2021年9月26日の土曜日、富山県天文学会のK会長の呼びかけで、いつもの牛岳に集まることに。と言っても満月の3日後のことなので、主に惑星と月です。しかも天気予報も結構前から悪くて、当日近くなってもあまり改善されず。「天気は悪くても心配しないで、まあ顔を合わせて話でもしましょう。」とのこと。機材談義でも楽しいので行ってみることに。
少し時間は遡って、 「星をもとめて」の講演の後の懇親会でのこと。参加者の一人の女性の方から、「電視観望を実際見てみたいが、どうすればいいですか?富山在住です。」との話が。「見るだけだったら自宅に来てもらってもいいですが、ちょうど9月25日に牛岳で観望会がありますが、どうですか?」とお誘いしました。詳しいことをDMでやりとりしたところ、富山に越してきた方で牛岳をそもそも知らないとか。しかも免許取ったばかりで運転が不安とのことなので、一緒に行くことに。
あと、いつものMちゃんのところにも一応声をかけておいたのですが、お母様によるとその日は科学博物館に行くかもとのことでした。 20時過ぎには月が出てしまうので、早いうちでないと天の川とかは見えないから、あまり無理しなくていいですよとお伝えしておきました。(でも結局き来てれてしまうのですが。)
さてさて観望回当日、この日は朝から名古屋人の心の故郷のコメダ珈琲で朝昼ごはん。「肉ダクコメ牛」で大満足。肉が溢れ出してます。Twitterで呟いたらけにやさんが「肉トッツォ(マリトッツォの肉版の意)」と教えてくれました。私は流行り物は疎くて、ついこの間やっとマリトッツォを知って、ファミマでマリトッツォ「風」シフォンケーキを食べたくらいです。
コメダではずっとブログの記事を書いて時間を潰し、午後からは晩のための機材の準備です。持っていくものは、惑星というのでまずはC8、電視観望でFMA135とASI294MC Pro、これをAZ-ZTiに載せます。あと、Hさんが電視観望の例を見たいというので、前日まで試していたCanonの28-70mmのキットズームレンズ+Neptune-CII、ついでにMILTOLです。念のためFS-60CBとASI462MCを予備で。
この日は撮影ができるくらい暗くなるのが19時過ぎ、月が昇るのが20時過ぎなので、天の川は実質1時間くらいしか見えません。早めに到着していた方が良さそうなので、17時に富山駅でHさんと待ち合わせをしてピックアップ。途中コンビニに寄り、夕食と夜食のおにぎりとサンドイッチを買い、そのまま牛岳へ。
移動の途中色々聞いたのですが、高校の頃から宇宙に興味がでて、一時期諦めてたけど最近宇宙ビジネスが盛んになってきたので再び熱が再発して、仕事をしながら放送大学の天文の講義とか受けてたそうです。星のソムリエも挑戦している最中とかで、機材とかはまだないが、星を見るのもかなりやって見たいとのこと。観望会みたいなのはこれまでIOX-AROSAで参加したくらいで、まだ天の川も見たことないとか。なので、うまくいくとこの日は色々見えるかもです。でも天気が...。
あと、今日の私のTwitterのコメダの投稿を見てたらしくて、昔コメダでバイトしてたとかで盛り上がりました。
車で走っている途中からも、徐々に曇り始めているような感じです。牛岳についた時は、まだ一部青空も見えるが、薄い雲がかかっているような状態です。展望台に登って南の空も見てみますが、流石に天の川は厳しそうです。そういえば、明るいうちに展望台に登ったのは私も初めてかも。
到着時にすでに車が2台あり、流石にこんな早くから来る人はいないので、関係ない人だろうと思っていたら、一台はこの間自宅に来てくれたKさん。Hさんを紹介しつつ、挨拶もそこそこにKさんも私も早速機材の準備です。
Hさんが退屈しないよう、いつものスコープテックに慣れてもらう意味で、北側の富山の街を見てもらいます。
「文字が反対になる」とか言ってました。これまで望遠鏡は自分ではほとんど触ったことはないとのことです。とりあえず楽しんでくれているみたいです。
