ほしぞloveログ

天体観測始めました。

カテゴリ: まとめ

趣味として星を始めたのは2016年のゴールデンウィークのことです。今年2026年のゴールデンウィークで丸々10年経ったことになります。月日の経つのは本当に早いものです。

これまで年間のまとめはしてきました。ここに10年分の年間のまとめをまとめたページがあります。

こちらを見ると何をやってきたかがある程度わかるのですが、これでも内容的には多すぎるので、今回から数回の記事で、この10年間の天文生活を俯瞰して書いておきたいと思います。


天文趣味のはじまり

2008年にアメリカから帰国して、富山の暮らしを始めました。趣味として広い庭を利用してラジコンカーに走ったのですが、今ではいつくらいから始めたのかも忘れてしまいました。そろそろ何か他のことをしたいと思っていたのが2016年でした。ラジコン趣味の時の反省は、
  • 何も記録を残していなかったので昔のことは記憶が薄れてしまうこと
  • メーカー縛りが激しくもっと自由な趣味にしたかったこと
  • 技術的な根拠を求めようとしても、趣味全体としてあまりその方向には行かないこと
  • 基本的にドンくさいので、レースみたいなタイムアタックではなく、もっと落ち着いて考えることができることをやってみたかった
などから、天文を趣味として、今度は「きちんと記録を残しておくこと」にしました。これがこのブログを書き始めたきっかけです。なので最初はブログの目的は記録でした。

2016年4月末、実家の名古屋にあったスコーピオで、「最初はポルタがいいよ」という店長の言葉を全然無視して、赤道儀と20cm反射鏡筒を買って始めたのですが、この天文という趣味はかなり自分の性格に合っていました。
  • 見えないものが見えるという探究心をくすぐること
  • 宇宙というキリがないものを扱うこと
  • 突き詰めていくと技術がベースになっていること
  • 自分で考えた技術改善で、効果が目で見てわかり実感できること
などです。特に、最後の「自分で考えたこと」を「自分で確かめることができる」ような、ちょうどいい規模感が心地よく、10年経った今でも飽きることもなく、まだまだ続けることができそうです。

10年間で何をやってきたかを、まずはテーマ別に振り返っていこうと思います。


電視観望

私にとって電視観望はこの10年間のライフワークだったと言ってもいいでしょう。2016年の、それこそ星を始めてすぐの胎内の星まつりで、一眼レフカメラの出力をHDMIでカラーで星雲を見せていたことに刺激を受け、自宅に帰ってすぐに惑星撮影用に持っていたASI224MCをBKP200に取り付けて試してみました。意外にも簡単にM57やM27が色付きで見えたのにかなり衝撃を受けました。

その後、大きな口径もあまり必要なく、焦点距離はむしろ短い方がいいということに気づき、同じ年の2016年10月にはすでに口径6cmのFS-60CBをメインに移して、その後電視観望の基本的な技術をずっと公開してきました。電視観望は、星まつりでのデモでは天文マニアに注目を集め、



観望会では観望方法の一つになっていきました。


その後何度か講演などにも呼ばれ解説してきました。特に、最初の小海での講演は短時間でしたが、重要なコンセプトはほとんど詰め込んでいます。


内容は今読んでもあまり遜色ないかと思います。


その後も、
など、電視観望関連で全国で多数の講演をしてきました。

2021年には今も常用形態のFMA135を使った口径わずか30mmのミニマム電視観望体制に移行しています。今のスマート望遠鏡のSeestarS S30やDWARF3も口径30mmや口径35mmで焦点距離も似通っているので、行き着く先はまあ同じなのでしょう。Seestar S30やDWARF 3の発売開始が2024年の夏以降なので、かなり以前からその状態に辿り着いていたということになります。もっと言うと、eVscpeが2018年頃の発売で、その頃はまだ100mmという大口径を売りにしていました。ほしぞloveログでは2016年以降はすでに小口径の60mmに舵を切っていて、その後Seestar S50が2023年9月にやっと50mmで小口径に舵を切って、その後もスマート望遠鏡全体の小口径化が進んでいったので、この方向性は当初からかなり正しかったと言えそうです。

カメラは最初こそASI224MCでしたが、2017年にASI294MCが出てからは一気に世界が変わりました。フォーサーズという大センサーサイズを利用して、より広範囲で見えるようになったのです。これまでのASI224MCが1/3インチサイズだったので、一辺で4倍、面積にするとざっくり16倍の範囲が見えるようになったのです。これまで見えにくかった大型の天体、アンドロメダ銀河や、オリオン大星雲、バラ星雲などが一度に捉えられるようになりました。その後、焦点距離はさらに短くてもいい方がさらに広範囲も見えることがわかりFMA135に移した際に、カメラも無理をせずに少し面積の小さいUranus-Cに落ち着きました。スマート望遠鏡では、最近発売開始のSeestar S30 Proが、Uranus-Cと同じIMX585センサーを使いようやく面積を増やそうとしています。カメラセンサーがコストに一番効くはずなので時間がかかったことも理解できますが、ほしぞloveログで常用しているセンサーと同じところに行き着いたということは、やはりこの方向がある意味最適解に近いということになるのかと思います。

電視観望は、観望会にある意味革命を起こしたといっていいのかと思います。観望会は安全を考慮して、明るい街中で行われることの方が多いのですが、一般の人にも星雲や星団、銀河など、暗いところに行って大口径の望遠鏡を使ってしか見えないようなものまで、モニター上にはなりますが、リアルタイムで見せることができるのです。一般の人が驚くだけでなく、天文マニアにとってもかなりインパクトは大きかったようで、その後各地の観望会で電視観望が普通に試されるようになっていきました。ここら辺はこのほしぞloveログが貢献できたところかと思っています。

その後、スマート望遠鏡が出てきて、さらに多くの人が気軽に電視観望相当のことができるようになりましたが、実は現在のスマート望遠鏡のメインの使い方は、私が考えていた電視観望の使い方とは違うように感じています。電視観望は原則はあくまで観望会のためと思っていて、撮影のようなことも何度か試してブログ記事にもしていますが、やはりあくまで観望会でその場で見ることがメインです。一方、スマート望遠鏡はその場でのリアルタイム観望というよりは、天体写真撮影が簡単にできるというのがメインの気がしています。まあ、機器構成はかなり近いものがあり、大きく違うところはソフト部分で、スマート望遠鏡のハードソフトあわせての一体型設計で体験できる簡単さというのが、撮影を簡単にするというところに大きく貢献しているのかと思います。私は撮影は別機材にしてしまうので、スマート望遠鏡や電視観望機器に対して、撮影での要求はほぼないので、ここら辺がメインの使用方法の違いにもつながっているのかもしれません。


DSO撮影

このブログは電視観望がメインのように扱われてしまうことも多々あったのですが、実際にはDSO(Deep Sky Object、星雲・星団・銀河のこと) 天体写真撮影もかなりの数をこなしています。

初のオートガイドをつかた本格的な長時間撮影は、星を始めた年の2016年11月のことで、FS-60Q+EOS 60Dでアンドロメダ銀河とスバルを撮影しました。その後カメラはフルサイズの天体改造6Dになりましたが、撮影用のカメラといえばしばらくの間は一眼レフカメラオンリーでした。その後、電視観望目的で買ったASI294MCが感度がいいので撮影に使ったりもしましたが、Proでない常温モデルなので、撮影に本格的に使用するには至りませんでした。

その後、冷却カメラのASI294MC Proを手に入れたのは2019年1月でしたが、評価ばかりしていて、実際の撮影に冷却機能を使ったのはかなり後で、2020年3月のことでした。結局、撮影にCOMSカメラを使いはじめることができたのは、やっとこの頃のことになります。でもこれには理由があって、当時CMOSカメラのディザー撮影に対応していたソフトがほとんどなかったのです。その一方、6Dの場合はBackYardEOSというソフトがディザーまで安定にできていたので、なかなかCOMSカメラに環境を移すことができなかったというのが正直なところでしょうか。私はAPTでやっとまともなCMOSカメラの撮影を始めることができました。APTは課金までしたのですが、そのすぐ2ヶ月後の2020年5月にはNINAに移ってしまい、そこでやっとCMOSカメラで安定した撮影環境が構築できたといっていいでしょう。今となってはなかなか考えられないですが、当時はまだCMOSカメラの撮影に模索していたのです。まだわずか6年前のことですね。

