昨日に引き続き、5月28日の日が沈む前から、翌日日が昇るまでずっと牛岳にいました。今回は娘のNatsuに加え、息子の4年生のSukeも連れて行きました。前回はKさんがすでに来ていましたが、今回は着いた時にはまだ誰もいませんでした。最初曇っていて、ダメかなと思っていたのですが、9時頃から晴れ始め、それとともにKさんを始め、何人かの県天のメンバーが続々と登場しました。みなさん聞いてみると何十年も続けている大ベテランの方ばかりで、話していても色々学ぶことが多かったです。みなさんこれからもよろしくお願いします。
夜の11時頃、Kさんが天の川を見ないかと誘ってくれました。階段を上ったところに展望台のようなところがあり、ここまで登ると南の空が開けていて、登ってきた天の川がとてもよく見えます。楡原よりもよりはっきりとした濃い天の川を見ることができました。下の子は実はこの時には、草っ原にシートと寝袋を敷いて、とっくに寝ていたのですが、天の川があまりに綺麗なので無理やり起こして見せてやりましあ。とても感動していたみたいですが、その後またすぐに寝てしまいました。
さて、今日は昨日と違い、少し撮影をしてみました。前回の自宅での直焦点撮影での惑星撮影では、ものの見事にゴマ粒のようにしか小さくしか取れなかったことを反省し、今回ついに拡大撮影に挑みました。 現在Hyperionのアイピースを使っているのですが、Hyperionシリーズはアダプターをつけることによりカメラを直接取り付けることができます。今回用意したものは、国際後期に発注したバーダープラネタリウムのHypeironシリーズのオプションの#25Bと2958080の二つのパーツです。これらと、手持ちのTリングの3点でアイピースに接続できます。こちらに詳しく図解されています。(追記: 実は、これとは別にVixexの拡大撮影用アダプターを購入したのですが、結局使用するに至っていません。惑星撮影はバローレンズを使ってのCCDカメラによる撮影の方が適しているという判断です。)
セットアップが終わり、X7の動画モードで撮影をして、その後帰宅してからスタックやらWavelet変換やら色々試しながらやってみました。ソフト自身は色々調べながら初めて使ったものばかりで、これはこれで結構楽しかったのですが、結局出来上がった画像は、まだまだとてもじゃないが見られたものではありません。木星の縞も、土星の輪も、火星の模様もどうやってもこれくらいが限界でした。
見ての通り、特に土星と火星は無理やり模様を出した感が溢れ出ています。Kさんによると、この日は富山としてはシーイングはかつてないほどいい(自分ではまだシーイングがいいのか悪いのかさえ判断できません)とのことなので、少なくともシーイングのせいではないと思います。拡大率がまだ低いのか、そもそも拡大撮影自身がだめで、直焦点撮影にバローレンズの方がいいのか、一眼レフカメラでの動画撮影がダメなのか、そもそも焦点距離が短いこの鏡筒自身がダメなのか、光軸調整が甘いのか、ソフトの使い方が悪いのか、まだまだ謎だらけです。(追記: 結局、鏡筒を焦点距離の長いC8に変えたことと、カメラをASI224MCに変えたことで、やっと少しまともな惑星撮影ができました。)
撮影もそうなのですが、実は眼視の方でも同じようなことがありました。この日KさんのタカハシFS128で土星と火星を見せていただきました。眼視にもかかわらず、土星はカッシーニの間隙が、火星は黒い模様がはっきり見えていました。ところが自分のBKP200で同じ土星を見ても火星を見てもそんなものは全然見えないのです。アイピースを変えて倍率を変えても、ピントをどう合わせても、何をしても土星の輪はどう見ても二重に見えないし、火星も黒いものがあるのかと言われれば有るような無いようなという感じです。口径だけはBKP200の方が大きいのに、なぜ見えないのか。光軸調整ができていないのか、反射型の方が根本的に見えないのか、理由がよくわかりません。機材の値段が全然違うのはもちろん承知の上なのですが、それでも悔しくて、どうしても理由が知りたくなり、後から色々調べてみました。
まず反射型は必ず副鏡とスパイダーがあるので、コントラストが屈折型に比べるとどうしても劣る場合があること、光軸があっていないとどうしようも無いことがわかりました。その代わりに反射型はコマ収差は出るのですが、色収差があまり出ないので、惑星を見るときのように中心に一つ見る分には有利だということもわかりました。FS128クラスの屈折型は色収差も十分出ないようなレンズを使っているので、反射型に比べて色収差がそれほど劣ることが無いということも納得できました。
いずれにせよ、それでも200mmのニュートン反射ならカッシーニの間隙は見えてもおかしく無いとのことなので、やはり光軸調整かなという結論です。