まだ暗くなりかけの夕まずめ、雲越しにかろうじて木星が見え始めました。スコープテックの「二つ穴ファインダー」を利用してHさんに導入してもらいます。すぐに導入できたみたいですが「縞までは見えない」とのこと。どれどれと私も見てみましたが、まだ暗くなりきってないことと、やはり雲越しなのが厳しくて縞も「あるといえばある」というくらいでした。
上を見上げると、雲越しにベガが時折見えるようなので、星座ビノを渡し星を見てもらいました。でも流石に雲のせいか、見える星の数はかなり限られていてあまり面白くありません。そんな中、西の方に明るい星が沈みかけてました。そうです、金星です。かなり建物のきわきわだったので、急いでスコープテックで見ることに。導入後、アイピースを変えると見事に半月状態になっているのがはっきりとわかりました。
そんなこんなでC8の準備ができたのですが、金星は間に合わずに木星を導入。流石に20cmの口径なら雲越しでも縞模様まではっきり見えます。Hさんも感動していたようです。
Hさんが「あそこにあるのは土星では?」と指さすので、よく見るとホントにうっすらですが土星も見えてます。早速導入してC8で見てみると「わーっ、輪っかが!」と叫んでいました。「あの輪が小さい氷でできてるなんて」とか、「ずっと見ていたい」とか言いながら、しばらくの間飽きる様子もなく土星を見ていました。
電視観望の準備をしていると、県天のHRさんや、かんたろうさんも到着。特にHRさんは電視観望に興味津々のようです。
今回は雲がかなり厳しいので、FMA135とASI294MCにしました。月が昇ってくるのでCBPをつけています。ASI294の感度がいいのと、多少雲があっても135mmなので広い範囲が見えて、星の数は増えるはずです。実際の空はというと、夏の大三角の1等星が淡ーく見えたり見えなくなったりという状態です。1等星以下は全く見えません。
こんな状態でも電視観望だとなんとか見えるんですよね。県天のメンバー含めて初めて見た人は驚いていましたが、自分でも結構ビックリな性能発揮でした。しかもわずか口径3cm。ほぼ曇りで何も見えない空の中、超小型な望遠鏡か何かわからないような機材で星雲を見てるんです。結構シュールな光景でしたよ。
実際見えたものです。まずはM27。
続いてM57、かなりノイジーですが、なんとか形はわかります。
次に見たのがコートハンガー。子ぎつね座にある面白い並びの星で、名前の通りハンガーです。
誰かが「えもんかけ」といっていましたが、そもそも「『えもんかけ』が死語に近くて通じないのでは?」とみんな大笑いでした。星の色の違いがきちんと出ているのも面白いです。これはむしろ曇りだったからなのでしょうか?
北アメリカ星雲はもう本当に辛うじて。そもそもデネブも目では全く見えていません。もしかしたら映るかもくらいで試したら、ものすごーく淡くですが辛うじて形がわかります。
最後はM31アンドロメダ銀河です。
これは最初CBPをつけていると全くわかりませんでした。銀河は恒星の集まりと考えると白色に近いので、光害防止フィルターは不利になることがあります。外したら最低限広がりがあるくらいにわかるようになりました。見栄えが悪いと思うかもしれませんが、繰り返しになりますが、肉眼でもう星はほとんど何も見えない状況です。
県天の何人かの方が
あ、結局昨日まで試していたカメラレンズとNeputuneですが、あまりに曇りで試すことができませんでした。
県天のHRさんは電視観望に興味津々。色々と質問が来て、機材の写真とかかなり撮っていました。結論としてはまずは安いCeres-Cを買ってみて、Canonアダプターを使い、手持ちのカメラレンズでやってみることに。これならかなり安上がりです。でも、手持ちレンズがあるならこの方法が楽だということを理解してもらうのもやはりなかなか大変なのかもと実感しました。それでもHさんは、この間の「星もと」の配信映像を何度も見てくれていたので、話が通りやすかったです。
