ほしぞloveログ

天体観測始めました。

タグ:M57

4年生の下の子が友達や近所の子を集めて自宅でお化け屋敷をやりたいというので、ここ何週間かは家族を巻き込んでずっとその準備でした。


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準備の甲斐あって、昨晩11月5日、夕方6時からお化け屋敷を実際にやったのですが、来てくれたお客さんは24人、家族4人を入れたら28人を巻き込んでの大騒動です。2階の16畳分の部屋をまるまる使っての大掛かりなもので、お化け屋敷のアイデアから工作までほとんど下の子一人が考え、自分の手でやっていました。もちろん手伝いも必要だったので、当日は私は駐車場係、妻は受付、上の子にも脅かし役をやってもらっていました。一階の和室に来た人から順に集まって、怖い話を聞きながら2階へ行く順番を待つわけです。2階のお化け部屋自身は5分もかからないので、20人以上もいるとその間、もしくは終わった時に暇を持て余します。


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お化け屋敷自身は大成功に終わったのですが、その余った時間を使って、天体観測会をしました。

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用意したものは、一つは簡単で、子供用にSCOPETECHの口径60mm、焦点距離800mmに20mmのアイピースをつけたもの。写真の廊下の奥の窓の向こうに少しだけ写っています。最初だけ何人かに導入の仕方を教えて、あとは子供達に勝手に触らせておきます。SCOPETECHはファインダーの代わりに鏡筒に2つの穴がついているので、子供でも簡単に導入ができます。一応この間ファインダーも取り付けたのですが、見ているとやはりほとんど使っていませんでした。月やら、火星やら、ベガやら、最後はすばるなど導入してそれぞれ楽しんでいたみたいです。

もう一つは、 Advanced VXにFS-60を載せた電視です。BKP200は重いのと子供が走り回っているので無しです。でもこれだとウェイトも載せなくていいのでだいぶん軽くなって、赤道儀ごとなんとか運べる範囲の重さです。自動導入のメリットを考えると案外これはいいかもしれません。こちらはM57、M27、アルビレオ、月などリクエストに応じて導入しました。M57、M27は輝度が高いので、かなり明るいところでも見ることができます。秋の醍醐味のM31は残念ながら設置場所の関係で屋根に隠れてしまい、見せることができませんでした。その代わりに、M31は別途途中から双眼鏡を出して眼視で見てもらいました。みなさん、簡単に、特に自動導入で動いていく望遠鏡に驚いていました。みんなで画面を共有して見ることができるので、たくさんの人数に対応することができました。ただ、星雲が普通に色付きで見えることが結構すごいことだということは、あまり伝わらないみたいでした。

それよりも自分で驚いたのが、いつのまにか星の解説が色々できるようになっていることです。もちろん基本的なことだけで、夏の大三角に始まり、おり姫、ひこ星のはなし、白鳥座と天の川、秋の四辺形からアンドロメダ、カシオペアと北極星など、簡単なのですが、これだけでもみなさんわかりやすいと喜んでくれました。随時、望遠鏡で実際に見てもらいながらやったのも臨場感が出てよかったのかもしれません。次回星見会でもやったら来たいかと聞いたら、ほとんどの人がぜひ来たいと言ってくれたので、いつか自宅で観望会単独でやってみようかと思います。
 

娘のNatsuです。

夏休みの自由研究で、宮沢賢治作「銀河鉄道の夜」を調べました。その中で銀河鉄道の夜に出てくる星の写真を撮りました。その中のいくつかを紹介します。写真は牛岳スキー場の上で撮りました。星雲は難しいのでパパに手伝ってもらいました。

タイトルはこんな感じです。

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まずは天の川にかかる全景です。残念ながらゴールの南十字は地平線の下なので撮ることができません。

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こと座です。このページで、銀河鉄道がどのように天の川をたどっていったかを考えてみました。こと座よりも白鳥座の方が先かと思いがちですが、こと座に関しては銀河鉄道に乗る前に出てきます。

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こと座にはM57があります。銀河鉄道の夜には直接出てきませんが、宮沢賢治はM57が好きだったようです。「シグナルとシグナレス」や「土神と狐」などの物語に出てきます。

