少し前のことになりますが、2018/3/13の平日、天気も良かったので久しぶりに撮影をしました。今回のターゲットはバラ星雲。
撮影機材はFS-60Qと6D。6Dは馬頭星雲に引き続き2例目になります。場所は平日なので自宅の庭です。撮影時は結構風が吹いていて、42枚撮影して使えたのは25枚でした。使えるか使えないかのセレクションはPixInsightの「SubframeSelector」を使いました。今まではデジカメの場合は一緒に撮ったjpgファイルを目で見て判別していましたが、CMOSカメラで撮ったものはfitsファイルしか出力されなくて、読み込みに時間がかかるなど判断するのが大変だったので、この機能は非常に便利です。後日別記事で使い方を書こうと思います。
とりあえず結果を示します。
実はバラ星雲は昨年1月と、3月に撮影しています。3月のものはさらに再加工したりもしましたが、その当時でも結構ボロボロと思っていたので、是非ともリベンジしたいものの一つでした。今回はカメラが6Dになったこと、PixInsightgをやっとある程度一通り通しで使ってみたこともあり、かなりマシになったと思います。それでも今改めてみるとまだ少し暗いでしょうか。
今回のバラ星雲の画像処理で新しい機能も試してみたので、メモがわりに書いておきます。以前の記事でPixinsightでかなり苦労したこと(その1、その2)を書いたのですが、あれからだいぶん慣れたのと、やはり最初のころに書いた記事に間違いが見つかっているので、訂正しておきました。
実際のPixInsightでの作業ですが、今回はBatchPreProcessingの後、Linearステージの処理と、一部のNon Linearステージを試しました。方法については蒼月城さんのImage Processing Tipsを参考にさせていただきました。特に、Post Processingの動画の前編、星マスクについては後編がすごく参考になりました。
BatchPreProcessingの後に今回やったことは
こうやってみると、PixInsightの凄いのは個々の機能が秀逸なのと、それらが互いに有機的につながって仕上げに向けた画像を作り出せるところでしょうか。(これが一番大変なのですが)やり方さえ理解して、丁寧に作業すれば客観的にポテンシャルを引き出した画像ができるのかと思います。また、(方法さえ分かって入れば)星マスクを作ることが簡単なので、それを使うと仕上げも楽になることです。また、それぞれのオプションがすごく細かいので、きちんと色々試したい人にはものすごくいいのかもしれませんが、逆にこのことがとっつきにく印象を与えていることも否めません。
今回も自宅での撮影ですが、さすがに淡い天体になればなるほど光害が無視できず、無理があることもわかってきました。そろそろ暖かくもなってきましたので、また遠征撮影も再開したいと思います。
PixInsight Tips
最後はPixInsightで気づいたことなどです。
撮影機材はFS-60Qと6D。6Dは馬頭星雲に引き続き2例目になります。場所は平日なので自宅の庭です。撮影時は結構風が吹いていて、42枚撮影して使えたのは25枚でした。使えるか使えないかのセレクションはPixInsightの「SubframeSelector」を使いました。今まではデジカメの場合は一緒に撮ったjpgファイルを目で見て判別していましたが、CMOSカメラで撮ったものはfitsファイルしか出力されなくて、読み込みに時間がかかるなど判断するのが大変だったので、この機能は非常に便利です。後日別記事で使い方を書こうと思います。
とりあえず結果を示します。
富山県富山市, 2018年3月13日20時53分-23時55分
FS-60Q + Advanced VX赤道儀
EOS 6D(HKIR改造, ISO3200, RAW), 露出3分x25枚 総露出1時間15分
f50mm+ASI178MC +PHD2による自動ガイド
PixInsight、Photoshop CCで画像処理
実はバラ星雲は昨年1月と、3月に撮影しています。3月のものはさらに再加工したりもしましたが、その当時でも結構ボロボロと思っていたので、是非ともリベンジしたいものの一つでした。今回はカメラが6Dになったこと、PixInsightgをやっとある程度一通り通しで使ってみたこともあり、かなりマシになったと思います。それでも今改めてみるとまだ少し暗いでしょうか。
今回のバラ星雲の画像処理で新しい機能も試してみたので、メモがわりに書いておきます。以前の記事でPixinsightでかなり苦労したこと(その1、その2)を書いたのですが、あれからだいぶん慣れたのと、やはり最初のころに書いた記事に間違いが見つかっているので、訂正しておきました。
実際のPixInsightでの作業ですが、今回はBatchPreProcessingの後、Linearステージの処理と、一部のNon Linearステージを試しました。方法については蒼月城さんのImage Processing Tipsを参考にさせていただきました。特に、Post Processingの動画の前編、星マスクについては後編がすごく参考になりました。
撮って出しの画像です。ほとんど全く何も写っていません。
BatchPreProcessingの後に今回やったことは
- 最初に「BackgraoundNeutralization」を使っての背景のカラーバランス。今回は初めてbiasフレームを使いました。PixInsightでは必須とのことです。
- 次に「DynamicBackgroundExtraction」を使ってカブリ補正。
- 「PhotometricColorCalibration」を使ってのカラーバランスを合わせます。
- 「ArcsinhStretch」を使ってのStretch。 (ステライメージやPhotoshopでいうレベル補正に相当)
- 星マスクの作成として「MaskGeneration」→「RangeSelection」を使います。星マスクは星雲を含むバックグラウンドマスクと、微光星用と輝星用を合わせた星マスクの2種類です。星マスクを星の大きさ別に作って合わせるのはPhotoShopでやった時と同じですが、PixInsightだともっと楽に作ることができる印象でした。
