ほしぞloveログ

天体観測始めました。

タグ:カメラバカにつける薬

CP+2024参加記です。機材についてはすでに多くの方のレポートがあるので、今回は「私のCP+」として私的なことを中心に書きたいと思います。機材レポートもしますが数はあまり多くはなく、そこで何か経験したこととか、そこでどう思ったかを中心に書きます。


CP+前の準備

CP+までにセミナーの準備をしておく必要があったのですが、CP+が始まる2月19日の週は月曜から仕事がものすごく忙しくて、ほとんど時間が取れませんでした。セミナーのための撮影は以前のブログ記事にあるように、前週までにほとんど終わっていて、ある程度の画像処理の方針までは立てていました。火曜日にこれも既にほとんど書いてあった最後のブログ記事はアップしましたが、肝心の画像処理に費やす時間が全然取れませんでした。

やっとまともな準備に入ったのが出発前日の木曜の夜のことです。パワーポイントでスライドの最後の仕上げと、あとははとにかく画像処理の練習です。スライドの方は方針は決まっていたのと、ある程度は事前に書いておいたので、ほとんど問題ありませんでした。問題は画像処理の方です。本番当日は持ち時間40分、その中に4通りか5通りの画像処理を詰め込もうと画策していたので、相当スムーズに進める必要があります。繰り返しの練習が必要です。


CP+会場へ向けて出発

移動日の金曜朝、富山からの新幹線がかなり席が埋まっていたので、朝早くの移動は諦め、ちょっとのんびりで午後の途中で会場に到着するくらいにしました。朝自宅で少し時間があったのと、新幹線の中でも時間があったので、練習を繰り返していました。

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去年も同じことを書いてますが、北陸新幹線の東京方面行きはほとんど「ますとぶりのこばこ」を買って車内で食べています。ちょうど一人分で美味しいです。どちらかというとます(サケ)の方が好きなのですが、ますだけだと飽きてしまうので、2種類入っているのがちょうどいいです。
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移動はスムーズで、13時半頃にはみなとみらい駅に到着。駅は今年もサイトロンの広告で溢れていました。
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14時前にはパシフィコ横浜に到着。去年は快晴だった覚えがありますが、今年はあいにくの小雨です。でもほとんど屋根のあるところを通ってくるので、土砂降りでなければ傘がなくても特に問題ないです。
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飯田ともき先生と会えた!

会場内に入るとすごい人です。去年より格段に人が多い印象でした。
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会場に到着して早速、昨年お会いすることができなかった漫画家の飯田ともき先生のブースへ。スタッフの方に聞いてみると「15時頃にはいらっしゃる」とのこと。3年前のコロナ禍のCP+の電視観望のオンラインセミナーの様子を「カメラバカにつける薬」に載せていただいた経緯を説明し、ぜひお礼を言いたい旨をスタッフの方にお伝えしたところ「15時少し前に来てもらえれば時間を取れるかもしれない」とのことです。とりあえず、その場にあった「カメラバカにつける薬」の1巻と2巻を買って、特典の2冊セットで買った人用のシールと患者さんシールをもらって、15時までは別のところを回ることに。あ、実は1巻持っていることを忘れていて2冊とも買ってしまいました。なので今1巻は自宅に2冊あります(笑)。

その後、しばらく会場を回って15時ちょっと前に再びブースを訪れると、スタッフの方が案内してくれて、念願の飯田ともき先生にお会いすることができました。掲載された当時の「カメラバカにつける薬」をiPhoneに出しておいてお見せすると、ちょうどCP+でのことなので、「あー、あの時の」という感じですぐに思い出してくれたようです。私はカメラはあまり詳しくはないのですが、カメラバカにつける薬が連載開始した当時からのファンで、そんなマンガのコマの中に自分の電視観望機器が描かれていて、しかも掲載されたものを見て初めて知ったので、それはもう大喜びだったのです。今回、やっとそのことのお礼を、直接お伝えすることができました。サインの整理券を持っていなかったのですが、なんと「サインしましょうか?」と言ってくださり、単行本の第2巻にサインまでしていただきました。

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しかもこの一連の出来事をXに投稿したら、先生からいいねをいただき、しかもフォローまでしていただきました。

