前回の記事の月の撮影をする、少し前に撮影したM42の内容です。今回は人様に見せるような記事ではなく、自分用のメモです。
TSA-120での同じような内容のM42は以前記事にしましたが、今回の第一の目的はTSA-120用の35フラットナーと呼ばれるフラットナーのテストです。具体的には
ガイドは用意までしたのですが、オリオン座が沈むまでに時間が限られていて準備が間に合わす、結局今回もノータッチガイドです。
機材はTSA-120をCGEM IIに載せて、カメラはASI294MC Proを-15℃、間にQBPを入れてあります。撮影条件はSharpCapで1秒露光、ゲインは320。撮影中にダーク補正だけは64枚をリアルタイムでしました。約1513枚撮影し、FITS形式で保存しました。
まあ、結論だけ言うとシンチレーションがあまりに悪くて、前回のM42の撮影時は写っていたE星、F星も撮影時から全く見えず、ほとんど最初から諦めモードでした。そのせいでしょう、1500枚のうちAutoStakkert!3で上位25%だけスタックしたものと、PixInsightで1500枚全部インテグレートしたものを比較しても、トラペジウムの写りはほとんど差がなく、枚数差で背景ノイズが滑らかになるかどうかの違いが見えただけでした。
1000枚を超える処理は、PixInsightだと結構時間がかかるので、ラッキーイメージングのような短時間露光の時はser形式でRAW動画として保存して、AutoStakkert!3の方が楽そうです。一応AutoStakkert!3はFITS形式も読めるのですが、その前にdebayerしてカラー化しないとダメで、debayerをPixInsightでやると.xisf形式になってしまい直接は読めないので、さらにTIFF形式とかへの変換が必要になります。ただ、ser形式にすると、クールピクセル処理とかはできなくなりそうなので、これもまた考えものです。一度手法をきちんと確立する必要がありそうです。
しかも、ノータッチガイドで少し流れたので、縞ノイズやらカラーノイズが結構出てしまい、あまり画像処理をする気にもならないレベルでした。
とりあえず結果だけ。
背景がノイジーなので、全然炙り出せません。暗いままです。トラペジウムも前回よりボヤボヤです。天体画像としては不十分ですが、元々の目的のフラットナーの評価だけはできます。肝心の四隅だけ見てみます。
それでも元々が1秒露光なこともあり、写っている星の数が少ないので評価しにくいです。例えば右下を見るとやはり少しだけ流れているように見えます。これは、フラットナーとカメラセンサーの距離がきちんと調整されていないことが一つの原因かと思います。少し分解能は落ちるかもしれませんが、早めに一眼レフカメラに移行して、きちんとしたバックフォーカス長で撮影した方がいいかもしれません。
ちなみに、フラットナーなしの場合はこうなります。
比較して見ると、四隅は当然ですがフラットナーなしの時よりは全然マシになっています。でもトラペジウムの解像度や、中心部の星雲の解像度は前回の方が全然上ですね。同じ機器でもこれだけの違いが出ます。ピントは今回もかなり気を使ったのですが、シンチレーションの差は如何ともし難いです。
結論としては
大元の目的がM42をトラペジウムのF星よりも分解能よく撮りたいというものです。来シーズンまた挑戦します。
35フラットナー
TSA-120での同じような内容のM42は以前記事にしましたが、今回の第一の目的はTSA-120用の35フラットナーと呼ばれるフラットナーのテストです。具体的には
- フラットナーが使えるかどうか、星像がどこまで改善するのか見てみたい。
- フラットナーでCMOSカメラを接続したらどうなるか?
