先日シュミットさんに立ち寄った際に、ラッキーなことに生ブラック☆パンダさんにお会いすることができました。その際なんと「面白いものを作ったので是非試してみてください」とNEWTONYの接眼部に取り付けるヘリコイド方のピント調整装置を手渡されてしまいました!
休日前の月が出ている日で、雲もありましたが、夜中から晴れてきたので、手持ちのNEWTONYで少し試してみました。
機材ですが、まずは教育用ニュートン反射望遠鏡の「NEWTONY」。これにCMOSカメラとしてCeres-Cに取り付け、架台のAZ-GTiに載せます。
そもそもNEWTONYは接眼部の中奥深くにカメラを入れ込まなければならないために、通常のCMOSカメラにノーズアダプターを付けただけではピントが出ません。Ceres-Cは1.25インチの円筒型のカメラのためにアイピース口の奥に入れ込むことができるために、NEWTONYにとっては数少ないピントが出るカラーカメラとなっています。円筒タイプのCMOSカメラですが、
モノクロタイプはPlayer Oneでもいくつか
ZWOでもいくつか
カラータイプは他にQHYCCDからいくつか出ています。
Ceres-Cも含めてほとんどのものがガイド用カメラとか、惑星用カメラとか謳われているもので、センサー面積が小さいものが多いですが、電視観望に利用することが可能です。実際にはカラーの方が楽しいかと思いますが、Hαフィルターなどを利用して、モノクロでコントラストよく見るという手法なども考えれられると思います。
これらのカメラをNEWTONYで使うときに問題となるのが、接眼部の固定方法です。コストを抑えるためだと思いますが、接眼部はねじ込み式になっていて、そのねじ込み具合でピントを調整します。問題は二つあります。
今回、この部分を新しいヘリコイド型のピント調節アダプターで置き換えてみます。
その後、CMOSカメラを取り付けて、実際に星を見てみます。まず、ピント合わせ時に視野が回転しないのが圧倒的に楽です。というか、さすがヘリコイドです。ガタつきがほぼ何もないので、PCの画面を見ながらかなり微妙な調整が効き、ピント合わせがこれまでより遥かに遥かに楽になりました。
画面を見ながら調整すると、これくらいはすぐに出ます。
その後、電視観望のためにフィルターをつけて試してみたくなりました。ただしブラックパンダさんによると
「作った後から気づいたのだが、フィルターをつけるとピントが出ないかもしれない。」
とのことです。え!、本当なのか?もしそうならとても惜しい!?これは実際に自分で試さなくては。
と言うわけで、実際にCBPを取り付けてみます。
カメラ先端が5mmほど長くなります。ヘリコイド内部の径が先端で小さくなっているところがあり、そこでつっかえてしまうので、やはりその分カメラが接眼部の外側に出てきてしまいます。
さて結果はというと、やはりフィルターアダプターの厚みのためにカメラが奥まで入り切らずに、ピントが出ません。下の写真くらいが限界でした。かなりずれたのがわかります。
Ceres-Cはセンサーの前にねじ込み式の保護ガラスがついているのですが、それを外してCBPフィルターを取り付けてみました。
ただし穴のねじ径の方が大きいため、ねじ込みで固定は出来なくて、セロテープで貼り付けて固定して試しました。テープですが、最初マスキングテープでフィルターアダプターの両側を留めましたが、テープが厚すぎて接眼部の中に入って行きませんでした。セロテープも両側で止めると多分厚すぎなので、片側だけの固定で試しました。
さて結果はというと
少しマシになりましたが、やはりピントが合うところまでいきません。
その後、CBPをアダプターから外して、フィルターのみテープで固定しようとか思ったのですが、流石にここまでくると初心者に薦めることはしない方がいいと、この時点で思いとどまり、今回は泣く泣く諦めることにしました...。
ちょっと悔しいので、上記セットアップでフィルター無しで少しだけ電視観望をしました。
M42: オリオン大星雲、約3分40秒
馬頭星雲と燃える木、約3分
ウルトラの星がある(笑)M78星雲、約7分
コーン星雲ですが、30分かけてかろうじて形が見えるくらいでしょうか。
フィルターなしでもこれくらいは見ることができます。でもやはり、QBPやCBPなどのフィルターを入れるともっと見えるようになるかと思います。改良版に期待です。でもブラックパンダさん確か「100個くらい作ってしまった。」とか言っていたのでどうなることやら...。アイピースで見る分には影響ないので、眼視ユーザーに売れてくれればいいのですが。
NEWTONYの接眼部をヘリコイドタイプに変えて電視観望を試してみました。ピント合わせはこれまでよりはるかに楽になりました。ただ、電視観望目的だとやはり光害防止フィルターを入れたいのですが、ブラックパンダさんが言っていた通り、今のままだとカメラが入り込まずにピントが出ません。ここら辺を改良していただけると、NEWTONYユーザーで電視観望をしている方には相当な朗報だと思います。
いつもユーザー目線で独自商品を開発してくれるサイトロンさんは素晴らしいと思います。今後もどうしても期待してしまいます。