この当時でもまだしばらくの間はカラーカメラだけで、モノクロカメラを手に入れてナローバンド撮影を始めたのはそこから1年半くらい経った2021年10月のことです。RGB撮影を始めたのは2021年11月LRGB撮影はそこから1年後のことで2022年10月です。こうやって見ると思ったより最近で、この理由はひとえに財政的なことによります。要するにカメラと、フィルターホイールと、フィルターをRGBとナローバンド全部揃えるのが大変だったというわけです。

せっかく揃えたナローバンドですが、HOOはまだいいのですが、SHOはハッブルパレットなど、色使いがいまだにあまり好きになれずに、作例はごくわずかしかありません。LRGBやRGBにHαやOIIIを混ぜる方が多いでしょうか。その後、フルサイズのASI6200MMを手に入れて、こちらを2インチフィルターのセットでε130Dに、ASI294MMの方はSCA260に取り付けて2023年5月ころから稼働しています。

撮影用の機材はどんどん高価になり、どんどん大型化していきます。その一方で、お手軽撮影の方向にもいくつか走っています。電視観望でライブスタックを利用して撮影するのも一つですし、SWAgTiと名付けたSWATとAZ-GTiをくっつくて、SWATの追尾精度とAZ-GTiの多機能性を活かし、ガイドなしで3分間露光を実現したりしています。

ガイドは無いけれどもディザーは有りという少し変則的な撮影方法ですが、ガイド教を使わなくて良かったり、鏡筒にRedCat51を使いカメラにUranus-C Proを使って周辺減光がほとんどないようなセットアップで撮影しているので、フラット補正もダーク補正もせずに、画像処理も楽になるようにして撮影したりしています。明るい天体はいいのですが、やはりある程度淡い天体はこのような簡易撮影では厳しいので、ε130DやSCA260などの光景が大きくかつF値が小さい鏡筒で撮影しています。


太陽

太陽を始めたのは2018年2月と、今思うと意外に初期のころで、星を初めてから2年も経たないころです。その前の年の2019年の福島の星まつりで太陽を見せてもらって興味を持ったのと、富山の冬が全然晴れないことに郷を煮やして、せめて昼間でも何か楽しめないかと考え、たまたま出ていた中古のジャンクのPSTを手に入れました。暗くて見えにくいという理由でジャンクになっていたのですが、例によって手に入れてわずか2日後には分解していて、その後BF (ブロッキングフィルター) を清掃したら、十分使えるようになりました。

でも口径4cmで撮影できる像は限られていて、なんとかして分解能を上げたくなり、PST modとよばれている大口径化を目指しました。PSTを手にいれてわずか20日後のことでした。最初は口径8cmで分解能が上がることを確認し、4月にはすぐに10cmに移行しました。順調に分解能も上がり、2018年6月、次にC8で口径20cmを目指しましたが、ここで赤色のフィルターを熱で割ってしまうという事故があり、それ以降は大口径化はしばらくの間お蔵入りになっていました。

大口径に動きがあったのは、事故から2年半近く経った2020年11月のことで、吸収型のフィルターを使わずに、反射型のフィルターにすればいいと思いついたときです。UV/IRカットフィルターを入れて熱をある程度入射側に逃してやることで、エタロンなどを損傷することなくC8をPSTを接続することができ、これまでとは比べ物にならない分解能を実現することができました。

これらの成果は天リフさん主催の2021年6月の『天リフ超会議「ガチ天2021」』において「太陽Hα分解能への挑戦」というタイトルで話させていただきました。他にも太陽関連の講演として2025年2026年のCP+で話させてもらっています。2025年は主にフェニックスについて、2026年は主にヘリオスター100Hαについて話しましたが、ヘリオスターでは3分周期の黒点振動というのが撮影でき、大きなインパクトがありました。

C8やヘリオスターなどある程度口径が大きくなると、分解能はもう口径リミットではなく、シーイングリミットになることが多く、いいシーイングを探す方法を模索しました。2025年4月にC8で、2026年2月にヘリオスターで試し、1時間で100枚オーダーで撮影すると、そのうち数枚レベルでものすごくいいシーイングをキャッチできることがわかってきました。

太陽で大きな機転があったのは、2025年4月にSHG700を使った分光撮影に手を出したことでした。

数年前にSol'Exが流行った時代があったのですが、その時は解像度を出すのが難しそうだったので見送りました。SHG700は重要な調整自由度にマイクロメーターを使うなど、Sol’Exの弱_点を克服して、分解能を出しやすく改良しています。分光撮影は波長を分けて見ることになり、その波長の中にはもちろんHαを含めることもでき、波長を広げることでさらに多くの太陽の様々な側面を見ることができます。Hα周りの短波長側も超波長側も同時に見ることができるので、うまく処理するとドップラーシフトを見ることもできます。このドップラーシフトは太陽が自転していることとも関係していたり、これまでと普通に単に望遠鏡で見る撮影方法とは違い、見えるものが全く違ってくるので、かなり面白いです。鏡筒は最初FC-76で始めましたが、その後さらに口径の大きいTSA-120に拡張することを模索しています。

その後、再びHα望遠鏡に戻って今に至るのですが、PSTエタロンはもうかなり昔に設計されたものなので、半値幅が大きいというのと、面内精度がイマイチという不満がありました。CP+で使わせてもらったフェニックスがかなり良かったので、結局自分で購入してしまい、最近はこのフェニックスのエタロンを使って、PSTエタロンと同じような大口径化することを考えています。こちらも20cmまで持っていきたいのですが、ちょっと大変そうだということもわかってきました。


惑星

このブログでは惑星についてはあまり取り扱っていませんが、鏡筒と赤道儀を手に入れてすぐの2016年5月、一番最初の本格的な撮影は惑星でした。20cmニュートンのBKP200では直焦点撮影で点のようにしか写りませんでした
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初めて撮った土星です。え、何も写っていない?
画面をクリックして拡大してみてください。

その後、拡大撮影を試みたのですが、全然綺麗に撮れません。焦点距離が足りないと理解して、2ヶ月後の2016年7月には中古のC8に手を出しました。C8も同じ20cmですが、こちらも最初は全然と言っていいほど見えませんでした。中古で安く手に入れたものだったので、半分壊すようなつもりでほぼ全バラ状態にして、どこをどういじればよく見えるようになるかを学ぶことができました。

こうやって振り返ると、わからなかったら分解してでも突き詰めるというのは、最初の頃から今に至るまであまり変わっていない気がします。それに加えて、C8と同じく7月にCMOSカメラのASI224MCに手を出したのが、一つの大きな転換点でした。一眼レフカメラで撮影した惑星は、どうやっても細かい模様が出なかったのです。あとで、一眼レフカメラの動画は圧縮されているとわかって、CMOSカメラのRAWで動画を撮ることがいかに重要かを実感することができました。こうやってとうとう、圧倒的に高画質な土星が撮れたのです。これが沼にはまった瞬間だったのだと思います。


全体を見てみると

上記の4分野の他にも、もちろんいろいろやっています。星景や月や彗星は定期的にブログ記事になっていますし、読み返すと眼視ネタもたまにあったりします。でもいずれも数が多いわけではないので、まとめようとするとちょっとネタ不足です。

機材関連はたくさんネタがあるので、これは別にまとめようと思っていますし、画像処理とかのソフト的な話もたくさんあります。でもこのブログのテーマでもあるように、単にやったと言うだけでなく、なぜこうなったかとか、どうしたらいいのかというのが、記事としては面白かったのではないでしょうか。

