以前、6Dのクリーニングの記事を書きました。
前回の反省から、今回もう少し楽に確実にクリーニングする方法を考えてみました。
タイトルには大袈裟なこと書いてますが、なんのことはないF値の高いレンズに一眼レフカメラやCMOSカメラを取り付けて、SharpCapで汚れをモニターするだけのセットアップです。センサーをクリーニングして、その都度状況が見えるように、センサー部を取り外し易くしています。
使ったもの:
今回テストクリーニングしたカメラはASI290MM、EOS 6Dです。
まずはASI290MMです。こんな感じでセットしてます。
まあ、みるも無残な酷い汚れですね。さてここからクリーニング開始です。もともとクリーニングをもう少しシステム化したくなった動機がこのASI290MMです。太陽を撮影していても、ゴミが酷すぎて画像処理に影響してしまったからです。
まずはクリーニング前の初期画像。実際の撮影後の画像処理ではここまで汚れているは思いませんでした。この中の目立つ大きな汚れが影響しているのだと思います。
設定を説明しておきます。レンズのF値ですが26くらいで始めています。SharpCapはわかりやすいようにGain100、露光時間100ミリ秒にしています。iPadのScreenColorはRGBともに256段階中の256になるように設定しています(上の写真を拡大すると実際の数値がわかります)。周辺減光も少しはありますが、汚れを確認する分にはフラット補正などなしでも十分なようです。
次にブロアーで拭きましたが、ほぼ全く変わらずの画面なので割愛します。あいからずブロアーはほとんど効果がありません。
次が重要で、センサーを保護する目的でついているフィルターガラスを外して見てみます。
前の画像と比べるとよくわかりますが、画面で見て大きくてぼやけた汚れがフィルターについていたもの、小さくてシャープな汚れがセンサー面についているものとわかります。
このように、何度も簡単に残りの汚れ具合が確認できるのが、今回のシステムのポイントです。
試しに綿棒で拭くとこんな風になります。ひどいですね。
ここで今回の新兵器、センサークリーニングスワブ
を投入します。パッケージ写真はAPS-Cと写っていて、フルサイズで頼んでも実物もこの箱でくるのですが、中身はちゃんとフルサイズように幅が広いものが入っていました。
これが結構凄くて
のようにかなりきれいになります。スワブは10本しか入っていないので、ケチってもう一度拭きます。
のように、完全に汚れが取れました。これはすごい!
次に、フィルターを戻します。
問題は、この汚れがフィルターの裏か面かわからないことです。気にせずまずはおもて面を新しいスワブを出してクリーニングします。
いくつかのゴミが取れたのがわかります。残りが取りきれなかった表面のゴミなのか、それとも全部裏のゴミなのかは不明です。
ここでフィルターを表裏ひっくり返します。
これをクリーニングします。もったいないので2本目と同じスワブを使いました。
ほとんどの汚れが取れましたね。でもよくみると縦向きに引っ掻き傷のようなものがあります。
この引っ掻き傷のようなものを取ろうとして、少し迷走しました。フィルターを再度ひっくり返すとか、その間にセンサーにまたゴミがついたとか、いろいろやって、かなりきれいになってもういいかと思ってレンズの絞りをF45にしたのですが、実はまだ汚れが取り切れていないことに気づきました。これが下の写真です。
センサー面の汚れではなく、ほぼ全てフィルター面の汚れと思われます。
これをクリーニングしたものが以下になります。
まだすこし汚れとスクラッチが残ってますが、これ以上はもう取り切れなかったので、ここでOKとしました。
F45だと上のように目立ちますが、これを太陽観測時のF10にしてみると、
のように、ほぼ何も目立たないので大丈夫でしょう。
ちなみに、一番最初に見せた画像のF26に合わせてみると
のようになります。少しだけ線のようなものがありますが、最初の酷い状況と比べると遥かにマシです。一度これで撮影して、影響を確かめたいと思います。
このブログ記事ではクリーニングの過程はかなりはしょってますが、実際にはもっと何度も掃除して、モニターしてを繰り返しています。クリーニングの効果を毎回確認できるので、今回はかなり楽になりました。実際にかなりきれいになったと思います。スクラッチがいつついたのか、もともとついていたのかわかりませんが、これが撮影に影響を及ぼすのかは注意して見たいと思います。もし撮影に影響があるなら、フィルターだけ購入できると助かるのですが、どうでしょうか?
