ほしぞloveログ

天体観測始めました。

タグ:黒点

4月25日に引き続き、今日も在宅勤務。天気もいいのでこの日も太陽撮影です。

粒状斑をみるべくNDフィルターをつけて見てみます。これまでの黒点の粒状斑はそこそこ分解できています。黒点外周にある瞳孔の線のようなところの太さよりも、粒状斑の方がまだ大きいはずなので、見えないことはないはずだと思うのですが、今のところはっきりとは全く見える様子がありません。この日は波長依存性などあるかと思い、いくつかフィルターを試しました。試したものは
  • Baaderのダークブルー
  • Baaderの黄色から赤外にかけて
  • Baaderのオレンジから赤外にかけて
  • サイトロンの800nm以上
  • CelestronのMars filter
です。でもいずれもフィルター無しの場合に比べて、どれかが特に見えるということもなく、粒状班というには程遠い写りです。もしかしたらOrion製のNDフィルターが悪いのか、C8の200mmの口径がまだ足りないのか、やはりシンチレーションがまだまだ良くないのか、いまのところは不明です。GW中、天気が良ければ引き続き何度か試したいと思います。

その一方、Hαは色々面白いことがありました。まずは、ものすごく大きなプロミネンスが出ていました。撮影中には気づかなかったのですが、実はこれの倍くらいの高さでプロミネンスがさらに左側に広がっていたようです。残念ながら撮影できなかったですが、これだけでもかなり迫力があります。せっかく黒点(AR3001)が近くにあるので、一緒に収めてみました。

13_31_34_lapl3_ap2098_IP_cut
  • 撮影時間: 2022/4/28 13時31分
  • 鏡筒: Celestron C8、口径203mm、焦点距離2032mm、F10
  • エタロン: Coronado P.S.T.
  • 赤道儀: Celestron CGX-L
  • カメラ: ZWO ASI290MM
  • 撮影ソフト: SharpCap 4.0 (64bit)
  • gain150, 0.5ms x 1000フレーム中上位80%を使用 
  • 画像処理: AS3にてスタック、Registaxで細部出し、PhotoshopCCで後処理
今回やっと光球面も同時にうまく広い範囲で出せるようになったのかと思います。理由は撮影時にリアルタイムフラット補正をしてみたことです。Twitterで知り合いのKym さんがPlayer Oneの太陽撮影解説サイトがいいとつぶやいていたので、ちょっとみてみました。ほとんどは自分でもやっていることですが、その中でリアルタイムフラット補正がいいと書いてありました。とりあえず試してみたら、より広い範囲にわたって均一な明るさになり、画像処理が格段しやすくなったのかと思います。これまでPSTだとHα領域があまり広範囲で出ないと思っていましたが、これまで明るさの違いで見えにくかったエリアの情報をより引き出せるようになったと思います。

それでももちろん制限はあり、下の画像を見るとわかりますが、特に左右で言うと、画面右側は比較的Hαに合いやすいですが、画面左側はズレるようです。
13_28_23_lapl3_ap2556_IP
AR2993、 2994はもう消えかけですね。AR2995はまだ少し楽しめそうです。

他にも何枚か撮影したのですが、見せることができるのはギリギリでこれくらいです。明日からゴールデンウィークで、おおっぴらに昼間に連続して太陽撮影ができます。せっかくなので、普段できないことをしたいと思います。晴れるといいなあ。


最近太陽の黒点群やそれに伴うフレアがすごいと騒がれてます。でも残念ながら土日は曇りでチャンスがありませんでした。

2022年4月25日、今日は在宅勤務。せっかくなので、昼休みを利用して太陽撮影といきたいと思います。実は赤道儀は昨晩からのM104の撮影をそのまま朝までとっておいたので、極軸も取れていてかなりの手抜きで精度良い追尾が期待できます。鏡筒をSCA260からC8+PSTに載せ替えるだけです。

シーイングはそれほど悪くはないようですが、何しろ時間がありません。でも黒点の数がけっこうあるので、それを回るだけでも時間がかかり、プロミネンスなどは見ることができませんでした。

サクッと画像処理を済ませてしまいます。共通のデータは以下の通りです。
  • 鏡筒: Celestron C8、口径203mm、焦点距離2032mm、F10
  • エタロン: Coronado P.S.T.
  • 赤道儀: Celestron CGX-L
  • カメラ: ZWO ASI290MM
  • 撮影ソフト: SharpCap 4.0 (64bit)
  • 画像処理: AS3にてスタック、Registaxで細部出し、PhotoshopCCで後処理

まずは一番大きなAR2993、2994です。
11_55_30_lapl3_ap2556_IP_cut
  • 撮影時間: 2022/4/24 11時55分
  • gain70, 0.6ms x 1000フレーム中上位80%を使用
こうやってみると、これだけ大きい黒点群だとエタロンの精度の均一さが追い付かなくて、周辺とかはHα線からかなりずれてしまっています。そろそろPSTの限界を感じてしまいます。

可視光画像です。といってもPSTのエタロンをHαからずらしただけです。
12_01_46_lapl3_ap2356_IP_cut
  • 撮影時間: 2022/4/24 12時1分
  • gain70, 0.15ms x 5000フレーム中上位80%を使用

AR2995です。一つだけだとまだマシですが、これもHαが出ているところか黒点がずれてしまってますね。
12_04_11_lapl3_ap2490_IP_cut
  • 撮影時間: 2022/4/24 12時4分
  • gain70, 0.5ms x 1000フレーム中上位80%を使用

最後は出たばかりの新しい黒点で、まだ番号はついていないみたいです。撮影時はきづかなかったのですが、ここには大きなプロミネンスも出ていたので画像処理で出してみました。
12_09_29_lapl3_ap1726_HP_L

こうやってみると最近の撮影の中ではシーイングは多少良かったですが、まだそこそこです。季節的にはどんどんよくなるはずなので期待したいです。特に可視光はもう少し細かく見えてもいいのではと思います。

どうも全面でHαを見るのが難しいので、エタロンを一度調整する必要があるかもしれません。もしくはもう少し焦点距離の短い鏡筒(以前使っていた10cmで1000mm、F10の屈折?)で低倍率にして、エタロンのいい範囲に入る面積を増やして広角で見ると、全体の中に黒点がどこら辺にあるか分かっていいのかと思います。もしくは、もう一台持っているPSTを別の鏡筒付けるかです。