あ、ついでにこのブログの方針みたいなことも少しまとめておきましょう。元々は日記のようなものでしたが、機材とかの細かいことを書いていると、やはり読んでくれる人が増えてくることがわかってきました。そして意外にも、自分で得たの経験が他の人の参考にもなるのだと気付いてからは、読者のことにも気を使って記事を書くようになりました。自分だけのことだと大抵独りよがりになってしまうので、多少長くなってもやっていることが伝わるように、わかりやすく詳細に記事を書こうというのをずっと心掛けてきました。根本のところは、見えないものが見えてくるのが楽しいので、なにか自分で改造などして、その成果を撮影などで確認するというのがパターンになっています。

自分で考えてやることが基本なので、自分にとっても新しいことが多いです。当然他の人にとっては初めてのことのように映ると思うので、できるだけわかりやすい文章にすることがとても大切だと思っています。進歩が好きなので、逆にいうと同じことをやるのは結構苦痛だったりします。なので、なんの進化もなく同じ天体を写すとかはこれまでもほとんどないのかと思います。太陽は刻一刻と姿を変えるのですが、それでも記録的に義務みたいに撮るのはあまり気乗りしなかったりもします。じっくり観察するという天文向きの性格ではないのは自覚しています。やはりどちらというと物理屋っぽい考えなのかと思います。

進化すること自体が面白いので、手法には全然こだわっていません。電視観望もあくまで一手法として面白かっただけで、これが全然別の、あまりやってこなかった例えば眼視や双眼鏡に夢中になっていた可能性もあります。太陽はその典型的な例でしょう。ここまで夢中になるとは思っていませんでした。面白くなると集中してしまうのも悪い癖で、今は本当に太陽がメインで、夜の撮影はかなり怠けてしまっています。太陽が一段落したら、また別のテーマを見つけるかもしれないですし、もしかしたら天文趣味以外に道を見つけることもあるかと思います。要するに自分がいいと思ったことをやればいいと思っているので、他人のやることに口を出すこともあまりしたくありません。

あ、あまりブログ記事になっていないことがありました。人に教えることです。特に画像処理とかでしょうか。いくつかは記事にもなっていますが、記事になっていない(していない)ことの方がはるかに多いです。画像処理はオンラインでできるので、休日前の明るい月の時は、結構知り合った人と夜に画像処理でいろいろやっていたりします。個人的な付き合いなので、記事にしないことが多いです。

あと、こちらはまだ記事にも随所に出てきますが、子供たちにいろいろ教えることも大好きです。記事にしていないローカルな教育っぽいこともたくさんやっています。子供だけではないですね、自分が理解したことを伝えるのも好きなので、講演や直接人と話す機会をできるだけ設けて話すようにしてきました。全国に星友がたくさんできたのも、ブログにこまめに記事を書いて、それをネタに話してきたからかと思います。

一言でいうと、かなり幸せな10年間でした。

宇宙というあまりに広い道の場所を探索しているので、富山のような田舎でも全くつまらないこともなく、充実した趣味生活を送れているのかと思います。


振り返り (その1) のまとめ

春頃からのんびりとこの記事を書き始めたのですが、いつもの悪い癖で膨大になりすぎてしまい、連番でいくつかの記事に分けることにしました。今回の記事は、やってきたことのテーマ別の話です。

でも書いていて、何のために書いているのかちょっと自問自答していました。本来は自分の振り返りなのですが、自分自身だと過去ブログを読んでいれば大体把握できる気もします。じゃあ、このブログを読んでいる人向けにまとめがてら見てもらうためかというと、まあそんな気もしています。でももしそうなら、もう少し10年を見渡しての新規のことを書けばいいと思うのですが、振り返ってまとめるだけで精一杯で、あまりうまくいきませんでした。

それでも一区切りでまとめておく価値は、たぶん将来見たらあったと思うと期待することにして、懲りずにもう少し書いていこうと思います。

次回はこのブログで提案してきたことを中心にまとめるつもりです。今の所3回分の記事で収めるつもりですが、どうなることやら。さすがに10年は長いです。


2016年のゴールデンウィークに星を初めて、その一年後から毎年まとめ記事を書いています。

いい機会なので、年間まとめ記事を一覧にまとめておきたいと思います。これだけでもすごい量ですが、全部ブログ記事を読むよりはマシで、何をやってきたか思い出すことができます。





2019年分のまとめから、年が明ける際に時期を移動しました。その後も、今のところ毎年のまとめ記事は続いています。









ちなみに、なぜブログを書くのかをまとめたことがあって、その時の記事を読むといまだにこのブログを続けているわけがわかるかと思います。よかったらお読みください。でもこの記事も2020年だから、もう6年も前のことなんですね。もっと後に書いたと思ってました。本当に月日の経つのは早いです。




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2019年5月に、名古屋のスターベースが閉店する直前に寄った際見つけた、レンズが白濁したジャンクのFC-76。作りは昔のタカハシを彷彿とさせるべく、無骨そのもの。例えば、レンズキャップは鋳造の金属製です。

この鏡筒、白濁なんて全く気にならくて、かなり使い勝手が良く、のちに大活躍しています。特に太陽分光ではサイズ的にもピッタリで、ジャンクで信じられないような値段で購入したにもかかわらず、すごい稼働率です。改めて、関連記事をまとめておきます。














「 ほしぞloveログ」では毎年1月末か2月頭くらいに前年のまとめをしています。本当は年末に書いてしまうのがいいのですが、年末年始はたいてい忙しいので、少し余裕ができる1月末になってしまうというわけです。2024年のまとめ記事はここにあります。


2024年に体調を崩してしまいましたが、2025年はかなり回復して、天文活動もある程度自由にできるようになりました。にも関わらず夜の撮影は1年のうちの半年くらいは休眠状態になってしまいました。理由は、このブログを読んでいる方は知っているかと思いますが、太陽に夢中になりすぎたからです。2025年は太陽に捧げた一年と言ってしまってもいいかもしれません。


太陽

まずは一番盛り上がった太陽を、独立してまとめます。太陽画像については2025年のGalleryの後半にまとめてあります。


そもそも、一昨年の2024年は太陽の最活動期にもかかわらず、自分の中で全然盛り上がっていませんでした。C8で分解能よく取れることもわかってきていたし、これ以上を望むならさらなる大口径と、高性能のエタロンを必要としたからです。どうも私はやはり天文屋というよりは物理屋で、面白い天体現象よりは、機材の性能向上の方が興味があるようです。

そんな折に、2024年の末にCP+の依頼がありました。ネタをどうするか迷ったのですが、Hα太陽望遠鏡の心臓部のエタロンの話を以前から考えていたので、いい機会だということで、少しマニア向けになるのですがCP+で話すことにしました。ちょうどフェニックスが発売された時で、運良く評価用にお借りすることができました。フェニックスは入門機ながらも高性能、以前より気軽に手に入れることができる太陽望遠鏡で、タイミング的にも良かったのかと思います。せっかく太陽望遠鏡が広まるなら「難しいと言って仕組みを理解しないよりは、絶対に仕組みを理解して使った方がいい」という思いからでした。

でもこのCP+での講演で、ミイラ取りがミイラになってしまいました。自分自身の太陽熱が燃え上がってしまったのです。CP+用に評価したフェニックスは返却してしまったので、その後はPSTエタロンの最適化を、C8や口径8cmの安価な鏡筒を使って評価しています。

その際、PSTエタロンの性能をきちんと知りたくて、分光器に走ってしまいました。2025年の後半はほぼ太陽分光だったと言っても過言ではありません。分光はこれまでとは全く違った手法を手に入れたようなもので、これまで疑問だったこと、できなかったことが一気に進みました。CaKなどのHα以外の波長をはじめて見ることができたのに興奮し、更には波長分解能が一般的な太陽望遠鏡のエタロンに比べて全然いいので、分解能を活かした様々な検証ができます。エタロンの撮影画像を分光器を使って再現したのは、PSTエタロンが客観的にどのくらいの像を結ぶことができるのかのとてもいい指標になりました。

その甲斐もあって、フェニックスエタロンの性能がPSTよりも圧倒的にいいという確証を持てたので、CP+で借りて以降、とうとうフェニックスの購入を決意するに至りました。

