機材の振動(その1): 揺れの見積もりからの続きの記事となります。 今回は、揺れの減衰と前回出したQ値との関連を示して、実際に機材を使って揺れの測定をして評価してみました。
伝達関数の式
前回の復習を兼ねて、共振のグラフがどうやって書かれたのかと、なぜQという値を用いたかを少しだけ追加で説明したいと思います。
1次元の共振を伴う振動の周波数応答の伝達関数H(振っている振幅x0から、振られている振幅xへの比)は
H=xx0=ω20ω20+iωω0Q−ω2
のように書くことができます。ここでωは角周波数で、系を振っている周波数fを用いてω= 2π f、ω0 は共振周波数f0の時の角周波数で、ω0 = 2π f0です。Q は前回出てきたQ値のQ です。iは虚数のiですね。
この式は直感的で面白くて、もし振っている周波数f がf0 がずっと小さい時、すなわちものすごくゆっくり振っているときはf << f0 すなわちω << ω0となるので、分母の後ろの2項は1項目に比べてものすごく小さくなるので0とおいてやると
H=ω20ω20=1
となって、1になります。これは振った振幅がそのままの大きさで伝わることを示しています。
もし振っている周波数f がf0 と同じだったら、共振状態にあり、f = f0 すなわちω = ω0となるので、まず分母の1項目と3項目が打ち消しあって、次に分母の2項目のω0の2乗と分子のω0の2乗が打ち消しあって、結局
H=ω20ω20+iω20Q−ω20=−iQ
となります。 -iは位相が90度遅れることを意味しますがここではあまり考えずに、とりあえずHの絶対値はQになるというところに着目します。これは共振付近で振っている振幅がQ倍に増幅されることを示しています。このようにちょうどQ倍になるように、あらかじめQを定義してあるというのがミソです。このQが一般の運動方程式の減衰定数とどう関わるかは、また別の機会に説明します。
もし振っている周波数f がf0 よりずっと大きい場合、すなわちものすごく速く振っているときはf >> f0 すなわちω >> ω0となります。分母の最初の2項は3項目に比べてものすごく小さくなるので、0とおいてやると
H=−ω20ω2∝f−2
とな理ます。共振周波数より上の周波数では、振っている周波数の2乗に反比例して、振られているものの揺れが小さくなるというわけです。これは言い換えると、共振周波数より高い周波数においては、周波数の2乗で振幅が落ちていくような「防振効果」があるということです。ちなみに、- (マイナス)が出てきているので、これは位相が180度遅れるということを表しています。振った方向と反対方向に揺れるということです。
ちょっと前置きが長くなってしまいましたが、Q値がなぜ便利なのか多少理解できたかと思います。本当に共振で揺れがちょうどQ倍されるということですね。
振動の減衰とQ値の関係
さて、ここからが本番です。上のような伝達関数で表される系に、インパルス的な衝撃が加わった時、系は最初大きく揺れて、やがてその揺れは収まっていきます。星を見ながら鏡筒にぶつかってしまうと星像が大きく揺れるのですが、ちょっとすると揺れは収まってまた元の星像に戻る「あの揺れ方」です。このようなインパルス応答は時系列の式で書くと
\[H(t)\propto\exp\left(-\frac{\omega_0 t}{2Q}\right) \sin\omega_0t\]
のようになります。これを共振周波数1Hz、Q=10の場合をグラフで表してやると、
のようになります。横軸は時間、縦軸は振幅です。時刻t が0の時にインパルス(衝撃)によって大きく揺らされ、それがQ値で表される減衰項によって減衰し、振幅が小さくなっていく様子を表しています。
ここで特に振幅の部分
\[\exp\left(-\frac{\omega_0 t}{2Q}\right)\]
だけに注目します。t は時間なので、この式は時間とともに振幅のエンベロープ(最大振幅を結んだ外側の線)がどうなるかを示しています。形としては指数関数の逆数になっているので、最大振幅は時間が経つと小さくなっていく様子を示しています。
こう考えるとこのインパルス応答の式は、ある周波数で揺れながら振幅が小さくなっていく様子、すなわち上のグラフで見た、またいつも機材が揺れる時に見る「あのだんだん収まっていく揺れ方」そのものを表しています。この振幅の中にQが入っているのが最大のポイントです。
ここからが重要です。すなわち、この揺れの減衰の様子を測定すれば、伝達関数を直接測らなくてもQ値が分かってしまい、地面の揺れがどれだけ増幅されるかが分かってしまうというわけです。これは結構すごいと思いませんか?