今回のCP+でやっと3年越しの夢と、先生にお礼を言うという課題が達成できました。


サイロトンブース

天文関連ブースで一番元気なのは、やはりサイトロンブースでしょうか。新製品や試作品など、見るものが目白押しです。また、CP+の天文民の居場所にもなっていた感があります。ここにいれば、誰かに会えるというやつです。実際知り合いにも、初めての方にも、何人も会うことができ、機材をネタにいろいろ盛り上がりました。

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本当に点のスポットダイアグラム。

今回のサイトロンブースでの一番の注目は、胎内工場で作るという国内生産の屈折鏡筒でしょうか。(次の日の土曜日に)開発者の方と少しお話しさせていただきましたが、元々物理出身で太陽関連の研究をされていたとか。P社、V社と研鑽を積まれ、ある意味集大作のような鏡筒と言えるのかもしれません。とにかくスポットダイアグラムがすごいです。MTF曲線と合わせて、もうやりすぎかと思うくらいです。土曜日に新製品紹介で開発者の方のセミナーがあったのですが、
後に出てきたAskarの185mm APO屈折のスポットダイアグラムが、本来これ自身は決して悪くはないのに、比べてしまうと実際よりも大きい印象で見えてしまいます(笑)。

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天文でないと思われるカメラ女子がこれをみながら
「これで星とか撮るんだよね!?」とかキャーキャー言ってました。

もちろん今の試作のスポットダイアグラムなどは全て設計値のはずです。実測でどれくらいになるのか期待していますとお伝えしました。あと、セミナーの中で「暗すぎず、明るすぎず」としてf5としたとのことですが、少し突っ込んでお聞きしてみました。S/Nの観点から、明るい方が有利なのはいうまでもなく、個人的には手持ちのε130とかの明るい鏡筒が好きなのですが、やはり明るくする方向は技術的に途端に難しくなるとのことです。いずれにせよ期待大で、あとは値段でしょうか。やはり試作品のVixenの70mmの小型VSDと性能、値段でどう住み分けができるのか、興味深いです。

と、こんな話を開発者の方としていると、(再びすみません、土曜のことです)たまたま大西さんがやってきて、今回のもう一つの目玉のステラグラスの話になりました。

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天リフさんの投稿でSNS上ですごい注目を集めているようですが、一部少し誤解をされているような記事も見られます。これはコーティングで光をどうこうするとかの、既存のクリアグラスの類のものとは全くコンセプトが違い、軽い補正レンズを、それもメガネの上からかけられるようにしたものです。暗い夜に星を見る場合、少しピントがずれるそうです。そのずれたピントを補正するのが目的で、結果星が見えやすくやすくなるというものです。メガネの上からかけることができるのもポイントで、観測中に付け替えの手間がないのがいいです。詳しいメカニズムは、日曜に行われた大西さんのセミナーを見るといいかと思います。


私は試作品を小海の星フェスで手に入れたのですが、コンセプトを聞いた時天才かと思いました。私の場合、そもそも今使っているメガネの度がだいぶ合わなくなってきているので、普段空を見上げてもあまり星が見えていないのですが、かといって度の強いレンズにすると普段の生活で目が疲れてしまいます。星を見るときだけ度を上げたいのですが、メガネを付け替えるのも結構面倒です。なので観望会の時などだけ、最初からメガネの上にかけられるこのグラスは、ものすごく便利なのです。実際に小海で見た時に、あからさまに星が見えるようになったのに驚き即買いでした。その後星を見る時は必ず使うようにしています。

さらに、実は車の座席のところにいつも置いてあり、運転中もこれを使っています。ちょっと遠くの見えにくかった看板などの文字も読めるようになるので、もう普段使いで役に立っています。
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値段はまだわかりませんが、眼鏡業界関連の方の情報によるとかなりいいレンズを使っているとのことで、眼鏡屋さんが作るよりも廉価な値段設定になりそうと言う話をCP+会場で聞きました。実際に商品化されるとのことで、星を見る人の必須アイテムになりそうです。

