ほしぞloveログ

天体観測始めました。

カテゴリ:場所 > 舟渡

お盆休暇の金曜日の夜、今夜も天気がいいです。前日の雲がかったペルセウス座流星群撮影は惨敗でした。



諦めきれずに、ペルセウス座流星群の3日目のチャレンジです。


ペルセウス座流星群、まだチャンスはあるか?

もう極大日から二日後ですが、もしかしたらまだ見えるかもと夕方からまた同じ場所に行きました。この日は18時半ごろに自宅を出て、19時頃から設置開始。すごい快晴です。透明度も良さそう。

IMG_0454
南西方向。雲ひとつない天気です。

この日はTSA-120でのM8の撮影がメインなのですが、この話は次回以降で。それとは別に前日と同じEOS 6Dでペルセウス座流星群を固定撮影。30秒露光で放っておきます。今回これで2時間弱の229枚撮影しましたが、残念ながら流星は一つも入らず。少し悔しいので、タイムラプス映像にしました。最近のタイムラプスは手抜きで撮って出しJPEGを、PixInsightのBlinkでオートストレッチだけして、そのままjpegで出力して、ffmpegで動画にしていただけでした。今回、周辺減光とレンズの歪みを直したくて、事前加工にLightroomを使いました。
  1. Lightroomでは「ファイル」メニューの「新規カタログ」で新しいカタログを作成します。
  2. カタログが開いたら「ライブラリ」タブで撮影した素材のcr2ファイルを全て読み込みます。
  3. どれか一枚加工してから「現像」タブの下のサムネイルを全て選択し、右下の方の「同期」でその設定を全てのファイルに適用します。
  4. その後、全てのファイルを選択した上で「ファイル」メニューの「書き出し」からjpgで書き出します。このとき、後にffmpegで動画変換することを考えて「ファイルの名前」で「編集」を選択。「ファイル名」-「連番(00001)」などと固定名と連番にすることです。連番も桁数をそろえるようにします。
ファイルが書き出されたらあとはそのフォルダに移動し、ffmpeg(インストールしていない場合は別途マニュアルでインストール)で

ffmpeg -y -r 25 -i test_%05d.jpg -vf scale=1290:-1 -b:v 20000k test.mp4

などとします。先ほどファイル名に連番を入れたのがここで効いてきます。サイズは1280とか1920などの規定値だとうまくいかないみたいなので、少しずらしてあります。ビットレートも200000kくらいだとスムーズになるようです。

出来上がったタイムラプスです。

下は未処理のJPEG画像を一枚ですが、Lightroomで事前加工した分雰囲気がだいぶん違っているのが渡ります。周辺減光がなくなり、ホワイトバランスもとって少し炙り出しています。Lightroomだとレンズプロファイルが入っているので、これくらいは簡単にできます。

IMG_7685

実は、動画の方もまだカブリが残っているので、PixInsightのABEのようなカブリ取りの機能を全ファイルに一度に適用する方法を探しています。ABEやDBEは基本的に一枚だけを加工するように作られているので、今のところ一枚一枚やるしかないみたいなので、今回は諦めました。


画角を変えてやっと撮れた!

まだ時間があったので、途中画角を変えて30分ほど撮った中に、そこまで大きくはないですがやっと多少まともな流星が入ったものを撮ることができました。前日と違って、雲も全くないです。ちょうど夏の大三角の真横に流れたので、画像処理して少しトリミングしました。

「ペルセウス座流星群2020」
IMG_7940_ABE_cut3
  • 撮影日: 2020年8月30日0時42分
  • 撮影場所: 富山県富山市
  • カメラ:  Canon EOS 6D(HKIR改造)
  • レンズ: Samyang 14mm F2.8
  • 撮影: ISO3200、露光時間30秒 
  • 画像処理: Photoshop CC、PixInsightでABE 
3日目のペルセウス座流星群ですが、やっとちょっと満足しました。できるなら来年は火球クラスをカメラに収めたいです。


 