- 今回はここまでやって、後はPhotoShopに引き継ぎました。ストレッチまで終わった画像と、星マスクをPhotoShopに引き継いで、後は仕上げに入ります。星マスクはPhotoShopのアルファチャンネルに登録して使いますが、詳しくは以前星マスクを作ったページに書いています。
PixInsightからPhotoshopに引き渡す時の画像です。
こうやってみると、PixInsightの凄いのは個々の機能が秀逸なのと、それらが互いに有機的につながって仕上げに向けた画像を作り出せるところでしょうか。(これが一番大変なのですが)やり方さえ理解して、丁寧に作業すれば客観的にポテンシャルを引き出した画像ができるのかと思います。また、(方法さえ分かって入れば)星マスクを作ることが簡単なので、それを使うと仕上げも楽になることです。また、それぞれのオプションがすごく細かいので、きちんと色々試したい人にはものすごくいいのかもしれませんが、逆にこのことがとっつきにく印象を与えていることも否めません。
今回も自宅での撮影ですが、さすがに淡い天体になればなるほど光害が無視できず、無理があることもわかってきました。そろそろ暖かくもなってきましたので、また遠征撮影も再開したいと思います。
PixInsight Tips
最後はPixInsightで気づいたことなどです。
- Canon 6Dを使っているのですが、デフォルトだと拡張子.cr2のRAWファイルを開いた時点でモノクロでなくカラーになってしまうようです。勝手にDebayerされているようでした。BatchPreprocessingのbiasファイルを処理するところでエラーが出てやっと気付きました。Pixinsightの画面の左のピンクの丸の「Format Explorler」か、メニューの「View」「Explorler」の「Format Explorler」で出てきた「DSLR_RAW」というアイコンをダブルクリック(これもわかりにくかったです)して出てきた画面で一番下の「Pure RAW」を押すと、RAWファイルを開いた時にBayer状態で開きます。BatchPreprocessingもうまく行くはずです。
- Pixinsightではbiasフレームは必須。biasフレームはカメラにキャップなどをして暗い状態にして、最小露出時間で、lightフレームを取った時と同じゲインもしくはisoで、多数枚(50枚ほどは)撮影する。
- バッチ処理のBatchPreprocessingですが、処理画面を開いてからCosmetic Correctionを忘れていると、再度一からやり直しになると思っていたのですが、左下の三角を枠外にドラッグ&ドロップしてインスタンスを作って置けば後から再度開くことができることがわかりました。ただ、開く時にインスタンスを右クリックして「Execute in the global context」を選ぶと物と画面に戻ることができて編集を再開できます。
- BatchPreprocessingのためのCosmetic Correctionにはファイルなどを登録する必要はないようです。ファイルのところは空欄のまま、やりたいこと例えばホットやクールピクセル処理だけをどうするかを選んでインスタンスを作り、それをBatchPreprocessinsgの時に選べばいいです。
- HistgramTransferFunctioでヒストグラムがほとんど真っ平らに表示されてしまってよく見えない。→ サチってしまっているピクセルを表示するとこうなります。HistgramTransferFunctioパネルの下から3分の1くらいのところの右に5つ並んでいるアイコンの、一番左のボタンを押して「サチっているピクセルを除去する」をオンにします。
- CurveTransformationでヒストグラムの線が出ない場合 → 一番下の右の4つのアイコンの右から2番目のチェックマークをオンにする。




コメント
コメント一覧 (4)
まず、2バイトコードの件ですが、私はユーザー名はおろか、ファイル名、フォルダ名もできるだけアルファベットにするようにしています。スペースも使うことはまずなくアンダースコア_にしています。記号もできるだけ使いません。最近はだいぶんましになりましたが、2バイトコードを使わないとトラブルを回避できることも多いので、不便なこともありますが、結局時間を節約できるという意味でアルファベットにしています。
リニア処理ですが、STFは元画像に何もしないので、ご指摘の通りHistgramTramsformを通して元画像を変更するのでいいと思います。他(主にPhotoShopとSteller Image)に渡すときは16bitのTIFFを標準にしています。
私もまだPixInsight全然使い込んでいないので、蒼月城さんのページをよく参考にさせていただいています。特にストレッチまではPixInsightで済ますことが多くなってきて、これに関しては
https://plus.google.com/collection/U--2jB
の「PixInsightでの画像処理(その21)- ArcsinhStretch」を読んでArcsinhStretchを主に使っています。これはプレビューを見ながら最後に適用すればいいのでSTFいらずですが、最後は説明にある通りSTFとHistgramTransformで微調です。
ところでですが、今ちょっと興味がるのが、PixInsightでRAWから現像するのと、6Dで記録されるJPEGの比較です。私の腕では今の所6DのJPGのクオリティーに負けてしまっています。メーカーのJPEGエンジンは結構すごいなと、今更ながらに思っています。一度きちんと検証してみたいです。
あと6DのJPEGですがそうなんですか・・DIGICエンジンが素晴らしいのですね。私は6Dをつい数位ヶ月前に手に入れたので、これも使いこなせていません。(涙) いままで冷却CCDを除いてAPS-Cのデジカメのフラットはフラットジェネレータの光をISO固定のAUTOで撮影した程度の精度のもので特に問題も無かったのですが、同じ事を6DでやってPIで処理をしたらフラットが過補整されてしまいました。これで数日悩みました・・
今回は貴重な記事をありがとうございます。6DのJPEG検証を楽しみにお待ちしています。
CanonのJPEGはDIGICエンジンというのですね。聞いたことある気がします。初心に返って、まずはRAWをDIGICエンジン同程度まで仕上げるのを試してみたいと思います。結構面白そうな課題になりそうです。