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白鳥座です。銀河鉄道の出発点です。

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白鳥座の嘴に当たるアルビレオです。銀河鉄道の夜では「アルビレオの観測所」として出てきます。

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宮沢賢治は空想ではなく、ちゃんと科学的に物語を書いていたことがわかりました。11月に石川県小松市のサイエンスヒルズ小松で渡部先生の宮沢賢治 生誕120年 講演「賢治作品の中の宇宙」に申し込みました。とても楽しみです。





 

Revolutio Imager (以下RI)で一つやり残していることがあります。

入門用の望遠鏡にRIをつけた場合星雲に色がつくかどうかです。RIを使うのは機器をPCなどに接続することや、カメラでの撮影に手が出ない人なども想定されるので、その人達が楽しめるレベルの鏡筒で動くことを確認したかったのです。

とりあえず子供が使っているSCOPETECHの口径60mm、焦点距離800mmの屈折型望遠鏡に、0.5倍のレデューサーを装備したRevolutio Imagerをつけて、焦点距離400mmで試しました。ターゲットはこれまで何度となく見ている、輝度の高いM57です。これが見えなければ他は厳しいという判断です。場所は富山の自宅の庭で、条件が良いと天の川がかろうじて見えるくらいの場所ですが、この日は天の川は見えていませんでした。

まずSCOPTECHの結果ですが、M57が小さすぎて見つからない。望遠鏡は経緯台に乗っているのですが、これまで赤道儀での自動導入しかしたことがないので、明らかに自分の経験不足です。さすがにファインダーもなく、あるのは鏡筒についている2つの穴だけなので、暗い星が全く見えず、ターゲットの場所を特定するのが難しいです。M31やM42などの大きなものだとまだましなのかもしれません。

小一時間奮闘し、結局見つからなかったので、とうとう諦めて一昨日整備したFS-60QとCCDファインダーに頼ることにしました。焦点距離が600mmと少し短くなるので、レデューサーは外しました。

こちらに変更してからは、ファインダーの精度も十分に出ているせいか、ほぼ一発でM57を視野に入れることができました。まあ鏡筒の値段が全然違いますが、口径は同じ60mmなので、集光力は同じと考えて、SCOPETECHでもうまく導入できれば同様に見えると思うことにしましょう。

結果は写真を見ればわかりますが、なんとか色が出るくらいでしょうか。これをすごいと思うか、まだまだだと思うかは人によるかと思います。それでもアイピースと比べるとはるかにはっきり色も形も出るということは言えるかと思います。

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RI付属のCCDの設定項目を相当調整した結果なので、初心者が一発でこの画像を出すのは少し厳しいかもしれません。ちなみに時間的には20時頃で、月齢16日のほぼ満月が少し登りかけてきていたので、空はそれほど暗いわけではありません。というかかなり明るい日で、この条件下で頑張ればこれだけ見えるというのはある意味すごいとも言えます。

あと、赤道儀のTG-SPがやはり絶不調で流れまくっていたので、もし流れるのを抑えることができるともう少しスタックの回数を増やすことができて、多少マシになるかもしれません。でもよく考えると、初心者で経緯台で試す人もいるはずなので、今回の条件の方が実際の使用に近いのかもしれません。

ちなみにこちら

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が同じFS-60QでASI224MCで撮ったものです。公平を期すためにSharpCapのスタック機能は無しの場合です。

さらにオートアラインがついたスタック機能をオンにすると

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はるかに綺麗に見えます。やはりソフトでの調整もあり、ASI224MCの方が見えやすいという結論は以前と変わりありません。

さて今回のポイントの、入門者が色のついた星雲をRIで見ることができるかですが、見ることはできるが、思ったより敷居が高いというのが私なりの結論です。経緯台での星雲の導入が思ったより難しい(これはRIに関係ないのかもしれません)ことと、たとえそれを乗り越えたとしても、例えば今回の画面を初心者が見て色がついた星雲と思えるかどうかという点だと思います。そもそも口径60mmで眼視で星雲を見るのは至難の技なので、それから言ったらはるかに見えるようになっているのかもしれません。それでも口径200mmでのM57ははっきり色がついていると誰もが言うと思います。やはり初心者が最初に手にする60mm程度の口径では本当にギリギリというところだと思います。