時間をかけてタイムラプスもやりたいですが、流石にこれは休日でないと無理っぽいです。

前回、LuSol-Guideというソフトを使い、太陽黒点まわりの撮影をオートガイドしながら撮影した記事を書きました。



今回は撮影したたくさんのserフォーマットの動画を元に、タイムラプス映像にする画像処理の話です。

内容的には以前まとめた太陽タイムラプス記事の続編ということになります。



大まかな概念は上のページに書いてあるので繰り返しませんが、他にガイドとタイムラプス映像にするための画像処理について主に書いてあります。

ガイドについてはFireCaptureの形状認識でしたが、これは時として太陽が画面外まで飛んでいってしまって、決して「戻らなくなる」のが問題でした。これについては前回のLuSol-Guideで別途ガイド鏡で太陽全体を見ながらガイドすることになったので、かなり解決されたはずです。

もう一つは、これまでうまくいってなかった画像処理時の動画にするときの「位置合わせ」です。hiroさんがImageJの強化版の「Fiji」というソフトを紹介してくれたため、今回位置合わせが完璧と言っていいくらいうまくいきました。



このFiji、バイオ系の顕微鏡画像処理などでよく使われているらしいのですが、ものすごく複雑で私はまだ全然細かいところまで見えていません。hiroさんが教えてくれた筋道をそのまま辿っただけです。hiroさんの説明はコメントに書かれているだけなので、改めてほぼコピペ状態でこのページにまとめておきます。わかりにくいところはコメントなどに書き込んでください。かなり便利なソフトのようなので私自身でもいろいろ検証してみたいと思います。

まずは、Fijiに行く前です。一番の問題は、AutoStakkart!3でスタックすると、画像サイズがバラバラになること。hiroさんがRegistaxで処理すると全ての画像サイズが同じになることを教えてくれました。久しぶりにResistaxでスタックをしてみたのですが、AS!3でスタックした場合に比べて細部だしの具合が甘くなってしまいます。おそらくこれは目立ったものが黒点しかないためです。AS!3はSurfaceというオプションで(例えば月の拡大のような)全面に広がったようなものも上手くスタックしてくれます。Registaxはもともと惑星撮影で発達したソフトで、アップデートが長い間されていなくて少し古いこともあるのか、今回のような光球面のスタックはうまく行ったりいかなかったりで、安定しないようです。

というわけで、今回もスタックにはAS!3を使い、その後違ったサイズで出てきた画像を以前の記事で書いたようにPhotoshopのアクションツールを使い、全てサイズを揃えます。

さらに今回、もう少し下処理をしました。各画像ごとの明るさの違い、ガイドの精度不足で黒点がブレたときの周辺減光の影響の違いを除去するために、PixInsightのABEを1次と4次で2回かけることにしました。他数枚の画像に同じ処理をするのは、そーなのかーさんのこの記事

を参考にさせていただきました。

背景補正が有ると無いとでは、仕上がったタイムラプス映像の見やすさが全然違い、細かい動きがよりみ見やすくなりました。光球面の動きはあまり目立ったものではないので、この下処理の効果は非常に大きいです。

さて、ここまで来てやっと今回の本題のFijiを使った位置合わせになります。基本的にはhiroさんが教えてくれた手順そのままで、少しだけ言葉を補足しています。
  1. FIJIを起動する。 
  2. 動画からスタック済みの一連の画像を選択し、FIJIの窓枠内にドロッする。 
  3. Plugins > Feature Extraction > Extract SIFT Correspondences を選択する。
  4. ポップアップ画面の最下部にexpectred trans Formation:[Affine]を選択しOKを押す。上手く行っていれば赤色の+マークが開いた画像の内の2枚に複数ついているはずです。 
  5. このまま続けて、Image>Stacks>Images to Stacke を選択し、ポップアップ画面のOKを押す。これで位置合わせ用として認識された複数の画像が一続きの要素として確定されます。 
  6. Stack画面の左下の▶を押すと、位置合わせ前の一連の画像がアニメとして動きます。 
  7. 更に続てけて、 Plugins > Registration > Linear Stack Alignment with SIFT を選択します。そして、expectred trans Formation:[Affine]を選択しOKを押す。 
  8. これで、位置合わせ完了です。画面の左下の▶を押すと位置合わせされた一連の画像を確認できます。 
  9. 動画から必要な部分だけ切り出したいときは、カーソルを画面を左上から右下へ動かすと選択できます。この後、Image>Crop を選択しOKで完了。 明るさとコントラストはImage>Adjust を選択すると調整バーが出てきます。 
  10. 保存は「File」->「Save as」->「Image Sequence」で、あとは好きなフォーマットで保存してください。
この位置合わせの威力は素晴らしく、これまでどんなソフトでやってもうまくいかなかった光球面の位置合わせがほぼ完璧にできてしまいます。その一方、おそらく今回は黒点があるから位置認識がうまく行っているのかと思います。純粋な光球面だけだとうまくいくかどうかはまだわかりません。

結果です。ブログでそのまま表示できるように少しサイズを切り詰めgifファイルに落とし込みました。

Blink3a

いかがでしょうか?今回はテスト撮影のつもりで、わずか1時間ぶん、60枚のタイムラプスです。プロミネンスは1分単位でもかなり激しく動くことは過去の記事のタイムラプス映像からもわかるかと思うのですが、光球面はこの時間スケールではほとんど動くことはないと思っていました。今回のタイムラプス映像を見てみると、実際ほとんど動いていない部分が大多数なのですが、一部黒点の右上くらいは1時間で激しく動いていることがわかります。これは全く予測していなくて、この動きの片鱗が少し見えたときは大興奮で、夜遅いにもかかわらずできるだけ見やすくしようとして、PixInsightのContainerに初挑戦してしまいました。

撮影条件を書いておくと、

鏡筒: Celestron C8、口径203mm、焦点距離2032mm、F10
エタロン: Coronado P.S.T.
赤道儀: Celestron CGEM II
カメラ: ZWO ASI290MM
撮影ソフト: SharpCap 4.0 (64bit)
撮影時間: 2022/3/12 15時45分-16時44分 gain120-170, 1分おきに1ms x を5秒分、平均400フレーム程で1ファイルあたり1.7GBで合計60ショット。各動画の上位75%を使用。
画像処理: AS3にてスタック、ImPPGで細部出し、PhotoshopCC、PixInsight、Fijiで位置合わせ、ffmpegで動画化。 

