ほしぞloveログ

天体観測始めました。

タグ:講演

昨年の12月、「星なかまの集い」という研究会の実行委員の方から「講演をしてほしい」との依頼がありました。研究会の開催は3月初めで、当時は予定も詰まっていなかったので快諾しました。その方と少しやりとりして、テーマは電視観望ということになりました。そもそも私は関西の集まりはあまり経験がなく、どんなものかわからなかったのですが、コロナ明けということもあるのでしょうか、実際に顔を合わせての研究会は、夜に行われた交流会も含めて、とても楽しいものでした。


兵庫の「西はりま天文台」にむけて出発

3月2日、この日は兵庫の西はりま天文台までの移動です。前日が飲み会だったので、朝は眠い目をこすりながら5時半頃に起き、準備をして午前6時20分頃の朝イチのバスで富山駅に向かいます。みどりの窓口が開く直前の午前7時前に富山駅に到着。7時16分の金沢行きの新幹線にのりたいので、すぐに並んでみどりの窓口が開くのを待ちます。窓口が開くまでに、途中で駅員さんがどこまで行きたいかとか聞きにくるのですが、天文台最寄りの兵庫県の「佐用」駅といって、iPhoneに表示させた乗換案内の乗換回数2回の最速、最楽ルートを見せると、ちょっと怪訝そうな雰囲気に。色々確認してくれた後に聞いてみると、どうやら京都からでる特急が、途中JRと相互乗り換えで「智頭急行」という別の鉄道会社の線に入ってしまうので、途中の駅から佐用駅までの乗車券が出ないというのです。特急券は佐用まで出せるというので、とりあえず途中までの乗車券と、佐用までの特急券だけ購入し、あとは現地で聞いてみることにしました。

そんなこんなで少し時間を食ってしまい、いそいでお弁当などを買い込み、走って新幹線に乗り込みます。全線自由席で買ったのですが、新幹線も朝はガラガラ。時間ぎりぎりでも十分に座れます。

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やばかったのがサンダーバードです。実は新幹線はもう一本遅らせてもギリギリサンダーバードには乗れたのですが、無理してでも一本早めでよかったです。なんと指定席は満席、自由席も通路が人で溢れていて、グリーン以外の指定席車両の通路まで座れない人のために解放していました。3月16日には新幹線が敦賀まで開通するので、その影響もあって混んでいるのかもしれません。

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とにかく席に座ることはできたので、電車が出発してからすぐに朝ごはんです。富山-金沢間の新幹線は20分くらいなので落ち着かないんですよね。午前8時過ぎくらいでしょうか、ここでやっと富山駅で買った弁当を開けます。この日は「海鮮美食」。

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前週にCP+で東京方面に行った時は「ぶりとたいのこばこ」で、SNSで海鮮美食も美味しいと聞いていたので、今回はそちらに挑戦です。両方とも同じ会社の製品ですが、どちらもとても美味しくて、今回の海鮮美食もいろんな味が楽しめて、大満足でした。言うなれば寿司のコースが弁当箱に凝縮されたような印象です。他より100円か200円高いのですが、その価値は十分にあります。

京都駅に着くと、次の特急スーパーはくとに乗ります。京都駅での乗り換え時間は40分くらいあるのですが、先にホームの確認に行きます。まだ出発まで30分以上あったのですが、すでに車両は到着していました。
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自由席が1、2号車であることを確認して、まだ時間があるので弁当などを買いに行きます。それでもまだ出発まで十分時間はあるのですが、もう席に座ってしまいました。なんでかというと、一番前が空いていたからです。
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この見晴らしはいいですね。運転席は全体が見えるし、運転席越しに前方の景色が全部見えます。

電車内は結構時間があるので、その日の講演の最終チェックなどをします。姫路を越えると、相生と上郡という駅に泊まりますが、この上郡でJRから智頭急行にはいるようです。あ、ここからの乗車券が富山駅で買えなかった件ですが、電車が発車してすぐに車掌さんの切符の点検が来て、その時に話したらその場で発券してくれました。

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ここからは単線です。単線を特急で飛ばしていくのを見るのはかなりの迫力です。このスーパーはくとは振り子型の電車らしくて、酔いに気をつけてというXでのコメントがありました。私は酔いにあまり強くないのですが、今回は全然大丈夫でとても快適した。
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6分遅れの13時過ぎに、目的地の佐用駅に到着。ここでやっと乗る時に撮り忘れていた先頭からの写真を撮ることができました。
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駅を出ると、天教でもお世話になったMさんが待合室にいました。早めに着いたそうです。相乗りのタクシーが13時30分にくるので、しばらく待ちます。その間に以前お会いしたことがある方、初めての方含めて、全部で6人が集まりタクシーに乗り込み、西はりま天文台に向かいます。タクシーで15分かからないくらいでしょうか、歩くと90分らしいのですがずっと上り坂なので、タクシーの方が無難かと思います。


到着

西はりま天文台に到着。実はここにくるのは2回目で、別件で以前昼間のうちに来たことがあります。その時は仕事関係で短時間案内されただけなので、じっくり夜まで滞在して望遠鏡を覗いたりするのは今回が初めてです。

かなり広い敷地で、遠くに望遠鏡のある建物が見えます。左の白い建物に口径2mの「なゆた」が入っています。

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下の写真が、今回お世話になる宿泊施設(焦茶色の屋根の長い棟)と、研究会が行われる建物(左手前の赤茶色の棟)です。
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研究会の会場です。
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すぐに電視観望の講演

到着して、今回お誘いいただいた実行委員のFさんにご挨拶して、荷物などを置いたり、機材を準備していたらすぐに会の始まりです。簡単な説明の後、すぐに講演会が始まります。トップバッターが私なので、そのまま話すことに。内容は電視観望と普及についてです。持ち時間は25分と言われていましたが、少しオーバーして30分くらいになってしまいました。質問もいくつかあり、もともとメンバーは眼視の方が多い印象でしたが、電視観望をすでにやられている方、興味を持ってくれた方もいたので、少し安心しました。最近はSeestarの普及率がすごくて、メンバーの中に持っていらっしゃる方も結構いましたし、この研究会に実際に持ってこられた方もいました。また、公共天文台などの関係者の方もいらしていたので、ぜひCMOSカメラをつけて試してみてくださいと、宣伝しておきました。質問に答えた際にもいったのですが、電視観望は突き詰めた撮影とは違いますし、1人で見るというよりはむしろイベント向きだと思います。大人数で一度に楽しむことができ、暗い空をそこまで必要しないので安全面からも適しています。そういった楽しみ方の可能性が増えるということが伝わっていればと思います。

その後さらに二人の講演があり、掛け合い漫才みたいなのもあったので、関西っぽくて楽しかったです。

この日は3人の講演だけで終わりで、その後は少し早めの夕食です。目の前に座っていた小学5年生の女の子が次の日に発表するという話を聞いていたら、左隣の方もその女の子の次に発表とのこと。明日の日曜もかなり楽しめそうです。

夕食後、18時を過ぎていたのですが、まだ外はかなり明るいです。そうか、西日本に来てたのだと実感した瞬間でした。調べたら富山と兵庫では日の入りの時刻は10分ほどの違いでしかありませんでしたが、ずいぶん遅くまで明るいなと思いました。というか、富山は最近全然晴れてくれないので、早くに暗くなってしまう印象だったのかもしれません。到着した時はまだ曇りだったのですが、夕方くらいになってくると、この日はすごい快晴で、全面星が見渡せるほどでした。暗くなりかけだったので、私も電視観望機材を用意して少しだけデモをしたのですが、外に出てくる人があまり多くなかったので、何人かの方に見せることができた程度です。


「なゆた」の見学

というのも、19時半から口径2mの望遠鏡「なゆた」の見学会があります。一般の見学会に合わせた形になっていて、なゆたの建物の説明会場に行くと、かなりの人がいました。

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なゆたが入っている建物です。
食後すぐに、明るいうちに立ち寄った時に撮った写真です。

