ほしぞloveログ

天体観測始めました。

カテゴリ: 場所

春です。暖かくて天気がいいです。観望会の季節です。

前日金曜に引き続き、2026年4月25日の土曜も観望会に参加です。この日は富山市科学博物館で毎週行われている定例の観望会です。前日の駅前観望会終了後、Xで知り合いの4月から高1になったMちゃんから、科学博物館の観望会に行くとDMが来ていたので、2日連続になりますが私も参加することにしました。

冬の間はなかなか天気に恵まれなくてここしばらく参加していなかったので、久しぶりの参加になります。


準備は楽々

準備は前日のセットアップそのままの、FC-76とASI294MCをAZ-GTiに載せたものです。実は昨日の観望会用には念の為にC8とCGEM IIも持っていっていました。銀河がうまく見えなかったり、惑星に振ったりしたくなったときの予備の機材です。でも結局全く使うようなことにはならなかったので、C8とCGEM IIは車から下ろして少し身軽に出発します。

そうそう、出発前に一つだけやることがありました。前日の観望会で気付いた、CMOSカメラのホコリ取りです。保護ガラス面についているもので、淡い天体を炙り出すと黒い丸になってしまって、見栄えが悪いです。頑張って掃除するといくつかのホコリは除去できたのですが、保護ガラスの内側に入り込んでいるホコリもあるようです。しかも清掃中の画面をよく見ると、センサー面に直についていると思われる小さな黒い点がいくつかあります。保護ガラスは外したことがないはずですが、どうやって入り込んだのか不思議です。まあ時間もなかったので、取れないホコリは諦めました。

この日も18時くらいには科学博物館に到着しました。19時半から開始なので、ちょっと早いかと思いましたが、県天メンバーのKさんはすでに到着して準備を始めてました。Kさんは昨日も来ていたので、同じく2日連続です。徐々に日が落ちてくると、科学博物館の職員さんも機材を出し始めます。

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私ものんびりと準備を始めます。と言っても、前日とほとんど同じセットアップなので、迷うこともありません。


科学博物館の観望会には面白い子達が

この観望会のメインのターゲットは、星や宇宙に興味がある子供達です。せいぜい小学生までで、中学生以上は稀です。

そんな中、まだ準備をしている明るい最中に、今日の観望会に誘ってくれたMちゃんが到着しました。一人で来ていたようなので聞いてみると、朝からバスで一人で科学博物館に来ていて、さっき夕食を済ませて、今また帰って来たとのことです。理系志望と聞いていましたが、やはりこういった科学館系もかなり好きなようです。名古屋市科学館はまだいったことがないとのことなのでお勧めしておきました。あそこは1日中いても飽きません。そういえば、先月東京上野の国立科学館に行ったのですが、もちろん展示も素晴らしくて面白いのですが、個人的には名古屋市科学館の方が好きだったりします。でも、地元で子供の頃から通っていたからなのかもしれません。

富山市科学博物館の観望会は、基本は小学生やさらに小さな幼児がほとんどなので、当然親御さんが連れてくるのですが、ご両親も天文にある程度興味がある方が多いです。まあ当然と言えば当然で、よほど好きな子供に引っ張られて連れてくるか、もしくは親が元々興味があって子供に勧めるかで、前者は稀で、普通は後者が多いかと思います。でもそんな中、今日も強烈な子が一人いました。

まだ暗くなりきらない明るいの電視観望でオリオン大星雲を見せていた時のことです。
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「今見えているのがオリオン大星雲です。」と説明すると、すかさず小さな女の子が「M42!」というのです。聞いたらまだ小学2年生だそうです。話していると、他にもいろんなことを知っているみたいで、M3とか球状星団みたいなマイナーなのも知っています。SCOPETECHで月を見てもらうと、すぐに微動を覚えて、次はピント調整もマスター。最後は可変倍率のアイピースで月を拡大して、ピント合わせまで全部一回の説明で、いとも簡単にマスターしました。

結局この子がこの日の屈折望遠鏡担当で、私はほとんど触る必要もなく、ずっと月を見どころの位置に保ってくれていました。
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オリオン大星雲は沈んだところが結構大うけで、木々の間に見えるオリオン大星雲でなぜか盛り上がりました。
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木の隙間からわずかに見えるオリオン大星雲。

この熱心な女の子、電視観望で見る銀河も興味津々みたいです。M42を知っていたので「M51って知ってる?」と聞くと、どうやらわからないみたいで「子持ち銀河って言うんだよ」と穏やかに説明しながら「勝った」と大人気なく心の中で思ってしまいました(笑)。

M51の腕が見えてくる最中もずっと見てくれていて、本当に宇宙が大好きな様子でした。
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「一番好きな星座はいっかくじゅう座。」というので、「いかっくじゅう座にバラ星雲というのがあるんだよ。せっかくだから見てみようか!」と言って、まだギリギリ西の空に残っているバラ星雲を見てみました。さすがにかなりの低空で淡淡でしたが、しばらくライブスタックしていくと、輪郭だけはなんとなくわかって来ます。隣にPCで以前撮影したバラ星雲と並べて見ると、形がはっきりと認識できるので、淡いリアルタイムのものを見てもなんとなく形がわかって来ます。

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観望会もだんだん終わりが近くなり、バラ星雲も沈んでいきます。最後はM101: 回転花火銀河に挑戦です。この日は反省するところがあって、AZ-GTiの水平を全く取っていなかったのです。なので、導入のたびにちょっと離れたターゲットは、平気で数度以上ずれてしまいます。M101はかなり淡いので、画面内に入っているかどうかさえわかりません。プレートソルブを何度か試して、やっと多分これだと言うのが画面で確認できました。本当はこんな時は、プレートソルブをした後にアノテーションして天体の名前を表示してやればいいのです。

まぁ今回は一応苦労もしましたか、無事にM101を画面の真ん中に持ってきて、ライブスタックを開始しました。でもM101はM51回転銀河と違って、面積はあるものの輝度は低く、多少ライブスタックをしてもなかなか画面に出てきません。かなり待って何とか淡い広がりがあるのがわかってきて、その後観望会収終了まで放っておいたら、最後にはやっと腕の形がわかるようになってきました。その時の画像が以下になります。右がライブで左が以前撮影した参照画像です。

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でもその頃にはお客さんもほとんどいなくなってしまっていて、M101の腕が出た所まではあまり見てもらえなかったのが残念でした。

もう一つ反省点です。オリオン大星雲やバラ星雲を見るときは、光害フィルターとしてCBPをつけました。銀河を見る時は外します。それはそれでいいのですが、駅前の観望会の時と違ってさらに1.25インチのUV/IRカットフィルターを何の気なしに入れてしまいました。どうもこのUV/IRカットフィルターで光が少し蹴られてしまっていたみたいで、強度に炙り出すとリング状のカブリのようなものが目立ってしまいました。多少星像がマシになるかなと思って付けたたのですが、ほとんど改善がなかったので、ASI294MCのような大きめのセンサーサイズの場合は1.25インチのフィルターは注意してつける必要がありそうです。


後片付け

科学博物館の観望会は21時ぴったりに終了です。お客さんも子連れの方が多いので、21時ぴったりにはほぼ誰もいなくなっています。後片付けで車で3往復ほどし、その後は事務室に集合し、他のボランティアの方や科学博物館の職員さんと少しおしゃべりし、21時半過ぎには帰路に着きました。

今週末はずっと天気が良かったので、2日連続の観望会と2日連続の太陽撮影と、非常に充実していました。さすがに夜中は(月もある程度出ているので)寝ていました。

次の日曜も朝から太陽です。いろいろ面白いことやったのですが、ネタが多すぎてブログ書きが全然追いついていません。焦らずに今週平日にゆっくり記事にしていこうと思います。



2025年11月15日(土)、久しぶりに飛騨コスモス天文台の観望会に行きました。7月の観望会以来です。12月から4月は例年雪で立ち入りできないので、観望会は5月から11月まで毎月あり、全7回の予定でした。今年は雨が多くてそもそも中止になった回が多くて、結局今年開催できたのは6月、7月、11月と3回だけでした。最後くらいはいい天気になってほしいと願っていたのですが、今年の天気の悪さを全て払拭するくらいのベストな空でした。