となります。

課題は、まだ細部出しの度合いが安定しないことです。同じ条件でとっても細部が出る場合とものすごくボケる場合の差がかなり激しいです。今回は全部同じ条件で処理したので、出ていないのもここに処理すればまだ細部が出る余地は残っているのかもしれませんが、今後のことも考え自動処理だけで済ませる方向で進めました。

この不安定な処理のため、最初は激しい動きのところも安定に取れていないからかとも疑いましたが、画像処理を進めるにつれどんどんはっきりしてきたので、おそらくこれはリアルに起こっている現象で間違いないかと思います。

あと、一枚画像をするときの最後のPhotoshopなどでの仕上げの細部出しに相当する部分があるのですが、今回はその過程を省いています。もしかしたらもう少しうまく出せるかもしれません。

もう一つは、まだ明るさが完全に言っていになっていなくて、動画にすると画面がチカチカしてしまいます。ここもまだ改良できるかと思います。

とりあえず今回はテスト撮影でしたが、それでも驚くほどの映像になりました。もう少しパラメータなど切り詰めて次回撮影に臨みたいと思います。

まだ夜に撮影した3天体の処理が全く進んでいません。今日の夜は入門講座の予定です。馬頭星雲とM100とM101、画像処理が終わってブログ記事にできるのはいつになることやら...?

 

ふへーっ!晴れが続くと夜も昼も忙しくて寝不足になります。3月12日の土曜日は朝から快晴。久しぶりの太陽撮影です。 


久しぶりの太陽撮影

今日の目的はhiroさんが連日コメントで投げてくれているLusol-Guideでの太陽オートガイドのテストなのですが、その前にシーイングもそこそこなので一通り撮影してみました。機材はいつものC8+PSTです。

詳細を書いておきます。 
  • 鏡筒: Celestron C8、口径203mm、焦点距離2032mm、F10
  • エタロン: Coronado P.S.T.
  • 赤道儀: Celestron CGEM II
  • カメラ: ZWO ASI290MM
  • 撮影ソフト: SharpCap 4.0 (64bit)
  • 撮影時間: 2022/3/12 13時0分-13時35分 gain120-170, 1ms x 1000フレーム中上位50-80%を使用
  • 画像処理: AS3にてスタック、Registax or PixInsightのMultiscaleLinearTransformで細部出し、PhotoshopCCで後処理 
ほとんどがgain120で、ごく一部のみ170、またほとんどが50%フレームを使用で、最初の2枚のみ80%使用です。 


太陽黒点

まずは黒点です。いつの間にかすごい数になっていますね。コンスタントにこれだけあると撮影も楽しいです。位置がどこかわからないので、全体を見る方法もあった方がいいかもしれません。また10cmクラスを用意しますか。一度に複数鏡筒は大変かなあ?
  • 最初は南西方向にある一番大きなAR2960。そこそこの解像度ですが、やはり画面左がHαから離れてしまっています。いつかエタロンの調整をする必要がありそうです。モノクロ版とカラー版を載せておきます。
13_00_24_lapl4_ap2556_PI_ABE
_13_00_24_lapl4_ap25561_ABE

  • さらに南西のAS2964、2966黒点群。まもなく裏に回りそうです。
13_01_12_lapl4_ap1492_PI

  • 北東方向のAR2965です。賑やかですね。左上の方は細かい黒点が散りばめられています。
_13_07_09_lapl6_ap2568_ABE_PI

  • さらに北東の出てきたばかりのものです。まだ番号はついていないみたいです。
13_06_25_lapl6_ap450_IP


プロミネンス

続いてプロミネンスです。ぐるっと一回りして撮影しましたが、大きなものが3つありました。迫力があって綺麗ですね。

  • 南側のものです。光球面も少し出たので出しておきます。
13_03_07_lapl6_ap245_IP

  • 北東方向です。
13_03_57_lapl6_ap189_IP

  • 西です。淡い外側のつながっているのを出そうと思ったので、光球面との境のちょっと処理が甘いです。
13_05_00_lapl6_ap288_IP


粒状斑

そもそもこんなのをこの段階で出していいのか?

一応粒状斑らしきものが写るようになってきました。今回はORIONの直系20cmの太陽フィルターにTeleVueの2倍のPowermateを噛ませています。

13_35_28_lapl6_ap551_IP

ただしこれ、かなりの強画像処理をした後に出てくるので、まだ何が撮れているのか確証が持てません。それでもシーイングが悪いとこんなのさえ全く出ないので、何かが写っているとは思いますが、どうなのでしょうか?

いつかベナール対流をタイムラプスで撮ってみたいです。口径20cm、焦点距離4000mmではまだ足りないのか、やはりシーイングのせいなのか?実現はまだまだ先のようです。


まとめ

太陽撮影ですが、最近とても賑やかなのは嬉しいのですが、反面数が多いと処理が大変です。時間も結構かかっているので少し方法を考えたほうがいいかもしれません。

あと、オートガイドのLusol-Guideについては長くなるので別記事にします。

さらに夜の分は馬頭星雲とM100、M101の画像処理が残っています。順に片付けます。

2022年の初記事ですね。皆様、あけましておめでとうございます。

年末からずっと天気が悪くてほとんど何もできなかったのですが、1月8、9、10日の連休中は北陸としては意外なほど天気が良かったです。ただしシーイングや風など色々問題もあって、結果としてはどれもイマイチでした。記録がわりに簡単に書いておきます。

土曜の太陽

そもそも今週は水曜、木曜と2日連続で、夕方からSCA260を出し、極軸をとり、カメラ回転角とピントを合わせ、撮影準備完了とともに曇って片付けるという空振り続きだったので、かなり不満が溜まっていました。連休初日の土曜日は朝から快晴。午前中はCostcoで買い物に付き合い午後から久しぶりに太陽撮影です。黒点も派手に出ているようです。ただしシーイングが相当悪かったので、結果だけ示します。