今回の研究会のメンバーが75人と聞いていたので、一般の人と合わせて確実に100人を越えて参加者がいたと思います。

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なゆたでは木星、カノープス、M37、M42のトラペジウムを見せてもらいました。M42は色がつかないか、並んでいる間に右目だけスマホで明順応しておいたのですが、残念ながら色がついているようには見えずに、普通に暗順応している左目と変わりませんでした。何度もなゆたを巡回するのですが、ちょうどその時刻にカノープスが南天するらしく、同じフロアの外の屋上エリアからカノープスを見ることができました。少なくとも地元の富山よりは南なのと、山の結構高いところからのしかも建物の屋上からなので、視界が開けていて、地平線からはそこそこの高さのカノープスを見ることができました。地元から一般の方も見学に来ているので、それらの方たちとの会話も楽しかったです。冬の天の川もやはりなかなか気づかないので「オリオン座の左からずっとカシオペア座の方に...」とか説明していました。

なゆたの制御室の前にあるモニターを見ると、SharpCapが使われているのが印象的でした。ただ、バージョンが3.2台なので、ちょっと昔のものです。

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夜の部の高校生の発表

なゆたに十分満足して宿泊棟の方に帰ると、高校生たちがMITAKAでの発表の準備をしていました。偏光グラスをかけて、画面が立体的に見えるもので、解説もよく練習しているようで、とてもわかりやすかったです。
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この高校生たちは、次の日発表もするということです。若い人たちがこういった研究会で発表するのは素晴らしいです。ぜひとも自分たちで色々考えて、こういった研究会で成果を発表して、楽しんで活動していただければと思います。そしていつまでも天文を好きでい続けて欲しいです。


色んな参加者

この研究会には、年配の方も子供も、ベテランの方も初心者も、こういった会では珍しいくらいに女性もたくさん、本当に色んな層からの参加者がいます。夕食が終わった次の交流会までの時間に、例えばある一人の方と少しお話ししました。講演の後に質問されてきた方で、赤道儀の極軸が全然取れないというのです。時間があったので、ちょっとじっくり聞いてみます。

その方はかなり勉強熱心で、極軸を合わせる説明のファイルを印刷してバインダーに閉じ、自分で理解できるようにかなり書き込みをしています。でもよくよく聞いてみると「極軸が数十度とかズレる」というのです。でも数十度?普通に考えたらちょっと信じられないような数字です。いろいろ話を聞いていて、やっとなぜか理解できました。「鏡筒はRedCatを使っている」と聞いていたので、最初結構経験のある方かと思ったら、どうやら「ほぼ完全な初心者」と言います。「いまだに一度も極軸をきちんと合わせられたことはない」というのです。極軸をどう合わせているかというと「ASIAirの極軸調整機能で、しかもそれを北極星の見えない南側に向いたベランダでやっている」というのです。私が「そもそも赤道儀を方位磁石とかで北にむけていますか?」と聞いたら、その意味自身が伝わっていない様子でした。

そこでアドバイスしたのは「まずは近くの公園でもどこでもいいので、北の空が見えるところで、まずは赤道儀を北に向けてください。方位磁石でもいいですし、今ならスマホでコンパスアプリもあります。極軸望遠鏡もあるということなので、ASIAirとかの高度な機能はまずは忘れて、基本に忠実に、手で合わせるところから初めてください。北極星が見えるところでさえ極軸が合わせられないのなら、北極星が見えないところで極軸を合わせるなんて到底できません。高度な機能に頼るのは基本ができてからがいいです。」というようなことです。

今の世の中、高度すぎる機能のものが溢れかえっています。基本を疎かに便利なところだけ使おうと思っても逆に難しくなってしまいます。なので数十度ずれても、なぜそんな不思議なことが起こるか、根本的な疑問にさえ辿り着かないのかと思います。

実際、初心者にとっては天文機器を扱うのは難しい場合があります。「地元に天文クラブとかないでしょうか?もし一緒にやってくれる人がいるなら、一緒に夕食でもとりながら、その後、機材と一緒に付き合ってもらうのもいいですよ。」と、どなたかがアドバイスしていました。本当はこの場に機材を持ってきてくれていれば、教えてくれるような人はたくさんいると思うのですが、車を持っていなくて機材を持ってくるのは大変とのことです。

一度だけ上手く撮れたというアンドロメダ銀河の写真を見せてもらいました。奇跡的に極軸が取れた時で、それ以降やはり全然ダメだとのことです。基本を疎かにせず、コツさえ掴めば、必ず上手く行くはずです。せっかく揃えた素晴らしい機材です。今のままだと苦行になってしまいかねないので、一刻も早く楽しんでいろいろできるよう、成長されることを願って病みません。私が近くに住んでいるなら、押しかけてでも一緒に作業してあげたいくらいです。


夜の交流会

さて、夜はお待ちかねの交流会。なんでも「ダメな人間の会」とかいう別名がついているとのことで、延々と夜中まで続くそうです。たくさんの方がいるので、それでも話せたのは一部の方ですが、とても楽しかったです。私も漏れずにダメ人間になっていて、飲んだくれてずっと話し込んでいたら、電視観望の機材を外に出しっぱなしにしていたのを完全に忘れてしまっていました。午前0時頃に気づいて外に出てみたら、かろうじて2等星くらいまでの星は見えるのですが、全面がガスっていて、その時点で機材は片付けることにしました。後から聞いたら、高校生たちはダメ人間にはならずにずっと外で撮影をしていたとのことです。見習わなければいけません。

その後も交流会という名の飲み会は続きました。気づいたのは、女性が結構な割合でいることです。少し会話の中に入れてもらったのですが、みなさん以前からの知り合いのようで、とても仲が良さそうに見えました。こういった会にはよく参加されるそうで、居心地がいいのでしょうか、とても楽しそうに話していました。というのも、コロナ禍でこの会もなかなか集まることができず、観望会形式のようなものは続けてきたけれども、こうやって顔を突き合わせて交流(飲み食いする)するのは2019年以来4年ぶりとのことです。そんな会に呼んでいただき、とても光栄でした。

午前2時半頃でしょうか、やっと「そろそろお開きにしましょう」とかいう宣言がかかり、解散となりそれぞれの大部屋に戻って行きました。もちろん途中で布団に入った方や、宴会場の椅子に座って眠りこけてしまった人もいますが、3-4割の人は最後まで残っていたのではないでしょうか?眠るのは少し惜しかったのですが、明日の朝食は7時45分からです。あまり寝坊もできないのでそのまま布団に入ったら、すぐに眠ってしまいました。ちょっと疲れていたようです。


2日目の研究会

朝7時15分、部屋の電気がついて起床です。着替えや部屋の掃除をなどして、朝食に向かいます。朝食後になゆたの建物の上に見た白い月が印象的でした。

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午前9時から研究発表会が始まります。月の石を探す旅や、各地の観望会などの活動の様子が発表されます。小学5年生の女の子の発表や、高校生の発表もありました。少し緊張しているように見える人もいましたが、皆さん頑張って発表していました。

最後に発表された研究奨励賞には、一つは月の石の話と、もう一つは子供達がいろいろな体験をして自分たちで発表するという活動の、2つが選ばれました。特に後者の活動発表は、子供たちに自分で考えてもらい、考えたことが「腑に落ちる」というところを重要視しているとのことでした。私も観望会で似たようにできる限り参加者自身に考えてもらうようにしているので、この方針には大いに賛同できました。

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研究発表会のあとは、恒例のビンゴ大会です。私も星柄のフェイスタオルをいただきました。その後の奨励賞の表彰式も無事に終わり、15時少し前に会は終了しました。電車の時間に余り余裕がなかったので、当初からお世話になった実行委員のFさんに挨拶して、他の方とのお別れの挨拶も余りできずにその場を去って、呼んであったタクシーに乗り込み駅に向かいました。タクシーではお一人、岡山から参加している方と相乗りしました。この方、来る時も一緒のタクシーに乗った方です。駅までのタクシーの中と、駅のホームでも少しお話ししたのですが、今回初めての参加とのことで、いろんな方とお話しできたと言っていました。どうも他の方も聞いてみると、4年ぶりということもあったのか、今回が初めての参加の方も多かったようで、それぞれ楽しむことができるのが、この会の特徴と言えるのではないでしょうか。この方ともまたいつか会えるのを楽しみに、ホームでお別れしました。

さて、帰りも同じ電車でスーパーはくとになります。自由席は今度は後部にあたるので、来たときのような運転席を見ることは当然できません。というか、来た時と変わって結構混んでいます。それでも2つ並んであている席はあったのでそこに座り、昨日の寝不足のせいもあるのでしょうか、ぐっすり眠ってしまいました。