もう一つの大きな進展は粒状斑です。2021年からずっとC8を使い挑戦してきたのですが全然うまくいかなくて、2025年末にTSA-120と使うことで、はじめてそこそこ満足いく結果となりました。原因はNDフィルターが暗すぎたことかと思ってますが、C8に問題があった可能性もまだ捨てきれなくて、今後も撮影を続けて試していきたいと思います。


8cm+PSTで太陽全景が取れるようになってくらいから、分光の時もそうなのですが、太陽撮影をする際はその日の記録として、全景の様子をできるだけその日のうちにXに投稿することと、その後あまり日をおかずにブログに書いておくことにしました。北陸は天気が悪いので、かなり飛び飛びで日が空いてしましますが、それでも撮り溜めた画像を一気に見比べてみると、いろいろ発見があったりします。特に、画像処理の安定度が需要ということがよくわかります。できるだけその日特別の処理を入れないように、処理ソフトデフォルトの設定で処理することが長期にわたっては必要だと実感しています。

太陽関連の記事をまとめたページを作りました。開発関連、観察関連と分けました。これでも各ページのリンク数が多すぎるので、もう少し細分化するかもしれません。





2026年の目標:
とにかく太陽はまだまだやりたいことだらけです。2026年ですが、
  • エタロンの透過特性をより精度良く測定する。
  • フェニックスエタロンを使い大口径化を目指す。
とが大きな目標になるかと思います。前者は少なくともフェニックスと、今借りているヘリオスター100Hαを測定します。精度もあげることができればと思います。後者はすでに3Dプリンタを購入し、計画を進めています。

分光でも2025年に何度チャレンジしてもうまくいかなかったことがあって、それは
  • 太陽「周辺」のコロナを分光で見る
ことです。これはブログ記事にできるレベルでもなかったので、書いてこなかったのですが、太陽「表面」でのコロナはHe-D3からの類推で、ある程度の形を見ることができました。


そもそも分光そのものも2025年に突然始めましたし、分光に関してはまだまだ今の段階では考えられないような面白いことが詰まっているみたいなので、こちらも引き続き継続していくのかと思います。太陽ではないですが、夜の天体を分光で見るというのも面白いことがたくさんありそうで、こちらも目標の一つと言えるかもしれません。


撮影

太陽が盛り上がる一方、夜の天体撮影はかなり寂しいものでした。実際の画像は2025年のGalleryの前半にまとめてあります。

前半は、2024年の画像処理の残りと、年明けから太陽に夢中になる4月くらいまでのわずか数枚です。





その後、半年くらいブランクがあり、10月くらいに久しぶりに撮影を再開しました。




こうやってみると、ε130DとRedCat51+SWAgTiだけですね。主力のSCA260が一つもないです。SWAgTiの方は特に進展はありませんが、安定しているので前半にいくつか撮影していて、ブログ記事にしたものと、まだ未処理のものが残っています。いずれにせよ簡単に撮影できるので、天気さえ良ければ気軽に出して撮影をしていきたいと思います。

途中、彗星を撮影しに行っていますが、天気が悪く、ごくわずか見えたくらいです。


SWAgTiもそうなのですが、画像フォルダを漁ってみると、実はSCA260やε130Dの未処理の画像がいくつもあります。夜の撮影がまだ続いているのに、太陽に夢中になってしまって放っておいたものです。しかも、撮影したかどうかさえも全く記憶にないものまでありました。興味が移ってしまうと、これまで興味があったことも含めて、他に何もやらなくなってしまうのは悪い癖ですね。せっかく撮ったもので可哀想なので、時間のある時に再度処理を進めたいと思います。


2026年の目標:
とまあ、2025年は夜の撮影は全然でしたが、2026年もまだ太陽がしばらく続きそうです。でもこれだと勘も鈍るので、少なくとも細々とは続けたいと思っています。特に、SC260をほとんど使っていないので、大口径で撮影したいものが溜まっています。

2024年の反省で、SCA260とフルサイズのカメラで撮影することとかも目標に入れていたので、できればSCA260やε130Dをカメラを入れ替えて活用できればと思っています。その一方、SCA-260は赤道儀のCGX-Lと合わせてとにかく重いので、なかなか気合が入らず、結局どこまでやる気になるかの問題になりそうです。


機材

新規機材に関しては、主に太陽関連ばかりです。

G3M678M:
まずカメラですが、初めてToupTek社のものを使ってみました。G3M678Mという、ピクセルサイズが2μmと小さいのに、センサーサイズが1/1.8インチと比較的大きく、太陽の全景撮影に向いています。



でもこのカメラの真骨頂は分光撮影で発揮されます。分光撮影に使う細長いROIでの動画撮影では、ROIサイズにもよりますが、フレームレートが実測で500fpsくらい出ます。フレームレートの遅いカメラを使って分光撮影すると、このカメラがいかに優れているかを実感できます。


SHG700:
G3M678Mは全景撮影でも活躍したのですが、そもそもが分光器で使うために購入したカメラです。分光器のSHG700が多分2025年に買った(金額とか物理的な大きさという意味ではなくて)最大の機材でしょうでしょう。4月に発注して、待ちに待って、6月に到着してからは、一連の分光記事がずっと続くことになります。


何をやったかは独立したまとめページを作るくらいの分量になりました。


個々のページが、ほぼ毎回新しいことを試していて、いかに楽しかったかがまとめページを見ているだけで思い出せます。


Phoenix:
太陽のところですでに書いたのですが、2025年に買った最後の大型機材も太陽で、まあ大型と言っても太陽望遠鏡としては入門機のPhoenixになります。



これは今後、安全には十分気をつけながら、物理的に大型にしていこうかと思っています。2026年の正月明けにはそのための3Dプリンタも購入しています。フェニックスエタロンを接続するアダプターを自作するためです。まだあまり使えていないので、今後レポートしていくことになると思います。


2026年の目標:
機材の目標は何ですかね?夜の撮影の方はあまり時間をかけていなくて持て余し気味なくらいで、今の機材でそこそこ満足しています。焦点距離600mmとか800mmで大口径で、カメラもセットで揃えたいというのは以前からありますが、これも今の鏡筒とカメラを入れ替えて組み合わせればなんとかなる気がします。

太陽の方はというと、2026年明けてから少し使わせてもらっているヘリオスター100Hαはかなりいいですが、金額の方もかなりいいところにいっています。軍資金にあまり余裕があるわけではないので、工夫で迫ることができればと思っています。この工夫するというのが2026年の目標でしょうか。


画像処理

夜の天体画像の処理についてはそこまで大きな進歩はなかった気がします。基本的に自宅での撮影なのですが、よほど暗いものを除くと自宅レベルの光害地ならある程度出せるようになってきています。課題はフラットでしょうか。

MGC:
PixInsightは順調にアップデートしていますが、MGCに関してはリリースは2024年ですが、2025年3月の記事で少し検証しています。


ただし、モンキー星雲の処理にMGCを使い、トラブったのは大きな反省点で、たとえ自分で検証したパラメーターでも鵜呑みはダメで、臨機応変に柔軟に対応することがいかに大切か思い知らされました。


上の勾玉星雲の再処理の最後のところに少し書いていますが、MGCで使うMARSデータベースのアップデートも嬉しいニュースでした。


でも、その後あまり音沙汰がないので、また充実してくれればと期待しています。


フラット処理:
ε130Dのフラット処理ですが、ずっとうまくいってなかったのが、フードなしでうまくいくことを発見しました。


でもその後、再びリング状の模様が出てしまい、これが赤道儀の子午線反転のせいであることがわかりました。

フードがない状態で、子午線反転前は綺麗にフラット補正できるのに、子午線反転後は合わなくなるのです。これは部屋で撮影したフラット画像との光の当たり具合が関係しているものと思われます。まだ結論は出ていないので、今後も検証していこうと思います。

とにかく、最近の画像処理の技術は一昔前とは比べ物にならないくらいに高度になってきているのを実感します。上の魔女の横顔星雲や、サドル付近のように、自宅のような光害地撮影でも、短時間でまあ見えるくらいになってしまいます。ノイズ処理でうまく誤魔化せるからなのですが、NXTがバージョンアップでカラーノイズに対応したこと、高周波数と低周波数で処理を分離できるようになったことが大きいです。これまでノイズ処理は臨機応変にいろんなソフトを使ってきましたが、最近はNXT一つでほとんど事足りるようになってきました。