13_35_01_lapl6_ap2550_IP_cut
AR2924群ですが、2つの大きな黒点と小さなたくさんの黒点がリングを作っています。問題は今のPSTだとHαの中心波長がきちんと見える範囲が画面の3−4割と一部のみで、今回のように複数の黒点が広い範囲に広がると、模様が均一に見えないことです。しかも右の黒点がピンボケのようになってしまいました。画面内でピントがずれるのはあまりないはずなのでちょっと不思議ですが、シーイングが悪かったのであまり議論しても意味がないのかもしれません。

プロミネンスもたくさん出ていましたが、一番大きなものを一つだけ処理しました。こちらもシーイングがよくないので、あまり気合が入っていません。
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土曜の月

そのまま星が見え出した夕方になだれ込み、SCA260に載せ替えて極軸を取り直しますが、徐々に雲が出始めました。まだ月がでているので、試しにSCA260とASI294MM Pro(常温)で、BIN1(ピクセルサイズ2.3μm)で高解像を狙い、RGBフィルターでカラー化してみました。撮影は星雲撮影のセットアップなのでStickPCを使っています。USBでの取り込み速度が速くないのですが、さらに間違えてfitsで保存していました。そのため0.1fpsくらいのスピードしか出なかったので、RGB各20枚のみの撮影です。serにしていたらもう少し速度が出たのかと思います。

画像処理はなかなか面倒で、まずRGB別々にAS!3でスタックします。BIN1で画素数が多いため、Regisgtaxは使えないので、ImPPGで細部出しをします。ImPPGは全面ごちゃごちゃしている太陽だといいのですが、平面がいくつかある月だとDenoise機能がないため細部にノイズが残ってしまいます。

更に問題がRGB合成です。最初PIで位置合わせしようとしましたが、星が写っていないため不可。ImPPGで位置合わせをしました。ただし、スタック時に画面を歪ませて位置合わせしているはずなので、RGBで本当に合っているかどうかよくわかりません。今回はシーイングが悪くて分解能的にも意味がなく、全くやる気無しだったので手を抜きましたが、根本的にやり方を考えた方が良さそうです。

一応画像だけ貼っておきます。

Image04_cut_s


その後、月が沈むに伴いトール兜星雲を狙っていたのですが、風がビューゴー言い出して星がすごい勢いてブレていて、やがて雲が空全面を覆ったので、あきらめて撤収しました。


Masaさんの北アメリカ星雲

連休2日目の日曜は天気が悪くほとんど何も成果がありません。Masa@MasaAstroPhotoさんからTwitterのDMで長時間撮影した北アメリカ星雲のファイルを公開するので処理してほしいとの依頼がありました。Twitterを見るとすでに何人かの方が画像をアップされています。

画像を実際に見てみると3つあって、一番短い時間のものでも23時間とものすごい露光時間です。Masaさんに了解との返事をして、夕方くらいから画像処理を始めました。あまり詳しいことは書きませんが、
  1. まずxisfフォーマットを開き明るい方でリジェクトされた画像を見ると、どうも何度か画像が回転しているようです。実際の画像は測定すると9.5度程度回転しています。そのためまずは南北を揃えて、はみ出した部分をトリミングします。
  2. 左側の緑カブリがひどかったのですが、DBEを暗い部分に3点打ちして1回、さらに4点打ちしてもう一回かけることで除去できました。
  3. PCCで恒星の色を合わせますが、QBP IIを使っているとのことなので、見た目を合わせる程度にしかならないでしょう。やはりオレンジは出にくいです。
  4. ストレッチはASSで色を保ち、かつ赤がサチらないようにHTで。
  5. あとはStarNetで星マスクを作ります。
  6. ストレッチ後の画像とマスク画像をPSに引き渡して、炙り出しです。QBP IIだと赤がのっぺりしてしまいます。そのため星雲部の青を少し出します。
  7. 超長時間露光のためでしょう、ノイズらしいものはほとんど目立たないため、思う存分あぶり出すことができます。ノイズ処理は何も必要ありませんでした。
出来上がった画像です。北アメリカ星雲真ん中の透明感を重視してみました。
masterLight_PCC_clone_DBE_DBE_PCC_AS2_HT5

ついでにAnnotationです。
masterLight_PCC_clone_DBE_DBE_PCC_AS2_HT5_Annotated

一言で言うと、非常に楽な処理でした。長時間撮影でノイズが少ないのもそうですが、元の3枚の画像を見比べてみても、星像などんほとんど差がなく、とても丁寧に撮影したことがわかります。長時間撮影自信がそもそも大変だと思うのですが、ノイズのことを考えたら明るい星雲でもこれくらいの長時間撮影をするのがいいのかもしれません。

他の方も色々特徴的な画像処理をされています。Masaが比較検討動画を作るとのことなので結果が楽しみです。


月曜は再び太陽撮影

3日目の月曜は朝から快晴です。期待しながら太陽撮影の用意をしますが、実際に見てみるとやはりシーイングが全くダメです。午前に黒点とプロミネンスを何ショットか撮影しました。午後に少しだけシーイングがいい時間があったので少し撮影し直し、その後に雲で撤収です。

13_44_16_lapl6_ap2568_IP_cut

13_28_07_lapl6_ap2551_IP_cut
ピントがずれているかもと思い、カメラの傾きを緩めたらニュートンリングが出てしまいました。それでもまだ右上の黒点は少しピントがずれている気がします。傾きは後で戻しておきました。

10_41_00_lapl6_ap2544_IP_cut

10_16_58_lapl6_ap791_IP_cut


まとめ

3日間の結果としては全く冴えなかったですが、それでも晴れ間があっただけまだマシです。久しぶりでちょっと満足しました。 

夏の酷暑で太陽撮影は控えていたのですが、最近はめっきり涼しくなってきました。ちょうど休日で快晴、しかも最近は黒点もコンスタントに出ているようです。


昨晩から快晴に

前の晩の土曜は天リフのDSPでそのまま双望会に参加していました。0時頃に終了しましたでしょうか。外に出ると快晴で、M33を朝まで撮影していました。M33についてはまた別の記事にしますが、日曜の朝は意外に9時過ぎに目が覚めて、いつものコメダ珈琲へ。ブログ記事を書きつつ、昼前くらいに自宅に戻り、太陽撮影です。