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帰りの乗り換えは、大阪駅です。混むことを心配して指定席を取っておいたサンダーバードに乗り込み、金沢まで向かいます。

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金沢駅について走って新幹線に乗ったら、予定より一本早く乗ることができました。富山駅では妻に迎えに来てもらい、最後は車で帰宅です。21時過ぎでした。かなりうまく乗り継いで片道6時間なので、やはりちょっと遠いですね。


まとめ

今回の講演を引き受けた時はまだ予定がガラガラだったのですが、実はそのあとどんどん詰まってきて、ブログでも書いたCP+も含めてここ2週間ちょいでセミナーや講演などが7つあり、相当タイトなスケジュールでした。このブログを書いている今はやっと全て終わり、自分の時間を取ることができています。それでもこの研究会は得るものも多くて、とにかく夜が楽しかったです。ちょっと遠かったですが十分に行く価値のあるもでした。もし興味がある方は、ぜひとも来年参加してみてはいかがでしょうか。


天文ファン、カメラファンの皆様、いかがお過ごしでしょうか?いよいよCP+の時期が近づいてきましたが、

今年もサイトロンさんに講演依頼を頂き、
CP+2024で話すことになりました!

タイムテーブルなど、詳しくはこちらのCP+のオンラインプログラム一覧の2.24(SAT)のタブをご覧ください。



今年はなんと、現地であぷらなーとさんとの連続講演になります。


セミナー情報


2024年2月24日(土) 13:20-14:00

パシフィコ横浜 CP+2024
「サイトロンジャパンブース」
(オンライン配信あり)


「画像処理でオリオン大星雲の分子雲を
あぶり出してみよう」

元々、リアルタイムで星雲星団を見ることを目指して開発されてきた電視観望ですが、近年はその延長で天体写真撮影へと手を伸ばすことも盛んになっています。本来とても手間のかかかった天体写真撮影ですが、電視観望のライブスタックなどの技術をそのまま使うことで、かなり敷居の低いものになってきています。

今回の講演では撮影方法について少し紹介し、実際事前にライブスタックで撮影したオリオン大星雲を例に、セミナー会場で画像処理をしてみたいと思います。

まず最初にお見せしたいのは、星雲本体を鮮やかに出してみること。暗い中から星雲がブワッとあぶり出される様子は、天体写真をまだ扱ったことがない方には圧巻かと思います。

次は、特に初心者がつまづきやすい星雲周りの淡い分子雲をあぶり出すことです。画像に隠れている情報をいかに引き出すか、実際に操作を見せながら、なぜその操作が必要なのか、その理由をわかりやすく説明しようと思います。こちらは画像処理を始めたくらいの方から、背景までこだわった天体写真を目指そうとする方などに参考になるかと思います。

普段私はブログ記事の文章がメインで、あまり動画など 配信しないので、私自身にとっても動作そのものを見せることができる貴重な機会になりそうです。オンライン配信されるとのことなので、後日繰り返し見ることができればより理解も進むかと思います。その中で何か得て頂くものがあればと思います。

私の会場入りは前日の金曜日午後くらいからです。土曜日は講演終了後もしばらくCP+会場にいますので、私の姿を見つけた方はお気軽にお声掛けください。一応いつものネームプレーをとぶら下げておくことにします。

私のセミナーの後に、同じくサイトロンブースにて14:35から15:15まであぷらなーとさんのセミナーがあります。タイトルは「リーズナブルな天体望遠鏡で星雲撮影を楽しむ方法」とのことです。あれ?もしかして少し内容が被るかな?とも思いましたが、独自路線のあぷらなーとさんなので、そんな心配は杞憂ですね (笑)。


現地パシフィコ横浜会場にいらっしゃる方は、来場登録をお忘れなく。
 


この記事は前回の「小海「星と自然のフェスタ2023」参加記: 1日目」の続きになります。




午前中

2日目の朝、少しゆっくり8時頃に起きてすぐに朝食に。同じくビュッフェですが、お腹が全然こなれていなくて、ヨーグルトなどごく僅かにしておきます。もう年齢のことも考えないとダメで、いつまでも若い気分で気兼ねなく食べていたらきっとダメになります。

朝食後は受付に行こうと第2会場の上まで行きますが、望遠鏡を出す受付は下ですればいいとのことで、そのまま第1会場へ。途中第2会場をみますが、まだ朝早いせいか、お客さんもまばらでした。

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第2会場に着くと、すぐにマリーチさんとお嬢様に会いました。8月の大鹿村でもお会いしていて、その時はたくさん話せたのですが、今回はホントに挨拶だけでした。しかもお土産までもらってしまい、ありがとうございました。このお菓子、妻が家で食べて大絶賛。ぜひお礼を言っておいてほしいとのことでした。でも本当に、気を遣わないでくださいね。マリーチさんのお人柄はよく知っていますし、無理とかは決してしないでいただければと。

そのまま会場に進むのですが、2日目は全部のブースが開いています。朝から結構な人がいます。
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途中、望遠鏡組み立て教室や
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鳥の絵を描く講座も開かれていて、かなり盛況な印象を受けました。
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一通りぐるっと回りますが、結局一番印象に残っているのがSkyWatcherの太陽Hα望遠鏡で実際に太陽が見えたことでしょうか。
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サイトロンのスタッフの方が準備しているのを、
天リフ編集長が興味深げに眺めているところです。

口径は6cmなので、PSTの4cmと比べると1.5倍です。この時点で入門用というより一気に初中級用でしょうか。エタロンは回転で波長を調整できるタイプで、実際に回転させてプロミネンスなど見たのですが、少しの角度でプロミネンスの明るさがかわるので、比較的波長を大きく変えられるようでした。角度を合わせるとプロミネンスがはっきりと浮かび上がります。まだエタロンの精度はわかりませんが、少なくどもパッと見たところでは広い視野に渡ってHαが見えていたと思うので、試作レベルとはいえすでにそこそこの精度は出ているように思われます。

あと、第1会場の少し小上がりになったところのフリマエリアにも行きました。

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星座ビノ製作者の上板2丁目さんと少しお話しさせていただきました。ビノを作るときに必要な、二つのビノの平行度を測る器具が面白かったです。こういった器具を使ってきちんと調整しているところも、上板さん製星座ビノの信頼性が高い理由の一つだと思います。後から聞いたのですが、1日目に出てきたEさんのところも上板さんのところの星座ビノを買ったそうです。今回特価だったようなのですが、ここの星座ビノを買っておけば間違い無く最高峰のものです。あ、自分の持ってるNikonのビノの枠を交換してくれると言ってくれたのをすっかり忘れてました。上板さん、ごめんなさい。またいつかの機会がありましたらお願いいたします。

そうそう、今年もプリンは買いましたよ。2019年以来毎年買っていて、昔の母の手作りプリンを思い出させてくれる味で、シンプルですが変な雑味は一切なく、卵の風味が豊かで、今時こう言った味のプリンを見つけるのは大変です。おいしかったので今年もXで宣伝しておきました。

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昼になってやっとお腹が少しこなれてきましたが、Kaienさんにバームクーヘンを一ついただいて、講演前にお腹を膨らすのは心配だったので、昼ごはんはこれでおしまいです。

12時半頃になって、部屋に戻って講演の最終準備をします。そういえば、車で昨晩機材を運んだのですが21時以降は車の移動が禁止ということで、そのままにしていました。講演で少し機材を見せたいので、車で上まで移動します。講演参加者には特典としてプレゼンファイルを配布する予定なのですが、途中で各ページにブログ記事へのリンクを張れば、詳細説明が後からわかるのではと思い、このときに色々追加しました。

14時半からはスイーツの時間です。この日は昨日会場だった奥のバースペース?ではなく、レストランスペースでのスイーツバフェでした。人が多いからだと思いますが、明らかに子供の姿が多いです。今日から土曜なので、それもそのはずです。うーんこれも昼ごはんかな?でもこの日はゼリーだけにしておきました。甘くない安倍川餅みたいなのが逆に美味しくて、これがホントに昼ごはんがわりになったのは秘密です(笑)


いよいよ講演本番!

