先週日曜、SCA260のファーストライトでしたが、その際内外像をみると外像が少しずれているのがわかりました。どうやら光軸調整が必要そうです。
昨日の土曜日の昼間、明るいうちにSCA260の光軸調整をしてみました。マニュアルに書いてある通りに進めます。
1. スパイダーの張り具合は均等で、副鏡は中心に来ているようなので、スパイダー調整ネジはいじらずそのままに。
2. 副鏡の光軸方向の位置は、マニュアルの通りギャップ5mmなので、こちらも触らずそのままに。
3. コリメーションアイピースを用意し接岸側から覗いてみると、明らかに中心がずれています。本来は中心の黒丸が、次に大きい黒リングの真ん中に来ないとダメです。目の位置を多少ずらしても、コリメーションアイピースの固定ネジを多少どうこうしても、コリメーションアイピースを回転させても、ズレの傾向は変わらず。これは有意にずれていると判断し副鏡を調整することにしました。
マニュアルに従って、副鏡の3つのネジを触ります。どのネジがどの方向に動くかわからなかったので、まずは一つ緩めます。すると上にずれていた中心の黒丸が、リングに向かって下方向に動いていくので、そのまま緩めていきます。途中ネジがゆるゆるになったので、別のネジを締める方向で、同時に横方向も真ん中に寄せるように動かします。結局2本のネジをいじっただけで、見た目では中心の黒丸がその外のリングの中心に来たのでOKとしました。
4. 最後に主鏡の調整です。マニュアルに従って、まずは3箇所にあるそれぞれ3本のネジ、計9本を緩めます。というか、最初からかなり緩んでいました。次にコリメーションアイピースを外し、接岸部から像を確認します。重要なのは目の位置です。中心の黒丸がその外の円の中心に来るような目の位置で確認します。これはコリメーションアイピースをつけたままやった方が正確なのかもしれません。でもコリメーションアイピースに付いている十字線が邪魔なので、今回は外して見て見ました。じっくりみても、さらに外周の円も全て同心円に見えたので、結局主鏡はいじらずに、最初に緩めた計9本のネジを締めて完了としました。9本のネジは締めすぎると主鏡圧迫があるかもしれないので、今回は軽く締めただけです。
結局、副鏡のみがずれていたことになります。元々合っていたのが運搬でずれてしまったのか、元から合ってなかったのかはわかりませんが、副鏡はずれることがあると思っておくことにします。その副鏡のズレも、VISACの光軸調整に比べたらもう全然簡単で素直そのもの。これならあまり光軸調整の経験がない人でも迷うことはないと思います。
他にも色々準備しました。
まずは接眼側。カメラはASI294MM Proでの運用が中心になるかと思っています。モノクロなのでフィルターも必要で、ここは手持ちのZWOのアメリカンサイズ5枚の電動ホイールを使います。ガイドよりオフアキシスガイダー(オフアキ)のほうが運用上良さそうな気がするので、こちらも用意します。
鏡筒に付属のアダプターはM68、M54、M48の3つです。80mmのイメージサークルがあるために、大きな径で光を通す設計になっていますが、私はしばらくはフォーサーズでの運用なので、M48からさらに絞っていきます。
まずはM48にオフアキを取り付けてみました。問題は回転方向の自由度がなさすぎること。付属の3つのアダプターはただのネジなのである位置で回転が止まります。オフアキも基本M48ネジで鏡筒本体に取り付けるのであるところで回転が止まってしまい、オフアキの上下が中途半端な位置になってしまいます。これだとオフアキ本体にピックアッププリズムを差し込む位置が決まっているので、回転が止まった位置によっては、オフアキカメラの位置がフォーカサーなどと干渉してしまいます。
これらの問題は、M48のところに薄いプラスチックシートなどで作ったリングを入れてやり、回転が止まるを調整すればいいのですが、そのリングをつける手頃な厚さのシートが手持ちではないので、買ってくる必要があります。それでもシートはあくまで粗調整の範囲で、回転の微調整までは難しいので、どこかで妥協しなくてはいけません。
結局今回はオフアキをつけようとすると、カメラと本体が干渉してしまうことが分かったので、諦めることにしまて、別途持っていたオフアキ本体と同じくらいの幅のM48からM42(T2)に変更するアダプターを使うことにしました。オフアキについては次回以降の課題とします。
