昨日は夕方まで快晴。赤道儀を出して夕食をとってさあ撮影だと張り切って外に出たら一面のドン曇り。ポツリときそうなので急遽セットした赤道儀他を全て撤去。それでブログ書いていたのですが、書き終えて外に出ると、またもや全面快晴。しかもかなり透明度がいい!悔しかったのですが、SCWを見ると夜中遅くから曇ってきそうなと、やる気も萎えてきてたので、撮影は諦め簡単な電視観望としました。
やったことは前回のX5での続きです。レンズをEF 55-200/4.5-5.6 II USMという、おそらくキットクラスのズームレンズだと思いますが、こちらに変更しました。目的は、前回はオリオン座大青雲を見たので、今回はもう少し淡い星雲を見てみようと思ったこと。さらに今回は最初からQPDをつけて、Hα領域がどう改善されるかも見たかったのです。でもこれが結構意外な印象を生むことに。
まずは55mmで北アメリカ付近。QPDありです。20秒x7のスタックで2分20秒です。
次がCBPです、少しだけ拡大率を上げているので大きく見えます。20秒x6のスタックで2分ちょうどです。
QBP、CBP共にHαも出てますが、なんて言うのでしょうか、なんかインパクトが小さいのです。赤が出たと言うよりは、全体が暗くなったという印象の方が強いのです。ではフィルターなしの画像はと言うと、
どうでしょうか?実際にはこちらのほうがノイズは多いです。でも賑やかで、カラフルな気がしませんか?特に暗黒帯周りとかも、はっきりさではフィルター有りの方がいい気もしますが、リアルっぽさではフィルター無しの方がいい気がします。
これ、どう評価すればいいかかなり迷いました。どれも北アメリカ星雲としては一応は十分認識できるので、まあ悪くはありません。でも実際にPCの画面を見ていると、どれも淡いのです。多分ここで見せているiPhoneで撮影したのよりは実際の方が淡い印象を持つでしょう。
ここからは感覚的な評価になってしまって申し訳ないのですが、原因は根本的に暗いところで戦っているからなのかと思います。
暗いレンズを使って、そこまで感度の良くない昔のセンサーを使っているので、そもそも明るくないです。そこそこの露光時間分スタックしてやっと模様が出くる感じです。なので、フィルターを入れるとさらに暗くなってしまい、背景も暗ければ、赤も暗い。
光害カットフィルターを入れても例えばHα自身が増えるわけでもなんでもありません。周りが減るので目立って見えるようになるだけです。本質的にHαを増やすためには露光時間を増やす必要があります。単純にいうと、このセットアップではまだ露光時間が足りないのではないかと。
次のレンズを200mmの焦点距離にズームした同領域を見てみます。F4.5からF5.6になっているのでさらに暗い状況です。フィルターはなしです。露光時間は20秒で同じ、5枚スタックで合計100秒です。
見えているのですが、やっぱり淡いんです。
以前ASI294MCとNIKKOR50mmで広角の電視観望を試した時はF1.4。(5.6/1.4)^2=16なので、同じ時間なら16倍の明るさで見ていたことになります。105mmのPENTAX 6x7レンズの時はF2.4なので、それでも(5.6/2.4)^2=4なので5.4倍の明るさでした。
やはり根本的に暗いのでは。その分露光時間を伸ばしてますが、20秒の露光時間はF1.4だとわずか1.25秒の露光時間に相当します。
NIKKORの50mm F1.4レンズはかなり昔のものだと1万円以下で手に入ります。私も5-6千円くらいで手に入れました。収差など目立ちますが、今なら安価なので初心者でも手が出ると思います。今一度明るいレンズを使って、もう少しだけ試してみたいと思います。
やったことは前回のX5での続きです。レンズをEF 55-200/4.5-5.6 II USMという、おそらくキットクラスのズームレンズだと思いますが、こちらに変更しました。目的は、前回はオリオン座大青雲を見たので、今回はもう少し淡い星雲を見てみようと思ったこと。さらに今回は最初からQPDをつけて、Hα領域がどう改善されるかも見たかったのです。でもこれが結構意外な印象を生むことに。
まずは55mmで北アメリカ付近。QPDありです。20秒x7のスタックで2分20秒です。
次がCBPです、少しだけ拡大率を上げているので大きく見えます。20秒x6のスタックで2分ちょうどです。
QBP、CBP共にHαも出てますが、なんて言うのでしょうか、なんかインパクトが小さいのです。赤が出たと言うよりは、全体が暗くなったという印象の方が強いのです。ではフィルターなしの画像はと言うと、
どうでしょうか?実際にはこちらのほうがノイズは多いです。でも賑やかで、カラフルな気がしませんか?特に暗黒帯周りとかも、はっきりさではフィルター有りの方がいい気もしますが、リアルっぽさではフィルター無しの方がいい気がします。
これ、どう評価すればいいかかなり迷いました。どれも北アメリカ星雲としては一応は十分認識できるので、まあ悪くはありません。でも実際にPCの画面を見ていると、どれも淡いのです。多分ここで見せているiPhoneで撮影したのよりは実際の方が淡い印象を持つでしょう。
