2016年9月17日、飛騨コスモス天文台のYさんのお誘いで、月惑星研究会の方たちとお会いすることができました。毎号とても楽しみにしている、天文ガイドでの惑星撮影の短期連載をされている熊森さんが所属されている、あの月惑星研究会の方々です。

もともと群馬天文台の方々と交流があるとのことで、その中に月惑星研究会の方もいて、この日は飛騨の天文同好会と群馬天文台の年一度程度の食事会とのことです。たまたま私も誘って頂き、家族4人で参加させて頂いたのですが、何より嬉しかったのは、天文ガイドに記事を書いているような惑星撮影のスペシャリストとお話ができたことです。

少し早く着いたので、近くのコスモス天文台の方に寄って行って、この間真っ暗で見えなかった天文台の全景を撮影してきました。

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駐車場に前回の観望会で落としたと思われる、息子用の屈折望遠鏡の対物レンズキャップが落ちていて、しかも何かの動物のふんと思われるものにまみれているのには大笑いでした。きれいに洗ってまた使うようにします。

その後、数河高原のとある宿に着き、皆さんにお会いしてたのですが、まずびっくりしたのは、胎内での惑星撮影講演会に参加されていた方で、講演会の後少しお話しした(やっと今回お名前がわかりましたが)Sさんの顔を見た時でした。講演会の時と同じくアロハシャツを身にまとい、垢抜けした姿は今回も印象的で、Sさんの方も私のことを覚えてくれていたようでした。同じく胎内での講演会の時にCristfer Goさんの通訳をされていたAさんもいらしていました。最近の天文ガイドに載っていたAさんのフィリピンセブ島での記事はとても印象的で、日本と全く違う環境での惑星は素晴らしいもので、いつか自分もこのレベルのものを撮りたいと思いますが、Aさん曰くやはり日本ではシーイングが全く及ばないので、ほぼ不可能とのことでした。なんと今回は雑誌に載った写真の原板(プリンタで印刷したもの)を頂きました。とても嬉しかったです。

今回の皆さんとのお話の中で印象的だったのが、AO(Adaptive Tptics)と使っているソフトです。SBIG社からすでにAO機器が市販されているのは知っていましたが、Starlight Express社(なぜかページに繋がらないときが多い)というところからも発売されているというのは初耳でした。惑星撮影はオフラインのソフト側でアラインメントやスタック、wavelet変換など相当のことをしてしまうので、リアルタイムでAOがどれほど有効なのかは十分検討しないと無駄な努力になってしまいます。そんな中Sさん初め、皆さんが言われていたのがZ方向の補正というので、これは国立天文台の「すばる」などに利用されている、波面の揺らぎをリアルタイムで補正して分解能を上げるというものです。まだアマチュアレベルに降りてくるようなレベルの技術ではないのですが、ここら辺は非常に興味のあるところで、うまく惑星撮影に利用できたらなと思っています。あと、星雲などの写真の加工にPixInsightというソフトがよく使われているとのことです。調べてみると230ユーロの有料ソフトらしいのですが、フリーのトライアル版もあるとのことなので、まずはそちらで試してみようかと思います。

今回来られていたのは、前回の飛騨天文台の観望会でお世話になった方3人を含む、飛騨の天文同好会の方が5人と、群馬天文台及び月惑星研究会の方4人でした。飛騨天文同好会の方は主催者が女性の方でもあるせいか、5人中4人の方が女性で、皆さん非常に熱心に、そしてとても楽しそうにおしゃべりしているのがとても印象的でした。ブドウや山栗まで頂き、大変美味しく頂きました。どうもありがとうございました。

Aさんとは食事の時に席がすぐ前だったこともあり、いろいろお話しさせていただきました。セブ島に住んでいた頃の撮影の話や、機材のこと、月惑星研究会のことなど、惑星撮影を始めたばかりで、まだまだいろいろ学んでいる最中の私にとって、とても興味深いことばかりでした。聞いたことの一つに、透明度のことがあります。皆さんシーイングはやはりシミュレーションのページなどを活用しているとのことなのですが、空気の透明度は数値的には特定するのは難しくて、大雑把な見え方でのみ判断しているとのことでした。

月惑星研究会のもう一人の方はTさんで、最初分からなかったのですが、惑星撮影の際いろいろ調べた時に何度か名前を見た方だとやっと認識できました。撮影された火星の写真も見せていただきました。火星の模様が映っていく様子がわかる印象的なものでした。もう一人の群馬天文台のKさんとは、なんと望遠鏡をお譲りいただけるという約束までして頂きました。引き取りに行きますので、その際には群馬の天文台もぜひ見学させて下さい。

今回の食事会は私にとってとても刺激的で、とても有意義でした。雑誌に載るような方たちと直接お話ができたわけです。惑星のシーズンはもう終わりなので、しばらくお休みかなと思っていたのですが、来シーズンのために今のうちにやれることをやっておこうと思うようになりました。まだまだ研究会の方たちのような撮影までは程遠いですが、自分なりに頑張っていこうと思います。