このSCA260のバックフォーカスは、M54のアダプターのネジ部分がない平面のところから75mm。思ったより短いです。オフアキの代わりに取り付けたM48-M42アダプターとホイールですでに一杯一杯です。今のホイールにはT2メスから1.25インチのアイピース口に変換できるアダプターをつけていて、そこにノーズをつけたカメラをつけようと思っていましたが、これだとすでに75mmを超えてしまいます。どうしようかと迷っていたら、ホイールにT2のオスオスのアダプターが付属されていることに気がつきました。これを使うことでカメラのT2ねじに直接取り付けることができ、75mm内に抑えることができました。
カメラをT2ねじで取り付けると、同様に回転位置の問題が発生しカメラの回転角が定まりません。なので今の状態では本体とフォーカサーとホイールとカメラの回転位置はしっちゃかめっちゃかです。T2の薄いリングだけは少し持っていたので、あまりにひどくならないようにはしましたが、微調整とか言うレベれるではありません。ここも次の課題とします。
回転を微調整できる唯一の自由度が、鏡筒本体とフォーカサーのところです。ここを調整することでカメラの回転角が欲しい位置になるようにできます。この回転は、マニュアルによると底面のマイナスねじでフリクションが調整でき、横のいもねじを閉めることで固定ができるそうです。
ただ、フリクション調整のマイナスネジは合計3つあり、底面のだけでなく、他の2つもゆるゆるだったので、3つともある程度締めて回転の滑らかさを調整しました。また、固定用のいもねじは毎回レンチを出すのが面倒なので、M6のキャップスクリューで手締めすることにしました。手締めでちょうど固定でき、締めすぎないため破損もしなさそうで、ちょうどいいくらいかと思います。
これで最低限カメラで像を見る準備はできました。
今回はオフアキを諦めたので、さらに撮影のためにはガイド鏡を取り付けておく必要があります。これは鏡筒上部のプレートに、アルカスイス互換のプレートを取り付けることで、手持ちのガイド鏡を取り付けることができます。上部プレートには手前の方にM4のネジを切った穴が2つだけあります。2つの穴の距離が短いので少し心許なかったのですが、流石にパタパタはしないだろうと思い、とりあえずここに固定しました。
前回つけた取っ手ですが、ガイド鏡をに干渉しないように、少しだけ前方にずらしました。ただ、重心からずれてしまったので、持ち運びに少し苦労しました。この位置も今後の課題です。
オフアキを導入した際、ガイド鏡を無しにするかどうかは後で考えることになると思います。ガイド鏡としては必要ないのですが、電子ファインダーとしては必要かもしれません。でも実際の導入は焦点距離が1300mmとそこまで長くないので、ファインダーなしでも意外に大変ではありません。上部プレートの前後の2つの角を明るい星に合わせてやると、フォーサーズカメラならかなり近くまで来ているので、少しだけ上下左右にふってやると大抵入ってくるくらいです。なので、ファインダーとしては必要ない気がします。
実際にこのガイド鏡が必要なのはSharpCapを使った極軸調整の際です。星が流れないためにも、ガイドに負担をかけないためにも、極軸は1分角以下、長焦点なのでできるなら0.5分角以下くらいで合わせておきたいです。そのため、オフアキでのガイドが軌道に乗ったとしても、極軸調整だけのためにテンポラリーに毎回載せることになるかもしれません。
一つだけ問題点がありました。付属の温度計ですが、横に外れ防止の爪がついているのですが、この爪がキツすぎて鏡筒本体に温度計を取り付けることができません。プラスチックハンマーとかで叩けば入るかもしれませんが、液晶を壊すのがいやなのと、うまく入っても二度と取り出せないい気がしています。少し爪を削るとかする必要がありそうです。
さて、夕方に向けて実際に赤道儀にのせて撮影の準備を始めました。
準備完了で待っていると、暗くなるにつれて雲が出てきます。今年は何回もこれだったので、もうあまり不満は言いません。とりあえずこの日は長時間の撮影は諦めて、雲間でのテスト撮影にだけになりそうです。