あと一つ話していて気づいたことがあります。「AZ-GTiの導入精度が出ない」というのです。「三脚でのAZ-GTiの水平出しが重要」とか、「鏡筒の水平出しが重要」とか、「水平さえ出ていればあとは最初にどこまで北を向いていただけなので、横に振ってやれば普通は視野にターゲットは入ってくるはず」とか説明していたのですが、途中話していてどうも噛み合わないのです。よくよく聞いてみたら、どうも全て赤道儀モードでの話みたいなのです。私は個人的にはAZ-GTiは経緯台モードで性能を発揮するものだと思っています。でもHRさんは赤道儀モードの方に進むべきだと思っていたようです。
私も以前、試しにAZ-GTiの赤道儀モードで撮影までしてみましたが、ピリオディックモーションが大きくガイドは必須、メーカーもオフィシャルにはサポートしていないので、どうしても必要な時でない限り赤道儀モードは使っていません。どうしてもというのは車が使えなくて、歩いて機材を運ばざるを得ない時で、それで撮影までしたい時です。車が使えれば普通の赤道儀を使えばいいだけで、AZ-GTiをあえて赤道儀モードで使う理由は実際にはほぼありません。ましてや電視観望では赤道儀モードを使う利点はほとんどないと思います。
HRさんはポルタ経緯台しか持っていないので、AZ-GTiを赤道儀モードで使っていたようですが、撮影をしない限り大変なだけで、しかもガイドをまだしていないなら経緯台モードでライブスタックで10秒くらいまでで短時間露光を繰り返した方がよほどいい結果になるかと思います。視野の回転はもちろんありますが、トリミングしてしまえばいいだけのこと。もしくは長時間撮影にしたいなら時々カメラを回転して視野を戻してやればいいだけです。
赤道儀モードはメーカーが正式にサポートしていないので、経緯台の方が力が入っているはずです。楽しみとして赤道儀モードにするのはいいかと思いますが、撮影まで考えると結構苦労してしまいます。やっぱりAZ-GTiは経緯台モードをデフォルトと考える方がいいのかと思います。というようなことをHさんと話していました。
あと、HRさんがかんたろうさんからVixenのGPを長期で借りることに。鏡筒はSD81Sを持っているので、これで撮影の方もAZ-GTiを使わなくてもバッチリなはずです。
あと、写真に残っていないですが、アルビレオも見ました。曇っていたせいもあるのか、電視観望でも色がはっきりと出ています。こちらはC8でも導入し、見比べたりしました。宮沢賢治の銀河鉄道の夜の話になり、毎度のことどんな色に見えるかで盛り上がりました。
ちょうどこの頃でしょうか、誘っていたMちゃんとお母さんが到着しました。でもこの頃には雲がどんどん厚くなってきて、流石の電視観望でも星雲は厳しくなってきました。恒星だけなら見えるので、コートハンガーだけ見てもらいました。
あと、約束しておいたアメリカンサイズのQBPを貸すことに。私はアメリカンサイズのCBPを手に入れたので、その間QBPを使ってもらおうと思います。ベランダ観望なので、威力を発揮すると思います。
Mちゃんと、Hさんが女子同士で色々話していたみたいです。Mちゃんはまだ展望台に登ったことがないというので、Hさんと一緒に展望台に登ったりもしていました。さらにMちゃんも星のソムリエの講義を受けていて、Hさんとかんたろうさんも加わって3人で星のソムリエトークで盛り上がっていました。
話は盛り上がりますが、あいにくの空がこんななので徐々に流れ解散。私も機材を片付け始めます。
結局県天で来ていたのが、到着順にKNSさん、私、HRさん、かんたろうさん、SDさん、Y副会長、YYさん、K会長、あとゲストのHさんにMちゃん親子だったと思います。漏れていたらごめんなさい。
最後は私、Hさん、Mちゃん親子、かんたろうさんが残って話し続けていました。結局0時頃に解散。あ、Mちゃんのところからクッキーの差し入れがありました。美味しかったです。MちゃんとこのGP赤道儀、とうとう動かなくなってしまったようです。断線なのか何なのか、一度分解してみる必要がありそうです。まだいつかはわかりませんが、とりあえず(次の日ではない)次回の約束をしました。そうか、飛騨コスモス天文台の観望会が10月2日なので、その日でもいいかも。