逆にいうと、タイトルの趣旨とは違って来てしまいますが、例えば自動導入付きの赤道儀に、口径200mm程度の鏡筒を持っている方には、是非とも電視のインパクトを存分に味わってもらえればと思います。電視は自動導入との相性がとてもいいです。口径も60mmでは少し厳しかったですが、200mmもあれば全く見え味は違ってきます。アイピースと電視で星雲を見比べてみると、これまでとは全く違った楽しさに出会うことができると思います。こういった意味ではコンピューターなど追加アイテムが一切いらないRevolution Imagerは手軽に電視観望を実現できるすごく有効な手段だと思います。

それでも、今回の経緯台で小さなM57を探す過程は面白かった(結局私はSCOPETECHでは見つけられませんでしたが、一番の理由はファインダーがなく、かわりに2つの小さな穴が鏡筒に付けてあるだけで、ベガなどの明るい星はよく見えるのですぐに導入できるのですが、琴座の他の星はこの日はほとんで見えなかったのが原因なのだと思います。)ですし、初心者ならばより口径の大きい望遠鏡への興味もわくだろうし、カメラでの撮影の方にも興味が行くのではと思います。より天体観測への深い興味を持つためのきっかけにはなるのかなとは思いました。

ただ、このために初心者が299ドル、日本に持ち込むともう少し高い値段になるでしょうが、それを払うかどうかは、うまく魅力を伝えていかなければならないのだと思います。実際ひと昔前からみたら、電視なんて考えられなかったでしょうし、眼視とカメラ撮影の中間だと思うのですが、カメラで撮影するよりも安く済むのも事実でしょう。また、技術革新が早い機器でもあるので、5年後にはもっとすごいものがもっと安価に出ているかもしれません。この過渡期に、リアルタイムでの電視観望に興味を持てる人にとっては、お手軽な面白い機器なのだと思います。


ついでにRevolution ImagerでM27も撮ってみました。

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本当にうっすらと見える程度ですが、繰り返しになりますが、月齢16日の明るい状況下ででの見え味です。

今回のことから、星まつりで安く手に入れたファインダーが余っているので、SCOPETECHにネジ穴を開けて取り付けてやって、子供にM57とM27を探させてみようと思います。見えたら喜ぶかなあ? (追記:後日余っているファインダーを取り付けました。)


10月2日、やっと晴れました。日曜の夜で明日は仕事なのですが、久しぶりの全天に近い星空なので、自宅の庭で少し見てみました。

前回の記事に引き続き、電視観望の検証の続きです。まずやったことはRevolution Imager (以下RI) とASI224MCの比較です。特に星雲に色がつくかという観点で比較しました。

最初はC20、北アメリカ星雲です。CSマウントの8mmでの比較です。

ASI224MC: 1秒露光、Gain450 (45dB)、8回スタック、

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色は付いていて、メキシコ半島の形もなんとかわかります。

続いてRI: 64FLD, 36dB

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全然色がつきませんでした。形は多少わかります。でもこれはまだ設定不足だったことが後に判明し、次のM57で評価はいい方向へと覆されました。でも、その前にASI224MCで16mmで写したものを載せておきます。

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なぜかというと、同じF1.2でも明らかに16mmレンズよりも8mmのほうが明るいからです。写真を見てもらうと分かりますが、かなり無理をして色を出しています。このときの設定が1.5秒露光、Gain 480(48dB)、9回スタックです。スタックの回数はノイズが落ちるだけなのでそれほど差はないのですが、これで8mmのときとだいたい同じくらいの明るさだと思うと、1sec/1.5sec x (45-48)dB = 1/(1.5 x 1.4) ~ 1/2.1 で約半分くらいの明るさです。確かに8mmのほうが値段も高いし、作りもしっかりしてるのですが、同じF1.2でも大分違うなあというのが感想です。メキシコ半島の形はよりはっきりわかります。

次はBKP200にカメラを取り付けての電視です。まずは以前も撮影したM57です。ASI224MC: 1秒露光、Gain600 (60dB)、8回スタック、

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綺麗に色がでています。電視観望としては十分でしょう。

次はRI:  64FLD, 36dBです。最初の設定は画面を見ればわかりますが、

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真ん中にうっすら見えています。先の北アメリカ星雲と同じ設定です。ここの「画面調整」をいじったものが