この日は快晴

この日は朝から太陽撮影をずっとしていていろいろ立て込んでいました。観望会への出発予定時刻は15時半頃を考えていました。休日の昼間で41号線が多少混んでいると1時間半くらいはかかるので、夕方17時頃に到着の予定でした。実際には太陽撮影でどうしてもやっておきたいことが残ってしまい、出発は16時前くらいになってしまいましたが、道はそれほど混んでいなかったので、17時過ぎくらいには到着しました。到着時はもう全面快晴で、すごく澄んだ空だったので、かなり期待できました。昼間が晴れている時はお客さんも多いので、この日はたくさん来てくれるのではと、こちらも期待していました。

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雲一つ無い、全面晴れ渡っていた空でした。


機材準備完了

11月も後半なので、17時頃だともう暗くなるくらいの時間帯です。早速機材の準備を始めました。毎回45cmドブソニアンでいろいろ見せてくれるかんたろうさんが、この日は来れないとのことなので、特に土星を見る目的で20cmのC8をCGEM IIに載せることにしました。あわよくば、観望会後にε130Dに交換して撮影を続行しようという魂胆です。あとはいつものFMA135+Uranus-C+Traverseのミニマム電視観望と、子供達に触ってもらうためのSCOPETECHです。あと、一番星探しのために星座ビノもいくつか出してテーブルの上に用意しておきました。。

準備の最中にもどんどん暗くなってきます。西の空を見上げると天頂から少し西に行ったところに一番星でベガが見えます。本当は来てくれたお客さんたちと一番星探しをしたかったのですが、まだ早いせいか誰もきていないので、一人寂しく一番星を見つけてました。

時間的には余裕があったので、CGEMの極軸もSharpCapを使い正確に合わせて土星を導入しておきます。この日は2時間ほど放っておいたのですが、センターに入れた土星はほとんどずれることなくずっと位置を保ったままでした。観望会でもこれくらい精度良く極軸を合わせる余裕があると、その後がかなり楽になります。

もう十分暗いので、電視観望でも星雲が余裕で見えます。とりあえずM27を導入しておいたので、これでお客さんが来ても準備万端です。トラブルとしては、最初M1 MacのArm WindowsでUranus-Cを見ていたのですが、どうも転送速度が遅いのか、画面の更新に10秒とかの単位で余分に時間がかかってしまいます。以前はこんなことはなかったので、これは一度昼間にきちんとテストした方がいいかもしれません。仕方ないので、この日は持ってきていたSURFACE PCに繋ぎます。最近は別途24インチモニターを用意して、対面でお客さんに見てらもらいながら話せるようにしています。


誰も来なくて不安に...

もう準備は万全です。周りもすっかり暗くなってきました。時計を見ると18時半くらいです。それでもお客さんどころか、スタッフさんも誰も来ないので、だんだん不安になってきました。そんな時、駐車場の脇で「ガサッ」と音がしました。みなさんご存知の通り、今年はドングリなどが不作でクマが至る所で出没しています。この場所も昨年の観望会中に聞いたことのない動物の鳴き声がしてすぐに撤収し、次の日に同じ場所でクマが目撃されています。不安になったので一旦車の中に退散してエンジンをかけ、ラジオの音を大きくしました。

もしかしたら、私が聞いていないだけでクマとかで観望会が中止になったのではとの考えが頭をよぎりました。


やっと人が来てくれた

結局、スタッフの方に電話したら「今そちらに向かっている」とのこと。中止とかではなく、冬場で日が短くなってきたのに夏時間と同じ開始時間なので暗くなってしまっていただけでした。スタッフさんが到着して、まもなくお客さんも来始めたので、やっとホッとしました。

この日はわざわざ愛知からきてくれるお客さんもいるということで、最初に来てくれた方がその名古屋からの方でした。昔星が好きだったが、最近また見たくなって、スタッフの方のFacebookの案内を見て連絡を取ってきてくれたとのことでした。他にも、最近また星を見るのを始めて、昔買ったというミザールの屈折を持ってきて、アンドロメダ銀河を導入して見せてくれた方がいました。この方は「アンドロメダ星雲」と言っていたので、古くからの方に違いありません。あとで電視観望でアンドロメダ銀河を見ていただいたときは「今はここまで見えるのか」と、驚愕の声を上げていました。

この日のお客さんは5-6組だったでしょうか?20人近くいた気はしますが、あまり確認できていません。天気は良かったのですが、寒いのでお客さんもそこまで集まらなかったのではないかとのことです。それでもこの日に来てくれた方たちはラッキーだったと言えるでしょう。とにかく空がものすごくきれいです。はくちょう座からカシオペアにかけての冬の淡いはずの天の川がはっきり見えています。しかも、地平線の近くまで星がくっきり見えて、透明度が全面にわたって相当良かったのかと思います。

こんな日はまだ西の空に残っている、おり姫様とひこ星様の間を流れる天の川から、はくちょうが川に沿って飛んでいる様子、ぺガススとカシオペア、ぎょしゃ座とおうし座など、秋から冬の星座の解説もしやすいですし、スバルもはっきり見えます。星座ビノをいくつか出して、こと座の三角形や平行四辺形、それと合わせた電視観望でのM57の位置確認、スバルの星数えなど楽しんでもらいます。アンドロメダ銀河は肉眼でも見えた方もいたみたいですし、星座ビノで確認している方もいました。

C8で土星を入れておいていたのも皆さんに診てもらいましたが、輪っかはほぼ見えなくなっていて、ほとんど串状態でした。ドームでも土星を入れていて、そちらでも見てもらいました。ドームの方も以前一度極軸をきちんと合わせておいたので、今は全然ズレることはないとのことです。

途中アルビレオを見たいとリクエストが出て、もう西の低空の木にかかっているアルビレオをC8で入れようとしたのですが、なぜか視野に何も写っていません。あれっ?と思って鏡筒を見てみると、補正版が完全に結露していました。冷え込んでくるとフードかヒーターが必須ですが、まだ半分夏気分で全然用意でてませんでした。


懐かしいお客さん

今回は子供がほとんどいなかったので、SCOPETECHの出番があまりなかったのが残念でした。そんな中中学2年生という、多分唯一の子供が来ていました。久しぶりに来たということで聞いたら、最初に来たのは4年前で当時は小学4年生だったとのことです。その子のお母さまと話していて思い出しました。2022年の夏に惑星はなぜ「『惑う』星なのか?」とクイズを出したご家族です。次の回にきちんと考えて答えを聞くことができたので、私もはっきりと覚えています。その時にお勧めした「チ。」も全巻読んでくれたみたいで、放送されたアニメも家族で見ていたそうです。その後宇宙に興味が出て、将来はJAXAに行きたいとのこと。夢に向かって進んでほしいです。そして将来「きっかけは飛騨コスモス天文台の観望会だった」とか言ってくれたら、こんなうれしいことはないですね。


透明度の良い空

この日はとにかく透明度が良かったので、電視観望での画像も相当見栄えがしました。

まずは準備段階で導入しておいたM27です。
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星座ビノでこと座を見ながらM57の位置を示します。
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同じく星座ビノですばるを見てもらい、電視観望でも淡い青い部分を出してみます。
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北アメリカ星雲はかなりはっきり見えました。
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網状星雲は流石に少し淡いですが、青いOIII成分も見えています。
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オリオン大星雲を見たいというリクエストがありましたが、まだ低空で東にあるラグビー場のフェンス越しでした。こんな低空でフェンス越しでも見えるくらい、この日は地平線の近くまでかなりはっきり見えていました。
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オリオン大星雲を待つ間にアンドロメダ銀河です。腕の構造がはっきりとわかります。
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やっと昇ってきたオリオン大星雲です。ランニングマンの形も皆さん認識でたようです。
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調子に乗ってバラ星雲をみたら、こちらはまだフェンス越しでした。でもこんな状態でもバラの形は十分わかります。
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最後の方で馬頭星雲のリクエストがあり、こちらも最初はフェンス越しでしたが、下の画像はすでに昇ってきた後です。ホントはこの前に長時間スタックした画像があったのですが、保存できなかったです。少し雲も出始めていて、露光時間も短かったのでちょっとノイジーです。
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22時近くになると、薄い雲がかかるようになってきました。お客さんもまだ少し残っていて、徐々にまったり会話モードになりました。この時に、上に書いた以前来てくれたお客さんのことを認識できました。お客さんとゆっくり会話できるのも、制限時間を全く設定していないこの観望会の魅力です。22時半頃には片付け始め、今年最後の観望会なので「良いお年を」と挨拶し、23時には現地を後にしました。

