ほしぞloveログ

天体観測始めました。

タグ:105mm

2度目のネオワイズ彗星のチャンスがありました。天気を見ての判断で、再び能登半島の羽咋まで遠征することにしましたが、うまく撮影までできたでしょうか?


前回の撮影の反省点

7月16日に撮影したネオワイズ彗星ですが、画像処理まで終えてみると幾つか反省点が出てきました。主には2点で
  • テイルが思ったより長いので、もっと広角で撮影しても良かったのではないか?
  • 核が恒星に対してあまり動かないので、もっとトータル露光時間を伸ばしても良かったのではないか?
ということです。

ちょうど前回のブログの記事を書き終えた土曜日の午後、富山はダメそうですが、石川とか福井とかでまた天気がいいところがありそうな雰囲気になってきました。福井まで行ってしまえば暗くていいのですが、石川の南の方は金沢の市街地の明かりでちょっと厳しいかもしれません。19時ころは確かに石川の南とか福井がいいのですが、夜22時くらいまでの天気を考えると、もう一度能登の前回と同じ場所にするのも悪くはありません。ここはもう賭けになるので、とりあえず前回と同じ場所に向かい、その場でダメなら南下しようと決めました。


というわけで能登羽咋に向けて再び出発

前回のセットアップもほぼそのまま残っているので、ほとんど準備はできていいます。場所も道もわかっているので自宅を出たのは前回よりずいぶんのんびりで15時半過ぎ。17時半前には到着しましたが、まだ全面曇りなので途中で買ってきたお弁当で早めの夕食です。

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前回写真を撮り忘れたのですが、場所はこんなところです。コンクリート部分は斜めになっているので、三脚の足の長さを適当に変えて水平に設置するようにしなくてはいけません。。

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下は18時半頃の写真ですが、少し青空が見えるようになってきました。遠くに見えるのが漁港で、島になっているところを利用しているようです。

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天気ももしかしたらなんとかなるかもと思い、準備を開始しました。19時少し前の写真ですが、太陽が見えていて、北西の方向の雲が少し薄くなってきています。

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その後1時間で、北西方向がかなり開けてきました。これなら期待できそうです。

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この時iPhoneのカメラで彗星まで写らないか試したのですが、露光をあげるとボケボケになります。

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手持ちだったのでブレただけなのか、何か画像処理で解像度を落として感度を上げているのかわかりませんが、少なくとも露光を上げないと真っ暗にしか写らず、露光をあげるとこんなふうになってしまいます。三脚を使うとまた結果は変わるのかもしれません。ちなみにiPhone XRなので、たいしたカメラではないです。


ネオワイズ彗星の撮影

気を取り直して、きちんとしたカメラで撮影します。今回は焦点距離を短くして、PENTAXの6x7レンズで105mm F2.4です。もしかしたらこれでもまだ入りきらないかもしれないので、PENTAX 6x7の75mm F4.5を予備で用意しておきます。前者は明るいですが、星像は少し乱れるかもしれません。後者はかなり点像になりますが、F.4.5と少し暗いです。

そこそこ暗くなってきてシャッターを切ると、今日はさすがに場所の検討もついているのと広角なので、すぐにネオワイズ彗星が視野に入りました。相変わらずきれいなテイルです。

結局ISOは1600で共通、
  • 10秒を30枚
  • 20秒を20枚
  • 30秒を20枚
  • 位置を変えて30秒を16枚
  • レンズを75mmに変えて30秒を20枚
の計5セットを撮影しました。絞りは両方とも開放で105mmがF2.4と75mmがF4.5です。

その時の撮影時の様子ですが、すでにモニター画像上でイオンテイルがうっすらですが確認できます!

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画像処理

画像処理が思ったより時間がかかってしまいました。とにかく雲が処理の邪魔をします。たとえ薄い雲でも炙り出すとあからさまに雲と目立ってしまいます。

105mmで最初の方に撮ったものは核が右に寄りすぎていたので、結局後から位置を変えて30秒で16枚撮影したものを使いました。


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  • 石川県羽咋市, 2020年7月18日20時15分-21時23分
  • レンズ: Pentax 6x7 105mm F2.4
  • カメラ: Canon EOS 60D (ISO1600), 露出30秒 x 16 = 8分
  • PixInsightで核基準で位置合、StarNet++で構成と分離し合成、Photoshopで画像処理
前回より明るめに仕上げました。StarNet++で恒星と背景がうまく分離できたので処理はしやすかったですが、それでもトータル露光時間が長いわけではないので、淡い部分のノイズに悩まされました。