最後の撮影が6月26日、ガチ天の準備でトーク当日の朝にテスト的に撮ったものなので、もう3ヶ月以上前になります。その後一度機材を出して撮影しようとしたところ、機材全体が熱くなりすぎてしばらくお休みにしようと決めたので、機材を出すのもそれ以来です。

機材はこれまで通り、口径20cmのC8にPSTを接続しています。赤道儀はCGEM II、しかも前日の夜からの撮影で極軸も取れているので、鏡筒を載せるだけです。

ケーブルもカメラを繋ぐだけなので、DSOの撮影みたいに冷却などの電源もなく手軽なものです。また、撮影時間も1ショット10秒程度と短いので、何ショットか撮っても大した時間にはなりません。 

久しぶりの太陽を画面で見てみると、太陽真ん中らへんに突然大きな黒点が現れました。

キャプチャ
SharpCap上で見ている画像です。


あと、太陽右上の方にかなり小さな黒点も見えました。プロミネンスも淡いですが、いくつか出ています。


撮影結果

結果だけ示します。AR2882です。

「AR2882」
13_06_17_lapl3_ap2496_IP_cut
  • 鏡筒: Celestron C8、口径203mm、焦点距離2032mm、F10
  • エタロン: Coronado P.S.T.
  • 赤道儀: Celestron CGEM II
  • カメラ: ZWO ASI290MM
  • 撮影ソフト: SharpCap 4.0 (64bit)
  • 撮影時間: 2021/10/10 13時6分 gain70, 1.25ms x 2000フレーム中上位50%を使用
  • 画像処理: AS3にてスタック、Registaxで細部出し、PhotoshopCCで後処理

シンチレーションは可もなく不可もなくといったところでしょうか。黒点が大きいこともあり、そこそこの解像度が出ています。あと、Hα特有の縞模様が見えている範囲が限られています。特に黒点の左側はほとんど見えていません。PSTの限界でしょうか。撮影時にもう少しはっきりわかればいいのですが、次回は気をつけてよく見ながら撮影してみたいと思います。

小さい方の黒点です。この黒点前日にはなかったみたいで、撮影日の日曜に出たみたいです。月曜に見てみると「AR2883」という番号がついていました。でもやはり解像度が足りないですね。これくらい小さい黒点だとあるていどシンチレーションが良くないときれいに見えないです。
13_02_44_lapl3_ap539_IP


続いてプロミネンスです。でもあまり気合が入っていないので画像処理も適当です。
13_10_40_lapl5_ap279_IP_cut
プロミネンスの一つですが、やはり解像度は出ていません。

白色で見てみる

あと、夏の間に手に入れたアイテムが一つあります。太陽用のNDフィルターです。フィルムタイプは国際光器などで扱っていますが、ガラスタイプはジズコで扱っているORIONのものしか見つけることしかできませんでした。



C8は200mmなので、240mmタイプにしました。ネジで3方向から固定するので、一度取り付けたら外れたりするようなこともありません。ND5タイプのようで、光を10万分の1にするため十分な減光効果があります。

今回これで撮影してみたのですが、シンチレーションがそこまでいいわけではないようで、べナール対流のような粒状斑を確認するには至りませんでした。

13_28_26_lapl3_ap2553_IP

口径から考えたら、分解能はなんとか足りるはずです。表面に何らかの模様があるようなのは確認できましたが、ハッキリとはしません。白色光だと見にくいのかと思い、7nmのHαを取り付けてみましたが、光量も足りなくなり余計見にくくなりました。フィルターは他の種類もいくつか試してみてもいいかもしれません。いずれにせよ、シンチレーションが勝負な気がしています。撮影できるのは休日のみなので、チャンスは少ないですが、いつかうまく撮影できればと思っています。


まとめ

久しぶりの太陽でした。黒点は楽しめたものの、シンチレーションはたいしたことなかったです。機材は揃ったはずなので、今後日を改めてベナール対流のチャンスを狙おうと思います。

晴れが続いているので、夜も通して連続撮影です。実は太陽撮影の後、簡易画像処理をしてTwitterに投稿した後、VISACの光軸調整に挑戦したのですが、時間切れでまだ大した成果は得られず。その後はM33の撮り増しでした。晴れるのはいいけど、ずっと続くと体が持ちません。月曜は雨でしたが、火曜以降また少し晴れるみたいです。どうなることやら。
 

まだ梅雨入り宣言はないものの、先週はずっと雨でもう梅雨入りしたかのような北陸。でも今日5月23日(日)は、朝10時くらいからどんどん晴れてきました。新しい黒点も出ているようなので、朝から太陽撮影です。


何気ない太陽撮影が、好シーイングに

いつものように機材を出して、PCの画面で見てるのですが、今日は結構シーイングが良さそうです。黒点のHαを何ショットかと、エタロンをずらして可視光に近い状態を1ショット撮影しました。 速報としてTwitterで早く出したかったので、プロミネンスの撮影は後回しにして、早速画像処理です。

画像処理はいつものAutoStakkert!3とImPPGですが、シーイングがいいとImPPGであまり強調しない方がいいみたいです。実はこれ結構面白くて、シーイングがボロボロだとそもそもあまり強調できません。そこそこいいとかなり強調できて見栄えが良くなります。でも今回みたいにシーイングが相当いいと、強調でせっかくの細かい分解能が略されたようになってしまい、逆にあまり強調しない方がいいみたいです。

「AR2824」
10_18_30_lapl4_ap2271_IP_cut
  • 鏡筒: Celestron C8、口径203mm、焦点距離2032mm、F10
  • エタロン: Coronado P.S.T.
  • 赤道儀: Celestron CGEM II
  • カメラ: ZWO ASI290MM
  • 撮影ソフト: SharpCap 4.0beta (64bit)
  • 撮影時間: 2021/5/23 10:18 gain70, 1.25ms x 5000フレーム中上位25%を使用
  • 画像処理: AS3にてスタック、Registaxで細部出し、PhotoshopCCで後処理
今日はかなり細かいところまで見えています。ここまで見えたのは初めてかも。これくらシーイングがいいと、20cmの口径が効いてくるのがよくわかります。

擬似カラー化もしてみました。カラーの方は少し派手にしましたが、どうでしょうか?カラー化するとたいていモノクロより見栄えがしなくなるので、多少明暗をはっきりさせてみました。これくらで上のモノクロと同じくらいの見栄えでしょうか?