0時過ぎ、自宅に着いて空を見ると晴れていて透明度も良さそうでした。でも午前2時過ぎには月が出てくるのでそこまで時間は取れないと思い、片付けもせずにそのまま寝てしまいました。朝の太陽から、時間いっぱいでほぼ一日中趣味に没頭していたことになるので、ちょっと疲れ気味だったのかもしれません。


電視観望画像を処理

今回は空が綺麗で現地で見ていた電視観望でさえもかなり良く見えていたので、上の画像のうちある程度の時間(と言っても全部10分以下)スタックできたものを画像処理してみました。共通項目は
  • FMA135 + Uranus-C + CBP +トラバース
  • 露光時間 6.4秒、gain 400
です。トラバースは経緯台なので、画面の方向は適当です。口径わずか3cmで、撮影機材としては非力です。1枚当たりの露光時間も、あとで個々に示すトータル露光時間も撮影とはいえないくらい短いです。それでも、なかなかどうして、結構綺麗に仕上がります。画像処理はPixInsightとPhotoshopですが、あまり時間をかけるわけでもなく、それぞれ10-20分くらいでパッと処理したものです。

まずはM27。60枚のライブスタックで、トータル露光時間は6分24秒です。流石にこの時間では蝶の羽の部分は出ませんが、メインの部分はしっかり写っていますし、ダイナミックレンジがない割には恒星の色もそこそこ出ています。かなり拡大してクロップしています。

Image01_ABE_BXT_HT_NXT2.xis3

M57です。元画像で写っているM57はものすごく小さいのでピクセルのジャギーが見えるほど拡大しています。さすがに無理しすぎなので、PIのRescalで解像度を上げています。それでも十分M57と認識できるくらいにはなっているでしょうか。トータル6分37秒です。
Image04_Preview01_BXTC_SPCC_Rescale_BXT_HT_NXT

北アメリカ星雲です。トータル露光時間は2分27秒です。こんな短時間でも、処理によってはそこそこ見えてしまうのはすごいです。
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M45 スバルです。RAWファイルを保存し忘れていたのですが、現場でかなり綺麗に見えていたのでもったいなくて、上に出した8bitのPNGファイルからの無理やりの処理です。トータル露光時間も不明ですが、おそらく5分程度でしょうか。でも、やっぱりさすがに厳しいですね。
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M31 アンドロメダ銀河です。トータル露光7分35秒ですが、こんなに出てもいいのかというくらい細部まで出ています。CBPをつけっぱなしだったので少し不利になるはずですが、それを問題にしないくらいの透明度だったといえるのかもしれません。

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最後はM42 オリオン大星雲です。トータル露光時間5分1秒です。ランニングマンもはっきりです。周りの淡いところはこの露光時間だと流石に厳しいです。
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普段は電視観望はその場で見て記録するくらいであまり画像処理はしないのですが、この日は素晴らしい空でその場で見ていてもかなり綺麗だったので、がんばって鑑賞できる程度にしてみましたがどうでしょうか?メジャー天体に限られますが、短時間で何種類も見て、あとからそこそこ見えるようになるなら、お気楽撮影としても良いのかもしれません。

こんな、下手したら数分でこんなに出るのはおかしいと思われる方もいるのかもしれませんが、これにはもちろんトリックがあって、gainを400とかなり高くしているので、短時間露光で目立ちがちな読み出しノイズが十分低減されているからです。その代わりにダイナミックレンジが相当限られてしまって恒星がサチりがちなのですが、そこは画像処理であまり目立たないように誤魔化しているというわけです。


まとめ

今年度最後の飛騨コスモスの観望会でした。これまでに無いくらいの素晴らしい空で、お客さんとたくさんやり取りしながら楽しむことができました。懐かしいお客さんも来てくれて、しかも小さかった子が大きくなっていて、宇宙に興味を持つようになったと言ってくれて、なんかとても嬉しかったです。

全然短い露光時間でしたが、画像処理もしてみました。意外にいけるので、良い空なら電視観望での画像処理を今後もやってみようかと思います。

週末天体活動の記事もこれで4つ目です。後ひとつ、日曜の活動分が残ってしまいましたが、このブログを書いている今日は金曜日で、もう次の週末が来てしまいました。明日の土曜日は天気が悪そうなので、後もう一本、先週の分の記事を書こうと思います。



11月17日からの週末の5連続の記事です。







先週末は天文関連でいろんなことがありました。まとめて一つの記事にするのは大変そうなので、順に書いていきます。

2025年11月14日(金)、自宅にお客さんが来ました。仕事で富山にいらしたmoleculeさんです。moleculeさんは「moleculeの騎行」というブログで非常に面白い記事をたくさん書いている方で、一つ一つの記事の内容がとても濃く、独自の視点で書かれています。

元々「富山に金曜に行く機会があるので、何か観望会とかあれば一緒に参加してみたい」とのことでしたが、残念ながら金曜は私も仕事があり、特別な行事もなく、「次の日の土曜なら飛騨コスモスの観望会が...」といった状況でした。せっかく四国から富山までいらしているので飲み会でもと思ったのですが、もう新月期に入りつつあるので、もし天気がいいならいつもの庭撮り撮影でもと思い、自宅にお誘いしたというわけです。

当日夕方、富山駅近くのホテルでピックアップし、途中でいつも行く「天ぷら七福」でとりあえず食事です。ここは天ぷら定食を頼むと、その場で揚げる天ぷらを順番に持ってきてくれて、いくつかの定食では富山名物の白エビを大きなかき揚げにして付けてくれます。元々カレーうどんの専門店だったのですが、いつの頃からか天ぷら専門店になり、とんでもなくお値打ちな価格で天ぷらを提供してくれる店でした。コロナと米不足などで値段がかなり上がってしまいました。それでもまだ十分お値打ちで、やっとまともな値段付けをしたと思うくらいです。白エビが安価に食べられるので、富山にお客さんが来ると、よくここに連れてきます。あ、また食レポになってしまってますね。悪い癖です。話を天文に戻します。

食事後、車で10分くらいの自宅に移動します。本当は晴れていたら能登半島の方に行って低緯度オーロラという可能性もあったのですが、事前の天気予報でもダメそうで、実際に自宅で空を見上げたら星は見えるものの、雲が多く撮影できるレベルではなさそうです。

せっかくなので、いつも撮影している庭を見てもらいましたが、ブログの写真とかで雰囲気は知ってくれているみたいで、「あー、ここが...」等ような感想でした。自宅に入って、一旦は家族に会ってもらって、すぐに玄関に戻って機材見学です。

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よく使う機材は赤道儀も鏡筒も含めて、いつも玄関に出しっぱなしです。CGX-L、CGEM II、SCA260、ε130D、C8、SWAgTiなどがありますが、写真には映ってませんが玄関の手前の廊下に置きっぱなしになっている分光器付きのFC-76を持って、私の自室に移動します。

部屋に移ってからは天文談義です。内容はSHG700をネタに最近の太陽の話が多かったのですが、moliculeさんが分光の専門家なので、かなり色々なことが参考になりました。そんなmoleculeさんもSHG700の波長分解能にはとても驚いていました。回折格子の線密度、レンズ、望遠鏡の焦点距離や口径などによりますが、アマチュアの機材でうまく分解能が出るようなパラメータを組み合わせています。