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になります。これならば電視観望としては十分合格圏でしょう。先の北アメリカ星雲も、もっとマシに見えるはずですが、今回は試すことができませんでした。次回以降リベンジしてみます。


続いて、これも以前撮ったM27、亜鈴状星雲です。ASI224MC: 2秒露光、Gain550 (55dB)、8回スタック、

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続いて、RI:  256FLD, 44.8dB

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「画質調整」のところはいじっていないのですが、露光とゲインは最大です。ここら辺がRIの限界な気がします。ASI224の方はまだ余裕がありそうです。


だいたいここまででASI224とRIとの比較はできたので、これ以降ASI224のみですが、その前に少しまとめてみます。やはりASI224のほうがソフト上でいろいろ調整でき、解像度もいいので、性能としては上ですが、RIの方も値段からいったらとても充実したセットで、入門者も扱えることを考えると、なかなか見えなかった星雲の色が楽しめるという観点からは、すごくお得なセットだと思います。日本でも是非販売されれば、天体観測の裾野が広がることにかなり貢献するのではないでしょうか。自分の目で星雲に色が付いているのをみるなんて、私自身少し前まで本当に憧れでした。あと、もう少し試したいことは、入門用の6cmクラスの口径と合わせてみることです。また後日、子供と一緒に試してみたいと思います。


続いてこと座の球状星団M56です。ASI224MC: 1秒露光、Gain600 (60dB)、16回スタック、

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十分綺麗に見えています。球状星団は比較的このシステムに向いている気がします。


だんだん厳しくなってきます。C27、白鳥座の三日月星雲です。ASI224MC: 4秒露光、Gain450 (45dB)、22回スタック、

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ずいぶん無理をして色を出していますが、かろうじて形が見えています。

さらにC33、白鳥座の網状星雲。ASI224MC: 5秒露光、Gain450 (45dB)、11回スタック、

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こちらも相当無理がありますが、形は一応多少見えています。

最後は同じく網状星雲の西側のC34です。ASI224MC: 10秒露光、Gain400 (40dB)、8回スタック、


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ほとんど形もわかりません。ここら辺が限界でしょう。

やはり輝度の低い星雲はあまり得意ではないようです。撮影するときは分のオーダーで露光するので、まあ当たり前といえば当たり前なのですが、それでも自宅の庭での撮影なので、もっと暗いところに行けばもう少しマシなのかもしれません。一度天気がいい日に、いつもの牛岳に行って試してみようと思います。


あと、今回焦点距離800mmのBKP200で試したのですが、もう少し広角でみたいこともあり、実は0.5倍のレデューサーも試しました。しかしながら、結局どうやっても合焦しませんでした。(追記: 後日解決しました。)

ASI224もRIのCCDも同じように1.25インチに変換するアダプターの先につけたのですが、センサー面から多分5cmくらいのオーダーで離れているところにレデューサーが位置していると思います。フォーカサーではあわしきれなかったので、フォーカサーのアダプターを外して、かなり大きな範囲で前後させたのですが、全く合焦する気配がありませんでした。何か間違っているのか、ちょっと不本意なので、C8か6cmの屈折で試してみようと思います。







9月3日の夕方から、下の息子(Suke)を連れて、数河高原にある天文台に行きました。たまたま仕事の時に知り合った方が星が好きだというので、いろいろ話していたらなんと天文台を個人で作って運営していて、天文同好会を主催している方と聞いて、早速観望会の日に参加させて頂きました。

富山を出た頃はまだ晴れていて、細い月と木星が沈んでいくところが綺麗に見えたのですが、途中から曇りで雨もぱらつき出し、今日はダメかなと思っていました。天文台のある場所は国道から少し山側に入った駐車場の横で、ほとんど何も見えないような真っ暗なところです。写真は真っ暗なところで撮った天文台の全景ですが、ピンボケになってしまいました。

