ほしぞloveログ

天体観測始めました。

さてカメラの方ですが、最初は機能を理解することに必死で、それでも星空を撮ってみると目で見るよりはるかに星が写るのにびっくり。三脚は必須ですが、昔娘が作った手づくり天体望遠鏡のセット三脚を流用。レリーズが無いとシャッターを押したときのブレが目立つのでこれも必須だと思います。

とりあえず星景、星野に限りますが、撮影に際し気にしたところは、以下の通り。

レンズはできる限り広角で撮りたかったので、二つあるレンズの焦点距離の短い方の一番広角にあたる18mmで主に撮影。レンズの胴体部分にあるスイッチで
  • マニュアルフォーカス 
  • 手振れ補正はオフ
 に切り替えて、
  • マニュアルモード
  • RAW+JPG
  • ホワイトバランスは蛍光灯か白熱電球のほうが夜空の色に近く見える(RAWで撮っておけば後から変更できるが、このほうが楽)
  • 絞りはこのレンズの一番明るいF3.5に設定。同じ18mmでもあえて設定しないとFが大きくなったままの場合があります。
  • ピントはLive viewで明るい星をx5かx10で拡大して、一番小さく見えるところにフォーカスリングを合わせてパーマセルテープなどで固定
  • シャッター速度は最長で30秒くらいまでだと、相当拡大しなければなんとか星が流れずに見えます。
  • ISO感度は周りの明るさによるので、何枚か試し撮りをして決定します。感度はノイズに直結するので、ノイズが目立たない最大のISO(3200位が適当か)を探して、シャッター速度で調整しています。
  • 液晶画面の明るさは暗さに慣れた目を戻さないように一番暗くします。
  • 最高感度は隠し設定でもう一段階上げることができるが、実際にはノイズが目立つようになるので、ほとんど使ってはいません。
 
ダーク減算、8枚程度までのスタックなども試してみたのですが、これはまだまだこれから時間をかけて検討したいです。というか、あまり差が見られませんでした。X7のダークノイズはもともと悪く無いことを後から知ったのですが、これは何もわからずカメラを買った割にはラッキーでした。夏場で暑くなると問題になってくるのかもしれません。

追記: 2017/7/8に加筆訂正して、新たに初心者向けにカメラ操作の記事をまとめました。

初遠征に続き、5月7日の土曜日、二度目の遠征です。今回は家族4人で、前回も行った楡原へ再び行ってみました。

実は最初ホタルイカ獲りに行こうと、海の方まで行ったのですが、ホタルイカは影も形もなく、ベテランっぽい人もほとんど空振りのようでした。ついでに見ようとした星も、南側は明るすぎて、北側は暗いのですが、それでも海岸での光害が酷すぎるのかほとんど何も見えない状態で、早々に諦めて、そうだ山へ行こうと思い立ち、あまり気の進まなさそうな妻と下の子を無理やり誘って楡原へと向かいました。

海から約1時間くらいでしょうか、やはり山の中は見え方が全然違います。満天の星空と天の川を見ながら、望遠鏡をセットアップしました。しかも今回は新兵器のEOS X7があります。あいにくカメラを望遠鏡に取り付けるアダプターをまだ持っていないので、望遠鏡での撮影はできないのですが、それでもいつものように眼視で木星などを見ました。やっと赤道儀の自動導入も少し使いこなせるようになってきました。

実は今回は望遠鏡よりもカメラでの撮影が楽しくて、望遠鏡そっちのけでカメラでいろいろ試しながら撮り続けていました。星景、星野撮影なのですが、星景撮影の方が景色が入って臨場感が出るので楽しいです。カメラのセッティングについてはここにまとめておきました。

とりあえず撮れた写真の中で加工まで持っていったものを載せてみます。未加工のもの一枚と、4枚をスタックしたものです。

IMG_0121
  • 2016/5/8, 01:49, Canon EOS X7, 18mm, F3.5, ISO1600, 30sec, rawフォーマットからJPGにしてリサイズのみしたもの


stacked3a
  • 上記設定で、30秒ごとに連続4枚をDeepSkyStackerでスタック、CanonのDPP4やらGIMP2.9やらで色々試行錯誤して加工したもの