この恩恵にあずかるためには、あと少しだけ計算する必要があります。t = 0の時の振幅が2分の1になった時の時刻をt1/2とします。そうすると
\[\exp\left(-\frac{\omega_0 t_{1/2}}{2Q}\right)=\frac{1}{2}\]
が成り立ちます。これをQについて解いてやると
\[\log_\mathrm{e} \mathrm{e}^{\left(-\frac{\omega_0 t_{1/2}}{2Q}\right)}=\log_\mathrm{e} \frac{1}{2}\]
\[-\frac{\omega_0 t_{1/2}}{2Q}=\log_\mathrm{e} \frac{1}{2}\]
よって
Q=−12loge122πf0t1/2=4.53×f0×t1/2
となり、共振周波数fと振幅が2分の1になった時の時刻をt1/2を測定して掛け合わせて4.53倍すれば、なんとQ値がものすごく簡単に求めることができてしまうというわけです。
ちなみに、振幅が10分の1になった時間をt1/10とすると、
\[\log_\mathrm{e} \mathrm{e}^{\left(-\frac{\omega_0 t_{1/10}}{2Q}\right)}=\log_\mathrm{e} \frac{1}{10}\]
よって
Q=−12loge1102πf0t1/10=1.36×f0×t1/2
が成り立つので、こちらも振幅が10分の1になるまでの時間を測定して、それに共振周波数と1.36をかけても同じようにQ値が出てきます。
どの周波数の揺れが問題か
実際の撮影で、どれくらいの周波数で揺れるのが一番問題になるでしょうか?まずガイドのあるなしで考えたいと思います。ガイドがないと、基本的に全ての揺れが星像に出てきます。露光時間が長いDSOの撮影なんかはガイドなしでは難しいのは言うまでもありません。
まず1Hz以下の低い周波数のゆっくりした揺れは、ガイドがあると揺れに追随して消すことができるのであまり問題になりません。極軸のずれからくるDC的なドリフト、ピリオディックモーションなんかがそうですね。地面振動も低い周波数の方が元の揺れは大きいのですが、1Hzから下くらいの低周波の揺れは基本的にガイドで打ち消すことができます。
では10Hz以上の高い周波数の地面振動はと言いますと、こちらは元々の地面の揺れ自身が十分小さいので、ほとんど問題になりません。例えば、10Hzの揺れは1Hzの揺れに比べて100分の1ほどです。
問題は1Hzから10Hzくらいの間の揺れです。ガイドも効かなければ、元の揺れも小さくありません。この間の周波数に機器の共振があると、元の揺れを大きく増幅してしまう可能性があります。
風の場合は時間によって揺れの大きさが大きく変わるため、高周波の共振でも揺れが大きくなることがあるので、注意が必要です。
Q値の実測
さて、ここから実測なのでどんどん面白くなります。
ほとんどの準備が整ったので、実際に鏡筒と赤道儀を使って、赤道儀の基本モードのQ値を測定してみましょう。まず、赤道儀に鏡筒を乗せて、測定しやすそうな天体を導入して追尾します。小さな揺れでも見やすくするために焦点距離は多少長めの方がいいでしょう。また、目で見て振動を測定するのは困難で精度が出ないので、測定しやすくするために動画の撮影できるカメラを接眼部に取り付けるといいでしょう。
今回、赤道儀はCelestronの中型のCGEM II。ここに鏡筒として13kg程度のMEADEの25cmのシュミカセLX-200-25を載せます。CGEM IIの耐荷重が18kgとのことなので、まだ余裕はありますが、鏡筒はそこそこ重く大きいので、低い共振周波数で何か見えるのではないかと思い実験してみました。星はとしてはわかりやすいように、面積のある木星を入れてみました。追尾しているので何もしなければ木星はずっと中央にます。そのため、回転方向に揺れている間も揺れの中心位置は常に変わらず、精度よく測定することができるというのがポイントです。もちろん追尾なしで、昼間に何かをターゲットにして試してもいいでしょう。
赤経周りの大きな揺れ
実際に何度か揺らしてみてわかったのは、赤経周りの揺れが一番低い共振周波数になりそうだということです。具体的には下の図の赤色の矢印の向きに、赤系軸が振動するように揺らします。
少し力を加えて、木星がカメラの画面上でずれたのを確認して手を離します。これはインパルス応答とは少し違い、ステップ応答になりますが、減衰の様子は基本的に変わらないのでこれで十分です。その時の木星の揺れ方を見てみましょう。
結構大きく揺らし、かつその揺れがそこそこ続いているのがわかります。
実際にQ値を求めてみる
さて、この揺れですが動画で撮ってあるので、何Hzくらいで揺れていて、振幅がどれくらいで半分になるか数えてみます。
まず共振周波数ですが、振動が10回続くのが1.26秒なので f = 1/0.126 = 7.9Hzとなることがわかります。