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入り口のドアを開けるとお誘いいただいたYさんと他にも5人のお客さんがいらっしゃいました。その中のお二方は天文同好会の仲間とのことで、この辺りの星の見え具合や望遠鏡の機材のことなどお話しさせて頂きました。この辺りはお盆くらいまではいいのですが、お盆を超えるとずーっとすっきりしない空が続くそうです。また家族連れなのでしょうか、小学3年生の女の子もいて、この子は毎回観望会に参加しているそうで、うちの子ともいろいろ喋っていたみたいで、いい友達になれそうです。

天文台は個人運営とは思えないほど立派なもので、「コスモス天文台」というのの他にもう一つ「ビーナス天文台」というのもあるとのことです。以前お会いした時に聞いたのですが、星はご主人の趣味とかではなく、それどころか家族はあまり興味を示さずに、Yさん一人でこれだけのものを作ったとのことなので、相当星が好きでないとここまではできないと感心しました。

小一時間の間いろいろ話しながら、途中雨が天文台に当たる音が響いたりして天気がどうにもならないなと思い、このブログのことも見て頂いたりして、まったり過ごしていたのですが、いつしか子供の望遠鏡の話になって、どうせだから車から持ってこようと外に出ました。雨はまだ少し降っていたのですが、なんと一部星が見え始めています。皆さんに声をかけ、喜び勇んでとりあえず双眼鏡だけ準備していると、間もなくどんどん晴れ渡り、すぐに雲ひとつないとても澄んだ空になりました。とりわけ光害が少ないのか、天の川はペルセウス座流星群の時に満天星で見たものをはるかに超える濃さで、Yさんも周りの方も観望会の時にこれだけの空が見えるのは珍しいと言っていました。

私もさっそくついこの間試したばかりのリアルタイム星雲観望システムをフルで出してみることにしました。家族以外の人に見せるのは初めてなので、どんな反応があるのかとても楽しみでした。ただ、雨上がりで次の日の予定もあるので、結構焦ってセットしてしまい、極軸もろくろく取らずに見はじめてしまって、自動導入の精度が散々でした。時間がなくても、特に人に見せる時にはきちんとセットアップはしたほうがいいというのは、今回の痛い反省項目です。行く前に組み立てたモーターフォーカサーはトラブルもなく無事に動いてくれました。

それでもM57のリング星雲とM17の鉄亜鈴(アレイ)星雲はすぐに綺麗に見ることができました。やはり色が付いた星雲を見ることができるのはインパクトがあったようで、技術の進歩でこんなことまでできるようになったのかと言われた時は少し嬉しかったです。

他のものは導入のトラブルのせいもあり、かなり散々でM27、C12、M31(アンドロメダ銀河、大きすぎて中心しか見えない)、M33はトライしたのですが、全く入らないか、見えても色も形もわからないなど、全滅でした。その中でM13は色は付かないものの、球状星団の特徴が画面ではっきり見えてよかったです。この時に気づいたことは、このシステムは一つの天体をみんなで共有して同時に見ることができるということです。これはあまり想定していなかったのですが、みんなで同時に見るということは思ったより楽しいことでした。

どうやらこのシステムは得意なものと不得意なものがはっきり分かれる気がします。何度か試して得意なものを知っておくのは必須だと思いました。輝度が高くて、直径が10分くらいまでのあまり大きくないものが得意なようです。

ところで子供はというと、最初寝袋やシートを広げて、地面に寝っ転がって他の方たちと星を見ながらいろいろ話をしていたみたいのですが、もう一人の来ていた子が22時過ぎに帰ってしまってからは、程なくして寝袋にくるまって眠ってしまいました。私はそれからもしばらく空を見ていたのですが、23時半頃には撤収して子供を車に乗せてから帰路に向かい、家に帰り着いたら0時半頃でした。帰りにYさんからシールや本などお土産をいただきました。次の日起きて子供がとても喜んでいました。いろいろ気を使って頂き、どうもありがとうございました。とても楽しい時間を過ごすことができました。

惜しむらくは、カメラのレンズを持っていくのを忘れてしまったことです。綺麗な天の川をぜひ撮っておきたかったです。

次回の観望会は10月8日(追記: 大雨で中止)、その次は11月6日とのことです。子供もとても面白かったと言っているので、ぜひまた参加させて頂きたいと思います。


 