ここで、最初の方の大西さんが入ってきた時の議論に戻るのですが、大西さんによると「このグラスでは星は見えるようになるが、天の川が見えにくくなる」と言うのです。理由は「そもそも人間の目は暗いものに対しては分解能が落ち、その落ちた分解能で度のオーダーの粗い面積を積分することで天の川として見える」と言うのです。確かにこれは、星座ビノでもよく似たことがあると思っていました。星座ビノを使うと星の数はあからさまに増えるのに、天の川は実はそれほど良く見えるようにならないのです。そんなことを大西さんと話しながら、なぜ人間の目は暗いところでは分解のが落ちるか、なぜ暗いところではピントがズレるか、色々話を聞くことができました。セミナーでも同様の話がされているので、興味のある方はぜひ配信動画を見てみるといいでしょう。

なのでこのステラグラス、星が見えるようになるのにはきちんとした根拠があり、どこかの意見であったような紛い物の類ではないかという根拠のない推測は、全く間違っています。


Vixenブース

Vixenさんは今回とても元気です。定番の90mmのVSDに加えて、70mm版のVSDの試作品や、ガイド用カメラをVixenブランドで出しています。
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Vixenブースでいろいろ説明してくれたのは、2020年の福島のスターライトフェスティバルでわざわざ私を探して会いにきてくれたIさんです。当時はVixenに入ったばかりの新入社員さんに近くて、ずいぶん若い印象でした。もちろん今でも十分に若いのですが、今回お会いしたら、なんか自信に溢れているというか、貫禄が出てきていた気がしました。試作品を含めて、ここ最近の新製品にほとんど関わっているそうです。VSDの70mm版の説明に加えて、VSDよりもう少し安価な65mmの撮影用鏡筒も紹介してくれました。これが面白いのは、焦点合わせに2種類の鏡筒を作っていて、一つは普通の接岸側のフォーカサー、もう一つは鏡筒の中の対物レンズが前後するタイプです。
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対物部分の写真を撮るのを忘れてしまいました。
本当に筒の中の対物レンズ部分が前後します。

他にも、以前60mmでクラウドファンディングで60mmの鏡筒を販売していましたが、それの後継にあたる72mmのものも紹介してくれました。
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どうやらIさん、60mmの方のプロジェクトの成果で、新規開発の方にいろいろ関わるようになったとのことです。こうやって若い人をピックアップしてどんどん新製品に関わらせるというのは、Vixenなかなかやりますねという感じです。今年Vixenが元気な理由は、どうやらIさんが頑張っているからなのかもしれません。応援しいてるので、ぜひ今後もIさんには頑張ってもらって、Vixenを盛り上げていってほしいです。


電視観望

電視観望という観点からいくと、例えば同じVixenブースでCelestronのRASA6に相当する電視観望機器が展示されていました。本家RASAは8インチまでしかないのですが、6インチはこの電視観望セットのみにあります。まだ数日前にやっと日本に届いたということで早速の展示品でしたが。Celestronと、Celestronブランドを扱うVixenが電視観望に対してどういった方向性を見せていくのか、注目です。
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そういった意味ではBORGは今年はあからさまに電視観望と謳ってきていました。
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去年までは「この鏡筒で電視観望もできますよ」という、口頭での説明くらいでした。実は今回説明してくれた女性のスタッフさんは去年と同じ方で、昨年は「これから私の電視観望のセミナーがあるので、もし興味があったらぜひ」と声をかけた方でした。私のことも覚えていてくれて、昨年のセミナーも聞いてくれて、さらには過去のCP+の動画も全部見てくれたとのこと。「今回もまたセミナーやりますよ。画像処理についてですよ。よかったらぜひ!」とお伝えし、セミナーの時間を知らせておきました。BORGが電視観望を推すようになっているのも、もしかしたら私のセミナーの影響が少しはあるのかもしれません。そうだとしたらとても嬉しいです。あ、せっかくのBORGブースなので、去年も「いまだに中川さんと会ったことないんです」という話をしたのですが、昨年一年間もまだ会えていなくて、今年もまた「まだ中川さんと会えてないんです」という話をしました。今回はちょうど前日に来ていらしたらしいのですが、またすれ違ってしまいました。いつかお会いしたいです。

