昨晩は自宅での観望会でした。参加者は天文台まつりで知り合ったMさん一家4人(3兄弟)とSさん一家5人(4姉妹)の2家族と、うちが4人(2姉弟)の計3家族、13人。コストコで大量の食料を買い込んできてもらって、夕方からみんな集まって、外にタープを張ってのまるでキャンプ状態での観望会です。
今回の機材群は、星座用に
夕方4時半くらいでしょうか、2家族が到着し、早速昼間に見える月の観察です。子供達はすぐに望遠鏡に飛びつきます。月を見ながら、今日譲る予定の望遠鏡を見てもらいました。
ちょっと話は飛びますが、一つの候補のVixenの400mmの小さい方は実は光軸がずれているみたいで、譲ってくれたIさんと相談したのですが、以前対物レンズを清掃で開けたことがあるので、事前に再度バラして調整してみました。対物レンズは3分割構造で、少しわかりにくかったのですが、Iさんのアドバイスで無事に外すことができました。内部はネジなどの調整機構がないのであまり大したことはできなかったのですが、レンズを反転したり、いろいろずらしたりして、少なくともレンズの向きはあっていること、回転の位置もしくは微妙なずれ(多分角度)によって星像の真円具合がかなり変わることがわかりました。これは結構いい経験でした。そこそこ合わせると、少なくとも青ハロっぽいのや赤と緑の収差もかなり改善されました。恒星も土星もかなりマシになりました。それでもやはり400mmという単焦点の限界はあるようで、土星の強拡大はかなり厳しかったです。
実際に使用する予定のK君に見てもらって、結局Polaris 80Lでいいとうことになりました。これは実は娘のNatsuの愛機で、自由研究で赤道儀をモーター化したもので、Natsuに惜しくはないのか聞いてみたとこと、「せっかく譲るのなら、惑星がきちんと見えた方が絶対嬉しいはず。私はパパがこんなんだから(パパの声: えっ?)、そのうちまた見える望遠鏡を手に入れるチャンスがあるからいい。」とのことでした。実はPolarisにはもう一つ心配事があって、以前胎内の星まつりで、モータとドライバーを自作している外山電子さんに「Polaris用に一式送りますよ」と言われて、偶然にもNatsuの誕生日にちょうど届いて娘はすごく喜んでいたのですが、それをまだ付ける前に渡してしまうことになって、外山電子さんに申し訳ないと思ったことです。このモーターとドライバーはVixenなら昔のものから現行機種にも使えますし、しかも速度も変えることができる優れものなので、いずれ近いうちに必ず別の赤道儀に搭載したいと思っています。
Polaris 80Lに決まると、K君は喜んでいる様で、少し使い方を説明して、あとは自分でどんどん触ってもらいました。Polaris 80Lは赤道儀にも経緯台にもなるので、最初は経緯台で試してもらいました。1200mmの長焦点ということもあり、導入に手こずっている様でしたが、すぐに慣れてくれるでしょう。もっと慣れてきたら赤道儀モードに戻すのもいいと思います。
昼間の月の観察に満足してくるとお腹がすいてきます。食事の用意もコストコで買ってきたものを広げるのが大半なので、それほど手間ではありません。Sさん一家のお母さんと、Mさん一家のお母さんとうちの奥さんの3人でほとんどやってくれたので、助かりました。メニューはピザ2枚に、寿司2桶、チキン2羽、サラダ2パック、あとはうちで作った豚汁とアップルクランブルパイで、超豪華です。
結局5時半頃から食べ始め、天文好きな家族のためか天文談義にも花が咲き、子供達も大騒ぎの夕食でした。だんだん暗くなってきて月が明るくなり始めると、食べ終えた子から月の観測です。
上限すぎの月でちょうど南中している頃で、とても綺麗に見えます。小さい子も空いている望遠鏡や双眼鏡で好き勝手に導入しています。中学生以上の子が4人いるので、お兄ちゃんお姉ちゃんに教わりながら見ている子もいました。月と同時に、まだ土星が見頃です。月では感じなかった望遠鏡の性能の差が土星ではかなりでてきます。Mini PORTA、Scopetech、そして今日の主役のPolaris 80Lクラスだと、土星も十分に楽しむことができます。カッシーニの間隙が何とか見えるか見えないかくらいでした。
定番の星座教室も開きました。普通と違うところは少人数制で、WideBino28、スコープテックの星座望遠鏡、ミザールテックの4倍の双眼鏡を使って、街中でも星座の形をはっきり追えるところです。北斗七星に始まって、カシオペア座、白鳥座、こと座、わし座を実際に形で見てもらいます。最後はおおぐまではなく「こぐま」座の逆ひしゃくの7つの星を追いましたが、ひしゃくの先から3つ目の暗い星がなかなか見えなくて手こずっているようでした。