0時頃に最後の5人も解散。帰りにHさんを送っていく途中、楽しかったか聞いて見たら「ものすごく楽しくて感動した」とのこと。誘った甲斐がありました。機材も揃えて星も見てみたいそうです。電視観望面白そうだし、眼視も捨てがたいと。でもよくよく聞いてみると、惑星をしっかり見たいとか。流石に最初からC8はきびしいですが、FS-60CBがパフォーマンスがいいかもしれません。電視観望にはばっちりですし、惑星もキレッキレのが見えます。フラットナーとレデューサで撮影も可能です。FS-60Qにして焦点距離を伸ばすこともできます。できないのは惑星撮影でしょうか。解像度が流石に厳しいと思います。でも予算がトータルでせいぜい10万円くらいとのこと。わかります。初心者にとっては1万円の望遠鏡も高く感じるものです。FS-60CBでも税込だと8.7万、これだけで精一杯です。うーん、他はRedCatもFMA230とかもそれ以上だし、あとは中古でしょうか?「まあ選んでいるうちが一番楽しいですよ」と話しながら、自宅付近まで送り届けてこの日は解散です。
新たな星仲間Hさんも、県天のHRさんも「星もと」を聞いてくれてのことなので、嬉しい限りです。実際に話すと、いろんな視点で見ていることがわかるので、私の方も勉強になります。
観望会も自分でやって見たいというHさん、ボランティアで観望会に解説要員として参加できるようになるため、県天メンバーになってくれるかもしれません。Mちゃんも十分資格があるかと思いますが、規約では中学生からとなっているようです。お母さんと家族会員でも構わないと思います。
今回も楽しい観望会でした。来月またやるようです。今度は晴れてくれるといいな。
新しい星仲間
少し時間は遡って、 「星をもとめて」の講演の後の懇親会でのこと。参加者の一人の女性の方から、「電視観望を実際見てみたいが、どうすればいいですか?富山在住です。」との話が。「見るだけだったら自宅に来てもらってもいいですが、ちょうど9月25日に牛岳で観望会がありますが、どうですか?」とお誘いしました。詳しいことをDMでやりとりしたところ、富山に越してきた方で牛岳をそもそも知らないとか。しかも免許取ったばかりで運転が不安とのことなので、一緒に行くことに。
あと、いつものMちゃんのところにも一応声をかけておいたのですが、お母様によるとその日は科学博物館に行くかもとのことでした。 20時過ぎには月が出てしまうので、早いうちでないと天の川とかは見えないから、あまり無理しなくていいですよとお伝えしておきました。(でも結局き来てれてしまうのですが。)
観望会当日
さてさて観望回当日、この日は朝から名古屋人の心の故郷のコメダ珈琲で朝昼ごはん。「肉ダクコメ牛」で大満足。肉が溢れ出してます。Twitterで呟いたらけにやさんが「肉トッツォ(マリトッツォの肉版の意)」と教えてくれました。私は流行り物は疎くて、ついこの間やっとマリトッツォを知って、ファミマでマリトッツォ「風」シフォンケーキを食べたくらいです。
コメダではずっとブログの記事を書いて時間を潰し、午後からは晩のための機材の準備です。持っていくものは、惑星というのでまずはC8、電視観望でFMA135とASI294MC Pro、これをAZ-ZTiに載せます。あと、Hさんが電視観望の例を見たいというので、前日まで試していたCanonの28-70mmのキットズームレンズ+Neptune-CII、ついでにMILTOLです。念のためFS-60CBとASI462MCを予備で。
富山駅でピックアップ
この日は撮影ができるくらい暗くなるのが19時過ぎ、月が昇るのが20時過ぎなので、天の川は実質1時間くらいしか見えません。早めに到着していた方が良さそうなので、17時に富山駅でHさんと待ち合わせをしてピックアップ。途中コンビニに寄り、夕食と夜食のおにぎりとサンドイッチを買い、そのまま牛岳へ。