結局北の空も厳しく極軸もあきらめて、雲越しでも多少見えるベガあたりを導入し、短時間露光で見てみました。
先週日曜に引き続き、セカンドライトになります。
とりあえずベガ周辺です。まずSharpCapに映るを星像を見て思わず「ムハッ!」となりました。相当いいです。光条線も鋭くて、周辺も均等。
四隅を拡大してもほぼパーフェクトな点像です。これは素晴らしい。
条件ですが、SCA260にASI294MM Proを常温で、ゲインは400、6.4秒の1ショットです。赤道儀はCGEMですが、北の空が曇りで極軸調整をしていないため、30秒で完全に流れてしまい、20秒でも流れが確認できます。撮像に追尾エラーの影響がないように10秒以下の短時間露光としました。周辺像は300x300ピクセルを切り出しています。全体がASI294MM ProのBIN2で4144x2822ピクセルなので、各辺で10%位を見ていることになります。
これまで反射型で周辺まで星像がしっかりしている鏡筒が手持ちではなかったので、これは大きな進歩です。VISACはしっかりする時もありますが、しっかりしないときの方が多くて、安定性という意味では厳しいと言う判断です。SCA260は光軸調整でもそうでしたが、ピント出しもそこまで山が鋭くなさそうで、安定運用という意味でもかなり素性がいいように思えました。もちろんまだまだ短時間露光なので、長時間露光で枚数を重ねてから判断する必要がありますが、使っていてとても素直そうという印象です。
揺れに関しては、やはり鏡筒を触ると5Hzくらいで揺れますが、特に触ったりしなければ6.4秒露光で見ている限り速い揺れによる星像悪化はほとんどないので、問題ないように思えます。ただし風が強い時は別途検証する必要があるかと思います。
次回チャンスがあれば、6Dでフルサイズの4隅の星像も確認して見たいと思います。フォーサーズのASI294MM Proでの撮影を想定していましたが、これだけ口径が大きくて、もしフルサイズでの星像も十分いいのなら、6Dでの撮影も面白いかもしれません。
とりあえず星像には満足です。かなり思い切ったSCA260の購入でしたが、十分な価値があると思います。260mmという大口径で、このF値5という明るさで、四隅までこの星像です。あとは撮影がうまくいくなら言うことなしです。もちろん今後も検証を重ねますが、今のところでは相当いいです。
かなり期待大です。これからの撮影が本当に楽しみです。
明るいうちの光軸調整
昨日の土曜日の昼間、明るいうちにSCA260の光軸調整をしてみました。マニュアルに書いてある通りに進めます。
1. スパイダーの張り具合は均等で、副鏡は中心に来ているようなので、スパイダー調整ネジはいじらずそのままに。
2. 副鏡の光軸方向の位置は、マニュアルの通りギャップ5mmなので、こちらも触らずそのままに。
3. コリメーションアイピースを用意し接岸側から覗いてみると、明らかに中心がずれています。本来は中心の黒丸が、次に大きい黒リングの真ん中に来ないとダメです。目の位置を多少ずらしても、コリメーションアイピースの固定ネジを多少どうこうしても、コリメーションアイピースを回転させても、ズレの傾向は変わらず。これは有意にずれていると判断し副鏡を調整することにしました。
マニュアルに従って、副鏡の3つのネジを触ります。どのネジがどの方向に動くかわからなかったので、まずは一つ緩めます。すると上にずれていた中心の黒丸が、リングに向かって下方向に動いていくので、そのまま緩めていきます。途中ネジがゆるゆるになったので、別のネジを締める方向で、同時に横方向も真ん中に寄せるように動かします。結局2本のネジをいじっただけで、見た目では中心の黒丸がその外のリングの中心に来たのでOKとしました。
4. 最後に主鏡の調整です。マニュアルに従って、まずは3箇所にあるそれぞれ3本のネジ、計9本を緩めます。というか、最初からかなり緩んでいました。次にコリメーションアイピースを外し、接岸部から像を確認します。重要なのは目の位置です。中心の黒丸がその外の円の中心に来るような目の位置で確認します。これはコリメーションアイピースをつけたままやった方が正確なのかもしれません。でもコリメーションアイピースに付いている十字線が邪魔なので、今回は外して見て見ました。じっくりみても、さらに外周の円も全て同心円に見えたので、結局主鏡はいじらずに、最初に緩めた計9本のネジを締めて完了としました。9本のネジは締めすぎると主鏡圧迫があるかもしれないので、今回は軽く締めただけです。