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部屋に戻って、最後のスライド確認をして、15時40分くらいに講演会場に向かいます。と言っても部屋から歩いて30秒くらいです。講演で見せるコンパクトな機材を2セットを手で持って、妻に配布資料を持ってもらいます。会場外の廊下のところにはすでにそこそこの人が。参加者の方とも少し話をして、すぐに開場時間の15時50分になります。前の講演が終わって、人が出てきます。すぐに部屋の中に入って、プロジェクターと接続テストをします。スタッフの方が講演参加料を集めてくれて、人を中に入れ始めてくれます。妻には部屋の中に入ってきた方に、資料を配ってもらいます。

接続テストはすぐに終わり、参加者に目を向けると、ドンドン人が増えていて、椅子が足りるか心配になるほどでした。後で聞いたら、48人!もの方が参加してくれたとのこと。今回有料の講演で、しかも昨年よりも参加料が上がっていたので、どこまで人が入ってくれるのか全然読めずにかなり不安でした。色々特典なども考え宣伝したりもしたのですが、講演依頼を受けた時からずっと考えていたことは、やはり電視観望の一連の基礎講座のようなものを欲している人が、一定数いるのではないかということでした。


講演に際し考えたこと

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このことはこれまで何度か電視観望について解説してきて思ったのですが、電視観望が広まりつつある状況で、やはりつまづく人が少なくないようなのです。その時、情報があるにはあるが、散らばっていてなかなか欲しい情報まで辿り着けないという声でした。これまでの過去の講演のプレゼンファイルを見ても、同じ話だと何度か聞いている人には申し訳ないという思いもあり、少しずつ複雑になってきています。でもそんな話を初心者が初めて聞いたらわかりにくいはずで、繰り返しになってもいいので一連の解説をしっかりすることが大事なのではと思ったのです。

講演を引き受けた当初はこんなふうに考えていましたが、星フェスの時期が近づいてきてタイトルと内容を伝える頃になってくると、状況がかなり変わっていました。Seestarです。ZWOが本腰を入れて開発しているSeestarは、価格、性能、操作性など、電視観望初心者に向けて圧倒的に魅力な機器です。初心者が自分でこれまでのような電視観望を組もうとして努力した場合、ある程度の時間と経験を積まなければ、Seestarが遥かに手軽に出してくれる結果には辿り着かないでしょう。価格が初心者にとっても現実的になったSeestarを使うことはある意味真っ当な選択なのかと思いますし、私も推薦します。

ただし、今の段階でSeestar以降のことが議論になっていることは、まだほとんどないようです。Seestarを買った何人かの人はずっと使い続けるかもしれませんし、何人かの方は飽きてしまうかもしれません。何人かの方はそのうちSeestarの性能に不満が出てくることでしょう。一体型というのは機材を変更できないこととほぼ同義で、鏡筒やカメラの性能を上げることは難しいはずです。そのようなことまで考えていくと、やはりこれまでの電視観望を、ある意味応用の広い「カスタム型」と考えると、きっと電視観望の原理や基礎、自分で組むときの手順などが必要とされることは、何ら変わらないと思ったのです。今回の講演は、タイトルと内容は「カスタム型」と言って見た目は少し違ったかもしれませんが、基本的にはこれまでの電視観望の一連の手法を、まとめて理解できるような内容にしました。

その一方、高々1時間の話で全ての内容を伝えることはかなり難しいことも事実で、講演というのはこれから自分で興味を持って調べてくためのきっかけというのが大きな役割かと思っています。このきっかけから詳細情報へ繋ぐために、テキスト的な定番の本などがあればいいのですが、現段階ではそのようなものは存在していなくて、情報はあるにはあるのですが、かなり散らばっています。会場での準備の最中に対処療法ですが、プレゼンファイルの各ページにこの「ほしぞloveログ」への該当記事へリンクを張っておくことを思い付きました。元々、プレゼンファイルをどこかにアップロードして、そのリンクを知らせることで、講演を聞いてくれた人に後から見返してもらおうとは思っていました。ブログ記事へのリンクをプレゼン資料内に埋め込んでおけば、かなり詳細な情報まで伝わるかと考えたのです。ただ、昔の記事で情報が古いこともあることと、リンク先の記事が長いことはご容赦いただけたらと、会場でお話ししました。

会場ではみなさんかなり真剣に聞いてくれていたのかと思います。有料で参加して頂いているので、かなり興味がある方が集まってくれたのかと思います。質問時間が数分しかありませでしたが、それでも時間一杯まで質問は出ましたし、その後につながる、サイトロンでの電視観望デモでも、講演を聞いてくれた方がたくさん来て質問をしてくれていました。講演を聞いて何かわからないこことかありましたら、このブログへのコメントでもいいですし、Twitterで質問していただいても構いません。公開だと質問しにくいことなどは、一旦Twitterの方に書き込んでいただいて、相互フォローした後に、DMで質問内容など書いていただいても構いません。

講演終了後、星ナビ2023年1月号でコリメート撮影を利用した電視観望の記事を書いた方と少しお話をしました。私はコリメート撮影はしたことはありませんが、とても参考になりました。電視観望と一言で言っても現在では範囲はかなり広く、新しい手法も日々開発されているのかと思います。文化としてだんだん習熟していくのかと思います。


近況

今回の記事はここまでにしたいと思います。

実は小海から帰って、月曜の夜くらいから喉の調子がおかしいなと思っていたら、火曜朝からグングン熱が上がり、38度後半から39度台をずっとうろうろ木曜明け方くらいまでずっと辛くて、ただ寝るだけで何もできない期間が続きました。木曜は熱も収まり36度後半と37度台をウロウロしていますが、昨日までと比べるとかなり楽で、やっとブログの続きも書けるようになってきました。近くの病院が混んでいるみたいで初診では発熱外来を受けてもらえなかったのですが、どうも子供の熱がうつったようで、症状がとても似ています。子供はコロナでもインフルエンザでもなかったということとで、調べてみたらアデノウィルスというのの症状があまりにも当てはまります。まだ3連休なので、ゆっくり休むつもりです。



 




10月26日、講演参加特典など追加しました。本ページ下部をご覧ください。


今年も長野県小海で開かれる「星と自然のフェスタ」で
電視観望の講演をします!

電視観望をやってみたい人、もしくは初心者に向けて基礎からきちんと解説したいと思っています。


日時と場所ですが
10月28日 16時00分~16時50分
ガトーキングダム小海(旧小海リエックスホテル)
2階特設会場
になります。

タイトルは
「初心者のための
カスタム型電視観望入門」
としました。

eVscopeをはじめ、Vesperaや、最近発売されたコストパフォーマンスに優れるSeestarなど、一体型のスマート電視観望機器が種類も豊富になり、特に初心者にとっては、電視観望を気軽に試すことができる、素晴らしい時代になりつつあります。一体型のいいところは、初期知識ゼロ、もしくはほんの少しの知識で星雲や銀河などが簡単に見えてしまうことでしょう。その一方、あらかじめ一体型に組み込まれた機器なので、望遠鏡部分やカメラ部分などを入れ替えることは難しく、そのためにどうしても見える範囲には制限ができてしまいます。「電視観望機器」を望遠鏡の一種と考えると、入門用の一体型と、より柔軟に機器の交換ができるカスタム型に分かれていくのはごく自然な流れなのかと思います。一般的な望遠鏡で焦点距離や明るさを変えることができるように、カスタム型の電視観望では
  • 天の川を見るような超広域を見る
  • 比較的広がりのある大きな星雲を見る
  • 小さな銀河を見る
など、望遠鏡やカメラなどの機材を変えることでさまざまな天体に対応することができます。

今回の講演は、
  • もっと電視観望の可能性を広げたい
  • 一体型電視観望機器では物足りない
  • 今は一体型電視観望を楽しんでいるけれど、将来を見越して電視観望をカスタマイズを考えてみたい
というような方に聞いて頂きたいと思っています。

自分で電視観望システムを組むときにどういった方向で進めればいいか、何がポイントかなど、かなり初心者向けに特化して一から丁寧お話ししたいと思います。その中で、電視観望においても機材をカスタマイズしていく楽しさのようなものをお伝えできればと思います。

