久しぶりに休日に関東に行きました。それでも結局いつもの天文ショップ巡りです。かつての秋葉原フルコースにあたる大手3件、スターベース、KYOEI、中野に移転したシュミット+ヨドバシとキタムラです。
出発はアキバヨドバシ。3階の望遠鏡売り場です。この間、富山のケーズデンキで家電量販店の望遠鏡売り場を見たので、それと見比べてみます。
まずは展示してある本数が全然違います。パッと数えただけでも20本以上の鏡筒があります。さすが日本で(多分)最大の家電量販店です。メーカーもVixen, Kenko、MEADEなど、主要メーカーが置いてあります。ケーズデンキにあったセレストロンは置いてありませんでした。あまり見たことがないのではNATIONAL GEOGRAPHICブランドの屈折と反射が、特価で出ていました。初心者用ですが、かなり値ごろ感のある価格だったので、その場でもお客さんが一台買っていました。初心者用といっても、反射は赤道儀タイプなので、結構楽しめると思います。
それでもさすがはヨドバシ、入門機だけでなく上級機も置いてあります。VixenのAPやSX2やSXD2などです。
ポタ赤もスカイメモやポラリエなどいくつか置いてあります。
アクセサリー類もかなりしっかりしているので、初心者だけでなく、普通に天文を続けていってもある程度のものを揃えることができます。入門機を買う人も、高級機と直接の場で比較することもできるので、かなり参考になるのでないでしょうか。
ここは双眼鏡も充実していて、いろいろ見比べることができます。最近やっと少し、双眼鏡を見て不満に思う点が出るようになってきました。わかりやすいのは白と黒の境界線の収差と、周辺のボケです。双眼鏡でレジの方を覗くと、ちょうど上の方に黒枠の写真が白い壁に何枚か貼ってあるので、そこが距離的にも見やすく、性能比較をしやすいです。収差があると白と黒の境界線で、赤と緑などの色が見えてきます。これを右端で見るのと左端で見るので例えば赤と緑が逆転したりします。EDレンズなどでは確かにこの色が目立ちにくく見えるので、EDレンズの効果を実感することができます。他にも、口径の割に明るかったり暗かったりの差があるのもわかります。全体に黄色っぽく見えたりするのもあるのですが、私はあまり好きではありません。でも私がわかるのはこの程度です。もっと高級機はガラスケースの中に入っているので比較することはできませんが、直接安価なものと比較してどれくらいよく見えるのか試してみたいです。とまあ、少し比較のことを書いてみましたが、これが星になるとどうなるのか?やはりその場で星を見ながら直接比較してみなければ、私なんかにはまだまだよくわからないと思います。
この日はTwitterで何度かつぶやきながら移動したのですが、「いいね」を押してくれる方が何人もいました。ありがとうございました。途中誰か見てくれてる人から声をかけてもらえるかなと少し期待していたのですが、残念ながらそんなことはありませんでした。基本的にお話も好きなので、もしショップで私を見かけた人がいたら気軽に声をかけてください。たいていオレンジと青の2色のナップサックを背負っています。
次の移動場所はスターベースに行く途中のカメラのキタムラです。ここは中古のレンズが充実しているので、ちょくちょく利用しています。といっても私の場合ほとんどジャンクレンズばかりですが。今回はジャンクフィルターが大量にあったので、何枚か買ってしまいました。
そのままスターベースに移動です。スターベースでは仲のいい店員のS君がいました。前回FS-60CB用に買ったマルチフラットナーとレデューサーの感想を伝えておきました。フラットナーは旧型よりもはるかにいい、レデューサーはやはりS君が言った通り、四隅で少し十字になるとかです。あと、前回一緒に買った400mmのロスマンディー規格の幅広のアリガタが、幅狭タイプのものよりかなり安定したので良かったことも伝えました。もし300mmだったらMEADE25cmには足りていなかったです。