夜も更けてくると、みんな思い思いの楽しみ方をしています。お母さんたちは子育て談義です。子供達はゴザの上に寝っ転がって星を見たり、怖い話で盛り上がったり、オセロをしたりしています。ちょうど昨日買ってきた新刊の「メシエ天体&NGC天体」を灯りのもとで読んでいる子もいます。たまに望遠鏡の方で「面白いのが見えるよー」とかいうとワーッと集まってきます。
せっかく集まったので、星雲や星団を見せてあげたくて、電視のセットアップもしました。まだ時間が早かったので月明かりがあるのですが、輝度の高いものなら十分に見ることができます。M57の惑星状星雲に始まって、M27の亜鈴状星雲、球状星団のM13、M31アンドロメダ銀河と、電視でも定番の星雲星団を見て回りました。特に、今回望遠鏡を引き取った中2のK君は大喜びで、導入の間もずっと付き合って一緒にあーだこーだ言いながら楽しむことができました。他の子達も星雲をその場で見たことがない子がほとんどで、色付きの星雲に「オー」と声を上げていました。
午後10時頃の帰る間際になると、M45「すばる」が上り始めました。すばるは双眼鏡が一番綺麗に見えます。すばるも名前は知っているけれどもきちんと見たことがない子も多かったのと、肉眼でも十分に見えるので、導入が自分でできて楽しかったみたいです。
途中うちの妻が風邪気味でダウン、下のSukeが寝袋で熟睡、小学生組が眠くなってきた夜10時頃が限界でした。月が沈む午前1時以降がオリオンも上がってきてかなり見ごたえがあるのですが、今度は夜中に特化して大きい子だけで集まるのもいいのかもしれません。最後はみんなであと片付けして解散となりました。
望遠鏡を譲ったK君と、今度は撮影レベルの本格的な機材を出して一緒に見ようと約束しました。
今回の機材群は、星座用に
- 笠井トレーディングのWideBino28。
- 原村星まつりで手に入れたスコープテックの星座望遠鏡。
- 同じく原村星まつりで手に入れたミザールテックの4倍の双眼鏡。
- 胎内星まつりで手に入れた7倍のKenkoの双眼鏡。
- 電視で口径80mm、焦点距離400mmのiOptron、月が明るいですが星雲星団をみて見ます。
- 下の子Sukeがいつも使っている口径60mm、焦点距離800mmのScopetech。
- 小学生の組み立て用に、これも胎内で格安で手に入れた、箱に入って組み立て前の状態のKenkoのおもちゃクラスの口径50mmのSW-0。
- 今回持って行ってもらうために試しに見てもらう、以前頂いたVixenの口径60mm、焦点距離400mm。
- 今回巣立って行ったPolaris 80L。
- さらに前回Sさん姉妹に譲ったMini PORTA。
- Mさんのところが持ってきたホームセンターで買ったという口径50?mmのおもちゃクラス。
夕方4時半くらいでしょうか、2家族が到着し、早速昼間に見える月の観察です。子供達はすぐに望遠鏡に飛びつきます。月を見ながら、今日譲る予定の望遠鏡を見てもらいました。
ちょっと話は飛びますが、一つの候補のVixenの400mmの小さい方は実は光軸がずれているみたいで、譲ってくれたIさんと相談したのですが、以前対物レンズを清掃で開けたことがあるので、事前に再度バラして調整してみました。対物レンズは3分割構造で、少しわかりにくかったのですが、Iさんのアドバイスで無事に外すことができました。内部はネジなどの調整機構がないのであまり大したことはできなかったのですが、レンズを反転したり、いろいろずらしたりして、少なくともレンズの向きはあっていること、回転の位置もしくは微妙なずれ(多分角度)によって星像の真円具合がかなり変わることがわかりました。これは結構いい経験でした。そこそこ合わせると、少なくとも青ハロっぽいのや赤と緑の収差もかなり改善されました。恒星も土星もかなりマシになりました。それでもやはり400mmという単焦点の限界はあるようで、土星の強拡大はかなり厳しかったです。