なお、今回の講演は参加費用(1000円)を頂くことになります。対象はホームページの案内では高校生~大人となっていますが、興味があり聞いてみたいと思うならば年齢は問いません。心配な場合は、当日講演会場で直接私までご相談ください。また、会場の広さには制限があり、参加希望者が多数の場合は入場制限をすることがありますので、ご了承ください。

昨年は事前にチケットを購入して頂く形でしたが、

今年は講習会会場入り口でお支払い、
ご入場となりますので、事前予約は必要ありません



ここから、星フェス直前の追加情報です!
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特典1: 「電視観望向けCMOSカメラの系譜」図の配布

カスタム電視観望用のカメラ選択の助けになるように、完全オリジナルのA3版のCMOSカメラの系譜図を配布します。下に一部を抜粋していますが、最近のCMOSカメラは種類がたくさんありすぎて、その関係を把握するのがかなり大変になっています。どのカメラがどのカメラの後継になるのかなど、メーカーを跨いで掲載しています。

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特典2: 「サイトロン製フィルター特別割引クーポン」の配布

参加費をご負担いただく代わりにというわけではないですが、サイトロン様の協賛で
「電視観望入門応援企画」
として、講演会場内で、
サイトロン製フィルター特別割引クーポン
をお渡しします。このクーポン券を使うことで
  • CometBPフィルターアメリカンサイズ
  • DualBPフィルターアメリカンサイズ 
  • DualBPフィルター48mm
のうち1点が特別価格で購入できます。金額などは当日サイトロンブースでご確認ください。

注意点ですが、
  • クーポンは一人1枚、所有のご本人様に限り1商品のみ対象です。
  • 商品はなくなり次第終了となります。
  • お取り置きや後日発送は承れません。
  • 10/28日22時まで有効です。29日の出店はありません。10月28日のみご利用可能です。10月29日は出店しませんのでご注意下さい。
この講演を聞いて、是非とも電視観望に有効な上記フィルターを手に入れてください。

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特典3: 講演ファイルのダウンロードとブログ記事へのリンク

講演参加者には、プレゼンファイルのpdf版のダウンロード先をお知らせします。講演を聞いて、その場で把握しきれないなど、後から確認できるはずです。

さらに、いくつかのページには、この「ほしぞloveログ」の該当記事へのリンクを書き込んでおきました。当ブログは情報はたくさんあるかと思いますが、膨大すぎてどこに何の情報があるのか、把握が困難な状況になっているかと思います。いくつかのリンク先はかなり過去の記事で、情報が古い場合もありますが、後から詳しい説明が欲しい場合に役に立つかと思います。リンク先の記事がいつもの通り長いのは、どうかご容赦ください。


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アナウンス1: サイトロンブースでの電視観望デモ
星フェス当日、天気が良ければ、サイトロンブースで電視観望のでもを行います。場所は企業ブースがあるエーデルワイスの前となる予定です。

今回のテーマは

「ハイエンド機器での電視観望」

です。憧れの大口径アポクロマート屈折など、電視観望で使うにはちょっと勿体無いとも思われる機器を使い、ハイエンドでの電視観望を行いたいと思います。電視観望がどこまで行けるのかの一端を見せることができればと思っています。当日は簡易的な画像処理までして、天体写真として仕上げようとも思っています。ただ、木曜現在での天気予報が、金曜はまだいいのですがメインの土曜が曇りになりつつあります。金曜日はリハーサルがてら準備も含めておそらく20時頃から始めることになると思います。メインは土曜日ですが、天気の様子を見て始めることになるかと思います。ホテルからは少し遠いですが、是非エーデルワイス前の観望会場にお越しください。


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アナウンス2: 天文楽者のRYOさんの電視観望講演

この電視観望講演の後に、同じく土曜の18時から、天文楽者のRYOさんによる

「近赤外線で見る新しい星空の世界」

という講演があります。こちらは電視観望の応用のような形になるはずです。よろしければ是非とも2つ併せてお聴きいただければと思います。RYOさんの講演ではHαフィルターの割引チケットを手に入れることができます。



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アナウンス3: 気軽に質問してください!
星フェス当日ですが、私は金曜午後過ぎくらいから日曜朝くらいまで会場にいる予定です。「Sam」と書いたネームプレートをかけていますので、どうかお気軽にお声かけください。特に、講演を聞いて分からないところなどもできるだけ答えますので、もし会期内にSamの姿を見かけたら、遠慮せずにつかまえてどんどん聞いてください。


それでは会場で、皆様とお会いできるのを
楽しみにしています。


2023年もいよいよ星まつりシーズンの始まりです。昨年から6月に移った福島の星まつり。今年は6月2日(金)から4日(日)の開催です。私は2日目の土曜日から参加。でも今回参加するかどうか散々迷っていました。いちばんの理由は最近ちょっと忙しいからなのですが、それに加えて台風が心配でした。北陸地方から福島に行くのは大丈夫なのですが、で太平洋側の状況がひどいみたいで高速道路もかなり通行止めのようです。関東勢が来ないと、そもそも人が来ないのではという心配もありました。どうしようかぎりぎりまで迷っていたのですが、今回は4人の人に会いたいと思っていたので、それを目標に星まつりに行くことを決めました。


出発直前までグダグダと悩む

一応準備は金曜の夜からしています。土曜日の午後からは晴れの予報であること、今回の星まつりは満月と重なることを考慮し、機材は太陽セットと電視観望のみにして撮影はしないこととしました。なので量的には大したことはないです。まだ行くかどうか決心していなかった金曜21時、とりあえず早めに寝ておきます。でも実際に寝られたのは多分22時過ぎ。でもなぜか0時に目が覚めてしまい、その後寝られなかったので、とりあえず車に荷物を詰め込んでシャワーまで浴びていつでも出れるようにします。あと少し寝ておこうと思ってソファでウトウトまではするのですが、結局どうしても眠れなくて気づくと午前3時。荷物詰め込みの時から雨も全然大したことなかったので、ここでやっと決断して自宅を出ました。

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道中の高速でちょっと眠たかったですが、運転自体は極めて順調でした。途中2度ほどサービスエリアで休憩します。例年の新潟手前の黒崎SAのすごく気さくなスタバですが、今回もSAには寄ったのですが通過時間が朝の6時頃と店が空いていませんでした。今年もお姉さんとお話ししたかった...。8月の胎内の前にも寄ることにしよう。

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朝早すぎて開いてなかった黒崎SAのスターバックス。

8時半前にはETC専用の田村インターを降りて下道を10kmほど走ります。最後の山に登る前に、ガソリンを入れコンビニで買い出しです。ガソリンはもし夜に会場を立つ場合に備えて、店が空いている明るいうちに満タンにしておきます。コンビニでは万が一キッチンカーにあり付けない場合も想定して、少し多めに食料を買い込みます。複数日にまたがる場合はクーラーボックスも持っていくようにしているので、ここで氷を買って補充しておきます。まだそこまで暑くないので、1日くらいなら持つでしょう。


会場到着

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会場に到着したのは朝8時半過ぎくらいだったでしょうか、駐車場に到着して早速、会いたかった4人のうちの一人と会うことができました。陣馬写真工業のHBさんです。HBさんは学生時代の私の先輩にあたる方です。今回もかなり話し込ませて頂きました。

早速HBさんと少しだけ会場を回りましたが、まだ9時前なので開いているブースはわずか数件です。

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国際光器はいつもの朝イチ営業で、早速48mmのBaaderのSIIフィルターのB級品をゲットしました。国際光器はチェックがかなり厳しいので、B級品といっても私の撮影レベルでは全く問題なく、むしろお値打ちなのがありがたいです。今回も通常価格との差額だけで往復交通費の半分を節約できてしまいます。まあ、買い物をしている分だけお金は出ていっているので「節約?いったい何を言ってるんだ?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、いつか絶対買うものならば得なのです...。多分...。

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昨晩はほとんど寝られなかったので、この時点でかなりの眠気。HBさんも「寝るなら今のタイミングが一番かも」と言ってくれたので、一旦車に戻って寝ます。でも遠足前のワクワクと同じで、眠いのに全然寝られません。結局少しウトウトしただけで、10時頃に再び会場に。もうブースもかなり開いてきたので、気を取り直して早速ブース周りです。


