ほしぞloveログ

天体観測始めました。

タグ:ゲリラ観望会

今年度初めての観望会です。今回は富山県天文学会恒例の、富山駅前のゲリラ観望会です。

ゲリラ観望会は2019年に始まり、


その後コロナであまりできなくて、2024年に復活しています。復活までの間にもう一回行われているはずですが、確か出張で富山にいなくて参加できませんでした。



2025年も、春と秋の2回開催されていますが、両方とも天気が悪くて独立した記事にしていませんでた。



準備

少し前の週間天気予報だと、4月24日金曜日は雨の予報でした。でも日が近づくにつれ、どんどん晴れの予報になってきます。前日にはもうずっと晴れの予報でした。

機材の準備なのですが、何を持っていくか迷いました。月は上弦なので開始時に南天くらいのはずです。土星は出てないですが、木星は見えます。でも春なので、電視観望が得意な星雲がほとんどありません。オリオン大星雲が沈むくらいなのですが、高いビルに隠れてしまって西の空はほぼ全滅です。春はやはり銀河がメインです。実は2024年のゲリラ観望会の時にいつものFMA135で全然見えなかったという痛い思いをしているので、今回は銀河をターゲットに電視観望機材を選ぶことにしました。

駅前で相当明るいので、S/Nを稼ぐためにはできるだけF値の低い明るい鏡筒がいいです。焦点距離も長い方がいいです。でも口径が大きいと大きく重くなります。今回は少し離れた駐車場から歩いて機材を運ぶので、あまり大袈裟なものだと移動だけで大変になります。あと、撮影ではないので赤道儀は必須ではなく、経緯台でも十分です。

いろいろ迷ったのですが、FC-76にしました。昔、ジャンクで買った白濁FC-76です。使い勝手がとても良く、今でも太陽分光撮影で大活躍しています。レンズを見ると目立つ白濁も、実際に覗いたり撮影したりすると、全く気になりません。大きさ的にも大したことはなく、AZ-GTiで十分駆動できます。街中で電視観望で銀河を見るだけなら分解能もそこまで必要ないので、これで十分でしょう。あとは、子供に望遠鏡を触ってもらうために、いつものSCORPTECHの2つ穴ファインダーの屈折経緯台を持っていきます。

もう一つ、大きな準備がありました。2025年のゲリラ観望会は春も秋も2回とも天気が悪くて、スライドショーをお客さんに見せていました。自分で撮影した画像を見せていただけなのですが、春は24インチのモニターでしたが、秋はプロジェクターと大スクリーンで見せることができて、結構好評だったと思います。お客さんにこれだけ注目されるなら、他の県天会員の画像も見せたらいいのではと思い、直前ですがメーリングリストで画像を送ってもらうようにお願いしました。結果、5人の方から動画を含め、合計33のファイルを受け取りました。全てスライドに入れ、準備万端だったはずなのですが...。


設置と金星

4月24日金曜日、夕方に富山駅前にメンバーが集合します。出発前の直前になって、準備をしておいた荷物を車に詰め込み始めます。18時前くらいに会場に着くと、すでに何人かの県天メンバーが来ていました。早速設置を始めます。

駐車場は駅に隣接した一番近いところなのですが、それでも100mくらいは歩くので、荷物を運ぶのに台車を使いました。自宅にあった安物の台車なのですが、安定性がかなりイマイチで、横断歩道のところで荷物をぶちまけてしまい、大変なことになりました。今後も大きな機材を運ぶこともあると思うので、もっとまともな安定した台車を用意しておこうと思います。

とりあえず荷物を運んで、月だけでも見ようとSCOPETECHを月に向けようとしますが、あまりに天頂付近で、接眼部が低くなり過ぎて導入が難しいです。モタモタしていると、メンバーの一人が「向こうに行って建物を避けると金星が見える」と言うので、そのままSCOPETECHを持って西の空にある金星を見てみました。欠ける様子が見えればと思ったのですが、残念ながらこの日の欠けは片側がちょっと暗くなるくらいで、口径5cmの初心者向け鏡筒では欠けるところまでは見えなかったです。見えていたのは建物に隠れるまでの15分程度でしょうか、何人かのお客さんにも金星を見てもらいました。