とりあえず、楽な方法はある程度確立できてきました。すでにかなり長いので、6Dの清掃については次回の記事とします。
前回の反省から、今回もう少し楽に確実にクリーニングする方法を考えてみました。
クリーニングのセットアップ
タイトルには大袈裟なこと書いてますが、なんのことはないF値の高いレンズに一眼レフカメラやCMOSカメラを取り付けて、SharpCapで汚れをモニターするだけのセットアップです。センサーをクリーニングして、その都度状況が見えるように、センサー部を取り外し易くしています。
使ったもの:
- 光源: iPad ProでColorScreenというアプリを使い、任意の明るさと色を出す。
- レンズ: Pentax 6x7の200mm。中判レンズで、周辺減光が少ないのがメリット。収差がひどく撮影に使えなくて余ってた。大きくて重いので、カメラをつけてもふらつかない。
- アダプター: Pentax -> Canon EFマウントへの変換、さらにCMOSカメラ用にCanon EFマウント->アメリカンサイズへの変換
- モニターソフト: SharpCap。オートストレッチをしないと、ほとんどゴミも何もわからないので、SharpCapか、それに相当する機能を持つソフトが必須。最初はリアルタイムのフラット補正を使い、きちんと炙り出そうと考えたのだが、6x7レンズにしたために周辺減光がほとんどなく、この点に関してはSharpCapを使うメリットはあまりなかった。
今回テストクリーニングしたカメラはASI290MM、EOS 6Dです。
まずはASI290MMです。こんな感じでセットしてます。
まあ、みるも無残な酷い汚れですね。さてここからクリーニング開始です。もともとクリーニングをもう少しシステム化したくなった動機がこのASI290MMです。太陽を撮影していても、ゴミが酷すぎて画像処理に影響してしまったからです。
センサー面のクリーニング
まずはクリーニング前の初期画像。実際の撮影後の画像処理ではここまで汚れているは思いませんでした。この中の目立つ大きな汚れが影響しているのだと思います。
設定を説明しておきます。レンズのF値ですが26くらいで始めています。SharpCapはわかりやすいようにGain100、露光時間100ミリ秒にしています。iPadのScreenColorはRGBともに256段階中の256になるように設定しています(上の写真を拡大すると実際の数値がわかります)。周辺減光も少しはありますが、汚れを確認する分にはフラット補正などなしでも十分なようです。
次にブロアーで拭きましたが、ほぼ全く変わらずの画面なので割愛します。あいからずブロアーはほとんど効果がありません。
次が重要で、センサーを保護する目的でついているフィルターガラスを外して見てみます。
前の画像と比べるとよくわかりますが、画面で見て大きくてぼやけた汚れがフィルターについていたもの、小さくてシャープな汚れがセンサー面についているものとわかります。
このように、何度も簡単に残りの汚れ具合が確認できるのが、今回のシステムのポイントです。
試しに綿棒で拭くとこんな風になります。ひどいですね。
ここで今回の新兵器、センサークリーニングスワブ
を投入します。パッケージ写真はAPS-Cと写っていて、フルサイズで頼んでも実物もこの箱でくるのですが、中身はちゃんとフルサイズように幅が広いものが入っていました。
これが結構凄くて
のようにかなりきれいになります。スワブは10本しか入っていないので、ケチってもう一度拭きます。
のように、完全に汚れが取れました。これはすごい!
フィルターガラスのクリーニング
次に、フィルターを戻します。
問題は、この汚れがフィルターの裏か面かわからないことです。気にせずまずはおもて面を新しいスワブを出してクリーニングします。
いくつかのゴミが取れたのがわかります。残りが取りきれなかった表面のゴミなのか、それとも全部裏のゴミなのかは不明です。
ここでフィルターを表裏ひっくり返します。
これをクリーニングします。もったいないので2本目と同じスワブを使いました。
ほとんどの汚れが取れましたね。でもよくみると縦向きに引っ掻き傷のようなものがあります。
この引っ掻き傷のようなものを取ろうとして、少し迷走しました。フィルターを再度ひっくり返すとか、その間にセンサーにまたゴミがついたとか、いろいろやって、かなりきれいになってもういいかと思ってレンズの絞りをF45にしたのですが、実はまだ汚れが取り切れていないことに気づきました。これが下の写真です。
センサー面の汚れではなく、ほぼ全てフィルター面の汚れと思われます。
これをクリーニングしたものが以下になります。
まだすこし汚れとスクラッチが残ってますが、これ以上はもう取り切れなかったので、ここでOKとしました。
F45だと上のように目立ちますが、これを太陽観測時のF10にしてみると、
のように、ほぼ何も目立たないので大丈夫でしょう。
ちなみに、一番最初に見せた画像のF26に合わせてみると
のようになります。少しだけ線のようなものがありますが、最初の酷い状況と比べると遥かにマシです。一度これで撮影して、影響を確かめたいと思います。
とりあえずのまとめ
このブログ記事ではクリーニングの過程はかなりはしょってますが、実際にはもっと何度も掃除して、モニターしてを繰り返しています。クリーニングの効果を毎回確認できるので、今回はかなり楽になりました。実際にかなりきれいになったと思います。スクラッチがいつついたのか、もともとついていたのかわかりませんが、これが撮影に影響を及ぼすのかは注意して見たいと思います。もし撮影に影響があるなら、フィルターだけ購入できると助かるのですが、どうでしょうか?
とりあえず、楽な方法はある程度確立できてきました。すでにかなり長いので、6Dの清掃については次回の記事とします。