ブース廻り

今回の目玉はなんと言ってもZWOのSeeStarでしょうか。ZWO製品を扱うKYOEIさんにも、星見屋さんにも置いてありました。残念ながら事前情報の通り電源を入れることはできないとのことでしたが、持ち上げてみることもでき、大きさや重さがよくわかりました。星見屋さんによると「試用版」とのことで、まだ製品版は変わる可能性はゼロではないとのことです。値段がこれまでの同様な一体型の機器に比べ、格段に安くなっているのでこれは相当な人気になるかと思います。日本だけでなく、世界的にかなりの数が出回るはずで、きちんとZWOから出荷されるのかまだ予断を許さないとのことだそうです。SeeStar人気で天文人口が増えてくれればと思います。

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こっちはKYOEIさんのSeeStar。

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こっちは星見屋さんのSeeStar。

Vixenは2月のCP+でのブースと同じく、VSDとアイピース差し込みタイプのファインダーが展示されていました。いつも福島で会うことができるI君は今回きていないとのこと。新しいファインダーもI君のアイデアとのことなので、直接会って話をしたかったです。残念。

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外山電子ブースではHBさんの皆既日食の写真が。これまで全く見たことないようなものすごい解像度のコロナ(病気の方ではなく、元の意味での太陽コロナのことです)です。今月号の天文ガイドに掲載されるそうなので、皆さんぜひとも買って読んでみてください。

同じ外山電子ブースに、これもHBさんの出品とのことですが、NJPが置いてありました。陣馬写真工業ではピリオディックモーションを直接測定する業務用の機器を開発販売しているのですが、これで測定した実測値がなんと3秒台前半で、NJPの中でも飛び抜けて精度が出ているとのことです。でも値付けもかなり飛び抜けていて、結局最後まで売れ残ってしまったとのことです。

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今回のブース巡り、話ばっかりしていてほとんど写真撮ってませんでした。例えば、星見屋では店長とHBさんとで若者のパスポート所持率と、自宅に星を見るための望遠鏡がある率をめぐってずっと話し込んでました。驚くことにこれ、両方とも17%とのこと。高いか低いかよくわかりませんが、星見屋店長が「これだったらもっと天文人口増やせるはず」と密かな野望を抱いているようでした。

アストロアーツでは星ナビのネタについて編集長と長話です。もしかしたらこのブログか少しだけ関連する記事がいつか出るかもしれません。

ブース廻りの戦利品は、まずはなんと言っても300円双眼鏡です。「ジャンク、カビあり」とか書いてましたが、全然許容範囲でその時点で7倍、12倍、20倍(?)と3台あったうちの7倍のものを手に入れました。

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もう一つは鏡筒カバーです。ε130用のものを袋なしで安く売ってもらいました。手作りで作る予定なのですが、それまでの繋ぎと予備でちょうどいいかと思いました。

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ε130情報

そういえばε130でHBさんから重要な情報を聞くことができました。回転装置を90度、180度、270度と変えると星像が変わるのは、回転装置廻りの精度の問題で、既知のεの一般的な問題の一つとのことです。なので、回転を固定して使うか、シムをどうにかして組み込んで調節するなどの必要があるとのことです。シムも入れる場所は確定しているわけでもなく、どこで精度が出てないかを見極めて決める必要があるみたいです。ツワモノのHBさんは、旋盤で接触面を削って精度を出したとか。動画を見せてもらいましたが、旋盤の回転でマイクロメーターの表示が周期的に動いていました。私は流石にここまでできないので、シムでなんとかならないか探ってみるつもりです。

もう一つε130の情報で、明るさのムラがどうしてもできてしまうそうです。前回見せた中心の暗くなるの(これはフードで解決できそう)とは違い、網状星雲の右片側にある三日月状の暗部はその典型だとのことです。原因ははっきりとはわかっていなくて、これはもうこんなもんだと思うのがいいのかもしれないとのこと。ちょうど悩んでいたところだったので、このことが聞けただけでも星まつりに来た甲斐がありました。

もちろんこれらの情報は自分では確かめていないので、実際本当かどうかはわかりませんが、こう言った意見もあるということを考慮して、今後の光軸調整や漏れ光問題に取り組んでいきたいと思います。


いろいろご馳走に

駐車場に戻ると、栃木のグループの方(多分)からお誘いがあり、焼き餃子とスパゲティーを頂きました。以前も子供と一緒にアヒージョを頂くなど、毎回美味しいものをご馳走になっています。毎回どこのグループか聞いていると思うのですが、いろんなグループの人がいるとのことで気にしなくていいと言われました。2017年だったと思いますが、ここ福島でお会いしてた柏で望遠鏡のある学習塾を開いているKさんもこのグループにいるらしく、間も無く到着とのこと。結局Kさんと話すことはできませんでしたが、夜の講演会で顔だけ確認することができ、Kさんも気付いているようでした。ここではさらに焼酎を頂いて、お酒にあまり強くない私は結構酔っ払ってしまいました。

ここだけでなく、夜にも2019年の胎内で知り合ったたつさわさんから誘われて、ポークウインナーをごちそうになりました。XRAYさんやyagiさんもいて、ぐらすのすちさんにはとても美味しいコーヒーをご馳走になりました。ぐらすのすちさんとは星見屋さんで2ショットで撮ってもらいました。

今回自分で用意したのはコンビニのサンドイッチとかがほとんどだったので、とても美味しくいただけました。どうもありがとうございました。


大抽選会から、一連のイベント

そんなこんなで、午後3時から大抽選会が始まりました。今回は番号のついた小さな札が受付をした人全員に配られ、希望の地元の名産品の前の箱に入れてくじ引きが始まります。

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残念ながら当たりませんでしたが、ここで外れても次の天文関連用品のチャンスがあります。天文関連の1位はVixenさん提供のPORTA IIなので、かなり豪華です。私はSVBONYさん提供のTシャツが当たりました。

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突然の講演

今回お会いしたかった4人のうち、一人は国立天文台の渡部先生。もう一人がKYOEIのMさんです。

まず、この星まつりの一番の目玉イベントの渡部先生の講演ですが、どうしても先生がご都合で来られなくなってしまたということで、代理の方の講演となってしまいました。

さらにKYOEIのMさんが電視観望の話をすることになっていたのですが、Mさんも体調不良で現地に来ることができず「講演は中止です」というアナウンスが流れました。

渡部先生の講演も、電視観望の講演も、それを楽しみに遠くから来ている方も多いのかと思います。そこでKYOEIの方と相談し、運営の台長と副台長にも相談して、せっかくの機会なので私でよければ電視観望の話をしましょうかという話をしました。運営の方々のとても柔軟な対応で、それでは電視観望講演急遽やりましょうということになりました。実際に決定したのが17時頃、講演は18時からです。スライドで話すので、場所を建物内の60インチ程度の大型モニターが置いてある所としました。すぐに接続テストと、ここからスライドの準備です。この時点で17時半、時間的にはかなり厳しかったのですが、ちょうどつい先週に天教で電視観望について話しています。そのスライドを一部手直しして話すことにしました。一部関係の薄いスライドを消し、タイトルやフッターなどを変更し、10分くらいでなんとか形にすることができました。というより、アナウンスが何度か入って17時40分ですでにお客さんが集まってきてしまい、講演前の雑談や質問コーナーになっていました。

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スライド準備中の様子。
右に写っているのが、新型のACUTERのTRAVERS。
これについては別記事で詳しく書きます。 

18時少し前にはすでに座席は一杯で、かなりの数の立ち見の方が。司会の方の紹介で講演が始まりましたが、途中もさらに人数が増えているようです。マイクとスピーカーは使いましたが、画面が見にくかった方もいるかもしれません。突然のことで準備不足なところもあり申し訳なかったと思います。

講演自体は先週にも話しているので、ギリギリの準備にもかかわらず特に問題なく進みました。初心者の方も、かなりマニアの方もいたかと思います。前半は電視観望の一般的な話、中頃は初心者に向けての機材やソフトの話、最後の方は電視観望経験者に向けて観望会でのテクニックなどです。ちょうど1時間くらいで、すごい人数が来てくれて、実際かなり盛り上がったと思います。講演後の質問も多く出ました。講演を聞かれた方は、よろしければぜひ参考にしていただければと思います。

この頃には少し空も晴れてきていて、月が見えたりしていました。夜も期待していたのですが、少し晴れたのはほとんどこの時だけだったようです。

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電視観望の講演後、天文ガイド編集長と話すことができました。最後の4人目の今回会いたかった人です。昨年電視観望で天文ガイドに何度か掲載していただいたのですが、直接お会いして話をすることができました。

その後19時半からコンサートがありました。アンコールも出て盛り上がっていました。
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午後8時から渡部先生の講演の代わりのトークです。天文の話ということで重力波についてでした。私はちょっと忙しくて?聞くことはできませんでしたが、話はかなり面白かったという評判で、質問もたくさん出ていて十分盛り上がったようです。地元出身の渡部先生の代わりというので、かなりのプレッシャーになるかと思いますが、なんとか代役を果たしたようです。

その後はさらに台長の呼びかけで、サプライズでオークション大会が始まりました。私はその頃には駐車場でXRAYさん達と双眼鏡を見比べさせてもらったりで参加はできませんでしたが、スピーカーからは盛り上がっている声が聞こえていました。時折雲間から月が出ていましたが、あとは金星が見えていたくらいで、ほとんどの時間は曇っていました。


最後に晴れた、電視観望だ!