10_18_30_lapl4_ap2271_IP_color_cut




ベナール対流?

今回、Hαの方がかなり細かいところまで見えて満足だったのですが、もう一つの可視光に近いものが私的には面白かったです。。こちらもAS!3とImPPGは変わりませんが、画像処理でかなり強調してあります。するとベナール対流っぽいのがやっと見えてきました

10_14_45_lapl4_ap2491_IP-SharpenAI-focus_cut

わかりやすいように、少しカラー化してもう少し拡大します。

10_14_45_lapl4_ap2491_IP-SharpenAI-focus_color_cut

どうでしょうか?色はベナール対流っぽいのを想像してこれくらいにしました。単なる好みです。もっと真っ赤なイメージでもいいかもしれません。小さいですが、ポコポコしているところが見え始めています。いつかこの一個一個のセルの中身の違いをはっきり見てみたいです。

ベナール対流は可視光のほうが見えやすいのは知っていたのですが、思ったより構造が小さく、C8の分解能がありここまで拡大して初めて、というかここまでシンチレーションが良くて初めて見えたのかと思います。その証拠に、午後も全く同じ状態で再撮影したのですが、動画で見ていて既に揺れていて、実際に画像処理までしても今度はかすりもしませんでした。

ここでいくつか今後の課題です。
  • エタロンを使わずにベットNDフィルターとかでもう少し広い波長で見ること。周辺部まで均一に見えるようになるはず。
  • 地面や風の揺れを軽減すること。
  • バローなどで拡大すること。
  • バローでダメなら口径20cmをもう少し大きくすること。
  • よりピクセルサイズの小さいカメラを使うこと。
  • 一番重要なのはシンチレーションのいい日を狙うこと
などです。おそらく午前の段階でもシンチレーションリミットだと思います。撮影できるのは休日のみなので、チャンスがあれば黒点に囚われずに積極的に見ていきたいと思います。

午後に撮影したもう一つの小さな黒点といくつかのプロミネンスも処理したので載せておきます。まずは新しく出た黒点(このページによると5/23 16:56の時点ではまだ番号は付いていないようです。)です。

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でも黒点の解像度は全然ダメで、やはり午前中の方がシーイングは相当良かったとのでしょう。

目立ったプロミネンス二つです。

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でも午前の黒点で力尽きて、画像処理もあまり気合が入りませんでした。


はたして?

一般的に午前中の方がシーイングがいいのか?それともたまたまなのか?来週末ももし晴れたら少し早く起きて試してみます。

今日はこれから皆既月食の準備です。さっき撮影場所の下見に行ってきました。

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堤防沿いです。立山が遠くに見えるので、高さを測ってみました。5度以下なので、ほとんど問題なさそうです。

あと、先ほどSharpCapで極軸が何時頃から撮れるかやってみたら、19時30分で位置を認識し始めました。うまくいくと19時40分くらいから撮影に入れそうです。

当日晴れるといいなあ。


 

連日での太陽撮影ができました。しかも黒点の出始めなので、動きがよくわかります。

午前中は曇りですが、午後から晴れの予想。休日の日課のコメダ珈琲に行くか迷いましたが、10時頃にはすでに雲間の青空もそこそこ見え始めています。今日は妻が朝から山登りなので、朝ご飯も自由です。結局時間がもったいなくて、スーパーで子供の分も合わせてお弁当を買ってきてしまいました。

朝昼ごはんを食べるのもそこそこに、準備開始です。昨日のセットアップが残っているので、ほぼそのまま玄関から出すだけで、気楽なものです。


太陽の場合の初期アラインメント方法

いつものようにアラインメントは赤道儀の極軸をいじるのが基本です。まず赤道儀を水平に気を遣って設置します。ホームポジションにしてから、ローラーシステムアラインメントで太陽を導入。その際、C8を対物側から覗いて、明るいポイントが真ん中の筒の中に入っていくように、赤道儀下の主に水平とネジを回して極軸を合わせます。これは反射式鏡筒だからできる方法かと思います。垂直ネジはほとんどいじらないか、いじってもごくわずかです。これは、赤道儀設置時に水準器で水平をとっているので、その誤差の以内でしたズレないはずだからです。

そこそこ極軸があったら、最後は赤道儀のコントローラーで太陽を探しますが、その際はカメラのゲインをかなり上げて、太陽の散乱光をみてそれが増えるようなほうこうに動かすと、すぐに太陽本体が見えてきます。

このように初期アラインメントをしますが、夜に星でやるよりも遥かに楽です。ただし、極軸の精度はそこまで取れないので、像が流れていくか行かないかは運次第のところがあります。これは昼間だとしかたないですね。ここでドリフト法みたいなことをすればいいのですが、めんどうなのでやってません。


黒点

アラインメントが終わったら、早速太陽を見てみます。今回は黒点があることがわかっているので、まずは黒点です。端の方にあった昨日よりも、手前に回ってきているのがはっきりわかります。ただし、風がかなり強くて、昨日のものよりはブレて見えます。

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  • 鏡筒: Celestron C8、口径203mm、焦点距離2032mm、F10
  • エタロン: Coronado P.S.T.
  • 赤道儀: Celestron CGEM II
  • カメラ: ZWO ASI290MM
  • 撮影ソフト: SharpCap 4.0beta (64bit)
  • 撮影時間: 2021/5/9 12:50 gain60, 2.5ms x 1000フレーム中上位50%を使用
  • 画像処理: AS3にてスタック、Registaxで細部出し、PhotoshopCCで後処理
風もありましたが、それでもかなり解像してくれてます。大きな黒点の下に、小さな黒点がいくつか見えているようです。

擬似カラー版も載せておきます。
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もう一つ今回撮ったのが、わざとHαから外して可視光に近い状態を見てみました。
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黒点がよりはっきりするのと、粒状斑とかは見やすくなります。エタロンではなくて、ただの遮光フィルターで一度解像度良く撮影してみたいです。ベナール対流とか見えると嬉しいのですが。

