都内に行く機会があり、天文ショップをいくつか回って来ました。

三基光学館ではFS-60用のEOSの一体型のワイドマウントを見せてもらいました。結局購入には至らなかったのですが、タカハシ純正がセパレート型で互いにイモネジで固定するので使っているうちにネジを締め直す必要が出てくる可能性がある一方、三基光学館のものは一体型なのでガタが出にくいというメリットがあるそうです。サイズは純正のものと同じとのことです。逆にデメリットとしてはワイドマウントと手前につける回転装置との相対回転位置を調節できなくなる(タカハシ純正のはイモネジで回転角を決めるので、回転装置との相対的な回転位置を決めることもでき、回転装置のネジとの干渉を防ぐことができる)とこのことでした。デメリットも公平に説明していただき、非常に好印象でした。それでも結局、今回も回転装置を含めてワイドマウントはどちらがいいか決定できず、購入は先送りになってしまいました。フルサイズのカメラを買うまでにはなんとか決めたいと思います。あと、ここではたまたまお店にいらしていたSさんという方と新たに知り合いになりました。HUQさんの友人とのことで、色々しゃべっているとどうやら星の村のスターライトフェスティバルで顔を合わせていたようです。

スターベースでは、星の村スターライトフェスティバルのオークションでお世話になったお礼を伝えに行きました。S君もまだ週二日とのことでしたが、たまたまこの日にお店にいました。このブログでも散々書いているようにオークションで手に入れたFS-60Qの稼働率はいまだにピカイチです。上でワイドマウントが決まらなかったので、回転装置も購入しませんでしたが、結局いつもの雑誌のバックナンバーを10冊と大量に購入させていただきました。星ナビの創刊に近い古いもの2冊と、2011年の頃のものが中心です。

それにしても、星ナビの昔の右開きの頃の記事は今見ても充実しています。以前買った2001年9月号の『「銀河鉄道の夜」スペシャル』記事などは何度も読み返していますし、今回買った2001年5月号の「クローズアップ春の銀河」特集はすごく使えそうです。このころの連載「星見旅」はどれも面白くて、2001年3月号の中学生との星景撮影はフィルム時代のものなのですが、うまくいかないところからだんだん綺麗に撮影できて行くところまで、試行錯誤の過程が書いてありとても面白いです。KAGAYA氏の作品を前面に押し出しているところもすごく雰囲気があります。

最後のKYOEIでは店員のMさんと色々長時間お話しさせて頂きました。以前ブロブ内でも心強いコメントをいただいているように、このブログのこともいつも読んでいただいているようで、それをネタに色々教えていただきました。特に画像処理や撮影に関して、有益なコメントをいただきました。また以前からレポートしているRevolutio Imagerについても的確な評価をしていただき、とてもありがたく思っています。ここでは惑星撮影の準備としてScientific Explorerの5倍のバローレンズと、原村の星祭の頃から欲しかった笠井トレーディングのWideBino28を購入しました。

Scientific Explorer社は箱がすごくかっこいいです。

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ワイドビノですが、最初に見たのは原村の星祭のSCORPIOのブースで、そのときは昼間だったこともありますが、2.3倍の低倍率の価値が全くわかっていませんでした。でも後日天の川を何度か目で見るようになって、初めてその価値に気づきました。自分のメガネの度数があまり合っていないので、目ではいつもボケた星空しか見えていません。手持ちの双眼鏡でもいいのですが、倍率が12倍と結構高いので視野がだいぶん狭くなってしまいます。広角できちんと目の焦点が合い、かつ恒星のコントラスト比も上がるはずのワイドビノは双眼鏡とは全く別の空を見せてくれると思うので、とても楽しみです。

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秋葉原に来ているので、天文ショップではないのですが、ついでにドスパラというPCショップに行って、以前HUQさんが教えてくれたスティックPCを購入しました。スティックPCとはHDMI端子を持っているテレビなどに直接挿すことができる小さなPCで、バッテリーなどは持たず (マイクロUSB端子で電源を供給)、USBとwi-fiのみ持っていて、かつWindowsがきちんと走ることを目的にしたとにかく小ささを追求したPCです。Windowsが64bitで動いて、USB3.0で、値段も安くてと、色々調べていくとスティックPCは現段階では結局ここに行きつくようです。この日はキャンペーン中で、店頭で購入するとワイヤレスのキーボードとマウスをサービスで付けてもらえました。隣の店で128GBのmicroSDXCカードもストレージ用として購入しておきました。これからセットアップしようと思っていますが、望遠鏡にぶら下げておいて、VNCで画面を飛ばしリモートで撮影からチェックまでするというわけです。これがあると車や家の中に逃げ込むことができるので、寒い中での撮影がリモート操作でかなり楽になるはずです。

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あとこれも秋葉原ならではですが、ネジの西川に行って3/8インチ16ピッチのタップを購入しました。これはKYOEI大阪で購入した微動回転台の下の1/4インチを太ネジの3/8インチに改造するためです。

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最後もう一つも改造ネタで、ボール減速機というものを散々探してラジオデパートの3階の門田無線電機でやっと見つけました。目的はFS-60のピントの微調整です。純正のものもタカハシから出ていますが結構高価で、自作だと同じ7分の1の減速機とアルミのつまみを買っても、値段は純正減速機の定価の10分の1よりまだ安いです。ちょっと苦労はするのですが、値段的にはたとえ失敗したとしても純正の価格から見たら誤差の範囲内なので挑戦のしがいがあります。うまくいったらまたレポートします。

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