昨日から黒点が一部出ているとの情報があったので、あまり時間がなかったのですが午前中に暇を見つけてパッとワンショットのみ撮ってみました。私にとって今回が生まれて初めてまともに見る黒点です。
口径10cmの効果がはっきり出ていて、黒点、プラージュ(白いところ)ともに期待以上に綺麗に出ています。 下の方にも小さなプラージュが見えているようです。
撮影の手順もほぼ固まりました。これまではプロミネンスと2枚撮っていましたが、今回のように一枚でもなんとかなりそうです。でもプロみセンスに注目したい場合はエタロンの回転位置が違うことが多いので、別撮りは必須かと思います。
それにしてもこれだけコンスタントに取れるなら楽しくなってきます。だいぶん満足したので、太陽の技術的な開発は少しひと段落でしょうか。
102mm achromat P.S.T. + ASI178MC+ Advanced VX赤道儀
富山県富山市 2018/4/21 11時17分 Shutter 10ms, gain 200, 400/500 frames
Autostakkert3 + Registax + Photoshop CCで画像処理
口径10cmの効果がはっきり出ていて、黒点、プラージュ(白いところ)ともに期待以上に綺麗に出ています。 下の方にも小さなプラージュが見えているようです。
撮影の手順もほぼ固まりました。これまではプロミネンスと2枚撮っていましたが、今回のように一枚でもなんとかなりそうです。でもプロみセンスに注目したい場合はエタロンの回転位置が違うことが多いので、別撮りは必須かと思います。
- 撮影ソフトはSharpCap。
- まず、プロミネンスが見えるくらい露出時間やゲインを上げて、形があるプロミネンスを見ながらピントを合わせる。
- 露出時間は空気ゆらぎを避けるためにできるだけ短く。今回は10ms。
- カラーバランスを赤を最大にし、青を最小に。これで多少Hαが画面上で見やすくなる。
- 赤がサチらず、最大になるようにゲインを調整。
- 一旦モノクロモードに切り替える。
- ヒストグラムで2本の点線を移動しながらHαの模様が見えやすいところを探す。
- エタロンを回転させ、Hαが一番出ているところを探す。
- 再びカラーのRAW24bitモードに切り替える。
- 30秒程度に収まる用意フレーム数を調整して撮影ser形式で撮影。今回はトータル500framesで約30秒。
- serファイルをAutostakkert3で読み込む。
- エッジを含むようにSurfaceモードできちんと緑枠の「image stabilization anchor」を(コントロールキーとクリックで)太陽のエッジを含むように設定し、Analysis。
- APはmin valueを適当に合わせて、変な点が選ばれないようにする。48とかかなり細かいAPでいい。
- 全フレームの80%をスタック。
- PhotoShopでチャンネル分割。
- Redのみを使用し、16bitのtiffで保存
- できたtiff画像をImPPGもしくはRegistaxで処理。再び16bitのtiffで保存
- PhotoShopでRGBに変換。
- レベル補正でRの中間値を最低に近く、Bの中間値を最大に近くする。
- 必要なら露光量やガンマ補正を使い模様を強調。
- NikCollectionなどのOutput Sharpnerを使い模様を強調。
それにしてもこれだけコンスタントに取れるなら楽しくなってきます。だいぶん満足したので、太陽の技術的な開発は少しひと段落でしょうか。
続き P.S.T (その18)へ: ASI294MCで驚きの分解能
コメント
コメント一覧 (5)
ジャンク品でここまでの写真とはお見事。
ジャンク品購入から短期間でここまでの技術向上とは舌を巻きました。
ここまで上手く行くと痛快ですね。
いやー、あやかりたい、あやかりたい♪
グッドタイミングで黒点が出てくれました。素直に嬉しかったです。まだあまり時間をかけれていないので、もう少し調整したいです。特に、エタロンの位置とか、IR/UVカットフィルターの有無とかです。あと、エタロン自身の調整はもう少しなんとかならないかと思っています。出来不出来に差がありすぎです。
ASI290MMを投入するかどうか迷っています。惑星にも使いたいからちょうどいいかなと。でも予算が...。
予算との兼ね合いでしょうが、期待しています(悪魔のささやき)