電視観望といえば、ZWOはSeeStarが盛況で、2台展示してありました。社長のSam氏とも少しだけ話すことができました。
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でもここで注目したのは中判サイズのCMOSカメラです。すでに以前から販売はされていますが、実物を見たのは初めてです。やはりかなり大きいセンサーです。値段もまあそれなりにというか、なかなか個人では買えないような値段なのですが、いつか使ってみたいです。でも性能を引き出すためには鏡筒を選ぶはずなので、カメラだけではダメでトータルで考えなければダメですね。 
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David Shen氏のセミナー

土曜日のメインイベントは、サイトロンブースでのSkyWatcherのオーナーのDavid Shen氏のセミナーでしょうか。氏が若い頃から苦労して光学機器を作り続け、現在は観望会や教育などにも力を入れているという内容でした。光学機器製作の技術を積み上げ、SkyWatcherという自社ブランドを立ち上げ、高価だった天文機器を廉価に販売し、天文という文化を世界中に広めたいという思いを、実際に実現しているというのは並大抵の努力ではないはずです。もし自分が天文機材を作る立場になったらと想像すると、とてつもなく大変で、到底できないことだと思ってしまいます。

SkyWatcherは廉価な機器が中心と言いながらも、AZ-GTiや今回の重量級積載重量を誇るシンプルな構造の赤道儀、太陽望遠鏡など、非常に面白い機器を提案してくれる会社です。今後も我々天文マニアが泣いて喜ぶような面白いアイデアと機器をどんどん出してほしいと期待します。
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以前2年前のCP+で紹介したNEWTONYが今回金ピカになって展示されていました。
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NEWTONYは元々教育用鏡筒で、筒の中を見ることができます。残念ながら金ピカモデルは中を見ることはできないようでしたが、DIYモデルがあるように、Shen氏の教育にも力を入れたいという思いが実現したのかと思います。


明日はどうなる?

他にもいくつかのブースは回りましたし、上の記事には次の日の土曜日に回ったブースの話も一部入っています。残りのいくつかのブースの話は次の記事で、そして土曜日のセミナー本番の様子も次の記事で書きたいと思います。

この日のCP+は18時で終了です。帰り道で横浜の夜景を撮りました。富山の田舎から見ると横浜の都会っぷりが目に沁みます。この日は素直にホテルに帰って、もう少し次の日のセミナーの練習です。

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次の日の記事になります。

CP+では一昨年昨年、サイトロンさんの枠でトークをさせて頂きました。それでもコロナ禍でのイベントのためオンライン形式になってしまうのは仕方なく、逆に夜の時間に当ててもらうことで2020年はリアルタイムで電視観望の実演ができ「カメラバカにつける薬」で取り上げていただくなど大好評。2021年は収録でしたが同時に一視聴者として参加することによりリアルタイムで質問に答えることができ、こちらも良い試みでした。


きっかけ

2023年のCP+の出だしは、11月の小海の星フェスの時くらい(もしかしたら志賀高原のイベントの時だったかもしれません)に遡ります。現地でサイトロンのスタッフの方からまた今年もCP+に登壇してもらえないかというオファーを頂きました。日程的には平日は仕事で厳しいですが、休日ならOKそうだったので、移動のことも考えて土曜の午後か日曜ということで話が進みました。でも今年のCP+、コロナの判断のせいでしょうか動き出しがずいぶん遅かったようで、具体的なお話がきたのが1月半ば過ぎくらいでした。もちろんお約束通りOKの返事をしたのですが、問題はテーマです。どうやらこの時点でリアル開催は確定のようなので、多くのカメラファンの方が集まるはずです。そこで、2年くらい前から試していた一眼レフカメラを使った電視観望でカメラファンの方に天文に興味を持ってもらえないかというコンセプトで話をしようと、この時に決めてサイトロン側にタイトルと概要を連絡しました。


トークの準備、でも晴れない

この時点でCP+本番までほぼ1ヶ月くらいです。一番の問題は、全然晴れなかったことです。徐々に日にちが近づくにつれて、もう新しい撮影は諦めて過去にブログにアップした画像で誤魔化すしかないかと思い始めました。そんな日を過ごしながらもとうとう待ちに待った快晴の日が!でもなぜかそんな日に限って満月です...。でも貴重な晴れなのでしかたありません。実際の講演の中で話したようにEOS 6Dと古いNIKKORの50mmの明るいレンズ、普通の三脚と自由雲台という、ごく普通のカメラユーザーが持っているくらいの機材で電視観望を試してみますが、さすがにこれだけ月明かりだと本当に淡くしか出てきません。それでも最低限何か見えているのでよしとしました。CBPも使ってみたのですが、撮影していたオリオン座に月がかなり近くにあり、その迷光がすごいゴーストを作り、使うことが不可能でした。

