中古で誠文堂新光社の「デジタル点写真のための天体望遠鏡ガイド」という本を購入しました。きっかけは赤道儀の極軸の精度の話で、参照ページにこの本の紹介があったからです。
特に印象深かったのが、2.4の「実際の望遠鏡の収差」です。具体的にメジャーな望遠鏡の例を多数示してあり、やっとスポットダイヤグラムの見方が感覚的に理解できた気がしました。
正直言いますと、いままで高い望遠鏡の意義がイマイチ理解できていなかったこともあり、安い望遠鏡でも眼視では十分で、撮影でも使えるのではと勝手に思っていました。ですがこの章を読んでようやく、 実は今持っているタカハシのFS-60Qは、青ハロは少し出るようですがそれでも相当収差は少ない方で、撮影をしても収差で星像が歪むこともほとんどなく、非常に恵まれた状況にあったということがやっと理解できました。多分FS-60Qを手に入れる前、「いつかはタカハシ」と言われているくらいなので、タカハシの望遠鏡に憧れのようなものがあって、その中でも一番安価な機種ですが星の村のスターライトフェスティバルのオークションでやっと初タカハシを手に入れることができてなんとなく満足していたのですが、実はとてもとてもラッキーだったのかもしれません。HUQさんがFS-60"Q"がいいとしきりに言っていたわけがやっとわかりました。逆に、FS-60CB状態にしてフラットナーを入れた時やレデューサを入れた時は今より収差を覚悟しなければならないこともわかりました。
他にも、タカハシTSA-102+35フラットナーやTOA-130NFにフラットナーやレデューサをつけた状態なども相当収差は少なく、特にタカハシのCCA-250のレデューサ、エクステンダー無し、ε-180ED、昭和機械の30PAG(IF)、VixenのAX103S、VC200L(ともにレデューサなしの場合)は周辺に至るまで特筆すべき収差の少なさです。逆に、補正のない反射型は当然四隅が相当流れることも、十分に理解できました。また、上に挙げた収差の少ないものも、レデューサの有無で収差は相当変わるようです。
この本を参考に、自分の中で次回鏡筒を選定するときに、スポットダイヤグラムを見て、これらのものと比較することで、ある程度目的に沿った性能といいコストパフォーマンスのものを選ぶことができるのかと思います。
この本はこれだけではなく、もともと読みたかった極軸精度のところなど、各所に重要なことをきちんと式を用いて説明してくれています。非常にわかりやすく、また応用も効くため、とても有用な書籍だと思います。惜しむらくは、すでに絶版で、今回も定価1800円ですが、3000円以上出して古本で手に入れました。初版からすでに4年以上たっていますので、もし最近の状況も盛り込んだ改訂版など出たら、絶対に買っておくべき本かと思います。
特に印象深かったのが、2.4の「実際の望遠鏡の収差」です。具体的にメジャーな望遠鏡の例を多数示してあり、やっとスポットダイヤグラムの見方が感覚的に理解できた気がしました。
正直言いますと、いままで高い望遠鏡の意義がイマイチ理解できていなかったこともあり、安い望遠鏡でも眼視では十分で、撮影でも使えるのではと勝手に思っていました。ですがこの章を読んでようやく、 実は今持っているタカハシのFS-60Qは、青ハロは少し出るようですがそれでも相当収差は少ない方で、撮影をしても収差で星像が歪むこともほとんどなく、非常に恵まれた状況にあったということがやっと理解できました。多分FS-60Qを手に入れる前、「いつかはタカハシ」と言われているくらいなので、タカハシの望遠鏡に憧れのようなものがあって、その中でも一番安価な機種ですが星の村のスターライトフェスティバルのオークションでやっと初タカハシを手に入れることができてなんとなく満足していたのですが、実はとてもとてもラッキーだったのかもしれません。HUQさんがFS-60"Q"がいいとしきりに言っていたわけがやっとわかりました。逆に、FS-60CB状態にしてフラットナーを入れた時やレデューサを入れた時は今より収差を覚悟しなければならないこともわかりました。
