CATに行った後にまだ少し時間があったので、FC-76を整備する目的で秋葉原に移り少しショップを回りました。
まず寄ったのが、いつもの秋葉原のスターベース。目的は前回名古屋スターベースで手に入れた、ジャンクFC-76の新型フラットナー用のリングを買うことです。撮影までするかはまだ未定ですが、4隅の点像がどこまで出るかを確かめておきたいからです。到着して、いつも相談に乗ってくれS君はいなかったのですが、店長さんが「S君もうすぐ帰ってくるよ」と教えてくれたので、少し待つことにしました。10分も経たないうちに遅めの昼食を携えてS君が戻ってきました。まず目的のFC-76用リング。大した値段ではないので、テスト目的でも気軽に買うことができます。リングだけで各機種に対応できる新型フラットナーはずいぶんコストパフォーマンスがいいと思います。
今回は買い物だけでなく、情報として得るものが多かったです。S君がこのブログを読んでくれていたので話が早く、まずタカハシでFC-76の清掃をまだ受けつけているということを教えてくれました。実際にタカハシ工場でするもので、これには分解、清掃、組み立て、光軸調整が含まれるらしいです。問題は清掃がどこまでになるかはスターベースでもわからないようなのです。まず、白濁の具合によって完全に綺麗にならない場合があること。これはもちろん了承です。傷とかついていればそれは無理でしょうし、劣化がコーティングだけでなく、レンズ基材にまで食い込んでいたらそれも厳しいでしょう。でも実際の清掃というのが、ただ掃除するだけなのか、コーティングを剥がすのか、はたまた再コートまで(流石に値段的にはないと思いますが)してくれるのか、それはどうも職人さん判断の様で、店舗ではわからないという意味だと理解しました。
見積もりも見せてもらいましたが、タカハシの清掃、調整でも値段は全然許容範囲。鏡筒を特価で買った値段より安いです。また、タカハシの調整だけでなく、TOMITAさんでの清掃、調整もスターベース店舗で受け付けてくれるとのことです。TOMITAさんの方はさらにリーズナブルな値段でした。いずれにせよ、タカハシで清掃を受け付けてくれるとわかったことは大きいです。でもまだ自分で分解して屈折の光軸調整の方法を学びたいというのもあるので、もう少し様子見です。
一緒に店頭にあるFC-76DCを見ていると、現行機種がずいぶん細くなっているのを思い知らされます。筒の部分はFS-60CBと同じ太さです。私が手に入れた旧機種のFC-76は現行のFSQ-85EDPと同じ太さです。現行のFC-76DCのフードを外してみてみると、対物レンズ枠の外径が筒の径ギリギリまできていて、かなり頑張った構造になっているのがわかります。と、ここまでが前置きで、面白かったのがS君がフードをはめるときでした。ねじ込み式なので回転させながらはめるのですが、なぜか逆回転ではめようとしています。最初間違っているのか思い「回転逆では」と聞いてみたとこと、わざと逆に回転させて、ねじ込みの最初の位置を探しているとのことです。うまく垂直にフードを当てて逆回転で探っていくと、カタッと入り込むところがあり、そこから反転して通常の向きに回していくと、噛んだりすることなくきちんとはまっていくとのこと。私はこれまでそんなことに気を使ってこなかったので、目から鱗でした。さすがタカハシです。ものを長く大切に持たせる術を知っていて、きちんと店員にまでその教育が行き届いています。
あと、S君から白濁に関して面白い提案がありました。月を見てみると白濁の影響がよくわかるのでは?というのです。確かにうまくいくと(悪くすると?)コントラストが悪くなりそうです。早速帰ったら試してみようと思いました。
もう一つ、FC-76の鏡筒バンドを頑張ってK-ASTECのものにするか、もう少し安価なMOREBLUEのものにするか迷っていたのですが、スターベースでMOREBLUEの鏡筒バンドの扱いを始めたようです。ただし、今の所は鏡筒とのセット販売のみ。単体であれば買っていたかもしれません。
さて次はKYOEIです。ところがいつも相談に乗ってくれるMさんは不在とのこと。KYOEIさんはK-ASTECの鏡筒バンドを扱っているのですが、事前のネット販売の方では大阪店には在庫があるけれど、東京店には在庫はないとの情報でした。それでも一応FC-76の旧型にあう95mmのものがあるか聞いてみると、たまたま一つだけ在庫があるとのこと。ついでにと思って、斜めに取り付けることができるとってもあるか聞いてみたら、こちらもたまたま一つだけあるとのこと。これも縁と思い、対応する上下プレートも合わせて購入してしまいました。でも鏡筒を買った価格より、鏡筒バンドの方が高価です。うーん、だんだん本末転倒になってきました。
