最近、少しいいモニターを手に入れました。といってもBenQのものでサイズも27インチと、最近の大型モニターから見たらまだ控えめの大きさなので、多少安価で、少なくとも最高級品というわけではないです。キャリブレーションもまだ試していません。パッと見の印象は色むらもなさそうで、悪くなさそうです。
まだまだ使い始めのテスト段階のですが、たまたまそのBenQモニターと、昔(2009年発売開始)から使っている一般クラスのMitubishiのモニター(画像処理に使ったことはなかった)で、自分の撮影した星雲を何気なく比べてみたんです。ところが全然写りが違うのに気づきました。Mitsubishiの方は自分が持っている印象と全く違って写ります。暗い、コントラストが悪く霞みがかったみたい、黒が黒でない、鮮やかさがない、色が違うと、もう雲泥の差です。普段画像処理はMacBook Proだけでやっています。外部モニターに映したこともなかったのですが、今回初めてBenQのモニターに映してみたので、ついでにこれまでの物でも見てみようと思ったわけです。
一見MacBook ProとBenQモニターの色はかなり似通って見えます。まだキャリブレーション前なので、よくみると多少は違いますが、それでも印象が違うほど違っては見えません。一方、Mitsubishiモニターは一見して印象が違います。そこでMitsubishiモニターを改めて同じように見えるように調整してみました。といっても調整できるパラメータはそう多くはありません。大まかにはコントラストを上げれるだけ上げ、ブラックレベルをかなり落とすとかで、あとは色温度に相当する部分をRGBでマニュアルでバランスをとるくらいです。高度な機能(ダイナミックコントラストとか、黒白伸長とか、超解像設定など)はどれもオンにするとかけ離れていったので全てオフです。結果としては多少BenQと似た色になりましたが、同じと言えるほどにはまだ遠いと感じます。あー、これくらいしか表現できないのかと実感できました。
一番違いのあったMitsubishiiモニターの設定のビフォーアフターを、画面をiPhoneで直接撮影することで伝えようとしたのですが、撮った写真を見てもほとんど違いがわからなかったです。まあ、デフォルトそのままのダメだったパラメータと、多少はマシななったものを比較できるかもしれないので、一応載せておきます。
iPhoneで撮ったものを比べると、Beforeの方が一見階調が良く、Afterの方がサチっているようにみえますが、電視観望画面の撮影でもそうなのですが、iPhoneで写すと多少鮮やかに見えてしまいます。実際の画面はBeforeが暗く迫力がなく、Afterの方が階調豊かで自然に見えます。
しかしさらにここで改めて比べてみると、設定し直したMitsubishiの画面は、BenQからは遠いですが、MacBook Proに結構近いです。最初、近いと思っていたBenQとMacBook PRoもまだまだ違いがあったのです。Mitsubishiモニター古いですが、もしかしたら意外にいいのかもと思ってしまいました。それでも目一杯増やした輝度とコントラストが不足しているのは明らかなので、まあ仕方ないですね。
色の違いを写真で表すのはどうやら不可能なようなので、言葉で説明することにします。
Mitsubishiモニターは今回目で見て調整しました。MacBook ProはTrueToneはオプションを外して、あとはデフォルトの設定。BenQモニターもまだ何も調整していません。これが調整次第で今後どうなるのか、少なくともキャリブレーションで目で見て同じと思えるようなレベルまでにはなって欲しいです。
とこんなふうに言葉で伝えましたが、多分実際に画面を見てないと10分の1も伝わらないと思います。モニターの写り具合の違いをうまく伝える方法ってないのでしょうか?統一したものはキャリブレーションすれば伝えることは原理的にできるんですよね。キャリブレーションした後に、違いがわかるか?言葉でその違いを説明できるのか?ここら辺もきちんと検証したいです。
さて、機器の差があるので、上のように違いが出ること自体は仕方ないので特に問題にはしてません。でもこのとき思ったのが「自分がいいと思って処理した画像も、他の人が他の環境で見ると多分違った印象で見えるのだろう」ということです。