元々moleculeさんとは「moleculeの騎行」で分光器を使って天体撮影用のフィルターの透過率の波長依存性を実測した記事の時に、私が何かコメントしたので繋がった縁だと記憶しています。調べてみたら、2023年3月にXのDMでやりとりした記録が残っていました。2年半以上前のことですね。その後、画像処理などで少し助言させて頂いた縁で、他のテーマでもいろいろお手伝いさせてもらうようになり、つい最近もとある試験を一緒受けることになりました。そんな方なので、光の色に関することはかなりの知識で、天リフでピックアップされた人間の目の反応に関する記事のことも話題に出て、そのまま星雲に色がついた時の話になり、そちらも盛り上がりました。

他にも「PixInsightのWBPPでうまくいかない処理がある」というのでスタック後の画像を見せてもらいました。オリオン大星雲のトラペジウムの明るい部分の横側に、太い横線状態で暗い部分が画面端まで繋がっています。スタック前の1枚画像を見ると、そこにも細い横線が結構移っています。細い線は直感的には読み出しノイズかと思って露光時間を聞いてみると、「1秒」というので、やはり読み出しノイズかと思いました。読み出しノイズは露光時間が短いほど目立ちます。ダークノイズやスカイノイズは露光時間が長くなると大きくなり、露光時間に関わらず同じ大きさで1枚あたりに毎回写り込む読み出しノイズは相対的に目立たなくなるからです。でもこの話はそこでは終わらずに、よく見ると読み出しノイズというよりは、トラペジウム周りの明るさの反動で「横線状に太く暗く輝度が落ち込んでいる」ように見えているようなのです。これは昔のCCDセンサーではよく目立っていた「スミア」と呼ばれる現象に似ています。でもスミアは横長画像では縦方向に出るのが普通で、しかも明るい線になるのが一般的かと思います。今回のように横方向でしかも暗いスミアっぽいものというのはこれまであまり聞いたことがないですし、仮にスミアだとしてもCMOSカメラでは見たことはなかったので、少し興味が出ました。すみあと原理が同じかどうか分かりませんが、ある条件ではこのような落ち込みが目立ってしまうということになります。これまで気づいていなくて変なノイズと思い込んでいたこともあるかもしれないので、ちょっと面白そうです。

同好の士との話はつきませんが、気づいたら22時頃になってしまいました。この日はとても楽しくて、有意義な話がたくさんできました。moleculeさんとはこれまでも星まつりで顔を合わせてはいますが、長い時間顔を突き合わせて話したことは初めてでした。今日はホテル泊とのことなので、あまり遅くはならないように車で送っていきました。送る時に庭に出て空を見上げると、雲はまだありましたが透明度は良さそうで、「この空なら四国の自宅の空よりもいいのでは」とのことでした。次の日の朝もそうでしたが、ここしばらく透明度の良い日が続いているようです。お土産にいただいた四国名産のお菓子がとてもおいしかったです。富山の、しかも駅から遠い自宅までわざわざ来て頂き、どうもありがとうございました。いつか四国に行った際には、是非ともmoleculeさんのところに立ち寄りたいと思います。



11月17日からの週末の5連続の記事です。






9月14日、京都南丹市で行われた「星をもとめて」に参加してきました。


星もとに向けて出発

「星もと」会場はるり渓というリゾート地ということもあり、今回は珍しく妻がついてくることになりました。なので当日は朝7時に自宅を出るという、比較的ゆっくりしたペースです。途中、敦賀JCT手前の敦賀JCT前の南条SAで、もう恒例とってもいい朝ラーメンを食べます。

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朝からラーメンなんてクドいと文句を言っていた妻も、レモンが浮いたサッパリ系ラーメンの写真を見て、結局同じ朝ラーメンを注文しました。レモンラーメンがそもそも珍しく、かなり美味しかったとのことです。さらに名物の焼き鯖寿司を買って後で食べたのですが、これも絶品でした。園部ICを出て、これも毎回いつもいく途中の通り道に唯一あるスーパーで昼食がてらのマックに寄って食べていきます。ついでに、会場で最悪何も食べられなかった時のための食事を買い込んでおきます。もしかしたらと思ってお菓子売り場を見ると、関西でしか売っていないカールを発見!チーズ味は似たものがあるのですが、うす味はカールオンリーなので保存文も含めて買い込んでおきました。


星もと会場に到着

星もと会場到着は12時前くらいでしょうか。今回はユニテックさんのブースでお世話になるので、一旦車で展示機材を運び込んだのち、一般の駐車場へ向かいます。到着が遅かったせいもあるのか、休日の中日ということもあり、すごい混雑で車を止めるのにかなり苦労しました。

なんとか車を止めて、妻はそのまま館内のリゾート施設へ、私は星もと会場へ向かいます。途中電話がかかってきて「下駄箱にたどり着くのに整理券が必要で、まだ辿り着けない」とか。後から聞いたのですが、下駄箱に靴を入れるときにタグを受け取って、そのタグで館内の施設が利用できるようになるとのこと。要するに、そのタグの数が施設の受け入れられる人数になり、それを超すと待つことになるようです。連休ということもあり、入場時も中もすごい人数だったので、仕方なかったみたいです。でも結局は居心地が良かったみたいで、星まつり会場には一回も訪れずに、中の温泉とプールとマンガが読めるラウンジで夜まで過ごしていたみたいです。

星まつり会場ですが、天気が悪い予報のせいか例年よりは人が少ない印象でした。でも雨が降ったのは荷物を搬入した時と、後は途中に本の少しだけパラついただけで、しかも途中青空も見えて太陽も何度か見えたりして、天気に困ることはありませんでした。そこそこ暑かったですが、昨年よりは遥かにマシで、そこまで体力を使うことなく過ごすことができました。


星もと会場巡り

「星をもとめて」は関西の人たちが多く参加するので、ここでしか会えない人たちと交流するのが楽しみです。買い物も最近はあまりしないので、今回は恒例のジャンク市もオークションも不参加で、比較的のんびり過ごしていました。唯一買ったものはUCトレードに出ていたGitzoの古いおそらくアルミ製の三脚でした。古いと言ってもとにかくGitzoです。材質に関わらずピクッとも動かないことはよく理解しているので、値段を見て即買いでした。惜しむらくは、クイックリリースがアルカスイス互換でないことです。うまく交換できればいいのですが、エレベータタイプなのでもしかしたらまたシステマティック化するかもしれません。

今回はあまりブースもゆっくりと見てなかったのですが、その中で面白かったのは、ビノテクノの眼視に特化してわざわざ作ってもらったという鏡筒を2本使った双眼鏡でしょうか。最高と言われる某N社の双眼鏡と比較しても、遜色ないどころか、口径が遥かに大きいこともあり、その分解能と立体感は見事なものでした。何人かの星仲間と押しかけてワイワイ言いながら見比べてましたが、双眼鏡の調整方法まで含めていろいろ試させてもらい、改めてその凄さがよくわかりました。もっとも、値段の方もすごくて、N社のものと同クラスです。同じ値段を出すならコンパクトさのN社か、口径のビノテクノかと盛り上がっていました。十分な対抗馬であることは間違い無いです。

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もう一つ面白いと思ったものが、星見屋で展示されていたPegasus Astroの赤道儀です。同じPegasus AstroのSmartEyeの方は胎内でも見たのですが、一連の機器がAlpaca対応でケーブルの数が圧倒的に少なくなるとのことです。信号はWi-Fi接続なので、電源供給のケーブルが必要のみとのことです。下の写真でもわかりますが、赤道儀に電源ケーブルが繋がっていて、赤道儀の上部にあるパワーハブとそこからスマートアイピースに伸びるケーブルがあるのみです。凝った撮影をしようとするとスパゲティーのようにケーブル数はすごいことになりがちです。ケーブル自身がトラブルの元にもなりかねないので、おそらく将来の撮影はこのような方向になっていくのではという可能性を見出すことができました。
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ユニテックブースにて