今回の戦利品です。斜めハンドルがポイントでしょうか。
実際にFC-76と組んでみました。上部のハンドルの間にアルカスイスプレートをつけました。これは電子ファインダー用にCMOSカメラを取り付けるためです。あと下のプレートのさらに下に、手持ちのアリガタを取り付けました。
ちょっと重くなったので、後日もう少し軽量化するかもしれません。
注意ですが、鏡筒バンドには低頭ネジの長いのが4本、短いのが4本ついてきます。上下にプレートをつけるのですが、長いネジはもう少し厚い板用に用意されたものか、K-ASTECのプレートには長すぎて途中までしか入っていきません。短いネジを別途用意しておいた方がいいのですが、低頭ネジでないとはみ出てしまうので、あらかじめどこかで見つけて購入しておいた方がいいでしょう。私は手持ちで2本だけあったので、とりあえずトップは4カ所でなく2カ所で止めています。
富山に帰ってから、FC-76の対物レンズの白濁の影響を検証するために、実際に月を見てみました。単体だとわかりにくいので、FS-60CBとVixenのポルタの80mmとも見比べてみます。アイピースは相変わらずポルタに付属の20mmです。倍率も低いので分解能の比較は難しいです。
まあ、はっきりいうと差は見えましたが、正直言ってごくわずかでほとんど気にならない程度でした。コントラストでいうと
と言ったところでしょうか。地球照が見えるかどうかで比較したので、ポルタの口径が大きいのが効いている気がします。それでもFC-76が口径の割にコントラストは低かったのは、やはり白濁のせいでしょう。よく比べると、FC-76で少し顔を動かして接眼レンズと目の相対位置を変えてみると、コントラストが少し変わるのがわかりました。これは白濁の酷さが局所的に違いがあるからだと思います。
でも何度か見比べて初めてわかるくらいのもので、単体でFC-76を覗いただけだったら、先入観なしでは、少なくとも眼視の経験があまりない私は白濁があるとは気づけないと思います。でも経験豊かな人はすぐにわかるかもしれません。
結論としては撮影に使わなければ、とりあえず十分です。値段が値段だったので、私としては満足です。はっきり言って撮影でも使えそうな気もしています。でも付属品の方が高くついてくるのは、まあ仕方ないですね。
次は電視観望で試してみます。
スターベース
まず寄ったのが、いつもの秋葉原のスターベース。目的は前回名古屋スターベースで手に入れた、ジャンクFC-76の新型フラットナー用のリングを買うことです。撮影までするかはまだ未定ですが、4隅の点像がどこまで出るかを確かめておきたいからです。到着して、いつも相談に乗ってくれS君はいなかったのですが、店長さんが「S君もうすぐ帰ってくるよ」と教えてくれたので、少し待つことにしました。10分も経たないうちに遅めの昼食を携えてS君が戻ってきました。まず目的のFC-76用リング。大した値段ではないので、テスト目的でも気軽に買うことができます。リングだけで各機種に対応できる新型フラットナーはずいぶんコストパフォーマンスがいいと思います。
今回は買い物だけでなく、情報として得るものが多かったです。S君がこのブログを読んでくれていたので話が早く、まずタカハシでFC-76の清掃をまだ受けつけているということを教えてくれました。実際にタカハシ工場でするもので、これには分解、清掃、組み立て、光軸調整が含まれるらしいです。問題は清掃がどこまでになるかはスターベースでもわからないようなのです。まず、白濁の具合によって完全に綺麗にならない場合があること。これはもちろん了承です。傷とかついていればそれは無理でしょうし、劣化がコーティングだけでなく、レンズ基材にまで食い込んでいたらそれも厳しいでしょう。でも実際の清掃というのが、ただ掃除するだけなのか、コーティングを剥がすのか、はたまた再コートまで(流石に値段的にはないと思いますが)してくれるのか、それはどうも職人さん判断の様で、店舗ではわからないという意味だと理解しました。
見積もりも見せてもらいましたが、タカハシの清掃、調整でも値段は全然許容範囲。鏡筒を特価で買った値段より安いです。また、タカハシの調整だけでなく、TOMITAさんでの清掃、調整もスターベース店舗で受け付けてくれるとのことです。TOMITAさんの方はさらにリーズナブルな値段でした。いずれにせよ、タカハシで清掃を受け付けてくれるとわかったことは大きいです。でもまだ自分で分解して屈折の光軸調整の方法を学びたいというのもあるので、もう少し様子見です。