次に振幅ですが、動画をコマ送りしてある時の揺れが2分の1になる時間を、動画に記録された時間から測定すると1.38秒となることがわかりました。この時の測定ですが、振幅は一番最初から測る必要はなく、あるところの振幅を測って、その振幅が半分になるところまでの時間を測ればいいです。このことも測定を簡単にしているポイントの一つになります。
さて、その時のQ値はというと、
Q = 4.5 x f x t1/2 = 4.5 x 7.9 x 1.38 = 49.1
なんと約50と出ました。これは赤経の基本モードの共振のために7.9Hzの地面振動は50倍も増える!ということを示しています。ただし、実際には7.9Hzの地面振動は1Hzの地面振動に比べて7.9^2 = 62なので、62分の1になっていることに注意してください。7.9Hzの共振のおかげで増幅された振動と、1Hzの共振も何もない振幅が大体同じということです。でもこれを言い換えると、共振周波数が7.9Hzと高かったからこの共振が特別問題になりませんでしたが、もし鏡筒がもっと重くて共振周波数が下がってくると、共振周波数の減りの2乗で地面振動が増えていくので、問題は急激に深刻になっていくということです。このことが耐荷重ギリギリの鏡筒を載せる時の問題の一つです。
ちなみに、共振周波数7.9Hz、Qが49.1の時のグラフを書いてみると
となり、1.38秒くらいのところで元の振幅が半分になっているのがわかります。
赤緯周りの小さな揺れ
もう一つ面白い動画を見てみます。これは上の写真の青い方向、赤緯方向に揺らした時の木星の揺れです。赤緯方向なので、画面上では縦に揺れます。
このモードは測定できないほど高周波ですぐに減衰します。その後むしろ、カップリングのため赤経方向が励起されてしまっているのがわかります。なぜこれほどまでに違いが出るのでしょうか?その一つの原因が赤経方向と赤緯方向の慣性モーメントの大きな違いにあります。
そもそも赤経方向の揺れの上に載っかっているのは、赤緯体、鏡筒、ウェイトと、合わせるとかなりの重量物になります。その上、鏡筒とウェイトが軸中心から離れたところに置かれていてダンベルのような状態になっているため、慣性モーメントが非常に大きいです。
一方、赤緯方向の揺れの上に載っかっているのは、鏡筒のみ。しかも質量がむやみに両端によっているわけでもありません。
赤経方向の揺れにかかる質量が回転中心からざっくり30cmくらいのところに集中していて、赤緯方向の揺れにかかる質量が回転中心からせいぜい10cm(主鏡が一番重くて実際には中心から5cm程度しか離れていない)離れたところに中心があるとします。質量は赤緯に比べて赤径の方がざっくり倍(鏡筒とウェイト)くらいでしょう。慣性モーメントは距離の2乗で効くので、少なく見積もっても赤経の回転と赤緯の回転の慣性モーメントは20倍くらい違うということです。周波数でいうと赤緯の回転方向の共振周波数は150Hz以上とかなり高くなってしまうので、こちらは地面振動に関してはほとんど問題にならないことがわかります。
まとめ
今回の見積もりと、簡単な実測だけでもかなり面白い結果が出てくると思いませんか?少しまとめますと、
- 機材を揺らし、その共振が減衰する様子を動画で撮影するだけの簡単な実測で、外乱による揺れがその共振によってどれくらい増幅されるかをQ値という値で評価することができる
もし本当に加振実験をすると、指紋や声紋ならぬ、赤道儀紋みたいなのが出てくるはずです。周波数応答を表す伝達関数を見ただけで、あ、あの赤道儀だ!とか、この赤道儀はこの共振が厄介だねとかいう議論ができるはずで、購入する時の重要な指針になるはずなのですが、流石にそんなデータはあまり存在しないですね。
最後に
簡単にまとめるつもりが、結局2回にわたる長い記事になってしまいました。振動に関しての理解のとっかかりくらいになってくれれば嬉しいです。わかりにくいところも多々あるかもしれませんが、コメントなどで質問していただければと思います。
今回の揺れのことに関してもそうですが、我々のいるアマチュア天文界は以外に神話のようなものが多く、誰々が言っていたとか、偉い先生が言っていたとかで信じてしまうことも多々あるかと思います。人の意見を参考にするのは、情報を集めるという観点からももちろん悪いことではありません。でも、必ずしも鵜呑みにせず、常に疑問を持って、できるなら自分で確かめることで噛み砕いて、納得していくことが大切なのかと思います。もしかしたらここで書いていることも、全然間違っているのかもしれません。多分、そうやって自分で考えていくことの方が面白いかなと、私自身は思ってしまうわけです。
まだ、運動方程式から共振の伝達関数の式の求め方とか書いていないので、気合があったらですが、もう少しだけ続きを書くかもです。




コメント
コメント一覧 (12)
とても興味深い実験と結果ですね!
