妻の誕生日
星を始めてから晴れてると平日休日限らず夜が忙しかったりするので、最近は料理をすることがめっきり少なくなってしまっていました。
今日は妻の誕生日。普段の罪滅ぼしにケーキを作りました。でも久しぶりなので、うまく作れるかどうかちょっと心配でした。
昔、アメリカ滞在中に大きなオーブンがあった(普通の家庭には、たとえアパートメントでも必ずついてます)ので、その時に考えたスポンジケーキとシフォンケーキの中間のようなレシピです。
妻にレシピを教えた時のメモです。1998年の雑誌でもうボロボロです。
アメリカのケーキは、と言うかケーキだけでなくいろんなものが美味しくないので、ケーキ、お寿司、うどんとか、工夫していろいろ作ってました。うどんを夜に足でこねていると、下の階の人が驚いて訪ねてきたのは今でもいい思い出です。
ケーキを作ってみよう
今回久しぶりにケーキを作るにあたり、もしかして今のブログを書いているノリで、細かいコツとかまで書いてみたらどうかと思い、試しに書いてみることにしました。いつものように長いですが、もし誰かが活用してくれたら嬉しいなあと思います。
特徴
- スポンジケーキとシフォンケーキの中間みたいな仕上がり。
- 甘さ控えめ。
- 中沢の生クリームを使っています。これはスーパーでも手に入り、変な材料など入っていない純生クリームでとても美味しいです。乳脂肪分が45%と36%のものがありますが、ケーキだと36%の方がいいと思います。
- 生クリームと果物をたくさん使った贅沢な作りで、下手なケーキ屋のケーキより美味しかったりします。
材料
スポンジ
- 玉子: 4個(卵黄4個分、卵白4個分と言う意味です。普通は卵黄と卵白の数が違って無駄になるのですが、ここではあわせてます。)
- 砂糖 70g
- 水: 110cc
- サラダ油: 80cc (適当な好みの油でいいです。)
- 小麦粉: 130g
- ベーキングパウダー: 小さじ2/3 (なくても構いません)
シロップ
- 砂糖: 25g
- 水: 50cc
生クリーム
- パックの生クリーム 200ccを2パック(中沢の36%フレッシュクリームがおすすめです。)
- 砂糖(色がつかないように白糖がいい): 生クリーム200ccあたり10gで計20g
仕上げ
- 好みのフルーツ(今回はイチゴを2パック贅沢に使いました。他にも、キウイやブルーベリー、季節で果物が手に入りにくい時は、缶詰の桃などで補充したりしてます。)
用意するもの
- 大きめのボール2個
- 電子計り(1g単位まで測れるもの)
- 泡立て器(電動のほうが楽)
- へら
- ホールケーキの枠(今回使ったのは6号、直径18センチのもの)
- オーブン
- ハケ(シロップ塗り用)
作り方
スポンジ:
1. まず玉子4個を、卵白と卵黄に割りながらわけ、2つのボールにそれぞれ入れます。その際、卵白に卵黄が絶対混ざらないようにしてください。卵黄が混ざると卵白がうまく泡立たないことがあり、全部作り直しになります。
2. 卵白、卵黄のボールに、砂糖70gを半分づつ分けて入れます。その際、電子計りに例えば卵白の入ったボールごとのせて、秤のスイッチを入れると、その時の重さが0gとなるので、そこから改めて35gになるように砂糖を入れておけばぴったりの量を入れることができます。卵黄にも同様に砂糖を35g入れます。
3. 卵白を泡立て器で泡立てます。この際、必ず卵白から泡立ててください。卵黄を先に泡立てて、泡立て器についた卵黄が卵白に混ざると、卵白はうまく泡立たないことがあります。
4. 卵白の泡立ては、泡立て器をひっくり変えてしツノが出るくらいがちょうどいいです。泡立てすぎると分離してまうので、後もうちょっとかというくらいで止めておくのがいいです。
5. 卵黄は、泡立て器で混ぜていくと、まるでマヨネーズのようになります。マヨネーズ状になってなかったらまだ不十分です。
6. 次に卵黄の方に水110ccを加えます。この際も、電子計りを使うと正確に測ることができます。ボールごと電子計りに載せスイッチを入れ、0gのところから110gになるまで水を入れていきます。
7. ここでまた泡立て器で卵黄の方をよく泡立てます。1-2分でしょうか。
8. さらにサラダ油80ccを入れます。こちらは水より1割ほど軽いので、電子計りで90g増えたところでストップします。
9. さらにまた泡立て器で卵黄の方をよく泡立てます。これも1-2分でしょうか。
10. 次に小麦粉130g(電子計りで見ながら)とベーキングパウダーを小さじ3分の2入れます。ベーキングパウダーはなければ入れなくても構いません。それでもうまく膨らみます。ここで重要なのは、小麦粉を混ぜるときは泡立て器なら一番回転を低くして、できるだけざっくり混ぜることです。あまり混ぜすぎず、白いところがなくなって後少しくらいでしょうか。
11. 最後に、卵白を卵黄の方に加えますが、まずは卵白の3分の1くらいを卵黄の方に入れます。今度は泡立て器は使わずに、ヘラでざっくり混ぜます。これも白いところが見えなくなったら十分です。残りの3分の2の卵白も入れて、同じようにヘラでざっくり混ぜます。