高分解能カメラで、Bin2撮影、Drizzle x2、BXTで分解能は相当出ますし、NXTでノイズはかなり対応できます。ストレッチは長らくいろんな方法がありましたが、最近ではGHSか、2026年に入ってバラ星雲で試したMSAが決めうちでしょうか。背景処理に関してはデータベースさえサポートされている場所ならMGCが相当強力です。とまあ、ソフトでの画像処理が充実してきているのですが、逆にいうと、ツールさえきちんと使えば誰がやっても差がなくなってしまい、ツールを使っていない場合とは逆にどんどん差が開いてしまうという、あまり面白くない状況になってきているとも言えます。画像処理で差がなくなるといっても、撮影に関しては機材や撮影場所など個人で差が出るはずで、画像処理以前のところで差が存在するのは楽しいこと露だと思います。個人的には、リニア処理とストレッチまでは、撮影した画像に対して定量的にベストと思われる処理方法を取るべきで、そこから個性やセンスを出していけばいいのかと思っています。


太陽:
太陽関連は、画像処理と技術が密接に絡んでいます。特に画像処理に特化した話題としては、PixInsightのSolar Toolboxがかなり使えることがわかったので、紹介記事を書きました。


他に、serファイルで撮影したフレームの評価に関してです。明るさに惑わされてAS!4が評価を間違える可能性があるのは確かめられましたが、それ以外は結局はっきりした結論は出ませんでした。JUN1WATAさんがLaplacianを使ったコードを書いていてうまくいっているようなので、自分でコードを書いた方がよりうまく判別する方法を編み出せるかもしれません。


タイプラプス画像の処理方法についても書いています。



2026年の目標:
うーん、目標はあまりはっきりしてません。あえて言うなら、最近ナロー撮影では出なくて、ブロードでしかでしか出ない領域があることを意識しています。でもこれは光害地では不利なので、遠征にシフトするか、でもなかなか難しいので、自宅でRGBのS/Nをあげる工夫を何か考えるとかでしょうか。画像処理というよりは、どちらかというと撮影の方の課題かもしれません。

太陽の画像処理も機材に大きく依存するので、あまり処理に特化した目標というのは今はありません。ちょっとずれますが、3Dプリンタでうまく出力することでしょうか。3次元だけど、一応仕上がりに関わる「(画像)処理」かなと。


観望会など

富山県天文学会関連の観望会と飛騨コスモス天文台の観望会は、コンスタントにあります。と言っても
夏の間がメインで、飛騨コスモスの方は天気が悪い日が多かったので、あまり数はありません。電視観望の記録とブログの記事で数えたら、星まつりを除いて7回でした。








自宅観望という意味で、近くに越してきた友人の中二のお嬢さんが、太陽を見にきてくれました。最近は一人で観察していることが多いので、こうやって人が来てくれると嬉しいものです。



あと、遠く四国から星友のmoleculeさんが、富山の自宅に来てくれました。moleculeさんとは分光関連で盛り上がっていて、今後もいろいろ一緒にやることになりそうです。



星まつり、写真展、講演など

星まつりのようなイベントは、2025年前半が体調が戻っていなかったこともあり、そこまで参加していません。記事にまでした「CP+」「星もと」と、記事にしていない「胎内」「小海」くらいです。福島は都合がつかなくて行くことができませんでした。記事にしていないのは、短時間の滞在で、自分の中であまり盛り上がっていなかったのかもしれません。小海は2024年は行けなかったのですが、2025年で最後になってしまうとのことなので、とりあえず参加できたのは良かったのかもしれません。原村も小海もなくなってしまい、星まつり自体が徐々に少なくなっていくのかもしれませんが、少し寂しいです。



写真展が2つありました。射水市博物館と、ブログの記事にはしていませんが富山市科学博物館にも写真が飾られました。


セミナーは2025年はCP+のみで、太陽の話をしました。かなり凝った話をしたので、ちょっと心配だったのですが、2026年も呼んで頂きまた太陽の話をすることになりました。



技術的な話

夜の天体撮影については、大きな進展はないです。観望会で電視観望をやったらメンテナンス不足でうまくいかなかったので、その後自宅でメンテナンスし、その際に光害地での天の川はフィルターなしの方がよく見えるという記事を書きましたが、本当にこれくらいです。



太陽関連:
その一方、太陽の方の技術的な話はものすごくたくさんあります。というか、太陽関連の一つ一つの記事がなんらかの技術的な進展を含んでいるような様相です。いい機会なので、一度まとめて振り返っておくことにします。

最近では太陽においても、タイムラプス撮影や、良いシーイングを選ぶ場合など、数時間オーダーの長時間に渡って位置を保つ必要が出てきました。特に太陽撮影は昼間なので、北極星を使った極軸調整ができないのが大変です。昼間のガイドの決定打は長らくなかったのですが、PHD2のとあるバージョンが太陽に対応したので、これが決定打となりました。その後、SharpCapを使った有料版へと発展しましたが、私はいまだに無料版のPHD2の太陽バージョンを使っています。


エタロンの話はCP+でしたのですが、さすがに細かすぎてサラッと流しただけなので、ブログ記事で補足しました。エタロンの特性はちょっと面倒なのですが、太陽のHα撮影を本格的にしようとするなら、理解しておいて損はないと思います。


こちらはPSTのBFの径を広げる話です。C8とかで拡大してHα撮影する場合、像の有効径がBFの5mmという小径で制限されてしまっているので、少しだけでもとドリルで穴を広げたちょっと無茶な話です。


PSTはF10で使うとされていますが、実はF値で決まる話ではないという話です。エタロンの手前に入っているレンズ径が制限で、それを満たすのに口径が40mmならたまたまF10になったということです。


SharpCapでの太陽のライブスタックのパラメータなどを説明しています。


カメラの比較ですが、オーバーサンプリングでピクセルサイズがあまり効いてこないはずだとしても、やはりピクセルサイズが小さい方が有利という話です。


太陽Hα撮影の際に、シーイングを選ぶという話ですが、多分この記事が今年1番の成果ではないでしょうか。


「シーイングのいいときに撮影すればいい」という話は探せばすぐに出てくるのですが、では具体的に「いつ」「どれくらいのスパン」で撮影すると「どういう結果」になるとかいう話になるとほとんど見つかりません。それを実際に長時間試してみて、分解能のばらつきがどれくらいになるのかというのを見てみました。1時間も撮影すれば、統計的にシーイングのいい時はある一定の率で存在して、シーイングのばらつきもある程度正規分布に従うことがわかりました。またいいシーイングの持続時間はせいぜい1分ほどで、10秒くらいで変わっても全然おかしくないということもわかってきました。この結果を得てから、1時間ほど連続で撮影すると、今のC8とPSTで撮影する分にはほぼ機器の性能を使い切るくらいのシーイングのチャンスがあり、十分精細で満足な画像が得られることがわかってきました。なので、今の機器としてはこれ以上の開発は一旦ストップで、新しいエタロンを手に入れること、それを大口径かすることが次の目標となり、フェニックスを手に入れることになりました。

フェニックスエタロンの調整範囲は、外気温に大きく依存するようです。もしエタロンの調整角をいっぱいまで回してもまだHα線中心まで来ない場合に、マニュアルで調整する方法を書いています。私だけでなく、他の方からも同様のケースを聞いているので、もし困った場合はこの方法が役に立つお思います。でもあくまで自己責任な方法なので、不安な方は販売店へ尋ねるようにしてください。



分光関連:
分光に関しては新しいことだらけです。フラウンホーファー線や、基本的な撮影方法説明から始まります。



これまであまり説明がなかった、コリメートレンズの調整を含む、全体の調整の仕方を書いていたりしています。


分光撮影は普通の放っておけばいい撮影と違い、一回一回の撮影が結構面倒です。SharpCapのスクリプトを使い、連続で撮影する方法を解説しています。


撮影も面倒ですが、画像は撮影した動画から専用のソフトなどで処理しないと、全体像がでてきません。「JSol'Ex」が比較的便利で、基本の使い方を解説しています。


上でも説明しているように、JSol'Exは標準の機能で太陽表面のドップラーシフトを可視化することができますが、さらに特定の場所のドップラーシフトを波長を変えてアニメ化するようなこともできます。
 

