのところで、星が出てきたとの連絡が入り、急遽話を切り上げ、外に出る案内だけをして屋上に出て見ると、まだ少し雲は残っているものの、空の上には星がいっぱい広がっていました。

先ほど話した北極星が雲の隙間からも見えています。おおぐま座から春の大曲線をお客さんと辿ると、だんだん目が慣れてきてあちこちから「わー!星がこんなにある」とか、「どんどん見えてくる」など歓声が上がり盛り上がってきます。この日はちょうどいいことに、こと座流星群の極大が午後9時で、ちょうど観望会と重なりました。流れ星が出るたびに盛り上がります。流れ星を初めて見た人もいたみたいで、あちこちから「もう3個見た!」とか、「まだ一個も見えてない」とか大騒ぎです。

ここまでは良かったのですが、問題は機材の方でした。電視観望で星雲星団を見てもらいたいと、FS-60Qとなんと思いAdvanced VXをバッテリー込みで自宅から手で運んできたのですが、そもそも極軸も合わせていなくて、しかもむちゃくちゃ寒いせいかネットワークも切れ気味で、全く導入までたどり着きませんでした。ここで思ったのは、お客さんがいるときはシンプルでいいので、確実に動く組み合わせを用意しておくことだと、すごく反省させられました。しかも、やはり私の星の知識はまだまだ付け焼き刃で、一緒に案内をされた県天のFさんの解説の足元にも及びません。やはりここら辺は経験がモノを言うようです。

こんな調子で反省すべきことはたくさんあるのですが、ラッキーなことに、こと座流星群のおかげでみなさん流れ星を探すのに夢中で、肉眼での観測の方が楽しいようで、手軽な双眼鏡さえ不人気なほどでした。木星を導入してあったので何人かの方は望遠鏡を覗いたのですが、やはり満天の星空と流れ星が迫力があり、結果的には皆さん満足された様で何よりでした。

ちなみに温度は夕方の準備の時でマイナス5度。観望会の最中はもっと寒くなっていたと思います。さすがに1時間もすると人も少なくなってきて、残りは本当に好きな人が話し込んでいた地、撮影などをしていました。私も寒くなってきたので、機材を片付け始め、23時頃から仮眠をとりました。

午前1時頃に一度起きて外に出ると、空は本当に雲ひとつなく晴れ渡り、はっきりとした天の川が大きく山の上にかかっていました。

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 「雪の立山にかかる天の川とこと座流星群」
撮影地: 富山県立山室堂, 2017年4月24日2時52分
キヤノンEOS 60D(新改造, ISO3200, RAW), 露出30秒、固定撮影
SIGMA 10-20mm F3.5 EX DC HSMを10mmで使用
Photoshop CC+Nik collectionで画像処理


雪景色と天の川ですごく綺麗で神秘的でした。撮影をする余裕があるとあまり思っていなかったので、撮影用は大した機材を用意していなくて、しかたないので赤道儀の三脚にカメラを載せて、追尾はせずに固定撮影でず30秒露光で午前2時頃から2時間ほど撮影をしました。レリーズも自宅に置いてきていたので、急遽Magic Lanternを使ってのバブル撮影です。その間あまりに寒いので部屋で暖を取っていましたが、4時過ぎに薄明が始まる頃に再びカメラを見に行ったら電池も切れずにまだ撮影が続いていました。試しに何枚か見て見ると天の川が何の加工もせずにともすごく綺麗に、217枚連続して写っていました。無加工のままのが前々回の記事の写真で、上が加工したものです。加工は好みがすごく出ます。今回は冬の寒さを表現したくて少し青を強調しました。

かなり明るくなってきたので、午前4時半頃に機材を片付けてロビーに行って見ると、ご来光ツアーで人が集まっていて、天の川の写真を見せると「こんな綺麗なのが出ていたんだ」という様な声とともに、「ぜひ見たかった」とか「さすがに起きれなかった」という声が上がりました。集まっている人にできるだけ写真を見せ、特に流星が同時に写っている写真は皆さんすごく喜んでくれたみたいです。

その後少し寝たのですが、結局7時過ぎに起きて、食事と後片付け、それでも少し時間があったので「雪の大谷」を見に行きました。食事の時も、雪の大谷でも昨晩のお客さんが昨晩の観望会と天の川の写真の感想で声をかけてくれて、べつの写真を見せたり、雷鳥の話などで盛り上がりました。ちなみに雪の大谷の今年の高さはなんと19m。そして初めて明るいところで撮る一眼レフでの写真の楽しさが少しわかりました。その記念すべき何枚かです。

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最後に眼下の富山側に雲海が見渡せました。

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その後もう一軒機材のチェックを終え、無事にふもとの立山駅に帰り着きました。今回は撮影が思いの外うまくいったので、大満足です。


一枚撮りを少し加工したものを載せましたが、星景写真はまだまだ研究の余地がありそうです。流れをもう少し抑えたいですし、レンズの四隅の歪みも気になります。スタックとかした方がノイズが少なくなるでしょうし、その場合ずれていく景色をどう合成するかも課題です。


最後その4に続きます。

 

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