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満月で光害カットフィルターなしで撮影したのが、予告時に出した画像だったというわけです。
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流石に満月はちょと辛いのでどうしようかと悩んでいました。

その後、満月から何日かして2時間ほどだけは月がない日がありましたが、透明度が悪く途中雲が出てしまし、あまり成果が得らません。ちなみに下の画像はその時観た火星とスバルとカリフォルニア星雲ですが、雲が出てきた時のもので「薄雲でも見えますよ」と言いたくて用意していたのですが、結局トークの中では使いませんでした。

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その後、一日だけ新月に近い日に晴れて、そこでやっと今回のトークで使えるくらいの画像を撮ることができました。その後はもうCP+当日までほとんど晴れることがありませんでした。なんとかなりましたが、かなりギリギリな状況でした。そのため満月の映像を先に見せて、そこから改善していくというストーリーにしました。


CP+へ向けて出発!

2月25日の土曜の当日、CP+としては3日目になりますが、自宅から朝イチのバスに乗り富山駅に向かいます。富山からは新幹線に乗り、東京に向かいます。今回CP+に行く前にスターベースに寄るかどうか迷いました。スタベの開店時間が11時なので、朝イチで出ると少し早く着きすぎます。スタベはまた行けますがCP+はもう今日明日だけなので、今回はスターベースを諦めてCP+に直接向かうことにしました。

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新幹線の中で朝ごはんです。新幹線ではほぼ毎回この「ますとぶり」です。富山のますのすしは有名かと思いますが、大抵は桶に入った円形タイプで2−3人前です。これは一人前でちょうどいい量で、しかもブリのすしと半々になっています。ブリのほうは、かぶらとにんじんで押し寿司になっていてい、鱒の寿司よりもむしろさっぱりしています。
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ご飯を食べてから、少しトークの準備をしていたらもう間も無く東京です。富山と東京は2時間ちょいで着いてしまいます。北陸新幹線が通る前は飛行機を使っていましたが、新幹線が来てからは随分と楽になりました。

東京について、そのまま東海道線に乗り換え横浜まで移動します。こちらもわずか25分。東京-横浜間は近いので、この日の宿は東京駅近くに取りました。横浜周りはかなり高い部屋しか残ってなかったのです。
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横浜からはみらい線に乗り換え、みなとみらい駅まで向かいます。
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みなとみらい駅についてビックリ!サイトロンで溢れています。例えば階段や柱、
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会場のパシフィコ横浜方向はサイトロンの広告が導いてくれます。カメラの祭典のはずなのに、天文ショップのこの存在感!
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みなとみらい駅は地下3階にあり、ここから地上2階まで長いエスカレーターを上ります。
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黒い壁に書いてある、これは詩でしょうか、結構インパクトがあります。今調べたら、シラーの詩だそうです。エスカレーターに乗りながらこの詩を読むと(といってもちょっと難解で、私は乗っている間には理解しきれませんでした)CP+に行く前に色々考えさせられました。

その後は建物の中をずっと歩いていき、建物から出るともうCP+会場手前です。
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ホールとアウトレットコーナーは会場の手前で分かれ道があります。
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会場の様子

ホール内に入り、早速サイトロンブースに挨拶に行きます。サイトロンブースは入り口すぐの所にあるのですぐにわかります。
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会場には朝10時半頃に着いたのですが、スタッフの方と次の日のトークのことを少しだけお話しして、すぐに会場内を回ります。多分トークがあるとその日は落ち着いてみて回れないので、この日が勝負です。

よく考えたらCP+会場に来るのは2017年以来です。もう6年も前のことなので忘れていましたが、今回も同じ感想になってしましました。CP+の問題というよりは完全に自分のせいなのですが、結局のところ私はあくまで天文が好きなのでカメラを使っているわけであって、カメラ自身が趣味ではないということです。そもそも明るいところで一眼レフでまともに撮影した枚数はどれくらいでしょうか?多分100枚くらいだと思います。もちろんフラット撮影とかは除きますよ。暗い所では操作できるのに、明るい所だとパラメータもよくわかりませんし、そもそもBやM以外でどう撮ればいいのか?こんな自分なので、カメラメーカーのブースは遠くから眺めるだけです。
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Nikonブースです。Nikonカメラを持っていない私は中に入っていっていいのか?
中ではサーカスっぽいことをやっているようでした。

