ほしぞloveログ

天体観測始めました。

カテゴリ:画像処理 > 印刷

私の所属する富山県天文学会の写真展があるとのこと。条件はA3ノビで各自で印刷して提出です。問題は私はプリンタを持っていないので、どこかで印刷を頼まなければいけません。ずっと前、まだ星をはじめて1年も経たない2017年初めに富山市天文台で天体写真展があったときに、キタムラの店舗で印刷したことがあります。 あの時のサイズはA4でした。多分「こだわりプリント」ってやつかと思いますが、値段は1枚あたり600円だったとの記録が残っています。便利なところは、店頭なのですぐに印刷結果を手に入れることができることです。問題はサイズで、基本的にA4くらいまでなんです。今回は少なくともA3くらいまで印刷できるサービスが必要になります。

今回ネットをあさって見つけたのがFUJICOLORデジカメプリント、略して「フジプリ」だそうです。 

 

ここの「価格表」のところを見るのが一番わかりやすいのですが、「プロ仕上げ」の中の「大伸ばしサイズ」というのがほぼA3サイズ相当とのことです。しかも値段が277円(2020年11月7日)とかなり気楽に頼める金額です。提出締め切りまで5日しかなかったので、とりあえずこれで頼んでみました。

頼み方は至って簡単。「注文する」から進んでいき、A3になるのでほぼ一択の「プロ仕上げ」の中の、紙種類が「最高級レーザーペーパー プロ仕上」になります。大きなサイズでも紙種類で「ラスターペーパー(微粒面)」や「クリスタルペーパー(超光沢)」も選べるようですが、サイズが6切、4切、4切ワイドと日本規格の大きなサイズだけに制限されてしまうようです。値段はそれでも最も高いものでも1枚当たらあたり1000円以下なので、コスト的にはリーゾナブルかと思います。今回はテストの意味もあり、A3ということで安価な「最高級レーザーペーパー プロ仕上」にしてみます。

画像ファイルを適当に選びます。複数ファイルももちろん選べます。ポイントはファイルフォーマットはJPEGしか受け付けていないところでしょうか。本当は16bitフォーマットを受け付けてくれると嬉しいのですが、これは仕方ないです。

写真を登録した際の設定は至って簡単。選択肢は4種類で、
  1. 日付情報の有り無し
  2. 色調自動補正の有り無しサイズ
  3. サイズの選択
  4. 枚数
だけです。この中で特に注意を必要とるすのが「色調自動補正」です。天体写真の場合はこれは「無し(チェックしない)」にすべきです。デフォルトでは「有り(チェック済み)」になっているので注意です。複数の画像を印刷する場合には、一番下の「全画像一括指定」が楽です。

サムネイルのここの画像のところに赤い点線の枠が見えていて、これが実際の印刷範囲になります。画像をクリックすると、少し大きな画面が出て来て、この枠を変更することができます。縦横比を変えることはできませんが、位置や縮小することができます。

あとは特に迷うところはないでしょう。送料は枚数に関わらずかかりますのでご注意ください。ゆうパケットだと200円と安いのですが、サイズや枚数によってはこれだと入らずに宅急便の700円のほうになる時があります。今回はA3だったこともあり宅急便の方しか選択することができませんでした。

10月31日に頼んで11月4日には自宅に送られて来たので、実質4日で届いたことになります。締め切りの11月5日になんとか提出して間に合いました。提出したのは、色々迷ったのですが、網状星雲と、富山であまり撮影できなかったネオワイズ彗星、科学博物館の方のリクエストで天の川リフレクションズの3枚です。

IMG_1124

今回は11枚の印刷を頼んで、送料込み、税込みで3500円程度。出来上がりを見ると、少なくとも私程度のこだわりでは十分すぎるものでした。光沢も期待以上に十分あります。色も普段のMacbook Proで画像処理している時と全然遜色なく、ほぼ想像通りでした。

自分で天体写真をプリントしたことがないですし、天文雑誌に投稿したこともないので、実際どの程度のレベルのプリントなのかはよくわかりません。でも自分で額縁に入れて見ている分には全然満足です。この値段ならが相当気軽に印刷に出すことができます。