お店にはスポットダイアグラムを印刷したものがファイルになってまとまっていて、各鏡筒の性能を簡単に比較して見ることができます。イプシロンなんかは値段の割にものすごい性能だということがわかります。ε-130は光軸が比較的狂いにくいだとか、ε-180はちょっと重いだとか、ε-160が今もあればなあとかそんな話をしていました。今回は軍資金不足のせいもあり特に買えるものもなく、新作のクリアファイルを2つだけ買っていきました。月とM42です。子供用のお土産ですが、自宅帰ったら争奪戦が始まりましたが、なんとか話し合いで上のNatus(中2女子)がM42、下のSuke(小6男子)が月に落ち着きました。
次はKYOEIへ歩いて移動ですが、この日は土曜日で、秋葉原はすごい人です。外国人が多いとか、メイド喫茶の客引きが多いとかはいいのですが、最近はフクロウを手にした女の子が何人かいるようです。海外だと観光地でオウムを手にして写真を撮るとお金を請求されるパターンです。怖くて写真を撮るのは控えました。でも子供がフクロウを触っていたので、別に危険はないのかもしれません。途中、いつも行く麺屋武蔵で遅めの昼食。つけ麺です。麺の量が大中小、さらにはグラム単位でもっと多くも無料で選べるのですが、大を頼んだらお腹いっぱいです。
KYOEIに着くと、仲のいいMさんとまた長話。ASIAirで撮った写真を見せてもらいました。KYOEIのブログに載っていた馬頭星雲と燃える木ですが、本当に秋葉原のここから撮ったとのこと。周りが明るいのはある意味当たり前ですが、そもそもビルに囲まれていて当然北極星は見えず、ビルの隙間に出てきた隙を狙って撮影したそうです。私も以前名古屋で電視観望をやりましたが、こんな東京の本当にど真ん中でも星雲が見えるというのはある意味びっくりです。
また、RED CAT51で試写した画像も見せてもらいました。四隅に渡って素晴らしい星像です。特筆すべきは分解能で、かなり暗い等級の星まで写っていて、拡大しても破綻しないくらいのかなりの高解像です。単焦点なので基本広角なのですが、拡大して見た星雲の形も細部まで綺麗に出ていました。値段もそこまでいかないので、画像例がどんどん出てきたらすごく売れそうな気がします。
と、ここでも結局何も買うことができず、お仕事で忙しいのに長居してしまい申し訳なかったです。本当はZWOのフィルターホイールの在庫があるか聞きたかったのですが、話に夢中で忘れてました。
さて、ここから電車に乗ってシュミットに移動です。KYOEIからだと歩いて1分くらいの淡路町駅からメトロ丸ノ内線に乗って中野坂上で都営大江戸線に乗り換えるのが楽だと教えてもらいました。小一時間かけて移動し、やっとたどり着きました。
実は今回の天文ショップ巡りの一番の目的がこのシュミットです。以前SkyWatcherのAZ-GTiでトラブルがあり、SynScan, SynScan Proのバージョンアップ後、接続したiPhoneの画面が暗くなると勝手に接続が切れてしまい、毎回再接続が必要なってしまうという事態に陥りました。その際、そのトラブルを連絡したシュミットさんの迅速な対応で、わずか10日後にはアップデート版がリリースされて、無事に解決していたという経緯がありました。改めてそのお礼を言いに行こうと思っていたからです。無事に店長さんにも会うことができ、お礼も言えたのですが、逆に「情報を提供していただいてありがとうございました。」とのようなことを言われてしまいました。こちらとしては素早い対応をしていただいて、他のユーザーも含めて自分自身もとても助かったのですが、店長さん曰く「我々はメーカーに伝えることしかできませんから。」と謙虚な言葉で、ものすごく好感を持てます。こういったサポートのあるメーカーの製品ならば、我々ユーザーも安心して使用することができます。