極大日の水曜に飛騨コスモス天文台で少しだけ見えたペルセウス流星群



火球クラスの明るいのが見えたのですが、機材も何も出してなくて撮影はできませんでした。天文マニアの悪い癖で、少しくらい画像に残しておきたいと思ってしまいます。


残りものでもいい、なんとか撮影したい

今年のお盆は天気予報では全然だめそうだったのですが、次の日の木曜日、夕食後に外を見てみると思ったより晴れてます。極大日は過ぎましたが、せっかくだからとペルセウス座流星群の残り狙いで、5月終わりにアンタレス付近を撮影した場所に向かうことしました。

場所は国道から少しだけ入ったところで、自宅から車で20分ちょっとの距離なので近いものです。19時半頃自宅を出て、途中コンビニに寄って虫除けを買い、20時には到着していました。暑いかと思ったらそこそこ涼しく、標高は調べたら600mちょっと。下界より3-4度は気温が低いことになります。

ただ、来る途中もそうだったのですが、どうもこの日は北の方が晴れていて、南に行くほど曇りみたいです。到着した時も結構雲があって少し迷ったのですが、まあそのうち晴れるだろうととりあえずセットアップです。


遅れた撮影開始、天頂を大きな流星がすぎていく...

北は街明かりで明るいですが、天頂から南にかけては結構暗いです。前日に北から南に向けて天頂付近を明るいのが流れたので、そんなのを狙うためにカメラを天頂に向けます。機材は単純で、EOS 6DにSamyangの14mm F2.8をつけて、30秒露光で三脚にのせて放っておくだけ。

今撮影された記録を見たら、撮影開始は20時45分でした。なんで20時について簡単な機材でこんなにかかったかというと、準備をしている最中に実家の母から電話があってからです。今年はコロナ禍で実家に帰ルキはなかったのですが連絡をし忘れていて「帰ってくるのかわからんかった」だの、「お墓参りは誰と行けばいいのか」だの、延々と話が続きました。その最中にかなり大きな流星が天頂近くをスーッと流れていきます!もういてもたってもいられなくなり、「忙しいからまた電話する」と半ば無理やり電話を切って、やっと撮影開始となったのです。今思えば本当に惜しかった。ちょうど撮影しようとしていた方向で、あと5分早く電話を切っていたら絶対に入っていたはずです。

機材のセットアップをして撮影が始まると、しばらくは車の中にいて待っていました。とにかく虫が多いのです。虫除けも全然効きません。それでも時間がもったいないので、22時半頃からもう一つのセットアップを始めました。こちらはASI294MC Proを常温のまま、これにAPS-C用のシグマの10-20mm F3.5の安いレンズをつけて、登りつつあるペルセウス流方向に向けて、これも固定三脚で撮影します。こちらは20秒露光です。


いまいち気合が入らず、撮影終了

そのあとは車の中で寝てしまいました。目が覚めたら午前2時くらい。空を見ると雲が全体に広がっていたので、ここで撤収としました。2時半くらいに現場を出て、自宅についたのは3時くらいでした。

結局この日は最初の目で見ただけの流星が一番大きくて、あとは小さいものばかり。しかも撮影中もずっと雲がかかっていました。6Dの方は30秒露光で606枚撮影して、写ったのはわずか3枚、ASI294の方は20秒露光で487枚撮影して、写ったのは6枚です。


見るも無残な結果

まずはEOSのほう。とりあえず画像処理だけはしました。一枚目は薄雲越しで無理やり出しているのでひどいものです。最初レンズが曇ったのかと思いましたが、そのあと綺麗に撮れているので、やはり雲のようです。でもこれが今回撮影できたなかで一番大きな流星でした。3枚目がまだまともですが、流星はすごく小さいです。

IMG_7253_ABE-edit

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IMG_7558_DBE1


続いてASI294MC Proのほうです。こちらはもう全然やる気なしでDebayerしてオートストレッチしただけです。

Blink00001

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本当は比較明合成とかして放射点から出てくるのとかやりたかったのですが、ここまで雲が多いとさすがにやる気がなくなります。

あまりに冴えなかったので、2本ともタイムラプスにしました。でもどちらも冴えないです。これを見ても雲だらけなのがわかります。




というわけで、雲だらけで全然満足できず。結局ペルセウス座流星群を追いかけるのは次の日にも続くのでした。
 
 

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