休日前の月が出ている日で、雲もありましたが、夜中から晴れてきたので、手持ちのNEWTONYで少し試してみました。
テスト機材しょ
機材ですが、まずは教育用ニュートン反射望遠鏡の「NEWTONY」。これにCMOSカメラとしてCeres-Cに取り付け、架台のAZ-GTiに載せます。
そもそもNEWTONYは接眼部の中奥深くにカメラを入れ込まなければならないために、通常のCMOSカメラにノーズアダプターを付けただけではピントが出ません。Ceres-Cは1.25インチの円筒型のカメラのためにアイピース口の奥に入れ込むことができるために、NEWTONYにとっては数少ないピントが出るカラーカメラとなっています。円筒タイプのCMOSカメラですが、
モノクロタイプはPlayer Oneでもいくつか
ZWOでもいくつか
カラータイプは他にQHYCCDからいくつか出ています。
Ceres-Cも含めてほとんどのものがガイド用カメラとか、惑星用カメラとか謳われているもので、センサー面積が小さいものが多いですが、電視観望に利用することが可能です。実際にはカラーの方が楽しいかと思いますが、Hαフィルターなどを利用して、モノクロでコントラストよく見るという手法なども考えれられると思います。
そもそもの問題点
これらのカメラをNEWTONYで使うときに問題となるのが、接眼部の固定方法です。コストを抑えるためだと思いますが、接眼部はねじ込み式になっていて、そのねじ込み具合でピントを調整します。問題は二つあります。
- ねじ込む際にカメラが回転してしまうこと。
- ねじが緩いので、途中のねじ込み状態ではカメラがグラグラしてまうこと。
今回、この部分を新しいヘリコイド型のピント調節アダプターで置き換えてみます。
星を見てみる
その後、CMOSカメラを取り付けて、実際に星を見てみます。まず、ピント合わせ時に視野が回転しないのが圧倒的に楽です。というか、さすがヘリコイドです。ガタつきがほぼ何もないので、PCの画面を見ながらかなり微妙な調整が効き、ピント合わせがこれまでより遥かに遥かに楽になりました。
画面を見ながら調整すると、これくらいはすぐに出ます。
その後、電視観望のためにフィルターをつけて試してみたくなりました。ただしブラックパンダさんによると
「作った後から気づいたのだが、フィルターをつけるとピントが出ないかもしれない。」
とのことです。え!、本当なのか?もしそうならとても惜しい!?これは実際に自分で試さなくては。
と言うわけで、実際にCBPを取り付けてみます。
カメラ先端が5mmほど長くなります。ヘリコイド内部の径が先端で小さくなっているところがあり、そこでつっかえてしまうので、やはりその分カメラが接眼部の外側に出てきてしまいます。
さて結果はというと、やはりフィルターアダプターの厚みのためにカメラが奥まで入り切らずに、ピントが出ません。下の写真くらいが限界でした。かなりずれたのがわかります。
Ceres-Cはセンサーの前にねじ込み式の保護ガラスがついているのですが、それを外してCBPフィルターを取り付けてみました。
ただし穴のねじ径の方が大きいため、ねじ込みで固定は出来なくて、セロテープで貼り付けて固定して試しました。テープですが、最初マスキングテープでフィルターアダプターの両側を留めましたが、テープが厚すぎて接眼部の中に入って行きませんでした。セロテープも両側で止めると多分厚すぎなので、片側だけの固定で試しました。
さて結果はというと
少しマシになりましたが、やはりピントが合うところまでいきません。
その後、CBPをアダプターから外して、フィルターのみテープで固定しようとか思ったのですが、流石にここまでくると初心者に薦めることはしない方がいいと、この時点で思いとどまり、今回は泣く泣く諦めることにしました...。
ついでに電視観望
ちょっと悔しいので、上記セットアップでフィルター無しで少しだけ電視観望をしました。
M42: オリオン大星雲、約3分40秒
馬頭星雲と燃える木、約3分
ウルトラの星がある(笑)M78星雲、約7分
コーン星雲ですが、30分かけてかろうじて形が見えるくらいでしょうか。
フィルターなしでもこれくらいは見ることができます。でもやはり、QBPやCBPなどのフィルターを入れるともっと見えるようになるかと思います。改良版に期待です。でもブラックパンダさん確か「100個くらい作ってしまった。」とか言っていたのでどうなることやら...。アイピースで見る分には影響ないので、眼視ユーザーに売れてくれればいいのですが。
まとめ
NEWTONYの接眼部をヘリコイドタイプに変えて電視観望を試してみました。ピント合わせはこれまでよりはるかに楽になりました。ただ、電視観望目的だとやはり光害防止フィルターを入れたいのですが、ブラックパンダさんが言っていた通り、今のままだとカメラが入り込まずにピントが出ません。ここら辺を改良していただけると、NEWTONYユーザーで電視観望をしている方には相当な朗報だと思います。
いつもユーザー目線で独自商品を開発してくれるサイトロンさんは素晴らしいと思います。今後もどうしても期待してしまいます。