一緒に店頭にあるFC-76DCを見ていると、現行機種がずいぶん細くなっているのを思い知らされます。筒の部分はFS-60CBと同じ太さです。私が手に入れた旧機種のFC-76は現行のFSQ-85EDPと同じ太さです。現行のFC-76DCのフードを外してみてみると、対物レンズ枠の外径が筒の径ギリギリまできていて、かなり頑張った構造になっているのがわかります。と、ここまでが前置きで、面白かったのがS君がフードをはめるときでした。ねじ込み式なので回転させながらはめるのですが、なぜか逆回転ではめようとしています。最初間違っているのか思い「回転逆では」と聞いてみたとこと、わざと逆に回転させて、ねじ込みの最初の位置を探しているとのことです。うまく垂直にフードを当てて逆回転で探っていくと、カタッと入り込むところがあり、そこから反転して通常の向きに回していくと、噛んだりすることなくきちんとはまっていくとのこと。私はこれまでそんなことに気を使ってこなかったので、目から鱗でした。さすがタカハシです。ものを長く大切に持たせる術を知っていて、きちんと店員にまでその教育が行き届いています。
あと、S君から白濁に関して面白い提案がありました。月を見てみると白濁の影響がよくわかるのでは?というのです。確かにうまくいくと(悪くすると?)コントラストが悪くなりそうです。早速帰ったら試してみようと思いました。
もう一つ、FC-76の鏡筒バンドを頑張ってK-ASTECのものにするか、もう少し安価なMOREBLUEのものにするか迷っていたのですが、スターベースでMOREBLUEの鏡筒バンドの扱いを始めたようです。ただし、今の所は鏡筒とのセット販売のみ。単体であれば買っていたかもしれません。
KYOEI
さて次はKYOEIです。ところがいつも相談に乗ってくれるMさんは不在とのこと。KYOEIさんはK-ASTECの鏡筒バンドを扱っているのですが、事前のネット販売の方では大阪店には在庫があるけれど、東京店には在庫はないとの情報でした。それでも一応FC-76の旧型にあう95mmのものがあるか聞いてみると、たまたま一つだけ在庫があるとのこと。ついでにと思って、斜めに取り付けることができるとってもあるか聞いてみたら、こちらもたまたま一つだけあるとのこと。これも縁と思い、対応する上下プレートも合わせて購入してしまいました。でも鏡筒を買った価格より、鏡筒バンドの方が高価です。うーん、だんだん本末転倒になってきました。
戦利品
今回の戦利品です。斜めハンドルがポイントでしょうか。
実際にFC-76と組んでみました。上部のハンドルの間にアルカスイスプレートをつけました。これは電子ファインダー用にCMOSカメラを取り付けるためです。あと下のプレートのさらに下に、手持ちのアリガタを取り付けました。
うーん、かっこよくなってきました。
ちょっと重くなったので、後日もう少し軽量化するかもしれません。
注意ですが、鏡筒バンドには低頭ネジの長いのが4本、短いのが4本ついてきます。上下にプレートをつけるのですが、長いネジはもう少し厚い板用に用意されたものか、K-ASTECのプレートには長すぎて途中までしか入っていきません。短いネジを別途用意しておいた方がいいのですが、低頭ネジでないとはみ出てしまうので、あらかじめどこかで見つけて購入しておいた方がいいでしょう。私は手持ちで2本だけあったので、とりあえずトップは4カ所でなく2カ所で止めています。
FC-76ファーストライト
富山に帰ってから、FC-76の対物レンズの白濁の影響を検証するために、実際に月を見てみました。単体だとわかりにくいので、FS-60CBとVixenのポルタの80mmとも見比べてみます。アイピースは相変わらずポルタに付属の20mmです。倍率も低いので分解能の比較は難しいです。
まあ、はっきりいうと差は見えましたが、正直言ってごくわずかでほとんど気にならない程度でした。コントラストでいうと
ポルタ => FS-60CB > FC-76
と言ったところでしょうか。地球照が見えるかどうかで比較したので、ポルタの口径が大きいのが効いている気がします。それでもFC-76が口径の割にコントラストは低かったのは、やはり白濁のせいでしょう。よく比べると、FC-76で少し顔を動かして接眼レンズと目の相対位置を変えてみると、コントラストが少し変わるのがわかりました。これは白濁の酷さが局所的に違いがあるからだと思います。