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Canonブースです。Canonのカメラは持っています。
でも天体改造とかしている私にここに入っていく資格はあるのか?
ハーフパイプの自転車を撮影するのですが、速い動きの写し方はよくわかっていません。 

加えて天文関連のブースは数が少なく、サイトロンとVixen、Kenko TokinaにBORGがあるくらいで、やはりこれは星まつりとは違い、カメラのイベントだと実感してしまいます。まあこんな私ですが、既にCP+のレポートは多くの方に書かれているとは思いますので、独断と偏見で印象に残ったものを紹介しようと思います。


島中

むしろ私には今週号の「カメラバカにつける薬」であったように島中にあるブースが面白かったです。一番インパクトがあったのが、Birodというブースの最長11.5mの一脚です。妖艶なお姉さま(?)が鳥の視点まで案内してくれます。
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カーボンの多段ロッドで、持ってみたのですが重さも大したことないです。流石に振り回すわけにはいきませんが、360度カメラは真下をあまり写さなくていいはずで、かなり高い視点でまるで浮かんだように見ることができるはずです。イベント会場とかでこれ持ってたら、多分注目度No.1だと思います。

次はインプレスのブースですが、「カメラバカにつける薬」が既に完売していました。
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聞いたら飯田ともき先生、この日は来ていないとのこと。今週号の連載でありましたが、どうやら初日だけの来場だったようです。このマンガが大好きで、カメラファンではない私でも十分に楽しむことができます。上にも書きましたが、一昨年のCP+の電視観望講演をCanonとかNikonと並んで2コマも使って漫画の中に載せてくれたお礼をぜひ言いたかったのです。残念ながら次の日もいらしていないということで、スタッフの方にお礼だけ伝えておきました。いつか直接お会いしてお礼を伝えることができたらと思います。


Vixen

といっても島中もこれくらいで、あとは天文ブースです。まずはVixen。注目はもちろんVSDです。
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でももう他の方に散々レポートされていて、私が新たに加えられるようなことはありません。それよりも話したいのは、この写真にも写っているファインダーです。

対物側は焦点距離200mm、口径50mmのレンズなのですが、接眼側がアメリカンサイズの普通のアイピースを挿せるようになっています。ということはここにCMOSカメラを取り付けることができて、なんと電視観望ができてしまうのです!しかも焦点距離と口径が、2年前に私の電視観望講演で話したEVOGUIDE50EDとかなり近く、昨年の講演で話したNEWTONYと全く同じです。EVOGUIDE50EDがなかなか在庫がないことが多いこと、NEWTONYに取り付けるカメラはCeres-Cのように中に入り込むタイプでないとピントが出ないので、もしかしたらこのファインダーがキラーアイテムになる可能性があります。今回Vixen社の社長と初めてお会いすることができ、結構長い間話をさせていただいたのですが「このファインダーは今後Vixenの全ての望遠鏡につける標準ファインダーになる予定だ」と言います。しかも、このファインダーのアイデアを出したというのが、以前福島の星まつりで話すことができた若手のI君だというのです。社長がI君と私が知り合いだということも認識されていて、そのことを教えて下さいました。I君はもちろん熱心な星マニアでもあるのですが、こういった若手の意見をきちんと取り入れて製品化するというのは素晴らしいことだと思います。なによりこのようなファインダーを標準搭載するということは、今後Vixenを購入した入門者の方に電視観望への強烈な道筋をつけてくれるということになります。国内入門機の圧倒的シェアを誇るVixenさんならではの手法で、これこそ私が長年願っていた方向性です。Vixenさんの英断、私的にはもう大絶賛です。