胎内星まつりではSony α7Sによる色付き北アメリカ星雲のリアルタイム表示にすごく刺激を受けました。できたら自分でも観望会でこのようなことがやれたらずいぶん盛り上がるのではないかと思いましたが、なにぶんα7Sは結構高価で、今の自分にはそこまで予算を割くことができません。

それでもすごく羨ましくて、星まつりから帰って中古のα7Sの値段を調べたりしていたのですが、いろいろ考えてみて、もしかしたら手持ちのASI224MCも高感度CMOSをセンサーに使っているので、同じようなことが安価に出来るのではないかと思いました。

カメラ同士の直接の感度比較をしたわけではないのですが、ASI224は少なくとも現段階では高感度の部類(参考: 庭先天体写真家さんのブログ)に入るセンサーを持つ動画撮影用カメラです。Iさんの機材が赤外線フィルターをカットしたα7Sにf/1.2のNikonの58mmレンズで、0.25秒毎更新の画面でした。北アメリカ星雲が画面の半分を占めるくらい、M31アンドロメダ大星雲は余裕で認識できるが、M57はリング構造は判別できないくらいの画角でした。対するASI224は赤外線にももともと感度があり、惑星撮影ではIRカットフィルターをわざわざ入れるくらいなので、星雲のHα線はそもそも綺麗に映る可能性があります。幸いなことに手持ちのBKP200は安価ですがf/4で非常に明るく、径の割に焦点距離もそれほど長くない800mmで、広角撮影は望めませんが、星雲撮影にはそこそこ向いています。

センサーの感度とレンズ(鏡筒)のf値と露光時間で色の付き具合とリアルタイム性が決まるはずで、画角は焦点距離とセンサーのサイズで決まるはずです。この際、画角は置いておいて、色の付き具合とリアルタイム性を見てみようと思い、8月30日の夜に早速試してみました。この時点で星まつりでの大興奮の観望から3日が経っていました。場所は富山の自宅の庭で、この日は台風が通った後のせいか、最初は雲が多かったのですが、そのうちに雲がほとんどなくなる時間帯があり、透明度も高く、天の川がうっすら見えていたほどです。

以降全て、鏡筒にASI224をそのまま取り付けたいわゆる直焦点撮影で、動画を秒単位の長時間露光した撮影になっています。露光時間がそのまま画面の更新時間になります。

最初の写真は、普段使い慣れているFireCaptureで映しているところを、iPhoneでコンピューターごと写しています。まずはM57リング星雲ですが、ゲインをうまく調整すると1秒更新で十分に色が付いているのがわかります。

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写真の見え味と実際の見え味を比較してみると、これは感覚で言うしかないのですが、ほぼ同じかもしかしたら写真の方が少しいいかもしれませんというくらいで、印象はほとんど変わりません。カメラのゲインが相当高いので、写真撮影するとしたらノイジーですが、観望で色が付いているのを確認するには十分だと思います。1秒更新だとかなりリアルタイム性を味わえると思います。

動画で撮ってみました。途中適当に移動しているので画面の更新頻度がわかるかと思います。


続いてM17アレイ星雲です。こちらは5秒くらいの更新になってしまいますが、それでも色が付いていることまで十分にわかり、リアルタイム性もそこそこ味わえます。


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BKP200での最後は白鳥座にあるNGC 6946(Caldwell 12)です。こちらはさすがになかなか厳しく、30秒くらいの更新時間になってしまいます。それでも渦巻きの様子を知ることはできます。ちなみにこれは自分にとって人生初渦巻銀河になります。

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2.5倍の焦点距離(2000mm)のf/10のCelestron C8で撮ったM57も参考に載せておきます。この時は5秒くらいの更新頻度です。C8でも5秒あると十分色が付きますが、BKP200の時のように1秒更新だと色が付いていると言うには少し苦しいです。

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他にもC8でM27やCaldwell 27も見たのですが、これらは少し厳しかったです。C27は本当にうっすらと見える程度でした。C8でとったM27を参考に載せておきますが、赤を相当強調しているのと焦点距離が長くて対象が入りきっていないので、あまりまともには見えていません。両方ともBKP200で見た方がもう少しマシかもしれません。