IMG_2903


電視観望

定位置に戻って、電視観望の準備です。準備の間にもすでにお客さんが何人かいたので、先ほどのSCOPETECHを、今度は頑張って月を導入し、見てもらい始めました。

今回は上弦の月で、ちょうど月面Xが見頃でした。電視観望でも月を導入し、拡大して24インチの外部モニターにも映し出したのですが、眼視の方が明らかにわかりやすかったです。眼視だとXの文字が光り輝いて見えるんですよね。鏡筒を覗いたお客さんにも、できるだけ月面Xを探してもらいました。子供を含めて、ほとんどの方が見つけることができていました。

木星も見頃だったので、こちらは電視観望でのみ見たのですが、この日はシーイングが悪かったのか、大きく揺れていました。パッとやった限りではSharpCapの月惑星のライブスタックを使っても縞がほとんど見えなかったので、木星は早々と諦めました。他に、大口径の鏡筒を持って来ているメンバーがたくさんいたので、木星に興味がありそうなお客さんには、「月の下に明るい星が見えると思います。あれが木星ですが、この会場であの星の方向に向けている望遠鏡は木星が見えるはずです。興味がある方はどんどん見せてもらってください。」などと言って、木星も見てもらうように誘導します。


銀河

月も見飽きたところで、いよいよ銀河に挑戦です。最初はしし座の三つ子銀河を見てみました。最初はどこにあるか全然わかりませんでした。でも今ではAZ-GTiのプレートソルブが完全に安定しているので、プレートソルブで同期して再導入をかけると、なんとかそれらしいものが見えます。でも流石に駅前が明るすぎるのか、それともまだ薄明終了前で明るすぎるのか、ほんとにうっすらとM65と66が2つ見えるだけで、トリプレットとも言えないし、これを銀河と一般の人に認識してもらうにはちょっと厳しい状況です。

気を取り直してM51、子持ち銀河を導入します。親子の2つ並んでいる様子はわかりますが、これもちょっとみてもらうには厳しそうです。とりあえずライブスタックを開始してしばらく放っておくと、かろうじてですが渦を巻いている様子が少し見えて来ました。ここで気づいたのですが、月を見上げると結構モヤっています。明る過ぎでわからなかったのですが、どうやら薄い雲が一面にかかっているみたいです。そういえば、星という星が、木星以外には一つも見えません。どうやらかなり状況が悪いみたいです。

それでもライブスタックを重ねていくと、かなりゆっくりですが腕の様子が徐々にわかって来ました。そして時間が経つにつれて、薄い雲がなくなっていったようで、途中からは腕の様子がかなりはっきりわかるようになって来ました。

IMG_6325
右のモニターがリアルタイム。
左のPCのモニターが比較用の以前撮影した画像です。

IMG_2911
だんだんこれくらいまで見えるようになりました。
腕もはっきりわかります。

この銀河の電視観望は大成功でした。そもそも一般の方が多いので、銀河なんて見たことがない人ばかりです。まず銀河ということに驚いて、その銀河が見えるということ、しかもこんな明るい駅前で見えるということに驚きます。そしてその銀河が2000万光年も3000万光年も離れているということ、今見ている光は2000万年も3000万年も前の光だということに、みなさん驚きます。

中には、本当に見えているのかと、鏡筒前に手を翳したり、鏡筒を覗き込む人もいます。その度に画面が明るくサチるので、ライブスタックをクリアして最初からやり直しになってしまいます。あと、わかりやすいように隣にMacを置いて、以前撮影したM51の画像を出しておきます。カメラの向きも大体合っていたので形を比較することができ、ライブの方のイメージもわかりやすくなったようです。

