ほしぞloveログ

天体観測始めました。

タグ:火星

7月31日は火星大接近。地元の富山市科学博物館でも大観望会が開かれます。

私もC8を持って参戦するため、前日に実際の機材をセットして最終チェックです。最近はMEADEの250mmをずっと触っていたので、C8は久しぶりです。とにかく軽い。20cmと口径は少し落ちますが、 随分と軽く感じます。あと、MEADEよりよく見える気がします。多分解像度の差ではなくて、光軸調整なのかと思いますが、未だにMEADEで満足に光軸が合ったと思えたことがありません。一方C8はかなり以前に気合を入れて合わせて綺麗に見えて以来、ほとんど微調整のみです。今回アイピースで見ても、星々がものすごくシャープに見えました。

この日はシーイングが良かったのもあるのでしょう。肝心の火星も綺麗見えていました。ASI224MCでちょっとだけ撮影してみましたが、砂嵐の影響がまだあるにもかかわらず、だいぶん模様が出ました。さすが最接近時です。結構気楽に撮ったのですが、私の中ではこれまででベストの火星です。

2018-07-30-1441_9-L_lapl8_ap20_RS
富山県富山市下大久保 2018/7/30 23:42
C8 + X-Cel LX 3x Barlow + CGEM II  + ZWO ASI224MC
F30, 5.0ms, 70fps, gain 330/600, 2500/5000 frames

それでも眼視だと模様を見るのは辛く、本当にうっすらと何か黒っぽいところがあるかな?でも気のせいかな?といったところで、やはり砂嵐の影響はまだまだ出ているようです。

ついでにせっかくなので、先日購入したCelestronのMars Observing Filterを試してみました。 まずは眼視です。全体が紫っぽくなるのは、緑波長を透過させないというフィルターそのものの特性です。肝心の火星の模様ですが、フィルターなしで見えなかったのが、フィルターをつけると期待も混じってかほんの心持ち黒っぽくなるような気もしました。でもまあ、はっきり言ってしまうと誤差の範囲かと思います。そもそも3倍バローと20mmのアイピースで見ていたのですが、まだ明るすぎる気がします。模様が薄いので明るさに負けていると言うような意味です。

一方CMOSカメラにこの火星フィルターを取り付けて見てみました。比較してみます。最初がフィルターなし。
IMG_4975


次がフィルターありです。
IMG_4976


画面を撮影したものを比べても分かる通り、CMOSカメラの場合はフィルターをつけた方が明らかに黒い模様が見えやすくなったと「最初は」思いました。それでも、やはりこのフィルターは本質的には緑を落としてコントラストを上げているので、フィルターなしでCMOSカメラのカラーバランスを崩して緑を相対的に減らすと、同じようにコントラストが上がって見えます。また、フィルターをつけた状態で、カラーバランスをいじって相対的に緑をあげると、やはり同様に見にくくなります。

ここで色々と考えさせられてしまいました。まずカメラは人間の目に比べて圧倒的に多機能です。
  • 光を蓄積することができる
  • 光を減らすこともできる
  • 色に対して感度がいい
  • 色のバランスを変えることができる
などです。その代わりにピクセル分解能からくる制限で
  • シャープさを失う
と言う決定的な弱点もあります。
  • ダイナミックレンジが小さい
と言うのも弱点の一つでしょう。

一方、人間の目はなかなか調整が効きません。今回の火星観測フィルターを使うことで、人間の目に対して、ある特定の波長の透過率を変える機能を手に入れることができ、色のバランスを変えて、結果としてコントラストを上げていると言うわけです。そこでなのですが、果たしてこの「見やすくするためにカラーバランスを変える」のはアリなのか?と言うのが今回考えさせられたことです。

多分普通は、カメラを使った天体の撮影でカラーバランスが取れていない場合、おそらく非難ゴウゴウでしょう。実際、カラーバランスが取れていないのと、カラーバランスをあえて崩すのは違うことかと思います。なので疑問としては、「カメラでカラーバランスを変えてまで写りを良くするのはアリか?」ということなのかと思いますが、眼視でこれが認められるならば、カメラでも認めざるを得ないのではと言うしかないと思います。もちろん撮影をして残るような画像のカラーバランスがずれているのはあまりいただけないですが、普通の観望会でのアイピースを使った観望や電視観望で一時的に見るときに、カラーバランスをずらしても見やすくするのはアリなのだと思わされた一件でした。

今書いてて思いましたが、この考えがSAOカラー合成とかにつながるのでしょうかね?なんかちょっとフィルターを使った撮影も興味が出てきました。


とりあえず結論としては、電視に使うCMOSカメラは高機能すぎて、火星フィルターでできるようなことは標準の機能でできてしまう。なので、この火星フィルターは眼視限定ということが言えると思います。

あと、どうもこの火星フィルターは(一部の波長を)「暗くする」ことでコントラストを上げているので、明るすぎる鏡筒よりも、もう少し口径の小さい屈折とかで見る方が適しているのかもしれません。本番の観望会では、SukeがSCOPETECHの6cmを持っていくので、意外にそちらの方がこのフィルターが生きるのかもと推測しました。今晩試してみます。


 

9月10日、現在海外出張中で、アメリカワシントン州に来ています。ワシントン州といってもシアトルなどではなく、そこから内陸に何百kmか入ったRichlandという小さな田舎町です。こちらでたまたま友人と日本でいう小学5年生の娘さん、そして私の上司の4人で星を見る機会がありました。