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この日は雲が出てきてしまったのと、コンピューターのバッテリー切れが重なり、ここらへんまででストップでした。


もともとこの思いつきのヒントは、星まつりでの会話でIさんが「20cmクラスの望遠鏡にレデューサーをつけてα7Sでみたらもっと面白いのでは?でも私は大口径の鏡筒は持っていないので、まだ試したことがない。」という話があったことからきています。たまたま私は20cm鏡筒はもっていたのですが、α7Sは欲しくてもなかな買えないので考えた苦肉の策なのですが、適当な思いつきの割には相当うまくいったのではないかと思います。

すでに同じようなことをやっている方もいるのかもしれませんが、私が調べた限りではASI224で長時間露光を試している人はYouTubeで見つけましたが、これはあくまで撮影用で、観望会のためというのは見つけることができませんでした。今回の方法は、少なくとも星雲に色がつくのを観望会で見せてあげたいというレベルは楽々超えるのではないのでしょうか。普段星雲を撮影している人はまだしも、これまで星雲を本とかの写真でしか見たことがない人にとっては、普通の観望会での眼視での星雲像は結構がっかりレベルで、カメラ越しでもいいので今まさにこの空にある星雲を、しかも色付きで見ることができるというのは十分なインパクトがあるのではないかと思います。長時間露光で写真を撮って加工などすれば、もちろんもっと綺麗なものを見せてあげることはできるのですが、今まさに見ているというライブ感は全く別次元の楽しさになるのではないでしょうか。

ただ、この日は透明度が高かったので、普通の観望会ではもう少し光害があるような場合もあるため、もう少しいろんな場所でどこまで見えるのか試す必要があるのかもしれません。


さらに、おまけで次の日の31日夜にASI224に付属の魚眼レンズで、長時間露光でどこまで見えるのかやってみました。

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この日は昨日ほど透明度はなく、肉眼では天の川はほとんど見えない状態でした。付属レンズの口径は1cm程度と相当小さいので全く期待はしていなかったのですが、それでも15秒程度の露光で十分に天の川は映ります。実は私の周りでも天の川を見たことがないとか、七夕の日だけ天の川が見えると思っている人もかなり多いので、こんなものでも観望会で見せればインパクトがあるのかもしれません。

ところで、ZWO社のカメラに一眼レフカメラ用のレンズを取り付けることってできるのでしょうか?一眼レフカメラを鏡筒に取り付けるのはTリングでいいのですが、その逆のアダプターが必要なのかと思うのですが、そんなものってあるのですかね?今度調べてみます。(追記: ここで解決しています。)


最後に、ASI224はSonyのIMX224を使っていてこれはExmorと名付けたシリーズの一つらしく、ここにセンサーの情報があります。α7SはExmorセンサーと書いてあるだけで、どんな素子を使っているか情報がありませんでした。できれば素子自身の感度性能の直接比較をしてみたいです。


 

しばらく眼視でBKP200を楽しんでいたのですが、やはり撮影をしたくなりました。

望遠鏡側にカメラを取り付けるにはTリングというものが必要なのですが、安いものなのでVixen製のCanon用の「カメラアダプター Tリング キヤノンEOS用(N) 37306-2」をアマゾンでを発注してカメラボディーに取り付け試してみました。BKP200に付属の変換リングを適当につければそのまま鏡筒の接眼部に取り付けることができます。

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5月17日満を持してのBKP200での初撮影です。撮影場所は自宅の庭です。それで撮った土星がこれです。

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笑ってやってください。加工なんてする気にもなりません。

なんでこんなに小さいんだと驚いて、ここで初めて焦点距離800mmでは足りないと気付いたのです。その後色々調べると惑星だと直焦点撮影ではだめで、拡大撮影というのをしないとダメだということがわかりました。次は拡大撮影に挑戦です。こうやって一歩一歩学んでいくんですね。

ちなみにこの時撮ったM57とM13です。

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自動導入の練習がてら撮ってみたものです。小さくてしかも未加工なので見苦しいですが、実はこれが人生初のメシエ天体になります。眼視でもうっすら見えました。

M13の方をよく見ると流れてしまっていますが、これはシャッターを指押ししているからです。レリーズの必要性を実感しました。


 

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