移動の途中色々聞いたのですが、高校の頃から宇宙に興味がでて、一時期諦めてたけど最近宇宙ビジネスが盛んになってきたので再び熱が再発して、仕事をしながら放送大学の天文の講義とか受けてたそうです。星のソムリエも挑戦している最中とかで、機材とかはまだないが、星を見るのもかなりやって見たいとのこと。観望会みたいなのはこれまでIOX-AROSAで参加したくらいで、まだ天の川も見たことないとか。なので、うまくいくとこの日は色々見えるかもです。でも天気が...。
あと、今日の私のTwitterのコメダの投稿を見てたらしくて、昔コメダでバイトしてたとかで盛り上がりました。
牛岳到着
車で走っている途中からも、徐々に曇り始めているような感じです。牛岳についた時は、まだ一部青空も見えるが、薄い雲がかかっているような状態です。展望台に登って南の空も見てみますが、流石に天の川は厳しそうです。そういえば、明るいうちに展望台に登ったのは私も初めてかも。
天の川が見えるはずの南の空はこんな感じ。厳しそうです。
到着時にすでに車が2台あり、流石にこんな早くから来る人はいないので、関係ない人だろうと思っていたら、一台はこの間自宅に来てくれたKさん。Hさんを紹介しつつ、挨拶もそこそこにKさんも私も早速機材の準備です。
Hさんが退屈しないよう、いつものスコープテックに慣れてもらう意味で、北側の富山の街を見てもらいます。
「文字が反対になる」とか言ってました。これまで望遠鏡は自分ではほとんど触ったことはないとのことです。とりあえず楽しんでくれているみたいです。
惑星観察
まだ暗くなりかけの夕まずめ、雲越しにかろうじて木星が見え始めました。スコープテックの「二つ穴ファインダー」を利用してHさんに導入してもらいます。すぐに導入できたみたいですが「縞までは見えない」とのこと。どれどれと私も見てみましたが、まだ暗くなりきってないことと、やはり雲越しなのが厳しくて縞も「あるといえばある」というくらいでした。
上を見上げると、雲越しにベガが時折見えるようなので、星座ビノを渡し星を見てもらいました。でも流石に雲のせいか、見える星の数はかなり限られていてあまり面白くありません。そんな中、西の方に明るい星が沈みかけてました。そうです、金星です。かなり建物のきわきわだったので、急いでスコープテックで見ることに。導入後、アイピースを変えると見事に半月状態になっているのがはっきりとわかりました。
そんなこんなでC8の準備ができたのですが、金星は間に合わずに木星を導入。流石に20cmの口径なら雲越しでも縞模様まではっきり見えます。Hさんも感動していたようです。
Hさんが「あそこにあるのは土星では?」と指さすので、よく見るとホントにうっすらですが土星も見えてます。早速導入してC8で見てみると「わーっ、輪っかが!」と叫んでいました。「あの輪が小さい氷でできてるなんて」とか、「ずっと見ていたい」とか言いながら、しばらくの間飽きる様子もなく土星を見ていました。
電視観望のものすごい威力
電視観望の準備をしていると、県天のHRさんや、かんたろうさんも到着。特にHRさんは電視観望に興味津々のようです。
今回は雲がかなり厳しいので、FMA135とASI294MCにしました。月が昇ってくるのでCBPをつけています。ASI294の感度がいいのと、多少雲があっても135mmなので広い範囲が見えて、星の数は増えるはずです。実際の空はというと、夏の大三角の1等星が淡ーく見えたり見えなくなったりという状態です。1等星以下は全く見えません。
こんな状態でも電視観望だとなんとか見えるんですよね。県天のメンバー含めて初めて見た人は驚いていましたが、自分でも結構ビックリな性能発揮でした。しかもわずか口径3cm。ほぼ曇りで何も見えない空の中、超小型な望遠鏡か何かわからないような機材で星雲を見てるんです。結構シュールな光景でしたよ。
実際見えたものです。まずはM27。
続いてM57、かなりノイジーですが、なんとか形はわかります。
次に見たのがコートハンガー。子ぎつね座にある面白い並びの星で、名前の通りハンガーです。
誰かが「えもんかけ」といっていましたが、そもそも「『えもんかけ』が死語に近くて通じないのでは?」とみんな大笑いでした。星の色の違いがきちんと出ているのも面白いです。これはむしろ曇りだったからなのでしょうか?