JSol'Exは基本機能だけでなく「ImageMath」というスクリプトを書くことにより、かなり高度な処理まですることができます。そのImageMathを使って、上のドップラーシフトを全景で見ることを試してみました。


全景を連続で40分ほど撮影しタイムラプス化してみると、たまたまJetが写っていたので、そのドップラーシフトを可視化してみました。


さらに応用で、Grainと呼ばれる、Hαから見て長波長側だけに現れるスポット的な模様を見てみました。ここら辺からJSol'Exの機能を超えて、pythonなどで独自コードを書く必要が出てきました。


SHG700は分光器なので、もちろんHα以外の波長でも撮影ができます。CaKが有名ですが、他にも任意の多波長での撮影が可能になります。



多波長撮影の中でも、He-D3線は面白いです。普通はHα線やCaK線などのように、太陽の吸収線の暗いところを狙って撮影するのですが、He-D3は吸収線かつ輝線なので、明るすぎて普通の撮影方法ではうまく構造が見えません。撮影した画像から、近くの連続光の画像をを引いてやって、初めて出てくる像になります。


He-D3線を50枚とか重ねてノイズを低減し、その模様の微妙な変化を捉えると、太陽表面のコロナ活動を見ることができます。これはヘリウムがコロナ活動であるX線、UV線で励起されるために、似たような小僧になるからです。アマチュア天文レベルで、日食以外でコロナを見ることができるなんて、すごい時代になりました。



分光器の発展:
分光機器としての機能向上も検討しています。SHG700標準の7mmスリットを10mmのものに交換し、それに伴いFC-76の代わりにTSA-120を使うことを検討しています。


TSA-120を使うと、G3M678Mではセンサー面積が足りず、より大きなセンサーのASI294MM Proを使ったのですが、その際ROIを裏技で最適化した方法です。


上記のようにカメラを交換して撮影したのですが、分解能は意外なことにFC-76+ASI294MM Proが一番良かったという、ちょっと不自然な結果です。これが本当なのか、もしくは何か間違っているのか、今後も検討していきます。



エタロンの透過特性の実測;
他にも、PSTエタロンの透過性能を直接測ることもでき、定量的にも性能が評価できるようになってきています。フェニックスの方も今後測定して比較していきたいと思っています。




2026年の目標:
こうやって改めて見てみても、技術的な話も太陽関連が圧倒していることがわかります。Hα撮影も、分光撮影も、技術的にはかなりいいところもまできているので、2026年はむしろこれらの技術をコンスタントに使っていくことかと思います。太陽活動期もせいぜいあと1年で、それ以降は機器に関わらず面白い画像を撮影すること自体が難しくなっていくでしょう。

あと、2025年は全然進まなかったカメラセンサーのノイズ解析を、撮影した天体画像を評価するような形でもう少し進めたいと思います。


観光など

2025年もゴールデンウィークに実家の名古屋に帰って、科学館に行っています。毎年なんらかの違いがあって楽しいです。


また、定例の観望会がある飛騨コスモス天文台の近くの神岡町の話も少しまとめています。


こうやってみると、体調が悪くなったのが顕著に出ていて、コロナはもう終息しているのに、あまり外に出なくなっているのがわかります。でもこれにはもう一つ理由があって、休日の天気のいい日は太陽に時間を費やしたかったからです。かといって雨とか雪の日はあまり出かける気にもならずに、結局長期の旅行は予定が立てれず、寸前の天気の予報で週末どうするかを決めています。ちょっとこれは反省ですね。でもあと2026年の1年くらいは太陽に集中したいです。ちょうど太陽の活動期も終わりに近づいていくので、あと1年くらいかと思っています。


ブログとX

2025年1月1日から12月31日までの「ほしぞloveログ」の記事の本数ですが、81本でした。2024年が73本なので、微増といったところでしょうか。相変わらず一本一本が長いですが、ほとんどが太陽関連の記事で、しかも途中からほぼ分光関連になっています。太陽関連の記事だけで60本、うち分光関連は30本でした。これだけ見てもいかに太陽に夢中だったかがわかります。秋くらいからは少し夜の撮影も復活してきていますが、まだ太陽が面白いのでしばらく太陽熱は続きそうです。あ、毎年記事を短くするのを目標にするとか言っていますが、今年も全く達成できませんでした(笑)。

一方、Xのほうは、画像処理が終わった時に投稿するのと、ブログの更新のアナウンスが主な使い道です。あまり発言しないし、あまりいいねも押さないので、フォロワーの方にはレスポンスが悪いと思われているかもしれません。平日昼間はよほど何かないとあまりXは見ないようにしています。夜に発言とかしても、結局次の日の夜に返事を返すとかになってしまうので、追いつけなくなってしまいます。一方、休日は気まぐれにくだらないことを書くこともあるので、適当にスルーしていただければと。

おもしろいのは、画像をアップした時の方が、ブログ記事のアナウンスよりも圧倒的にいいねの数が多いことです。画像の反応がすぐにわかるのはいいのですが、ブログ本体へのコメントが少なくなってしまっています。Xの投稿は時間に埋もれていてしまうので、個人的には技術的な記事も多いブログ記事に関しては、ブログのコメント欄に残したいというのがあります。でもブログのコメントは「残ってしまう」ので逆に敷居が高いのかもしれません。


まとめのまとめ

こうやって1年を振り返ってみると、夜の天体に関してはさておき、太陽に関してはとても充実していました。Hα関連は手持ちの機材では、シーイングを探ることなどを含めて、ある程度はやれることはだいたいやってしまって、そこで得られる画像はかなり満足のいくのになっています。これでやっと機材を次の段階に心置き無く移していくことができます。分光も新しいことだらけでしたが、太陽に関してはかなりのことを試すことができました。それでも分光の応用はまだまだ全然広そうなので、もう少し今の機材で試すことになりそうです。

その一方、講演や雑誌記事などがほとんどありませんでした。電視観望関連の講演や記事が多かったのですが、スマート望遠鏡が普及したので電視観望の役割もある程度終わりなのかなと思います。今回のまとめでは電視観望の項目もなくしています。CP+の講演は太陽の話だったので、こちらはもう少し発展すると思いますが、それでも太陽活動が停滞するまでの話かと思います。逆にいうと、自分のやりたいことに時間を割いた一年だったと言うこともできるかと思います。趣味に避ける時間は限られているので、やはり好き勝手やるのは気楽で一番いいです。あえていうなら、今後はもう少しセンサーの評価など、定量的な話を充実させていきたいと思っています。アマチュア天文は撮影でも眼視でもいまだに感覚的な話や現象論的な話が多いので、根拠となる理論や、客観的なアプローチが必要かと思っています。


2025年に撮影した天体写真のまとめです。

all_night

all_sun

2023年のまとめはこちらにあります。

星雲


「網状星雲」
Image20_9_cut
  • 撮影日: 2024年7月5日0時9分-2時57分、9月10日22時35分-9月11日1時24分、9月11日23時8分-9月12日2時37分、9月14日1時2分-3時9分、10月9日20時14分-21時10分
  • 撮影場所: 富山県富山市自宅
  • 鏡筒: TAKAHASHI製 ε130D(f430mm、F3.3)
  • フィルター: Baader:Hα 6.5nm、OIII 6.5nm、R、G、B
  • 赤道儀: Celestron CGEM II
  • カメラ: ZWO ASI6200MM Pro (-10℃)
  • ガイド:  f120mmガイド鏡 + ASI290MM、PHD2によるマルチスターガイドでディザリング
  • 撮影: NINA、bin2、Gain 100、露光時間5分、Hα: 28枚、OIII: 20枚、R: 35枚、G: 29枚、B: 10枚の計121枚で総露光時間10時間5分
  • Dark: Gain 100、露光時間5分、温度-10℃、117枚
  • Flat, Darkflat: Gain100、露光時間 Hα: 0.2秒、OIII: 0.2秒、R: 0.01秒、G: 0.01秒、B: 0.01秒で全て64枚
  • 画像処理: PixInsight、Photoshop CC