今回、当初は土曜夜には晴れる予報だったのですが、結局ほとんどの時間で空は雲に大部分覆われていました。21時頃でしょうか、再び会場に行くともう片付けがはじまっていました。曇っているので各店舗ブースも観望を諦めたみたいです。でもこれがまた天文あるあるで、片付けが終わりに近づくにつれ星が見えてきます。これならと、ミニ電視観望セットのお披露目と星座ビノ見比べ会を開催です!

ACUTERのTRAVERSはミニAZ-GTiとも言うべきもので、つい何日か前にサイトロンさんから製品バージョンが完成したので、是非試してみてくださいと送られてきたものです。今回はFMA135と組み合わせています。今回詳しくは書かずに、別途独立した記事で書こうと思っていますが、初操作にもかかわらずノートラブルで導入までできました。

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(写真はyagiさん提供)

その時視えた北アメリカ星雲です。
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淡いですが、網状星雲。
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電視観望自身は導入も含めてうまくいったのですが、なんか出てくる星雲が淡いのです。でもよく考えたらそれもそのはずで、この日は満月です。月が建物の影になっていたので、直接の明るさが気にならなかったのですが、実際の空は相当の明るさだったはずです。


星座びの見比べ会

電視観望よりも「星座ビノ見比べ会」が異常に盛り上がりました。せっかくだからと手持ちの星座ビノ10個ほどを全部放出したら、来た人来た人みんなから変態呼ばわりで、ひどいもんです(笑)。

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(写真はyagiさん提供)


やっぱりNikonとSuperWide BINO36が人気でした。途中からNikonテレコンを利用した星座ビノの制作者の上板2丁目さんが来てくれました。というよりも、今回は元々上板2丁目さんから「今日見比べ会やりませんか?」とか呼びかけがあったイベントです。特に時間とか決めていなかったのですが、天気が悪かったのでもう帰ってしまったのかと心配していました。

上板さん、なんと今回は新作の星座ビノを片手に参戦です。1.4倍の2段が重ねのものや、小海で見せていただいたCarl Zeissも覗かせていただきました。中でも面白かったのが、本当の意味でのワイドビノで、倍率なんと0.6倍だそうで、視野が自分の目よりも広がる全く逆のコンセプトのものです。なんでも流星群観察に活躍するとのことで、さすがアイデアマンの上板さんです。今回これをしばらく貸していただいたので、流星群の時に使わせていただこうと思います。これを使ってトップカウントを狙います。


楽しかった星まつり

電視観望も星座ビノ見比べ会も、時間が経つにつれかなり寒くなってきて、徐々に流れ解散モードになってきました。私も撤収を始め、昨日からの寝不足もあってか、さすがに疲れ果ててしまいました。車に帰ったらちょうど0時頃。途中、M101の超新星を眼視するとかも誘われたのですが、猛烈な眠気で、そのまま寝てしまいました。その後、午前3時頃に目が覚めてメールなどチェックしたのですが、少し急用ができてしまったことがわかりました。まだ後ろ髪をひかれましたが、そのまま車を発進させ富山に向かうことにしました。台長、副題長始め、皆さんに挨拶できなかったことが心残りです。


戦利品

最後にいつものように戦利品です。

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あと、以下のセットは講演のお礼にといただいたものです。夏のお祭り観望会での景品などにさせていただきたいと思います。どうもありがとうございました。

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まとめ

今回、そもそも参加できるかどうかもわからなかった星まつり。蓋を開けてみたら、十分すぎるほど楽しむことができました。突然の講演も大変でしたが、それを上回る反応があり、私自身とても楽しむことができました。微力ながらも今回の星まつりの盛り上がりに貢献できていればと思います。

星を初めて7年ですが、その間にも星まつりは徐々に形態を変えています。それに伴う運営も相当に大変かと思います。スタッフの皆様にはどれだけ感謝してもしきれません。最後に挨拶できず申し訳なかったのですが、本当にありがとうございました。この星まつりが、今後もずっと続くことを願って止みません。

この記事はCP+2023参加記(前編)からの続きになります。



天文仲間の溜まり場所

前編記事で会場の見どころの様子をお伝えしました。大したところを見ていないと思われるかもしれませんが、実際にホントにこれくらいで、あとは多少毛が生えたくらいしか見てないんです。じゃあ何をしていたかというと、サイトロンブースのところでウロウロしていると、天文の人がかなりの頻度で訪れて、そこでずっと話しこむことになるというわけです。

今回天文の人にとってはサイトロンとVixenとBORGくらいがメインで、あとはやっぱりカメラなんです。なのでサイトロンブースが入り口にあることもあり、天文民ホイホイ状態になっているわけです。首から下げているCP+の参加証のところにに「Sam」と書いたネームプレートを入れておくと、ブログを読んでいる人が話しかけてきてくれます。実際、初顔合わせの方がかなり多くて、ふだんTwitterなどでよく知っていてハンドルネームだけ認識しているなど、やっとお顔が認識できた方も何人かいました。

一番大きかったのは、初日夕方近くのことですが、KAGAYAさんと直接話せたことでしょうか。以前「ノイズ飲み会」の時にZoomで参加して頂いてお話ししたことはあるのですが、直接顔を合わせたことは初めてでした。話していると、まだ私が20代の頃仕事でKAGAYAさんに(私から直接ではないですが)絵を依頼したことがあって、そのことをKAGAYAさんが覚えていてくれていて、私が思っていたよりはるか前からつながりがあったことがわかりました。今月末で閉館になってしまうKAGAYAさんの全作品を上映している飛騨プラネタリウムの話や、もちろんZoom飲み会の話でももりあがりました。ちょうどその時のメンバーが星ナビさんのTweetで流れてましたが、そうそうたるメンバーで少し気後れしてしまいます。



そういえばこのメンバー、星ナビ編集部のお二方は、以前まだZoomが流行り始めたことに一緒に電視観望中継で参加してくれて、そのことを星ナビの記事にしていただきました。また今回同じサイトロンブース枠で講演もされたカメラマンの飯島さんは、これまた天リフの超会議でZoomで朝の5時まで、最後二人になって話し込んでいました。KAGAYAさんも含めて、Zoomで話したメンバーがこうやってリアルで写真に収まるというのは、コロナもやっと終わりになってきたと実感でき、感慨深いものがありました。

このあと天リフ編集長と夕食に行くのですが、ちょっと食事事情を書いておきます。

食事事情

初日昼食は会場内を見ていたらすぐに時間が来てしまって、ヒロノさんからちょうど昼食を取るところだ連絡があり、駅に向かう途中の和食レストランでかま飯を食べました。結構な人が待っていたのですが、先にヒロノさんが席を取ってくれていたので、すぐに注文して食べることができました。この時点でもう会場はあらかた見ていたので、のんびり食べていたら14時過ぎになってしまいました。

結局夕方過ぎまで会場にいて、ちょうど収録が終わった天リフ編集長と桜木町駅に向かうところで夕食を取るところを探しました。最初ディンダイフォン(鼎泰豐)に行こうとしたのですが、待っている人がいっぱいです。よく見ると他のレストランもかなり満席に近い状態です。上の階にあったバーが小さいテーブルですが二人座れるということで、そこでハンバーガーを食べました。その後ヒロノさんから連絡があり、3人席に移って合流。21時半近くまで話していました。