BORG

続いてはBORGです。ここの目玉は試作のカーボン鏡筒で、私も持たせてもらいましたが125mmでこの軽さならかなり取り回しが良いです。ついでに触らせて頂いたカーボンの円筒だけの素材も、多少押しても全く変形がわからないくらい頑丈なものでした。
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下の写真の六角形の鏡筒もおもしろいのですが、私が注目したのは口径55mmの小さな鏡筒(すみません、写真撮ったと思ったのですが漏れていました。上の写真のカーボン鏡筒の奥と、下の写真の一番下にちらっとだけ写っています。)
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そこにいた女性スタッフの方と話していたら「この小さな鏡筒で電視観望もできますよ」という話が出てきました。「まだ試していないけど、自分でもやってみたい」とのことで、でも「カメラをどうするか迷っている」とのことでした。「ちょうど明日の私のトークで一眼レフカメラで電視観望する話をします!BORGに一眼レフカメラをつけることができるはずなので、すぐに試せますよ!」とお伝えしたところ、本当にトークに足を運んでくださいました。BORGでの電視観望もかなり面白いかと思います。唯一残念だったのが、中川さんにお会いできなかったことです。直前までBORGブースにいたと聞いたのですが、いまだにお会いできたことがないので、一度お話しできたら嬉しいです。あの中川少年の日記はいつも楽しみにしています。


サイトロン

さて、最後は本命サイトロンです。もう欲しいものばかりです。個人的な最注目はCMOSカメラでしょうか。
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この中の特に冷却カメラPoseidonはPlayer One初の本格的な冷却カメラになります。冷却カメラに関してはほぼZWO一強なので、どこまで牙城を崩すことができるのか注目しています。マチナカリモート天文台のMさんがサイトロンスタッフとして既に試写画像をTwitterにアップしています。実はMさんとは2017年末の志摩の観望会や、八ヶ岳の天リフイベントでご一緒させていただいて、今回かなり久しぶりにお会いすることができ、色々マニアックな話で盛り上がりました。MさんがアップしたPoseidonの画像を見る限り、かなり期待できそうです。冷却カメラも各社で競える時代になると、お互い切磋琢磨してよりユーザーにとってもいい状況になるのではと期待しています。
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他にも鏡筒が目白押しですが、これでもまだ展示しきれていない機種がいくつもあるとのことです。
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この中で個人的な注目は、一番手前に写っているAskarの新製品のFMA180 proでしょうか。スタッフも当日まで現物が展示されるのを知らなかったそうです。手持ちのFMA135は電視観望でフル活躍中ですが視野はAPS-Cまでです。一方FMA180はフルサイズ対応で、一度試してみたかったのですが結局試せずじまいで次バージョンになってしまいました。値段的にもそこそこ気楽に買えるものなので、短焦点撮影鏡筒という意味でも、遠くないうちに手に入れておきたいと思います。

他にも、試作のカーボン三脚が、大中小と3種類も展示されていました。
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現在実際に販売されているのは1種類だけなのですが、今後どんな三脚が欲しいかという傾向を掴むために3種展示したとのことです。最近仲が良いRamb君がちょうどその場にいて、一緒に好き勝手にリクエストを伝えておきました。かなり無理を言っていたので、果たして実現されることやら??? Ramb君と、サイトロンのスタッフさんを交えて、3人での三脚理想論についての議論ができたのは、いつになく楽しかったです。

去年1年間使い倒してきたSCA260の新しいバージョンのものが出ていました。大きく変わった点が、副鏡のところのセンターの調節ねじがなくなってシンプルになったこと、取っ手がついたこと、フォーカサーの繰り出し長が伸びたこと、カメラ回転機構が手前になって、フォーカサーのつまみの回転位置が固定されただそうです。
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特にフォーカサー関連は少し羨ましかったですが、光学設計は同じとのことなので、まあよしとします(ホントハチョットクヤシイデス)。

あと、私も以前試させていただいたVesperaですが間も無く販売になるということで展示されていました。アプリの方もとうとう日本語化されたそうです。さらに電視観望が簡単になるかと期待しています。
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円安と、開発元のフランスでの値上がりが痛かったとのことでした。それでも頑張ってライバルのeVscopeに負けない値段設定にしたとのことです。今後の販売に期待でしょうか。こういった一体型の電視観望機器もどんどん広まっていって欲しいです。

まだまだ書くことはたくさんありますので、今回はとりあえずここまでとします。続きは次の記事で。






わーい! (富山では) 本日発売の星ナビに掲載されました!!
って、掲載?
掲載って言っていいですよね?