一方、反省点もいくつかあります。
  • まず、普段使っていないASI294MCを取り付けたのですが、ホコリがひどくて黒丸が随所にありました。上の画面は銀河周りだけをクロップしているのでわかりませんが、淡い天体を炙り出すとどうしても目立ってしまいます。
  • 炙り出すのにスタック時間がある程度必要になるため、今回はM51のみにしてしまいました。雲が晴れてからはトリプレットも見えたはずなので、挑戦してみても良かったかもしれません。

それでも、月、惑星、恒星以外にも観望会に見えるものを提供するという意味で、形まではっきりわかる銀河というのはかなりインパクトがあるようです。一般の人だけでなく、ちょっと詳しい人や、県天メンバーみたいにもっと詳しい人にとっても、かなりのネタになりました。


たくさんのお客さん

IMG_2909

この日は晴れていたこともあり、本当にたくさんのお客さんが望遠鏡を覗きに立ち寄ってくれました。

駅前で開く観望会の最大のメリットは、とにかくお客さんが多いことです。富山で観望会を開いても、普通はせいぜい数十人くらいが集まる程度ですが、ここはひっきりなしに、数えられないですが数百人は余裕で来てくれます。明るい場所で不利にも関わらず、県天メンバーもこの観望会を気に入っている人が多いみたいで、やっぱりお客さんの反応が嬉しいのかと思います。

今回のゲリラ観望会はほとんど宣伝していないので、そもそもなぜ駅前で望遠鏡が並んでいるかも不思議に思う人も多いです。しかも「無料ですか?」と聞かれることもしばしばです。というのも、金曜の駅前の夕方から夜なので、仕事帰りや学校帰りの方が多く、望遠鏡なんか覗いたことがないという方がほとんどでです。普段観望会というと、大抵星に興味がある人のみ、特に子供が多く、小さな子とその親とかが、わざわざ観望会のために来てくれるます。でも、このゲリラ観望会は天文に特に興味がない人たちばかりです。天文に直接興味はなくても、社会人の中には理系関係の方も多いので、意外に話が通じたりします。ノイズの話とかも結構興味を持ってくれるので、意外に楽しいです。

制服を着ていて高校生とわかる子たちもたくさんいます。やんちゃそうな格好をしている子も、星や宇宙の話になると意外なほどピュアに応じてくれるので、見ていてかわいかったりします。星と全然関係ないのですが、今回はたまたま女子高生の進路相談に乗ったりしてしまいました。自分の好きな道に進むか、反対している親の意を汲んで妥協するか悩んでいるとのことでしたが、私の天文趣味みたいに、好きなことばかりしている身としては、是非とも好きな道に進んでほしいと思います。

子供連れ家族の方も多いです。どこかからこのゲリラ観望の噂を聞きつけてきた方なのでしょうか?それとも何か駅に用事がある方?子供にはSCOPETECH望遠鏡を自分で触ってもらうことを勧めています。こうやって観望会を開くと、大抵一人くらいは調整をずっとやってくれる子が現れます。今回は小学4年生くらいの男の子がちょくちょくやって来ては、望遠鏡をいじっていました。
IMG_6327
今回何枚か時間を置いて機材周りの写真を撮ったのですが、
大抵この子がSCOPETECHを調整している様子が写り込んでいます。

海外の方もたくさんいます。今回はアジア系、もしくは東南アジア系の方が多かったでしょうか。聞いて見ると、観光できている人もいれば、富山に住んでいる人も多くいました。シンガポールから来ていて、シンガポールは明るくて星が見えないとか、また日本に来るのだが天の川はどこで見えるのか?とか聞かれました。一見海外からきた子供だと思って英語で話そうとしたら、普通の日本語答えてくれました。多分富山で暮らしている子だと思います。子供の語学能力はすごいですね。大人と違って、完全に日本語ネイティブに聞こえます。


スライドは?