赤経と赤緯での固有振動数がこれほど違うとは思っていませんでした。
カセグレン系の重心位置が振動に有利だというのが示されているのはあると思いますが、ドイツ式赤道儀では赤経軸周りが一番の揺れのもとだというのはその通りだと思います
この結果を見て、望遠鏡架台はどうあるべきかというのが見えてきた気がいたします。
考察と実験とまとめに感謝です。
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>必ずしも鵜呑みにせず、常に疑問を持って
これ、ご指摘の通りですね!
とても大切なことだと思ってます。
複雑そうな事象をどんどんシンプルな事例に落とし込む文章は流石ですね。
これなら、物理から離れた期間が長い私でもなんとかついて行けそうです♪
質問なんですが、ドイツ式赤道儀のバランスウエイトを用意する際に「短いシャフトに重い錘を付けた」場合と「長いシャフトに軽い錘」を付けた場合とでは揺れの挙動は変わりそうですか?
こんなめんどくさい記事に付き合ってくださり、本当にありがとうございます。
そうなんですよ。私も最初赤緯が全然励起できないのでちょっと戸惑ってしまいました。ここら辺はホントやってみて実感できることです。
大抵の場合、構造的に一番弱いところが一番低い共振周波数になります。セレストロンの場合は三脚はかなりましなのですが、Lambdaさんも指摘していた通り、現行の三脚部分も十分弱点になり得るところだと思います。ピラーが好きな人って、これまでの三脚に不満を持っている人かなと思っています(私はピラー持っていないので単なる想像ですが)。
Lambdaさんも神話を崩していくタイプだと思うので、方向性は同じかなと勝手に思っています。また面白い記事を期待しています。
変わるはずです。
力のモーメントという意味では質量x距離で同じですが、慣性モーメントは距離の2乗で効くので、「短いシャフトに重い錘」の方が慣性モーメントが小さく、共振周波数が高くなって有利になると思います。
それよりも、シャフトの強度が結構心配で、ある意味一番細いところなので、シャフト自身の共振も出てくると思います。こちらもより短い方が有利になるはずです。
早速のご回答ありがとうございます。
やはりそうですよねぇ。
実はSE120の三連装を組んだときに、ウエイトを増やさずにシャフトを延長したのですが、どうも振動の収まりが悪くなった気がしてたんです。
同じ理由で、長焦点の屈折とかニュートンでも赤緯軸周りの振動では不利になるのでしょうね。
その通りだと思います。鏡筒に関しても長いものほど慣性モーメントが大きいので不利になるはずです。今回の検証ではシュミカセを使ったので、この点は有利でした。赤緯方向の共振が問題にならないのもやはりシュミカセで鏡筒長が短いこと、主鏡が回転中心近くに来るので慣性モーメントが小さかったことが効いています。
多くのドイツ式赤道儀の赤経軸のビヨヨーンと振動する主原因はバランスウェイトかと思っていました。明らかに望遠鏡(と赤道儀との接続部)側の振動のものも経験がありましたが。
先入観なく検証するってのは素晴らしいです。
とはいえほとんどの場合バランスウェイトと不動点との距離に依存して周波数が振り子の運動方程式どおり変わるはずと勝手に思っていますがどうなんでしょうね。
興味深く、拝見しました。
本当は、良く理解できましたと、書きたい所ですが、日頃、筋肉で考えるオヤジですので。(汗)
最近、庭の隅(5mx6mx8の三角)に、5mのコンクリートの電柱のような物7本を打ち込んで、上に15cm厚位のコンクリートを敷きました。
長焦点の撮影でも大幅に振動が減ったのですが、今、ピラー脚は赤道儀が乗る台からコンクリート面まで95cm。
これ、短くすると、更に振動が減るものなのか、思案してます。