あまりブースを見ずに何をしていたかというと、多くの時間をユニテックさんのブースでSWAgTiを広めていました。昨年SWAgTiを見て自分でも試してくれた方も何人かいて、その人たちのと会話もとても楽しかったです。前にも出した宣伝用もパワポのプレゼンもバージョンアップさせていて、夜になるまで流していましたが、SWAgTiの実機とともにその説明を立ち止まって見てくれた方もたくさんいました。私がブースにいるときはできるだけ説明するように心がけました。実際に自分で試してみた上での質問を受けたり、今回の展示で新たに興味を持ってくれた方もいたり、往年のSWATユーザーの方が「AZ-GTiならあるので試してみようかな」と言ってくれたりで、SWAgTiでその精度と利便性を享受して頂ければと思います。

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フラウンホーファー線

SWAgTiを展示する傍らで、自分の好きなこともちゃっかり宣伝してしまいました。今一番興味があるのは、このブログを読んでくれている方ならすぐにわかると思いますが、もちろん「太陽分光」です。SHG700をつけた鏡筒をさりげなくSWAgTiに載せて、ついでに分光のデモもやってしまいました。

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というのも、今回は元々天気がよく無い予報で、下手したら午後一杯雨になるかもと予測していました。会場には太陽望遠鏡が並ぶと事前のパンフレットにはかいてあったのですが、太陽が出ないことにはどうしようもありません。でも分光の場合、たとえ曇りや雨で太陽が出ていなくても、普通に明るければその光の元は太陽なので、散乱光でさえも太陽のスペクトルがフラウンホーファー線として観察できるのです!もちろん普通は散乱光を分光しても暗すぎて目で見ることはできないのですが、高感度のCMOSカメラがあればモニター上で十分にフラウンホーファー線を認識することができます。

でも結局は太陽が出てしまった(笑)ので、太陽望遠鏡に活躍の場を譲り、私は太陽に鏡筒を向けることもなく、ブースの日陰の散乱光を使ってフラウンホーファー線をモニターに出してひっそりとデモをしていました。でもこれは分光を説明するかなりいい手段で、フラウンホーファー線のことを知っている人はもちろん、知らない方にも太陽がどうやって光っているか、その仕組みを話すための格好の材料になりました。たとえ夜でなくても、たとえ昼間で太陽が出ていなくても展示できる大きな武器なので、今後も機会があれば続けていきたいと思います。

会場ではSHG700ユーザーの方と話すこともできました。このブログの太陽分光関連記事も読んでくれているとのことです。アマチュア天文の中でも太陽自身はまだまだマイナーな部類で、さらに分光はもっとマイナーになります。SHG700ユーザーって日本に何人くらいいるのでしょうか?数少ないユーザー同士で直接話ができる機会はとてもありがたいです。他にも太陽以外の分光関連の方も何人かいたので、一部で「勝手にアマチュア天文分光部会」が設立されるかもしれません(笑)。


夜は電視観望

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夜になると、星も結構見え出したので、あまり準備をしてこなかった電視観望も少しだけ見てもらうことにしました。まだ雲が残っていたので、広角で雲間からの白鳥座です。雲ごしにちらっと見えてくる北アメリカ星雲で盛り上がり、最後は結構晴れて網状星雲まで見えました。サドル付近も十分見えましたが、流石に解像度的に三日月星雲を見るには至らなかったです。

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そこそこ晴れてきたので、まあダメもとで普通の電視観望も少しだけやってみました。機材はFMA135とトラバースで、某スマート望遠鏡と比べてもコンパクトさが光っていて、その小ささに皆さん驚かれていました。雲が結構残っていたので、結局M57惑星状星雲とM27亜鈴状星雲を見たくらいです。

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このシステムの小ささが仇になり、地面近くから見ることになるので、高度の低いM31アンドロメダ銀河に至っては、周りに集まってくるお客さんでブロックされてしまいます。ライブスタックがたまりかけかたところで毎回人が入り「アーっ」と、歓声が沸いてダメになるという、大笑いの顛末でした。


後片付け

そこまで晴れではなかったので、21時過ぎになると他のブースも片付け始めるとこもちらほら。私も無理をせず、徐々に片付け始めましたが、片付けがてらいろいろ話も盛り上がり、結局22時半頃までかかってしまいました。噂に聞いていた中部大学の天文部の学生さんとお話しできたのですが、最近中部大がかなり元気みたいです。自分たちで鏡を磨いたりしてると言っていました。私は若い頃の星の思い出がほぼ何もないので、天文部仲間で星まつりに来ているのを見て、とても楽しそうでうらやましかったです。

23時前に温泉から出てきた妻を拾って、るり渓を後にしました。妻は館内のレストランで食事をとりましたが、私は結局夕食として時間を取ることができず、売店で買った唐揚げを2個だけ食べて、あとはご馳走していただいた鮎の塩焼きを食べただけでした。鮎はなんと子持ち鮎で相当な美味しさでした。行きがけに買った焼き鯖寿司は実は帰りに車の中で食べました。クーラーボックスに入れておいたので問題なく食べれました。問題なくどころか、かなりのおいしさでした。自宅で待っている子供のお土産にしてもよかったのにとか、食べながら妻と話していました。自宅に着いたのは午前4時前くらい。さすがに眠いので片付けは後回しにして、すぐに寝てしまいました。ちなみに、唐揚げは3個入りで2個しか食べた記憶がなく行方不明だったのですが、朝片付けていたらケーブルを大量に入れてある袋の中から出てきました。


まとめ

胎内の星まつりは余裕のない中かなり無理して行ったのですが、今回の「星をもとめて」はやっと普通に楽しむことができました。スタッフの皆様、運営は本当に大変だと思いますが、今年も無事に開催していただきありがとうございます。楽しい時間を過ごすことができました。

今年の星まつりも、残り参加できるものは小海くらいでしょうか。11月でその時期はまた忙しくなりそうなので、今の所参加できるかどうかはまだ不明です。去年はその時期体調が悪くて不参加だったので、今年はなんとか行けるといいのですが。


2025年7月26日(土)、この日は朝は太陽撮影、少しお昼寝して、夕方から飛騨コスモス天文台の観望会と忙しい一日でした。

夕方から観望会

太陽はHαの通常観測モードなので別途また記事にします。朝早くから起きていたので、昼くらいには眠くなり、14時くらいからお昼寝してました。目が覚めて、夕方からの観望会の準備開始です。と言っても、暑くて暑くて、車に荷物を載せるだけで大変で、クーラーのついた部屋から荷物を運んで、車に積んだら一旦戻って涼んで、また運んで...というのを繰り返して、16時15分頃に自宅を出発しました。富山は結構晴れていたのですが、道すがら徐々に雲が多くなって来ました。

途中神岡町に寄って、いつもの「もりのや」で早めの夕食です。ちなみに、フードロスを避けるために夕食時は予約をしてくださいとのことです。今回頼んだのも、先月と同じ「飛騨牛の牛すじカレー」です。普通もりですが、量的には十分な大盛りクラスでお腹いっぱい。牛すじはトロトロで絶品、サラダもたっぷりついて、これで何と税込950円。かなり良心的な値段です。
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食べてる途中に、星友のかんたろうさんから電話がかかってきて「今神岡近くだけど、天気があまり良くなさそうなので今から伊吹山の観望会に行く」とのことです。確かに来る途中も雲が多かったので心配でしたが、とりあえず私は「飛騨コスモスの観望会に向かう」と伝えました。しばらくすると、またかんたろうさんから電話があって、「古川で晴れているので天気は回復しそう、なので飛騨コスモスに戻る」とのことです。後から聞いたら、伊吹山の観望会は人が多すぎて、夕方早々から車の入場規制がかかったそうです。「そのまま伊吹山に行ったら入れないところだった」とかんたろうさん。