彗星の右側に見えているのはダストではなくて雲です。雲は思ったより影響が大きいです。雲がないときに撮影したいです。

PixInsightで彗星の核で位置合わせをしていますが、強拡大しないと恒星のズレがわからないくらい、核の移動スピードが遅いようです。恒星での位置合わせと核での位置合わせで、テイルの構造など比べましたが、もしかしたら若干核合わせの方がいいかもくらいで、ほとんど有意な差は見られませんでした。

前回木曜日のが255mmで、今回が105mmなので、縦横2.5倍くらい大きな視野となっています。より広角になり、ダストテイルもイオンテイルも広く捉えることができました。それでもイオンテイルはまだはみ出しているのかもしれません。もう少し広角の75mmで撮影したものは、さらに雲の影響が大きいのと、低空になってきて海が入ってしまったので、処理が難しくなってしまい、あきらめました。


まとめと反省点

同じ場所の2日分を処理して思うことは、海は意外に明るいということでしょうか。これまで海で撮影したことはなかったのですが、低空が霞むこともありますし、対岸の光や、漁火でしょうか意外なほど明るいです。でも日本海側で北が暗いところって、海側しかないんですよね。南に降ると基本的に北の街明かりがつらいです。それなら山の南側まで行く必要があるのですが、これだと低空は見えなくてまた辛いのです。

雲の影響が相当大きいです。快晴の方がもちろんいいのですが、広角で撮影して全面快晴というのは梅雨時にはなかなか厳しい条件なのかもしれません。(2020/7/23 追記: 天リフさんの画像で、スタック時に中央値で処理すると雲も消えるかもと言うのがありました。一度試してみます。)

StarNet++がうまく恒星を分離できるので、もっと長時間撮影して、核基準で位置合わせして淡い部分を出し、恒星基準で位置合わせしたものと合成してもいいかもしれません。

それでも梅雨時にもかかわらず2度も撮影できたのは幸せだったのかもしれません。もう一度くらいチャンスがあるか?あればもう少しだけチャレンジしたいです。

この日、撮影のあと電視観望もしたのですが、それは次の記事で書きます。


おまけの写真

いくつか、おまけです。1度目の木曜に撮影した分もまざってます。


「流れ星と彗星」
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「海と彗星」
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「蜃気楼と彗星」

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漁火が二重に、また対岸の陸地が浮かんで見えています。
 

第2回目のリモート電視観望のZoom中継。すでにシベットさんが詳細を書いてくれてますが、その時の様を私も少しだけ。


シベットさんとのZoom接続まで

始まりは2度目のリモート電視観望の記事でした。



コメントのところにシベット さんから「次回の中継に参加したいがTwitterアカウント持っていないので、どうしたらいいのか」という相談が入っていたのです。

その後、向こうのブログにメールアドレスを知らせたりして連絡は取れる状態になったのですが、結局シベットさんもTwitter登録したとの連絡が昨日の夕方頃にありました。「じゃあ、今からZoomのテストしてみますか?」ということになり、19時くらいでしょうか、会議室を開いておいたらうまく接続できたようで、無事に会議室に入ってきてくれました。でもその時はマイクがないPCで繋いだので、結局最初は携帯電話で話しながら、あ、iPhoneでも入れるのではと気付いて一旦切ってまた待ちます。その後すぐに、無事にiPhoneのマイクとカメラでやりとりができました。

Zoomはここら辺の臨機応変さと、初めての人でもゲストとして繋ぐだけならアカウントを作る必要もないですし、アドレスワンクリックでアプリも勝手にインストールされるで、ほとんど困らずに使えるところがいいですね。その後、シベットさんもZoomのアカウント作ったと言っていました。ただし無料アカウントは3人以上だと40分までの制限があるので注意です。

接続の確認はできたので、一旦機材の準備をするとのことで、23時に再びZoomに入ることを約束して、一旦終了。


M51のテスト

私はその後、前回の記事の月の残りの撮影と、TSA-120でM51のテストを少しだけしました。まだ未処理で記事にもしていないのすが、この間ASI178MCで撮ったM51があって、それとPowerMATEで4倍にしてASI294MC Proで撮影するのを比較したかったのです。

でもPowerMATEによる4倍の拡大は、明るさで16分の1になることを意味し、さすがに淡い系外銀河ではあえなく撃沈。PowerMATEを抜いて、ASI294MCで常温でテストで1枚だけ撮りました。LiveStackでわずか190秒の露光なので見るまでもないのですが、小さいながらも一応形だけはわかるようです。