ただ、私は今回は何の機材も持ってきていなかったのですが、友人が子供用に買ったという米国ORION社製の口径70mm、焦点距離700mmくらいのF10程度のニュートン反射鏡と、Nikonの10倍の双眼鏡、Canon EOSのRebel T1i (日本ではX3に相当)にTAMRONの18mmから??mmのF3.5のレンズをもって、砂漠地帯まで足を伸ばしました。

あいにく上弦の月に近く、月がまだまだ明るかったのですが、さすがに光害も少ない場所で透明度も良く、目で見て天の川が十分に見えるようなところでした。

今回は眼視中心だったのですが、一枚だけ撮ったわし座近辺の天の川の写真をアップします。

IMG_4762d2


Canon EOS REBEL T1i, 18mm, F3.5, 30sec, JPGで保存、GIMP2.9で加工しました。月明かりはあったのですが、それでもなんとか負けずに写っていました。

望遠鏡では定番の月、土星、火星、アルビレオをみました。友人も娘さんも、土星の輪を見るのは生まれて初めてで、すごく感動したそうです。私も土星の輪を自分の目ではじめて見たのはついこの間で、すごく感動したので、その気持ちは良くわかりました。

何よりいいのはおそらく日本ではありえないシーイングで

https://www.meteoblue.com/en/weather/forecast/seeing/hanford_united-states-of-america_5796633

で見てもindex 1, index 2ともに5段階評価で5です。こんなのは日本ではまずまずありえません。そのせいでしょうか、アイピースはあいにく24mmと10mmしかなかったのですが、10mmのもの(拡大率70倍)で何と土星の縞模様が見えてしまいます。火星も、私は見えなかったのですが、友人は黒い点が見えると言っていたので、模様も見えているようです。土星も火星もかなり地平線に近かったのですが、きらめくことも全くなく、シーイングでここまで違うのかというのが正直な感想です。是非きちんとした機材で撮影をしてみたいと強く思いました。ただしここは海外なので、よほど軽い機材を準備しなくてはなりません。これは今後の課題だと思います。

他にも双眼鏡で月や天の川付近、M31のアンドロメダ銀河も見ることができました。友人は天の川を見たのも初めてということなので、今回は短時間でしたが、盛りだくさんの内容になったのかと思います。当然アンドロメダ銀河も初めてですが、こちらはやはりボヤッとしか見えないので、インパクトは薄かったみたいです。

カメラでは月、天の川近辺を撮影しました。友人の機材なので、写真が手に入れらたら後で掲載します。

あいにく月が沈むのが0時頃なのですが、 娘さんがやはり早々に寝てしまったので、あまり遅くなるわけにはいかず、22時で撤退しました。

今回は初の海外での天体観測でしたが、機材も何も持って行かなかったのですが、ひょんなことから望遠鏡、双眼鏡、カメラを使うチャンスができました。友人のSさんありがとうございました。せっかくいい環境にいるので、また自分でも楽しんでみてください。機会があれば、今度は機材も少し持ってくるので、また一緒に見ましょう。




 

ずっと梅雨だったのですが、週末やっとASI224MCを試すことができました。前回の拡大撮影からのリベンジです。

C8の光軸調整を終え早速、夜に覗いてみたらやっと念願だったカッシーニの空隙を眼視でもはっきり見ることができました。

この状態で、この間買ったASI224MCを使って撮れた土星と火星です。

Sat_214923_g4_ap374_w

Mars_205146_g4_ap19_Drizzle15_w


これまで一眼レフの動画だとさすがに厳しかったのですが、やっとまともなCCDで撮った初画像になります。以下の情報も初めて書くのですが、こんなところでいいのでしょうか。これを写真に書き込んでしまえばいいみたいですね。

Saturn on 30 July 2016 21:48:58 JST
Celestron C8 (20cm Schmidt Cassegrain) with Celestron X-Cel LX 3x Barlow + ZWO ASI224MC
@F/30, 10.00ms, 99fps, gain 460/600, 2500/5000 frames stacked by Autosttakkert!2
Seeing 3~4/10?, Transparency ??
Toyama city, Toyama, Japan


Mars on 30 July 2016 20:51:32.631 JST
Celestron C8 (20cm Schmidt Cassegrain) with Celestron X-Cel LX 3x Barlow + ZWO ASI224MC
@F/30, 5.50ms, 181fps, gain 260/600, 2569/5139 frames stacked by Autosttakkert!2
Seeing 3~4/10?, Transparency??
Toyama city, Toyama, Japan


シーイングと透明度がどうやって決まるのかがまだわかっていません。この日はそれほど悪くなかったとは思うのですが、これから映り具合との関連を調べていこうかと思っています。

結局惑星を撮影するためのポイントは、
  1. 長焦点距離の口径の大きい鏡筒を使う
  2. 光軸をきちんと調整する
  3. シーイングのいい日を選ぶ
  4. バローレンズで拡大し、直焦点撮影をする
  5. 細部データを落とさない高い転送レートのCCDカメラで撮影する
といったところでしょうか。色々回り道をしましたが、やっとある程度正しい方向がわかってきました。

とりあえず惑星はやっと少し満足できてきました。でも、写真を見たらすぐ気づくのですが、色収差が激しく、出来上がりを見てプリズム補正の必要性を実感したところです。ZWOで安いADCが出ているみたいなので、早速買って試してみようと思っています。 

また、ソフトも通り一遍のことをしただけで、まだ色々最適化できるところがありそうです。もう少し挑戦してみます。

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