結局、副鏡のみがずれていたことになります。元々合っていたのが運搬でずれてしまったのか、元から合ってなかったのかはわかりませんが、副鏡はずれることがあると思っておくことにします。その副鏡のズレも、VISACの光軸調整に比べたらもう全然簡単で素直そのもの。これならあまり光軸調整の経験がない人でも迷うことはないと思います。
接岸部の整備
他にも色々準備しました。
まずは接眼側。カメラはASI294MM Proでの運用が中心になるかと思っています。モノクロなのでフィルターも必要で、ここは手持ちのZWOのアメリカンサイズ5枚の電動ホイールを使います。ガイドよりオフアキシスガイダー(オフアキ)のほうが運用上良さそうな気がするので、こちらも用意します。
鏡筒に付属のアダプターはM68、M54、M48の3つです。80mmのイメージサークルがあるために、大きな径で光を通す設計になっていますが、私はしばらくはフォーサーズでの運用なので、M48からさらに絞っていきます。
まずはM48にオフアキを取り付けてみました。問題は回転方向の自由度がなさすぎること。付属の3つのアダプターはただのネジなのである位置で回転が止まります。オフアキも基本M48ネジで鏡筒本体に取り付けるのであるところで回転が止まってしまい、オフアキの上下が中途半端な位置になってしまいます。これだとオフアキ本体にピックアッププリズムを差し込む位置が決まっているので、回転が止まった位置によっては、オフアキカメラの位置がフォーカサーなどと干渉してしまいます。
これらの問題は、M48のところに薄いプラスチックシートなどで作ったリングを入れてやり、回転が止まるを調整すればいいのですが、そのリングをつける手頃な厚さのシートが手持ちではないので、買ってくる必要があります。それでもシートはあくまで粗調整の範囲で、回転の微調整までは難しいので、どこかで妥協しなくてはいけません。
結局今回はオフアキをつけようとすると、カメラと本体が干渉してしまうことが分かったので、諦めることにしまて、別途持っていたオフアキ本体と同じくらいの幅のM48からM42(T2)に変更するアダプターを使うことにしました。オフアキについては次回以降の課題とします。
このSCA260のバックフォーカスは、M54のアダプターのネジ部分がない平面のところから75mm。思ったより短いです。オフアキの代わりに取り付けたM48-M42アダプターとホイールですでに一杯一杯です。今のホイールにはT2メスから1.25インチのアイピース口に変換できるアダプターをつけていて、そこにノーズをつけたカメラをつけようと思っていましたが、これだとすでに75mmを超えてしまいます。どうしようかと迷っていたら、ホイールにT2のオスオスのアダプターが付属されていることに気がつきました。これを使うことでカメラのT2ねじに直接取り付けることができ、75mm内に抑えることができました。
カメラをT2ねじで取り付けると、同様に回転位置の問題が発生しカメラの回転角が定まりません。なので今の状態では本体とフォーカサーとホイールとカメラの回転位置はしっちゃかめっちゃかです。T2の薄いリングだけは少し持っていたので、あまりにひどくならないようにはしましたが、微調整とか言うレベれるではありません。ここも次の課題とします。
回転を微調整できる唯一の自由度が、鏡筒本体とフォーカサーのところです。ここを調整することでカメラの回転角が欲しい位置になるようにできます。この回転は、マニュアルによると底面のマイナスねじでフリクションが調整でき、横のいもねじを閉めることで固定ができるそうです。
ただ、フリクション調整のマイナスネジは合計3つあり、底面のだけでなく、他の2つもゆるゆるだったので、3つともある程度締めて回転の滑らかさを調整しました。また、固定用のいもねじは毎回レンチを出すのが面倒なので、M6のキャップスクリューで手締めすることにしました。手締めでちょうど固定でき、締めすぎないため破損もしなさそうで、ちょうどいいくらいかと思います。
ガイドをどうするか?