まだ見せることのできるレベルに達していないのは重々承知です。とにかく色を出してみたいという試みです。練習がてらスタックしましたが、意味はまだほとんどないと思います。これも練習と思ってなのですが、一応ダーク減算とかもしていますが、ほとんど結果に影響はありませんでした。いずれせよ、どんな加工ソフトがあるのかと、ソフトの操作に慣れるのが目的です。

それでも初めて綺麗に色がついた天の川の写真を自分で撮ったと思うと、嬉しくなってきます。


ついでにもう一枚。こちらは一枚のみからです。

IMG_0157


  • 2016/5/8 02:19, Canon EOS X7, 18mm, F3.5, ISO6400, 30sec

結局この日は午前3時頃までいました。でも、結局星を見ていたのは私と娘だけで、寒いのが嫌なのか妻と下の子は車の中でずっと寝ていました。

 

初めて一眼レフカメラで星を撮ってみました。

そもそもカメラを選ぶ時にNikonにするか、Canonにするかなど よくわからなかったのですが、後から色々調べて天体に限っては入門機はCanonにして正解だったと思います。

これまでiPhoneのカメラ以外いらないと本気で思っていたので、一眼レフでないと撮れない写真があると初めて実感できました。

IMG_0049

2016/5/5 0:59, Canon EOS X7, 18mm, f/5.6, 15sec

この日一番まともに撮れた写真です。自宅から見た北斗七星です。絞りを5.6なんかにしてしまっています。


この時はRAWで撮ることを知らなかったのでJPEGで撮っていました。未加工です。他の写真のほとんどはピンボケだったり、ぶれていたり、流れていたりで、見る影もありません。

もう一枚

IMG_0106

2016/5/5 0:59, Canon EOS X7, 18mm, f/3.5, 10sec

天の川がうっすら写っています。これも未加工です。やっと絞りを開くことを覚えました。この写真で、はじめてホワイトバランスを蛍光灯や白熱電球にすると青っぽくなって、夜空のイメージに近くなることがわかりました。あとで加工する場合でも楽です。(2017/10/11追記: 娘のNatsuと一緒に読み返していたら、なんと写真の左下に流れ星が写っているではありませんか。一年半経ってやっと気付きました。)

そもそも、自宅から天の川が写ることにびっくり。確かに富山なので、空気はきれいかと思っていましたが、結構周りは明るくてあまりいい場所とは言えません。ところがなんと位置がわかってしまえば、夜中になって暗くなってくるとうっすら自分の目でも天の川が見えるではないですか!以前夜中に虫取りに行った時に、何かうっすら見えたあれが天の川かなと思っていたのですが、実際に確信を持って天の川が見えたのはこの日が初めてです。


実はカメラも全く詳しく無くて、でも昨晩綺麗な天の川を見たので、なんとか天体撮影はしたいので望遠鏡を買った後、同じくゴールデンウィーク中の5月3日に自宅近くのカメラ量販店で入門機のCanonのEOS kiss X7のダブルレンズセットを新品で購入しました。これは娘がためてあったお年玉を全額出して買ったので、所有権は娘にあります。

IMG_9594

実はバリアングルの液晶がついているX7iと迷ったのですが、iにするならどうせX8iがでています。でもX8iにすると値段が上がってしまうのと、X7はやはり軽いというのが特徴なので、娘が使うのにはいいと思い、この機種にしました。液晶の傷防止シールと、レンズ保護のクリアカバーを2つ同時に購入しました。

望遠鏡に取り付けるためにはまだ機材が足りないので、とりあえずは娘が3年生の時に作った組み立て式の天体望遠鏡がのっていた三脚を使って、カメラで星を撮ろうかと思っています。星だけを撮ったものを「星野写真」、景色も含めて星を撮ったものを「星景写真」というそうです。