でも何度か見比べて初めてわかるくらいのもので、単体でFC-76を覗いただけだったら、先入観なしでは、少なくとも眼視の経験があまりない私は白濁があるとは気づけないと思います。でも経験豊かな人はすぐにわかるかもしれません。
結論としては撮影に使わなければ、とりあえず十分です。値段が値段だったので、私としては満足です。はっきり言って撮影でも使えそうな気もしています。でも付属品の方が高くついてくるのは、まあ仕方ないですね。
次は電視観望で試してみます。





コメント
コメント一覧 (11)
FC-76がどこまで活用できるか楽しみです。撮影でもいけちゃいそうですね。
それにしてもスターベースでのねじ込みの方法は、なるほど!ですね。自分も実践しようと思います。
えあさん、はじめまして。今日電視観望まで試そうとしたのですが、取り付けたアリガタの幅が大きくて、結局AZ-GTiにハマらなかって断念。次回、電視観望で問題ないようなら、一度撮影まで試してみようと思います。
自分ではなかなか思いつかないようなすばらしいアイデアに出会うことがあります。今回の様に豊富な経験から出てくる場合もありますし、自分よりずっと若い人が考えつくようなこともあります。いいと思ったら柔軟に吸収し、それでも鵜呑みにするのではなく、自分で理解しながら進めることを大切にしたいと思っています。
また気軽にコメントしてください。今後ともよろしくお願いいたします。
さらなる、レポートを期待します!
りっくんさんこんばんは。現在、タカハシ、TOMITA、ヨシカワと3つの清掃が選べる状況になります。タカハシでも白濁が取れる保証はできないと言っていたので、多分できることはそれほど変わりはなく、どこかが飛び抜けていいというわけでもなさそうです。実際、私のは結構ひどいと思うのですが、それでも眼視でも、多分撮影でもあまり気にならないと思います。フラットナーのリングも手に入れたので、機会があったら今度撮影まで試してみようと思います。
白濁フローライトがカッコよくなってる!!
予想外に「使えそう」だと、ついつい手を入れたくなりますよねぇ。分かります。清掃受け入れ可能業者さんが見つかったのも明るいニュースですね。
こちらは12cmアクロマートのケラレ計算をしていたら(本体構造上の)致命的欠陥が見つかってしまい頭を抱えています。改造してると本体よりお高くついてしまう可能性が・・・。
あぷらなーとさん、何が欠陥なのでしょう?興味があります。周辺減光が大きいとかでしょうか?
何の気なしに買ったFC-76ですが、かなり気に入っています。自分でやるのか業者に出すのかはまだわかりませんが、いつか白濁もとって撮影レベルで実戦使用できるまでにしたいと思います。
さすがに鋭いですねぇ。
実はドローチューブが長すぎて、接眼部に色々付けてるとケラレそうで、マイクロフォーサーズをカバーする場合ですら延長筒を足す余裕が無いんです。ちなみに約23mmの遠征筒の中に自作レデューサとフィルターを組み込まないといけないという試算結果。
もう、私の計算ミスであることを祈るばかりです。
フィルターはASI1600の赤い部部分のところに仕込むくらいでしょうか。でもこれだとほとんど専用カメラになってしまいますね。自作レデューサは確かに厳しそうですね。クローズアップレンズの間隔はどれくらいなのでしょうか?
いっそのこと、フォーカス部を全部外して、外にスライド型のバーをつけて、そこにフィルターとかカメラとか全部マウントしてしまって、3つ全部を別の大きな箱で覆ってしまうとか?でもフォーカシングが大変かもですね。
その改造案も面白そうですね。実験用のレールとか接写用のベローズとか、色々と考えられますね。
そもそも、安価な機材で高級機材をやっつける企画でしたが、ノーマルでは色々と難儀しそうなので、とりあえず接眼部全体を換装してみることにしました。
機材loveログ
かも笑。
なんか、うずうずするんですよねー。こういう記事を読んでいると。。。。
15cmアクロマートをバンドパス通してモノクロで撮れば色収差関係ないじゃん。という野望が再燃中。
nakさんありがとうございます。なんだかんだ言って機材を楽しんでいて、その結果を撮影でどれだけ効果が出たかで確認している感じです。
アクロマートナローは、あぷらなーとさんが三連でやっていますね。実際太陽とかはアクロマートで今の所十分です。もしかしたら、それぞれのフィルターの波長に最適化したアクロマート鏡筒を個別に持つのがもしかしたら最強かもしれません。まあ、そんな酔狂なメーカーはないと思いますが。