これで最低限カメラで像を見る準備はできました。
今回はオフアキを諦めたので、さらに撮影のためにはガイド鏡を取り付けておく必要があります。これは鏡筒上部のプレートに、アルカスイス互換のプレートを取り付けることで、手持ちのガイド鏡を取り付けることができます。上部プレートには手前の方にM4のネジを切った穴が2つだけあります。2つの穴の距離が短いので少し心許なかったのですが、流石にパタパタはしないだろうと思い、とりあえずここに固定しました。
前回つけた取っ手ですが、ガイド鏡をに干渉しないように、少しだけ前方にずらしました。ただ、重心からずれてしまったので、持ち運びに少し苦労しました。この位置も今後の課題です。
オフアキを導入した際、ガイド鏡を無しにするかどうかは後で考えることになると思います。ガイド鏡としては必要ないのですが、電子ファインダーとしては必要かもしれません。でも実際の導入は焦点距離が1300mmとそこまで長くないので、ファインダーなしでも意外に大変ではありません。上部プレートの前後の2つの角を明るい星に合わせてやると、フォーサーズカメラならかなり近くまで来ているので、少しだけ上下左右にふってやると大抵入ってくるくらいです。なので、ファインダーとしては必要ない気がします。
実際にこのガイド鏡が必要なのはSharpCapを使った極軸調整の際です。星が流れないためにも、ガイドに負担をかけないためにも、極軸は1分角以下、長焦点なのでできるなら0.5分角以下くらいで合わせておきたいです。そのため、オフアキでのガイドが軌道に乗ったとしても、極軸調整だけのためにテンポラリーに毎回載せることになるかもしれません。
数少ない不満
一つだけ問題点がありました。付属の温度計ですが、横に外れ防止の爪がついているのですが、この爪がキツすぎて鏡筒本体に温度計を取り付けることができません。プラスチックハンマーとかで叩けば入るかもしれませんが、液晶を壊すのがいやなのと、うまく入っても二度と取り出せないい気がしています。少し爪を削るとかする必要がありそうです。
外での設置
さて、夕方に向けて実際に赤道儀にのせて撮影の準備を始めました。
準備完了で待っていると、暗くなるにつれて雲が出てきます。今年は何回もこれだったので、もうあまり不満は言いません。とりあえずこの日は長時間の撮影は諦めて、雲間でのテスト撮影にだけになりそうです。
結局北の空も厳しく極軸もあきらめて、雲越しでも多少見えるベガあたりを導入し、短時間露光で見てみました。
セカンドライトによる星像確認
先週日曜に引き続き、セカンドライトになります。
とりあえずベガ周辺です。まずSharpCapに映るを星像を見て思わず「ムハッ!」となりました。相当いいです。光条線も鋭くて、周辺も均等。
四隅を拡大してもほぼパーフェクトな点像です。これは素晴らしい。
条件ですが、SCA260にASI294MM Proを常温で、ゲインは400、6.4秒の1ショットです。赤道儀はCGEMですが、北の空が曇りで極軸調整をしていないため、30秒で完全に流れてしまい、20秒でも流れが確認できます。撮像に追尾エラーの影響がないように10秒以下の短時間露光としました。周辺像は300x300ピクセルを切り出しています。全体がASI294MM ProのBIN2で4144x2822ピクセルなので、各辺で10%位を見ていることになります。
これまで反射型で周辺まで星像がしっかりしている鏡筒が手持ちではなかったので、これは大きな進歩です。VISACはしっかりする時もありますが、しっかりしないときの方が多くて、安定性という意味では厳しいと言う判断です。SCA260は光軸調整でもそうでしたが、ピント出しもそこまで山が鋭くなさそうで、安定運用という意味でもかなり素性がいいように思えました。もちろんまだまだ短時間露光なので、長時間露光で枚数を重ねてから判断する必要がありますが、使っていてとても素直そうという印象です。
揺れに関しては、やはり鏡筒を触ると5Hzくらいで揺れますが、特に触ったりしなければ6.4秒露光で見ている限り速い揺れによる星像悪化はほとんどないので、問題ないように思えます。ただし風が強い時は別途検証する必要があるかと思います。
次回チャンスがあれば、6Dでフルサイズの4隅の星像も確認して見たいと思います。フォーサーズのASI294MM Proでの撮影を想定していましたが、これだけ口径が大きくて、もしフルサイズでの星像も十分いいのなら、6Dでの撮影も面白いかもしれません。
まとめ
とりあえず星像には満足です。かなり思い切ったSCA260の購入でしたが、十分な価値があると思います。260mmという大口径で、このF値5という明るさで、四隅までこの星像です。あとは撮影がうまくいくなら言うことなしです。もちろん今後も検証を重ねますが、今のところでは相当いいです。
かなり期待大です。これからの撮影が本当に楽しみです。