そうそう、頑張って準備したスライドですが、開始時に風が強くてスクリーンが飛んでいきそうだったので、結局披露せずじまいでした。せっかく画像を提供してもらったのに、申し訳なかったです。次回以降、県天の行事でチャンスがあったらまた皆さんにお見せしたいです。


片付けと帰宅

20時50分頃に責任者の方が「あと10分くらいなんで、そろそろ片付けお願いします」と回って来たのですが、21時を回ってもまだまだお客さんは絶えることがなく、他の望遠鏡を見ていてもあまり片付けが進んでいる様子はありませんでした。21時半近くになってでしょうか、私の方はモニター用のポータブルバッテリーが切れてしまい、やっと片付けとなりました。

実はこの日は珍しく妻も来てくれていて、せっかく駅前まで来たのでブリティッシュパブでフィッシュ&チップスとエールで一杯飲んでいたそうです。
IMG_6322
向こうに望遠鏡が並んでるのが見えます。

観望会も色々見てたらしくて、適当に楽しんでいたみたいです。片付けも少し手伝ってくれて、普段の電視観望より少し荷物が多いので助かりました。駅前で銀河が見えたのが相当面白かったようで、帰りの車の中ではずっと楽しそうに話していました。

自宅についたのですが、疲れていて後片付けは明日以降の後回しに。リビングのソファーに座ってやっと落ち着いたのでXをチェックすると、知り合いの中学生のMちゃんからDMが来てます。明日、科学博物館に行くとのこと。夕方から観望会なので、私も行くかどうか知りたいとのことでした。明日も晴れそうで、しかも上限の月過ぎなので撮影するにしてもイマイチです。どうやら2連チャンの観望会になりそうです。車の中の荷物、片付けなくて良かった...。


今年の夏から秋にかけて、県天  (私の所属する富山県天文学会、ただし学会といってもアマチュア天文家が集まる地域のグループです) の行事の一環で、いくつか観望会がありました。高岡での観望会以降、観望会当日の天気があまり良くなかったこともあり、あまり記事にしてこなかったのですが、ここで一度まとめておこうと思います。


8月8日(金): とやまスターウォッチングat富岩運河環水公園

毎年恒例になっている、環水公園での観望会です。富山県の主催になります。県天はその中の協力団体として参加しています。下は昨年の様子です。


今年はというと、天気がかなりイマイチでした。暗くなりかけの最初の頃はまだ晴れていて、一番星見つけごっこや、月も見えていて、まだ明るいうちからM57を入れて見せたりしていましたが、程なくかなり曇りだして、あまり見えなくなりました。途中雲間から月が時々見えたりしたくらいで、あまり書くことがなく、記事化も見送っていました。

IMG_1712

IMG_1708

それでもこの観望会は、環水公園という駅近くで、駐車場も無料で、比較的お客さん、特に子供が多く参加してくれます。富山は基本的に車生活なので、駐車場がないと子供連れではなかなか参加できないのかと思います。富山大学や富山県立大学の天文部などの学生が望遠鏡を出してくれるのも特徴です。地元で若い天文好きの人と交流できる数少ない機会なので、必ず話しかけるようにしています。毎年電視観望を見るのを楽しみにしてくれる学生もいます。もう少し天気が良ければと思ったのですが、これもまた観望会あるあるで、終了時間が来て片付け終わって空を見たら、広い範囲で晴れ渡ってていました。でも22時になると駐車場が閉鎖されて出られなくなってしまうので、21時半頃には退散となりました。また来年に期待したいと思います。


8月30日(土) 高岡での地域観望会

県天主催ではないのですが、県天メンバーの一人が主催となって、地域で開催した観望会になります。主催のメンバーから直接、お手伝いを頼まれたので、参加してきました。場所は高岡のちょっと山に入ったところです。山間部にいくつか集落が点在していて、主催の方もそこで生まれ育ったとのことです。お客さんは、集落の方、主催者の知り合いの方、子供も多く参加していました。子供達の多くは集落の子というわけではなくて、街の方でも宣伝したのでおそらく街の方から来ているとのことです。