黒点ではないですが、南の方に長いフィラメントも見えます。

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プロミネンス

北側に長い大きなプロミネンスが出ています。

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他にいくつか目立つプロミネンスです。右回りに行きます。

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やっぱり北側のが目立ちますね。


まとめ

最近の太陽は、とにかくなかなか見応えがあります。風は強かったですが、まだ口径20cmの恩恵があると思われる分解能が出ています。平日はしばらく撮影できないので、また次の週末になるかと思いますが、今の黒点がどうなるのか。南の方に新しい黒点が出たという話もあります。楽しみです。




 

しばらく無黒点だった太陽に、再び黒点が現れました。


今日は太陽撮影日和

土曜日の朝、太陽が出てるようなので、朝9時頃に(休日にしては)早起きして太陽望遠鏡を出しました。いつものC8とPSTです。

以前から気にはなっていたのですが、C8の先端についているシュミット補正板あまりに汚かったので、少しクリーニングしました。そんなことで普通は光軸とかずれるはずはないのですが、その後見た太陽像があまりにもひどい。どれくらいひどいか動画で撮影しておきました。


これでもピント合わせた後です。もう全く象になっていません。シーイングがあまりに悪いのか、それとも他に何か原因があるのか?一番怖いのはPSTのエタロン部が壊れたことです。エタロンがずれて像がぼやけることは十分にあり得ます。

ラチが開かないので、とりあえず切り分けのためにPSTをはずしてC8だけでみることにしました。


C8光軸調整

いい機会なので、C8の光軸調整をすることにしました。C8は赤道儀に乗せて、追尾をオフにして固定します。電源入れておいて、コントローラーで視野を動かせるようにしておきます。

光軸合わせの際のカメラはASI294MC Proを使いました。センサー面積が広いので楽なのです。遠くの動かない人工物で小さくてエッジが見えやすいものを選びます。C8の副鏡のところにはBob`s Knobsをつけてあるので、手で簡単に調整できます。

一見すると遠くの像は見えますが、やはりシャープではないです。でも上で見た太陽動画ほどの壊滅的なものでもないように見えます。(でもそれはASI294MCの広角で見てたからで、先の動画と同じASI290MMのせまい画角で見てたら結構酷かったのではと、後で思いました。)

今回どこまでずれているかもよくわからなかったので、一度全部リセットするつもりで、Bob`s Knobsを中間位置に回しなおして初期設定します。中間位置というのは、まずカメラの像を見ながら、ネジを一本緩めます。画面に動きがなくなったら、今度は同じネジを逆に締める方向に回します。副鏡が動き始めるところを確認し、そこからネジが締まりきって回らなくなるまでの回転数を数えて、副鏡が動く範囲の中間点に戻すという意味です。

3本とも同様の中間位置にした後、調整時にはそのうち2本だけ弄ります。その際、3本のネジの1本がちょうど下に来るようにしておくと、ざっくりですが、下のネジをいじると像が縦方向に、残り2本のうち一本をいじると横方向に、像が動くようになるので見分けがつけやすくなります。

慣れないと調整していても、いい方向に向かっているのか悪い方向に向かっているのかわからないのですが、そんな時はネジを大きく動かして確実に悪くなるのを確認して、その悪くなるのがなくなる方向に動かすとわかりやすいです。ピコピコ動いている画面なのかのターゲット像ができるだけ収束するように調整します。

具体的にやってみます。
  1. ターゲットの像を選びます。例えば遠くに見える小さな丸い穴とかですが、これを画面真ん中に持ってきます。ROIを選び、ある程度拡大してみるとわかりやすいです。
  2. まず3本ある副鏡調整の下側にあるのネジを右に回し、ターゲットが画面の下(もしくは上かも)までくるようにします。
  3. 移動後は必ずピントを合わせます。
  4. ターゲットの像が収束したかどうか見ます。
  5. 収束性がよくなったなら赤道儀のコントローラーでターゲットを真ん中に持っていきます。(迷ったら元の位置になるように下のネジを左に回し戻すことで、いつでも元の状態に戻せます。ターゲットの「位置」で見ることでネジの回転よりも精度良くもとにもどすことができます。)
  6. 収束性がいまいちわからなければ下のネジを左に回し、今度はターゲットを画面の上まで持っていきます。
  7. ピントを合わせて収束するか見ます。
  8. よくなったなら同様にコントローラーで真ん中に持っていきます。
  9. これでも収束性がよくわからない場合は、よりROIを調整して広い画面で見ます。
  10. 縦と横を繰り返して、そこそこ合ってきたら画面をさらに拡大して同じことをします。
最後は光軸がずれているのか、ピントがずれているのか、空気揺らぎで揺れているのか、風で赤道儀などが揺れているのか、地面が揺れているのか区別がつかなくなります。ここまでいったらよしとします。

一つ例を出します。最初の映像がある程度調整を終えたもの。真ん中左の電線に巻かれているワイヤーに注目です。

次の映像が、赤道儀の足の下に防振用の柔らかいシート(参考記事1参考記事2)を置いたもの。


わかりにくいかもしれませんが、速い動き(高周波成分)がなくなっているのがわかります。防振シートの共振周波数より高い揺れが抑えられたと考えられます。このように調べることで、像の揺れの原因を地面振動からあるていど切り分けることができます。

最初がどれくらい揺れていたのか記録していなかったので、定量的にはわかりませんが、定性的にC8単体での像自身が見たら明らかによくなりました。


午後から再撮影

その後、午後に食い込みましたが再度撮影してみました。

午前中の動画と比べても分かるように、光軸調整の結果か、たまたま悪かったシーイングが午後になってよくなったのかは確定はできませんが、像が目に見えて明らかに改善しました。

一応推測です。前回太陽を撮影したのは半月ほど前になります。でもそこからピントはほとんどいじっていません。今回シュミット補正版をいきなり掃除してから、次に像を見てみたらピントがモノズごくずれていました。このことから考えると、補正版のクリーニングで大きく光軸がずれた可能性が一番高いです。でもその後、副鏡周りを結構力をかけて動かしてみたのですが、像はほとんどずれなかったので、やはり謎です。あ、今思ったのですが、半月の間望遠鏡ごと玄関にずっと置いてありました。もしかしたら家族の誰かが望遠鏡にぶつかったとかかもしれません。これが一番可能性が高いかも。とにかく、PSTとかが壊れてなくてよかったです。