ここからは感覚的な評価になってしまって申し訳ないのですが、原因は根本的に暗いところで戦っているからなのかと思います。
暗いレンズを使って、そこまで感度の良くない昔のセンサーを使っているので、そもそも明るくないです。そこそこの露光時間分スタックしてやっと模様が出くる感じです。なので、フィルターを入れるとさらに暗くなってしまい、背景も暗ければ、赤も暗い。
光害カットフィルターを入れても例えばHα自身が増えるわけでもなんでもありません。周りが減るので目立って見えるようになるだけです。本質的にHαを増やすためには露光時間を増やす必要があります。単純にいうと、このセットアップではまだ露光時間が足りないのではないかと。
次のレンズを200mmの焦点距離にズームした同領域を見てみます。F4.5からF5.6になっているのでさらに暗い状況です。フィルターはなしです。露光時間は20秒で同じ、5枚スタックで合計100秒です。
見えているのですが、やっぱり淡いんです。
以前ASI294MCとNIKKOR50mmで広角の電視観望を試した時はF1.4。(5.6/1.4)^2=16なので、同じ時間なら16倍の明るさで見ていたことになります。105mmのPENTAX 6x7レンズの時はF2.4なので、それでも(5.6/2.4)^2=4なので5.4倍の明るさでした。
やはり根本的に暗いのでは。その分露光時間を伸ばしてますが、20秒の露光時間はF1.4だとわずか1.25秒の露光時間に相当します。
NIKKORの50mm F1.4レンズはかなり昔のものだと1万円以下で手に入ります。私も5-6千円くらいで手に入れました。収差など目立ちますが、今なら安価なので初心者でも手が出ると思います。今一度明るいレンズを使って、もう少しだけ試してみたいと思います。
コメント
コメント一覧 (7)
KissX5は以前使っていたのですが、60Dと比べると、特に夏場はずいぶんとノイジーで苦労した記憶があります。多分60Dの方が少しノイズレスだと思います。
10年前にTNK(てぬき)撮影を始めた頃は、R200SS(F4)でISO6400、1分を重ねて画像処理してました(それでもかろうじて…のレベル)ので、F5.6、20秒、ISO3200では、やはりスタックや処理したとしても、ノイジーかつ薄くなるのは仕方ないと思います。
画素数はあるので、トリミングができるのであれば、やはり50mmF1.8IIとかでチャレンジした方が幸せになれるかもしれませんね。
YN50mmF1.8なら、Amazonで6300円だったりします。
玄さん、こんばんは。
Kiss X5もSharpCapというソフトが加わることでまだまだ楽しめるのではないかと思います。
そうか、収差とかの性能をそこまで求めなければその手がありますね。しかも新品。電視観望に使えるのか、確かに試してみてもいいかもしれません。
架台とEOS Kiss X7iでSharpCap4.1を使い電視観望に挑戦をしてみました。レンズは付属のEF-S55-250mm F4-5.6 IS STMを使いASCOM.DSLR ドライバも無事動作して20秒露光でスタックしようとするとエラーが出てスタックできませんでした。
なにぶん本当の初心者の為、カメラ側の設定とかもわからず、いろいろとやってみるのですが、上手くいきません。
もしよろしければ、カメラ側の設定とSharpCap4.1の設定、その他注意事項があればご教示いただけませんでしょうか。
よろしくお願い致します。
くま吉さんこんにちは!Kiss X7iならうまくいくと思います。
CP+の2023年の動画は見られましたでしょうか?
https://youtu.be/9zocHEHXMgU?si=PdMqxSAlF6XhiwnR
もしまだなら、こちらを見てから今一度試してみてください。動画なので多少わかりやすいかと思います。それでもわかりにくいことありましたら、またお気軽にお尋ねください。
すぐに動画拝見させていただきました。
今週末にでも早速試してみたいと思います。
現在、SynScan ProはSharpCapとは別で動かしていますが、ASCOMドライバも導入できたので、星が捕捉できれば、SharpCap4.1のプレートソルブも試してみたいと思います。
週末が楽しみです!
本当にありがとうございました!
基本的な事だと思いますが、
カメラ側の設定はマニュアルでいいんでしょうか?
私のような初心者の場合、ベテランの方々からすると当たり前のことがわかりません。Samさんの講演動画は初心者向けに説明をされているので、ド素人の私にも理解することができました。
今後は一眼レフだけでなく、鏡筒を使った撮影にもチャレンジしていきたいと思っています。わからないときはまた書き込みをするかもしれませんが、よろしくお願い致します!
重ね重ねありがとうございました!
Mのマニュアルモードか、Bのバルブモードで試してみてください。天文系はこの2つ以外はほとんど使わないです。
ちなみに、カメラレンズを使っている場合は、フォーカスもマニュアルのMFに切り替えて使います。切り替えスイッチがレンズについていますよね。