相変わらずここの展示場は圧巻です。ケーズデンキやコストコで販売されていた入門クラスの機器も、はるかに多くの種類が展示されています。きっと業者の方もここで見たりするのでしょうか。ちなみにケーズデンキで天体望遠鏡が販売され始めたのは、多分去年の火星大接近がきっかけではなかったのではとのことです。結構前からあったんですね。不覚です。
展示場でもう一つ面白かったのは、私も所持しているAdvanced VXとAdvanced CGEM IIの振動比較です。望遠鏡があるとこっそり(怒られない程度に)振動テストで鏡筒部を揺らして、どれくらい揺れるか見たりするのですが、今回びっくりしたのはなぜかAcvanced VXの揺れが小さすぎることです。載っていた鏡筒はAVXの方はHD800、CGEM IIはC9.25と多少違うのですが、それを差っ引いてもなぜかAVXの揺れが小さいです。自分の持っている両機種で比べて、CGEM IIのほうが風などに対して揺れにくい(ただし、比較したAVXは一度赤緯体がバキッと折れたもの)ことは確認しているので、なんとも不思議です。AVXは2台あり、ともに揺れが小さく、CGEM IIのとなりにさらにCGXも置いてあったのですが、それよりもはっきりと分かるくらい揺れが小さいです。うーん、比較方法に問題がるのか、それともAVXは狙ってか偶然かものすごく揺れに強いものができているのか、興味は尽きません。AVXはコストダウンのせいかベアリングをほとんど使っていませんが、代わりに金属の円筒のようなもので大きな面で回転体を維持しています。そこがもしかしたらいいのかも(勝手な推測です)。
あと、新製品でAZ-GTiの派生機種の太陽用の経緯台が置いてありました。L字の内側についているセンサーで太陽を追うのですが、すぐ下に見えるカーソルで鏡筒とセンサーのずれを補正できるみたいです。しかも横のボタンをダブルクリックするとその補正量が記憶され、次回以降の立ち上げでもその補正を効かしたまま追いかけることができるとのことです。気楽な太陽観測にはもってこいですが、ただ、太陽観測のための機器は高いんですよね。それに比べたら経緯台は誤差のような値段ではないのではと、店長さんと話していました。私が少し期待したいのが、太陽位置をリアルタイムでガイド補正してくれないかというところです。以前、プロミネンスをアニメ化したことがあるのですが、その時一コマ一コマのズレを手で補正して合わせました。自動で撮影時に位置を合わせ続けてくれるならかなり魅力的なのですが、はたしてそんなことが可能なのでしょうか?
去年のCP+展示品セールの時はCGEM IIを購入しました。AVXを玄関から片付けて代わりにCGEM IIを置いたのですが、色が同じなのでしばらくバレませんでした。でもカード決済でバレた時は修羅場でした。今年はCP+展示品のHD800が欲しかったのですが、なんとシュミットの店舗にまだ置いてありました。現金払いならカード明細にのらないのでバレないはずです。でもよく考えたらC8とHD800は色が全然違うので見たら一発でバレそうです。怖いので今回は泣く泣く諦めました。
結局18時頃まで居て、急いで東京駅まで移動し、富山駅から自宅への最終バスに間に合う時間の新幹線に飛び乗って帰宅しました。
昼からずっと天文ショップざんまい、とても楽しかったです。興味がある方は通販だけでなく、ぜひ天文ショップをのぞいてみてください。初心者の方で相談に行ってももちろん親切に教えてくれると思いますが、店員さんも基本的に星好きな人ばかりなので、こんな風にしてやると面白いとか、こんな時に困ったとか、より具体的な状況を説明すると、喜んで相談にのってもらえると思います。あ、でも接客とか忙しそうな時は邪魔しないようにしたいものです(と、私が言っても説得力がないかもしれませんが)。
今回ほとんど何も買っていないので、短くまとめるつもりが、書いていたらまた長い記事になってしまいました。今行ってみたいところはCATさん。少し足を伸ばす必要があるのですが、調べたらそれほど大した距離でもなさそうです。いつか行ってみたいと思います。