今まで自分自身でも、モニターの色に関しては気を使ってこなかったので、いまさらあまり大きなことは言えません。最近少し派手目の色使いに傾いていることもあり、もしかしたら他の人には全然変なふうに見えているのかもと心配になってきました。少なくとも同じ画像を自分のMitsubishiのモニターで見たら最初あからさまに変でした。
画像処理の最後は微調整になってきます。ここら辺の作業が一番時間がかかる割に、その調整が全部吹っ飛んで伝わってしまうかもしれないのは、なんとも惜しいと感じました。MacBook Proも自分ではキャリブレーションはしていませんが、これは最初からある程度キャリブレーションされているらしいです。何も考えてなかったのですが、ずっとこれで画像処理をやってきたのはある意味ラッキーだったのかもしれません。
今回、新しいモニターを手に入れて少しだけ比べてみたのですが、今までいかに色に気を使ってこなかったがよくわかりました。それでもMacBook Proの中で画像処理が閉じていたのがせめてもの救いです。
でもまだやっとモニターだけで、キャリブレーションまで行っていません。入り口に立つ準備を始めた程度です。これからもう少し時間をかけてきちんと色のことを理解しようと思います。
事務用に使っていたモニターの色は全然おかしい
まだまだ使い始めのテスト段階のですが、たまたまそのBenQモニターと、昔(2009年発売開始)から使っている一般クラスのMitubishiのモニター(画像処理に使ったことはなかった)で、自分の撮影した星雲を何気なく比べてみたんです。ところが全然写りが違うのに気づきました。Mitsubishiの方は自分が持っている印象と全く違って写ります。暗い、コントラストが悪く霞みがかったみたい、黒が黒でない、鮮やかさがない、色が違うと、もう雲泥の差です。普段画像処理はMacBook Proだけでやっています。外部モニターに映したこともなかったのですが、今回初めてBenQのモニターに映してみたので、ついでにこれまでの物でも見てみようと思ったわけです。
おかしいモニターを調整してみる
一見MacBook ProとBenQモニターの色はかなり似通って見えます。まだキャリブレーション前なので、よくみると多少は違いますが、それでも印象が違うほど違っては見えません。一方、Mitsubishiモニターは一見して印象が違います。そこでMitsubishiモニターを改めて同じように見えるように調整してみました。といっても調整できるパラメータはそう多くはありません。大まかにはコントラストを上げれるだけ上げ、ブラックレベルをかなり落とすとかで、あとは色温度に相当する部分をRGBでマニュアルでバランスをとるくらいです。高度な機能(ダイナミックコントラストとか、黒白伸長とか、超解像設定など)はどれもオンにするとかけ離れていったので全てオフです。結果としては多少BenQと似た色になりましたが、同じと言えるほどにはまだ遠いと感じます。あー、これくらいしか表現できないのかと実感できました。
一番違いのあったMitsubishiiモニターの設定のビフォーアフターを、画面をiPhoneで直接撮影することで伝えようとしたのですが、撮った写真を見てもほとんど違いがわからなかったです。まあ、デフォルトそのままのダメだったパラメータと、多少はマシななったものを比較できるかもしれないので、一応載せておきます。
こちらがBefore。パラメータも初期のままです。
こちらがAfter。明るさもコントラストも精一杯ですが、まだ不足と感じました。
まあ、古い機種なのである意味仕方ないです。
まあ、古い機種なのである意味仕方ないです。
iPhoneで撮ったものを比べると、Beforeの方が一見階調が良く、Afterの方がサチっているようにみえますが、電視観望画面の撮影でもそうなのですが、iPhoneで写すと多少鮮やかに見えてしまいます。実際の画面はBeforeが暗く迫力がなく、Afterの方が階調豊かで自然に見えます。
さらに比べてみると違いが
しかしさらにここで改めて比べてみると、設定し直したMitsubishiの画面は、BenQからは遠いですが、MacBook Proに結構近いです。最初、近いと思っていたBenQとMacBook PRoもまだまだ違いがあったのです。Mitsubishiモニター古いですが、もしかしたら意外にいいのかもと思ってしまいました。それでも目一杯増やした輝度とコントラストが不足しているのは明らかなので、まあ仕方ないですね。