私の方は、18時前に「もりのや」を出て、観望会会場の飛騨コスモス天文台に向かいます。


飛騨コスモス天文台

飛騨コスモスに着くとすでにかんたろうさんが到着してました。まだ雲はありますが、機材を出すことに。程なくしてスタッフの方達も到着。聞いたらちょっと前に雨が降ったらしくて、そのせいか東の低空にきれいな虹が出ていました。
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来てくれるお客さんの数は、その日の昼間から夕方の天気に大きく左右されます。この日はあまり天気が良くなかったので、今回の観望会の参加人数はそこまで多くなくて、せいぜい15人くらいだったでしょうか。それでも子連れの家族が何組か来てくれてました。あと、かんたろうさんのお知り合いで、以前長野県は宇宙県の講演でお会いした方がわざわざ愛知から来てくれました。なんでも、この日にこちらのほうで宇宙関連イベントのボランティアがあって、展示説明とかしてきたそのついでとのことです。


電視観望機材

先月の観望会ではトラブルだらけで失敗し、反省して前回記事でメンテナンスした電視観望機材ですが、今回は大成功だったと言っていいでしょう。今回用意したものは、
  1. メインの電視観望にFMA135+Uranus-C+トラバース
  2. 広角電視観望にNIKKOR 35mm F1.4レンズ+ASI294MC+自由雲台
  3. M1 MacのVMware上のArm WindowsでSharpCapを2つ立ち上げ、上記カメラ2台を同時接続
  4. 24インチモニター
  5. 星座ビノを8個
でした。スコープテック望遠鏡も用意しましたが、雲間も多かったことと、惑星や月がでていないので、結局使いませんでした。

夕方暗くなりかけるときに楽しいのは、一番星見つけ大会です。この時間帯はまだ雲が結構広い範囲にあったのであまり星もはっきり見えず、からなずしも明るい星が一番星になるとも限らず難しかったです。星座ビノを駆使したりで探すのですが、なかなか見つかりません。電視観望は流石に超高感度で、最初にドームの上の雲の合間の青空にある一番星を見つけました。時間と方角的にはいて座の星の一つだったように思います。星座ビノでもしばらくは見つかりませんでしたが、程なくして見えるようになり、その後さらにドームのすぐ近くに二番星、その後はデネブやベガ、北極星など次々と見え始め、肉眼でも確認できるようになってきました。

ただ、まだ市民薄明から航海薄明くらいの明るさなのと、雲が多いので、電視観望といえど星雲や天の川を見るにはちょっときついです。そんな中、かんたろうさんから「M57入りましたー」と声が上がったので、私も導入してみると、淡いながらも十分に見ることができます。飛騨コスモスの観望会は45cmドブソニアンと電視観望で同じ天体を見比べることができるので、かなり面白いのかと思います。

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この日の天文薄明終了は20時46分。上の画像は下の時計を見てもらえばわかりますが、20時17分でまだ暗く成りきっていません。それでも輝度の明るい天体は十分すぎるほど見えます。

実際にはもっと明るい20時前でも十分見えていました。自動保存されているM57の画像ファイルの一番早いタイムスタンプを見たら19時55分でした。いい例なので載せておきます。スタックなしの0.8秒露光の1枚画像なのでかなりノイジーですが、それでもM57の存在は十分わかります。
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その後は、部分的に曇ったり晴れたりをずっと繰り返していて、数少ない晴れ間の天体や、下の画像のような雲越しの天の川を見ていました。
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電視観望、2セット1モニター体制

今回の電視観望のポイントは、1台のPCに2つのSharpCapを立ち上げ、それぞれ別のカメラを同時に2台接続しているところです。これは見せ方のバリエーションをかなり増やします。デスクトップ画面を2つ用意し、画面切り替えで広角天の川と高倍率天体画面をすぐに切り替えて比較しながらお客さんに見せることができます。今回は外部モニターを1台用意し、PCの画面をミラーリングすることで、私は手元のPC、お客さんは対面のモニターを見てもらいます。こうすることで、真向かいでお客さんと話しながら進めることができます。

しかもこれを、M1 Mac上の仮想のArm版Windowsで実行します。Macにした一番の理由はバッテリーの持ちです。今回4時間くらいフルで2台カメラを駆動しましたが、外部バッテリーに繋ぐこともなく、内部バッテリーのみで余裕でした。終わってから自宅に戻って確認したら、まだ半分近く電池容量が残っていました。丸々一晩とかでない限り、バッテリー容量的にはこれで十分です。観望会で充電用のモバイルバッテリーとケーブルを減らせるのは、トラブル回避という意味からも大きな価値があります。

その一方心配だったのは、仮想Windows上で2台もカメラを繋いで大丈夫か?ということでした。1台の安定性は前回の記事で散々検証したので問題無いことはわかっています。でも2台同時接続で試すのはほぼぶっつけ本番だったので、ちょっと心配してました。結論としては大丈夫だったのですが、いくつか課題も見つかりました。
  • まず、カメラが認識されない時がまれにあることです。VMwareでMacに繋ぐかWindowsに繋ぐか選択が出るのですが、Windowsを選んでピロンと鳴ってもSharpCapでカメラを認識しないことがありました。これは一旦ケーブルを抜いて差し直すときちんと認識されました。これが1度ありました。
  • 次に、カメラが認識されてSharpCapでカメラを選んでも画像が出てこないことです。どうもうまく接続されていなくて、すべてのフレームがドロップされているようです。SharpCap上でカメラを一旦切断し、再度接続すると直ります。この現象は3度ほどありました。ちなみに、SharpCap上のメニューで「カメラを再接続」というのがあるのですが、これでは直りませんでした。一旦確実に切断する必要があるようです。
  • もう少しマシなのですが似た事例で、接続して画面は出るのにフレームのドロップ数が異常に多い場合です。これは露光時間を伸ばすと解決する場合もありましたし、どこをどういじってもドロップ率は変わらない場合がありました。いずれも、切断と再接続で改善します。これは5度ほどありましたでしょうか。
以上のことは、一旦設定できてしまって安定すると、あとはカメラを切断しない限り大丈夫だったので、観望会前に準備をしっかりしておけば大丈夫そうです。とにかく調子が悪かったら一旦切断して戻してやればなんとかなります。でも、なぜこんなことが起こるのかは不明です。エラー判定までの待機時間がギリギリなのかもしれません。ここら辺が仮想OSの弱点なのでしょうか? 次回、SURFACEでも2台接続を一度試してみて違いがあるかどうか見てみたいと思います。

  • 最後の問題は、ASI294MCで露光時間を伸ばした時にフレームが更新されない現象です。例えば800msは大丈夫なのに倍の1.6sにするとダメな場合です。Uranus-Cではこんな現象はなかったので、ASI294MCの画素数が多いのが原因かと推測しますが、露光時間が短いと良くて長いとなぜダメになるのかはちょっとよくわかりません。こちらは今回はぱっと解決しなかったので諦めました。実際には天の川を見るくらいなら800msくらいで十分でした。
と、こんなトラブルもありましたが、一旦動き出せば無問題で、2つを切り替えて見せる手法のメリットの方がはるかに大きかったです。


電視観望のオペレーション

機材の方はかなり良かったのですが、天気の方は最初イマイチで、時折全面を雲が覆って何も見えなくなる時もあり、子供達が退屈しているようでした。こんな時は曇りの時の定番ネタで、50mmレンズとASI294MCを使って、周りの地上の景色を見ます。駐車場の車や、シートを引いている家族の顔まではっきりわかってしまうくらいの感度に、子供だけでなく大人も驚いています。露光時間を800ms程度にしてヒストグラムで持ち上げてやれば、そこそこ動いて色まではっきり見えるし、そこらへんの暗視カメラなんか問題にならないくらいの映像になります。

その後、徐々に晴れ間も多くなり、かんたろうさんのドブと見るものを合わせたりして、晴れている箇所を狙って次々と天体を入れていきます。

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M27: 亜鈴状星雲。トータル2分46秒露光。

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M8: 干潟星雲。トータル4分22秒露光。

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M20: 三裂星雲。トータル57秒露光。

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M17: オメガ星雲。トータル2分21秒露光。

面白かったのは、最後の方に見たM11でしょうか。この頃には全面的に晴れてきていて、かんたろうさんはドブソニアンでM11をいれ、私も電視観望でM11を導入し、その間にかんたろうさんがいて座のスタークラウドやバンビの横顔の説明をしてました。
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M11。トータル12分29秒露光。