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私(Sam)の名前が!

星ナビのCP+の記事

ネタを明かせば、CP+のSIGHTRONのブースでの電視観望の配信のことです。でも冊子の最初の方に大きくCP+の記事があって、その中でも電視観望が「画期的な企画だった」と書いてくれています。さらに「40年続いている望遠鏡展示会で天体観望会は開催された記憶はなくて、オンランで参加者が揃って観望することが実現した。」とかいうように、かなりインパクトがあったように書いてくれています。「時代の流れ」と評価していますが、その流れに多少なりとも貢献できたのは素直に嬉しく思います。

星ナビには「天候にも恵まれ」とさらっと書いてありますが、後日談にもあるように、当日はどんどん曇ってきていて、トーク始めの時にはほぼ諦めていてロングバージョンのトークに切り替えていました。それでもここまで皆さんにインパクトを感じてもらえたのは、やはり天気のおかげです。生中継のある無しで全然印象が違ったのかと思います。


なんと「カメラバカにつける薬」にも

そういえば、前々回のデジカメWatchの「カメラバカにつける薬」のCP+の回にも、CP+の配信の電視観望を扱っていただけました。



これも寝耳に水で「あ、今回はCP+の話だ」と思って読んでいくと、なんと私の電視観望のセットアップがマンガ化されて絵になっているではありませんか!しかも、シグマ、パナ、キヤノンやニコンに並んで2コマですよ!

ていこくらんちの飯田ともき先生の作品大好きで、デジカメWatchで連載が始まってすぐに毎回読み始めるようになりました。基本カメラですが、たまに天文ネタもあり毎回楽しみにしてます。2018年お正月の「おとしレンズください」は最高でした。そんなマンガの中に出たのですよ。嬉しくないはずがありません。
 

Twitterも少し振り返ってみます

少し前のことになるのですが、配信中、配信直後のTwitterにも嬉しいコメントがありました。ちょっとだけ紹介しておきます。
  • ダーク天野川乱歩さん: 実際にCP+で こんなに萌えた事はいまだなかった。天文愛にあふれる業績の方々のセミナー凄く為になりました。 私一人ですか??? 後ろでうちの上さんが白い目で見てますので控えめでしたが・・・じっさい声がでました。ウオー バナードwwww
  • Aramisさん: セミナーは常時100人程度、Samさんの時の視聴者は300人弱にまで。リアル開催ではここまでの人数を集めることは物理的スペース的に無理であろう事を考えると大成功と言っていいのでは。
  • シベットさん:  素晴らしい配信でした! Samさんのブログで電視観望エントリーに必要な情報はほとんど提供されているので、これをきっかけに人口もまた増えるのではないかと思います。しかし、曇っている状態から最後、大逆転で晴れるなんて、電視の神様のシナリオもなかなかの(笑)
  • uminotsukiさん: CP+ のラスト、バーナードループが浮かび上がってきたのには、ひったまがった。そして、しっかり見(魅)せた上で幕を下ろした Sam さん、かっこよかったです。拍手!
  • ハ レ ル マ ンさん:  Samさんのそのお気持ち我々初心者に確実に届いています。電視観望は月齢問わず、場所問わず、操作簡便ということで爆発的に層が厚くなる可能性がある試みだと自分も思います。自分自身でも拡めていきたいと思っています!
  • hoshirokumanさん: あまりやる気もなく、仕事がらみで7年ぶりにCP+に足を運んでみた(実際はオンライン)けど、ちょっと、はまってしまったよ。サイトロン社のSamさん電子観望ライブは、これまでの望双展、J.T.Bショー、PIE、CP+と流れてきた展示会の中で初めて「みんなで天体を見る」という行為に至った気がする。
hoshirokumanさんと星ナビの記事がよく似ています。もしかしてhoshirokumanさんが記事を書いてくれたのでは?もしそうだとしたらとても嬉しかったです。本当にありがとうございます。


配信も継続のようです

さらに嬉しいことに、CP+のサイトロンブースの配信、最初は3月31日で終わりと言われていたのですが、Youtubeの方ではそのまま残ることになったようです。まだご覧になっていない方は、ぜひともご覧ください。






 

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