この日は天気も良く、望遠鏡は大型のドブソニアンをはじめ、5−6台は出ていましたでしょうか。私はいつもの電視観望と、眼視でスコープテックを自由にいじってもらいました。街からそれほど離れてはいないのですが、天の川がうっすら見えているので、多くの人が集まる観望会としてかなり好条件なのかと思います。この観望会はこれまで継続して開催されてものかと思っていたのですが、なんと今回が初めてとのことでした。主催の方がこの地域で顔が利くらしく、いろいろなツテを辿って今回の開催にこぎつけたとのことです。県天の中では私の後に入った比較的新しい方なのですが、こうやって熱心に活動しているのを見ると私も刺激を受けます。

IMG_1872

参加者は老若男女、たくさん来てくれていた印象です。空がそこそこ暗いのでドブソニアンでも見栄えがしたはずで、皆さん楽しめたのではないかと思います。私も電視観望で天の川の形を見せたり、M13、M31アンドロメダ銀河、M27亜鈴状星雲、網状星雲などを見せることができました。

スクリーンショット 2025-08-30 204830

スクリーンショット 2025-08-30 205623

途中土星が上がってきたので、各種望遠鏡で見比べることもできました。私の持ってきたスコープテックは口径も小さく、手動導入の経緯台のシンプルな構成ですが、二つ穴ファインダーを使って小さな子でも「自分で操作できる」という特徴があります。「自分で導入して見る」土星は、実際操作してくれた子にとってはまた格別なのではないかと思います。


9月20日(土) 県天例会と富山市科学博物館での観望会

県天の例会が、富山市科学博物館の会議室で夕方から開催されました。この形式の例会は今年度から始まったのですが、土曜日にしたのは理由があって、夜に科学博物館主催の観望会が毎週あり、例会終了後に、県天メンバーがそのままボランティアで観望会を手伝えるようにするためです。

例会は、出席した会員の近況報告が主です。私は最近ずっとやっている太陽分光について報告しました。「用事があるので途中で抜ける」と言っていたメンバーの一人が、学生の頃に銀河を分光で見ていたそうで抜け出る時間を遥かに越してしまって、急いで出て行きました。「面白すぎて抜けられなかった」とのことです。

例会終了後は観望会でしたが、外を見ると雷鳴が轟く雨でした。それでも毎回来るというお客さんが4-5組ほど来ていていました。こんな日は観望ではなく、室内で学芸員さんがその時期に相応しい話をしてくれます。この回は「秋分の日」についてでした。日の出と日の入りの違いや、それで昼間と夜の時間のバランスが崩れ、ぴったり12時間ごとにならないなど、普段あまり気づかない話をしてくれました。メインで来ている小学生くらいの子供には少し難しいのではと思いましたが、子供達はそれぞれ自分なりに反応していて、ワーワー騒ぎながらもきちんと話を聞いていました。やっぱりこういうことが好きな子は、こういうところで育つのだと、改めて思いました。

IMG_1948

県天としては、科学博物館の毎週の観望会にボランティアでの参加を長年続けています。今後も続けていくことになるかと思います。地域住民への貢献の一環としてとてもいい取り組みだと思います。私も時間のある時は今後も参加しようと思っています。


9月26日(金) 富山ブールバールプレミアムナイト

富山駅北口にブールバールという通りがあり、毎月月末にプレミアムナイトというイベントが行われています。イベントの主催者の方が県天メンバーと知り合いで、イベントに望遠鏡を出せないかと依頼があったそうです。今回初めて頼まれたということで、あまり参加者がいなくて特に電視観望を希望ということだったので参加してきました。

駅前の大通りで、とても明るく、周りのビルが高いこともあり視界もあまり広くないので、決していい場所ではありません。それでも土星も出始めてますし、夏なら天頂近くに電視観望で見やすい星雲などもあるので、天気さえ良ければ十分楽しめるはずです。でも、天気予報が冴えなかったこともあり、県天からは結局Sさん、Yさんと私の3人が参加しただけでした。実際最初から曇りで、途中雨もパラパラと降り、機材にカバーをかけて待っていたりという状況でした。