ヨドバシカメラ
出発はアキバヨドバシ。3階の望遠鏡売り場です。この間、富山のケーズデンキで家電量販店の望遠鏡売り場を見たので、それと見比べてみます。
まずは展示してある本数が全然違います。パッと数えただけでも20本以上の鏡筒があります。さすが日本で(多分)最大の家電量販店です。メーカーもVixen, Kenko、MEADEなど、主要メーカーが置いてあります。ケーズデンキにあったセレストロンは置いてありませんでした。あまり見たことがないのではNATIONAL GEOGRAPHICブランドの屈折と反射が、特価で出ていました。初心者用ですが、かなり値ごろ感のある価格だったので、その場でもお客さんが一台買っていました。初心者用といっても、反射は赤道儀タイプなので、結構楽しめると思います。
それでもさすがはヨドバシ、入門機だけでなく上級機も置いてあります。VixenのAPやSX2やSXD2などです。
ポタ赤もスカイメモやポラリエなどいくつか置いてあります。
アクセサリー類もかなりしっかりしているので、初心者だけでなく、普通に天文を続けていってもある程度のものを揃えることができます。入門機を買う人も、高級機と直接の場で比較することもできるので、かなり参考になるのでないでしょうか。
ここは双眼鏡も充実していて、いろいろ見比べることができます。最近やっと少し、双眼鏡を見て不満に思う点が出るようになってきました。わかりやすいのは白と黒の境界線の収差と、周辺のボケです。双眼鏡でレジの方を覗くと、ちょうど上の方に黒枠の写真が白い壁に何枚か貼ってあるので、そこが距離的にも見やすく、性能比較をしやすいです。収差があると白と黒の境界線で、赤と緑などの色が見えてきます。これを右端で見るのと左端で見るので例えば赤と緑が逆転したりします。EDレンズなどでは確かにこの色が目立ちにくく見えるので、EDレンズの効果を実感することができます。他にも、口径の割に明るかったり暗かったりの差があるのもわかります。全体に黄色っぽく見えたりするのもあるのですが、私はあまり好きではありません。でも私がわかるのはこの程度です。もっと高級機はガラスケースの中に入っているので比較することはできませんが、直接安価なものと比較してどれくらいよく見えるのか試してみたいです。とまあ、少し比較のことを書いてみましたが、これが星になるとどうなるのか?やはりその場で星を見ながら直接比較してみなければ、私なんかにはまだまだよくわからないと思います。
スターベース
この日はTwitterで何度かつぶやきながら移動したのですが、「いいね」を押してくれる方が何人もいました。ありがとうございました。途中誰か見てくれてる人から声をかけてもらえるかなと少し期待していたのですが、残念ながらそんなことはありませんでした。基本的にお話も好きなので、もしショップで私を見かけた人がいたら気軽に声をかけてください。たいていオレンジと青の2色のナップサックを背負っています。
次の移動場所はスターベースに行く途中のカメラのキタムラです。ここは中古のレンズが充実しているので、ちょくちょく利用しています。といっても私の場合ほとんどジャンクレンズばかりですが。今回はジャンクフィルターが大量にあったので、何枚か買ってしまいました。
そのままスターベースに移動です。スターベースでは仲のいい店員のS君がいました。前回FS-60CB用に買ったマルチフラットナーとレデューサーの感想を伝えておきました。フラットナーは旧型よりもはるかにいい、レデューサーはやはりS君が言った通り、四隅で少し十字になるとかです。あと、前回一緒に買った400mmのロスマンディー規格の幅広のアリガタが、幅狭タイプのものよりかなり安定したので良かったことも伝えました。もし300mmだったらMEADE25cmには足りていなかったです。