ピラーを買って、柱を切ってみればわかるのですが。(笑)
赤経のクランプを緩めてフリーにした場合には、HBさんの言う通り長さに依存する振り子になるはずですが、クランプを閉めると共振周波数はぐっと上がり、赤経軸の太さや材質などと、載せてある鏡筒とウェイトで決まるような共振周波数になります。円柱の先にダンベルが付いているようなねじれモデルで計算できるはずです。ここに慣性モーメントが関わってきます。この計算は結構複雑なのと、実際のものをモデル化するのはもっと複雑で構造解析とかの話なってくるので今回は考えていません。実測で測定した共振がどれくらい影響するかの見積もりまでにとどめています。
それでもHBさんのように、自分で考えるということは素晴らしいことだと思います。実は長さ依存の振り子の話で、一瞬全面書き換えかと少し焦ってしまいました。これの応用ですが、例えば完全に鏡筒とウェイトのバランスが取れていて、クランプをフリーにすると、原理的には共振周波数が0Hzになりますよね。やじろべいみたいなものです。この話も実は面白くて、超低周波共振は今度は摩擦などのエネルギーロスが効いてきます。まあ、この話は天文機材とあまり関係がないのでまたいつかということにしたいと思います。
土台の話ですね。土だとどうしても軟らかいので基礎を打ち込むのは正しい方向だと思います。大きなコンクリートやアスファルトの上でも変形はあり得るので、周りで歩いたりするとその影響は出てきます。なので防振性能が欲しい時などは「縁切り」とか言って円周状にコンクリに溝を切ってしまって、周りの影響が防振したいものに伝わらないようにすることがあります。
ピラーは太くする、短くするなどで共振周波数が上がり、揺れも抑えることができるはずです。ただしこれも程度問題で、例えばピラーと赤道儀の接続の方が弱かったり、赤経体や赤経軸の回転部分の構造が弱かったりすると、そちらの方で揺れが制限されるかもしれません。何が一番揺れているのかを見極めて、そこを改良するのがいいかと思います。
単純に試すには、いろんなところを指で押して揺すってやって、一番大きくゆっくり揺れるところが弱点です。
粗動クランプではなく、ウォームホイールのアソビの部分を考えています。
ギアはアソビがないと動かないので赤道儀の剛性の弱点です。
が、単純な振り子の運動方程式じゃなさそうですね。なるほどです。
動画にもあるドイツ式赤道儀の赤経方向の振動部分に限っての議論ですが、どこの方向を向けてもその振動はあるので、赤経軸より下の部分(地面、三脚含む土台)の振動ではなく、また、赤緯軸の上に載せてある望遠鏡の左右振動でもないはずです。
バランスウェイトまたは望遠鏡の上下振動と枝刈りできると思っています。
また振動の主発生源ですが、モータをストップさせると振動がなくなった経験もあります。ウォームホイールに超近いし。
昨今の赤道儀に搭載されているステッピングモータは2~3桁Hzの駆動周波数で動きますが、マイクロステップで実現されています。ゼロクロスのタイミングは10Hz程度かそれ以下です。
赤道儀の種類によるかと思いますが、これも候補の一つかもしれませんね。
なるほど、ウォームギヤの遊びは確かにフリーなのですが、端にいくとあたってしまうので境界条件があり単純なモデルにはならないのではと思います。実際には構造が複雑になればなるほどたくさんのモードが出てきて、結局これらの足し合わせが実際の振動になるので、簡単に考えることができるのは最低次の基本モードくらいです。でも結局は星が揺れなければいいので、星を使ってノイズ評価をできるのではと考え始めています。
モーターのノイズは面白そうですね。まずは電源がどれくらい安定化されているのか、ドライバーの発振はないかとか、いろいろ見るべきところがあると思います。私はあまりモーターの経験はないので、またいろいろ教えてください。