「IC405 勾玉星雲とIC41」
Image26_HT4_cut_s
  • 撮影日: 2024年10月1日1時1分-3時36分、10月12日1時11分-4時42分
  • 撮影場所: 富山県富山市自宅
  • 鏡筒: TAKAHASHI製 ε130D(f430mm、F3.3)
  • フィルター: Baader:Hα 6.5nm、OIII 6.5nm、R、G、B
  • 赤道儀: Celestron CGEM II
  • カメラ: ZWO ASI6200MM Pro (-10℃)
  • ガイド:  f120mmガイド鏡 + ASI290MM、PHD2によるマルチスターガイドでディザリング
  • 撮影: NINA、bin1、Gain 100、露光時間5分、Hα: 17枚、OIII: 8枚、R: 10枚、G: 13枚、B: 12枚の計60枚で総露光時間5時間0分
  • Dark: Gain 100、露光時間5分、温度-10℃、37枚
  • Flat, Darkflat: Gain100、露光時間 Hα: 1秒、OIII: 1秒、R: 0.05秒、G: 0.05秒、B: 0.05秒で全て128枚
  • 画像処理: PixInsight、Photoshop CC


「NGC2174:モンキー星雲」
Image15_DBE_cut
  • 撮影日: 2025年3月21日20時3分-22時56分、2025年3月23日19時46分-23時24分
  • 撮影場所: 富山県富山市自宅
  • 鏡筒: William Optics RedCat51(f250mm、F4.9)
  • フィルター: なし
  • 赤道儀: SWAgTi (SWAT-350V-spec Premium + AZ-GTi)
  • カメラ: Player One Uranus-C Pro(-10℃)
  • ガイド: なし
  • 撮影: NINA、Gain 120、露光時間3分 x 88枚 = 264分 = 4時間24分
  • Dark: なし、Flat, Flatdark: Gain 220, 露光時間0.03秒x128枚
  • 画像処理: PixInsight、Photoshop CC


「サドル (Sadr) 付近」
Image25_SPCC_MGC_BXT_GHS_GHS_NXT_HT_more_back2_half_cut
  • 撮影日: 2025年10月17日21時43分-23時51分、10月24日20時30分-23時9分
  • 撮影場所: 富山県富山市自宅
  • 鏡筒: TAKAHASHI製 ε130D (f430mm、F3.3)
  • フィルター: Baader製 Hα 6.5nm、OIII 6.5nm
  • 赤道儀: Celestron製 CGEM II
  • カメラ: ZWO製 ASI6200MM Pro (-10℃)
  • ガイド:  f120mmガイド鏡 + ASI290MM、PHD2によるマルチスターガイドでディザリング
  • 撮影: NINA、bin2、Gain 100、露光時間5分、R: 6枚、G: 6枚、B: 6枚、Hα: 5枚、OIII: 14枚の計37枚で、総露光時間3時間5分
  • Dark: Gain 100、露光時間5分、温度-10℃、117枚
  • Flat, Darkflat: Gain100、露光時間 R: 0.03秒、G: 0.03秒、B: 0.03秒、Hα: 0.5秒、OIII: 0.5秒で全て64枚
  • 画像処理: PixInsight、Photoshop CC


「IC 2118: 魔女の横顔星雲」
Image51_CT_BXT_SPCC_MGC_AS_GHS_GHS_HT_SCNRg_SCNRr_NXT4_cut_ss
  • 撮影日: 2025年10月18日1時5分-2時8分、10月30日0時7分-1時46分、11月22日21時51分-23日1時55分、11月23日23時15分-24日3時41分、
  • 撮影場所: 富山県富山市自宅
  • 鏡筒: TAKAHASHI製 ε130D(f430mm、F3.3)
  • フィルター: ZWO製 R、G、B、L、Barrder製 Hα
  • 赤道儀: Celestron製 CGEM II
  • カメラ: ZWO製 ASI6200MM Pro (-10℃)
  • ガイド:  f120mmガイド鏡 + ASI290MM、PHD2によるマルチスターガイドでディザリング
  • 撮影: NINA、bin2、Gain 100、露光時間5分、R: 12枚、G: 13枚、B: 13枚、L: 10枚、A: 36枚の計85枚で総露光時間7時間0分
  • Dark: Gain 100、露光時間5分、温度-10℃、117枚
  • Flat, Darkflat: Gain100、露光時間 R: 0.03秒、G: 0.03秒、B: 0.03秒、L: 0.01秒、A: 0.5秒で全て64枚
  • 画像処理: PixInsight、Photoshop CC

2025年は太陽に明け暮れた年で、夜の天体の数はとても少なかったです。でも、撮影だけして途中で太陽に興味が入ってしまい、未処理で残っているものが結構あります。今見返してみたら、撮影した記憶が全く残っていないものもありました。ちょっと勿体無いので、時間があるときに処理しなおそうと思います。


太陽

「2025/3/23のプロミネンス」
08_42_50_lapl3_ap359
8時42分

08_43_57_lapl3_ap305
8時43分

08_44_43_lapl3_ap369
8時44分

output-palette
16時23分-16時56分


「AR4048」
11_46_05_lapl2_ap3963_IP_ST_mono
11_46_05_lapl2_ap3963_IP_ST_inv_mono
11_46_05_lapl2_ap3963_IP_ST
11_46_05_lapl2_ap3963_IP_ST_inv
  • 撮影日: 2025年4月5日11時46分
  • 撮影場所: 富山県富山市自宅
  • 鏡筒: Celestron C8 (f2000mm、F10)  + Coronado P.S.T.
  • 赤道儀: Celestrn CGEM II
  • カメラ: ZWO ASI290MM
  • 撮影: SharpCap Gain 100、露光時間1.25ms、10時40分から12時48分まで、30秒ごとに200フレームを120回撮影して、そのうちのベストの91/200をスタック
  • 画像処理: AutoStakkert!4、ImPPG、PixInsight SolarTools、Photoshop CC

「2025/4/5のプロミネンス」
08_44_10_lapl3_ap3959_newIP_ST
  • 8時25分から10時34分まで、30秒ごとに200フレームを120回撮影して、そのうちのベストの180/200をスタック


「2025/4/5のプロミネンスの動き」
8時31分-9時8分

「AR4049」
07_53_39_lapl2_ap3859_c
2025年4月5日7時53分

「AR4046」
07_55_23_lapl2_ap3860_c
2025年4月5日7時55分

「AR4044」
07_56_37_lapl2_ap2789_lowdot_c2
2025年4月5日7時56分

「AR4048回りの動き」
2025年4月5日10時40分-12時48分


「2025/4/26のプロミネンスの動き」
  • 撮影日: 2025年4月26日7時46分-8時54分
  • 撮影場所: 富山県富山市自宅
  • 鏡筒: Celestron C8 (f2000mm、F10)  + Coronado P.S.T.
  • 赤道儀: Celestrn CGEM II
  • カメラ: ZWO ASI290MM
  • 撮影: SharpCap Gain 100、露光時間1.25ms
  • 画像処理: AutoStakkert!4、ImPPG、PixInsight SolarTools、Photoshop CC、FIJI

「AR4062」
TIFF_lapl2_ap3951_IP_ST_color_inv
  • 撮影日: 2025年4月26日9時31分-9時36分
  • 撮影: SharpCap Gain 100、露光時間1.25ms、9時4分から10時10分まで、30秒ごとに200フレームを120回撮影して、そのうち2つのベストショット300/400をスタック

「AR4079」
12_04_42_pipp_lapl2_ap3929_IP_color3
  • 撮影日: 2025年5月5日12時4分
  • 撮影場所: 富山県富山市自宅
  • 鏡筒: Celestron C8 (f2000mm、F10)  + Coronado P.S.T.
  • 赤道儀: Celestrn CGEM II
  • カメラ: ZWO ASI290MM
  • 撮影: SharpCap Gain 100、露光時間1.25ms、11時56分から13時15分まで、30秒ごとに200フレームを129回撮影して、そのうち2つのベストショット300/400をスタック
  • 画像処理: PIPP、AutoStakkert!4、ImPPG、PixInsight SolarTools、Photoshop CC