一方、広角電視観望でも南の天の川を広く見ることができるので、スラークラウドもバンビの横顔も全部入ります。M8、M20、M17、M16などの星雲も見えるので、どこに何があるかも全体を見ながら位置関係がよくわかります。下の画像の黄色の枠(後から書き込んだものです)が、上の画像で見ている範囲です。
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M11はたて座の上の方にあるのですが、目印となる赤い星が4つほぼ一列に並んでいて、その2つと2つの間にM11があります。下の画像はSharpCapで自動保存された露光時間6.4秒の1枚画像で、2枚上の拡大している画像の全域を表したものですが、M11をはさんで4つの星があるのがわかるかと思います。
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拡大の度合いを変えながら、広域と狭い領域の関係を示していきます。
  • 広角電視観望で見る目印の星
  • 拡大電視観望で見る近くの目印の星とM11
  • ドブソニアンで眼視でみる針を突いたような点々のM11をそれぞれ見比べ
  • さらには肉眼で天の川を直接見て、「あー、あそこら辺だと」確認する
など、一つの天体をいろんな見方で見ることができ、私自身もかなり至福の時でした。ドブソニアンでのM11の個々の星の鋭さは素晴らしかったです。しかもこういったことが、何人もの人たちと話しながら、同時に確認できたりするのです。広角電視観望と高倍率拡大電視観望を瞬時に切り替えて見分けることで、見ている天体がお客さんに実際の空のどこら辺にあるかをわかってもらう強力な武器になることがわかりました。

その一方で、天の川を肉眼で見る際にはPCのモニターが明るすぎるのが欠点で、天の川だけ見たい時はモニターの電源を臨機応変に切ったりもしていました。今回のような暗い空では目が慣れるまで時間がかかったりするので致命的な問題になりかねませんが、街中のような比較的明るい場所で行われる観望会では問題はもう少し緩和されるはずです。

と、まだトラブルや問題点もありますが、メリットもはるかに大きいので、今後もこの手法を探っていきたいと思います。


片付け

最後の方はまた全面曇りだし、機材の片付けを始めました。でも天文あるあるで、片付けが終わる頃には低空以外は全面快晴になり、天の川が南から北まで天頂を一直線に走り、カシオペアに繋がるまではっきりと見えたのは見事でした。周りの全部の明かりを消してしばらくの間、最後まで残っていたかんたろうさんとスタッフの方と少し話しをながら、しばし天の川を楽しみました。ものの10分もするとまた曇りだしたので、ここで現地を後にします。車を出した時点で時計を見たら23時20分でした。

自宅に到着したのは0時半過ぎで、空を見上げると、めずらしく富山でも天の川がうっすら見えるほど透明度が良かったのです。でももう疲れていたのと、次の朝も太陽撮影があるかと思い、でパッとだけ片付けて寝てしまいました。


まとめ

晴れと曇りの振れ幅が大きく、状況がコロコロ変わるような天気でしたが、十分に楽しめた観望会でした。やはり、暗い空での観望会はものすごく充実します。子供連れの家族のお客さんはどうしても早めに帰ってしまうので、最後の方のいい空を見せてあげられなかったのが心残りです。

来月の飛騨コスモス天文台の観望会は、8月12日(火)のペルセウス流星群のお祭りです。平日ですが、夏休みでお盆期間なのでたくさんの人が来るかと思います。大きなシートを引いて、寝転びながらみんなで流星群を観察します。でも今年は月が明るく、あまり好条件ではありません。私は別件が入る可能性がありそうで、今のところ参加できるかは不明です。



6月末の週末の天文活動です。観望会とか、施設見学とかでなんか忙しかったです。


飛騨コスモス天文台での観望会

2025年6月28日、久しぶりに飛騨コスモス天文台の観望会に顔を出しました。前回は2024年の9月で、冬は雪のために4月まで中断、今年初だったはずの5月の観望会は悪天候で中止だったので、今回が今年初になります。

といってもこの日は別件で忙しく、天文台に到着したのは遅めの21時前くらいでした。本当に久しぶりに下の子が付いてきていて、たしか前回来たのは小学生の頃のはずなので、もう6年くらい前になるはずです。子供の大きくなった姿を見て、スタッフの方たちはびっくりしていました。

天文台に移動する直前に空を見たら少し雲が出始めていたので、観望会も曇っているかと思ったのですが、こちらの方はまだ快晴に近く、いつもの散りばめられたたくさんの星と、東の空には天の川が大きく見えていました。

この日は高山方面が朝から快晴だったらしく、かなりの数のお客さんが来ていました。子供もたくさんいて、ちょうど昔作った天体カードを配っている最中でした。スタッフの方が私が撮影した写真だと説明したら、何人かの小さな子から「ありがとうございました」と丁寧なお礼がありました。

中高生っぽい子の姿も何人かありました。一人の女の子に声をかけて見たら、なんと珍しく高3ということで、母親がどこかでこの観望会のことを聞いて参加したとのことです。ちょうどいいので、スコープテックの二つ穴ファインダーのついている屈折を、若者は若者同士でうちの子と一緒にセットしてもらうことにしました。息子も久しぶりなので、色々思い出しながら望遠鏡をいじってたみたいですが、昔よく触っていたので導入とかは全く問題ないようでした。あいにくこの日は月も沈んで、火星も夕方だけ、木星土星は夜中過ぎからで、「何かいいのない?」と聞いてくるので「アルビレオはどう?」と言いました。でも、そもそもアルビレオが何かを忘れているようで、夏の大三角から説明し、デネブ、白鳥座、アルビレオと伝っていて、やっと少し思い出したようでした。無事に見えていたようですが、途中で倍率を上げたくなったみたいで、短焦点のアイピースを借りに来ました。倍率の計算も忘れていたみたいで、お客さんに倍率を聞かれて戸惑っていました。

さらにこの日は、自宅の近くに引っ越してきた昔からの知り合いが参加してくれました。以前自宅に太陽観察に来てくれた中2の女の子と、ご両親です。昔海外に住んでいた頃の日本人仲間で、私にとっては兄貴分のような存在の方です。何の縁か、今では本当に近くに、ちょと頑張れば歩いても行けるような距離に住んでいるので、今後も色々参加してもらえれば嬉しいです。この方、スーパー理系な方で、観望会でもCCDの原理を娘さんに解説していました。聞いたら、デジカメがまだ世に出回る前にCCDセンサーとか触っていたらしいです。娘さんも真っ当に育つわけです。


久しぶりの夜の天体

私の方はというと、着いて早々スタッフの方から電視観望を見たいとリクエストされて、早速準備に取り掛かかりました。でも自宅を朝出る時に曇りだったので、油断して大した準備もしてなくてもう全然ダメでした。最近はブログでも書いている通り、もうずっと太陽に夢中で、夜の方がほとんど盛り上がっていません。電視観望も久しぶりですし、トラブルだらけだったのですが、反省の意味を込めてダメだったところを全部書いておきます。
  1. 三脚の上につけてあるアダプターがアルカスイス互換のミゾの方で、広角電視観望用の50mmレンズ+ASI294MCの下側のアダプターもアルカスイス互換のミゾの方です。なのでアルカスイス互換のガタの方が上下についているプレートが必要なのですが、これまで電視観望用に使っていたものはとっくに太陽で使ってしまっていて、今回持ってきていませんでした。しかたないので、たまたま持っていたアリミゾ相当のプレートを三脚に付け替えて難を逃れました。
  2. 少しでも大きい画面でと、M1 MacのARM Windowsで見ようとしたら、ZWOのドライバーはWindowsを再起動してしかもドライバーの署名オフの呪文が必要で、やり方を再確認する時間ももったいないので、結局小さい画面のWindowsノートに交換。しかもそのWindowsノートが充電されてなくて、AC出力付きのモバイルバッテリーで充電しながら作業する羽目に。
  3. さらに、広角電視観望用の50mmレンズとCMOSカメラをつなぐアダプターを他に回してしまって、Amazonで買った固定長のアダプターに変えておいたのですが、なんと無限遠でピントが出ず。この時点で結局、広角電視観望はあきらめました。上の載せ替え作業の時間はまるまる無駄になってしまったということです。
  4. 次にトラバースとFMA135とUranus-Cでコンパクト電視観望をやろうとするも、トラバースに入っている充電池が切れてます。しかも予備電池を自宅で他に使ってしまっていて、持ってきていません。仕方ないので、AZ-GTiのに入っていた電池を無理やり使い回しました。
  5. ここでWindowsノートがまだあまり充電されていなかったので、再びM1 Macに変えます。Player Oneのカメラは署名オフの必要がなくそのまま使えるのです。
  6. 初期アラインメントでは、トラバースに対してFMA135の取り付けを左右間違えていたので、初期導入が始まると同時にFMA135の先端が下に下がっていきます。時間ももったいないので、アラインメント途中でFMA135を無理やり外して、向きを入れ替えました。
  7. そんな適当な状態なので初期アラインメントは取れているはずもなく、SynScan ProのSynMatrix AutoAlignを使おうとするも、プレートソルブに必要なインデックスファイルをサボってダウンロードしていなかったことを思い出し、もうしかたないので適当アラインメントとマニュアル強引導入で何とか運用しました。
とまあ、こんな状態でとにかくもうボロボロでした。ここまでのトラブルはこれまでなかったので、いかに普段から触っているということが重要だと、改めて認識できました。こう考えるとスマート望遠鏡は遥かに楽なはずなので、慣れていない場合はスマート望遠鏡をお勧めします。