この動画からスタック処理してみますが、今回はゴミのようなものは全く見当たりませんでした。前回やったASI290MMのクリーニングの効果が如実に出ています。

今後はカメラを外したりして暴露するときは、必ず下を向けてとか、相当気を使うようにします。

画像処理はAutoStakkart!3とImPPGです。基本的にはここと同じですが、

最近はもう少し簡略化していて、ImPPGで光球面もプロミネンスもトーンカーブを利用して一発で出してしまいます。擬似カラー化することもありますが、モノクロのままの場合も多いです。

まずは黒点です。

12_42_38_lapl4_ap1472_IP_cut
  • 鏡筒: Celestron C8、口径203mm、焦点距離2032mm、F10
  • エタロン: Coronado P.S.T.
  • 赤道儀: Celestron CGEM II
  • カメラ: ZWO ASI290MM
  • 撮影ソフト: SharpCap 4.0beta (64bit)
  • 撮影時間: 2021/5/8 12:42 gain120, 2.5ms x 1000フレーム中上位50%を使用
  • 画像処理: AS3にてスタック、Registaxで細部出し、PhotoshopCCで後処理
相当細かく出ています。大きな黒点の下に小さな黒点もいくつか見えています。スピキュールもツンツンです。今回の撮影はかなり満足です。毎回これくらいコンスタントに出てくれれば、相当楽しいです。

ここで見えた黒点にはAR 2822という番号がついていて、どうやら4月22日頃まで見えていたAR 2817が裏に回って再び出てきたもののようです。ちなみに、黒点の番号はアメリカ海洋大気庁 (National Oceanic and Atmospheric Administration, NOAA)が付けるらしく、NOAA Active Region 2882とか書くようです。これは略してNOAA AR 2882とかAR 2882とかとも書かれるとの事。このブログでも今後はAR 2822とか書くようにします。

擬似カラー化したものも載せておきます。
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続いてプロミネンスです。いくつか出てましたが、この一番大きなものを撮った後、2つ目を撮影している最中に曇ってしまい、その後晴れることはなく撤収となりました。

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こちらもスピキュールも含めてかなり分解しています。


まとめ

この日は最初からトラブル続きで、途中だんだんいやになってきました。上には書かなかったですが、極軸が合ってなくてすぐに像が流れていったり(最初から極軸の取り直し)、カメラのフレームレートが毎秒5枚くらいから上がらなかったり(ケーブルを変えたり、何度か挿し直したりで80fps位に解決)、それに上のピンボケが重なり散々でした。でも最後はうまくいったので、地道にトラブルシューティングしてよかったです。

毎回安定してこれくらい撮れると、かなり楽しいのかと思います。この記事書いている日曜も、午後から晴れの予報です。今一度黒点がどれくらい動いたか、見るのが楽しみです

 

週末の土日の天気の予報はあまり良くなかったので諦めていたのですが、土曜日は意外なほど天気が良く、太陽もそこそこ出ていました。最近黒点が結構出ているとのことなので、久しぶりに太陽撮影となりました。

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といっても午前中は週末のコメダ珈琲にいってたりで、14時頃からのんびり準備を始めました。さすがに4月も後半となってくると14時、15時でも十分に日が高くて助かります。


黒点

最近太陽もまた活発になってきているようで、光球面も彩層面も賑やかに感じます。今回のメインの黒点です。

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擬似カラー版です。
15_02_44_lapl4_ap2482_IP._cut_color


この黒点には2818という番号がついています。

番号についてはこのページがわかりやすいです。


どうやらこの2818ですが、次の25日には新しい番号2820というのがついて、2つの黒点とされたようです。

こちらは少し前に出た2816です。黒点は小さいですが、プラージュが長く出てます。
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シンチレーションがそこまで悪くなかったので、両方とも中心部はそこそこ解像度が出てます。その一方、周辺はボケてしまっていて不満になってきました。


プロミネンス

続いてプロミネンスです。見栄えがいいのを3つです。

最初のですが、大きい割になんかのぺーっとしています。これは濃いからなんでしょうか?他のに比べて圧倒的に目立ってました。
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あとふたつは、もう少し淡いものです。
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撮影データです。
  • 鏡筒: Celestron C8、口径203mm、焦点距離2032mm、F10
  • エタロン: Coronado P.S.T.
  • 赤道儀: Celestron CGEM II
  • カメラ: ZWO ASI290MM
  • 撮影ソフト: SharpCap 4.0beta (64bit)
  • 撮影時間: 2021/4/24 14:45-14:49 gain 100-120, 2.5ms x 500 or 1000フレーム中上位75%を使用
  • 画像処理: AS3にてスタック、Registaxで細部出し、PhotoshopCCで後処理

カメラセンサーのゴミがひどくて、カットしたたり、誤魔化してます。この間センサー面を暴露する必要があり、その時にホコリがついてしまったようです。一度気合を入れてクリーニングする必要があります。


色々反省

太陽は星雲などと違い、機材さえ揃ってれば短時間で撮影できてしまいます。なので意外に多数のショットを撮影してしまいます。しかも画像処理をしてみないと細部まで出ているか、わかりにくいことが多々あります。

今撮影したファイルを見直してみたのですが、撮影時間は14時45分から15時15分。雲があったりで途中少し休んでいるのですが、それを引いたらわずか20分くらいです。その間に10ショット撮って、ここに載せたのが5ショット。結局雲で撮影も終了となりましたが、クリーニングなども含めて、画像処理もある程度その場でやって判断し、撮影にフィードバックするなどもっと落ち着いて撮影すべきかもしれません。

パラメータとしては、シンチレーション、ピント、エタロンの調整、センサー面のゴミです。撮影している時は(外が明るくて画面が見にくいとかもあり)意外に分からなくて、画像処理をして「あー、ここがダメだった」というようなことがよくあります。1枚撮影してシンチレーションがダメならすっぱり諦める、良ければピントとエタロン調整をやり込む。ゴミは出てたら必ず清掃とかです。

もっと時間をかけて撮影してもいいかもしれませんが、休日で雲がない快晴もなかなかないので、いざ雲ひとつない晴れだと、アニメとか撮影したくなってしまいます。なかなか難しいです。

C8での撮影も既に何度か試していますが、徐々に不満も出てきました。分解能は出るけれども、全体像が撮影できないとかもそうです。もう少しテコ入れするかもしれません。

 

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