Stack_21_17_47_16bits_15frames_192s

でも前回書きましたが、やはり焦点距離900mmではM51は少し小さいので多分VISACで挑戦することになると思います。


再びZoomで

そのあと、Zoom中継に備えて広帯域電視観望の準備。昨晩のテストと同じく、105mm/F2.4をF2,8にしてASI294MCをつけます。準備完了のことにシベット さんが再び入ってきました。今度はマイクつきのPCにしたとのことで、声も普通に入ってきます。ただ、ビデオ映像が少し暗かったので、部屋が暗いかカメラの感度があまりよくないかと思います。私はMacですが、特段明るい部屋でもないのにシベットの映像と比べるとだいぶん明るさに差があるので、ここら辺はカメラによるのかと思います。

シベット さんの方の画面の共有とかもテストをして、大体の操作ができそうになったので、23時半頃でしょうか、Twitterで他の人も呼びかけましょうかということになり、シベットさんTwitter開始記念と銘打ってアナウンスしました。


結局夜中の天文談義に

遅い時間にもかかわらず、結局7人の方が参加してくれました。前回から同じく参加してくれた方もいますし、新規ではM&Mさん、だぼ君と、nabeさんでしょうか。他にもうお一方参加してくれた方がいたのですが、マイクがうまく繋げないようで、結局お話しすることができませんでした。これに懲りずに、もし機会がありましたらぜひともまたおつなぎください。


23時半だとまだ天の川も登ってこなくて、いまいち面白みにかけます。私の電視観望も透明度が悪いせいかあまりパッとしませんでした。その合間に、お互い初めましての方も、顔を見るのも初めての方も多いので、自己紹介とかも進みます。私にとっても何人か初めましての人もいましたが、Twitterとかブログでは知っている人たちなので、あまり初めましての気もしません。

広帯域のがパッとしない中、シベットさんが画面共有してくれて、1000mmとか400mmで電視観望して中継してくれます。nagahiroさんも天文部でZoom中継をやったみたいで、その時の写真を見せてくれたりもしました。

私がレンズを直すとかで、ちょっと外に様子を見に行った時には、皆さんでいろいろ話してくれていたみたいですが「パパがいないのに、なんか他の人の声でうるさかった」と後から妻に文句を言われました。スピーカーもマイクもオンにしっぱなしで外に行ってしまったがまずかったです。ホストなしでも勝手に会議が盛り上がるのが、天文仲間のいいところでしょうか。

0時半頃になると流石に天の川も昇ってきて、見栄えも良くなります。やはり105mmくらいの短焦点レンズだとかなり大きな構造の天体でないと楽しめないです。M13も見てみましたが、まあこんなもん

Stack_23_00_31_16bits_29frames_186s

拡大してもこれくらい。

Stack_23_00_31_16bits_29frames_186s_cut

構成が肥大化しますし、球状星団の魅力の細かい星もわからないので、一応星団と見分けはつくけどぜんぜんおもしろくないです。 

会話ならではの裏話も飛び交ったり、まあ楽しいものです。シベットさんが星まつりでの会話みたいと表現していましたが、まさにそんな感じかもしれません。

結局この日も深夜1時頃まで話は続きました。K君のおやすみなさいがなければまだまだ続いたかもしれません。まだ平日で次の日も仕事の方もいるはずなのに、遅くまでお付き合いくださり、本当にありがとうございました。やはり広域電視観望は天の川があった方が楽しいので、早い時間に中継するならもう少し時期が来てからにしようと思います。今の季節はもう少し焦点距離を長くして、やはりまだ春の銀河祭りでしょうか。自宅からでも十分に見えるので、これもまたやってみたいと思います。


その後

Zoomの話はここまでですが、その後少しだけレンズを変えて試してみました。使ったのはPENTAXの165mm/F2.8です。一例ですが、北アメリカ星雲です。

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一見きれいに見えていますが、一つ問題点に気づきました。

よく見ると恒星に、左が赤、右が青のハロが出ています。原因はすぐにわかりました。ZWO社製のCanonレンズとASIカメラの接続アダプターが昔のタイプでガタガタなのです。PENTAXレンズは重いので、自重でアダプターとレンズの間に隙間が結構空いてしまいます。さすがにこれだと辛いので、アダプターのところにパーマセルテープとかを挟み込んでガタガタしないようにします。

でもカメラレンズはやはり拡大すると星像がどうしてもぼやけてしまいます。レンズの枚数が多いから仕方ないのでしょうか?私は高級レンズと言われているものは持っていないのですが、いいレンズだとカメラレンズでも拡大しても星像肥大は抑えられるものなのでしょうか?こうやってみると、元々電視観望に使っていたFS-60CBはとても優秀です。拡大しても星像肥大が気になることはあまりなく、M57とかもきれいにみえます。今のカメラレンズをあと2倍程度焦点距離を長くしただけでM57がきれいに見えるようになるとは、やはりとても思えません。うーん、FS-60CBにレデューサーをつけるか、もっと短い焦点距離の性能をいいのを探すか。もうBORGくらいしかないですかね?


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