他にも、タカハシTSA-102+35フラットナーやTOA-130NFにフラットナーやレデューサをつけた状態なども相当収差は少なく、特にタカハシのCCA-250のレデューサ、エクステンダー無し、ε-180ED、昭和機械の30PAG(IF)、VixenのAX103S、VC200L(ともにレデューサなしの場合)は周辺に至るまで特筆すべき収差の少なさです。逆に、補正のない反射型は当然四隅が相当流れることも、十分に理解できました。また、上に挙げた収差の少ないものも、レデューサの有無で収差は相当変わるようです。
この本を参考に、自分の中で次回鏡筒を選定するときに、スポットダイヤグラムを見て、これらのものと比較することで、ある程度目的に沿った性能といいコストパフォーマンスのものを選ぶことができるのかと思います。
この本はこれだけではなく、もともと読みたかった極軸精度のところなど、各所に重要なことをきちんと式を用いて説明してくれています。非常にわかりやすく、また応用も効くため、とても有用な書籍だと思います。惜しむらくは、すでに絶版で、今回も定価1800円ですが、3000円以上出して古本で手に入れました。初版からすでに4年以上たっていますので、もし最近の状況も盛り込んだ改訂版など出たら、絶対に買っておくべき本かと思います。
コメント
コメント一覧 (3)
こんどお会いする機会にでもぜひ見せてください。
撮影用鏡筒ですが、最近星像に影響する収差だけでなく、周辺減光が(マイナスの意味で)非常に効いてくるな、と実感しています。特に光害の影響が強ければ強いほど、周辺減光の悪影響が強いです。
これはフラット処理を行った上での所感です。
極端な話光害地で撮る場合、F8~10以上の暗い鏡筒を選ぶと、周辺減光の影響がほとんど無いため、写野の広い範囲をしめる散光星雲や分子雲まで描画できます。
一方、F値だけは明るいものの周辺減光が大きい光学系(たとえばF1.4の単焦点レンズの絞り開放等)を使うと、中央部と周辺部の光量差が大きすぎて、「適正露出無し」という解がありえるのです。
中央部に露出を合わせると四隅は真っ暗、四隅に露出を合わせると中央は白飛び、じゃぁその中間あたりに合わせると…中央の恒星はどれも真っ白、周辺に行くほど背景に謎の虹色グラデーションが段々に出て、R/G/B の階調の連続性が破綻していることが見て取れます。
URLに置いたのは、NIKKOR AF-S 100mm f/1.4E ED に x0.7 のレデューサーを付け F1.0 とし、α7S の APS-C クロップモードで撮った北アメリカ星雲付近です。
撮影地は自宅です。
ISO400 露出1.6秒で撮ったものを 366枚ほどコンポジットしました。
もちろんフラット処理済みです。
固定撮影で試し撮りしたのですが、星像がアレなのはフランジバックがちゃんとニコン機と完璧には一致していない仕方が無いので置いとくとしても、この背景の階調では「撮影用としては使えないな」という印象です。
あれ~やっぱり URLに私の自宅サーバーの URL を入れると
>Comment Error
>このコメントは受け付けできませんでした。
>投稿間隔が短すぎたり、不適切な語句やURLが含まれている場合に迷惑コメントと判定されることがあります。
>また、ブログの管理者が独自にNGワードを設定していたり、投稿を制限する設定を行っている場合もあります。
という画面になって書き込めません…
ブログ管理者NGキーワードは無い、と前回伺ったので、livedoor blog的に URLが不適切??
本分に http を外して書いてみるテスト。各行/を入れて補完してください。
simhuq.sytes.net/ ←半角小文字で
astro/etc/NGC7000_70mmF1.0.jpg
です。
ちなみにフラット処理を行っていない、1枚撮りの撮って出しは、同じ URL 下の以下ファイルです。
astro/etc/NGC7000_70mmF1.0_sngle.jpg
sytes.net
の前に.が付いている行があるとNGっぽいです。
私のサーバはNoIPというフリーDDNSを使っているのですが、前述のキーワードを含むURLは、何やら問題のあるサイトとしてlivedoor blog で一括NGになっているのでしょうね。(^^;
と、巧みに規制を避けて投稿してみるテスト。