結局この日は、M57とM27だけ見せることができ、この日来ていたかんたろうさんとの連携で、45cmドブと一緒に見比べてもらいました。

ほとんどのお客さんは22時頃には帰ってしまい、その頃から少しづつ雲も出てきました。最後まで残っていたのは結局、スタッフさんとかんたろうさん、私の知り合いの一家3人、そして私と息子だけでした。雲が完全に広がってきた23時頃には撤収となりました。それでも梅雨時の6月にこれだけの空が見えたのはかなりラッキーでした。お客さんも久しぶりにたくさんきていたので、まだまだ飛騨地域の観望会の受け皿として続けていけたらと思います。


カミオカラボ

この週末は観望会だけでなく、すぐ近くの神岡町の道の駅にあるカミオカラボに行ってきました。せっかくなので、神岡の街と一緒に紹介したいと思います。

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なんでこんな田舎の道の駅にこんな立派な施設が、しかも入場料無料であるんだ?というくらい、宇宙好きにはたまらないと思います。それもそのはず、岐阜県飛騨市神岡町は世界に誇るニュートリノ検出器や重力波検出器がある町なのです。

ドーム内に入ったような気分になる映像や仕組みで、こんな写真を撮ったりもできます。
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他にもここだけのオリジナルな展示品や、各種素粒子ゲームなども充実しています。ぜひとも現場に来てたいけんしてほしいとおもいます。
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施設だけではなく、イベントも頻繁に行われています。この週末も、少し坂を下った公民館でニュートリノの講演があったり、カミオカラボ内で重力波の講演があったりしました。私はニュートリノ講演は聞くことができましたが、重力波の講演の時間帯はなぜか忙しくて (笑) 聞いていることができませんでした。ニュートリノの講演は掘削工事のお話がメインで、大きな施設をいかに作るかというとても興味深いものでした。夕方からの講演にも関わらず、多くのお客さんが来ていました。重力波のほうもカミオカラボの講演スペースが立ち見で一杯でいっぱい人なるくらいたくさんのお客さんが来ていて、とてもわかりやすい話だったとの評判だったようです。カミオカラボの講演はほぼ毎月のペースで行われているようなので、その日に合わせて訪れるのもいいのかと思います。

帰りは道の駅にあるお土産屋に立ち寄ると、ここでしか手に入らないようなグッズがたくさん売られています。買わなくても見てるだけでも楽しいです。
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神岡の町

せっかくの機会なので、神岡の町の紹介もしてみましょう。カミオカラボから歩いて行ける距離に神岡城があります。ここは資料館になっていて、付随の2施設とともに200円の共通入館圏で見学することができます。神岡の歴史や鉱山のことなどがわかります。
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神岡城は街を見下ろす高台にあるのですが、下って橋を渡ると神岡の町の中に入ります。
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この橋は車が通ると体で感じるほど揺れるので、結構怖かったりします。

神岡の町中は、もう何と言っていいのか、そのまんま昭和の雰囲気で、レトロな日本を味わうことができます。
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例えばメインの通りを歩いてすぐのところに、昔ながらの玩具屋さんがあります。駄菓子がたくさん置いてあって、ここにくると大人買いしてしまいます。今回もこんなに買っていいのかと思ってやっと380円でした。昼間には地元の子供達もよくお菓子を買いに来るようです。

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私はメイン通りから一本入ったところにある食堂の「もりのや」が好きで、この日もいつもよく食べるカレーライスを頼みました。飛騨牛のスジ肉がトロトロで、何とこれで普通もりです。以前大盛りを頼んで、多すぎてギブアップしたことがあります。
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息子は牛丼を食べていました。この牛丼、カレーよりも結構高めで、値段の割に量もそこまで多くないので、食べ盛りには不満じゃないかと心配していたのですが、今までに食べたことがないくらい美味しい牛丼だったとのこと。このお店は飛騨牛を使っていて、多分この牛丼も飛騨牛かと思います。なので牛丼もそれだけ美味しかったのかもしれません。今度行った時に私も食べてみようと思います。ちなみにこの日は2階が宴会で、ほぼ貸切状態のところに無理を言って作ってもらったのでシンプルなメニューを頼んだのですが、他にも神岡名物のとんちゃん定食とか、てんこ盛りの唐揚げ定食とか、リーズナブルに食べることができます。隣のテーブルに座った外国人のカップルが全く日本語が話せなくて、通訳してたのですが、女性の方は唐揚げ定食を頼んでほしいというので聞いてみたら、混んでいるのでちょっと時間がかかるけど大丈夫のこと。店員さんが「最近はこんな小さなところなのに外国人も多くて、対応が大変」と言っていました。せっかくなので「なんで神岡に来たの?」と聞いてみたら、富山から上高地に行く予定で、その途中に神岡に寄ったとのことでした。観光地としては高山とかもあるのですが、富山から来て上高地に向かうとすると、神岡が分岐点になって、41号線を下っていく高山方面と、安房峠から松本に抜ける上高地方面に分かれます。

メインの通りをずっと奥まで行き、階段を上っていくと大津神社にたどり着きます。
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毎年4月には「飛騨神岡祭」があり、夜にメインの通りを大津神社を目指して練り歩いていきます。まるで絵本の1ページを切り取ってきたかのように幻想的です。
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下の写真は、まだ子供が小さかった頃に、神岡祭で出会った天狗様に正面から対峙しているところです。高下駄を履いて鼻の高い天狗様の姿にちょっとビビっていて、勇気を出して話しかけにいってました。
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あと、「ガッタンゴー」と言って、旧神岡鉱山鉄道のレールの上を自転車で走るアトラクションがあります。写真はかなり昔に撮ったもので、当時はまだ1コースしかなかったのですが、いまでは「町中コース」と「渓谷コース」の二つがあるようです。

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今回は私にとって身近な神岡の町の紹介でしたが、ここからさらに車で30分くらい41号線を南下すると、映画「君の名は。」の舞台になった飛騨市古川町、さらに30分で観光名所の高山があります。高山は有名なので行ったことのある方も多いかと思いますが、今回紹介した小さな神岡の町もとても魅力的です。昭和のレトロな雰囲気と、宇宙研究の最先端が同時に味わえる貴重な場所なのかと思います。


まとめ

いつもの飛騨コスモス天文台の観望会から始まって、道の駅のカミオカラボ、神岡の町の様子と記事にしました。レトロな雰囲気が好きな方には、神岡町はたまらないと思います。夜の星を見ることも一緒に計画に入れると、かなり満足するコースとなるかと思います。ぜひ夏の旅行の候補としていかがでしょうか?


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