北アメリカ星雲はもう本当に辛うじて。そもそもデネブも目では全く見えていません。もしかしたら映るかもくらいで試したら、ものすごーく淡くですが辛うじて形がわかります。
最後はM31アンドロメダ銀河です。
これは最初CBPをつけていると全くわかりませんでした。銀河は恒星の集まりと考えると白色に近いので、光害防止フィルターは不利になることがあります。外したら最低限広がりがあるくらいにわかるようになりました。見栄えが悪いと思うかもしれませんが、繰り返しになりますが、肉眼でもう星はほとんど何も見えない状況です。
県天の何人かの方が
- 「今日は全然ダメかと思っていたのに、それでも星雲が見えるとは!」
- 「今の空を見てても、こんなのが見えるのが信じられない」
- 「しかもこんな小さな機材で」
- 「私なんか機材出す気にもならない」
あ、結局昨日まで試していたカメラレンズとNeputuneですが、あまりに曇りで試すことができませんでした。
電視観望に興味津々、あとAZ-GTiについて
県天のHRさんは電視観望に興味津々。色々と質問が来て、機材の写真とかかなり撮っていました。結論としてはまずは安いCeres-Cを買ってみて、Canonアダプターを使い、手持ちのカメラレンズでやってみることに。これならかなり安上がりです。でも、手持ちレンズがあるならこの方法が楽だということを理解してもらうのもやはりなかなか大変なのかもと実感しました。それでもHさんは、この間の「星もと」の配信映像を何度も見てくれていたので、話が通りやすかったです。
あと一つ話していて気づいたことがあります。「AZ-GTiの導入精度が出ない」というのです。「三脚でのAZ-GTiの水平出しが重要」とか、「鏡筒の水平出しが重要」とか、「水平さえ出ていればあとは最初にどこまで北を向いていただけなので、横に振ってやれば普通は視野にターゲットは入ってくるはず」とか説明していたのですが、途中話していてどうも噛み合わないのです。よくよく聞いてみたら、どうも全て赤道儀モードでの話みたいなのです。私は個人的にはAZ-GTiは経緯台モードで性能を発揮するものだと思っています。でもHRさんは赤道儀モードの方に進むべきだと思っていたようです。
私も以前、試しにAZ-GTiの赤道儀モードで撮影までしてみましたが、ピリオディックモーションが大きくガイドは必須、メーカーもオフィシャルにはサポートしていないので、どうしても必要な時でない限り赤道儀モードは使っていません。どうしてもというのは車が使えなくて、歩いて機材を運ばざるを得ない時で、それで撮影までしたい時です。車が使えれば普通の赤道儀を使えばいいだけで、AZ-GTiをあえて赤道儀モードで使う理由は実際にはほぼありません。ましてや電視観望では赤道儀モードを使う利点はほとんどないと思います。
HRさんはポルタ経緯台しか持っていないので、AZ-GTiを赤道儀モードで使っていたようですが、撮影をしない限り大変なだけで、しかもガイドをまだしていないなら経緯台モードでライブスタックで10秒くらいまでで短時間露光を繰り返した方がよほどいい結果になるかと思います。視野の回転はもちろんありますが、トリミングしてしまえばいいだけのこと。もしくは長時間撮影にしたいなら時々カメラを回転して視野を戻してやればいいだけです。
赤道儀モードはメーカーが正式にサポートしていないので、経緯台の方が力が入っているはずです。楽しみとして赤道儀モードにするのはいいかと思いますが、撮影まで考えると結構苦労してしまいます。やっぱりAZ-GTiは経緯台モードをデフォルトと考える方がいいのかと思います。というようなことをHさんと話していました。
あと、HRさんがかんたろうさんからVixenのGPを長期で借りることに。鏡筒はSD81Sを持っているので、これで撮影の方もAZ-GTiを使わなくてもバッチリなはずです。