送付は、左に見えるような紙ケースで送られてきて、実際の写真は2枚のボール紙で挟まれてプラスチック袋に入っています。紙ケースには

IMG_1126

のようなシールが貼られているので、へんな風に曲がって送られることもあまりないと思います。

ところで、これで天文雑誌に投稿したらどうなのでしょうか?これで採用されている人がいるのなら、少し挑戦してみてもいいかもしれません。

画像処理が終わってから、娘と一緒にカメラのキタムラに行って来ました。もちろん印刷のためです。

さて、まずキタムラの店内に行くと椅子と大きなモニター画面が並んでいるので、そこに座り持って来た画像から印刷の申し込みをします。サイズはいろんな種類があるのですが、W4切という254mm × 365mmまでのサイズなら、その場で印刷してもらえますが、それ以上のサイズだと5日以上かかるようです。

いくつかメモ書きと、注意点です。
  • フォーマットは色々対応しているように書いていますが、JPEGしか対応していないと思っておいたほうがいいようです。実際の画面にはJPEG、Exif_JPEG(CMYK,グレースケールJPEGは除く)、Exif-TIFF、RGB-TIFF、24ビットBMP、PNGに対応していると出て来ますが、店員さん曰く、少なくともTIFFは実際には8ビットまで、もしくは全く対応していないバージョンの機種(隣同士の機器でも、画面が見た目から違っていたりしてました)もある、PNGは小さいもののみなど、書かれていない制限がすごくたくさんあるみたいです。私も試した範囲ではTIFF、PNG、JEPG200はダメでした。店員さん曰く素直にJPEGにしてもらったほうがいいそうです。JPEGで最高画質で出すことにしましたが、8ビットになってしまうのが少し残念です。
  • そのまま印刷してしまうと、画像に自動補正がかかってしまい、目も当てられない結果になってしまうと思います。必ず自動補正「無し」で印刷します。最初は店員さんに言って、自動補正なしで印刷してもらいましたが、2度目からはやり方を教えてもらいました。メディアを認識したのち、印刷したい画像を選択すると「編集」と出るので、それを押すと「自動補正」というのが右側に出て来ます。それを押して、「自動補正しない」をあらわに選択します。ちょっと戸惑うのは、そこから戻ったときの画像選択画面に、新たに自動補正しない画面が一枚追加されています。最初間違えて2枚同じ画像を入れたと思ったのですが、これは機械の方で勝手に追加されたもので、これが自動補正なしで印刷れるものになります。
  • あとは終わりまで進んで、出て来たレシートを店員さんに渡せばおしまいです。待ち時間は混み具合にもよりますが、10分かせいぜい20分位です。実際には言われた時間よりも早くできました。
  • さて、肝心の印刷結果ですが、少なくとも今の私には十分すぎるくらい十分です。光沢もありますし、黒もきちんと出ています。普段ノートPC(Macbook Pro)で見ているのですが、画面で見た印象と印刷した結果を並べても、それほど色が違うとも思えません。というより、あくまで私個人の意見ですが、画面とよく似た印象の色がすごく綺麗に出ていると言っていいと思います。新たに自前でプリンタを購入して、色を合わせて、インク代を心配しながら印刷ということを考えると、店舗が近くにありさえすれば、とてもコストパフォーマンスがいいのだと思います。雑誌に投稿するまで、もしくはプリントサービスを利用して雑誌の投稿で入選しているのもあるとのことなので、少なくともしばらくは印刷の際はキタムラにお世話になると思います。
  • 値段は1枚だけだとW4切サイズの場合800円なのですが、2枚同時印刷すると1枚あたり600円になります。この値段なら十分満足です。ただし、画面上は値引きされた金額が出てこなくて、レジのところでの割引になるので注意です。
  • 最初に提出用の2枚を印刷して満足だったので、予備の2枚をさらに印刷しました。それでもやはり大きく引き伸ばすとこれまで気にしていなかった粗(あら)が目につきます。印刷まで考えた画像処理というが次の課題でしょうか。
  • あと、待ち時間の間に、先日実家の近くで買ったNIKKORレンズのキャップを購入しました。レンズの先の方はNIKON用の52mmがぴったりで、ボディー側はEOSアダプターがつけてあるので、EOS用のがピッタリ合いました。
IMG_0904


娘は待っている間に色々店内を勝手に廻っていて、退屈しているのかと心配していたら、とても楽しかったとのことです。写真スタジオに揃っている衣装に興味があるみたいでした。キタムラでアルバムを作って見たいと言っています。

自宅に帰ってから、印刷したものをアマゾンから届いた額に入れてみました。iPhoneで撮ってみたので、実際の画像と比べてみてください。

IMG_0903


額に入れると自分で撮ったものとは思えないほど立派に見えてしまいます。明日は月曜なのですが、休日なので天文台は空いているとのことなので、早速提出してこようと思っています。


 

このページのトップヘ