今回会場内のレストランとかはほとんど見なかったのですが、コンビニは2軒あるので不便に思うことはないはずです。また駅に向かう途中にレストランはたくさんあるので、困ることはほとんどないはずです。でもさすが横浜です、富山と比べるとどこも混んでいるので久しぶりに都会の気分を味わうことができました。


2日目: 再びCP+会場へ

実はこの日の宿は東京駅近くに予約をとっていました。2月過ぎに宿を探した時は横浜周りには高いホテルしか残っていなくて、電車なら30分の距離で大したことないので、いっそのこと東京でもいいかと思ったからです。あと、当時はスターベースとかに寄ることも考えていて、初日にCP+会場に行くか迷っていたという理由もあります。途中コンビニなどに寄ってのんびり移動しても22時半過ぎにはチェックインでき、そこから少し次の日の公演の準備をして、それでも早めに寝てしまいました。

朝はそこまで慌てていません。11時50分からリハーサルなどの準備ができるというので、最悪それまでに会場に行けばいいのです。それでも9時にはホテルを出て電車で横浜まで移動し、みなとみらい線に乗り換えます。みなとみらい駅からは、普通は建物の中をずっと歩いて行けばそのままパシフィコ横浜に着くのですが、この日は少し外を歩いてみました。横浜をうろうろしていたのは学生の頃でもう30年くらい前になります。景色もすっかり変わっていますが、赤レンガ倉庫とかが観光地化されてまだ残っているみたいでした。昨晩は横浜駅で雪がちらついていたのですが、この日は朝から青空が広がり、とてもいい天気です。

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会場の様子

CP+会場に着いたのは10時半くらいだったでしょうか。ずいぶんお客さんが少なかったのに気づいたのですが、後から聞いたら宇都宮ら辺で事故が起きて、宇都宮線直通にあたる東海道線が止まっていたらしいです。私は、ちょうどこの日は地下鉄都営浅草線から京急経由で横浜まで移動したので、東海道線を使わずにラッキーでした。

会場についてからすぐにサイトロンのスタッフさんと共に、講演ステージの下見と、何時から入れるか、どこから入ればいいかだけ確認しました。あとは少しだけ会場内のブースを見たあと、ほとんどサイトロンブースで人と話していました。あ、今日の長尺一脚の妖艶お姉さま(?)はこんな衣装でポーズをとって下さいました。

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自分の講演の直前でしたが、サイトロンブース内で聞いた変形菌の撮影トークがものすごく面白かったです。すごい拡大率のマクロレンズで菌を接写するのですが、ピントが合う範囲がものすごい限られているので、カメラをステージに乗せて少しずつ位置をずらすことで何十枚も撮影し、ピントが合っているところだけをつなぐ深度合成という手法を使うそうです。会場で実際に何枚も撮影して、画像処理でピントが合っていく様子を見せてくれました。下の写真で、右の方がピントが合っている範囲が多いのがわかると思います。

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多少のサイド出しはしているのかと思いますが、それにしても菌の世界はビックルするほど色鮮やかです。もしかしたらちょっと面白いかもと思ってしまいました。


とうとう自分の講演

サイトロンブースには講演の案内が出ています。記念に写真を撮っておきました。

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なんとあこがれのKAGAYAさんと隣同士で並んでいます!
あぷらなーとさんもいます!

講演の準備はほとんどしてあったのですが、やはり直前に準備をする時間はほとんど取れなかったので、きちんと準備しておいて正解でした。事前の申し込みでは締め切り前に少しトラブルがあったとのことで、当日の人数的にはまだ余裕があったようです。当日ステージに並んでの入場も可能で、全員入れたかどうかはわかりませんでたが、ステージ内の座席はほぼ埋まっていました。

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実は今回の話は、天文の人よりもむしろカメラが好きな人に聞いてほしかったので、会場に来ていた方が飛び込みで参加してくれるというのは願ったり叶ったりです。多分CP+に来るような人なら、一眼レフカメラと50mmくらいのレンズ、三脚と自由雲台を持っている人が多いのではないか、そんな人が手持ちの機材で星雲を見ることで、少しでも天文に興味を持っていただければと思っています。

ちょっと緊張してましたが、講演は無事に滞りなく終わりました。会場の中で一人大きく頷きながら聞いてくれた方がいたので、その方の反応を見ながら話すことができ、うまくペースを掴むことができました。多分天文の方だとは思いますが、SharpCapを一眼レフカメラに接続するのも詳しそうな反応でした。

講演のアーカイブ配信はこちらにあります。一眼レフカメラをお持ちでこれまで星雲とか見たことない方、是非この配信をご覧ください。これまでと違った面白い世界が見えてくるはずです。

この配信ですが、最初の方で話と身振りが合っていないところがありますのでご了承ください。機材のトラブルで、当日のリアルタイム配信もうまくいってなかった時間があったと、講演終了後に天リフ編集長から本当に申し訳あまりませんという謝罪を受けました。私は天リフ編集長がたった一人でどれほど熱心に活動されているかよーく知っているので、謝罪なんてとんでもなく、いつも本当にありがとうございますという気持ちで一杯です。すぐに(450GBもある)プレゼンファイルをパワポ形式のまま渡して、後日再編集していただき、晴れて上のアーカイブ配信となりました。

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サイトロンブースの脇でファイルを渡す時の写真。
(結局大きすぎてネット経由で渡しました。)

と、こんな事情があったので、配信を見るときはご注意ください。この動画を見てもらうことで、ジワジワでいいので、カメラ民が天文民に流れてくれることを密かに期待しています。

講演終了後も、サイトロンブースのほうで講演に参加してくれた方から質問を受けたり、何人かの天文仲間と話していました。それでも昼ごはんを食べていなかったことと、さすがに少し疲れてきたので、午後2時半頃には会場を後にしました。


中華街へ

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ちょっと遅めのお昼ですが、何にしようか迷っていて、まだ少し時間があるから久しぶりに中華街に行ってみようと思い立ちました。昔はJRしかなくて、パシフィコ横浜の位置からだと少し歩く必要があったのですが、今はみなとみらい線があるので、ほぼ直通です。中華街は確か日本に帰ってから一度行っているはずなのですが、ほとんど記憶がありません。昔と違うなーと思ったのは、学生の頃はまだスマホとかなかったので、地図をその場で確認するわけにもいかず、当然中華街の地形図はある程度覚えていました。でも今回はどこを歩いたかさえ認識できなかったです。スマホの地図さえ見ていれば、どこにいても駅の方向がわかります。日曜であまりに混んでいたのと、ちょっと道に入って買い食いして、あとは駅のほうに戻ってきてしまいました。

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でも昔って、こんなに食べ歩きがメインでなかった気がします。もちろん今も普通のレストランもありますが、昔はレストランがメインで、普通に店の中で食べて、歩きながら店頭でパッと買えるものはもっと少なかった気がします。と言ってももう20-30年位前のことなので、ずいぶん変わったのでしょう。今回は時間がなくて、そのまま横浜経由で東京駅のほうに向かいましたが、そのうち時間がある時に若い頃歩いたところをいろいろ見て回れればと思います。

17時の新幹線に乗ることができ、自宅には20時頃に到着しました。これより遅くなるとバスの本数も少なくなって余計に時間がかかってしまうので、ちょうどいいくらいの帰宅時間になりました。


まとめ

4年ぶりのリアル開催のCP+で、実際に自分が行くのは6年ぶりです。いろんな人に実際に会うことができてとても楽しかったです。講演も多くの方に興味を持って頂けたようで、電視観望がジワジワと広まっていって、さらに天文ファンが増えてくれればと願っています。

このような機会を与えて頂いたサイトロンさんにはとても感謝しています。本当にありがとうございました。

よく考えると、そもそも関東で星に関するイベントってあまりないんですよね。実際に星を見るわけではなくて、明るい場所のみで会うという、ちょっと星まつりとは違っている状況が、予想に反して面白かったです。カメラの方をもっと楽しめると尚よかったですが、これは次回CP+にリアル参加するときの課題にしておきたいと思います。






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