後半、Mちゃんも到着
あと、写真に残っていないですが、アルビレオも見ました。曇っていたせいもあるのか、電視観望でも色がはっきりと出ています。こちらはC8でも導入し、見比べたりしました。宮沢賢治の銀河鉄道の夜の話になり、毎度のことどんな色に見えるかで盛り上がりました。
ちょうどこの頃でしょうか、誘っていたMちゃんとお母さんが到着しました。でもこの頃には雲がどんどん厚くなってきて、流石の電視観望でも星雲は厳しくなってきました。恒星だけなら見えるので、コートハンガーだけ見てもらいました。
あと、約束しておいたアメリカンサイズのQBPを貸すことに。私はアメリカンサイズのCBPを手に入れたので、その間QBPを使ってもらおうと思います。ベランダ観望なので、威力を発揮すると思います。
Mちゃんと、Hさんが女子同士で色々話していたみたいです。Mちゃんはまだ展望台に登ったことがないというので、Hさんと一緒に展望台に登ったりもしていました。さらにMちゃんも星のソムリエの講義を受けていて、Hさんとかんたろうさんも加わって3人で星のソムリエトークで盛り上がっていました。
そろそろおしまい
話は盛り上がりますが、あいにくの空がこんななので徐々に流れ解散。私も機材を片付け始めます。
結局県天で来ていたのが、到着順にKNSさん、私、HRさん、かんたろうさん、SDさん、Y副会長、YYさん、K会長、あとゲストのHさんにMちゃん親子だったと思います。漏れていたらごめんなさい。
最後は私、Hさん、Mちゃん親子、かんたろうさんが残って話し続けていました。結局0時頃に解散。あ、Mちゃんのところからクッキーの差し入れがありました。美味しかったです。MちゃんとこのGP赤道儀、とうとう動かなくなってしまったようです。断線なのか何なのか、一度分解してみる必要がありそうです。まだいつかはわかりませんが、とりあえず(次の日ではない)次回の約束をしました。そうか、飛騨コスモス天文台の観望会が10月2日なので、その日でもいいかも。
0時頃に最後の5人も解散。帰りにHさんを送っていく途中、楽しかったか聞いて見たら「ものすごく楽しくて感動した」とのこと。誘った甲斐がありました。機材も揃えて星も見てみたいそうです。電視観望面白そうだし、眼視も捨てがたいと。でもよくよく聞いてみると、惑星をしっかり見たいとか。流石に最初からC8はきびしいですが、FS-60CBがパフォーマンスがいいかもしれません。電視観望にはばっちりですし、惑星もキレッキレのが見えます。フラットナーとレデューサで撮影も可能です。FS-60Qにして焦点距離を伸ばすこともできます。できないのは惑星撮影でしょうか。解像度が流石に厳しいと思います。でも予算がトータルでせいぜい10万円くらいとのこと。わかります。初心者にとっては1万円の望遠鏡も高く感じるものです。FS-60CBでも税込だと8.7万、これだけで精一杯です。うーん、他はRedCatもFMA230とかもそれ以上だし、あとは中古でしょうか?「まあ選んでいるうちが一番楽しいですよ」と話しながら、自宅付近まで送り届けてこの日は解散です。
まとめ
新たな星仲間Hさんも、県天のHRさんも「星もと」を聞いてくれてのことなので、嬉しい限りです。実際に話すと、いろんな視点で見ていることがわかるので、私の方も勉強になります。
観望会も自分でやって見たいというHさん、ボランティアで観望会に解説要員として参加できるようになるため、県天メンバーになってくれるかもしれません。Mちゃんも十分資格があるかと思いますが、規約では中学生からとなっているようです。お母さんと家族会員でも構わないと思います。
今回も楽しい観望会でした。来月またやるようです。今度は晴れてくれるといいな。