色の違いを写真で表すのはどうやら不可能なようなので、言葉で説明することにします。
- 最初のMitsubishiモニターの設定は先に書いたとおり初期設定そのままの酷いものです。実際の見え具合も全く意図したものと違っていました。
- 合わせ直したMitsubishiモニターの設定では、MacBook Proにかなり近くなりました。それでも輝度が足りていないように、全体的に暗く見えます。コントラスト不足でもあり、背景部が霞がかって見えます。
- MacBook Proはこれで最終調整までして画像処理したので、自分が思っているような色です。もちろん私の腕にも欠点が多々あるので、まだまだ不満なところもありますが、それでも自分なりの納得の色というのは3つのモニターを比べてもぶれてません。
- BenQモニターはそれに比べると、赤がのっぺり出てます。彩度が高く見え、赤の階調が出ていないように見えます。ギラギラ見えるのに、諧調の豊かさはMacBook Proに劣るといったとことでしょうか。また、背景が暗く(黒く?)でるので、暗くて淡い諧調の違いがわかりにくくなります。WindowsとMacの違いかとも思いましたが、実際にWindowsからの出力とMacからの出力両方で比べてみて、少なくとも表示しているPCでの違いはほとんど感じられなくて、モニターの違いのほうが大きいと思いました。
- 見比べたら違いははっきりわかりますが、一台だけパッと見せられたら見分けられるか?一度見て特徴を覚えておけば見分けはつきそうです。でも新たな画像を見せられて、このモニターは3つのうちどれかと聞かれたら、多分無理です。
左からMitsubishi、BenQ、MacBook Pro。
でもこんな写真では全く違いを表すことができません。
でもこんな写真では全く違いを表すことができません。
Mitsubishiモニターは今回目で見て調整しました。MacBook ProはTrueToneはオプションを外して、あとはデフォルトの設定。BenQモニターもまだ何も調整していません。これが調整次第で今後どうなるのか、少なくともキャリブレーションで目で見て同じと思えるようなレベルまでにはなって欲しいです。
とこんなふうに言葉で伝えましたが、多分実際に画面を見てないと10分の1も伝わらないと思います。モニターの写り具合の違いをうまく伝える方法ってないのでしょうか?統一したものはキャリブレーションすれば伝えることは原理的にできるんですよね。キャリブレーションした後に、違いがわかるか?言葉でその違いを説明できるのか?ここら辺もきちんと検証したいです。
他の人は違って見えるのでは?
さて、機器の差があるので、上のように違いが出ること自体は仕方ないので特に問題にはしてません。でもこのとき思ったのが「自分がいいと思って処理した画像も、他の人が他の環境で見ると多分違った印象で見えるのだろう」ということです。
今まで自分自身でも、モニターの色に関しては気を使ってこなかったので、いまさらあまり大きなことは言えません。最近少し派手目の色使いに傾いていることもあり、もしかしたら他の人には全然変なふうに見えているのかもと心配になってきました。少なくとも同じ画像を自分のMitsubishiのモニターで見たら最初あからさまに変でした。
画像処理の最後は微調整になってきます。ここら辺の作業が一番時間がかかる割に、その調整が全部吹っ飛んで伝わってしまうかもしれないのは、なんとも惜しいと感じました。MacBook Proも自分ではキャリブレーションはしていませんが、これは最初からある程度キャリブレーションされているらしいです。何も考えてなかったのですが、ずっとこれで画像処理をやってきたのはある意味ラッキーだったのかもしれません。
今後
今回、新しいモニターを手に入れて少しだけ比べてみたのですが、今までいかに色に気を使ってこなかったがよくわかりました。それでもMacBook Proの中で画像処理が閉じていたのがせめてもの救いです。
でもまだやっとモニターだけで、キャリブレーションまで行っていません。入り口に立つ準備を始めた程度です。これからもう少し時間をかけてきちんと色のことを理解しようと思います。