12. できた生地をケーキの型枠に入れます。ここでのポイントは、ケーキ枠にバターや油を塗ったり、クッキングペーパを底や周りに置かないことです。焼き上がった時に、生地が枠にくっついた状態を保つことで、せっかく膨らんだスポンジが縮んでしまうのを避けるためです。生地が余った場合、他の小さなアルミの方に入れてカップケーキにしたりしてます。
オーブンを170度にして、45分間焼きます。あらかじめ余熱で温めておくといいですが、忘れててもなんとかなります。
シロップ作り
1. スポンジを焼いている間に、シロップを作ります。砂糖25gを耐熱の容器に電子計りで正確に計って入れます、水50ccをこれも電子計りで50g分になるように正確に測ります。
計量カップで正確に測ったと思っても、結構誤差があります。
重さでぴったりにしたら、カップに残ってしまいました。
重さでぴったりにしたら、カップに残ってしまいました。
2. シロップの入った耐熱容器を電子レンジに入れ1分ほど温めます。温めたあと、一見砂糖は溶けているように見えますが、下に固まって残っていることもあるので、よくかき混ぜてください。
3. できたシロップはラップをかけて、粗熱を取るために放置しておきます。
生クリームの泡立て:
1. さらに生クリームも、この間に泡立ててしまいましょう。必ずボールを2つ用意します。スポンジを作った時のボールでいいでしょう。よく洗って、水分をよく拭き取っておいてください。
2. 一つの(大きさが違うなら大きい方の)ボールには氷と水を入れておきます。
3. もう一つのボールには生クリーム2パック(400cc)をいれ、砂糖を1パックあたり10g、この場合合計20g入れます。標準より少ない量ですが、淡い甘さになります。
4. 生クリームの入ったボールを、氷水の入ったボールに重ねて、冷やしながら泡立てます。寒いところで泡立てれば特に問題ないのですが、夏場や、冬でも暖かい部屋で泡立てると空気の温度で生クリームが暖まってしまって、固まりにくくなることがあります。2パックで少し量が多いので、5分ほどでしょうか、多少時間がかかります。最初は泡立て器を高速にして混ぜて、ある程度固まってきたら微調整のために回転速度を落とします。
スポンジの焼き上がり
1. スポンジは途中、30分くらい焼いたところですこし様子を見て、そこそこ膨らんでいるのを確認します。その時点で膨らんでなかったら何かおかしいです。
2. 焼き上がったら外に出して、ケーキの枠をひっくり返して萎んでしまわないようにします。十分冷めるまで逆さまのままにしておきます。
3. 粗熱が取れたら、型枠の周りにナイフを入れ、スポンジを型枠から外します。
4. 作っておいたシロップを、表面と、側面も忘れずに、たっぷり塗ります。
5. ケーキを2段にする場合は、パン切り用包丁などで半分の高さで切ります。大抵斜めになってしまうので、爪楊枝を同じ高さに周りに刺すなどして高さに気をつけながら切っていきます。
6. 切った面にも、両面ともシロップをたっぷり塗ります。
7. ケーキの型の裏面の方を、包丁などで切り込みを入れながらスポンジから外します。裏面にも忘れずにシロップをたっぷりと塗ります。
飾り付け
1. 今回は季節のイチゴを2パック贅沢に使うことにしました。水で洗って、ヘタを切り、キッチンペーパーで水気を十分に取っておきます。
粒の大きさを変えて2パック買ってきました。
右は中段、左は上にのせます。
右は中段、左は上にのせます。
2. スポンジのどちら側を使うかですが、底面が綺麗なので、こちらを上向きにすると仕上がりが綺麗になるかもしれません。まず実際に使うお皿に下の段のスポンジを置きます。
3. その上に生クリームをこれはそれほど厚くなく塗ります。
4. イチゴをひとパック分敷き詰めます。大きなイチゴは厚くなりすぎてクリームが足りなくなる時があるので、小粒のものを選んだほうがいいでしょう。
5. 隙間に生クリームを詰めます。端の方までクリームを入れておかないと隙間になったりしてしまいます。
6. 上の段のスポンジをのせます。
7. 生クリームは、まずはサイドから塗っていきます。隙間が空いていると結構な量が入りますので、少し節約しながら塗ります。
8. 残りの生クリームを上面に乗せていきます。サイドと上面は、ケーキ用のヘラがあると生クリームを平らに塗ることができます。
9. 好きな飾り付けをしてもいいのですが、うちは大抵フルーツを乗せるだけです。今回はイチゴまるまるひとパックを上に乗せてます。上のイチゴは贅沢に大粒のものが見栄えがしていいでしょう。
10. あとは、生クリームを塗る時にお皿のケーキの周りについたものを拭き取って完成です。食べる直前まで冷蔵庫に入れて冷やしておきましょう。
最後に
どうだったでしょうか?全く星と関係ない記事ですが、たまにはこんなこともいいかなと。いつものブログのノリで、事細かに書いてしまいました。
普段撮影などでご家族に迷惑をかけている方がいましたら、一つこんなお菓子作りに挑戦して、ご機嫌をとってみるのはいかがでしょうか?