実際に使用する予定のK君に見てもらって、結局Polaris 80Lでいいとうことになりました。これは実は娘のNatsuの愛機で、自由研究で赤道儀をモーター化したもので、Natsuに惜しくはないのか聞いてみたとこと、「せっかく譲るのなら、惑星がきちんと見えた方が絶対嬉しいはず。私はパパがこんなんだから(パパの声: えっ?)、そのうちまた見える望遠鏡を手に入れるチャンスがあるからいい。」とのことでした。実はPolarisにはもう一つ心配事があって、以前胎内の星まつりで、モータとドライバーを自作している外山電子さんに「Polaris用に一式送りますよ」と言われて、偶然にもNatsuの誕生日にちょうど届いて娘はすごく喜んでいたのですが、それをまだ付ける前に渡してしまうことになって、外山電子さんに申し訳ないと思ったことです。このモーターとドライバーはVixenなら昔のものから現行機種にも使えますし、しかも速度も変えることができる優れものなので、いずれ近いうちに必ず別の赤道儀に搭載したいと思っています。
Polaris 80Lに決まると、K君は喜んでいる様で、少し使い方を説明して、あとは自分でどんどん触ってもらいました。Polaris 80Lは赤道儀にも経緯台にもなるので、最初は経緯台で試してもらいました。1200mmの長焦点ということもあり、導入に手こずっている様でしたが、すぐに慣れてくれるでしょう。もっと慣れてきたら赤道儀モードに戻すのもいいと思います。
昼間の月の観察に満足してくるとお腹がすいてきます。食事の用意もコストコで買ってきたものを広げるのが大半なので、それほど手間ではありません。Sさん一家のお母さんと、Mさん一家のお母さんとうちの奥さんの3人でほとんどやってくれたので、助かりました。メニューはピザ2枚に、寿司2桶、チキン2羽、サラダ2パック、あとはうちで作った豚汁とアップルクランブルパイで、超豪華です。
結局5時半頃から食べ始め、天文好きな家族のためか天文談義にも花が咲き、子供達も大騒ぎの夕食でした。だんだん暗くなってきて月が明るくなり始めると、食べ終えた子から月の観測です。
上限すぎの月でちょうど南中している頃で、とても綺麗に見えます。小さい子も空いている望遠鏡や双眼鏡で好き勝手に導入しています。中学生以上の子が4人いるので、お兄ちゃんお姉ちゃんに教わりながら見ている子もいました。月と同時に、まだ土星が見頃です。月では感じなかった望遠鏡の性能の差が土星ではかなりでてきます。Mini PORTA、Scopetech、そして今日の主役のPolaris 80Lクラスだと、土星も十分に楽しむことができます。カッシーニの間隙が何とか見えるか見えないかくらいでした。
定番の星座教室も開きました。普通と違うところは少人数制で、WideBino28、スコープテックの星座望遠鏡、ミザールテックの4倍の双眼鏡を使って、街中でも星座の形をはっきり追えるところです。北斗七星に始まって、カシオペア座、白鳥座、こと座、わし座を実際に形で見てもらいます。最後はおおぐまではなく「こぐま」座の逆ひしゃくの7つの星を追いましたが、ひしゃくの先から3つ目の暗い星がなかなか見えなくて手こずっているようでした。
夜も更けてくると、みんな思い思いの楽しみ方をしています。お母さんたちは子育て談義です。子供達はゴザの上に寝っ転がって星を見たり、怖い話で盛り上がったり、オセロをしたりしています。ちょうど昨日買ってきた新刊の「メシエ天体&NGC天体」を灯りのもとで読んでいる子もいます。たまに望遠鏡の方で「面白いのが見えるよー」とかいうとワーッと集まってきます。
せっかく集まったので、星雲や星団を見せてあげたくて、電視のセットアップもしました。まだ時間が早かったので月明かりがあるのですが、輝度の高いものなら十分に見ることができます。M57の惑星状星雲に始まって、M27の亜鈴状星雲、球状星団のM13、M31アンドロメダ銀河と、電視でも定番の星雲星団を見て回りました。特に、今回望遠鏡を引き取った中2のK君は大喜びで、導入の間もずっと付き合って一緒にあーだこーだ言いながら楽しむことができました。他の子達も星雲をその場で見たことがない子がほとんどで、色付きの星雲に「オー」と声を上げていました。
午後10時頃の帰る間際になると、M45「すばる」が上り始めました。すばるは双眼鏡が一番綺麗に見えます。すばるも名前は知っているけれどもきちんと見たことがない子も多かったのと、肉眼でも十分に見えるので、導入が自分でできて楽しかったみたいです。
途中うちの妻が風邪気味でダウン、下のSukeが寝袋で熟睡、小学生組が眠くなってきた夜10時頃が限界でした。月が沈む午前1時以降がオリオンも上がってきてかなり見ごたえがあるのですが、今度は夜中に特化して大きい子だけで集まるのもいいのかもしれません。最後はみんなであと片付けして解散となりました。
望遠鏡を譲ったK君と、今度は撮影レベルの本格的な機材を出して一緒に見ようと約束しました。