途中、時間を持て余しているので、せっかくのイベントということでたくさん出ているキッチンカーで適当に買い込んで夕食です。というのも、富山でこういったイベントに参加するという数少ないチャンスで、妻も仕事終わりに立ち寄ってくれました。わざわざ外飲みするためにバスで通勤して、帰りは私の車に乗っていくという寸法らしいです。同じテントで隣のテーブルに座った人たちと話したり、途中向かいのキッチンカーの店長さんが望遠鏡を見にきて、その間に来ていたお客さんに「おーい、ここだよー」と気づいて急いで駆けていくとか、イベント自体を楽しむこともできました。

空はほとんどだめで、途中雲の隙間から何度か星は見えたのですが、せいぜいそれくらいでした。東の空は比較的晴れて、イベントの終わりの方で土星が見え始めました。21時の終了の20分前くらいになってやっと天頂方向も晴れ、最後にM27亜鈴状星雲を入れて、少しだけ見てもらい、その日は終了となりました。
IMG_1976

スクリーンショット 2025-10-04 201635


10月3日(金) 富山駅前ゲリラ観望会

前週のブールバード観望会とは反対側の、富山駅の南口で開催れたゲリラ観望会です。「ゲリラ」の名のごとく、アナウンスなどは全くなし(笑)で、突如開催されます。

ターゲットは駅を利用する人たちで、特に星に興味があるわけではない一般の方たちです。金曜夜なので、サラリーマンや学生、観光で富山に来ている人などもいます。外国人が結構多いのも特徴です。南口は大きなバスターミナルがあり、富山で随一の人通りの多い場所です。駅前で当然明るい場所なので不利なのですが、多くの人に見てもらう目的で毎年開催していて、かなり好評なので昨年から春と秋の年2回開催しています。

IMG_1163
春のゲリラ観望会は桜が綺麗でした。

そういえば、今年の春のゲリラ観望会は天気が悪くてブログ記事にしていませんでした。曇りでほとんど何も見えなかったので、星に関してはほとんど記憶に残っていないのですが、その場でiPhoneでネットに繋ぎ、このブログから画像をダウンロードしてスライドを作り、それを24インチモニターで見せていた覚えがあります。
IMG_1150

スラドイドを流し始めてからはあまりやることがなくて、おなかも空いたので駅のセブンイレブンに行って最後ひとつ残っていた肉まんを買いました。観望会会場に戻っていざ食べようとしたら、会場で少し話していた小学生の女の子が私の肉まんを見て、お母さんに「わたしも肉まん食べたい!」と言い出しました。「え、でもこれ最後の一個だったよ」と何気なく言ったのですが、どうしても食べたかったらしく、よほど悔しかったのか、私は「肉まんの人」と認識されてしまったらしいです。

その子が今回の秋のゲリラ観望会にもきてくれていて、私自身ほとんど忘れていた「肉まん」のことを教えてくれました。食べ物の恨みは恐ろしいということです(笑)。

IMG_1151

実はその女の子は、今回ゲリラ観望会を企画した県天メンバーSさんの知り合いで、この子が通っているバイオリン教室の先生に、今回ゲリラ観望会会場でのバイオリンの生演奏をお願いして、演奏会と観望会のコラボと相成りました。天気はずっと曇りで、星も月も何も見えなかったのですが、この演奏会とのコラボは大成功で、多くの人が足を止めてくれました。

IMG_2015

この日は、何日か前の予報では一日中快晴、当日朝の予報でも北陸地方は晴れとなっていたのですが、実際は朝からずっと曇りで、雨こそ降りませんでしたが、観望会会場に着いても全面が雲で全く晴れそうな気配はありませんでした。Sさんから「天気がダメそうなので、前回のスライドを流してもらえませんか?」と頼まれました。私の方も一応天気が悪かった時用に24インチモニターを用意してスライドを見せればいいかと思っていましたが、Sさんから「プロジェクターがあるので、それに表示しましょう」という提案がありました。これは大成功で、小さなモニターよりも全然迫力があり、多くのお客さんに写真を見てもらうことができました。