望遠鏡を持って自宅以外での撮影をしてみようと思い、いろいろ遠征の場所を考えました。5月2日、明るいうちに下見をしたのですが、近くの楡原の山の中なら、夜になれば十分に暗く、道の途中の視界が開けている場所なら撮影ができそうでした。

IMG_9104


その日の夜、娘のNatsuと一緒に早速下見をした場所に向かいました。幹線道路から500mくらい入ったところで、高度は400mくらいです。自宅からは車で20分くらいでしょうか。結構気楽に行くことができそうです。

実際に夜に行ってみると、北側は視界が開けているのですが、街の明かりが北側になるのであまりいい状態ではないことがわかりました。南側は山の木が多少遮るのですが、それでも空は真っ暗で、自宅で見た天の川よりもはるかにはっきり見えます。

新しい望遠鏡にウキウキしながらセットアップを頑張りましたが、やはり自動導入には至らず、半マニュアルでの導入でした。それでもやっと赤道儀に電源を入れて動かすことはできましたが、結局アラインメントで上手くいかずに断念しました。今日は何とかモーターでの動かし方がわかったくらいで、昨日に引き続き木星を今回はモーターであわせることで見て終わりにしましたが、それでもすでに赤道儀で追っているのだと思いますが、昨日と違い視野からすぐに消えることはなく、木星をある程度の時間楽しむことができました。この日に初めて土星の輪を見ることができました。生まれて初めての、自分の目で見る土星の輪でした。

子供のころ、多分ケンコーのだと思いますが、口径5-6cmくらいの屈折望遠鏡と経緯台、三脚のセットを親がなぜか突然買ってきました。その時はまずは月を見てクレーターの綺麗さには驚きました。何度か恒星を見てふーんと思い、やっとの事で木星を見て、木星の縞が見えたような気がして喜んだのですが、同時にかなりボケていたので、こんなもんなのかと子供心に少し残念だったのを思い出しました。今思えば縞と思っていたのは単なる収差だったのだと思います。土星は場所もわからずに全く見るに至りませんでした。確か小学校の4-5年生だったと思います。結局望遠鏡はそれくらいで終わってしまい、とうとう星に興味を持つことができずに大人になってしまったのですが、それから30年くらい経ってやっと土星の輪を自分の目で見ることができたのです。かなり感動的でした。

結局、この日は23時頃までいたでしょうか。山の中はトイレがないのと、クマなどの危険があることもこの時になってやっと気づいて、帰路につきました。いい場所を見つけるのはやはりなかなか大変です。

それでもとりあえずやっと暗いところに行って望遠鏡を覗くことができ、それはそれで満足できたのですが、それよりも天の川がとても綺麗だったので、やはり一眼レフのカメラを持ちたくなりました。


やはり天体観測を始めるなら、赤道儀は欲しいと思っていました。しかもできれば自動導入付きのもの。

Vixenとかも勧められましたし、一応タカハシも見ました。さすがにタカハシは全く手が出なくて、結局選んだのは最大荷重が同クラスでは一番大きくて、自動導入も標準で付いているCelestron社のAdvanced VXです。精度がどうかという話もあるみたいですが、値段からいっても最初に手が出るのはこれくらいが限界です。

多分一昔前から考えると自動導入がついてこの値段というのは、考えられないくらい安くなっているのだと思います。でも鏡筒よりも赤道儀の方が高いとは正直あまり考えていませんでした。



 IMG_9425


実は30日に実家から帰る途中で高速で大きな事故があり、2時間ほど足止めをくらって、疲れ果てて夜遅く帰ったのですが、望遠鏡が気になって朝早くから組み立てを始めました。5月1日の昼すぎには一応組み上がって、その夜に早速庭に出してみました。でも初日なので充電に手間がかかったのと、結局赤道儀の電源の入れ方がわからず、フルマニュアルで木星を視野に入れて縞が見えたと喜んだのですが、当然のことながらすぐに視野から逃げていってしまいました。
 

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