7月28日未明は、今年2回目の皆既月食。でも日本では明け方近くになってしまい、低高度になるので条件は悪く、しかも台風接近中ともう完全に諦めていました。

あいにく週末金曜は出張で夜遅くに戻ってきましたが、すぐに娘のNatsuが月食を自由研究にしたいから見に行きたいと言い出しました。前日夜中の3時くらいに起きて月が見えるかどうかの練習をしたそうです。自宅からは西の空は住宅街にあたり、他の家で遮られて、Natsuの計算によると欠け始めてから3分で屋根に沈んで行くそうです。なので車でどこかに連れていって欲しいということらしいです。

月が見える広いところを求めて、近くの大きな川の河原に陣取りました。多少街灯がありましたが、明るい月なのでまあ問題ないでしょう。自宅を出るときはまだ雲越しに月はうっすら見えていました。一面に一様な薄い雲がかかっているような状況でした。でも河原でセットアップをしていると雲がどんど厚くなってきます。途中ほとんど月が見えなくなり、もう諦めモードでNatsuは寝始めてしまいました。それでも30分もすると再び少し月が見えてきました。反映月食の時にはそこそこ見えるようになってきて、欠け始めの時には、それでも少しだけ薄い雲はかかっていましたが、奇跡的にかなりはっきり見えることができました。前回の月食はほとんど雲に隠れていてかろうじてCMOSカメラで見えただけだったのですが、今回は目で見ても遥かにマシに見ることができました。

今回のセットアップは、
  • EOS 6DにNIKKORの50mmをF4で付けて、ISO100で露光時間1/200秒で広角で20秒おきに撮ったもの
  • Advanced VXにFS-60CBにASI178MCを載せたもの、ゲインと露光時間は雲のかかり具合によって適当に変更
の2本立てです。

まずは広角の連続撮影です。あまり解像度が高くないのと、最後皆既ではなく雲に隠れてしまって消えているので、欠け始めから半分ちょっと欠けるくくらいまでです。

jump_3min_cut
富山県富山市神通川河原, 2018年7月28日3時17分から4時17分
EOS 6D(HKIR改造, ISO100, JPG), 露出1/200秒、固定撮影
NIKKOR 50mm, F1.4をF4で使用


ついでにタイムラプス映像にしてみました。



拡大したものはいつものように16bit RAW動画での撮影です。ですが、雲が移動して月の明るさが変わるので、それに合わせてゲインと露光時間を変えています。そのため明るさの基準がなくなってしまい、食の度合いがぶれて見えてしまうので、ステライメージ8でホワイトバランスをオートストレッチでとり、その後、食がない部分のクレーターの明るさが同じになるようにPhotoShop上で露光量を変えました。

その中の一枚です。

2018-07-27-1846_9_lapl6_ap237_RS
富山県富山市神通川河原, 2018年7月28日3時46分
FS-60CB + ZWO ASI178MC + Advance VX
Shutter 10ms, 2fps, gain 230, 50/100 frames
AS3でスタック, Registax6でWavelet, PhotoshopCCで画像処理 

欠けて行く様子を雲で隠れる直前まで動画にまとめてみました。ただし、やはり薄雲の影響が大きく、特に後半色で欠けたのと雲で一部暗くなるのが混ざってしまいました。こうなってしまうと、明るさとかホワイトバランスとか一気に大変になるので、できるならいつか天気のいい月食時に設定を固定して撮影したいです。




ところでNatsuはというと、欠け始めくらいい起きて、自由研究のネタに愛機Kiss X7のキットのズームレンズで250mmで月食を自分で撮っていたのと、暗い中頑張って色鉛筆を使ってスケッチしていました。

IMG_4947

こうやって見るとスケッチも味がありますね。

それでも欠けが半分を超えたくらいから雲がまたひどくなり、どんどん露光時間と感度を上げて輪郭だけでもと思いましたが、最後は夜明けで空が明るくなり皆既の頃にはCMOSカメラの感度をもってしても全く見ることができなくなりました。残念ながら、赤銅色が見えるくらいまで食が進んだ状態は今回は見ることができませんでした。次回日本で見える皆既月食は2021年05月26日とのこと。赤銅色とターコイズブルーを綺麗に撮ることもまた目標の一つになりました。