IMG_2008

IMG_2012
このスクリーンは裏からもみることができます。
両側からアピールできるのでかなりいいです。
ただし文字が裏返るので、文字は少なくしたほうがいいかもしれません。

19時からの生演奏が始まってからも、そのままスライドは流していて、大きなスクリーンでの天体画像は、素晴らしい演奏とバランスも取れていて、会場全体がいい雰囲気になっていたのかと思います。演奏ではかなりの曲数を弾いてくれて、その後一旦休憩をとり、2回目の講演までありました。演奏が始まると多くのお客さんが足を止めてくれます。演奏終了後も望遠鏡や天体画像に興味を持ってくれる人もいて、天気は全然ダメでしたが、人通りが多く明るい場所ではこんな形態も十分ぶんアリではないのかと思いました。

IMG_2009

そういった意味では天気に関わらず大成功だったのかと思います。でも、本来見えるはずの月や土星や星雲など、本当に見たかったと残念そうにしているかたもたくさんいて、次回こそは天気に期待したいです。


2024/5/17(金)、富山駅にてゲリラ観望会と銘打った天体観測会を敢行しました。計画したのは所属する富山県天文学会のメンバー。通勤通学帰りの人が集まるので、かなりの人数になります。立ち寄ってもらった人は数百人に及ぶと思いますが、地方の富山での観望会でここまで多くの人に見てもらうのは珍しいです。

この日の月は上限を少し過ぎた月齢9日。少し明るいですが、そもそも駅前なのでかなり明るくて、むしろ月を見るのがメインになります。夕方の18時頃から準備が始まります。

IMG_9478

私はいつもの電視観望で、FMA135とトラバースをカバンに入れて運びます。駅前は車が停めにくいので、少し離れた駐車場に車を止めそこから荷物を運ぶため、できるだけコンパクトにします。その代わりお客さんから見えやすいように、24インチのモニターとポータブルバッテリーを持っていきました。

PCはSURFACE 8ですが、Type-CのHDMIアダプターを介してなぜかモニターに表示することができず、ケーブルやアダプター、接続設定などを疑い時間を食ってしまいました。結局予備で持っていたSURFACE 9を繋ぐとすぐにモニターに表示されたので、8の方は何かおかしいのかもしれません。やはりこういった観望会には必ず予備機を持っていった方いいです。ちなみに使ったのはトラバースですが、一応車の中にはAZ-GTiを待機させていました。

セットしたのはこんな感じです。
IMG_9474

明るいうちから月を導入しモニターに表示させると、さっそくお客さんが集まってきます。FMA135なので解像度は大したことはないですが、それでもPC上で拡大すると月の模様がはっきりと見え、多くのお客さんが「こんなに見えるんだ」と驚いてくれます。

今時のお客さんはスマホで撮影するのが普通です。
IMG_9470
隣にOさんの機材も写っていますが、ASIAirを使った電視観望で、私と合わせてここは電視観望エリアになっていました。

春なので電視観望だと銀河中心になるはずなのですが、今回銀河はかなり厳しかったです。そもそも目的にしていた三つ子銀河が、月が近過ぎて明るくてほぼ見えず。むしろ北の空に向けてなんとか見えたのがM81と82です。
IMG_9473

M51も試しましたが、2つの点くらいにしか見えなくて形までわかりませんでした。M13もまだ低空で、球状星団のツブツブ感もほぼなくて、春の電視観望の難しさを思い知らされました。

一方OさんはEVOSTAR72だったと思いますが、私のより口径が大きくて焦点距離も長いのでだいぶん有利で、M101をある程度長時間スタックして腕の形まで見せていました。そういえば前回の駅前ゲリラ観望会に参加した時は、まだ2019年でFS-60CBをメインに電視観望をしていて、季節的にも秋でM57やM27を見せていました。輝度がある星雲は街中でもよく見えますが、やはり駅前のような超光害地ではある程度の口径と焦点距離はあった方がいいと思いました。結局途中からは月を見せていました。なんだかんだ言っても月が一番ウケがいいです。