お店にはスポットダイアグラムを印刷したものがファイルになってまとまっていて、各鏡筒の性能を簡単に比較して見ることができます。イプシロンなんかは値段の割にものすごい性能だということがわかります。ε-130は光軸が比較的狂いにくいだとか、ε-180はちょっと重いだとか、ε-160が今もあればなあとかそんな話をしていました。今回は軍資金不足のせいもあり特に買えるものもなく、新作のクリアファイルを2つだけ買っていきました。月とM42です。子供用のお土産ですが、自宅帰ったら争奪戦が始まりましたが、なんとか話し合いで上のNatus(中2女子)がM42、下のSuke(小6男子)が月に落ち着きました。
KYOEI
次はKYOEIへ歩いて移動ですが、この日は土曜日で、秋葉原はすごい人です。外国人が多いとか、メイド喫茶の客引きが多いとかはいいのですが、最近はフクロウを手にした女の子が何人かいるようです。海外だと観光地でオウムを手にして写真を撮るとお金を請求されるパターンです。怖くて写真を撮るのは控えました。でも子供がフクロウを触っていたので、別に危険はないのかもしれません。途中、いつも行く麺屋武蔵で遅めの昼食。つけ麺です。麺の量が大中小、さらにはグラム単位でもっと多くも無料で選べるのですが、大を頼んだらお腹いっぱいです。
KYOEIに着くと、仲のいいMさんとまた長話。ASIAirで撮った写真を見せてもらいました。KYOEIのブログに載っていた馬頭星雲と燃える木ですが、本当に秋葉原のここから撮ったとのこと。周りが明るいのはある意味当たり前ですが、そもそもビルに囲まれていて当然北極星は見えず、ビルの隙間に出てきた隙を狙って撮影したそうです。私も以前名古屋で電視観望をやりましたが、こんな東京の本当にど真ん中でも星雲が見えるというのはある意味びっくりです。
また、RED CAT51で試写した画像も見せてもらいました。四隅に渡って素晴らしい星像です。特筆すべきは分解能で、かなり暗い等級の星まで写っていて、拡大しても破綻しないくらいのかなりの高解像です。単焦点なので基本広角なのですが、拡大して見た星雲の形も細部まで綺麗に出ていました。値段もそこまでいかないので、画像例がどんどん出てきたらすごく売れそうな気がします。
と、ここでも結局何も買うことができず、お仕事で忙しいのに長居してしまい申し訳なかったです。本当はZWOのフィルターホイールの在庫があるか聞きたかったのですが、話に夢中で忘れてました。
シュミット
さて、ここから電車に乗ってシュミットに移動です。KYOEIからだと歩いて1分くらいの淡路町駅からメトロ丸ノ内線に乗って中野坂上で都営大江戸線に乗り換えるのが楽だと教えてもらいました。小一時間かけて移動し、やっとたどり着きました。
実は今回の天文ショップ巡りの一番の目的がこのシュミットです。以前SkyWatcherのAZ-GTiでトラブルがあり、SynScan, SynScan Proのバージョンアップ後、接続したiPhoneの画面が暗くなると勝手に接続が切れてしまい、毎回再接続が必要なってしまうという事態に陥りました。その際、そのトラブルを連絡したシュミットさんの迅速な対応で、わずか10日後にはアップデート版がリリースされて、無事に解決していたという経緯がありました。改めてそのお礼を言いに行こうと思っていたからです。無事に店長さんにも会うことができ、お礼も言えたのですが、逆に「情報を提供していただいてありがとうございました。」とのようなことを言われてしまいました。こちらとしては素早い対応をしていただいて、他のユーザーも含めて自分自身もとても助かったのですが、店長さん曰く「我々はメーカーに伝えることしかできませんから。」と謙虚な言葉で、ものすごく好感を持てます。こういったサポートのあるメーカーの製品ならば、我々ユーザーも安心して使用することができます。