- トラペジウムを四隅の星像の崩れなしで撮っておきたかった。
- 1秒露光のラッキーイメージングで上位画像だけを撮ったら分解能に効果があるかどうか調べたい。
撮影と画像処理
ガイドは用意までしたのですが、オリオン座が沈むまでに時間が限られていて準備が間に合わす、結局今回もノータッチガイドです。
機材はTSA-120をCGEM IIに載せて、カメラはASI294MC Proを-15℃、間にQBPを入れてあります。撮影条件はSharpCapで1秒露光、ゲインは320。撮影中にダーク補正だけは64枚をリアルタイムでしました。約1513枚撮影し、FITS形式で保存しました。
まあ、結論だけ言うとシンチレーションがあまりに悪くて、前回のM42の撮影時は写っていたE星、F星も撮影時から全く見えず、ほとんど最初から諦めモードでした。そのせいでしょう、1500枚のうちAutoStakkert!3で上位25%だけスタックしたものと、PixInsightで1500枚全部インテグレートしたものを比較しても、トラペジウムの写りはほとんど差がなく、枚数差で背景ノイズが滑らかになるかどうかの違いが見えただけでした。
1000枚を超える処理は、PixInsightだと結構時間がかかるので、ラッキーイメージングのような短時間露光の時はser形式でRAW動画として保存して、AutoStakkert!3の方が楽そうです。一応AutoStakkert!3はFITS形式も読めるのですが、その前にdebayerしてカラー化しないとダメで、debayerをPixInsightでやると.xisf形式になってしまい直接は読めないので、さらにTIFF形式とかへの変換が必要になります。ただ、ser形式にすると、クールピクセル処理とかはできなくなりそうなので、これもまた考えものです。一度手法をきちんと確立する必要がありそうです。
しかも、ノータッチガイドで少し流れたので、縞ノイズやらカラーノイズが結構出てしまい、あまり画像処理をする気にもならないレベルでした。
撮影結果と四隅の具合
とりあえず結果だけ。
背景がノイジーなので、全然炙り出せません。暗いままです。トラペジウムも前回よりボヤボヤです。天体画像としては不十分ですが、元々の目的のフラットナーの評価だけはできます。肝心の四隅だけ見てみます。
それでも元々が1秒露光なこともあり、写っている星の数が少ないので評価しにくいです。例えば右下を見るとやはり少しだけ流れているように見えます。これは、フラットナーとカメラセンサーの距離がきちんと調整されていないことが一つの原因かと思います。少し分解能は落ちるかもしれませんが、早めに一眼レフカメラに移行して、きちんとしたバックフォーカス長で撮影した方がいいかもしれません。
ちなみに、フラットナーなしの場合はこうなります。
比較して見ると、四隅は当然ですがフラットナーなしの時よりは全然マシになっています。でもトラペジウムの解像度や、中心部の星雲の解像度は前回の方が全然上ですね。同じ機器でもこれだけの違いが出ます。ピントは今回もかなり気を使ったのですが、シンチレーションの差は如何ともし難いです。
まとめと来シーズンへのの課題
結論としては
- フラットナーを一応使うことができた。焦点も出るし、星像も改善される。
- CMOSカメラだと少し流れている。フラットナーからの距離の調整が必要かもしれない。
- オリオンももう季節終わりで、トラペジウムベンチマークもまた来シーズン。
- 1秒露光は長時間になると結構大変になってくるので、もう少しやり方を考えた方がいいかもしれない。
- 例えばLiveStackで枚数を減らすか?でもそれだと上位画像を選べない。
- serフォーマットで撮るか?でもそれだとクールピクセル除去ができない。-> ディザー?
- ガイドは必須。
- でもティザーは?何分かおきにやるのか?
- バローを入れる。
- 赤外の方がシンチレーションの影響が少ないか?
大元の目的がM42をトラペジウムのF星よりも分解能よく撮りたいというものです。来シーズンまた挑戦します。




コメント
コメント一覧 (2)
TSAとASI294であれば、恐らく星8個は見つかるので、DeepSkyStacker
を試すのはどうでしょうか?
そうすると、比較的高精度なAHD Interpolationが使えてカラー化できます。Cosmeticでhot/CoolPix除去もできますよ。
あと、AS!では加算での輝度値で見ると他ソフトと比べて1/3程度は情報を棄ててるので、個人的にはちょっとおもしろくない・・(とはいえ、画質面での差はさほど差が無いので、棄てても良い情報を棄ててると思われますが)
シーイングの差。ラッキーイメージングで一番美味しい時って、そこそこシーイングの時が一番効果的?
いいシーイング下だと長秒露光しても構造が出るので(もしかしたら、よりディテール抽出できるのかもしれませんが)
悪シーイング下だと、ラッキーイメージングは苦労の割に・・・となってしまいますね 💦
UTOさん、こんばんは。情報ありがとうございます。
正直、ラッキーイメージングはまだまだ手探りで、何がいいのかこれから探っていくような状態です。DSSはこの世界に入った時にフリーだからと試しただけで、それ以降使っていません。少し見直してみてもいいのかもしれません。
いずれにせよやはりシーイングですね。今回みたいにシーイングが悪いと1秒露光とかにしても揺れすぎで、シーイングの良かった前回みたいに1秒を60枚ライブスタックした方が遥かに分解能が出てました。
もうオリオンもシーズン終わりです。トラペジウムはまた来シーズン挑戦したいと思います。次はM57で分解能チェックです。