あともう一つの失敗は、モニター用に100V電源をとっていたA社のポータブルバッテリーがかなり早い段階(1時間も持たずに)で切れてしまったことです。もちろんフル充電してあったはずなのですが、表示が100%でもすごい勢いで無くなっていくみたいです。充電用のアダプターは持っていなかったのですが、Mac用のType-Cの充電器で試したら充電できたので、設備として用意されていた100V電源から充電しました。これもかなり短時間(30分くらい)で100%充電されたと表示されたのですが、あまり信用できません。実際、繋いだらすぐに70%くらいになり、その後30分程度で再びバッテリー切れになってしまいました。冬場の寒い時に誤動作することは認識していましたが、暖かくなってもあまりまともとはいえなさそうです。他のノーブランドバッテリーでこんなおかしなことは起きたことがないのですが、ブランドものだからといって必ずしもいいとは限らないということでしょうか。

望遠鏡は反射屈折合わせて10台くらいは出ていたでしょうか。
IMG_9476

IMG_9477

Nさんともう1人のC8が2台、Yさんの15cmの双眼鏡、NさんのFSR85、20cmニュートン、屈折が何台か、WさんのSeeStarなどです。あと面白かった機材は、コルキットの双眼でしょうか。2本の鏡筒が光軸方向少しずれて配置されていて、接眼部も斜めに配置されているタイプです。目幅も合わせることができて、意外なほどよく見えました。しかもフードがカーボン仕様で鏡筒にアルミ白を巻いていて、最初BORGなのかと思いました。

眼視も基本的には対象は月がほとんどだったのかと思います。倍率がそれぞれ違うので、お客さんはいろんな望遠鏡を覗いて楽しまれているようでした。

あと、アイピースにスマホを近づけて撮影する人が多かったのも印象深かったです。でも最近のスマホはすごいですね。望遠鏡とかなしで、スマホ単体でも月が撮影できるようです。しかも望遠鏡のアイピースに近づけて撮ったものよりも露光などもきちんと合っていて、かなり綺麗に写っています。私の手持ちのスマホはかなり昔のiPhoneでそんな芸当は全然無理なので、スマホの進化に改めてびっくりしました。

もう一つ特筆すべきは、日本人以外の方の多さでしょうか。印象的には半分とは言わないですが、かなりの数でした。先ほどのスマホだけで撮った月を見せてくれた方は中東系のような顔立ちの人でした。ほとんどが観光かと思いますが、中国や台湾などのアジア系の方が多く、ヨーロッパの方や、おそらく富山に住んでいると思われるロシアの方もいました。アメリカからという人は直積聞きませんでしたが、多分いたと思います。南米やアフリカ系の方は見なかったと思いますが、富山がそういった遠方からの観光客も呼べるようになればいいのかと思います。「今日は何か特別なことがあるのか?」と日本人にも海外の方にも何度か聞かれましたが、「いえ、普通の日ですが、金曜で次の日が休みなので皆さんに楽しんでもらおうと、富山のアマチュア天文家が集まったのです」と答えていました。こうイベントが観光で富山に来てくれた人のアクセントになってくれればと思います。

時刻も21時を過ぎるとお客さんの数も減ってきます。21時15分くらいに終了のアナウンスがされ、皆さん撤収作業に入ります。私も21時半頃には帰路につきました。
IMG_9480

こういった企画は楽しくていいですね。特に富山のような地方の観望会ではなかなか人が集まらないので、今回のような駅前でやるというのは集客の面からも意味があると思います。元々のアイデアを出してくれて、今回も中心になって企画を進めてくれたSさん、どうもありがとうございました。

このゲリラ観望会、秋にもやろうと計画しています。次回の富山駅でのゲリラ観望会は9月13日の予定ですが、天候などにより日にちは変更されるかもしれません。なんたって「ゲリラ」ですから、神出鬼没なわけです(笑)。


このページのトップヘ