他の皆さんは午前2時頃までには帰っていかれましたが、我々はこの日タイムラプス撮影も兼ねて夜明け過ぎまでいました。タイムラプスはレンズが途中で曇ってしまい、ほとんど無駄骨でした。さすがに一晩中なので下の子は相当疲れたらしく、「もう二度と星は見に行かん!」と言われてしまいました。徹夜は子供にはやはり厳しいかもしれません。でも実際は、ほとんどの時間は車の中で寝てたんですけれどね。
夜の11時頃、Kさんが天の川を見ないかと誘ってくれました。階段を上ったところに展望台のようなところがあり、ここまで登ると南の空が開けていて、登ってきた天の川がとてもよく見えます。楡原よりもよりはっきりとした濃い天の川を見ることができました。下の子は実はこの時には、草っ原にシートと寝袋を敷いて、とっくに寝ていたのですが、天の川があまりに綺麗なので無理やり起こして見せてやりましあ。とても感動していたみたいですが、その後またすぐに寝てしまいました。
さて、今日は昨日と違い、少し撮影をしてみました。前回の自宅での直焦点撮影での惑星撮影では、ものの見事にゴマ粒のようにしか小さくしか取れなかったことを反省し、今回ついに拡大撮影に挑みました。 現在Hyperionのアイピースを使っているのですが、Hyperionシリーズはアダプターをつけることによりカメラを直接取り付けることができます。今回用意したものは、国際後期に発注したバーダープラネタリウムのHypeironシリーズのオプションの#25Bと2958080の二つのパーツです。これらと、手持ちのTリングの3点でアイピースに接続できます。こちらに詳しく図解されています。(追記: 実は、これとは別にVixexの拡大撮影用アダプターを購入したのですが、結局使用するに至っていません。惑星撮影はバローレンズを使ってのCCDカメラによる撮影の方が適しているという判断です。)
セットアップが終わり、X7の動画モードで撮影をして、その後帰宅してからスタックやらWavelet変換やら色々試しながらやってみました。ソフト自身は色々調べながら初めて使ったものばかりで、これはこれで結構楽しかったのですが、結局出来上がった画像は、まだまだとてもじゃないが見られたものではありません。木星の縞も、土星の輪も、火星の模様もどうやってもこれくらいが限界でした。
見ての通り、特に土星と火星は無理やり模様を出した感が溢れ出ています。Kさんによると、この日は富山としてはシーイングはかつてないほどいい(自分ではまだシーイングがいいのか悪いのかさえ判断できません)とのことなので、少なくともシーイングのせいではないと思います。拡大率がまだ低いのか、そもそも拡大撮影自身がだめで、直焦点撮影にバローレンズの方がいいのか、一眼レフカメラでの動画撮影がダメなのか、そもそも焦点距離が短いこの鏡筒自身がダメなのか、光軸調整が甘いのか、ソフトの使い方が悪いのか、まだまだ謎だらけです。(追記: 結局、鏡筒を焦点距離の長いC8に変えたことと、カメラをASI224MCに変えたことで、やっと少しまともな惑星撮影ができました。)
撮影もそうなのですが、実は眼視の方でも同じようなことがありました。この日KさんのタカハシFS128で土星と火星を見せていただきました。眼視にもかかわらず、土星はカッシーニの間隙が、火星は黒い模様がはっきり見えていました。ところが自分のBKP200で同じ土星を見ても火星を見てもそんなものは全然見えないのです。アイピースを変えて倍率を変えても、ピントをどう合わせても、何をしても土星の輪はどう見ても二重に見えないし、火星も黒いものがあるのかと言われれば有るような無いようなという感じです。口径だけはBKP200の方が大きいのに、なぜ見えないのか。光軸調整ができていないのか、反射型の方が根本的に見えないのか、理由がよくわかりません。機材の値段が全然違うのはもちろん承知の上なのですが、それでも悔しくて、どうしても理由が知りたくなり、後から色々調べてみました。
まず反射型は必ず副鏡とスパイダーがあるので、コントラストが屈折型に比べるとどうしても劣る場合があること、光軸があっていないとどうしようも無いことがわかりました。その代わりに反射型はコマ収差は出るのですが、色収差があまり出ないので、惑星を見るときのように中心に一つ見る分には有利だということもわかりました。FS128クラスの屈折型は色収差も十分出ないようなレンズを使っているので、反射型に比べて色収差がそれほど劣ることが無いということも納得できました。
いずれにせよ、それでも200mmのニュートン反射ならカッシーニの間隙は見えてもおかしく無いとのことなので、やはり光軸調整かなという結論です。
他の皆さんは午前2時頃までには帰っていかれましたが、我々はこの日タイムラプス撮影も兼ねて夜明け過ぎまでいました。タイムラプスはレンズが途中で曇ってしまい、ほとんど無駄骨でした。さすがに一晩中なので下の子は相当疲れたらしく、「もう二度と星は見に行かん!」と言われてしまいました。徹夜は子供にはやはり厳しいかもしれません。でも実際は、ほとんどの時間は車の中で寝てたんですけれどね。