「口径8cm + PSTでの太陽全景」
10_57_04_lapl2_ap10495_IP
10_57_04_lapl2_ap10495_IP_color
10_57_04_lapl2_ap10495_IP_color_inv
  • 撮影日時: 2025年5月11日10時57分
  • 撮影場所: 富山県富山市自宅
  • 鏡筒:  iOpton R80 (f400mm、F5) + Coronado P.S.T.
  • 赤道儀: Celestron CGEM II
  • カメラ: Touptek G2M678M
  • 撮影: SharpCap Gain 400(=12dB)、露光時間0.25ms、350/500 frames
  • 画像処理: AutoStakkert!4、ImPPG、PixInsight SolarTools、Photoshop CC


07_51_59_pipp_lapl3_ap15534_IP_color_s
  • 撮影場所: 富山県富山市
  • 撮影時間: 2025年5月18日7時51分
  • 鏡筒: Celestron C8 (f2000mm、F10)  + Coronado P.S.T.
  • 赤道儀: Celestron CGEM II
  • カメラ: Touptek G2M678M
  • 撮影: SharpCap Gain 800(=18dB)、露光時間1.00ms、7時32分から8時9分まで、30秒ごとに200フレームを55回撮影して、そのうち4つのベストショット400/800をスタック
  • 画像処理: PIPP、AutoStakkert!4、ImPPG、PixInsight SolarTools、Photoshop CC

「AR4100、4101回り」
08_56_22_lapl2_ap3397_IP_2_50_color_inv_cut
  • 撮影場所: 富山県富山市
  • 撮影時間: 2025年6月5日8時56分
  • 鏡筒: Celestron C8 (f2000mm、F10)  + Coronado P.S.T.
  • 赤道儀: Celestron CGEM II
  • カメラ: Touptek G2M678M
  • 撮影: SharpCap Gain 200(=6dB)、露光時間1.00ms、8時49分から9時28分まで、30秒ごとに200フレームを60回撮影して、ベストショット160/200をスタック
  • 画像処理: AutoStakkert!4、ImPPG、PixInsight SolarTools、Photoshop CC


「粒状斑」
11_00_34_l2_ap3983_IP_color_cut
  • 撮影日: 2025年11月23日11時0分
  • 撮影場所: 富山県富山市自宅
  • 鏡筒: Takahashi TSA-120(f900mm、F7.5) + Explore Scientific x5バローレンズ
  • フィルター: UV/IR cut、Baader 7nm OIII、7nm Hβ
  • 赤道儀: Celestrn CGEM II
  • カメラ: ZWO ASI290MM
  • ガイド:  f120mmガイド鏡 + ASI290MM、PHD2 solar
  • 撮影: SharpCap Gain 0、平均79fps、露光時間0.75ms (10時45分から11時50分まで、30秒ごとに200フレームを120回撮影して、そのうちベストショットの20/200をスタック)
  • Dark、Flat補正: 無し
  • 画像処理: AutoStakkert!4、ImPPG、PixInsight、Photoshop CC


太陽分光

「分光撮影による太陽: Hα線」
IP_aligned_lapl2_ap8066_IP

IP_aligned_lapl2_ap8066_IP_PS_PI_color

IP_aligned_lapl2_ap8066_IP_PS_PI_mono_01
  • 撮影日: 2025年12月28日13時3分-13時27分
  • 撮影場所: 富山県富山市自宅
  • 鏡筒: Takahashi FC-76(f600mm、F7.9) 
  • 分光器: SHG700
  • 赤道儀: Celestrn CGEM II
  • カメラ: ZWO ASI294MM Pro (bin1、常温)
  • 撮影: SharpCap Gain 100、露光時間1mS、ROI: 6000x180、平均70.7fps
  • 画像処理: JSol'Ex、ImPPG、PixInsight

「ドップラーシフト」
13_09_25-trimmed_0000_13_09_25-trimmed_doppler
  • 撮影日: 2025年12月28日13時9分
  • 画像処理: JSol'Ex


「分光で見る多波長の太陽」
6colors

  • 撮影日: 2025年7月4日8時24分-9時23分
  • 撮影場所: 富山県富山市自宅
  • 鏡筒: Takahashi FC-76(f600mm、F7.9) 
  • 分光器: SHG700
  • 赤道儀: Celestrn CGEM II
  • カメラ: Touptek G2M678M
  • 撮影: SharpCap Gain 200 or 400 (= 6 or 12dB)、露光時間0.75 or 1.5ms、ROI: 3840x100 or 200、平均221 or 381fps
  • 画像処理: JSol'Ex、ImPPG、PixInsight、Photoshop CC


「分光撮影による太陽: He-D3線」
helium_all_lapl2_ap4441_ST
  • 撮影日: 2025年7月13日8時50分-9時1分
  • 撮影場所: 富山県富山市自宅
  • 鏡筒: Takahashi FC-76(f600mm、F7.9) 
  • 分光器: SHG700
  • 赤道儀: Celestrn CGEM II
  • カメラ: ToupTek G3M678M
  • 撮影: SharpCap Gain 200 (=6dB)、露光時間0.75ms、ROI: 3840x248、平均181fps
  • 画像処理: JSol'Ex、PixInsight


「Hα線周りの波長スキャン」
step
  • 撮影日: 2025年6月18日7時13分
  • 撮影場所: 富山県富山市自宅
  • 鏡筒: Takahashi FC-76(f600mm、F7.9) 
  • 分光器: SHG700
  • 赤道儀: Celestrn CGEM II
  • カメラ: ToupTek G3M678M
  • 撮影: SharpCap Gain 200 (=6dB)、露光時間1ms、ROI: 3840x100、平均381fps
  • 画像処理: JSol'Ex


「ジェットのドップラーシフト」
rgb
  • 撮影日: 2025年7月21日9時17分-9時47分
  • 撮影場所: 富山県富山市自宅
  • 鏡筒: Takahashi FC-76(f600mm、F7.9) 
  • 分光器: SHG700
  • 赤道儀: Celestrn CGEM II
  • カメラ: ToupTek G3M678M
  • 撮影: SharpCap Gain 200 (=6dB)、露光時間200ms、ROI: 3840x80、466fps
  • 画像処理: JSol'Ex、ImPPG、自作位置合わせPythonプログラム

まとめ

こうやってみると、やはり太陽の方が多いですね。太陽は日々の記録に近いものは同じような画像になるので載せていないのですが、それらも合わせたらさらに太陽画像の方が増えてしまいます。

夜の撮影は星雲だけでしたが、そう考えると、銀河、星団、月、星景、彗星と他の対象に全然手を出してないので、流石にこれはちょっと反省でしょうか。惑星も月もここ数年まともに撮影していないので、こちらもコンスタントに手を出すべきでしょう。

一方、太陽の方はかなりいろんなことをやりました。エタロンを使ってのHα撮影は、シーイングいいところを写す手段を見つけたので、今のC8+PSTで写すものとしてはここら辺が限界でしょうか。かなり満足できるようにはなったのですが、これ以上求めるとしたら機材を根本的に見直す必要がありそうです。6月から始めた分光はそれこそ新しいことだらけで、この記事に掲載している画像こそ数は絞ってますが、本当に多種多様な面白い結果を画像として残してくれます。

なんだかんだで自分的にはとても充実した2025年で、太陽という特徴を出せたギャラリーになったのかと思います。



2025年6月から始めた、太陽分光関連のまとめでず。
IMG_1459


分光器SHG700を手に入れて、太陽撮影を始めた頃の、一連の基本技術をまとめた記事です。







SHG700での太陽撮影の一通りの基本を終えた後の、応用編になります。











分光器を使い、エタロンやフィルターなどの透過特性を測定しています。




鏡筒のアップグレード。FC-76からTSA-120へ変更した際の記事です。





太陽撮影の記録記事です。










分光以外の太陽関連のまとめページへのリンクです。



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