相変わらずここの展示場は圧巻です。ケーズデンキやコストコで販売されていた入門クラスの機器も、はるかに多くの種類が展示されています。きっと業者の方もここで見たりするのでしょうか。ちなみにケーズデンキで天体望遠鏡が販売され始めたのは、多分去年の火星大接近がきっかけではなかったのではとのことです。結構前からあったんですね。不覚です。
展示場でもう一つ面白かったのは、私も所持しているAdvanced VXとAdvanced CGEM IIの振動比較です。望遠鏡があるとこっそり(怒られない程度に)振動テストで鏡筒部を揺らして、どれくらい揺れるか見たりするのですが、今回びっくりしたのはなぜかAcvanced VXの揺れが小さすぎることです。載っていた鏡筒はAVXの方はHD800、CGEM IIはC9.25と多少違うのですが、それを差っ引いてもなぜかAVXの揺れが小さいです。自分の持っている両機種で比べて、CGEM IIのほうが風などに対して揺れにくい(ただし、比較したAVXは一度赤緯体がバキッと折れたもの)ことは確認しているので、なんとも不思議です。AVXは2台あり、ともに揺れが小さく、CGEM IIのとなりにさらにCGXも置いてあったのですが、それよりもはっきりと分かるくらい揺れが小さいです。うーん、比較方法に問題がるのか、それともAVXは狙ってか偶然かものすごく揺れに強いものができているのか、興味は尽きません。AVXはコストダウンのせいかベアリングをほとんど使っていませんが、代わりに金属の円筒のようなもので大きな面で回転体を維持しています。そこがもしかしたらいいのかも(勝手な推測です)。
あと、新製品でAZ-GTiの派生機種の太陽用の経緯台が置いてありました。L字の内側についているセンサーで太陽を追うのですが、すぐ下に見えるカーソルで鏡筒とセンサーのずれを補正できるみたいです。しかも横のボタンをダブルクリックするとその補正量が記憶され、次回以降の立ち上げでもその補正を効かしたまま追いかけることができるとのことです。気楽な太陽観測にはもってこいですが、ただ、太陽観測のための機器は高いんですよね。それに比べたら経緯台は誤差のような値段ではないのではと、店長さんと話していました。私が少し期待したいのが、太陽位置をリアルタイムでガイド補正してくれないかというところです。以前、プロミネンスをアニメ化したことがあるのですが、その時一コマ一コマのズレを手で補正して合わせました。自動で撮影時に位置を合わせ続けてくれるならかなり魅力的なのですが、はたしてそんなことが可能なのでしょうか?
去年のCP+展示品セールの時はCGEM IIを購入しました。AVXを玄関から片付けて代わりにCGEM IIを置いたのですが、色が同じなのでしばらくバレませんでした。でもカード決済でバレた時は修羅場でした。今年はCP+展示品のHD800が欲しかったのですが、なんとシュミットの店舗にまだ置いてありました。現金払いならカード明細にのらないのでバレないはずです。でもよく考えたらC8とHD800は色が全然違うので見たら一発でバレそうです。怖いので今回は泣く泣く諦めました。
結局18時頃まで居て、急いで東京駅まで移動し、富山駅から自宅への最終バスに間に合う時間の新幹線に飛び乗って帰宅しました。
まとめ
昼からずっと天文ショップざんまい、とても楽しかったです。興味がある方は通販だけでなく、ぜひ天文ショップをのぞいてみてください。初心者の方で相談に行ってももちろん親切に教えてくれると思いますが、店員さんも基本的に星好きな人ばかりなので、こんな風にしてやると面白いとか、こんな時に困ったとか、より具体的な状況を説明すると、喜んで相談にのってもらえると思います。あ、でも接客とか忙しそうな時は邪魔しないようにしたいものです(と、私が言っても説得力がないかもしれませんが)。
今回ほとんど何も買っていないので、短くまとめるつもりが、書いていたらまた長い記事になってしまいました。今行ってみたいところはCATさん。少し足を伸ばす必要があるのですが、調べたらそれほど大した距離でもなさそうです。いつか行ってみたいと思います。